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ゴジラ50周年
ゴジラFINAL WARSを語る 掲示板

重要なのは誰が正しいかではなく、何が 正しいかということであるA・L・ハクスレー




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初ゴジ原理主義を受けて 殿様ギドラ

2004/12/19 15:13


男性 42歳 O型

271番 レグルスさんの投稿と279番 KJさんの投稿から考えたことをまとめて書きます。

>同時代の大人の鑑賞に堪え得るレベルの
>怪獣を素材にしたSF映画がかつては存在した、そしてその最初にして
>一つの完成形が’54のゴジラだった

KJさんのこのご意見に賛同します。
ゴジラについて山根博士が説明するくだりは、SFそのものといっていいでしょう。
(『ゴジラ』の中で山根博士がゴジラを恐竜と言っているシーンはなかったんじゃないかと思うん ですが・・)
補足すると、例の「200万年前」という設定は諸説あって謎ではあります。『ゴジラの逆襲』で は修正されてますし。

ここで私がなぜSFだと思うのかを説明します。
米英流のSFでは主に科学的知識から予測される現象(事態)を描くことによって非日常的なビ ジョンを提示します。
その考え方で、放射線を浴びることで突然変異が起こるという知識を援用したのが『放射能X』な どといったSF映画であります。
ところが『ゴジラ』は違うのです。
ゴジラは科学知識から予測される怪物ではありません。
水爆の放射線を浴びながら生き長らえていることは謎とされています。
科学の限界を示す存在とされているのです。
SFとは、科学知識・理論を使って驚異の物語を作り出す形式ではありますが、同時に科学とは何 かを描き出すものでもあります。
私が怪獣のことを考えるたびに思い出すのは、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの諸作で す。
レムの作品では、論理思考の限界・科学の限界というものを描くことが多いです。
長編「砂漠の惑星」(砂の惑星にあらず)で描かれる未知の生命体は日本映画が生み出した「怪 獣」に極めて近い概念を持っているのではないかと感じました。
(ずいぶん昔に読んだので、ストーリーはすっかり忘れてます。トホホ)
円谷英二監督は、怪獣映画をSFとはちょいと違うジャンルだとお考えだったようですが、
怪獣を上手く使えば、科学とは何かとか、科学の限界というものをきちんと描けるはずだと考えて います。
ハード路線の怪獣映画を作るなら、現象学的SFにすべきだというのが私の考えであり、未だその 鉱脈を掘り当てた怪獣映画はありません。
(現象学的SFとは「現象」なるものは「法則」に先立つものであり、「法則」から外れた現象も 論理的には起こりうるし、起こった現象を否定することは出来ないという発想でこの世を読み解こ うとするもの、というのは私の解釈。
間違っていたらどなたか突っ込み入れてください)
「ファイナル・ウォーズ」には分子生物学者が登場するという初期情報を聞いたときには、その領 域に踏み込むのか!と思ったものの、ま、そんな奇跡は起こらないわけで・・。
(それにしてもあれほどマトリックスシリーズから「イタダキ」しておいて、現象学的発想はまる で無視とはね。ネオとスミスはある意味「怪獣」だったのに)

と、怪獣映画SF論はここまで。

『ゴジラ』におけるゴジラは、ストーリーが要求するもの以上の特徴を持っているのではないか、 というレグルスさんのご意見に私も賛成です。
放射火焔については、核兵器の猛威を直接的にゴジラに投影するためかとも思われますが、
シナリオでは放射火焔が核実験のせいで獲得された後天的なものとされているのに対し、完成作で は熱線については触れずゴジラが体に放射能を帯びていることだけを核実験と結びつけています。
それは山根博士がゴジラに関する調査報告を行うときにはまだ放射火焔を目撃していないからかも しれませんが、
結果的にゴジラの極めて特徴的な能力を核実験から切り離すことになっています。
(後年ミニラが登場したとき、水爆の洗礼を受けていないはずのミニラも放射火焔を吐くことに注 目)

これを私は、『ゴジラ』の製作陣が、怪獣ゴジラを『ゴジラ』のストーリーからはみ出させようと したのではないかと見ています。
続編を作る意志はなかったとしても、ゴジラをとことんとんでもない奴にしていった結果、『ゴジ ラ』の物語だけには収まらない存在になってしまったということかもしれません。
(うまく説明できませんが、ストーリー展開にその特徴がすべてカチカチとはまっていって過不足 無く収まってしまうキャラクターは面白味がないです。たとえばレギオンとかっ、てレギオン登場 の続編が見たい人もいるんだろうな)

そして、『ゴジラ』だけではゴジラの魅力を発揮しきれないという私の考えにつながります。

ゴジラの感情表現について説明不足だったみたいです。
一つの作品ですべての感情を見せろ、とは思わないです。
ですから、レグルスさんがおっしゃるようにたとえば『ゴジラ』では、ある限定した感情表現にと どめるべきという意見にも賛成です。
作品全体の目的から逆算した描写が必要であります。
しかし、重要なのは感情がある存在だということを丁寧に描写することです。
また『ゴジラ』においては「喜び」の表現はないようですが、好奇心(八幡山から人間たちをのぞ き込む)や苛立ち(ジェット戦闘機隊の追撃を受けて)、平静な様子(東京湾にひょっこり顔を出 す)などさまざまに描き分けられていますよ。
これもゴジラが『ゴジラ』からはみ出している一因と考えます。
『ゴジラ』のストーリーだけを第一にすれば、確かに悲しみと怒りだけで十分ということになりま すが、性格造型がストーリーに従属しすぎると実在感が損なわれます。
ゴジラという動物を実在のものとして描写していった結果、ストーリー上の役割だけには収まらな くなったとも言えそうです。
なぜなら現実に存在する動物はなんらかの観念を表現するために存在するわけではないからです。

ここまでの話を総合しますと、
科学では捉えきれない(殺せない)のが怪獣(ゴジラ)であり、怪獣(ゴジラ)を生物として描く ためにはなんらかの観念に縛ってはいけないということになります。
(し かし、『ゴジラ』においてはストーリーの科学批判を成立させるために最後にゴジラを殺す展開に しています。核兵器としてのゴジラをさらなる強力な破壊力で 倒すことが科学のあり方への警鐘となっているわけです。ただ、これも『ゴジラ』の非常に巧妙で 複雑なところなんですが、オキシジェンデストロイヤーが「偶 然」発見されたものとされていることに注目しなければなりません。詳細は省きますけど)

その上で怪獣映画を作りかつ『ゴジラ』の再話ではなくするとなると、さて、どうなるでしょう か。


297番 のTHE-Oさん、書き込みには感謝しますけれど、議論の領域が違うこと、お分かりいただけま す?)
312
Re:初ゴジ原理主義を受けて KJ

2004/12/19 17:59


男性 37歳 B型

殿 様ギドラさんの賛同感謝致します。

私は、ゴジラは生物であっても、又ただの何でもありの怪獣であっても
いけない、と思っています。英名がGOD・ZILLAになったのは
わざとそうしたのか、たまたまなのか私はその経緯を知りませんが、
非常に象徴的であり、ゴジラという存在の本質を表わしている様な気が
するんです。
’54ゴジラは、反戦テーマ・破壊兵器への警鐘・襲い来る猛威に晒される
民衆の悲劇(ほぼ空襲に近い描き方)・さりげない伝説との融合・恐ろしさ
、勇壮さ、そしてレクイエムといった要素を完璧に現しきった音楽・誠実
かつ的確に描かれた登場人物のリアクション等等、
作品全体の統一感が見事であり、円谷特撮の編集&演出の妙も存分に発揮
された名作でありました。これは好き嫌いに関わらず認めざるを得ない
映画史上の事実であると思ってます。

私は、ある意味人類の業を一身に背負った「ゴジラ」という超現実的な
存在(=荒神)が、これまた人類で唯一の被爆国である日本を襲うという
テキストにより、単なるSF空想怪獣映画を超えた非常に重い意味をそこに
感じ取ってしまう訳です。
怒りを持った破壊神ゴジラ。八百万の神を持ち、被爆国である日本ならでは
のテイストがそこに生まれる訳です。
久しぶりの登場のウチのカミさんも言ってましたが(笑)、「ゴジラは
単なる怪獣・災厄というだけでの扱いだけではダメでしょ。だからUS版
はダメだったんじゃないの?」とのたまっておりました。
(くどいようですが、彼女は怪獣映画やゴジラに特に興味の無い人間です)

もちろん、70年代中盤以降もしくは平成ゴジラを中心に親しんでこられた
方は、おそらく原体験としてゴジラ映画=怪獣対決スペクタクルという図式
が染み付いている場合が多いと思いますし(私だってある意味そう)、
さればこそ初代ゴジラ=唯一の方向性とは思っていません。

逆に言いたいのは、「ああいうテーマ&タイプの作品で創り上げた一つの
頂点が、50年前にあった。じゃあ、今の感覚で創り上げた最高レベルの
作品を、一体いつになったら見せてくれるの?」って事です。

蛇足ですが、ここ20年の中で、予算の割には最も良く頑張っており、
世界観の統一及び完成度が最も高い怪獣映画と感じている作品は
「ガメラ2 レギオン襲来」です。あと+¥5億位ともう少し時間を
与えてあげれば、平成日本を代表するレベルの作品になっていたと
思ってます。
(くどいようですが、この方向性が正しいといってる訳ではないですよ)

すんません、管理人さん。「ガメラ2」続編あったら見たいっす^^;
313
Re:初ゴジ原理主義を受けて レグルス

2004/12/19 21:20


男性 28歳 A型

> 蛇足ですが、ここ20年の中で、予算の割には最も良く頑張っており、
> 世界観の統一及び完成度が最も高い怪獣映画と感じている作品は
> 「ガメラ2 レギオン襲来」です。あと+¥5億位ともう少し時間を
> 与えてあげれば、平成日本を代表するレベルの作品になっていたと
> 思ってます。
> (くどいようですが、この方向性が正しいといってる訳ではないですよ)

激しく同意します!(^o^)/

> すんません、管理人さん。「ガメラ2」続編あったら見たいっす^^;

こっちのほうはそれほどでは……(^^;)
じゅうぶんレギオンのエピソードとしては描ききってますし、ガメラと人間、怪獣との関 係としては「ガメラ3」になると納得してますしね。

ちょっと脱線しちゃいますかね。怪獣映画論ではありますけどね。
318
Re:初ゴジ原理主義を受けてその2 殿様ギドラ

2004/12/21 12:26


男性 42歳 O型

ゴ ジラの神性についてご意見があったので、私の考えも述べます。

私もゴジラ(その他一部の怪獣)には神性が宿っていると考えています。
ではゴジラがあくまでも野生動物として描かれながら、記憶の中で神々しさをまとうのは なぜか、と考えました。
それは大きく次の2点によるものではないかと気が付きました。

第一、その生態や生物学的種別がまったく未知であること。(たとえばモスラなどは外観 は昆虫に似ているけれど、絶対に昆虫ではない)

第二にその不死性。(初代ラドンは強い生命力を持ちながらも火山噴火の熱線とガスで死 んでしまうことからこの定義には当てはまらないが、後年ゴジラと同列の位置に置かれ た)

人知を越えた存在であり、殺すことも出来ないということになるとそこに神を見るのは容 易です。
元祖ゴジラシリーズの作り手たちもそれを自覚していたのではないかと思われます。
『キングコング対ゴジラ』での科学者のコメント(主に重沢博士)に注目すれば、怪獣は 科学で解明しきれない未知の領域なのだと強く主張していることがわかります。
(決して神仏の類だとは言っていないのだけれど)
同時に、『三大怪獣地球最大の決戦』で進藤直子が担当している番組タイトルが「20世 紀の神話」であることにも注目しましょう。
劇中では金星人を追うことが番組コンセプトに沿ったものだということにされています が、その金星人が軸になって進んでいくのが『三大怪獣~』全体の構成。
作り手が怪獣映画を20世紀の神話として捉えていたとしてもおかしくないのではない か、と考えています。
(関沢脚本にはそのような表明が散見されます。『キンゴジ』での「科学の解説が何が驚 異だ!」、『モスゴジ』での「芸術写真撮ってるんじゃないんだよ。テーマは台風だ!」 とか)

ただ、ここで気をつけなければならないことは、20世紀(現代)の神話であること。
科学的思考によって自然現象を解明する方法を確立した現代にあって、神話的な感情を喚 起することはなにか、という考え方です。
『大怪獣バラン』ではバラダギ様という神が、実は不思議な能力を持つとはいえ、動物で あったとされています。
科学以前の「神」をそのまま持ち込んだものではないのです。

先に述べました現象学の考え方から予想される、法則を超えた存在として怪獣を認知して 間違いないのではないでしょうか。
なぜかは解らぬが、確かに存在する者、とでもいいましょうか。
(『十戒』でモーゼが出会う神は、「我は在りて在る者」と自己を規定する。これは怪獣 に似ている)

と、ゴジラの神性を認める立場ではありますが、劇中で神のごとく描くことには反対で す。
それをやってしまうと元祖ゴジラが持っていた親しみやすさが失われます。
すでに申し上げたとおり、ゴジラには我々人間にも共感できる感情があります。
それによってゴジラを心理的に近しい存在と認知でき、感情移入可能になっています。 (だからこそ、『ゴジラ』での被害者としてのゴジラが活きる)
ところがゴジラに神々しさを与えようと考えて演出してしまうと、その態度が超然とした ものとなり本来のゴジラからかけ離れてしまうのです。
VSゴジラの初期はまさにそのように演出されていました。
それが好きな人もいるのはわかりますが、私はVSゴジラはゴジラより大魔神に近いと 思っています。(つまり別物)
(補足・vsゴジラは神性を強調しているように見えるものの、G細胞という設定を持ち 込んだり第二の脳を設定したりと、ゴジラを生物学的に解析出来るような流れを作ってい ることがダメ)

ここで少し「ファイナル・ウォーズ」に絡めますと、あのチンピラゴジラは感情表現に乏 しく一本調子ではありましたが無理矢理神性を醸し出そうとはしていなかったことは評価 します。
(それは「2000ミレニアム」から始まる新シリーズ全般に言える。GMKであっても ゴジラ描写そのものは生物として描いていた。が、それではあの白目はなんなのよ、と疑 問はある。この世の者ではないと言いたかったんじゃないの??)

ゴジラに神を見るとしても、それはKJさんがおっしゃるように八百万の神の一人であ り、人類を指導鞭撻するような神ではありません。
多分、ゴジラに最も近い神は素戔嗚尊(うへー、漢字が出た!スサノオの難しい字のほう です)ではないでしょうか。(いたずら好きで乱暴者・・・)

さてさて、この怪獣神学(?)も考慮してゴジラ映画を作るなら、怪獣は死なない、怪獣 は人類にコントロールしきれないという原則を守らねばなりません。
これでゴジラ一匹しか出てこないものを作ろうとすると、人類の敗北ないし「ゴジラ 84」の繰り返ししかあり得ないのです。
(『ゴジラ』ではゴジラを倒したじゃないか、と言われるかもしれませんが、そのストー リーを良く吟味してほしい。ゴジラはオキシジェンデストロイヤーでしか殺せないし、そ のオキシジェンデストロイヤーは永遠に失われたというのを無視してはいけない)

初ゴジ原理主義でいけば、ゴジラ映画は常に『ゴジラ』のリメイクでいいじゃないか、時 代に合わせて取り込む要素を変えていけばいいという考え方も成り立ちますが、
『ゴジラ』のようにゴジラそのものよりも観念的テーマを伝えることを優先した作品 (『ゴジラ』では東京大破壊より芹沢と尾形の論争にドラマ上の重点が置かれている)で はゴジラのすべてを見せることが出来ないということもすでに指摘しています。

『ゴジラ』の物語を引き受けつつ、ゴジラの魅力をさらに展開するにはどうするか。
シリーズを終焉に追い込まないためには人類の敗北もなしです。

答えはすでに出されています。
「英雄並び立たず」
ほかの怪獣と戦ってもらえばいいのです。
これでゴジラの神性を損なわずに退場してもらうことが出来るのです。(『キングコング 対ゴジラ』で見いだされた方法である)
ここに現代の神話が現出します。
ゴジラと対戦する怪獣にも神性が必要です。
ゴジラは強いんだとばかり、対戦相手を死なせてしまってはいけないのです。
怪獣たち(神々)の闘争に巻き込まれて大混乱する人間社会を描くのが究極の怪獣映画で ありましょう。(この考え方、すでに『ゴジラの逆襲』にその萌芽が見える)
巨大な怪獣がそれぞれ人間と軋轢を起こしながらさらに互いに闘争するとなれば、人間生 活のあらゆるレベルに影響が出るはずです。
怪獣ドラマに絡む人間ドラマの切り口を変えていくことで無限にバリエーションが作れま す。
いまのところ私にはこれ以上のゴジラ映画は思いつきません。

人類による対怪獣作戦を丹念に描くような作品を見たいという欲求もありますが、それは ゴジラ以外の新怪獣でやるべきことと考えます。
ゴジラ一匹で描くべきストーリーは『ゴジラ』で描ききっています。
これ以上ゴジラ一匹の映画はいらないと言ってもいいんじゃないでしょうか。

それより、ゴジラとは違った背景を持つ新怪獣の創造を単体怪獣ものとして展開すべきな のです。
怪獣の気質や能力をさまざまに設定することにより、人類対怪獣のバリエーションもさま ざまに展開できるのではないでしょうか?
そしてゴジラ以外にもスター性を持つ怪獣を増やすことが出来るはずです。
(か つて、ラドンやモスラはまさにそんな怪獣だった。しかし、平成vsに至り、ゴジラのみ をスターとして売り出す戦略をとったため、ぎりぎりモスラのスター性 は守られたものの、キングギドラもラドンもその他大勢になってしまった。そんなやり方 の最たるものが「ファイナル・ウォーズ」である。ゴジラ、ガイガン、 モンスターX、モスラ以外はすべてザコ扱い)

無名の怪獣一匹の映画なんて誰も観ないよ、というのは言い訳に過ぎません。
どんな人気キャラクターも最初は無名です。
良い物を作る努力をせよ!と言いたいです。(怪獣に関してはすでに多数のお手本がある のだし)
322
Re:初ゴジ原理主義を受けてその2 レグルス

2004/12/22 00:01


男性 28歳 A型

> (補足・vsゴジラは神性を強調しているように見えるものの、G細胞という設定を持ち 込んだり第二の脳を設定したりと、ゴジラを生物学的に解析出来るような流れを作ってい ることがダメ)

現代の神話として考えた場合、ファンタジーではなく、ある程度リアルな話を考えようと すると、これは避けて通れないところだと思います。
ゴ ジラのような生物が現れた場合、なんとかしてその生物学的生態/構造を調べようとする のが科学者の姿勢であると思います。「VSビオランテ」冒頭のような 組織片が採取されたら、その後はあのような展開になるのは当然だと思えます。それを防 ぐには、体組織が飛散しない、まさに無敵に肉体であると設定(描写) するしかないでしょう。「初ゴジ」のように。

> ゴジラに神を見るとしても、それはKJさんがおっしゃるように八百万の神の一人であり、人類を指導鞭撻するような神ではありません。
> 多分、ゴジラに最も近い神は素戔嗚尊(うへー、漢字が出た!スサノオの難しい字のほうです)ではないでしょうか。(いたずら好きで乱暴者・・・)

八百万の神ですし、日本神話の神でイメージするのが妥当でしょうね。
わざわざ補足する必要もないとは思いますが、「わんぱく王子の大蛇退治」ですね (^^;)
伊福部昭音楽つながりもあるということで・・・。

> これでゴジラ一匹しか出てこないものを作ろうとすると、人類の敗北ないし「ゴジラ84」の繰り返ししかあり得ないのです。

こ の前思ったのですが、「VSデストロイア」は大筋だけみると、かなりいい作品になる可 能性があったと思います。ゴジラの死、親子(もちろんジュニアと)、 放射能などなど。中途半端な大きさ状態のデストロイアを消して、ラストで東京を死の街 にするだけでもだいぶ良くなったはずです。

> (『ゴジラ』ではゴジラを倒したじゃないか、と言われるかもしれませんが、そのストーリーを良く吟味してほしい。ゴジラはオキシジェンデストロイヤーでしか殺せないし、そ のオキシジェンデストロイヤーは永遠に失われたというのを無視してはいけない)

このあたりも、巧妙に視点(思考)が逸らされていますが、ゴジラに対して現段階での人 類の最強兵器である核を使ったらどうか、という問題は出てこないんですよね。
ゴジラの被害が日本だけでなく世界に広がったりすれば、必ず核保有国が出しゃばってく るのは目に見えています。「84」では命中する前に阻止されましたが・・・。かつてゴ ジラに核が命中したことはないんですよね。まあタブーだから、といえばそれまでの理由 なんですが。

上の2つの引用箇所での問題点を一挙に解決する方法としては、「初ゴジ」でそうだった ように、短期決着しかありません。
身もふたもなく言ってしまえば“何がなんだか分からない内にゴジラが上陸し、街を破壊 して去って行った”という話ですね。

何かだんだん脱線して行くような・・・(^^;)
おまけに「初ゴジ」が金字塔であるとかいいながらあれこれ突っ込んでるし・・・。

> 『ゴジラ』のようにゴジラそのものよりも観念的テーマを伝えることを優先した作品(『ゴジラ』では東京大破壊より芹沢と尾形の論争にドラマ上の重点が置かれている)ではゴ ジラのすべてを見せることが出来ないということもすでに指摘しています。

私もここは最大のポイントだと思います。
逆に言えば、ゴジラの生態や生体がどうなっているか、とかいう瑣末事に視聴者の関心を 向けさせないストーリー運びはどうするか、というのが制作者の立場としては、押さえな ければいけないところなわけですね。

> 『ゴジラ』の物語を引き受けつつ、ゴジラの魅力をさらに展開するにはどうするか。
> シリーズを終焉に追い込まないためには人類の敗北もなしです。

私としてはゴジラシリーズを続けて見たい反面、有終の美を飾る優れた作品があれば徒に 続編を作らなくてもいいと思うんですよね。平成ガメラ3部作のように。
まあ「GFW」では死んでも死にきれない、という感じですが。

> ほかの怪獣と戦ってもらえばいいのです。
> これでゴジラの神性を損なわずに退場してもらうことが出来るのです。(『キングコング対ゴジラ』で見いだされた方法である)

キングコングは、あまりにもあからさまに”神”として描かれていたので、ゴジラの相手 としては役不足でしょう。もちろん、一神教的な創造神ではありませんが・・・。
ゴジラの相手として、神性を感じることができるのは「逆ゴジ」のアンギラスまでです ね。キングギドラはX星人とセットでなければ造形といい、存在感といい、いい線行って たと思うのですが。

> 怪獣たち(神々)の闘争に巻き込まれて大混乱する人間社会を描くのが究極の怪獣映画でありましょう。(この考え方、すでに『ゴジラの逆襲』にその萌芽が見える)
> 巨大な怪獣がそれぞれ人間と軋轢を起こしながらさらに互いに闘争するとなれば、人間生活のあらゆるレベルに影響が出るはずです。

いちいち引用してファンでない方には申し訳ありませんが、「ガメラ3」がまさにこれで しょう。
渋谷のシーンこそ怪獣映画の到達点だと私は思っているので。

> 人類による対怪獣作戦を丹念に描くような作品を見たいという欲求もありますが、それはゴジラ以外の新怪獣でやるべきことと考えます。

確かにそれをやるにはゴジラという出自の怪獣は、役割が違いますよね。演歌歌手がロッ クを歌うようなもので。
そういう話にするなら自衛隊保有の兵器が頑張れば勝てるくらいのスペックの怪獣を設定 するべきですよね。

> ゴジラ一匹で描くべきストーリーは『ゴジラ』で描ききっています。
> これ以上ゴジラ一匹の映画はいらないと言ってもいいんじゃないでしょうか。

私は、
「ゴジラ一匹で描くべきストーリーは『ゴジラ』で描ききっています。
 これ以上”ゴジラ映画”はいらないと言ってもいいんじゃないでしょうか。」
という意見なんです(勝手に引用・改変してすいません)。
なので「『ゴジラ』のテーマはそのままで、技術的にアップデートしたリメイク作品で良 い。」という意見になるのです。

> それより、ゴジラとは違った背景を持つ新怪獣の創造を単体怪獣ものとして展開すべきなのです。
> 怪獣の気質や能力をさまざまに設定することにより、人類対怪獣のバリエーションもさまざまに展開できるのではないでしょうか?
>
> どんな人気キャラクターも最初は無名です。
> 良い物を作る努力をせよ!と言いたいです。(怪獣に関してはすでに多数のお手本があるのだし)

ゴジラ細胞から生まれた、という設定を除けば、ビオランテは植物怪獣というジャンルに しても、デザイン、造型も素晴らしいと思うんですが。(これは、反論、同意、というよ り単なる意見/好き嫌いでした)
325
Re:初ゴジ原理主義を受けてその2 殿様ギドラ

2004/12/22 12:03


男性 42歳 O型

そ うです。
現代の神話としてリアリスティックに描こうと思えば、科学者による怪獣研究が行われる であろうことを無視してはいけません。
それは『ゴジラ』にもすでにあった視点ですが、元祖ゴジラシリーズがいかにして怪獣の 神性を守ったかに注目しなければなりません。

簡単に言えば、生物系の科学者を主人公にしないことです。

社会の動きとして科学者が怪獣に注目していることは伝えつつ、その研究が具体的にどこ まで進んでいるのかを見せないというやり方が正しい。

『ゴジラ84』はすでにその部分での間違いを犯しています。
科学者を中心人物に据えたことで、ゴジラに余計な「科学的解説」を付け加えることに なっています。
この動きが「vsビオランテ」で一気に加速。
ゴジラの行動を封じる方法を見つけてしまいます。
(そもそもG細胞をバラや人間と混ぜることまでやっちゃうんだから、もはやゴジラに謎 はないのでは?)

本多・円谷時代のゴジラ以外の作品に注目すると、ドゴラやフランケンシュタイン2部作 では科学者を中心人物として生化学的に怪物を研究することをやっています。
(ただし、バラゴンはまったく謎の存在)
その視点があったのは確かです。
ゴジラシリーズで2作目以降生物系の科学者を中心人物にすることがなかったのは、意図 的であると考えて間違いないでしょう。
ゴジラに代表される神性を帯びた怪獣をストーリー上で解析していくのは、怪獣映画(現 代の神話)の目的にそぐわないと判断したのではないでしょうか。

怪獣出現という事態をシミュレートすれば、科学者による研究というのもストーリーとし てあり得るわけですが、それを描いていった先に何が待っているかということまで考慮す べきなのです。
(平成vsではゴジラの生態についてあれこれ考えすぎて、それが最終的にゴジラの死に 繋がってしまったのではないでしょうか)

(「vsデストロイア」、設定だのなんだのと気に入らないところは多いけれど、実は嫌 いじゃないです。あのドラマのグダグダ具合が逆にゴジラの死を盛り上げているんじゃな いかと考えてます)

ゴジラに核兵器をぶつける問題。
果たしてゴジラが核兵器の直撃を受けたことがあるのかないのか。
これが『ゴジラ』では微妙にぼかされているんですよね。
核実験で住処を破壊されたから出てきたという説明があるのと同時に、水爆の洗礼を受け ながらなお生き長らえているゴジラを何をもって抹殺するというのですか、というような セリフもある。
ということで、はっきりした描写はないにせよ、ゴジラは核兵器でも死なない存在だと規 定されているんだと思いますよ。
(他の怪獣はその限りではない)

そーですねー、私としてはゴジラが核兵器との関連は捨てないように、しかしあまり特定 の観念に縛り付けられずに永遠にシリーズ化されて欲しいですね。

私もキングコングがゴジラの相手として物足りないという意見に賛成です。だって、見た 目ただのサルなんだもん。言いたかったのは『キングコング対ゴジラ』で不死身の者同士 の戦いという構図を取り入れたことが重要だということです。
で、現代の神話としての怪獣映画では、神々の関係性にもドラマの芽を作ることが出来る と思っています。
アンギラスは最初の登場では殺されてしまいますので、まだ神の域には達していなかった のでしょうけれど、
『怪獣総進撃』での「活躍」ぶりから70年代のゴジラの手下役に繋がっていったと思わ れます。
その他、ラドンやモスラとゴジラの関係もなかなかにおもしろく出来ていたと思います よ。
やっぱり惜しいのがキングギドラ。
2度目の登場ですでに宇宙人の手先扱いだもんなぁ。
それでも『怪獣大戦争』では最後の最後にコントロール無しの状態でゴジラ・ラドンと 戦ってはくれますが・・・。
キングギドラをきちんと使う映画を観たいものです。
(『モスラ3』では宇宙大怪獣だったけれど、子供を誘拐すんなっつーの)

怪獣によって混乱する社会の物語というには『ガメラ3』は怪獣に人間との関係性を持た せすぎでしょう。
まずギャオスがぎっちぎちに人間との関わりを設定されていて、そのギャオスとガメラが ばっちり繋がっている。
人間とは関係ない闘争にはなり得ていないんですよ。
さらに、『ガメラ3』では怪獣の闘争に一人の人間の意志が強く影響していますから、社 会の動きが背景に押しやられていてストーリーのスペクタクル感が薄いというのが私の評 価です。
(もっと表象で言うと、せっかくの巨大生物の戦いを狭い建物の中に押し込めたセンスに がっかり)
(うぐぐぐ。水を差して申し訳ないんですが、渋谷のシーン、本編・特撮の連携がぼろぼ ろですぜ)

これ以上ゴジラ映画はいらないというご意見もわからないではないです。
それは『ゴジラ』に惚れ込んだ結果だと思われます。
映画『ゴジラ』を最優先すれば、続編は作るべきではありません。
しかし当時の製作者を弁護すれば、まず核実験が引き続き行われているという背景を受け て2匹目のゴジラが出てきたことにしていますから、決して『ゴジラ』をないがしろにし てはいませんし、
怪獣ゴジラという極めて魅力的な題材を使った別の物語を作り出すことには映画芸術の発 展という意味もあったと考えています。
そのお陰で現代の神話たる怪獣映画というジャンルが生まれたのですから。
(ゴジラ一匹で描けるストーリーが『ゴジラ』にとどめを刺すとしても、神性を宿すゴジ ラの魅力は『ゴジラ』だけでは物足りないと考えてます)
327
真/神/心のゴジラ レグルス

2004/12/22 22:28


男性 28歳 A型

(本 当は前の投稿でこのタイトルにするつもりでした。ミスで…)

> 果たしてゴジラが核兵器の直撃を受けたことがあるのかないのか。
> これが『ゴジラ』では微妙にぼかされているんですよね。
> 核実験で住処を破壊されたから出てきたという説明があるのと同時に、水爆の洗礼を受けながらなお生き長らえているゴジラを何をもって抹殺するというのですか、というような セリフもある。
> ということで、はっきりした描写はないにせよ、ゴジラは核兵器でも死なない存在だと規定されているんだと思いますよ。

私は前半説を支持します。後半は核兵器による爆風ではなく“水爆の洗礼=放射能被爆” の意味だと解釈していました。
本当に核兵器を直撃されても死なないとなると、本当にファンタジーか“神(超存在)” になってしまいますから。

> 私もキングコングがゴジラの相手として物足りないという意見に賛成です。だって、見た目ただのサルなんだもん。言いたかったのは『キングコング対ゴジラ』で不死身の者同士 の戦いという構図を取り入れたことが重要だということです。

私が言いたかったのは、キングコングの素性がはっきりし過ぎている、という意味なんで す。
海と陸、という違いはあるかもしれませんが。やはり“呼ばれて飛び出てジャジャジャ ジャーン”という村の近くにいる守り神“的”動物よりも、どこからとも知れない海の底 よりいつとも知れずやって来るゴジラとでは、神秘性がまるで違います。

> で、現代の神話としての怪獣映画では、神々の関係性にもドラマの芽を作ることが出来ると思っています。
> アンギラスは最初の登場では殺されてしまいますので、まだ神の域には達していなかったのでしょうけれど、
> 『怪獣総進撃』での「活躍」ぶりから70年代のゴジラの手下役に繋がっていったと思われます。
> その他、ラドンやモスラとゴジラの関係もなかなかにおもしろく出来ていたと思いますよ。
> やっぱり惜しいのがキングギドラ。

私としてはゴジラに匹敵する神性を持つ怪獣ってキングギドラくらいなんですよね…。
ラドンは生態的に明らかになりすぎ(逆に「VSメカゴジラ」のほうが神秘的に感じまし た。映画後半の描写はともかく…)ですし、モスラはキングコングと似たような事情でも うひと押し…。

> 怪獣によって混乱する社会の物語というには『ガメラ3』は怪獣に人間との関係性を持たせすぎでしょう。

言葉足らずでしたか……。私が例示したのは渋谷のシーン限定の話です。
全編含めると、仰有られるような反論が当然ると予想してたので。(^^;)

> (うぐぐぐ。水を差して申し訳ないんですが、渋谷のシーン、本編・特撮の連携がぼろぼろですぜ)

そうでしょうか?あのシチュエーションで、あれ以上の描写というのは想像できないんで すが…?
ちなみに、少年の「ガメラが助けてくれた」という件に関しては除外してください。話が ややこしくなるので(^^;)
それ以外のことでしたら、どういう点においてそう感じるのか、教えて頂ければ有り難い です。

> 映画『ゴジラ』を最優先すれば、続編は作るべきではありません。
> しかし当時の製作者を弁護すれば、まず核実験が引き続き行われているという背景を受けて2匹目のゴジラが出てきたことにしていますから、決して『ゴジラ』をないがしろにし てはいませんし、

「逆 ゴジ」に関しては、その演出方法といい、ましてや「初ゴジ」のラストでその存在が予言 (危惧)されている訳ですから、それほど罪には思っていません。結果 的に続編という形式を許してしまったという罪(?)はあると思いますが、作品内容その ものは良い仕事ぶりだと思います。

あと、これは殿様ギドラさんの発言主旨を誤解しているかもしれませんが、「キングコン グ対」以降のシリーズにおいて、円谷・本多監督作品にしろ、反核のメッセージを伝える ために作られたと思えるゴジラ作品は見受けられないのですが…。

> 怪獣ゴジラという極めて魅力的な題材を使った別の物語を作り出すことには映画芸術の発展という意味もあったと考えています。
> そのお陰で現代の神話たる怪獣映画というジャンルが生まれたのですから。

確かに怪獣映画ファンとしては、そういう功罪は感じます。
私の好きな平成ガメラシリーズにしても、それなくしては見ることが出来なかったわけで すし。
330
Re:真/神/心のゴジラ KJ

2004/12/22 23:23


男性 37歳 B型

狭 間で失礼します。

> > (うぐぐぐ。水を差して申し訳ないんですが、渋谷のシーン、本編・
  特撮の連携がぼろぼろですぜ)

> そうでしょうか?あのシチュエーションで、あれ以上の描写というのは
 想像できないんですが…?
> ちなみに、少年の「ガメラが助けてくれた」という件に関しては除外して
 ください。話がややこしくなるので(^^;)

注文を付け出すと、正直気になる部分も無いではないですが、平成の怪獣
映画の中ではかなり評価出来る出来栄えだった、と私も思います。
(他がヒドすぎるのかもしれませんが)
そうはいっても、オシ、もう一回DVD見直してみよっと。

私はあの、「ガメラが助けてくれたよ!」は要らないです^^;

328
Re:初ゴジ原理主義を受けてその2 KJ

2004/12/22 22:36


男性 37歳 B型

管 理人さんのご意見にぶら下がり、失礼ながら取りとめのないコメントを。

> 簡単に言えば、生物系の科学者を主人公にしないことです。
>
> 社会の動きとして科学者が怪獣に注目していることは伝えつつ、その研究 が具体的にどこまで進んでいるのかを見せないというやり方が正しい。

これは、どうなんでしょう。一つのあり方として十分アリだとは思います。が、逆に徹底 的にそこの描写に拘った映画としても、演出・ストーリー・
描写に充分なリアリティと説得力があれば、成功する様な気もします。
(私ははあまり「こういうプロット」という拘りがないもので。^^;)
まあ、この「リアリティと説得力」というには(特にこの手のSF空想映画
にを造る場合は)絶対不可欠な前提だとは思いますが。

レグルスさんも言われていた様に、「VSデストロイア」だって大筋は
非常に魅力的なゴジラ映画に成り得る要素を含んだ映画だったんです。
が、上記の必要不可欠な前提がグダグダだった為にああなっちゃいました。

話が脱線してすいませんが、またまた当時無理やり一緒に観に連れて行った
ウチのカミさんがポツリとこう言ってました。
「これでは、ゴジラも死に切れまい。」
(それでも、ゴジラメルトダウンのシーンで不覚にも涙をこぼしてしまった
自分が憎い。あれは伊福部先生最後のゴジラ作品という意味で万感胸に
迫るものがあったからだ、と自分に言い聞かせる今日この頃)

> 怪獣出現という事態をシミュレートすれば、科学者による研究というのもストーリーとしてあり得るわけですが、それを描いていった先に何が待っているかということまで考慮す べきなのです。

これは仰る通りだと思います。上記に述べさせて頂いた通り、最後にどう
うまくオチを付け、トータルの世界観を完成させるか。個人的に望む
パターンは、徹底的な科学的・対策的シミュレートの果てに、単なる生物で
片付けられない、何らかの「ゴジラの「神性」が、うまく浮かび上がって
くる。そんな感じでしょうか。

>(「vsデストロイア」、設定だのなんだのと気に入らないところは多い  けれど、 実は嫌いじゃないです。あのドラマのグダグダ具合が逆に
  ゴジラの死を盛り上げているんじゃないかと考えてます)

映像の出来も正直グダグダでした・・・それでも最後に泣いてしまった自分
が悔しい!蓄えられたファンとしての血のなせる業か?もしくは伊福部
マジックか!?(しつこい?^^;;)

> ゴジラに核兵器をぶつける問題。

これ、敢えて一回やっちゃったらどうでしょうか?但し、場面設定は
日本本土以外希望。その後の持って行き様によっては、すごい面白い
映画になるような気もします。

> やっぱり惜しいのがキングギドラ。

およそ「怪獣」というキャラクターの中でも、1,2を争う美しい
存在ですね。駆り出される度に、どんどんみっともなくなっていくのが
残念です。やはりS39初登場時が最高かと。3つの頭を振り乱しながら
飛行して、アノ声と共に引力光線を吐きまくる。
「荒唐無稽」を「映像美の説得力」が超えた良い見本かと。

> 怪獣によって混乱する社会の物語というには『ガメラ3』は怪獣に人間と の関係性を持たせすぎでしょう。

私は正直あの設定そのものよりも、イリスと通じる少女の、とても共感
出来ない支離滅裂な行動(一体こいつのせいで何人死んだ?)、何の為に
出てきたのか判らない山崎千里、一向に演技力の向上が見られない中山忍、
こっちの方が気になってイラつきました。

> これ以上ゴジラ映画はいらないというご意見もわからないではないです。
> そのお陰で現代の神話たる怪獣映画というジャンルが生まれたのですか
ら。

でも、やっぱり観たいっすね。現代に通用する怪獣映画。
333
Re:初ゴジ原理主義を受けてその2 殿様ギドラ

2004/12/23 16:57


男性 42歳 O型

ちょっ と考え直してみました。

やっぱりゴジラは核爆発にも耐える生物だと考えたほうがすっきりしそうです。
さすがに『ゴジラ』全編を見直す時間は取っていないんですが、ゴジラが核爆発にも耐え た生き物であるという認識を植え付けるような心理誘導が出来ているからこそ、
オキシジェンデストロイヤーの恐ろしさが活きるのだし、科学力を超える自然の力という 表現にもなっているのだと思います。
大砲の直撃を受けてもまったく平気というあたりからも、核爆弾の爆風・熱線にも耐えて きたのだという表現になっているのではないでしょうか。
そのうえ放射線にも平気だ、と。(なにしろゴジラ自身が放射能を持っている)

そこまで科学知識を超えた存在とされているあたりが「現象学的」であり、その超越性に 神を感じるのではないか、と。
(繰り返しになりますが、科学的思考法で発見された法則を破る現象も論理的には起こり うるというのが現象学の考え方であり、それは決して現実から遊離したファンタジーでは ないのです)

水爆の洗礼、という表現は確かに放射線被曝を意味する言葉に聞こえますよね。
それでも山根博士は「ゴジラに光を当ててはいけません」と、ゴジラが核爆発の閃光を見 ている(熱線を浴びている)と認識しているフシがあります。
ん~、相当に緻密に出来上がっている『ゴジラ』もそのあたりが弱点か?
ゴジラが核爆発に耐えてきたのかどうかをもっとはっきり示す必要があったかもしれませ ん。

怪獣の神性について話題になってきましたが、それぞれの怪獣によって描かれ方に特徴が あるので人によって印象に違いが出てくるのはやむを得ないところだと思います。
私自身の受け止め方でいくとゴジラさえあまり神とは感じられなかったりします。
(長いことゴジラを「神」と見ることに反対だったのです。webのやりとりで、ある方 から新たな見方を示されたことがきっかけになって神でもいいのか、と認識を変えたので した)
キングコングに神秘性が足りないというのはもっともなご意見なんですが、ゴジラも避け た高圧電流を「食い」、耐電体質になって雷でチャージ、という常軌を逸した能力は神性 を感じてもおかしくないんじゃないでしょうか。
ラドンの立ち位置がすごく微妙。
初代にはゴジラほどの超越性を感じないのですが、2代目はゴジラと同等に渡り合うこと になってますからゴジラと同等の存在になっていると私は受け止めています。
それでも初代でも大砲が当たっても傷つかないのはさすが怪獣、か。
(余談。初代ラドンが口から吐き出した烈風攻撃の復活を望む!「ファイナル・ウォー ズ」がチャンスだったのに、ま、ラドンに対するこだわりなんか感じられない扱いだし ね)

>G3の渋谷
特撮カットの密度は大した物なのです。
しかしながら、本編・特撮とカットを交互に繋ぐときにそのカメラ位置やアングルの計算 が行き届いていないです。
これは特撮映画に限らず、同一シーンを別撮りカットで繋がなければならないときの基本 が出来ていないということなのです。
とくに違和感を感じるのが、本編でなにかを見ている人物が写り、その切り返しに人物の 見た目カットとして特撮カットに繋ぐ場合での不適切なカメラポジションとアングル。
そんな特撮・本編の連携がずさんなためにカットが変わるたびに被写体の位置関係が非常 に解りづらくなっていきます。
近年の怪獣映画の中では出色の出来であることは私も認めますが、映画の黄金時代にはこ んなずさんな映像構成のものはほとんどあり得ないです。
(今回渋谷だけ見直してみましたが、やっぱりダメだぁ。全体にカメラ位置の変え方が不 器用に見える。←特に特撮カット)

レグルスさんの『キングコング対ゴジラ』以降のゴジラ映画に反核メッセージを中心にし たものがないとのご指摘は、
325番で「決して『ゴジラ』をないがしろに してはいません」と書いたことに繋がるでしょうか。
もっと詳しく書くと、これは二作目以降の作品が『ゴジラ』の内容を否定することはない という意味です。
「×メガギラス」のようにオキシジェンデストロイヤーをなかったことにしたり、「×メ カゴジラ」のようにゴジラを倒すにはより強力な武器を開発すればそれでいいという結論 に導いたりはしていないという意味でした。
私も『ゴジラ』以外のゴジラ映画で反核を前面に押し出した作品はなかったと考えていま す。(ほのめかす作品ならいくつかある)
ゴジラシリーズの展開としてはそれでいいと思っています。
ゴジラという怪獣を出すだけで反核メッセージが伝わるというものではなくて、それはス トーリーと相まって伝わるものですから、ゴジラの物語にバリエーションを作っていけば 反核から離れたストーリーが出てくるのは当然。
それから、『ゴジラの逆襲』公開後に発表された香山滋さんのエッセイに、
これ以上の続編は絶対書かないと表明しつつ、もし書くなら原水爆の象徴ではないゴジラ を書く、と明言していることも重要です。
このエッセイは「『ゴジラ』ざんげ」と題されていますので、探してみることをお勧めし ます。
私が持っているのは幻想文学39号に採録されているものです。
『キングコング対ゴジラ』以後のゴジラ映画に香山滋さんの名前はクレジットされていま せんが、スタッフが香山滋さんの意向を汲んでいたのは間違いないでしょう。
香山滋さんがなぜゴジラから原水爆のイメージを払拭したかったかの理由に共感できる人 だけが真のゴジラファンであると考えています。

(それでも元祖ゴジラシリーズのスタッフが立派だったと思うのは、安易に設定を変えた りしていないことです。ゴジラが放射能を持っていることを示すシーンがところどころに あって、決してゴジラの出自をごまかそうとはしていません)

325番で
> 簡単に言えば、生物系の科学者を主人公にしないことです。

と書いたのは単純化しすぎだったでしょうか。
KJさんの考え方もわかります。
>徹底的な科学的・対策的シミュレートの果てに、単なる生物で
>片付けられない、何らかの「ゴジラの「神性」が、うまく浮かび上がってくる。

うーん、わかりますよ、この感覚。気をつけなければならないのは、この場合の「神性」 はいわゆる神仏心霊の類ではなく、科学的に突き止めていった果てに見える謎・神秘とす ることでしょうか。
怪獣映画を現代に通用するSF映画としてきっちり作るとなると、最新の正確な科学知識 を基にして怪獣という未知の生物を倒そうとする物語というのは考慮に値すべき方向で す。
ただそうなると、なにもかもわからないというのではドラマになりませんからある程度現 代科学で理解できる手がかりを設定することになりますし、
怪獣の研究と人類の対怪獣作戦を相当緻密に描かないといけないので怪獣は一匹しか出せ ないでしょう。
もちろんゴジラに余計な設定を付け加えるのは避けるべきなのでゴジラでやるのもあまり 賛成できない、と書いたものの、ひょっとしたらゴジラしか出てこないゴジラ映画として 残された方向の一つなのかもしれませんね。
いやー、でも、G細胞だのオルガナイザーG1だのと言い出されたときには相当げんなり したので私としては少なくともゴジラには科学のメスを入れないで欲しいですね。

それと、ゴジラに核兵器をぶつける映画、というのはやってやれないことはない、です が。
しかし、それは相当の覚悟で作るべきだし、人類の愚かしさを徹底的にリアルに描出すべ き企画だと思います。
再びゴジラが核兵器にさいなまれるというストーリーにするとなると、それと引き替えに 人類滅亡ぐらいの真っ暗なエンディングを持ってこないと私は納得できそうもないです。
(『世界大戦争』(DVD発売!)を再話するぐらいの覚悟ですね)

と、話膨らむレスがいただけるのでついつい調子に乗っておりますが、なーんか「ファイ ナル・ウォーズ」を置いてけぼりにしてますなぁ。
ゴジラとは、ゴジラ映画とは、という話を詰めないといかんのは確かなのですが、こんな に「ファイナル・ウォーズ」を無視しているのもまずいですかね。

無理矢理話を繋げますと、現代の神話としての怪獣映画にはなってなかった「ふぁいな る・うぉーず」ということでしょうか。
334
軌道修正できるか……? レグルス

2004/12/23 22:21


男性 28歳 A型

> キングコングに神秘性が足りないというのはもっともなご意見なんですが、ゴジラも避け た高圧電流を「食い」、耐電体質になって雷でチャージ、という常軌を逸した能力は神性 を感じてもおかしくないんじゃないでしょうか。

神性と荒唐無稽(良く言えばファンタジックですが)は見る人次第、というところがあり ますね。
「対メカゴジラ」でもこれと似た感じでゴジラに電磁石の能力が備わるということがあり ましたが、「ありえねー」と思ってしまうんですよね…(いや、私も人間でもこういう事 例が報告されているのは知ってますよ)。このあたりが演出的説得力ということになるん でしょうか。

(私もこのあたりで無理矢理話を戻しますが)
「GFW」のゴジラの放射火炎(このネーミングの響きが一番好きなので個人的にこう “呼称してます”(^^;))が大気圏外にまで届くとかいうのもそういうことでしょ う。

> >G3の渋谷
> しかしながら、本編・特撮とカットを交互に繋ぐときにそのカメラ位置やアングルの計算が行き届いていないです。
> これは特撮映画に限らず、同一シーンを別撮りカットで繋がなければならないときの基本が出来ていないということなのです。
> とくに違和感を感じるのが、本編でなにかを見ている人物が写り、その切り返しに人物の見た目カットとして特撮カットに繋ぐ場合での不適切なカメラポジションとアングル。
> そんな特撮・本編の連携がずさんなためにカットが変わるたびに被写体の位置関係が非常に解りづらくなっていきます。

私は全然気にならなかったです。
そもそもこのシーンのコンセプトは“混乱”なので、その整理されていない感じが逆に異 様な状況を演出している、と感じました。
好意的に受け止めすぎでしょうか…?
(殿様ギドラさんの仰有りたいのは、それ以前の問題、映画つくりのイロハとして成って ない、ということですよね、多分…)

> それから、『ゴジラの逆襲』公開後に発表された香山滋さんのエッセイに、
> これ以上の続編は絶対書かないと表明しつつ、もし書くなら原水爆の象徴ではないゴジラを書く、と明言していることも重要です。
> このエッセイは「『ゴジラ』ざんげ」と題されていますので、探してみることをお勧めします。

探すの大変そうですね…(^^;) 読みたいですが。

> 香山滋さんがなぜゴジラから原水爆のイメージを払拭したかったかの理由に共感できる人だけが真のゴジラファンであると考えています。

確かに田中・本多・円谷・伊福部の4氏と並んで「初ゴジ」を語る上で最重要人物の一人 ですよね…。
香山滋の小説版「ゴジラ」くらいは読んでおかないと「初ゴジ」ファンとは言えないか も…(^^;)

> 無理矢理話を繋げますと、現代の神話としての怪獣映画にはなってなかった「ふぁいなる・うぉーず」ということでしょうか。

あまりにも話題がハードになってしまった反動なのか、どうももう一度見てみないことに は安易に語れなくなってしまいました(^^;)
自縄自縛とはこのことか…。
昨日も時間はあったんですが、まずは未見の映画から、ということで 「ULTRAMAN」を見たので。
F15は格好良かったし、本編も良かったです。特撮は“まあまあ”でしたが。
337
Re:軌道修正できるか……? 殿様ギドラ

2004/12/24 10:45


男性 42歳 O型

い やー、「仕切直し」と題したスレッドからずいぶんと引っ張ってしまいました。
ゴジラそのものの考察はひとまず打ち止めにしましょうか。
なんとか「ファイナル・ウォーズ」を語るために、しばし、登場怪獣一匹ずつの感想でも 募りたいです。
(私もだんだん「ファイナル・ウォーズ」を語りにくくなってきたのを感じています。そ れは、こんな風にゴジラのことを掘り下げていったら、GFWってほとんどそういう話と は関係ないんだもんなー。それがいいのだという意見もあるでしょうけど)

「『ゴジラ』ざんげ」、香山滋全集の別巻に収録されているかもしれません。
図書館へGO!

『ULTRAMAN』も見ておいたほうがいいんだろーなー。
でもぜんぜんそんな余裕がないや。く~。

では、このスレッドはこれまで!
お付き合いいただいたレグルスさん、放浪者さん、KJさんに厚く御礼申し上げます。
とくにレグルスさんの根気よいレスには大変助かりました。
341
Re:軌道修正できるか……? KJ

2004/12/25 00:49


男性 37歳 B型

> では、このスレッドはこれまで!
> お付き合いいただいたレグルスさん、放浪者さん、KJさんに厚く御礼申し上げます。

好き勝手言っておりますが、こちらこそお付き合いありがとう
ございました。
また別項でも色々と拝見させて頂ければと思います。

また年末頃にお邪魔させて頂きます。(明後日からしばらく南の海~♪)

では。
310
かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/19 16:12




殿 様ギドラ様、ありがとうございます。
281ス レッドあたりからの分岐と言うことで
改めて立ち上げさせて頂きました。

さて、このスレッドの論議を一応まとめてみると、
GFWの”画”は「かっこいい」のか「かっこわるい」のかという
論議になるのかなあと思います。
立場的にはG4さん、レグルスさんは”かっこいいぞ”
対して三沢狸は”かっこわるいじゃねーか”と言っている訳ですね。

さて、改めて三沢狸がGFWについて思っていることをまとめたいと思います。
まず、ゴジラ映画の歴史を考えると細かく分けて4期に分かれるとも居ます。
1954年に封切られた「ゴジラ」から1965年「怪獣大戦争」までの
ゴジラ映画が第一期。
1971年の「ゴジラ対ヘドラ」を頂点とする
「メカゴジラの逆襲」までが第2期。
第3期は1984年の「ゴジラ」から「ゴジラvsデストロイヤ」まで。
第4期は「ゴジラ2000 ミレニアム」から「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」まで
では「GFW」は何だというと、これはシリーズが続くなら第5期。
もしくは番外。非常に特異であるといえるとおもいます。

なぜ特異なのか。物語の構造が実は3重に重なっていてそれぞれがばらばら
で有機的につながっていないと思うからです。
つまりこの「GFW」は実は三つの映画を一つにまとめているから。
一つは従来の怪獣映画。都市蹂躙型の物語構成。
怪獣が都市に出現して破壊しまくり、それを人間側の防衛組織が倒そうとする。
二つ目はX星人vsミュータント部隊。ドン・フライと松岡、北村、ケインコスギ、
水野等(敬称略)が闘いを繰り広げるアクション映画。
そして三つ目がゴジラとミニラ、泉谷しげると子供(ごめん名前わからん)
が繰り広げるハートウォーミングファンタジー。

こんな映画に誰がした。(^_^メ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、問題点は一目瞭然。脚本がぼけ。
これでは監督も困ります。撮影期間は短い。予算は3本分では不足。
演出プランを練る時間は無い。いや寝てるのか。
できたのが「GFW」

ちょっと暴走しました。

さて否定派と肯定派はおそらく第1期に洗礼を受けた人と
それ以降に怪獣映画の洗礼を受けた人で分かれるのでは。
第2期から第3期までは半々。第4期は肯定派が多くなる。
あくまで推定ですが。

G4氏と私がぶつかり合うのもわかりますね。
私は第1期。対しておそらくG4氏は第3期以降。

ではなぜぶつかるのか。最大の問題点は「怪獣映画」の定義と
それを表現するための「演出プラン」の違いではないか。

長くなりましたのでとりあえず一旦筆をおきます。
(いやキーボードを置くのか(^◇^;)

ではでは
311
Re:かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/19 16:20




追 伸
やっぱり追伸しちゃったか。ごめん。

> まず、ゴジラ映画の歴史を考えると細かく分けて4期に分かれるとも居ます。
分かれると思います。の変換間違い。
~~~~~~~~~~~
ではでは
315
Re:かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/20 02:07




続 きです。

さて、では怪獣映画ってのは何なのか。そもそも映画ってのは何なのか。
ハリウッド映画だろうが日本映画だろうが中国映画だろうがインド映画だろうが
全てはその国の文化や歴史、世界情勢、要は人の思いを映像と音で具現化した
表現が映画であるわけで。(何言いたいんだ私は(^◇^;)
その時代が怪獣映画を希求したから出来たのが「ゴジラ」であったと思う訳です。
ならば「GFW」はいったい何なのか。

これは北村監督がたまたま「ゴジラ50周年記念」というイベントにかこつけた
プライベートムービーだったのではないか。
時代に希求された訳でなく、東宝というある意味過去の遺物で食っている
古い体質の企業が、とりあえず作っちゃいましょうという思惑にうまく乗った
北村監督のプライベートムービー。現在公開第2週で第五位。
最初が第3位で登場し、その位置を維持せずに落ちている。
公開する劇場数が結構多いにもかかわらずです。

つまり時代に希求された映画ではなかったのかもしれない。

時代に希求された映画とは何でしょう。少なくとも大ヒットする訳です。
たとえば近年ならば「千と千尋の神隠し」たとえば「スターウォーズ」
「ゴッドファーザー」「タイタニック」「地獄の黙示録」
これとは逆に監督や作者の思い入れや情熱が作品に反映され、大ヒットしなくても
じわりと長く売れてしまう映画もあります。これがプライベートムービーかな。
「ブレードランナー」「2001年宇宙の旅」「遊星からの物体X」「ライトスタッフ」
(なんでSFばっかりなんだろう(^◇^;)

プライベートムービーで良質なのにこけるか小~中ヒットで終わるのも有る訳です。 「GFW」はここの位置に有るのではないでしょうか。

では作品の中身はどうか。
続きます。
316
Re:かっこいい画ってなんだろう G4

2004/12/20 21:37


男性 20歳 A型

い や、先日の不当な書き込みは謝罪します。
これじゃ若者は切れやすいとか言われても仕方がありませんね。(爆

というか何だか先日の発言には頭ごなしに否定している感じが取れたわけです。
酷いとか、自分の意見なぞまるで塵芥のような存在だと言われたように思ったのです。
でも、あの手を広げるポーズは序盤で銃をミニラに向けてた場面とリンクしていました。
自分勝手な解釈ですが、ゴジラにとって、人間とは、
「いつもいつも危ないものをこっちに向けている危ない人達」
に見えているのではないかと思っています。
だから、怒るのをやめないんです。
そこで出てくるのが、「やめてあげて」ポーズ。
自分が危ないものを向けられてたのを助けてくれた、この人達を許してあげても良いん じゃないのか。
と。
正直自分があの立場なら、こっちにその小さな体を一杯に広げて、意思を提示してくる子 供をどけるなんて出来ないと思いました。
では。
317
Re:かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/20 23:00




G4 さま、先日の書き込みにつきまして、当方も誤解を招くような
書き方をしてしまって申し訳ありません。平にご容赦を。
でも、雨降って地固まるとも言います。良い意味でのけんかは
必要ではないかなとも思います。私もあのような書き方は良くなかったなと
反省しきりです。また、殿様ギドラさまやレグルスさま、他この掲示板で
ROMの方達にも大変ご迷惑おかけしました。改めてお詫び申し上げます。

さて、いろいろと考えているのですが、一つ重大だなあと思いついたことが
あります。これだけ「ゴジラ映画」が紛糾し活発な議論を喚起示したということ
だけでもこの「GFW」という映画は傑作なのかもしれないと思い出したのです。
私自身の見解は依然、「駄目駄目映画」ですが。

> というか何だか先日の発言には頭ごなしに否定している感じが取れたわけです。
> 酷いとか、自分の意見なぞまるで塵芥のような存在だと言われたように思ったのです。
そのようには私自身全く思っておりません。

> でも、あの手を広げるポーズは序盤で銃をミニラに向けてた場面とリンクしていました。
ううむ、これは気が付きませんでした。なるほど、泉谷しげるがゴジラとだぶる
訳ですね。

> 自分勝手な解釈ですが、ゴジラにとって、人間とは、
> 「いつもいつも危ないものをこっちに向けている危ない人達」
> に見えているのではないかと思っています。
> だから、怒るのをやめないんです。
> そこで出てくるのが、「やめてあげて」ポーズ。
> 自分が危ないものを向けられてたのを助けてくれた、この人達を許してあげても良いんじゃないのか。
> と。
> 正直自分があの立場なら、こっちにその小さな体を一杯に広げて、意思を提示してくる子供をどけるなんて出来ないと思いました。
> では。
この感覚には至って賛成です。問題はこれが「GFW」に唐突に現れたことです。
私は310スレッドにて三つの映画が混在していると言いました。
まさにこのエピソードはその一つ、ファンタジー映画の薫りを秘めています。
ですが他のエピソードにきちんとリンクしていないのです。
映画の構成として無理をしているのです。だから駄目駄目よ、と
言っている訳なんですが。

しかし、いやな世の中になってきました。子供を殺す親。親を殺す子供。
看護してくれているはずの看護士を殺す患者。
ゴジラが子供を助けるぐらいの救いはあった方が良い世の中のようです。

ではでは
319
Re:かっこいい画ってなんだろう 殿様ギドラ

2004/12/21 12:30


男性 42歳 O型

G4 さん、理性的なレスに感謝します。

ラストのミニラの行動についてお邪魔にならない程度に私の考えを・・。

ミニラにあんなことをされたらゴジラも引かざるを得ないというのは私もぎりぎり納得し ています。
(うーーーん、それでも『怪獣島の決戦ゴジラの息子』でのゴジラの態度を考えると、 「ミニラ、どけっ」と言いそうな気もしますけど)

問題はミニラの行動に納得できる描写があったのか、というあたりなんですよ。
泉谷しげるのおじさんが銃を向けたときに少年がミニラを守ろうとしたポーズと呼応して いるのはわかるのですが、以前も申し上げた通り、そこから生まれるのは少年に対する感 謝の念でしかないように思うのです。
ミニラは怪獣です。人間のような社会意識はありません。
人間の子供が自分を助けてくれたからといって、その恩を人間全体に敷衍するとは思えま せんでした。

もちろん、ゴジラ映画最終作としてゴジラが人間を許すという展開を持ってくることにそ れほど異議はありません。
しかしながら、それならば万人が納得できる形で示すべきだったと思うのです。

現状では、争い傷つけ合うことはいけないこと、という認識をすでに持っている人にしか 訴えたい観念が伝わりません。
もし、戦うことでしか正義は貫けないと考えている人が「ファイナル・ウォーズ」を見た として、あのラストに納得するでしょうか。
ゴジラは人間の愚行に怒っているのだという前提が示され、さらにストーリー上では人間 が自らの敵(これもすでに書きましたけど、決してゴジラの敵ではない)X星人の計画を 潰すために無理矢理ゴジラを覚醒させたのです。
ゴジラは身勝手な人間に翻弄されっぱなしなのに、一方的に怒りを収めよと言われて も・・・・。

映画でも小説でも、何らかの観念を伝えたいのなら、描写を通じて観客の心にその観念が 沸き上がるように腐心しなければなりません。
そうでないと単に標語を示すだけとなり、観客の意識に変化を起こすことは出来ないので す。
(飲んだら乗るな乗るなら飲むな、なんていうのは、誰でもわかっていることを再確認さ せる意味しかない)

あ、補足するとG4さん(や他の方)があのラストに平和への願いを感じたことを間違っ ていると言いたいのではありません。
平和を望む人にそれを再確認させる意味はあったのです。
私が言いたいのは、「ファイナル・ウォーズ」のやり方では、表現になっていないし、普 遍性もないということなのです。
342
Re:かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/25 14:31




メ リークリスマス!
さて、暫く書き込まないうちに論旨が判らなくなってしまった。
(^^ゞばかねえ。

さて、ミニラの例だけでなくて色々なシーンの演出が北村監督の
問題点を浮き彫りにしていると思います。
演出は物語の内容をいかに上手く観客に伝えるかという技術だと
思うのですが、北村監督はその部分が全く欠けているのでは
ないでしょうか。

言いたいことは判るが判らない。そういう映像が「GFW」が
オンパレードだったような気がします。

では賛成する人はなんと言っているか。
スピード感と怪獣が一杯出ていることにつきるのではないか。
それは北村監督の感覚なのだと思います。
短いカットを積み重ねるだけの演出が演出でしょうか。
北村監督の最大の欠点はここにつきるような気がします。
やはりCM向きの監督なのでは。

ではでは
343
Re:かっこいい画ってなんだろう 三沢狸

2004/12/25 23:45




な んだか誤解を受けそうなので開設(言い訳)

> (^^ゞばかねえ。
これは私にかかっております。(^_^;)

> では賛成する人はなんと言っているか。
> スピード感と怪獣が一杯出ていることにつきるのではないか。

これに関しては大変賛成するところです。
シャープでスピード感があるカット割りは好きです。

> それは北村監督の感覚なのだと思います。
> 短いカットを積み重ねるだけの演出が演出でしょうか。
> 北村監督の最大の欠点はここにつきるような気がします。
それだけでは演出にならない。つまり音楽でもビートに強弱が
無ければならない。常にフルでたたいていてもつまらない。
ハードロックでも三流と一流の違いはそこにある。

> やはりCM向きの監督なのでは。
CMは15秒から30秒で言いたいことを
インパクト有る映像で観客にたたきつけるメディアです。
短いカットが当然ながら必須です。(例外もありますが。)
北村監督には最適の映像表現なのでは。

ではでは
344
Re:かっこいい画ってなんだろう KJ

2004/12/26 00:50


男性 37歳 B型

出 発寸前にまた書いてしまった・・・

三沢狸さんのこのコメント全面的に賛同します!

北村監督(実は映画「監督」と呼ぶ事すら私は若干抵抗あるのですが)
には、是非「ハウス」のリメイクをやって欲しい(笑)
タイプ似てると思う。CMのようなぶつ切表現の連続という意味で。

でも、大林宣彦ほどには狂った作品は撮れないだろうなあ。
(いずれにしても、どちらもある程度のハードさを持ったSF大作を
ではないと思ってはいます。何で大林監督が巨匠扱いされるのかも全く
判らないですが。カルト作品で名の知れた、程度の表現で充分でしょ?)

すいません、論旨が外れてきました
それでは皆さんよいお年を。
346
Re:かっこいい画ってなんだろう 殿様ギドラ

2004/12/27 13:11


男性 42歳 O型

三 沢狸さん、おくればせながらメリークリスマス、ミスターローレンス。

年末年始はいろいろばたばたしますから、なかなか細かい論考もまとまりませんよね。
映像面・演出面の話もまだまだこれから出てくると思いますので、じっくりやっていきま しょう。

とはいうものの、私もGFWが2時間なんとか上映できるのはほとんどがアクションシー ン(人間怪獣問わず)であり、そのアクションシーンがひたすら短いカットをつなぎ合わ せているからではないかと睨んでいます。
ストーリーに興味を引く部分が極少で、映像にじっくり見たくなるような「美」があるわ けでもないので細切れカットでスピード感を出していることしか上映時間を耐えさせる技 がなかったように思います。
技と書きましたが、決して優れているわけではありません。
芝居や構図がダメダメでも1カットを短くするとなんとなくかっこよく見えるものなんで す。
素人が撮影したホームビデオでもコンマ何秒かずつつ次々とカットをつなぎ合わせるとな んとなく意味ありげに見えます。
まあ、それはいろんな人の意見を聞いてみないと即断は出来ませんが、少なくとも私は GFW中に印象的なアクションがありませんでした。
優れたアクション映画、たとえばブルース・リーの諸作では鑑賞後に格闘の動きが印象に 残っているものなのですが、
GFWでは誰がどんな動きをしたのかほとんど覚えていません。
ただ、なんか速かったな、という印象しかないのです。
比較的に整理されていたのはバイクアクションのシーンでしょうか。
尾崎と風間がどのようにやり合ったのかが伝わってはいたと思います。

(そんな細切れ編集のせいで良くできた特撮カットをじっくり見ることが出来ないという 欠陥もあった)

ハードロックのたとえが出ましたので、私も一つ。
GFWは音程もリズムも滅茶苦茶だけど、とりあえずシャウトすることで勢いがあるぞと 見せかけた映画ではなかろうか。

>KJさん
意外なところで共感してしまいました。
私も、大林宣彦ってどうよと思っていました。(そんなにたくさん見ているわけではない けれど。だってあまり好きじゃないんだもん)
80年代前半はマニアックな映画ファンにやたらと評判がよかったですが、それこそプラ イベートフィルムを延々と作っている印象であります。
でも大林監督には知的な感じがありますね・・・。

KJさん、南の島へお出かけとのことですが、地震や津波の影響を受けてはいらっしゃら ないでしょうね。
もう出発なさったあとだと思いますが、心配しております。
無事お帰りになることを祈っています。
378
管理人様へ KJ

2005/01/01 23:32


男性 37歳 B型

明 けましておめでとうございます。

無事南の島から戻ってまいりました。私はパラオに行っておりましたので
津波は関係なく楽しんでまいりました。お気遣い、痛み入ります。

議論は怪獣各論に入っているようですね。私もラドンは大好きです。
但し、S31年版に限定してですが。
今回のラドンの扱い、前半が割と良かっただけにがっかりですな。
もっと衝撃波でバンバン人やら車やら飛ばさんかいっ!って感じです。

> >KJさん
> 意外なところで共感してしまいました。
> 私も、大林宣彦ってどうよと思っていました

結構大林作品フリークって多いんですよねぇ。??なんでだろう。
「ハウス」ご覧になっていない方、是非一度見といてください。
「この世で一番まずい食べ物です。信じられないくらいマズい」
と言われたら一度は口にしてみたくなるタイプの方、必見です(笑)
それ以外の方は、気分が悪くなる・もって行き場のない怒りがこみ上げる・
何もかんもイヤになる、のいずれかになりますので全くお奨めしません。

・・・というわけで今年もお邪魔させて頂ければ幸いです。

320
マタギ役の泉谷さんについて! 四式戦車(チト車)

2004/12/21 19:50


男性 21歳 A型

私 は忙しくて、年末まで映画を観に行くことは叶いませんが・・パンフレットやCD-ROM付き 特撮本を読むと泉谷さんがマタギの役でミニラと映ってるシーンがありますね。

私としては製作サイドがマタギというものをどれだけ知っているのかという疑問を禁じ得ない次 第であります。

なぜなら、あの格好は昭和初期におけるものであり、今はあんな格好はしていません。装備は近代 的でマタギの象徴である村田銃も今やライフル銃へ取って換えられています。

と言いますのもマタギとは言えませんが・・私も狩猟者(ハンター)であり、有名な阿仁マタギの 方々を親戚に持っております。

私 は製作サイドがマタギのことを何も理解せずに物語の都合で使用するというのが、真に遺憾で す。しかも、猟場以外の場所や公道での裸銃は禁止されており、 人目につかぬよう、常に銃袋へ銃を入れておかねばなりません。(富士裾野では狩猟ができるの? 禁猟区か休猟区に指定されているのでは?)

そ れに猟期は地方によって、若干の差はあるものの、大体は11月から2月までの約三ヶ月間であ り、それ以外の時期は有害鳥獣の駆除出動のみです。年がら年 中、銃を外へ持っていけるわけではないのです。でも、今年は熊の出没が異常に多く、私は月に何 度も有害駆除出動へかり出されました。

あれではX星人に拘束されてミトコンドリアを接種される前に泉谷さん御一行は警察に捕まりま す(笑)

映画を観ていないので詳しい状況は知りませんけれど、泉谷さんの背負っていた銃は銃身の長く旧 式な村田銃ですか?それ共、スコープの付いたライフル銃でしょうか?

そこに大変、興味がありますね。それから、ファイナル・ウォーズの興行成績は現在、どうなって いるのでしょうか?

前作の東京SOSは勿論のこと、GMKを上回るだけの成績を上げているのでしょうか?ハウルが トップで疾走しているのは分かりますけれども、ゴジラに関してはまるで情報がありません。

くだらない質問ではありますが・・どうか、御教示して下さるよう、宜しくお願い致します。





323
Re:マタギ役の泉谷さんについて! 殿様ギドラ

2004/12/22 11:58


男性 42歳 O型

四 式戦車(チト車)さん、まだご覧になっていないとのこと、さぞもどかしいことでしょ う。同情いたします。

驚きました。
ハンターだったんですね。
そして当然と言えばあまりに当然な「突っ込み」。
私も泉谷しげるさんのスチール写真を見たとき、いくらマタギという設定でもこの格好は 「アリ」なのか?と疑問に思っていました。

いや、しかし、そのレベルのリアリティが問題になるような映画ではないんですよ。(悲 しいかな)

泉谷さんが持っていた銃がどんな形だったか記憶が定かではないですが、多分、ライフル ではなかったんじゃないかと・・。
このあたり、どなたか覚えている方からの情報提供を求む。

新作映画ランキングサイトではGFWは5位なんて書いてありますが、観客数と収入を合 わせた評価指数みたいなものを使っているようなので、
いったい何人の人が見に行ったのか定かではありませんね。
これもより詳しい情報がどこかにあるならお教えいただきたいです。

(嗚呼、猟期の問題や銃の扱いというレベルの現実味が欲しかった・・・・)
321
AVPを観て KJ

2004/12/21 23:53


男性 37歳 B型

若 干こちらの主題とはズレるテーマですいません。
先日AVP観てきました。ノリは、ほぼキングコング対ゴジラのつもりで。

予想の通り「おバカ映画」でしたが、無理ある展開や突込みどころはこの際
置いといて、ある一点に焦点を絞ります。

中盤、プレデターとエイリアンの格闘シーン。人型をしているものの、
明らかに哺乳類・人類のそれとは違うエイリアンと、人型宇宙人プレデター
の対決描写・その映像は、さすが!と感じました。
確かエイリアンはぬいぐるみ方式も使ってますよね?
それでもキチンと「人型をしているものの、明らかに哺乳類・人類のそれ
とは違う」存在に見える訳です。

そしてその対決シーンの映像描写力は、説得力タップリのものでした。
(他は結構オイオイっ、と思わせるくだりもありますが)

何が言いたいのかと言いますと、設定上50Mから100Mの巨大生物
の戦いの映像が、2m+αと3m程度の生物の戦いの迫力に明らかに
負けている・・・

怪獣対決映画はどんどんやってもらいたいですが、こういうある意味
基本的な部分を一つ一つ丁寧に撮っていかないと、いつまでたっても
「主に一部固定ファン&子供向け」の域を出ないと思った次第です。

もちろん他にも演出・整合性・説得力・ストーリー・脚本等、多くの
要改善点を残す現在のゴジラ映画ですが、SFスペクタクルのジャンル
である以上、まずは荒唐無稽な設定を納得させるだけの映像力が無い事には
どうしようもない、とういうのが正直な気持ちですね。

先に言わせて頂きますが、AVPは等身大に近いから生身に近い迫力が
感じさせやすい、なんて取って付けた様な反論は受け付けません(笑)

324
Re:AVPを観て 殿様ギドラ

2004/12/22 12:00


男性 42歳 O型

エ イリアンvsプレデター、作品全体の評価としてはいかがでした?(という方向に話を 振っちゃうと収拾がつかなくなるので、それは訊かないことにします)

GFWには怪獣があまり大きく見えないという問題もありました。
これも70年代怪獣物の再現だからという筋の通らない言い訳をされそうなんですが、 70年代の低予算ゴジラ映画やテレビ特撮の持ち味というのは作り手にとって不本意な見 せ方も含まれていたはずです。
それでも私自身のことも含めて、そんなある種の安っぽさに懐かしさを感じることも事 実。
しかししかししかし。
もし、そんなノスタルジーを追求することを初めから考えていたなら、それはKJさんも ご指摘の、
>「主に一部固定ファン&子供向け」の域を出ない

ということになるのです。

怪獣の巨大感がうまく表現出来ていないことに既視感を覚えて喜ぶのは一部のマニア。
映像表現の機微に気が付かず、ドッタンバッタンの動きだけで喜ぶのは小さなお子様。

私自身の欲求を言えば、ノスタルジーはビデオなどで実際に昔の作品を見れば満たされる んだから、新作でそんなものは見たくない。
大予算の大作なら、丁寧緻密な特撮を見たい!

でもきっと、AVPとGFWのアクションシーンに感じられる相違は、格闘アクションを 見せるためのカメラワークと編集の違いが大きいんですよね?
329
Re:AVPを観て KJ

2004/12/22 23:08


男性 37歳 B型

> エイリアンvsプレデター、作品全体の評価としてはいかがでした?(という方向に話を 振っちゃうと収拾がつかなくなるので、それは訊かないことにします)

ハイ、敢えてコメントしません(笑)

> しかししかししかし。
> もし、そんなノスタルジーを追求することを初めから考えていたなら、
 それはKJさんもご指摘の、「主に一部固定ファン&子供向け」の域を
 出ないということになるのです。

> 怪獣の巨大感がうまく表現出来ていないことに既視感を覚えて喜ぶのは
 一部のマニア。
> 映像表現の機微に気が付かず、ドッタンバッタンの動きだけで喜ぶのは
 小さなお子様。

> 私自身の欲求を言えば、ノスタルジーはビデオなどで実際に昔の作品を
 見れば満たされるんだから、新作でそんなものは見たくない。
> 大予算の大作なら、丁寧緻密な特撮を見たい!

正にその通りなんです。一定のニーズがあれば、ノスタルジー追求だけでも
それはそれで興行的にありなんでしょうが、私が観たいのは、「怪獣」
という素材を使った、大人の観客が観ても「すごい。オモシロい!」と
言わせるレベルの和製SFスペクタクル映画。映像と演出に迫力と説得力が
あれば、怪獣が何匹対決しようが、超兵器が出てこようがオールOK!
です。

> でもきっと、AVPとGFWのアクションシーンに感じられる相違は、格闘アクションを見せるためのカメラワークと編集の違いが大きいんですよね?

・・・えっと、どういうリアクションをお望みでしょう?^^;

「人間と程近いサイズ、しかし人間と良く似た形態を持つ2匹の異形の
モンスターが戦っていた。片方はおよそ人間的感情など無さそうな、繁殖と
それを妨げる存在への攻撃だけが行動原理の宇宙トカゲ、もう一方はより
人間に近いが、超タフネスとパワーを誇る、恐れを知らぬ知的狩猟民族
宇宙人。」
うまくCGを交えつつ、ぬいぐるみ手法も多いに取り入れたその格闘シーン
は、まさに上記「」で述べた通りの存在そのものとして目に写りました。
こう言えば充分でしょうか。

あとは、管理人さんのご賢察を信じます。(笑)

この手のSF(当然ゴジラも含む)は、荒唐無稽な設定をどこまでリアルに
説得力とインパクトを持った映像&演出で楽しませるか?
それが全ての基本となると確信していますので。
(もちろん、そうじゃなくても成功するタイプのSFも当然ありますが)
332
Re:AVPを観て 殿様ギドラ

2004/12/23 16:55


男性 42歳 O型

あ、 わかりました。

GFWとAVPのバトルシーンの違い。
広い意味での芝居に説得力があるかどうかも重要ポイントですよね。

「ふぁいなる・うぉーず」は人間と怪獣の区別が付いていないもんなぁ。
326
はじめまして NX

2004/12/22 18:08


男性 35歳 O型

は じめまして。NXと申します。皆さんの意見を読んでいるうちに自分も投稿したくなったので、は じめて投稿します。
(1)ゴジラ映画
本来、「怪獣映画」とはいっても、脅威に対する「人間」のリアクションが主役のはずでは?と思 います。何らかの原因で発生した自然の脅威(怪獣)への精一杯の抵抗。
ゴ ジラが何故強いかといえば単純に「街」に出るからです。人間の生活とあまり関係ないところ(南 海の孤島など)に出てもあまり意味はありません。また人間社 会(文明)に関わってくるから、時に「神」のように思えるわけです。けれどもそれは人間の畏敬 の念(バチがあたたった~)がそう思わせるのであって、ゴジ ラ自体とは無関係です。
映画『ゴジラ』は、結局、潜在的に「人間」はゴジラを生み出すことも消し去ることも可能であ り、力の暴走を防ぐ手立てはあまりに少ない…本当に恐いのは実は「人間」の方だ…という話では ないでしょうか。そのメッセージがエンターテイメントなのでしょう。
『ゴ ジラの逆襲』で実際に逆襲しているのは「人間」の方です(ゴジラに逆襲が正しい)。「壊れたら また作ればいいじゃないか」という再生と人間賛歌のドラマに なってます。ここですでにゴジラは破壊神などではなく、対等に戦い得る脅威(人間はアンギラス のような下等動物とは違うんだ)であり、勝利(克服)してい ます。スーパー兵器でしかゴジラとは戦えないというのは「迷信」です。
『キングコング対ゴジラ』では、怪獣は新聞社同士の競争に利用されている存在です。扱いが格段 に軽くなってきてます。
さらに『モスラ対ゴジラ』のゴジラは主役ですらなく、結果的に人間がモスラに懲らしめられると ころを、横からちょっかいを出したオチャメな奴(ゴジラ)に救われた感じです。
こ れ以降の「ゴジラ」は「対人間を避けた」話(対宇宙人とか)か、何とか工夫して「人間を勝たせ ない」話ばかりです。スーパー兵器でしかゴジラとは戦えない という「迷信」はこのあたりから生まれてきます。ちなみに『モスラ対…』までの時点でのゴジラ の戦績は0勝3敗1分で、1勝もしていません。無敵な感じ (常勝ゴジラ)になるのは(怪獣プロレスがメインになる、つまりゴジラショーになる)これ以 降。興味深いのは、実際に「恐ろしい、強い」ゴジラと多くの方 が思っているのが「0勝ゴジラ」であるという点です。「0勝ゴジラ」を常勝させようとしている のが、1984年以後のゴジラ・シリーズではないのかと思っ ています。そこにずっと無理があるのだと感じます。「0勝ゴジラ」は散るから美しいんであっ て、本当は勝ってはいけない(そうするとドラマが成立しない) 存在だからです。そんな意味でGFWは「0勝ゴジラ」で「常勝ゴジラ」をやるシリーズ(いわゆ るゴジラ映画)の最後として、これ以上ないくらいふさわしい 映画だったと思います。

(2)新ゴジラ(案)
現実的に考えればゴジラの様な生物はありえない…と考えられている現代を舞台にして、なおゴジ ラが出現した場合、まず想起するのは「これは現実の世界ではない」ということだと思います。
主人公は、理由は不明だが今自分は「仮想現実」の中にいるのだと考えます。自分はアレが「ゴジ ラ」だと知っているし、アレはあまりにゴジラすぎる、と。
け れども「現実の世界」としか思えない事が次々起こり、そもそも「現実」とは何なのかについて考 えはじめますが、そこで主人公は自分がそもそも誰なのか全く 思い出せないことに気づき呆然。さらに「あのゴジラは遺伝子操作でお前が創造したキメラだ。」 という「友人」と名乗る人物の言葉。何かを知っているらしい 政府の役人。ゴジラを攻撃している謎の集団。
真実は何なのか?
破壊の限りをつくし東京を踏みつぶしていくゴジラを眺めながら、ゴジラの存 在すらも確実とは思えなくなっていく主人公。やがてゴジラの進行方向にある特徴的な建築物に気 づく。何かを思い出しそうになり、その建物へ急ぐ。建物の屋 上に到着した時、目の前にゴジラが迫った…その時…?。
そんな話も面白いかもしれませんね。
長い駄文をお許し下さい。
331
Re:はじめまして 殿様ギドラ

2004/12/23 16:54


男性 42歳 O型

NX さん、いらっしゃいませ。

ゴジラ映画に関する考察をお寄せいただきましてありがとうございます。

怪獣映画で脅威に対する人間(社会)のリアクションが大事であることは確かですが、で はそれが主役でなければならないかとなると少々異議ありです。
怪獣の定義をどう考えるかで変わってくるところではありますが、
『ゴジラ』を見れば解るとおり、人類の力では及ばない存在が怪獣とされているのは間違 いないでしょう。
(オ キシジェンデストロイヤーの位置づけを熟考してください!科学力が発達していった先に は怪獣を殺すことも出来るようになるだろうが、まだその域には達して いないということであり、オキシジェンデストロイヤーがまったく謎の技術であることに 注目。オキシジェンデストロイヤーは「スーパー兵器」なんですよ。ゴ ジラの生命力が人間の科学力とは無関係であることも大きな要素です)

『ゴジラの逆襲』や『空の大怪獣ラドン』で怪獣を封じる、倒すのは大自然の力を借りて のこと。
人類の技術力が直接怪獣を倒したわけではありません。
特にゴジラに関しては、氷詰めにしただけで殺すことに成功したわけではありません。

人類のおごりを批判するための「物語装置」として怪獣が確立するのは『モスラ』でのこ とだと思いますが、その後ある種の怪獣には不死性が設定されたのは確かです。
(『大怪獣バラン』では人間の工夫でバランは殺されてしまうので真の怪獣映画以前の作 品と言えるでしょう)
あるいは、怪獣を殺せるのは怪獣であるという考え方も見えてくる。(のちにウルトラマ ンに繋がる発想である。大きな例外はドゴラか)
NXさんは『モスラ対ゴジラ』までゴジラは0勝であるとおっしゃっていますが、対人間 と対怪獣では意味が違うということを意識すべきだと思いますよ。
対人間で考えれば4戦して2敗2勝ということになります。
そのうち2敗はオキシジェンデストロイヤーという謎の破壊力とたまたま利用できた氷山 の大質量ということであり、人間側の勝利にはほとんど再現性がありません。

つまり人間が怪獣の生殺与奪の権を持っているという考え方はありません。
(アメリカ版ごじらへの多くの人の不満はそこを間違えたことにあったのでしょう)

ゴジラに限定しても、『キングコング対ゴジラ』劇中の新聞にゴジラ復活を伝える記事の 見出しとして「人類滅亡の危機」というような言葉が躍っています。
決してゴジラをいつでも殺せるものとは考えていませんし、実際劇中で行われるゴジラ抹 殺作戦も失敗しています。
(これは『モスラ対ゴジラ』にも見られる構図である)
ゴジラ映画の変遷を考えたとき、「人間を勝たせない」話にシフトしたのではなく、「人 間社会が破滅しないで済む」話にしているというのが正しいのです。

対人間で考えれば、ゴジラが勝ってはいけない(シリーズ存続のため、ないし、人類滅亡 という暗い話では怪獣映画のカタルシスが失われる)というのはNXさんのおっしゃると おりだと思いますが、
元祖ゴジラシリーズではゴジラと人間に雌雄を決させないためにゴジラの戦う相手として 他の怪獣を持ってきているわけです。
これが、84以降となるとだんだんゴジラ対人間がメインとなっていき、『ゴジラvsメ カゴジラ』では科学力でゴジラを殺すところまでいってしまいました。
(ラドンの金粉がなければゴジラは息絶えていたはずです)

怪獣が人間の科学力で殺されてしまうのでは、科学万歳・人間最強!という観念を打ち出 すことになってしまいます。
(「vsメカゴジラ」ではラドンと絡めることで、ゴジラ単独では人間に敗れたが怪獣族 が協力すれば人知が及ばないという展開になっているのでぎりぎり救われている)
かといって人間が敗れる話となると先にも述べたように救いのない破滅の物語になってし まうわけです。

人間対怪獣を中心にすることのリスクがお分かりいただけるでしょうか。
(「東 京SOS」は人間のやりたい放題を描いているし、「ファイナル・ウォーズ」もまたすべ て人間にとって都合の良い方向にことが進んでしまう。これではダメ だ。ゴジラの脅威から逃れられたとしてもそこに人間の無力感や敗北感が描かれるべき だ。『キングコング対ゴジラ』や『モスラ対ゴジラ』のエンディングにど んな感情が流れているか)
そこで人間対怪獣の構図は描きつつ、中心を怪獣対怪獣にすることでスペクタクル映画と して陽性なものに仕上げることに成功しているのが「キンゴジ」「モスゴジ」の二本で す。
『三大怪獣地球最大の決戦』となると怪獣対怪獣の図式をはっきりさせるために人類は怪 獣対策にさじを投げてしまうわけですが・・。

そして、新ゴジラのストーリー案ですが・・・。
これはゴジラ映画シリーズを下敷きにした別の創作であり、ゴジラシリーズにはなってい ないです。
位置づけとしては『オール怪獣大進撃』と似たものですね。

と、愛想のないレスで申し訳ないです。
335
ありがとうございます NX

2004/12/24 04:04


男性 35歳 O型

さっ そくのご返信ありがとうございます。つたない文章におつきあいいただき感謝しています。

さ て、オキシジェンデストロイヤーの位置づけですが、物語の中で語られている部分を重視するな ら、これは単純に「超ゴジラ=人間」であり、ゴジラどころか世 界を破滅させかねない存在なのだと解釈しています。天才科学者は「ゴジラ」を殺せることを出現 した時点で自覚しており、使用すること自体を躊躇っているの です。つまり、殺すだけならいつでも殺せたのです。躊躇したために甚大な被害を生む結果(この ことは克明に描かれており、その必要性があった)になり、そ のことが兵器の使用とその製造方法の抹殺(破滅までの時間かせぎ)を決意させる…さらに『ゴジ ラ』の本質は「人間が産み落した怪物」だという点です。 「核」の発明がなければ、ゴジラは生まれてこなかったという思いが一方にあるのです。ゴジラは 原子爆弾以上の存在です。そのゴジラだけでも大惨事なのに、 それを上回るものを人間が生み出すのは、もはや「時間の問題」だという懸念が根底にあるから、 この辺でやめておいた方が良い、考えた方が良いという物語だ と思うのです。ゴジラの生命力は人間の科学力の「暗黒面」としての存在だと感じます。

『ゴジラの逆襲』で重要なのはゴジラの倒し方ではな く、立ち直っている人間の姿です。登場人物の一人が破壊された大阪を眺めつつ「壊れたらまた作 ればいい」といった時点で、人間の精神的な勝利なのです。人 間はゴジラなどは恐れないという決意表明と受け取れるからです。なまじスーパー兵器が登場しな い分、力強く感じました。「やはり第二のゴジラが…」という 前作からの科学者と本作の主人公の間には明らかに温度差があり、主人公は嘆いたりせずに物理的 に対処する方法に重点をおきます。
『ゴジラ』が「科 学力」の話(人間は恐いという話)だとすると『ゴジラの逆襲』は「精神力」の話(人間は素晴ら しいという話)です。それは「反オキシジェンデストロイ ヤー」的な力でも人間はゴジラを倒せる(殺せはしなかったけれど)…人間にはもっと大きな力が あると語っているのです。
もちろんそれは、人間が怪獣の生殺与奪の権を持っている(それが可能でも科学力で圧倒すれば破 滅するというのは第一作で語られているので)という考え方ではありません。それは単に今では死 語となった「明るい未来」への希望というだけです。
『キ ングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』も同様です。再び登場したゴジラは、やはり圧倒的では ある(対処する有効手段はない)けれども、登場人物たちはい たって明るいのです。ただし、この事態を招いたのは人間なのだという反省はあります。今度は科 学技術というようなハードなものではなく物欲というような身 近なものに変わってはいますけれど、「今回は運がよかった。次はヤバイかも」っていう感じです が、一応それなりに人間の勝利でもあるわけです(人間にはい いやつもいるってことで…)。

私は(あくまで私はですが)、人間vs怪獣になっていなければ、本来「怪獣映画」にはならない と思っていま す。ゴジラは人間から見た場合のみゴジラだからです(『オール怪獣大進撃』といわれてしまいま したが「新ゴジラ」のテーマは実はここにあります。ゴジラを ゴジラたらしめているのは人間に他ならない。ゴジラはゴジラのみで存在しえないという観念で す)。
例えば「ゴジラ」が人間に対して圧倒的に強いの であれば、ゴジラによって世界が破滅する話というのもありだと思うのです。実際にゴジラが出現 した場合そうなる可能性の方が高いのだし、リアルに考えれば 全くの「お手上げ」状態に陥る方が自然です。そんな状態に陥って、それでもそこから再生しよう とするドラマというのは充分成立すると考えます。
と、 いうより、一回破滅させられて、ゴジラをとにかく倒さないと未来がない状況を作り出しでもしな い限り(形はどうあれ観客が危機感を共有しない限り)、映画 を見る前からある「どうせゴジラは倒せない」感(ましてやゴジラより強い怪獣なんか出ない感) は拭えません。これを拭えないと本当の意味でのスペクタクル もないし、満足のいく結末もやってこないと思うのですがどうでしょう?
336
Re:ありがとうございます 殿様ギドラ

2004/12/24 10:28


男性 42歳 O型

『ゴ ジラ』において人間が世界を破滅させかねない存在であるという観念が提示されているの は確かですね。

ここで要点を整理します。
ゴジラにはさまざまな観念が織り込まれているので、どの切り口から考えるかでその扱い が変わってきますが、まずは核兵器の象徴として考えます。
(それがゴジラの巧妙な設定であり、実は限定した観念だけと結びついているわけではな いということはすでに別スレッドで述べています)
核兵器は今に至るまで最大の破壊兵器であり、爆発後に放射能を残すという最悪の兵器で あります。
現実社会で考えると核兵器以上の破壊力はないわけです。

そのゴジラを屠るのがオキシジェンデストロイヤー。
現実には存在しないし、理論的に可能性を予測することも出来ない破壊力です。
そして、これを発見したのが戦争で傷を負った世捨て人、芹沢。
(芹沢の立ち位置がゴジラに似ていることに注目)
オキシジェンデストロイヤーが人類共有の知識ではないことにも注目。

科学の進歩の先に核兵器以上の「悪」が発生するかもしれないことを示唆する内容ではあ りますが、
決して人間全体がゴジラ以上の破壊力を持ち得たのだという表現にはなっていないので す。
オキシジェンデストロイヤーになんら理論的な裏付けがないことから、その開発は時間の 問題であるという表現にはなっていないです。
(作品全体の主張に核兵器を超える破壊力を人類が持ちうるだろうし、それはやめるべき だというものがあるのは確かですが、劇中でゴジラが人間に簡単に殺される存在なのかど うかを問題にしています)
同時にオキシジェンデストロイヤーが芹沢の死とともに永遠に失われたという前提がなけ れば、エンディングでの山根博士のセリフも活きません。

それからもう一度指摘しますが、ゴジラの生命力は決して人類の科学力の産物ではありま せんよ。
それを間違えるとゴジラの扱いがまるであさっての方向へ進んでしまいます。

そしてオキシジェンデストロイヤーの位置づけが科学力をベースとしながら「偶然」発見 されたことになっていることで、実は自然界における怪獣と相似なのです。(従来の理論 を超えているというところ。わかります?)

自然が生み出すかもしれない人間にとっての脅威・怪獣。
科学の発達の先に生み出されるかもしれない謎の力・オキシジェンデストロイヤー。
(十分に発達した科学は魔法と変わらない。A.C.クラーク)

結局『ゴジラ』ですら、ゴジラの退場(死)を描くために怪獣対決物とそっくりな図式を 使っているわけです。

次に、人間が勝利し続けているのだというご意見についてですが、
なんか強引に話をすり替えてませんか?
ゴジラ災害にもめげないということで精神的にゴジラに勝っているとおっしゃりたいので しょうか。
よくわかりません。

NXさんが考えた新ゴジラを『オール怪獣大進撃』に似ていると申し上げたのは、一旦ゴ ジラシリーズを虚構と見なしてから虚構が現実になったらという発想をしている点です。
「オール~」ではそのあたりをぼかしていて、劇中世界での怪獣が架空の生き物なのか実 在なのかわからないですが、
実際に登場するときは少年の心の中にのみであって、我々の現実世界での怪獣の扱いと同 じです。
怪獣映画が好きな少年の物語と読めるわけです。
これでは、怪獣を現実の物として描いている本来のゴジラシリーズとは土俵が違うこと、 お分かりいただけると思います。
338
マンダ 殿様ギドラ

2004/12/24 10:48


男性 42歳 O型

そ れぞれの怪獣について一通り語るために先鞭をつけます。

マンダはあの程度の出方で良しとしなければならないんでしょうね。
元祖轟天号に対してもそれほど強くなかった怪獣ですから、新轟天の顔見せのための噛ませ犬とい う扱いでもしょうがないか・・・。

くねくねと泳いで新轟天に迫るところ、ちょっと動きが軽かったかな、という印象があります。
(その他、マンダについてこのスレッドにレスください)
339
Re:マンダ ねろんガボラ

2004/12/24 21:26


男性 20歳 A型

  わたくし幼少の頃から「海底軍艦」と「地球防衛軍」は一度は鑑賞してたい!!と切に感 じておりまして、つい最近「海底軍艦」のDVDを購入し、そのあまりにも巨大感もカタ ルシスもない地味ーな特撮にガックリきたものであります。

  マンダの描写も例外ではなく、まるで川に流されるビニールひものようなヘロヘロな動き は脱力ものでありました。円谷氏ですらあの有様ですから、あのショボ さを現代のCG技術に置き換えたのがあのシャカシャカした挙動だったのかなーなんて深 読みしたりもしましたが、早い話が巨大感よりヘビみたいなニョロニョ ロした動きを優先したかっただけではないかと。

 一応守護神みたいな触れ込みだった気がしますが、どう見ても番犬扱いの、ムー側に都 合のいい扱いされてましたし、総進撃だと普通に怪獣ランドで飼育されてましたしで、結 局設定上なんの縛りもない、天然の龍型怪獣とみなしてしまっていいのではないかと思い ます。
340
Re:マンダ レグルス

2004/12/24 22:37


男性 28歳 A型

> マンダはあの程度の出方で良しとしなければならないんでしょうね。
> 元祖轟天号に対してもそれほど強くなかった怪獣ですから、新轟天の顔見せのための噛ませ犬という扱いでもしょうがないか・・・。

「GFW」の構成において“あの程度”と言ってもしょうがないような……。
殿様ギドラさんの発言にケチをつけている訳ではなく、
どうも登場怪獣の作中の出番の長さ、重要度において、オリジナルまたは過去の登場作品 での印象をあまり考慮していないように思えるので。
北村監督も某インタビューでエビラがなぜあそこまで目立つような結果になったのか、に ついても「たまたま」みたいな主旨の発言をしていますし。

ここはラストの新轟天号VSX星人母艦との戦いと同じく、「ふしぎの海のナディア」の 影響が感じられるシーンでした。「ノーチラス対ノーチラス号」です。
炎などで自機を危険にさらしつつ取り付いた敵を排除する、というのは、まあ定番といえ ば定番なのですが…。
(それとも「ナディア」のシーンじたいが「海底軍艦」のオマージュ?レンタルで見直そ うと思ったのですが貸し出し中だったので未確認です。すいません)

「怪獣総進撃」でも巨大感も重々しさも特に感じられなかったですし、一応捨て身でない と倒せない強い怪獣であることは充分表現できていたと思いますが。
ゴジラ以外ではトップバッターで登場ということも併せ、「GFW」の中では、わりと恵 まれた怪獣ではないでしょうか。
347
Re:マンダ 殿様ギドラ

2004/12/27 13:12


男性 42歳 O型

> ねろんガボラさん
そーかー、『海底軍艦』の良さが解りませんでしたか・・。
ま、それはこの掲示板の趣旨から外れますのでぐっと我慢して詳述は避けましょう。
シナリオ構成の技やミニチュア特撮の空気感、構図・編集の妙に気が付くようになると見 え方が変わってきますよ、とだけ。

ファイナル・ウォーズでのマンダのにょろにょろ感、確かに『海底軍艦』のマンダを再現 しようとしたものかもしれないと思われますね。
(私も『海底軍艦』でのマンダの描写には物足りない感があります)
そこで、どうして最新技術で円谷監督がやりたくても出来なかったことを創造しようとし なかったか、と残念に思います。

確かにおっしゃるとおり、マンダはムーの守護神と位置づけられながら、それほどムー人 の意志を反映しているとは思えませんでしたから、
モスラとは違って、格別な目的意識もない野生動物と考えて問題ないでしょうね。
(補 足すると、モスラはあくまでもインファント島の平和を守る怪獣であり、それも小美人が 人間との仲介役を果たしているからこそのこと。近作のように地球全体 とか人類のことを考えているのはちとおかしい。『怪獣総進撃』で怪獣ランドに飼われて いることは深読みできそう。ってそのあたりはモスラの項で考えましょ う)

>レグルスさん
そうですね。ご指摘の通り、マンダはかなりマシな方だったと言わざるを得ませんね。
新轟天との一騎打ちをそれなりに見せてもらえたんですから。
GFWはメイン扱いの数匹の怪獣以外はほんとにまるでそのスター性といいましょうか、 ステイタスといいましょうか、シリーズ中の位置づけとはまったく関係なく使い捨てられ ている印象でした。
(個々の怪獣について意見を出していくと見えてくる問題でもありましょう)

私もGFWでのマンダの扱いがダメダメだったとは思わないです。
ただ、『海底軍艦』で轟天にマンダが倒されることは、轟天が怪獣並みの超絶性能を持っ ていることの表現になっていた(欲を言えば、マンダの強さをちゃんと表現しておくべき だったと思う)のが、
GFWではマンダの弱さの表現にしかなっていなかったと思います。
時系列では前後するわけですが、作品を見通していくと、新轟天は元祖轟天とは違って 「普通の」機械であるように見えます。

さてさて、マンダをネタにご意見のある方はもういませんか?
355
Re:マンダ WARASI

2004/12/28 23:49


男性 44歳 O型

確 かに「海底軍艦」でのマンダの描 写、特に、冷線砲でやっつけられるシーンはヘロヘロで、この傑作特撮映画の唯一の汚点 に近いシーンであると思います。ですから、「海底軍艦」をDVDで観 る際はチャプターでこのシーンだけ飛ばしていつも観てますね(笑)でもその前のシーン などなどは出色のものがあり、とにかく、蛇状の怪物がスーパー戦艦の 全体に巻きついてグイグイと締め上げてくる、、、といった血わき肉踊るコンセプトは、 海外のノーチラス号やシービュー号にも無かった描写でした。それは海 外のそれらのちょっとでかくなった蛸とかイカがペッタ、、、とへばり付くといった単な る生物の描写ではなく、マンダの怪獣としての超生物ぶりを過激に表現 しておりました。私は幼い頃まだこの映画を観る前にこのシーンのスチルを見て、なん じゃ!この面白そうな映画は!、、とエキサイティングした記憶がありま す。でムー帝国側のマンダの位置づけですが、伝統的な竜に対する民族としての単なる憧 れの象徴的なものではないかと思われますね。ですから、特別にムー帝 国を己の意思で守っている訳でもなく、ムーに操縦されているのでもなく、たまたま、 ムーにとっつかまって、洞穴みたいな所に閉じ込められていた様な感じを 受けますね。関係良好な守り神であれば、別に放し飼いでもいい訳ですからね。ムーの一 方的な憧れとしての描写は、ムーの潜航艇のビーム砲がマンダの形状な のからもうかがい知れますね。で、「海底軍艦」はやはり万能戦艦をメインに置いた海洋 冒険活劇がテーマですから、マンダはやはり捨石のような描かれ方でし たので、怪獣映画を期待して観られた方はやはり物足りないかもしれませんね。
そして、GFWですが、マンダの造形は思いのほか良かったと思いま す。CGのみの登場と当初聞いておりましたので、これにはオオオ!!と思いましたね。 海底軍艦よりもスマートでスポーティーなフォルムになっておりまし た。で、もちろん、ムー帝国のシガラミは一切無し!単にノルマンディ沖に出現し た、、、、という現象的設定になっておりましたが、この映画でそこを突っ込 んでも無駄の一言でございましょう。それに凍らせて終わりではなく、ドリルの特攻攻撃 で粉砕されてしまうというのもマンダ哀れですが、最初からエキサイ ティングな見せ場で、このシーンだけでも何回も観てみたいと思いますね。なんせ、この 戦闘で新轟天はドック入りを余儀なくされたのですから、マンダは健闘 賞モノで、儲け役と言えましょう。
358
Re:マンダ 殿様ギドラ

2004/12/29 15:44


男性 42歳 O型

WARASI さん、さすが海底軍艦にはこだわりがある!
マンダにもいろいろ意見が出てきて嬉しいです。
446
Re:マンダ だがや

2005/01/10 18:00


男性 45歳 O型

  海底軍艦は傑作でしたよね。ついにDVD買ってしまいました。
という話をするところではありませんね。

 マンダ、見た目にかっこよかったし、新轟天とのからみも
対元祖轟天へのオマージュとして好意的に見ていました。
457
Re:マンダ 殿様ギドラ

2005/01/11 17:25


男性 42歳 O型

マ ンダのデザインは、「総進撃」の角無しよりよかったですね。
あう、しかし、新轟天対マンダのシーンに許せない欠陥が・・・・・。
それはマンダそのものとは関係ないのでここでは語らず。
345
GFWはありでしょう よっちゃん

2004/12/26 01:25




私 は40代後半ですが、GFWは楽しめましたよ。満点はあげませんけどね。

第1期を54年から65年で分けるというのも違和感ありますね。
第1作はそれだけで完結していると思います。

あえて第2期を設定するなら「怪獣総進撃」まででしょう。
ゴジラの息子でおもしろさを感じつつも、しっくりこなかったファンは
「怪獣総進撃」でやっと納得して事実上卒業したということです。

GFWはチャンピオン祭り世代をリスペクトしていると言われますが、
それ以前のゴジラのテイストも入っています。
よって、昭和世代でも今回のゴジラはそれなりに楽しめるというわけです。
ただもう限界ですね。

この次があるとすれば、やはり外国資本しかないでしょう。
案外、韓国あたりに作らせるとかなりGFW否定派には満足しえる
ゴジラ映画ができるかもしれませんね。
348
Re:GFWはありでしょう 殿様ギドラ

2004/12/27 13:14


男性 42歳 O型

よっ ちゃんさん、初めまして。ご投稿ありがとうございます。

ゴジラシリーズの分類の仕方にはいろいろ切り口があると思いますが、私も『ゴジラ』は 独立しているという考えです。
それでも私自身がよくやる分け方は、ストーリーの繋がりを重視した大河ドラマとしての 区分けです。
その分け方だと『ゴジラ』から『メカゴジラの逆襲』まではなんとかひとつのシリーズと 見なせることになります。
それ以外に作品のカラーで分けたりすると違った区分けになったりしますね。

この掲示板では、GFWに関して出来るだけいろいろな角度から語っていきたいと思って いますので、
大枠での感想ももちろん、重箱の隅をつつくような分析も歓迎です。

またGFWがひとまずゴジラシリーズの最終作となるらしいので、ゴジラ映画のこれから についても話し合えればいいなと思っています。

機会がありましたらまたの投稿をお待ちしております。
現在は一応のテーマとして「怪獣」という切り口で話を進めたいと思っています。
349
ラドン 殿様ギドラ

2004/12/27 13:15


男性 42歳 O型

怪 獣各論、お次はラドンということで。

最初にジェット機を襲うところはなかなか良かったと思いました。
姿を見せず、鳴き声だけでラドンの存在を感じさせたところはわくわくしました。

が、ニューヨークに飛んでくるところは・・・。
あのガイジンコントがぜんぜんおもしろくないんだもんなぁ。
気分が萎えたところにラドン飛来となってもいまひとつ。

衝撃波での破壊にこだわっていたのはいいのだけれど・・。

と、このスレッドでラドンに関するご意見募集!

(私も年末年始でばたばたして書き込みペースが落ちるかと思いますが、レスが遅くなったらごめ んなさい)
350
Re:ラドン ルー等級つつ大臣

2004/12/27 22:07




遅 れて申し訳ありません。私がしば らく来てないうちに皆さんいろいろ意見が沸騰してるようですね。テーマが怪獣というこ とでまずはマンダですが「海底軍艦」での描写に関してはきちんとムー 帝国の守護神という位置付けでしてますよ。本多監督によれば東京湾に停泊している船を 破壊させたいとかプランは考えてましたけど。で今回のは何の前触れも なくいきなり出て来たといった感じでかませ犬どころかもう存在感なしなしで。で次にラ ドンですが最初のシーンは声だけで姿を見せないというところはいいん ですけど二ユーヨーク破壊のくだりはもう少し丁寧にやればという感じですか。描写も雑 ですし。ゴジラとの対決はもう最悪ですが。
351
Re:ラドン 殿様ギドラ

2004/12/28 10:02


男性 42歳 O型

どー もー。
マンダとラドンに関するご意見ありがとうございます。
出来れば、各怪獣ごとにレスを分けていただけると助かります。
あとでログをまとめたときに読みやすくしたいと思いますので。

で、ラドンに関して私から付け足し。
今回、ラドンの暴風攻撃が見られなかったですよね。
これは大きな欠陥ですよ。
忘れているカットがあるかもしれないんですが、ラドン被害って衝撃波で窓ガラスが割れ たことと、ビルに着地してがらがら崩れたところぐらいしか印象がないです。
352
Re:ラドン ねろんガボラ

2004/12/28 12:31


男性 20歳 A型

扱 いはともかく、特撮上不自然な動きが無かったのは良かったんですよ。地球最大ラドンの 動きはかなり改善の余地あったと思うんですよね。

  特に着ぐるみがひどかった。硬くて長い首は根元からカックンカックン曲がるし、阿蘇か ら顔出すとこはアゴ外れてるし、風起こすシーンでは明らかに役者が疲 れてるし、歩くと足が短すぎてペンギンみたいで不恰好だし。映画を見てると、首が下を 向いた飛行形態の造形物があるようですが、それの操演もスピードが中 途半端で跳んでいるように見えないんです。

 そもそも非人間体形のラドンに人が入るというのに少々無理があるんですよね。VSで はオール 操演になって不評ですが、スーツの制約の多さを考えるとそれもある意味正しい選択だっ たのかもしれません。円谷時代でも使われてたのはほとんどギニョール か飛行用モデルで、スーツは他の怪獣と一緒に映るシーンに使われていることが多いです し。(しかしVSのは操演も不自然・・・)

 今回は ラドンはほんとに飛んでばっかで、着ぐるみを強調しない撮影には関心するところがあり ました。なんと飛行シーンは全て合成だそうです。ただキングシーサー とアンギラスに比べるとどうも地味でしたね。飛んでばっかですから。頭ぶつけるわ打ち 落とされるわ、扱いも散々で。

 ニューヨークのシー ンは衝撃波でビルが破壊される描写もあったと思います、たしか。ちょっとだけなのでカ タルシスは欠けますが。尺の問題でしょうが、ああいうのはもっと思い 切ってやってほしいですね。ラドンがちょっと飛んだだけで地上の建物が吹き飛ぶとい う、円谷時代の芸の細かさ(GMKでやってたんでしたっけ)も欲しいで す。

 思うにラドンはその体形や他の怪獣との差別化ゆえか、モスラほど飛行怪獣の魅力に乏 しく(モスラ対ゴジラの風起こしには遠く及ばない)、ゴジラほど破壊やパワフルさを出 しにくい(やせっぽっち)、非常に扱いの難しい怪獣だと思います。
353
Re:ラドン ラドン至上主義者

2004/12/28 19:50


男性 70歳以上 B型

は じめまして。
2代目ラドンは確かに初代と較べると雑な造型ですが、この2代目ラドンは常に戦闘モー ドであったことを見逃すわけには参りません。
羽繕いをするのでもなく、えさを啄ばむわけでもなく、キツツキのように首の筋肉を固め て対象物を打ち砕く為の首の動きです。
足が短いといわれても鶴じゃありませんから。
ご存知でしょうが、巨大な物体が高速で飛んでいても、離れてみればかなりゆっくり見え るのですよ。
翼の爪が生えた上の手の甲に当たる部分をご覧下さい。分厚い棍棒みたいになっていま す。これでゴジラをぶっ叩いていたのですからゴジラも大変です。ゴジラに対抗するため に強力化怪獣化されたラドンといえましょう。
翻ってGFWのラドン。
夜飛ぶコウモリのような印象で、昭和期の勇壮なイメージはなかったでしょう。
354
Re:ラドン レグルス

2004/12/28 22:57


男性 28歳 A型

10 年前に見ただけなので「ラドン」の記憶ってあまりないんですよね…。レンタルでもおい てないし…。
頭に浮かぶには「三大怪獣」「怪獣大戦争」の胴長の“かかし”みたいなのか、「VSメ カゴジラ」の羽根が上下に動くだけのマペット(?)で、いずれも印象がよくありませ ん。

またしてもで申し訳ないのですが、翼竜怪獣では「ガメラ3」のギャオスが決定版、とい う感じなんですよね…。
そういう意味でニューヨークのシーンは3DCGでしたし、動きそのものに関しては割と 満足でした。
ガラス窓の破壊という状況描写そのものは良かったのですが、人物寄りで、衝撃波の様子 をスローで見せるなど、もうちょっとタメがあればなお良かったと思います。

このあたりは殿様ギドラさん他が仰有るようにメリハリがない、というところなんでしょ うね。

余談ですが、「VSキングギドラ」を見返してみて、丁寧な怪獣の威容の描写というのが 良く分かりました(^^;)
356
Re:ラドン ラドン至上主義者

2004/12/29 00:41


男性 70歳以上 B型

平 成ギャオスがなんら人気を得なかったことについて、そろそろ気がついてもよさそうなも のですが。
所詮賑やかし怪獣なのですよ。ああいう怪獣はうんざりするほどいますよ。
359
Re:ラドン 殿様ギドラ

2004/12/29 15:51


男性 42歳 O型

ラ ドン至上主義者さん、いらっしゃいませ!
「70歳以上」というのはご冗談ですよね?(本当なら非常に嬉しい)

東宝サイドがどう考えているかはともかく、昔の怪獣たちにはそれぞれにファンがいるの だと思います。
私もバランに妙なこだわりがありますし。

ラドンほどのスター怪獣であれば細かくその魅力を受け止めている人がいるのは当然。
GFWにそんなこだわりを大事にする姿勢が見えなかったのは大変残念だと思います。
360
Re:ラドン ラドン至上主義者

2004/12/30 00:51


男性 70歳以上 B型

ど うも失礼いたしました。GFWには不満を感じてしまったものでして。
70歳以上は私の記憶力レベルを示していますので、記憶まちがい、勘違いなどございま したらご指摘のほどよろしく願います。
447
Re:ラドン だがや

2005/01/10 18:07


男性 45歳 O型

  ラドンはやはり元祖の造型が好きです。
二代目の造型はいまいち好きになれず、三大怪獣を見るときには
脳内で元祖の造型に変換しつつ見ています。

 今回のラドン、夜の摩天楼のシーンは短いとは言いつつも
良かったと思っています。
ハリウッド版ゴジラの影響を受けたという気はしますが
今作品の中ではお気に入りのシーンです。

 ただし、対ゴジラ戦でラドンが馬鹿にされたようにしか取れないので
とても怒っています。あんな不愉快な思いをするとは思いませんでした。
造型的には平成ラドンの焼き直しという感じであまり印象に残りません。
458
Re:ラドン 殿様ギドラ

2005/01/11 17:27


男性 42歳 O型

確 かに対ゴジラ戦でのラドンの扱いはひどかった。
せいぜい大コンドル程度の扱いじゃないか!!!
361
Lans今年も参戦 Lans

2004/12/30 12:17


男性 39歳 O型

ギ ドラさん、ご無沙汰しております。
今年もLansやって参りました。よろしくお願いします。

初めての方も多いようなので、簡単に自己紹介を致します。
私はUS版GODGILLA公式掲示板以来、ギドラさんの好敵手を勤めさせて頂いております。 それ以来、ここ特設掲示板でも毎年参戦させてもらってます。

私の基本スタンスは初代ゴジラ崇拝者であり、本来がミリタリーマニア(2ちゃん軍事板のコテハ ンもやってます)でもある為、怪獣映画にシミュレーション性を強く求めたりもします。仕事は… ゲームのプロデューサーをしておりますので、同じ娯楽産業としての見方をする場合も…

さて、話の流れを切ってしまうかも知れませんが、まずは総合的な感想から書き込みいたします。
(申し訳ないです。でも私の今回の立ち位置をまずは伝えないと)

ちなみに、過去の書き込みもざっと目を通しましたが、
基本的な部分でレグルスさんに親近感を抱きました(w
(でも、金子はG2以外駄目派なんですよ。特にG3は(汗

さて、挨拶と混じるのもなんなので、感想は別スレとして書き込ませていただきます。
しばらくの間、よろしくお願い致します。
365
Re:Lans今年も参戦 殿様ギドラ

2004/12/30 17:37


男性 42歳 O型


来ましたね!Lansさん!!

今年もよろしくお願いします。(ってもう明日は大晦日か)
ゴジラ50周年のいま、とことん思いを吐き出しましょう。
まずはご挨拶ということでこちらのスレッドにレスしますね。

私の書き込み本格再開は正月明けになりそうですが、今回も2月一杯か、ひょっとしたら 3月まで続けるつもりなので、
じっくり丁寧に「ファイナル・ウォーズ」のあれこれとゴジラ映画の未来について考えて いきましょう。
362
ファイナル・ウォーズ… Lana

2004/12/30 13:04




今 回、実は初日から新宿で観戦致しました。
いつもは子供の受けを見て見たいので、自宅近くの地方館で観るのですが、今回は一般作を狙って いるという話だったので、あえて新宿です。

初日5・6回目だったですが、入りは30%前後…正直、良いとは言えない状態でした。

初日で観ておきながら、なぜ書き込みが年末なのか…
これは私自身の仕事が今年は異常に忙しかったのもありますが、最大の要因はGFWを自分の中 で、どう消化するか?それ自体に時間がかかった為です。
そう、それだけ悩んだ作品でした…

総合的に書きますと…
・ゴジラ映画としては過去最悪
・娯楽映画としては、佳作
(ただし作劇上の問題は多発)

まずはなぜに最悪なのかですが…
第一にゴジラなしで成立する映画である事です。
つまり、この映画は怪獣なしでも作れます。
ちょいと編集すれば、現代版「海底軍艦」として組み直せるでしょう。
この段階で「怪獣映画として成り立っていない」と判断せざる得ません。
怪獣映画は怪獣なしで成り立つ映画ではないはずです。

旧「海底軍艦」や「妖星ゴラス」を怪獣映画に分類する人はいったい何人いるのでしょう?ほとん どの方は怪獣映画とは思わないと思います。しかし、両作品ともに怪獣は登場しています。

今 回のGFWにも同様の事が言えると思います。ただ、確かに怪獣の出番は多いですが、それだけで す。新轟天の円盤突入にしても、怪獣の力を借りた訳でもない ですし…ゴジラは単なる囮ともいえる扱いですので、シナリオをちょいっと変えれば、怪獣なし で、ストーリーの根幹をまったく変えずに成立させる事は簡単に 出来てしまいます。

では「怪獣大戦争」や「怪獣総進撃」「対ガイガン」「対メガロ」「対メカゴジラ」などは、どう なるんだ?という意見も 出てくるかもしれません。しかし、よーく考えてください。これらの昭和侵略怪獣映画で、侵略側 の実戦力がどれだけあったかを…彼らは全て、実は大した戦力 を保持していません。理由は滅びかけていたり、超長距離侵略だからでしょう。大規模兵力の維持 は、それはそれは難しいものです。そこで彼らは単体で巨大な 戦力を誇る怪獣を、その戦力の中心にすえているのではないでしょうか?また戦力の現地調達によ り兵站の軽減を…とまあ専門的な話はおいといて、彼らは、そ の侵略戦力の中心を怪獣に委ねています。その為、本隊の戦力はわずかです(で、作劇でも、ちゃ んと、ここが弱点として攻められて失敗しますよね)

し かし…今回のX星人はID4ばりの巨大母艦+無数の戦闘円盤、そしてM兵士を揃えてしまってい ます…確かに怪獣があれば、侵略楽が楽になるかも知れません が、怪獣なしでも成功しそうな勢いです…こうなると、無理にゴジラを出さずに、轟天と防衛軍だ けで戦った方が、正直、面白そう…と思えるのです。
そ の時点で怪獣を中心とすべき「怪獣映画」としては失格と判断してしまいます。で、よけいな怪獣 が付いてますが娯楽映画としては、まあ佳作かな?となる訳で す。少なくとも相手側に怪獣がいるのは味付けになるので良しとしても、ゴジラの存在がストー リー上の主役たる防衛軍の存在を完全に薄くしてしまってます。

そう…ゴジラがいない方が面白そうなゴジラ映画…
ゴジラ映画としては最悪でしょう(泣
363
Re:ファイナル・ウォーズ… Lans

2004/12/30 13:28


男性 39歳 O型

ま だ、機龍でも出せば良かったのに…
対X星人決戦兵器として機龍を復活させるならば、
必然的にゴジラとの関係を強く繋げる事も出来ますし…

結局、主人公達とゴジラの関係が希薄すぎるんですよね…
轟天では、ゴジラとの関係が薄いんです。
それなのに、本来は敵であり、人類を破滅させかねない
ゴジラ頼みという他力本願になってますから、
さらに気に食いません…

いいかえれば、核兵器頼みを肯定してるとも言って良いですよ。
これじゃ
(昭和物は既にゴジラ復活後に仕方なく利用しただけです)
(この意味ではvsギドラも嫌なのですが、まだ後があるのでマシ)

いくら追い詰められても、やっちゃいけない事もあるだろうに(怒

ちなみに、轟天の母艦突入も演出下手です…
もっと効果的に轟天や防衛軍を見せる方法はいくらでもあります。
その中で、あれは一番安直でひねりもないお約束でしかありません。
正直、見飽きました。あのパターンは…

今回は3隻もの空中戦艦が登場してるんですから、それを使えば…もっと…
この3隻が轟天の護衛として付き従い、轟天の盾となり次々と…とかね…
この3隻も特殊兵器をそれぞれ装備してますが、それも生かされずに終わってますし…

よく、大和の沖縄単独特攻とか言われますが…
あれだって、軽巡と多数の駆逐艦が従い、大和を守り沈んでいます。
周囲が自分の犠牲をいとわず、目的(この場合は主力の突入)の為に
戦うからこそドラマを盛り上げると思うのですよ。

どうして、せっかくの道具を生かせないかぁ…
どうして、そんな上辺だけのお決まり演出しか出来ないかなぁ…
が、がお…
364
Re:ファイナル・ウォーズ… Lans

2004/12/30 13:40


男性 39歳 O型

さ らにもう一つ

ミニラ…説明が不十分すぎます。
登場理由も不明だし、ゴジラとの関係も一切説明なし。
他の怪獣と違い、X星人に引っ張り出された訳じゃないですもんね。
なんで、あんなのが富士にいたのか…

その後は連続したバトルで、観客はほとんど存在を忘れてしまいます。
それで、あのラストは観客にとって意味不明もはなはだしいです。

作劇上、説明なしにラストを収めるというのは、
やってはならん事でしょうに…

それと、国連事務総長の脱出。
都合の良いにもほどがあります。
なんの説明も前振りもなく、敵母船内で危機一髪に登場ですか…

ps:
これはちょっとした指摘なのですが…
防衛軍の制服が旧独のSSだとの指摘がありましたが、
国連事務総長のアンドロイドの演説の口調、演技
これはヒトラーの演説そっくりだと言う事にお気づきでしょうか?
本当は、ここでバックに防衛軍が立ち並べば、うさんくささ爆発の
意味のある画になったのですが…

これも使いどころに失敗して、ただのカッコいい制服に終わってしまってますねぇ…

デザイン、シナリオ、演出の連携がバラバラです。
366
本日、観てきました! 四式戦車(チト車)

2004/12/30 20:00


男性 21歳 A型

友 達とイオンのTOHOシネタウン でファイナルウォーズを観てきましたが単刀直入の意見として、ストーリーの脈絡が全く掴めず、 物語の進行が格闘ゲームの如く、次から次へと怪獣が入れ替 わってはゴジラに倒されていき、派手な爆発や目まぐるしい動きの連続で眼が非常に疲れました。

この映画は筋の通ったストーリー性など、初めから考慮せず、まさに監督の思い付きや趣味一辺倒 で形成されているように思えました。(北村監督がDJの役でカメオ出演していましたね)東京 SOSの御都合主義を遙かに凌駕する凄まじさです。

ですが、50周年記念のお祭り映画としては否定しません。敢えて、長所を述べるとすれば、 CGI・デジタル合成とミニチュアワークとが高密度に融合していたことです。

但し、エビラが破壊した瓦礫に押し潰される戦車は如何にもミニチュアモデルで幻滅しました。

ジラもビルの間から2人の外人を見付けて追いかけるシーンはテクスチャーが甘く、CGIっぽさ がありましたけれど、それ以外は上出来だったと思います。(ゴジラとの対面後、ものの数秒でや られてしまうというのは、扱いが剰りに杜撰でしたが)

それから、ケイン・コスギが操縦するドックファイターが母船へ単身突入してバリア発生装置を破 壊する辺りはID4をそのままパクっていますが、どうせなら映像の密度も同じにして欲しいも のです。母船の閉まる扉に激突して、砕け散る戦闘艦の下りは如何にもCGIでした。

浅田さんのコメントにあった「敢えてナチュラルにはせず、スピード感を追求する為にデ ジタルさを残した」の意図から、あのような映像にしたのでしょうが・・どうも、映像が軽すぎ て、好きになれません。

あと、ピアノ線の問題について、眼を凝らして見ましたが、ゴジラがカイザーギドラの首を踏み付 けるべく迫っていくシーンでゴジラの尻尾を吊っているピアノ線が後方に見えました。確認できた のはそのワンカットだけです。

カイザーギドラを二回投げ飛ばすシーンがありましたが、いずれもピアノ線は見えませんでした。

ピアノ線の見える見えないは各々の映画館の映写機の違いに起因するのでしょうか?(細かい点に よく気が付く私が見えなかったのですから、見落としではないと思われます)

お話は変わりますが、泉谷さんの持っていた銃はライフル銃ではなく、旧式の村田銃だということ が判明しました。

一番大切な銃の頬付けと構えが全くペケで泉谷さんは銃身と目線が一致せずに狙っていたので監 督は一体、何を演技指導していたものかと嘲笑すらしてしまいます。現実の世界なら、あんな鉄砲 撃ちはいません!

最後に私は内容的には全く見るべきものはないとの見切りを付け、映像(VFX)の出来のみを拝 見するつもりで臨みましたから、眼が疲れた以外は普通に観ることができました。

冒頭のゴジラ対旧轟天号やマンダ対新轟天号、ニューヨーク破壊~ジラ戦まではとりわけ、高密度 なVFXの連続で久々に興奮させて頂きました。

特にゴジラを復活させる一連のシーンには緊迫感もあり、気に入っています。

後半につれてどんどんテンションが下がっていくのがゴジラ映画の癖ですけれど、今回はジェット コースタームービーだけあって、はじめの勢いを最後まで概ね持続できていたと思います。

日本では最高峰の映像だったと評価しています。(VFXは90点!!)

最後にギドラさんをはじめ、本掲示板参加の皆様がよいお年をお過ごしされることを心からお祈り し、これで文章を締めたいと思います。



367
Re:本日、観てきました! 殿様ギドラ

2004/12/31 12:02


男性 42歳 O型

四 式戦車(チト車)さん、ついにご覧になりましたね。
よかったよかった。

またよろしくお願いしますね。
良いお年を!
369
日本人は段々ばかになる kibako

2005/01/01 16:21


女性 42歳 O型

GFW の厄落としに?過去の作品を家族と見ております。私は1965~1972位のゴジラをリアルタ イムで見て卒業し、その後は「子ども映画」として全然見てお りませんでした。BSのゴジラ特集で平成ゴジラシリーズがバカに出来ないと再認し、3歳の息子 に一度は大画面でゴジラを見せてあげたい!と思って見に行っ たのです。もうめちゃくちゃ頭にきたんだけど、結論は「日本人は段々バカになった」でした。初 期~平成10年頃までのゴジラを作っていたスタッフの年代は 多分明治から昭和20年くらいだと思います。(推測です)。自分で遊びを考え、怪獣映画と直接 関係のない学問も修めた方も多いと思います。彼らは膨大な生 活体験と学習の中から名作を作り出しているハズ。されは他の世界的監督の宮崎氏や手塚氏にも共 通して言えることだと思う。現在のゴジラを作っているであろ う年代は、ゲーム世代に入っているとと思う。実体験に乏しく、膨大な学問的背景もない層が。つ まり人間的に薄っぺらいから人間ドラマも書けないし、本筋で ある怪獣も描けない。もう日本人は駄目かもしれない。アニメだって宮崎氏以降才能のある人はど れくらいいる?ワールドプレミアムでアメリカの反応が良かっ たらしいけど、日本人の質もアメリカファーストフード食っている大衆層と同じになったのだ。ど うにかしたいけど、テレビゲームしてバーチャルなことでしか 世界と通じない今の若者には無理です。ああ・・むなしい。でもこの書き込みすごいですね。ゴジ ラに対する愛を感じます。何とかしたいからみんな書き込みし ているんだよね。
371
Re:日本人は段々ばかになる 三沢狸

2005/01/01 17:36




明 けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2005年が日本の特撮映画において良い年でありますように。
実は「ローレライ」を期待してます。

さて、kibako様はたぶん私と同年代。同じような映像体験をされて
その上で「日本人は段々ばかになる」とコメントされたのではないかと
考えます。ゲーム世代が作るから薄っぺらいと感じているのでは・・・
しかし、私は違うと思っております。
若い人でもものすごく深く物事を見据え感じている人もいます。
映像関係で厚みのある物を持つ人もいるのです。
主にアニメ系とCG系に多いのですが。
邦画の大手プロダクションであればあるほど、
そういう人はスポイルされるみたいです。
なので残念ながら「GFW」の制作者には居なかったようですが・・・(^◇^;)

最近の三沢狸のお薦めのアニメとゲームは「攻殻機動隊TV版1th~2th」と
「メタルギアソリッド3」だったりします。
「攻殻機動隊」は映画版と違い、かなりシビアなポリティカルフィクション化
していますし、「メタルギアソリッド3」は冷戦下のソ連領内へ主人公が
密命を帯びて潜入するゲームですが、その中で語られる人間模様は
結構泣ける物です。

それでは・・

追伸(多いな(^^;)マクドナルドの弊害は「スーパーサイズミー」という映画で
明示されています。
また、書名は忘れましたが、アメリカの肥満を招いたのは
椰子油を大量に売りさばきたいが為にアメリカの某食品企業が広告戦略を
たてて実行したというレポートが有ります。(なんだっけなあ、知っている人
教えてください。(T_T)

ではでは
374
Re:日本人は段々ばかになる 殿様ギドラ

2005/01/01 18:41


男性 42歳 O型

kibako さん、書き込みに感謝いたします。

正月中はじっくり文章を練る時間が作れないもので簡単なご挨拶で失礼いたします。
が、kibakoさんが懸念なさっていること、私も憂えています。

また三沢狸さんの
>邦画の大手プロダクションであればあるほど、
>そういう人はスポイルされるみたいです。
とのご指摘。
やっぱりそうなのか、と暗澹たる気分です。
私もこの日本に正しい才能を持った人がいないはずはないと考えているのですが、
見る限り特に実写特撮で才気あふれる作品に当たらないのはなんでだろうと不思議だった のです。

嗚呼!
381
Re:日本人は段々ばかになる 三沢狸

2005/01/02 03:38




か なり東映のTV特撮に近い人からの情報なのですが、
TV特撮シリーズで直接制作に当たっている人はフリーが多く、
その日暮らしの仕事だそうです。つまり、当たらなければ
食えない。なので、子供に受ける面白い物を必死で作って
シリーズをつなげるんだそうです。
なのでTVシリーズは面白い物が出来る。
ところが映画畑は違う訳で・・その弊害が「デビルマン」や
「GFW」に出ているとの話。

東映に限って言えば、「デビルマン」のイニシアチブは
最初「東映アニメーション」がやる予定だった物が二転三転。
結局「東映」本社が絡み出したところでぐちゃぐちゃ。
「東映」のテレビ部門スタッフは自分の番組で手一杯のため
一番実力のある人たちを招聘できず(また映画畑の人からは
たかがテレビとさげすまれているらしい。)脚本家や
監督がぼろぼろ、最初はアニマトロニクスや着ぐるみをCGと
絡めるつもりで発注した物を廃棄。全部CGでやることになった
時には制作費を半分以上使い果たし、アクション監督をアメリカ
から招聘しても、監督のわがままで使わず、CGでの一番良いショットは
お蔵入り。(その片鱗はネットのどっかに残ってます。これが
凄かったりする。)と言う経緯で、邦画史上歴史に残る作品が
「デビルマン」なんだそうです。

どっとはらい
382
エライさんが段々ばかになる レグルス

2005/01/02 08:31


男性 28歳 A型

> 東映に限って言えば、「デビルマン」のイニシアチブは
> 最初「東映アニメーション」がやる予定だった物が二転三転。
> 結局「東映」本社が絡み出したところでぐちゃぐちゃ。

貴重な情報ありがとうございます。

結局はやっぱり“上”が悪いんじゃないか……。
プロデューサーって実は凄く重要ななんですね。
今さらながら田中友幸氏の偉大さが分かった気がします。
370
ファイナルウォーズ再見 ルー等級つつ大臣

2005/01/01 17:15




さ て正月ということでまた見てきましたがこの時は実に退屈な代物としか思えませんしゴジラ映画と して過去最悪な作品でした。というか再び冷静に見てストーリーが全く見えないのです。
ス トーリーは地球侵略を目論むX星人と彼等の操る怪獣軍団対それを迎え撃つ地球防衛軍と最後の切 り札であるゴジラと轟天ですが余計な要素が多すぎて素直にス トーリーに入っていけないのです。(この点は前作の東京SOSの方が寧ろマシだった。こちらも 余計な要素やご都合主義、ゴジラとリンクしない無関係な青春 うんだらがあるが・・・。)
大幅なストーリーの設定は対ゴジラ要素からの呪縛や怪獣軍団の設定は否定しないけどとってつけ たようなミュータントの ダンスみたいなのをタイトルバックや見せ場の中心にするのは感心しませんね。まぁエビラとの対 決は唯一有機的にまあまあ納得した部分ではありますが。(そ れでもLANSさんの言われる通り瓦礫にぶつかって爆破する戦車はミニチュア丸だしなんです が。ミニチュアも雑だし(^_^;)
何の前触れもなくマンダととても突起物が多すぎて地中進行してるときにパーツがバラバラになり そうなデザインの新轟天の対決にしても唐突に戦ってるだけだし。
372
Re:ファイナルウォーズ再見 ルー等級つつ大臣

2005/01/01 18:06




と にかくマンダの例のみならずこの 映画は怪獣映画ということをほぼ無視しミュージックビデオ上がりの映画のノウハウやコ ンテニュティー(映画やドラマにおける連続性の編集)がろくに出来な い監督に任せているからせっかくいい出来の特撮が台なしもいいところの駄作になってし まったのではないかというところでしょうか。
効果としての特撮が全然活きてないしドラマらしき部分もかなりとってつけたのも多いし ミニラ登場にしてもラストのゴジラ親子にしてもそのお陰で酷いものになってしまった物 だと思います。
また音楽にしてもシーンと密着しておらずうるさくやかましい曲が鳴り響きただ垂れ流し ているだけ。まるでアーティストの特撮を使ったビデオよろしくの状態・・・。
派手なバトルシーンばっかりなら寧ろそれだけで作品を編集したほうがまだいいですね。 もっともそんなの映画とはいえないのですが。また冒頭の轟天にしてもあれが新轟天にし たほうが良かったのでは。
それと防衛軍の戦艦にしても丁寧な描写がないためにかなり唐突に見えます。発進シーン は入れたほうが良かったのでは。とにかく木目の細かい部分が皆無なだけに今回はたちの 悪いふざけた映画であることは確かでしょう。
375
Re:ファイナルウォーズ再見 殿様ギドラ

2005/01/01 18:44


男性 42歳 O型

ルー 等級つつ大臣さん、お疲れ様です。
もう一度見たのですね。(あっしも再見するつもりではありますがぁ)
まったく、なにがどうしてあんな作品に仕上がっているのかをこの先細かく考えていきた いと思ってます。
(私にはGFWがつまらなかったのでこういう言い方になってますが、おもしろかった方 もなにがどうしておもしろいのかを細かく教えてください!)
379
私も再見 レグルス

2005/01/02 00:24


男性 28歳 A型

> (私にはGFWがつまらなかったのでこういう言い方になってますが、おもしろかった方 もなにがどうしておもしろいのかを細かく教えてください!)

今日は千円の日だったので二回目見てきました。五時からと時間も良かったこともあっ て、8~9割入ってました。とりあえずひと安心…。

私のHPには悪かった点も書きましたが、こちらでは「GFW」肯定派ということなの で、良かった点だけ書きます。

ゴジラ復活までは充分面白かったです。本編・特撮パートともに。
北 村流の意味なし&外連味だけの動きが好きなので、アクションに関しては特に最後まで文 句はありません。中でも3DCGのスタントダブルであろうブン投げ カットなども、2回見てもアラが見えないあたりは凄いと思います。(まあ画像が荒いの に助けられているのかもしれませんが…)

エビラ対ミュータントは日本映画らしからぬ派手な爆発と、勢いとで、これは怪獣映画史 上に残る名シーンと言ってもいいんじゃないでしょうか。ここだけ見れば。
厳密に言うとこの程度の怪獣のパワーだと、戦艦やゴジラとのパワーバランスに問題が出 てくるような気もするんですが…。

実はそれ以外はあまり印象に残る、取り立てて書くようなことがないような…。北村監督 の目指したハリウッド映画の悪い面、派手だが内容はない、というところがそのまま出て ますからね。
これはある程度まで確信犯的にやってるように思うのですが。

あとは殿様ギドラさんが怪獣各論で振って頂けると思うので、それまで待ちます。
(問題の(^^;))轟天号についても後で振って下さい。

本編では、水野真紀がX星人宝田明に犬をけしかけるシーンで完全にアンフェアな台詞に なっているのに感心しました。あとは、やっぱり菊川怜の声が好きですね(アニメファン の“萌え”ってやつ…?(^^;))。
376
私も再見いたしましたですよ。 WARASI

2005/01/01 21:22


男性 44歳 O型

ハ イ、本日映画の日で¥1000也 で観れましたので、私も6歳の長男つれて再挑戦してきましたです。今回は市川コルトンプラザの 視聴状態のま~ま良い環境での鑑賞です。で前回で懲りました ので、今回はSFX中心に眼を凝らして観て来ました。するとなんと、画面もでかくいい環境の性 か結構、楽しめてしまったのですよ。(ああ、自分が怖 い、、、)でこの映画の鑑賞方法は、やはりあれですね、やはりしょ~も無い場面はできるだけ眼 をつぶり、テンションをなるだけ低下させて、その姿は「サー モスタット」の様に(笑)、冷ややかに過ごし、なんとか観れるSFXだけテンション上昇させ て、なんとか楽しむ、、、てな感じですかね。でもこの映画の場 合、不思議なのは、見てる時はなんとか派手派手なSFXに引き込まれたとしても、観終わった後 の余韻として、「あ~エ~モン観たな~~」てな感じが全然し ないんですね。それはドラマが無いのも当然ですが、SFXにしても、現在のSFXとしては優等 生的な破綻の少ない画面作りですが、ただそれだけなんです ね。つまり作家としての飛びぬけた想像力が無いんです。円谷監督の時には毎回、今まで観た事の 無いシーン、、、眼を見張るシーンが必ずありました。ゴジラ VSラドンでもラドンがゴジラを鷲掴みにして、天高く飛び上がったり、円盤にしても、「怪獣大 戦争」や「怪獣総進撃」などの描写はなんともファンタジック で出色のものがありました。この映画で凄いシーンを思い出せ、、と言われても私的には思い出せ ません。だって、新轟天の突入シーンでも無数の円盤がワラワ ラとたかって来るだけで、作戦的にも戦闘的にも面白さ、スリルは皆無ですし、現実的に戦ってい る気さえしません。そういう実に無機質なシーンの連続なんで すね。
でも家の長男は感動していて、「面白かったね~今までで(GMK位から)1番!」なんてほざい ておりました。でもこの感想は予測はしており ました。なんといっても、長男も家では、まだ、永遠とゲームボーイばかりやっているゲーム世代 ですから。この感性では、次から次へと、やたら深い意味も無 くバトルが続くこの映画のセンスが好きに決まってますね。これは我が家も教育方針を将来的に変 えなければならんと実感した本日なのでした。
404
Re:私も再見いたしましたですよ。 殿様ギドラ

2005/01/05 14:21


男性 42歳 O型

すっ かりタイミングの遅いレスですが、WARASIさんの記事に感じるところありまして。

やはりGFWをそれなりに楽しもうとすると、シーンごとにこちらの鑑賞態度を変えない といけないということになるんですね。
せっかくお金を払って観るんですから楽しむための努力も必要ということではあります ね。

出来の良い映画だと、こちらが頭を振り絞って作品を読み取ろうとすればそれに応えて深 い味わいがにじみ出てくるものですが、
「ファイナル・ウォーズ」の場合は逆にあまり読み取ろうとせずに、見た目で派手な部分 をなんとか拾い上げて受け取ればそこそこ観られるという感じではないかと思います。
作品を読もうとする反応を抑え込んで、視覚刺激だけを追う努力をしなければならないと いうのはなかなか大変な作業です。

見事に中身のない映画なんだもんなぁ。読もうとしても何も出てこないのです。

特撮映像の件もWARASIさんがおっしゃること、よくわかります。
そのあたりは今後細かく考えていきます。
377
「Mr.インクレディブル」「怪獣総進撃」 WARASI

2005/01/01 22:30


男性 44歳 O型

ハ イそれで続きまして「Mr.イン クレディブル」(言いずれ~ナ~)も観てますが、この作品、GFWと同じぐらいの上映時間なが ら(でもディズニー映画としては意外な長尺!)アクションス ペクタクルユーモアの要素もたっぷりな上に、各キャラの描き分けもキチンとしていて、ちゃんと 家族の情愛のドラマをビビッドに描いておりましたですよ。更 に、ヒーローとしての存在意義の矛盾、ジレンマも実にシニカルに描いていて考えさせられる傑作 でした。しかも、怪獣映画のカタルシスも存分に加えられてい て「GFW」に爪の垢をおせち料理にして食わせてやりたかったですよ。日本でなぜこんなセンス がなかなか生まれんかな~(注・全然では無いですが、、、)
で 閑話休題で、私があくまで考えるに、過去、GFWとやや、同じような環境、思想で作られた「怪 獣総進撃」は、今回のGFWを比較すると、作品全体から来る カタルシス・スケール、SFXの独創性、音楽、ドラマ、俳優陣などなど雲泥の差ではないかと思 います。それは、最初の発想から違うからです。
この 作品、特撮ファンならご存知の様に、下地のドラマは「忠臣蔵」から来ています。敵役宇宙人のキ ラアクのネーミングは「吉良悪」の語呂合わせです。つまり最 後のゴジラなので、日本の伝統的な血わき肉踊る誰もが知っている歴史ドラマを怪獣映画で観客に 楽しんでもらおう、、、、という実に小粋で高尚な発想からき ているのです。つまり、個性豊かな怪獣達が自分達の住んでいるこの地球を破壊された恨みから、 宇宙怪獣キングギドラや侵略宇宙人に殴りこみ(あだ討ち)を 力を合わせてやっていく、、、というエキサイティングなストーリーラインを巧妙な脚本で描きき り、怪獣達が自分の意思でキラアクの基地に殴りこみをかける シーンは中々感動的ではありました。このように作品を作るなら、本質的に観る方の楽しめるコン セプトを作っていく、、、のは今時、¥1800もの金を取る 作家達としての努めではないでしょうか?過去の映像作家達の差はここで、環境の変化ももちろん ありますが、如実に現れているのは寂しい限りですね。
で も、うがった見方をすれば、今回の作風がこの映画会社の狙うべくして出来た物であるならば、ネ ガティブですが、しょうがないですね。つまり今時の学力・感 性の低下した若者中心に受ける作風はこれっきゃない!てな発想から来ていて、あえて、当然のご とくこのGFWを作って、全体的にも欧米的にも大うけしてい るのならば、製作者としては的は当たった、、という事でしょうね。寂しいですが。でももしそう なら、冒頭の「円谷・本多・田中捧ぐ」の看板は外すべきで す。
380
Re:「Mr.インクレディブル」「怪 獣総進撃」 三沢狸

2005/01/02 03:26




ちょっ としたつっこみ(^^;)
> 「Mr.インクレディブル」(言いずれ~ナ~)も観てますが、この作品、GFWと同じぐらいの上映時間ながら(でもディズニー映画としては意外な長尺!)

えっとですねえ、これ細かく言えば「ディズニー映画」ではなくて
「PIXAR」映画なんです。
なぜ細かく言うかというと、この会社、元々の切っ掛けはSTARWARS
だったりするんです。デススター攻略時のCGを作成したのがジョンラセター。
これが切っ掛けでCGアニメーションのスタジオを立ち上げたのが
スティーブジョブス。アップルを追われて「ピクサー」を立ち上げた訳です。
配給と制作費の負担関係でディズニーと提携したのですが、ディズニーの
アイズナー社長が「儲かる「トイストーリー3」を作れ。」とか
「制作費を削れ。」とか、挙げ句の果ては「配給収入のピクサー分は減らす。」
とか言った為に(憶測含む(^^;)延長契約を廃棄。
ピクサーは「カーズ」を最後にディズニーを去る訳です。
今回の「Mr.インクレディブル」の監督は傑作「アイアンジャイアント」
のブラッドバード。「アイアンジャイアント」も考えてみれば
怪獣映画かも。オープニングなんかもろ「霧笛」(レイ・ブラッドベリ)
だったりする。

ではでは
384
Re:「Mr.インクレディブル」「怪 獣総進撃」 Lans

2005/01/02 22:20


男性 39歳 O型

こ こでMr.インクレディブルについて面白い話を…
Mr.インクレディブルはPS2始め各種ゲーム機版も発売されました。
しかし、売れ行きはさっぱり…

映画と逆に、映画の部分的なアクションを切り抜いて
より集めただけのゲームに仕上がってます。
(しかもゲーム自体も非常に大味)

海外のゲームはこんなのが多く、
日本でのヒット作はなかなか出ません。

逆に日本性のゲームは細かい部分にまでこだわったり、
ストーリ性に比重を置く傾向が高いのですが、
そのようなタイプのゲームは日本でヒットしたゲームであっても
海外では苦戦をしいられています。

映画とは、まるで逆の現象が起きているのです。

単純に最近の若者がゲーム指向で短絡的な物を好むとは
言い切れないような気もします。
385
みなさまありがとうございます 殿様ギドラ

2005/01/03 13:59


男性 42歳 O型

ぐ おーー、良い話題がたくさん出ているのにぃぃぃ。
すいませんすいません。ちゃんとしたレスを書けるようになるまでもうちょっとお待ちくださいま せ。(この掲示板、仕事のつもりでやってますので休み明けには気合いを入れ直しますのでぇぇ)

私はまだ再見していないんですが、初日に連続で二回観てあれこれ考え、さらにこれまでのみなさ んからのさまざまなご意見を拝見してきたところ、
やはり問題はゴジラ映画という枠にとどまらないのだな、と強く感じております。

ゴジラ映画への意見を集めるのが主目的ですので、優先順位としてゴジラ・怪獣映画としてどう か、という話を先にさせていただいておりますが、
「ファイナル・ウォーズ」という映画全体を考えていくと、それ以前の問題が非常に大きいのであ ります。
劇映画とはなにか、というレベルの話まで突っこまないとなぜつまらないのか、あるいはなぜおも しろいのかを解明するに至らないようです。
もちろん、それを深く突き詰めていくうちに自然とゴジラ映画・怪獣映画・特撮映画のあり方に繋 がっていきます。

今後の進め方として、特撮キャラ(怪獣やメカ)各論を一通りぶつけ合ったあとは、キャラクター へのこだわりを一旦忘れて白紙状態で受け止めた場合にどんな作品と言えるのかを考えていきたい と思っています。
(映像・音響演出という感覚的な部分やストーリー構成、設定といった論理的な部分がどうだった のか、と)
これまでもすでに出た話が繰り返されることになるかと思いますが、的を絞りつつ詳細に語れれば いいなと思っています。

怪獣各論については、私からのネタ振りなしでも思うところある方が怪獣ごとにスレッドを立てて いただいて構いませんので、どんどん進めちゃってください。

うーーーむ、映画の見方にもいろいろあるために評価が分かれる作品になっているということなん でしょうね。
そのあたりを考えていくと、「作品の心」を受け止めるのか、「自分の心」に作品を当てはめるの かというところに違いがあるのかもしれません。
(わかりにくい表現ですいません。まだ断言は出来ませんが、「つまらなかった人」と「おもしろ かった人」の違いがそのあたりにあるんじゃないか、と。ダメ作品のダメさ加減を笑って楽しんだ という人はまた別扱いになりますけど)

(KJさん、ご無事で何よりでした!!)
390
Re:みなさまありがとうございます レグルス

2005/01/03 16:17


男性 28歳 A型

> 怪獣各論については、私からのネタ振りなしでも思うところある方が怪獣ごとにスレッド を立てていただいて構いませんので、どんどん進めちゃってください。

怪獣についてはさっそく書き込んでしまったのですが、例の轟天号問題(^^;)につい てはどうしましょう?
こちらのほうもスレッド立てちゃっていいでしょうか?
殿様ギドラさんのリード/問題提起を待ちましょうか?
409
Re:みなさまありがとうございます 殿様ギドラ

2005/01/05 14:34


男性 42歳 O型

ど もども~。まずまず投稿復帰です。

轟天スレ、レグルスさんが立ててくださって構いませんよ~。

377番のWARASIさんのお話から続いて いる話題も重要な問題を含んでいますが、それは「GFWは劇映画なのか問題」に繋がる のでまだレスはしないでおきます。
386
こんな役で? レグルス

2005/01/03 15:48


男性 28歳 A型

1 回目見た時からずっと気になっていて、2回目でも分からず、昨日の「踊る大走査線2」を見て思 い出したんですが、上海のアンギラスと戦ってたのは機龍隊隊長の高杉亘ですよね?ヅラつけてま すが。
インターナショナル版では逆アテレコ(?)で上海語喋ってるのが笑えます(^^;)
405
Re:こんな役で? 殿様ギドラ

2005/01/05 14:22


男性 42歳 O型

機 龍隊長、出てましたねぇ。
私は完全日本語版しか見ていないのですが、日本語のセリフと口が合っていなかったの で、
もともとは中国語でしゃべっているんじゃないでしょうか。
それを日本語でアテレコしたようです。

く~、空中戦艦のことを考えたら、GFWの地球防衛軍についてのあれこれも噴出しそう だけど、いまはまだ我慢。
387
エビラ レグルス

2005/01/03 15:55


男性 28歳 A型

「南 海の大決闘」以来の大抜擢となったエビラ。
「GFW」中でも名シーンといえる、人間との絡みを見せたということや、単純に登場した尺の長 さとしても扱いがいい怪獣といえるでしょう。

ただ、問題なのは元々が地味な怪獣なので、陸に上がっては何の特徴もない、ということです。人 間相手では尻尾で何かをはたくわけにもいかないでしょうし…。(じっさい、上半身しかスーツが 作られていない、というのも面白いですが)

M機関に倒されかかったのも、ミュータントが強い、というのもあるかもしれませんが、単に一番 弱そうだったから、というのもあるかも…。

あとはケイン・コスギの台詞がインターナショナル版では「オレはベジタリアンなんだ」、国内版 では「エビは嫌いなんだ」となっている事に注目するくらいですね。
391
Re:エビラ WARASI

2005/01/03 18:29


男性 44歳 O型

は い、勝手にレス進めちゃって良い かどうか分かりませんが、能書き親父の苦言を少々。エビラは基本として「海の」怪獣な んですね。ですから、「南海の大決闘」では、決してゴジラとの対戦で も、人を襲う時でも、陸に上がろうとしませんでした。まあ、海老ですから、上陸しよう と思えばできたんかもしれませんが、それだけ戦闘能力がパワーダウン する事はまず必至で、それも当人?も分かっていたのでしょう。飛び道具を持たないこの 怪獣は、海の中での奇襲攻撃!それによる接近戦!これがエビラの有効 な攻撃方法と考えます。ゆえに私的には、エビラがあの様に上陸し工場地帯を襲い、戦闘 部隊の精鋭達と激戦を繰り広げる、、、という設定はとても不自然に思 えました(たとえX星人に操られていたとしても)。結果として、やられてしましました が、このように北村監督のキャラの扱いは1部を除いてほとんどが単な る思い付きで作ってしまっている印象を受けますね。アンタ、ホントに、過去の作品観て んの?!とつっこみたくなる事しきりです。
この怪獣の登場風景としては、たとえば海上でタンカーや潜水艦を襲うとか
、ダムの破壊なんかの方が絵になったような気がしますね。
で、 自己流に考えるならば、あのスチュエーションでの登場は「ヘドラ」の方が場に合ってる と思いました。まずヘドラの餌の一つは工場の排煙と汚水であり、食欲 を満たすために工場を襲撃したと考えるのがまず自然であり、まずは本来はメチャメチャ 強い怪獣です(ゴジラ対ヘドラ参照)ですから、隊長の「お~つえ~な おまえ!」てな台詞も納得できるものもあるのです。
でもヘドラが本来の設定で暴れまくったら、M機関ごときでは太刀打ちできないでしょう けどね(爆!)
392
Re:エビラ レグルス

2005/01/03 20:02


男性 28歳 A型

> この怪獣の登場風景としては、たとえば海上でタンカーや潜水艦を襲うとか
、ダムの破壊なんかの方が絵になったような気がしますね。

ゴジラと戦うとしたら、海中で泳ぎながら尻尾同士で打ち合うとか(ちょうど冒頭でケイ ンと松岡がやったみたいにマトリックス風に(^^;))、いろいろできたはずなの に…。

登場怪獣でこの役割を演じるなら、ヘドラ、アンギラスのどちらかでしょうね。
あの場所がどこなのか分かりませんが、工業地帯だとしたらやっぱりヘドラでしょう。
ただ、ヘドラは飛べますからね。
安心して戦える、という意味ではアンギラスかも。

> 北村監督のキャラの扱いは1部を除いてほとんどが単なる思い付きで作ってしまっている印象を受けますね。アンタ、ホントに、過去の作品観てんの?!とつっこみたくなる事し きりです。

そういう意味では、マンダは空飛んだりしなかっただけましなのかも……(^^;)
407
Re:エビラ 殿様ギドラ

2005/01/05 14:25


男性 42歳 O型

エ ビラぁぁぁぁ。

WARASIさんのご意見に同感であります。
さらに、あのデザインというか造型というか、見た目はなんですか!
最初にプロモビデオで見たとき、新怪獣かと思いましたよ。
オリジナル版が持っていた硬質な感じがぜんぜんないじゃないですか。

そして劇中で全身のフォルムがわかるようなカットは皆無。(ヘドラに向かってすっ飛ん でいくカットで全身が映っているんでしょうけど、暗いし短いしさっぱりわかりません)
怪獣をきちんと見せることは重要ですよ。

ジラなんかにCGの手間暇かけるぐらいなら、脚の多い甲殻類怪獣エビラをきちんと歩か せればよかったのに。
東京にはエビラ出現ということだったのに、まったく東京を破壊しているようには見えな いというのも問題。

ミュータント部隊との対戦は、エビラの猛威より怪獣が突然消えるという展開が主軸なの であれで良かったというところでしょうか。
でもなー、ミュータント部隊の戦いがぜんぜん「地球防衛」に見えないというのは問題だ なぁ。
対エビラ戦だけの問題ではないのでそのあたりは全体の話に進んだときにもう一度考えま す。
448
Re:エビラ だがや

2005/01/10 18:14


男性 45歳 O型

> さらに、あのデザインというか造型というか、見た目はなんですか!
> 最初にプロモビデオで見たとき、新怪獣かと思いましたよ。
> オリジナル版が持っていた硬質な感じがぜんぜんないじゃないですか。

オリジナルは丸顔という印象がありますが、今回はイセエビ怪獣でした。
嫌いではありませんが、別の人という印象はぬぐえません。

> ジラなんかにCGの手間暇かけるぐらいなら、脚の多い甲殻類怪獣エビラをきちんと歩かせればよかったのに。

以前にも書いたかもしれませんが今回のエビラは、体の位置が高すぎたように思います。
建物で隠れている脚の部分を想像すると浮いているように思えてしまいます。
水中のイセエビなら体を浮かせているだろうから、あんな感じかもしれませんが、地上に 上がってあれほど体を上に上げるものですかね?
459
Re:エビラ 殿様ギドラ

2005/01/11 17:33


男性 42歳 O型

し まった以前の投稿で間違いを書いていました。
エビラは東海コンビナートに出現ということでした。
私が東京だと勘違いしたのは、尾崎たちがエビラ攻撃に現れるまでの劇中時間がすごく短 かったからです。(途中に挿入されるミニラのエピソードで時間を飛躍させているの か?)

エビラくん、ハサミを振り回して大暴れしていましたが、そのアクションと本編部分での 車両の動きや爆発がぜんぜんシンクロしていないのはいかがなものか。(あからさまに別 撮りに見える)
388
ガイガ~~ン レグルス

2005/01/03 16:05


男性 28歳 A型

私 には何故人気があるらしいのかあまり分からない旧ガイガンですが、今回のガイガンはデザインは ともかく、演出としては旧メカゴジラ的な決めポーズなど、格好良く演出されてました。

化石状態ではわりと大きく見える(まあFIXなので当たり前かもしれませんが)のがいい感じで すが、ぱっと見でエビラに見えてしまうのは致命的な問題点。

出てきたらすぐやられる怪獣が多い中では頑張って出続けます。
第1ラウンドはいいとして、第2ラウンドでは、首を回転カッターで落とされたのが間抜けなだけ なのか、モスラによって跳ね返されたからなのかよく分からないのは問題です。

ロングが飛行形態(CG?)で、1カットで着ぐるみで足から下りてくる、という第2ラウンド登 場シーンは好きですね。
399
Re:ガイガ~~ン WARASI

2005/01/04 23:44


男性 44歳 O型

初 期のガイガンの魅力としては、東 宝映画の当時として、初のハイカラさを感じる宇宙怪獣であったという事があげられるで しょう。キングギドラは基本は三つ首竜で、どこか神秘的な意味合いの 東洋テイストの宇宙怪獣でしたが、このガイガンに至っては、特に頭部の眼の赤色に輝く 一眼のインパクトが、ロバート・ワイズの「地球が静止する日」のゴー ト、旧「サンダーバード映画版」の火星怪獣ガンジャを連想させ、破壊工作サイボーグ怪 獣という設定も手伝って、いかにも未来的な斬新なイメージを印象付け ました。全体的なフォルムは水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪、「おんも らき」をモチーフにしたという説もありますが、それでも、腹部のカッ ターや模様、キングギドラのような金色の鱗の表皮、背中の背びれ?なんかは今までの東 宝怪獣には無かったエッセンスがあり当時は眼を見張った物です。ただ 原版は造形に難ありで、頭部のカッコよさに不釣合いな、中年親父のような三段腹、胴長 短足なアンバランス全体像、動きの散漫さ、、、には結構映画自体を見 てがっかりした記憶があります。で、「GFW」ではその辺が改良されて、実にスマート なフォルム、腕の武器のアタッチメント化など原版を凌駕する出来に なっていると思いました。2回におよぶ、武器を変えてのしつこい挑戦、爆発の炎をバッ クに浮かび上がるガイガンの姿は、ゴジラ対ガイガンのシーンを彷彿と させて、ここに出てきた怪獣の扱いの中では1番見ごたえがあったような気がしますね。 ラストのモスラとの決戦もサブキャラ同士の闘いとして、ゴジラVSカ イザーギドラとの戦いと平行して描いていて、娯楽映画の醍醐味を少し感じて楽しかった ですね。ただ、ガイガンの戦車走りもイマイチ、デティールがよく分か らなかったし、モスラがファイヤーモスラとなって、勝利する落ちもどうも、、、という 感じでしたし、全体的な印象としては、良い駒を進めておきながら、そ れをより上手く料理できない北村監督のドラマセンスの無いふがいなさも感じてしまい、 イラつく時間なのでした。
408
Re:ガイガ~~ン 殿様ギドラ

2005/01/05 14:26


男性 42歳 O型

私、 ガイガンが好きだったんですよ。
ガイガン出演作品はぜんぜん好きではないのですけれど、ガイガンという怪獣には惹かれ るものがありました。

デザインはあまり変えずに再登場させて欲しかったですね。
新ガイガンは重心が高くて不安定な印象が強いです。
シルエットが人間に近すぎる・・・。(モンスターXも同様)

オリジナル版がついに使わなかったビーム攻撃を見せてくれたところはマルです。
449
Re:ガイガ~~ン だがや

2005/01/10 18:31


男性 45歳 O型

> 私、ガイガンが好きだったんですよ。
> デザインはあまり変えずに再登場させて欲しかったですね。
> シルエットが人間に近すぎる・・・。(モンスターXも同様)

 僕もオリジナルのガイガンは好きでした。しかし今回のリメイクも
意外と好きです。
殿様ギドラさんの言うことはごもっともなのですが、もともとガイガンとは生物感が少な く機械的な印象があったのでサイボーグ怪獣といわれても違和感がありません。

 ゴジラなどと比較すると安っぽい凶悪さとお手軽な派手さに満ちた怪獣というイメージ なので、今回のガイガンはその延長線上でニューアルされたと受け止めています。
(くどいかもしれませんが、南海以降の新怪獣の中ではガイガンが一番好きなのです。け してガイガンを馬鹿にしているつもりはありませんのでガイガンファンの方々、怒らない でください)
460
Re:ガイガ~~ン 殿様ギドラ

2005/01/11 17:35


男性 42歳 O型

えー んえーん、見直したら、ガイガンのビームは目から発射されているではありませんか。
目の上の光る「ポッチ」はなんのためにあるんだよーー。
ビームを発射した瞬間、ガイガンは目が見えなくなるんじゃないの??
466
Re:ガイガ~~ン 殿様ギドラ

2005/01/11 18:07


男性 42歳 O型

あ、 もうひとつ。
「ガイガぁぁン、起動ぉぉ」(この芝居、「護法どぉぉぉじぃぃぃ」に似てますね)のあ と、研究所を壊して出現するわけですが、
ここもゴジラ登場シーンと同じような手抜きが気になりました。

格納庫の天井にかぎ爪を突き刺した後、地上のカットに切り替わりますが、研究所の地上 部分はすでに壊れていてガイガンくんがひょっこり顔を出します。
それじゃダメなの!
ガイガン覚醒によって引き起こされた「破壊」を丁寧に描写しないと出現が盛り上がりま せん!

そのあと国連本部をビームで破壊することで強力さをアピールしますが、それとは別にさ あ出るぞ出るぞという盛り上げのためにまだガイガンが姿を見せていない状態での地上の リアクションを入れるべきです。
487
Re:ガイガ~~ン ねろんガボラ

2005/01/13 20:14


男性 20歳 A型

  ガイガンてデザインのわりに出演作に恵まれないんですよね。「対メガロ」はコメディ タッチで好きでした。ジェトジャガーを人質にとるのはゴジラのシェーなんぞよりよっぽ ど衝撃です。

 ギドラ・メガロに続く相方怪獣としてのモンスターXに期待していたのですが、もっと コンビプレイを見たかったです。
501
Re:ガイガ~~ン 殿様ギドラ

2005/01/15 09:30


男性 42歳 O型


>  ギドラ・メガロに続く相方怪獣としてのモンスターXに期待していたのですが、もっとコンビプレイを見たかったです。

そうですね。
統制官もモンスターXとガイガンを協力させてゴジラにぶつけることはあまり考えていな かったフシがありますし。
モスラが出てきて初めて改造ガイガンを差し向けますから。

流れ上少しはモンスターXとタッグを組みますが、ちょっとだけよ、と。
506
Re:ガイガ~~ン みずさわ慶希

2005/01/15 16:31


男性 19歳 O型

現 在出ているゴジラ食玩ですが、どこの店に行ってもガイガンの入ったセットが見当たりま せん。店の人に聞いたら、入荷した途端に真っ先になくなってしまうのだとか。すごい人 気だ、ガイガン。ソフビも売れてたしね。
ガイガンを主人公にしたスビンオフを作ったら、結構ヒットするかもしれないなあ。 12,000年前にガイガンが地球を襲ったエピソード、映画化してくれないだろうか。 暗くて救いのない内容になりそうなので、監督は金子氏あたりで。
512
Re:ガイガ~~ン だがや

2005/01/16 10:56


男性 45歳 O型

> 現在出ているゴジラ食玩ですが、どこの店に行ってもガイガンの入ったセットが見当たり ません。

毎年バンダイのゴジラ系ソフビを買い揃えていたのですが今回は食指が伸びませんでし た。
でも、ガイガン爪バージョンだけは買っちゃいました(*^ー^*)
だって極悪非道を絵に描いたみたいでかっこよかったもんで。

 ちなみに、「結局今年は1種類しか買わなかった」と息子に言ったら
「ガイガン?」と当てられてしまいました。
389
クモンガ レグルス

2005/01/03 16:14


男性 28歳 A型

ク モンガは意外と好きなんですよね。
「スターシップ・トゥルーパーズ」じゃないですが、甲殻類はCGにもしやすいし、体毛などがな いぶん、着ぐるみでもミニチュア感が少ないですし。

「GFW」でも、その場で戦闘態勢=ぐっと胴体を持ち上げるところなど、演出としてもタメが あったほうではないでしょうか。(まあ登場時間そのものは短いですが)

蜘蛛の巣攻撃は、CGバレバレのネットではありますが、糸から網に展開するタイミングが気持ち よかったので(これはCG制作会社だけの功績かもしれませんが)許してしまいます。
2、3重に巣をかけているのにゴジラには何の不自由さもない、というのはおかしいと見るか、単 純にゴジラの強さを描いたと見るか…。否定派の方々は突っ込むポイントでしょうね。

退場のしかたもコミカルで、これまた物議を醸しそうですが、北村X星人を始め、コミカルな要素 も多分にある作品なので、1匹くらいこういうのがあってもいいかと私は思います。
406
Re:クモンガ 殿様ギドラ

2005/01/05 14:24


男性 42歳 O型

ク モンガは比較的扱いのいいほうでしたね。
ゴジラとの対戦もそれなりに攻防がありましたし。
でも、あの「糸」はどうも納得できませんでした。
なんであんな毛糸みたいなひも状にしたんでしょうか。
普段クモンガはあの糸でなにをするんでしょうか。
ぱっと開くネットもGFWのあのシーンのためだけに考案された設定に見えてしまいまし た。
(ま、うがって考えればあの技で普段から獲物を捕らえているのだ、という解釈も出来そ うではあります)

いやー、もっとストレートに言えば、オリジナル版のクモンガそのままでなんにも問題が ないのに、思いつきの演出を取り入れるために設定を改変したんじゃないの?
と感じました。

遠くへ投げ飛ばされて終わり、という最期は私もそんなに抵抗はなかったです。
ゴジラと各怪獣との対戦は、モンスターXとの対戦に向けての前哨戦で、次々と現れる相 手をちぎっては投げちぎっては投げという流れになっているのであんな終わり方もありで しょう。

ただし、もともとザコ扱いではなかった有名怪獣を使って「前哨戦」を断片的に見せて いったやり方には納得していません。
416
Re:クモンガ Lans

2005/01/07 02:12




ク モンガ
実は大好きな怪獣です。
でも、今回は一言だけ…

ゴジラに振り回されるシーンですが…背景の書き割がバレバレ

狭いスタジオで振り回してるのがバレバレで一気に興ざめでした…
445
Re:クモンガ だがや

2005/01/10 17:53


男性 45歳 O型

> クモンガ
> 実は大好きな怪獣です。

私が好きなのは怪獣大戦争あたりまでなのでクモンガには
あまり思い入れがありません。
見た目は昔のクモンガをCGでリファインした感じで
割と良かったと思います。
ただ、あの毛糸のような糸だけは何とかならなかったものかと思います。
456
Re:クモンガ 殿様ギドラ

2005/01/11 17:22


男性 42歳 O型

だ がやさん、各怪獣のスレッドに丁寧にレスをくださってありがとうございます。
私もようやく再見しまして、クモンガのシーンではクモンガよりスタジオセットのほうが 気になってしまいました。
Lansさんは書き割りバレバレ問題を指摘なさっていますが、私は地形の不自然さが気 になって気になって・・・。

あ、それと、最初にアリゾナに現れたときはトレーラーハウスひとつを壊しただけで、何 しに出てきたんだか・・・。
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