勝利を確信した3Dマンではあったが
木星3号の胸が開き一冊の本が出てきた。


「ぐわっ。これは、あの幻のビニール本。
慢・幼・臭!
ダメだ。完全ボッキ」

倒れた 3Dマンにここぞとマッサージする木星3号。

「ウっ」 イってしまったのか、3Dマン。


阿久田研究所では意寛が歓喜にふるえていた。
「やったぞ。最後の一人が。これで絶倫人が実現する!!!!」

怪しく光る性欲エネルギー炉

3Dマンは・・・

倒れていたが、やがて

「腹減った」とつぶやくと、ぴくりと動いた。

「トーッ」跳ね起きる3Dマン

木星3号の前にすっくと立つ。

「いかせます??」納得できない木星3号に
3Dマンは高らかに笑った。
「はーっはっは。私の唯一の弱点は性欲だった。
発情するとエネルギーが低下した。
しかし、お前は私の性欲を抜き取ってしまった。
もはや、私は無敵だ」

木星3号 を煙に巻く3Dマン。

      
圧縮攻撃!


あわれ木星3号はぺしゃんこに。



谷岡研究所では木星3号撃退パーティ(?)が催されようとしていた。
「さあ。食い貯めするぞ。来月まで3Dマンにはなりたくないし」
とはりきる貧田を谷岡が制した。
「冗くん。祝宴はまだ早い。
わしは意寛の仮説に基づいて、
凝縮された性欲が生み出す強大なエネルギーを一人の人間に注入する
シミュレーションを行ってみた。
・・・絶倫人などできん。
理性が崩壊して、獣性のみの性欲魔神
スペルマンと化すのだ」

阿久田研究所

谷岡の予想通り、

性欲エネルギーの注入を受けた阿久田は

性欲エネルギーモニター
性欲エネルギー炉


性欲魔神
スペルマン
になっていた!!

「ひょっとしたら阿久田もそれに気がついて実験をやめてるかもしれんでしょ」
という貧田に路理衛が
「そうでやすね。あっしがちょっくら電話してみやしょう」
と気を利かせた。


「ぬー。といっても、奴は性欲エネルギーとギャグエネルギーの
統一を知らんかもしれんからなあ。となるとやはり・・・」


「おう、阿久田。てめえの研究はすべてムダだぞ。・・・・やい聞いてんのか。
・・・・なんでえ、口が聞けなくなったのか」
困惑する路理衛は谷岡と貧田に受話器を差し出した。
「なにか叫んでやがる」
受話器から聞こえてきたのは、
「スペールマーン!」という声だった。
「あら~あ。手遅れか」
「一切皆苦。欣求浄土!」