そのころ、谷岡精神物理学研究所では。

ゼンのマッドサイエンティスト、谷岡伸介と助手のアンドロイド路理衛 (ろりえい)が
仰天号の完成を喜んでいた。

谷岡がなぜゼンのマッドサイエンティストなのか、というと
禅宗の僧侶だからである。


仰天号は「ギャグ」からエネルギーを取り出すメカニズムを搭載した万能戦車である。
しかし、試運転で異常な精神エネルギーが流れ込み、暴走する。

注・仰天 号はちっちゃいのだ。

「どこか で巨大な精神エネルギーが発生していやす」


そのとき3Dマンは浅草花屋敷で3Dマンショーの真っ最中だった。
「来週も浅草花屋敷で僕と握手!」


「わしの 研究では精神エネルギーには三つの解がある。
そのうちひとつはギャグエネルギーであることはわかった。
それを利用したのがギャグエネルギー変換器EGTだ。
仰天はEGTを動力としている。
よって精神エネルギーに敏感なのだ」
仰天暴走の原因を推理する谷岡。
谷岡は仰天と路理衛を暴走エネルギー探査に向かわせた。

「がってん承知」


後日。
謎の性感マッサージ師を求めて貧田は有栖川公園に来ていた。
謎の性感マッサージ師はここによく現れるらしい。


ハイターの香りでおびき出す作戦だ。
貧田曰く
「何でこの匂いが効くかというと、・・
よく考えてみることだねえ」

思惑通 り、怪人出現!!

3Dメガ ネで変身だ。


「私は庶民の味方、大衆の用心棒、6000円の男、
3Dマンだ」


2段投げで怪人を倒す3Dマンであったが、
怪人は逃走。追跡して捕まえる3Dマン。


「さあ、なぜマッサージをして回るのか話してもらおうか」
怪人は何を聞いても「いかせます」としか答えない。
「そうか、おまえそれしか言えねえのか」
と、一瞬の隙をつかれる3Dマン。

怪人の手が3Dマンの体を這う。
「うおおお。気持ちいい」

3Dマンがボッキしそうになったとき、彼は体の力が抜けて倒れてしまった。

その間に怪人は逃げてしまったらしい。
3Dマンは「イっ」てはいなかったので、性欲を抜かれることはなかった。
「ま、奴の顔は覚えたし、今日はこれくらいにしておくか」
と、3Dマンが帰ろうとしたとき、
「待ちねえ!」と呼び止める声がした。


路理衛が仰天とともに現れたのである。
「おめえさんが、あのエネルギーのもとだったんだな。
来てもらいやしょう」
と路理衛は強引に3Dマンを引っぱっていった。