52 返信 感想というほどのものでもなく 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/02 22:00

男性 40 O

映画祭で観てきました。

 

ネタバレなしよん。

 

うーーーーーーーーーーーーーーん。

残念。

いまはそれだけ。

 

53 返信 Re:感想というほどのものでもなく 兄貴(赤) メール 2002/11/03 10:19

男性 42 O

がっかり・・・

 

54 返信 Re:感想というほどのものでもなく Lans 2002/11/05 11:40

男性 37 O

残念とか・・・

がっかりとか・・・

 

不安でし・・・どうなのかなぁ(汗)

 

(私は、あくまで正規公開組(笑)ですが、ネタバレ歓迎な人なので、一応、ネタバレ歓迎宣言をしておくでしね)

 

55 返信 Re:感想というほどのものでもなく 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/05 12:28

男性 40 O

Lansさん、どうもです。

 

この三日間、悶々としてます。

不完全燃焼の原因は何か、とずーっと考えてます。

 

まずはネタバレなしの感想を書いてみますので。

 

57 返信 Re:感想というほどのものでもなく 兄貴(赤) 2002/11/05 15:40

男性 42 O

ども、Lansしゃん。

今回私は映画祭に行ってないんですよ。

だから、ちゃんとした感想は、Lansしゃんと同じで、本公開以降になります。

しかし、殿様ギドラから細かく内容は聞いたので、だいたい予想はできます。

でも、他人から聴いた内容で感想は書けませんから・・・

 

でも、これだけは言えます「今回も、お色気無しかよっ!」

だから、がっかりなんです・・・

 


56 返信 全体の印象(ネタバレなし) 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/05 13:00

男性 40 O

『ゴジラ×メカゴジラ』、見ていてもたつく事はないです。

とんとんとお話は流れていきます。

 

しかし、没入していけない。

 

冒頭のある要素(ネタバレなしなので具体的には書きません)で私は落涙するほど感激し、これだ!これを待ってい たのだ、と作品に掴まれたのですが、

その後は何か肝心なものを置き去りにしてその周辺をぐるぐる回っているような感覚に捕らわれてしまいました。

 

途中、メカゴジラに絡むある大展開で再び、おおおおおおお、来た来たぁぁぁぁ!と燃えたのですが、

これまたすぐに鎮火。

 

ゴジラとメカゴジラのバトルは確かに激しいです。

でも、なにかとっ散らかった感じでどったんばったんするだけ。

戦いの力学というか、格闘の「美」が感じられない。

(かつてブルース・リーに心酔して格闘技の道場通いをした経験から、よく出来た格闘シーンでは体も心も熱く反応 するはずなんですが、今回はダメでした)

 

ゴジラは客演扱いです。

メカゴジラが中心の話なのです。

それなのに、そのメカゴジラを掘り下げてはくれない。

 

機龍隊の茜はかなり特殊な人間として「設定」されています。

しかし、その設定と芝居がいまひとつ一致していない。

重要な人物の中では少女沙羅のみがもっとも完成されていましたが、沙羅によって提示されたメカゴジラの悲しみを いとも簡単に振り切ってしまって、

最終決戦においてはゴジラ対メカゴジラではなく、ゴジラ対茜になってしまいます。

(ああ、見る前に恐れていたことが現実に・・)

 

特撮映像はそつなくまとめたな、という印象。

明らかなダメダメカットがない代わりに感動するほどの強烈な映像ショックもないです。

(とくに、大きさと速度の対応に関するセンスがなかったと思う)

 

ストーリーに頭を抱えるようなわけのわからなさとか矛盾は見えませんでしたが、全体に何を見せたかったのかがよ くわからないピンぼけ感がありました。

ラストの締めくくりにセリフの上でこれがポイントですよ的な言葉を入れていますが、劇を通じて伝わっていないで す。

 

非常に優れた発想とか、要素はあるのです。

でも不完全燃焼。

 

残念です。

 

などなどこの三日間にあれこれ考えましたが、なんでしょうね。

はっきりと駄作である、という確信はないです。

私の見方が根本的なところから大間違いしていたのでしょうか?

(いやー、いろんな角度から見ることを心がけてはいるんですけど。例えば、怪獣映画であっても登場人物の心理や 性格にも注目してます)

 

悶々悶々悶々・・・・・・・・・

 


58 返信 ああっ(ネタバレあり) 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/05 17:27

男性 40 O

気がつきました。

 

非常に納得できなかったというか、私の心が『ゴジラ×メカゴジラ』から離れていった原因のひとつ。

 

初代ゴジラの骨は、そっくりそのまま残っているのです。

骨格丸々、ですよ。

 

劇中、芹沢博士の名前まで出てくるのに、どうやらその芹沢が開発したのはオキシジェンデストロイヤーではなかっ たようです。

 

映画『ゴジラ』のフィルムまで引用しながらそのストーリーを捻じ曲げている。

(旧作のフィルム引用に関してはほかにも言いたいことがある)

 

これは、気にしない人がいるならそれでいいといえる問題ではありません。(あれがぜんぜん気にならなかったとい う人はゴジラマニアではないね)

やはり、物語とはなにかという根本に関わる問題です。

同種の問題は84年 以降のすべての怪獣映画が抱えているわけですが、今年もその話をしなければならないようです。

詳しくは今後。

 

59 返信 不当表示はいけない 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/07 12:06

男性 40 O

この映画には『ゴジラ』『モスラ』『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』からフィルムが引用されていま す。

別の映画から劇中の歴史的事実として映像を引用しているわけです。

もし、『ゴジラ×メカゴジラ』劇中の歴史として初代ゴジラ、モスラ、ガイラの映像を完全に新撮で見せたのなら、 過去の作品を生かした作劇としてシリーズ物の利点をうまく利用したものだ、という評価で終わるところでした。

(この件は別立てで詳しく書こうと思っています)

 

さて、私が深く憤ったのは、本多&円谷コンビの作品を流用しながらエンディングクレジットに引用作品の表示がな かったこと。

 

これは作品内容の評価とは別のことではあります。

しかし、製品パッケージとして不当表示ではないのか?

テレビで映画作品を引用する場合、たとえそれが映画紹介ではなくドキュメンタリーであってもこのごろは最低でも 監督と脚本家、製作会社の名前を表示するようになっています。

それは、オリジナルの製作者の権利を守るためでしょう。

ここで私が言う「権利」とはなにも利権のことではありません。

著作物には作り手の魂がこもっています。

誰の発想によるものかということを明らかにしなければならないはずです。

 

ここで私が吠えてもどうにもならないのでしょう。

それでも、吠えておきます。

劇場公開までに、本多&円谷作品から引用した部分があることを明示する字幕を付け加えて欲しい!

 

60 返信 シリーズものについて(ネタバレあり) 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/07 13:52

男性 40 O

シリーズものとは?

 

結論を先に書いてしまえば、「先入観を持つべき映画」ということでしょう。

 

ものごとに対処するとき先入観を持つのはよくない、というお題目がはびこりすぎて、

なぜかシリーズ物の映画作品にまで「無知のまま見るのが正しい」とするような考え方が出てきています。

 

しかし、それではシリーズ物の利点がなくなるではないですか。

 

具体的に書きましょう。

ゴジラシリーズが注目されるのはなぜですか?

ゴジラが有名なのはなぜですか?

優れた映画作品に登場した怪獣であり、作品を通じてイメージが出来上がっているからではないですか?

ゴジラが登場する映画、となったらそこにある種の先入観が発生するのは当然のことであって、

その先入観があるからこそ、観にいく気になるのではないですか?

 

私は映画を観るとき極力先入観を排した見方をするようにしているとかつて申し上げました。

まずはまるごと作品を受け止めるためです。

それでもシリーズ物であったなら、「シリーズ物としてうまく行ったか?」という視点も忘れません。

 

テレビシリーズと違って、映画の場合は公開間隔が長い(テレビなら毎週だが映画だと最低でも1年)ために

ガチガチにつながったストーリーにするわけには行かないし、1作品ごとに別料金で見せるものですから

1作品の独立性を高めなければなりません。(この、 つながっている部分と違っている部分のバランスのとり方が難しい・・。

『フランケンシュタイン対地底怪獣』と『サンダ対ガイラ』は続いているようで実は別の話なんですよね)

けれども、過去の作品の内容を踏まえることによって、単独作品では出せない広がりを持たせることが可能になりま す。

 

『モスラ対ゴジラ』においてゴジラの存在をくどくど説明していますか?

すでに3作品に登場して十分認知されていることが前提になって話は進みます。

またゴジラとはそんな説明が不要なほど有名な怪獣だったわけです。

 

そんな作劇が出来るのも、すでに公開されている旧作の内容を踏まえているからなのです。

旧作の内容を否定してしまっては、シリーズ物ではなくなるのです。

 

『ゴジラ×メカゴジラ』において、初代ゴジラの骨が溶け残っている問題に帰りましょう。

映画『ゴジラ』をよく知らない人であれば、「ははぁ、そうなんだ」と納得するのでしょう。

では、『ゴジラ』が大好きで何度も何度も鑑賞して人の心理はどうなりますか?

「話が違う!」と反発したあとで、「しょうがない。別の映画なんだから」とあきらめるのが正しいというのでしょ うか。

全編見通した結果、『ゴジラ×メカゴジラ』において、初代ゴジラの骨格がまるまる残っているというのは

作品成立のための絶対条件ではないです。

また、シリーズ作品なら、過去の作品を無いことにしたり、その内容を改変することは禁じ手です。

それを許してしまうと、作り手が変わるたびにまったく別の作品群となり、分裂してしまいます。

(すでにゴジラシリーズは分裂している)

 

ゴジラファンでありながら、好みが全く違う人々が混在するとはどういうことか。

ゴジラの魅力が幅広いからだ、というのは説明になりませんよ。

確かにオリジナルのゴジラには奥深い魅力がありました。

ひとつのゴジラにさまざまな面があったわけです。

そのすべてを感じ取ろうと努力するのが正しいファンではないですか?

 

ゴジラは怖くなければダメだ、とする意見にも一理あるでしょう。

しかし、それを「怖いだけでいい」と取り違えてはいけないのです。

ゴジラにはもっと複雑な個性があるのです。

 

ところが84以 降、ゴジラを単純化してしまったのですよ。

怖いゴジラを望む声に押し切られるような格好で、ゴジラの攻撃性や超然とした部分だけを抽出してしまった。

そのため、新世代のゴジラファンにとってはそれがゴジラになってしまった。

ゴジラが分裂してしまったのです。

 

ゴジラという有名ブランドを利用しつつ、目先の利益だけを考えて過去をないがしろにした結果ですよ。

 

平成VSゴジラも独自の魅力を持っていると思いますよ。

それはゴジラの一部を拡大した別種の怪獣と考えるべきです。

 

ゴジラが分裂すれば、ファンが分裂するのも当然のこと。

そんな分裂しているファンを同時にすべて満足させることは至難の業。

ゴジラを分裂させなければそんな問題は起こらなかったのです。

 

ただし、今回のゴジラがオリジナルゴジラとかけ離れていたか、というとそうでもないです。

ちゃんと感情があるようでしたし、キモチ悪くもないです。

私にもゴジラに見えました。

ストーリー構成やカメラワークがあまりにもゴジラをないがしろにしすぎだと思いましたけど。

 

さて、ここでひとつ謝罪しなければならないことがあります。

今回問題にしている要素は『ゴジラ×メガギラス』にもありました。

あの映画ではわれわれが知っている初代ゴジラは存在せず、メガギラス版のゴジラが1954年に出現し、殺されることなく何度か現れている

という設定でした。

冒頭の記録フィルムには尾形や山根の姿が映っていますから、映画『ゴジラ』に近い作品世界なのではありますが、

『ゴジラ』の物語を無視、ないし改変しているのは間違いないことであります。

それでも当時私はその部分をあまりつつきませんでした。

すごく気に入らなかったのは間違いないのです。

それなのに自分の気持ちを隠したのです。

それは『ゴジラ2000ミレニアム』という怪作のあとに、きちんとストーリーを楽しめる快作が出てきたことを大事にしようと思ったからでした。

(これも付け加えれば、私自身はゴジラ退治のお話は嫌いなのでストーリーも楽しんだとはいえないけれど、構成が ちゃんとしているというだけで大満足だった)

気に入らない部分を指摘することで、批判の声を大きくするのではないかと危惧したからでした。

「×メガギラス」には大ヒットして欲しかった・・。

 

なんという傲慢!

私が何か言ったからといって、それが何ほどのものでしょう。

 

一体私は何様だったというのでしょう。

まわりの動きを気にして自分の考えを押し殺すなど、作品に対して失礼極まりないです。

正直に作品と向き合うことが大事だと気がつきました。

 

もちろん、『ゴジラ×メガギラス』が傑作であったという思いは変わりません。あの緊密な構成は見事です。

そんな作品に対して気に入らなかったことを隠したのは、本当に申し訳なかったと反省しています。

 

話を戻します。

ゴジラはキティちゃんではありません。

形さえゴジラなら、あとは何でもあり、というものではないのです。

映画作品の中に生きてきた存在です。

安易に以前の作品の内容を改変したり、作品そのものをないことにしたりするのはゴジラを殺す行為です。

 

『ゴジラ×メカゴジラ』、モスラやガイラを持ち出して過去の作品との関連を打ち出しはしましたが、

過去のゴジラシリーズとは接点を持たないわけです。

どうして、ゴジラの歴史から逃げようとするのでしょうね。

私にはそれがわからない。

 

話があっちこっちですいませんでした。

 


61 返信 思わず泣きそうになったところ(その1)ネタバレよん 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/11 16:49

男性 40 O

すでにいろいろな媒体で発表されていることなので、

いまさらネタバレでもないもんですけど、

冒頭、1999年 のゴジラ襲来シーンに殺獣メーサー車が登場します。

 

これを見たとき、大変不思議な経験をしました。

 

『ゴジラ×メカゴジラ』を見るにあたり、

私は格別期待するということもなく、かといって初めから否定的な気分で見たわけでもありません。

(気に入らないところは、84以来ずーっと続いていることなので看過する気はないにせよ、

作品を鑑賞する際にいまさら邪魔になるほどの観念でもない)

 

わりとニュートラルというか、冷静な気分で見ていたわけです。

(繰り返し見てから詳述したいと思っていますが、開巻すぐの港のシーンで的確な画面構成がなされていることに気 がついて、結構期待が高まったというのも事実ではあります)

 

それが、メーサー車初登場のカットで、

「あ。元祖と同じだ」と思ったのを皮切りに妙な胸騒ぎみたいな感覚に捉われていきました。

そして、ついにメーサー発射、ゴジラに命中&立ち木を焼ききるというあたりで体がぶるぶる震えてきて、

意味不明の涙がこみ上げて来たのです。

さすがにぼろぼろ涙をこぼすほどではなかったですが、あと1分メーサー車の攻撃シーンが長かったら「うおーっ」と泣いていたかもしれません。

 

あとで考えても、その冒頭のメーサー車攻撃シーンは、導入部ということもあり、

そんなに盛り上げるような演出にはなっていなかったと思います。

『サンダ対ガイラ』の同様のシーンのほうが数段激しかったはず。

それなのに、脊髄反射のように涙がこぼれそうになるとは。

 

説明しにくいことをあえて説明してみると、

これまで何度も見てきた大好きなシーン(『サンダ対ガイラ』ね)に登場したものとそっくりなものが初めて観る映 像の中で動いている(光線を発射している)ということが、

旧友との再会にも似た感覚を呼び起こしたのではないかと考えました。

 

2度目、3度目にも同じ感覚を味わえるかどうかはわかりません。

それに、この(多分)感動は元祖殺獣メーサー車になんらかのこだわりがある人にしか起こりえないものでしょう。

 

メーサー車にはなんにもこだわりがないという人にどのように見えたのか知りたいところです。

 

62 返信 Re:思わず泣きそうになったところ(その1)ネタバレよん Lans 2002/11/11 21:10

男性 37 O

非常に判る気がします(作品はまだ未見ですが・・・)

 

これは私にも、起きる危険性「大」って事ですな。

ちなみに、2日 前、家で「サンダ対ガイラ」見てました。

昨日は「地球防衛軍」だし・・・(爆)

 

なぜ、この2つ を見ていたか・・・

実は理由があります・・・

同時に「バルジ大作戦」という映画を見たのですが・・・

 

このあたりは、別スレに書きたいと思います。

(怪獣/特 撮映画と戦争映画の構成要素と、その同一性、そして表現効果に関する考察をしてました。)

(実は、ものすごく類似性が高い部分があるのです・・・そして、戦争映画の構成には、学ぶべき部分が非常に多い と思ったりしてます。)

(さらに、戦争映画の場合、要素抽出がわかりやすいので、考察の参考対象としてうってつけ(笑)

 

(今度、そのあたりを纏めてみたいと思います。)

 

で、その時のために・・・

殿様ギドラさん、兄貴しゃん、

ぜひとも「バルジ大作戦」という映画を見ておいて頂けないでしょうか?

1965年の黄金期の戦争映画(米国製)です。

 

その上で、この「バルジ大作戦」の構成要素と怪獣映画の構成要素を

ちょーっと見比べておいていただけると、今後の私の書き込みが理解しやすくなると思います。

 

特に初代ゴジラや初期昭和ゴジラ、東宝SF特撮系と

バルジ大作戦の構成的類似点を・・・

 

次に、これを昭和後期、復活ゴジラ、平成シリーズ、GODZILLA、ミレ系、GMKな どに当てはめると・・・

 

そう、これは、怪獣映画を別の尺度(怪獣映画以外の類似作品)で測ってみて、

新旧作品の違いを浮き彫りにしようとかいう試みです。

(さて、うまくいくかな?)

 

63 返信 Re:思わず泣きそうになったところ(その1)ネタバレよん 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/11 22:00

男性 40 O

うっ。

『バルジ大作戦』はビデオを持っていないよーな気がします。

(おぼろに記憶にある、あの戦争映画はなんだったっけ・・。いかん、健忘症がはじまってる。どーせ、録画した テープは処分した気がするしぃ)

わっかりました。

なんとかしましょう。

レンタルか、DVDを買っちゃうか。たしか最近DVDが出ましたよね。

と思ってちょっと調べてみたけど、出てないな。

86年にテープソフトが出たっきり?

こりゃまずい。ときどきテレビで放送してるのに・・。

ええーい、ビデオ倉庫を家捜しだ。まだ手元にあるかも知れぬぅ。(最悪レンタルですな)

 

で、Lansさ んの分析を楽しみに待ちますぜ。

 

64 返信 Re:思わず泣きそうになったところ(その1)ネタバレよん 兄貴(赤) メール 2002/11/11 22:02

男性 42 O

メーサーに関しては、その様な効果を狙ったとも思えます。

一部ファンの間では、やけにサンガイの人気が高いですし、メーサーの人気も高いですから、狙ったと思えます。

しかし、殿様ギドラ氏が感じたものは、それとは違う感覚であろうことも分かります。(単純にメーサーが出たから 拍手喝さいしてる訳ではない)

 

ただ、私は設定を聞いた感じでは、ファンウケ狙いでサンガイ&モスラを持ち込んだ様に思えて、どうにもしっくり こないんですよね。

メーサーを出すためだけに、サンガイは在った事にして、初ゴジ意外のゴジラ映画は無かった設定というのも ね・・・

その辺の必然性が納得できる描き方をしているのか?

 

それから、以前話題になった事ですが、メカゴジを輸送する輸送機がステルス形状であるという事。

これって、EVAの影響じゃないの?

聞くと、今回の特撮担当は70年生まれの若造だそうですね。

EVAヲタじゃないかと不安です。

EVAは嫌いじゃないですよ、庵野監督は円谷作品で巨大生物の表現を学びそれをEVAの表現に活用したわけで、 それは正しい判断だと思います。

しかし、本家ゴジラ映画は、EVAを手本にしちゃダメよね。

最高の手本は円谷作品なんですから、そこ勘違いしちゃダメダメ。

 

Lansしゃん、その戦争映画はレンタルありますか?

 

65 返信 Re:思わず泣きそうになったところ(その1)ネタバレよん Lans 2002/11/12 11:43

男性 37 O

EVAの影響は・・・

非常に危惧しております。

しかし、アニメの最前線では・・・既に過去のもの・・・

ちょうど一昔前な感じで、今、ネタにするのは時期的に最悪です。

(まだ、みんな忘れてないし、思い出にもなりきっていない)

(やるなら、パロディかなにかあたりでしょう。今は・・・)

 

もう少し、時間がたってからか、もしくは、後、4年早ければ・・・

 

メーザー車ですが、今回、こいつを出してきたのは・・・

・東宝特撮全盛期に対するオマージュ

・どして以前から人気のある旧メーザー車ですが、実は、まともに「ゴジラ」に対して使用されたことはありませ ん。しかし、多くのファンが昔から夢想してきた、旧メーザー車による対ゴジラ戦。これを見せたかったのと思います。

 

そして殿様ギドラしゃんの涙には、そのあたりもあるんじゃないでしょうか?

(人の涙の理由を分析するのも、無粋ですが・・・)

見たくても、見れなかった、想像しか出来なかった光景。

しかも、もう実際に見ることは無いであろうと、諦めていた光景を目の前に見せ付けられて・・・みたいな。

 

>バルシ大作戦

すいませんねぇ、無理言ってしまって・・・

結構、有名なタイトルなので、古くからある、大きなビデオレンタル店なら、大概はあると思いますが・・・

 

新しい店には・・・ないかなぁ・・・

 

もし、どうしても見つからないのなら、年末パックに入れます。

TV放 映、日本語版ですが・・・)

 

これ、DVD欲 しいんですよね・・・

遠すぎた橋、史上最大の作戦、戦略大作戦、レマゲン鉄橋とか

最近、DVDで 出たので買ったのですが・・・

 

後は・・・このバルジが欲しいんです(実は、一番欲しい)

強大な敵に立ち向かうって構図で、侵略物としての構図が非常にいいんです。

しかも、史実が元(かなり脚本されてますが・・・)なので

構成に大きな無理が無い(事実だから当然(w

(ただし、脚色や撮影の時点で多少の無理は出ていますが・・・)

 

侵略を描いた作品を分析する際のベースに、これほど判りやすく適した作品はないんじゃないかと思います。

 

66 返信 そう、正しくはメーザー 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/12 18:20

男性 40 O

Lansさん、こだわってますねぇ。

『サンダ対ガイラ』劇中ではメーサーと呼ばれていますが、正しくはメーザー。

周波数(と位相もだったっけ)を揃えたマイクロ波のことであります。

強力なものなら多分生物を殺傷することも出来そう。ただし不可視だったりする。

 

本多監督なのか、馬淵薫さんなのか、メーザーにはこだわりがあるみたいで、『怪獣総進撃』でもSY-3の探検車に「メーザー」が装備されていましたね。

 

エヴァからのいただきは私もうすうす感じました。

まぁ、『ゴジラ×メカゴジラ』に限らず、他作品にあった印象的な映像や発想をそのまま「頂き」というのは感心し ません。

(「2000ミ レニアム」でパソコンモニタにミレニアンが表示したイメージフレーズのレイアウトもエヴァだし)

 

今回、元祖メーサー車のイメージを正しく引き継いだメカで感涙というのは、まさに、

>もう実際に見ることは無いであろうと、諦めていた光景を目の前に見せ付けられて・・・

 

という感覚だったと思います。

私の場合は、相手がゴジラでなくても構わないです。

円谷特撮メカは強い個性を持っていますから、それを新作の中で見られたことが嬉しかったはずです。

84ゴ ジラでも、劇中初めてセリフの中に「ゴジラ」という単語が出てきたとき同じような感激を味わいました。全編通すとぜんぜん違う感想になりますけど)

たぶん、その感覚を呼び起こすものでないと、「復活」とは言えないんじゃ・・。

 

でもなー、私もその後『サンダ対ガイラ』のL作戦のシーンだけ見直してみましたが、「×メカゴジラ」、まだまだ 描写が甘いぞおお。

 

『バルジ大作戦』、早急に探しますね。

 


67 返信 思わず泣きそうになったところ(その2)ネタバレだぁ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/14 12:49

男性 40 O

今回のメカゴジラ、DNAコンピュータによる人工知能で自律的に動くというものです。

そのDNAに初代ゴジラのものを使っているということなんですが・・。

 

さて、機龍完成ののちゴジラ出現。

最初のゴジラ対機龍において、機龍の心に初代ゴジラの記憶がよみがえります。

いくらゴジラのDNAを使っているからといって、それは演算素子として使っているだけで、ゴジラの脳を再生した わけではないのですからかなり強引な展開ではあります。

それでも、ゴジラというのが怪獣であり、既知の科学が通用しない存在であることはゴジラ映画の前提ですから、 「うーーん、苦しいけど、ま、ええとしよか」(三枝師匠のノリで)と納得しました。

 

そして、人間のいうことを聞かなくなった機龍が暴れ始めたところで「よーし、来た来た来たぁぁぁぁ」と大盛り上 がり。

機龍隊の飛行機が機龍の目の前をちょろちょろしますが、「小賢しい人類なんか撃ち落してしまえーーー」と機龍に 肩入れする私。

(結局撃破には至らない。これも不満。機龍の怒りで機龍隊の誰かが犠牲になるぐらいじゃないと・・)

ここで、『メカゴジラの逆襲』のMG2に似た都市大破壊が少々見られます。

(もっと破壊の様子を丁寧に見せて欲しかったように思う。もう記憶がはっきりしませんけど)

 

さあ、機龍がゴジラ化しちゃって、こりゃ、ゴジラ対ゴジラという究極の怪獣対決ものに展開していくのか、と思っ たところで、

「あ、機龍ってチャージしてもらわないと2時間しか動けないという説明があったっけ」と思い出しました。

で、思ったとおり機龍は電池が切れて活動停止。

 

あーあ。

(ゴジラ対ゴジラという観念は作り手の中にあったと思う。タイトル文字のアニメーションは、最初ゴジラ・ゴジラ と表示してからその文字が変異してゴジラ×メカゴジラとなる)

 

それでも、機龍を再び動かせば、初代ゴジラの意識に支配される可能性が高いわけで、しかし、対ゴジラ兵器として は機龍しかないという流れが出来ている。

さあ、先が読めなくなってきたぞ、と喜びました。

 

機龍はメカゴジラと呼ばれますが、従来のメカゴジラとはまったく違った存在として設定されているわけです。

従来のメカゴジラは、見た目の形はゴジラに似せてありますが、その内実はまったくゴジラとは違うものであり、絶 対にゴジラではないもの、裏ゴジラと言えるものだったはずです。

しかし、機龍はゴジラの心を持つ存在とされているのだな、と受け止めました。

 

それがですよ。

機龍誤動作の原因がゴジラDNAであることに気がついた科学者が、あっさりと人工知能に使用するDNAを変異さ せてゴジラDNAではなくすることで修理。

なんすか、そりゃ。

 

あとは最後まで機龍くんは人類の手先になります。

初代ゴジラの心は化学的に殺されてしまいました。

 

初代ゴジラは2度殺されたわけです。

 

さらに悪いことに、「×メカゴジラ」において、機龍修理はドラマ上歓迎すべきこととされていて、初代ゴジラの心 を殺すことに対するひとかけらの哀悼の意もない。

機龍はメカでありながらメカではない、というネタ振りがあったんじゃないの?

どうしてそれを生かさないのですか。

 

思わず泣きそうになりましたよ。

 

68 返信 Re:思わず泣きそうになったところ(その2)ネタバレだぁ Lans 2002/11/15 11:47

男性 37 O

この件に関しては

作品を見てから、あらためてレスします。

(既に、言いたい事はあるのですが・・・(汗)

 

既に、あちこちで情報を聞いてますので

大体の事は把握してますが・・・

ここは、自分の目で確かめた上で・・・

(でも、先に、このようなネタバレで、観る時に注意しなければならない部分を、予め確認できるんですから、便利 な時代になったものです)

 

69 返信 機龍の描き方はどう受け止められるでしょうね 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/15 13:18

男性 40 O

私が指摘した要素を問題にしている人が他にもいるなら嬉しいことなんですけど・・。

このごろはいわゆるゴジラ系掲示板を見に行くことがほとんどなくなってしまった。

 

蛇足かと思いますが、上記書き込みで誤解されそうな表現を使ってしまいましたので訂正。

 

機龍が人工知能で自律的に動くと書いていますが、全自動という意味ではないです。

あくまでも基本は人間が操作するもので、細かい制御に人工知能を使っていると思われます。(劇中、人工知能とい う言葉は出てこなかったと思う)

知覚・判断が出来なければ複雑な「格闘」など出来るはずがないので私の解釈として人工知能を搭載しているに違い ないと考えたのでした。

ここに訂正します。

>DNAコンピュータによる人工知能で自律的に動くというものです。

    ↓

制御系にDNAコンピュータを使っていて、ある程度自律的に動きます。(人工知能搭載か?)

 

Lansさん、『バルジ大作戦』はなんとか入手しま した。週末には鑑賞できると思います。

「バルジ」探しでは、「おれってバッカだなぁ」と思ったエピソードもありましたが割愛。(やはりTV放送を録画 したテープを保有していた・・。でもレンタルしました)

 

70 返信 電池切れ・・・ 兄貴(赤) 2002/11/15 13:58

男性 42 O

それは、やはりEVAの影響でしょうか?

過去の東宝メカに動力がなんであるか明確にしたもには、ほとんど無かったと思います。

ゆえに、エネルーギ切れで稼動不能となるようなシチュエーションもありませんでしたよね。

ロボットだから、エネルギーが無くなって動けなくなるという設定は、理論的には正しいのですが、では、人間側か らエナルギー供給しなければ稼動出来ないメカは、仮に暴走しても「怪獣化」したとは言えないでしょう。

 

今回の×メカゴジラは、あくまでも「人間vsゴジラ」なのでしょうね。

暴走したメカゴジラとゴジラが、互いの自由意志で闘うのであれば、怪獣対決ですが、人間の制御が加わるのであれ ば見た目がメカゴジラであっても、所詮ただの道具でしかないんですよね。

 

質問ですが、暴走メカゴジラとゴジラの戦いは無かったのですね?

その時、ゴジラはなにをしてたのでしょうね?

 

71 返信 Re:電池切れ・・・ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/16 18:04

男性 40 O

兄貴(赤)さんのご質問にお答えします。

 

暴走メカゴジラとゴジラの戦いはありません。

ゴジラは・・・、えーと、確か海へ引き上げたはず。

(そんなゴジラの動向があんまり印象的じゃないんですよねー。それがこの映画の問題でもある)

 

で、劇中でも説明されていたはずですが、人間の操作を拒否したメカゴジラ、決して暴走ではないのです。

初代ゴジラの意識が目覚めて、実に明晰に人間に怒りを燃やしていました。

 

そして、エネルギー補給しなければ動けなくなるのでは怪獣化したとはいえないというご意見には納得です。

とくに人間にエネルギーを握られているのでは、人類にとっての脅威ではないですから。

 

そこで気がついたこと。

先般書いた「超」兵器の定義と関連します。

かつてのスーパーメカは動力がはっきりしないのと同時に故障するということがほとんどなかったように思います。

緯度0のアルファ号は改造なんかされてましたけど、初めて使う飛行機能が完璧に動作します。

実際の機械はしょっちゅう故障するものですが、「理想」の機械という描かれ方をしていたはずです。

まさに夢のマシーン。

 

それに対して、『ゴジラ×メガギラス』でのディメンションタイドその他の機械たちは「調整」、「故障」という要 素を

積極的に取り入れていました。

これは大正解だったと思います。

実現されていない技術ではありますが、機械の現実を反映させることで実在感をある程度補強できていたように思い ます。

 

さて、今回のメカゴジラも同じアプローチで、故障するとか、メンテナンス用の操作装置で操縦するとか現実にある 機械として描こうとしていたようです。

果たしてそれが正解だったのかどうか?

 


72 返信 バルジ大作戦 兄貴(赤) メール 2002/11/17 18:20

男性 42 O

観ました~

ロングバージョンていうやつなのですが、映画が始まる前に「序曲」と題して、約3分つまらない曲を聞かされます。

途中にも「インターミッション」があり、ここでも曲が・・・

多分、この曲の部分をカットしたのが短縮版なのかも・・・

 

戦車がいっぱい出てきて、ドカンドッカンでした~

Lansしゃんが、これをどう分析するのか楽しみです。

 

75 返信 Re:バルジ大作戦 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/19 12:58

男性 40 O

ひえ~。

結局、週末のうちには見ることが出来ませんでした。

返却期限もあるし、早く見ないと・・・。

 

77 返信 Re:バルジ大作戦 Lans 2002/11/19 22:18

男性 37 O

最近、急に忙しくなったので

しばらく、まとまったカキコが出来なそうです。

面目ないでし・・・

 

ところで、バルジのインターミッションですが・・・

 

昔の大作映画は、上映中、中間に休憩が入ってたのを覚えてませんか?

ロングバージョンは完全版として、そこまで入れてあるやつだと思います。

 

また、序曲は、上映待ちに掛かってる奴だと思います(w

 

でも、映画では、開始と同時に、またスタッフロールから始まりますから・・

(昔の映画は冒頭に長々とメインスタッフ入れますから)

(でも、これって、昔はわくわくしながら観てたものです)

(特に、伊福部音楽がイー感じで盛り上げてくれるでしよ)

(最近は、これがあっさりぎみなのが多く、少し不満かも)

 

ちなみに、バルジの米軍側戦車は、初代ゴジラに抵抗したM24の本物でし。

(あれだけ出てたら、ゴジラも少しは押さえられたかな(w

 

あと、この映画の装甲車両の総数は600台近くにのぼったそうで、いまだに、これを超える戦車映画はないとまで言われています。

 

戦車の狂暴さは、どこか怪獣に繋がるものがあります。

(ドイツ戦車はM24の 攻撃を弾き返しながら進撃してくるしね)

(まるで、怪獣のごとく・・・)

 

戦車は、あくまでも戦車であり、決して怪獣ではないですが

 

「圧倒的な力を描く手法」として

 

そこには共通項があると思います。

そして・・・そこいらへんを、最近のゴジラ映画が忘れてるように思えてならないんです。

 

日本特撮は、今、改めて、怪獣の表現を、もう一度、過去から勉強すべきだと思います。

(先日、地球防衛軍の夜間のモゲラ襲撃を見て、さらに実感しました)

 

今の特撮は「怪獣しか」写していません。

しかし、怪獣を描くには、他にも必要なものは沢山あったはずです。

 

なんで、日本はそれを忘れてしまったんでしょう(嘆)

 

本当は、怪獣以外のなにげない描写の積み重ねこそが

怪獣を、そこに現出させていたはずです。

 

海外作品でも「宇宙戦争」などは、あるシーンの背景にすぎないようなシーン

何気ないシーンでも、きっちり都市の炎上などを合成していました。

それも、炎上は建物の間から、遠くが燃えてる程度だというのに・・・

(初代ゴジラやラドンあたりは徹底してましたね・・・こういうところ)

 

地球防衛軍もしかり

 

進撃するモゲラの横方向から写しながら、消防隊が展開するシーン

手前に展開する自衛隊員(実写)と奥の鉄橋向こうで暴れるモゲラなど

 

しかし、現在の特撮では、そのようなシーンは

いつも戦車を並べて撃ってるだけです。

 

そこには、生身の人間が介在していません。

 

今はCG合 成が可能であり、より簡単に実写合成が出来るというのに・・・

CGは爆発やメカの表現にばかり使われて・・・

 

もう一度、地味な合成シーンに目を向けてみましょう。

もう一度、怪獣を、そこに見せる要素を思い出しましょう。

 

という事で、時間が出来たら、バルジ分析に入ります。

 

78 返信 男だ!ブロンソン 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/20 17:53

男性 40 O

『バルジ大作戦』、観ましたよー。

昔観たときに印象に残っているシーンもいくつかあったんですが、ほとんど初見に近い状態でした。

(前回は年間400本 近くも映画を観ていた時期なので、ひとつひとつの印象が薄くなっているみたいです。数をこなせばいいってもんじゃないってことで)

政治的な駆け引きを省いたところでの戦争の力学を丁寧に描いていたと思われます。

そのあたり、怪獣映画にスライドさせやすい題材かもしれませんね。

Lansさんの分析が楽しみです。

(お仕事、頑張ってください)

 

死んじゃったかと思われたヘンリー・フォンダが生き延びていてくれてほっとしました。

 


73 返信 またまたおひさです! つっつ メール 2002/11/17 19:36

男性 32 A

何だか皆さんの意見を聞いてたら期待が出来なくなりそう・・・・。(ため息・・・。)そういえば最近の東宝は ローテーションの繰り返し・・・。どうするんでしょうね!(で、今、地球最大の決戦を観てました。いいね!)

 

74 返信 Re:またまたおひさです! 兄貴(赤) メール 2002/11/17 23:07

男性 42 O

こんにちは、兄貴(赤) です。

三大怪獣地球最大の決戦をご覧になってたのですね。

私も、この作品大好きですし、ゴジラ映画として究極ではないかと思います。

勿論、ゴジラ映画には無限の可能性がありますが、この作品はその可能性の一つのパターンの究極だと思います。

今後製作される作品は、違うアプローチでゴジラ映画を作らなければならないのですが、今のところ外した作品が多 いようですよ・・・(泣)

 

76 返信 Re:またまたおひさです! 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/19 13:09

男性 40 O

あまり期待しないで観にいくと、なかなかおもしろいかもしれませんよ。

まだあまり書いていませんが、たしかにいいところもあったんです。

ただ、私が怪獣映画を評価するときは、登場した怪獣がどうだったのか、が一番重要なポイントになるので、その観 点からはちょっと厳しかったかなぁと思ってます。

それでも、ゴジラが変なことになったりはしていませんし、メカゴジラもよく動くのでドラマ性を考えなければ怪獣 の取っ組み合いを楽しむことは出来るかも。

(それでもなー、繰り返し見ないと断言できませんが、そんなアクションをちゃんと見せるカメラワーク・編集が あったか、怪獣の大きさを意識したアクション演出があったか・・・・・・)←んー、やはり否定的なことを書いてますね

 


79 返信 バルジ大作戦ですか・・・。 つっつ メー ル 2002/11/24 23:06

男性 32 A

突然この話で盛り上がってるようですが、因みに恥ずかしい話、これ、観たことありません・・・。(「眼下の敵」 と「史上最大の作戦」はあります。結構長丁場ですが素晴らしい!)この時期のハリウッド映画はいいですよね!さて、話は「GxMG」になりますが、確かにシリーズ物で過去の作品をないが しろにして作品を作るのは・・・。実は私、「vsK」 でもギドラのデザインをいじくったことに対して正直、違和感がありました。あんな良いデザインなのに・・・。これは後年のラドンで一気に絶句・・・。 (おまけにデクノボー・・・)。東宝に限らず最近のキャラクターものはライダー、ウルトラ、見るのを止めました・・・。

(あと、戦隊ものも・・・。)特撮ファンなのに・・・。

でも考えてみたら当たり前ですよね、成長してるんですから。

そう言えば、「宇 船」で子供とマニアが面白がればそれで良いと巻末の「スペースステーション」に書いてたのを 見ましたが、ゴジラ映画の客離れはもしかしたら

これではないでしょうか・・・?また怪獣映画は子供向けだの子供の物だの

言ってる輩もいますが、そもそも映画にそういう概念を持ち出す自体可笑しいと最近、思ったりしました。だって、 第一作の時点ではそんなの無かったじゃありませんか!確かに私も子供の頃にゴジラに出会いましたが、小学一年の段階で一度卒業し第一作を五年の時、リ バイバルで見て、ファンになった次第です。

それなのに東宝は・・・。子供向き是非とかで・・・。もし50周年記念映画で

そんな(現在の延長線上で)映画を作ったら今度こそファン(特に円谷ゴジラ世代)は東宝を見限るでしょう。もう 一度、大作らしいゴジラが見たい!

以上、私の個人的な意見でした。ギドラさん、長文になってすいません。

この問題(!?)に対して皆さんの意見を聞いてみたいものですから。

 

80 返信 子供と怪獣映画 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/25 15:26

男性 40 O

『眼下の敵』も『史上最大の作戦』も傑作戦争映画でしたねー。

『バルジ大作戦』は、これを手本としてLansさんが怪獣映画の構造分析を試みるということなので、

余裕がある方はご覧になっておくのがいいかもしれません。

おもしろい映画ですし。

 

で、私も書き始めるとついつい長文になってしまうので、今回はつっつさんからお題を頂いてテーマを絞った文章に したいと思います。

 

まず、私が考える子供向け映画の定義。

大前提で、子供とは「誰を指すのか」が難しい問題です。

人間が成長する過程で身に付けるはずの、他者への共感能力や社会意識の幅広さ、感情の豊かさなどなどが未だ未熟 な人、ということになるのでしょうか。

(とはいえ、幼少のころ持っていた感受性を成長とともに失ってしまう人もいるので厄介なのです)

とりあえず、一人で社会に放り出されると生きて行けない人(知識経験もさることながら社会的な権利も認められて いない人)としておきます。

漠然とした「子供」というものをイメージして差し支えないです。

そして、そんな子供たちの感覚の範囲でおさまる内容だけで構成されたものを子供向け作品と考えたいです。

命は大事とか、友達と仲良くしよう、というレベルの認識だけですべて理解できるもの、ということです。

(ということで、子供向け作品の存在意義は認めるものですが、実はそういう作品を芸術表現だとは思っていませ ん。子供向け、と考えた瞬間に教条が入り込んでしまいます。

逆に子供向けに分類されていてもその内容が手心加えない真剣勝負の作品であれば「子供向け」とは思わないです)

 

さて、ここで指摘しておきたいのは、子供が喜ぶものが必ずしも子供向け作品ではない、ということ。

 

映画作品は映像と音で体感させる表現形式ですから、内容を理解出来なくても楽しむことは出来るのです。

きっと、(好き嫌いはあるにせよ)『椿三十郎』(黒澤明監督)などは子供でも十分楽しめる作品でしょう。

 

怪獣映画は・・・。

大きくて、強くて、異形のものが出てくるだけで子供の発達願望変身願望を叶える要素が強いです。

子供が怪獣ごっこをするとき、自らを怪獣に変化(へんげ)させているはずです。

たとえ怪獣映画が含む自然への畏敬の念や怪獣との対比で浮かび上がる人類の卑小さ(または気高さ)などといった 観念に気がつかなくても子供(ないし子供のころの感性を温存している人)には

他に類を見ない楽しみを与えるものでしょう。

ここに大きな落とし穴があると考えています。

つまり、怪獣映画は映画作品の鑑賞を深めなくてもそこそこに楽しめてしまうのです。

それだけ強烈な魅力を持っているという意味では強みですが、深く掘り下げなくても楽しめてしまうために浅い鑑賞 で留まってしまう可能性も高いのではないでしょうか。

(そんな子供っぽい感覚もわかるつもりです。駄作だなぁ、と思いながらも怪獣が出てくるだけで嬉しくなっちゃう 作品ってありますから。『ゴジラ対ガイガン』はそれに近いか?)

 

私も怪獣映画が子供とマニアが楽しめればそれでいいとは思いません。

もちろん、上記でいうマニアとはどんな人たちを指すのか、も問題にしなければならないことではありますが、怪獣 さえ見られれば嬉しい、というレベルの人に合わせてはいけません。

 

ただし、子供を見捨ててもいいとも思わないです。

怪獣映画から得られる昂揚感は、子供のころこそ鋭敏に感じ取れるのではないかとも思うのです。

怪獣の存在を疑わずに受け入れて、怪獣に共感しうるのは幼少のころに怪獣洗礼を受けた人だけの特質ではないかな どとも考えます。

もちろんそんな感覚を生まれつき持っている人もまれにいるのだとは思います。たとえば、円谷英二監督は間違いな くそういう人でしょう。(だからこそ、ゴジラを生み出すことが出来た)

 

以前、別のところでも書いたと思いますが、

怪獣映画は子供が楽しめなければ「ダメ」だし、子供しか楽しめないものも「ダメ」だと考えています。

 

怪獣映画の主軸は怪獣。これは当然です。

しかし、そこに絡む人間ドラマを捨てるのも愚。

怪獣に共感できる人は少ないです。

そんな人にとっては怪獣は災厄でしかないのですから、怪獣が登場したときの人間たちというのがしっかり描かれて いなければどこにも興味を見出せないでしょう。

この、怪獣を中心にすることと人間ドラマをしっかりすることのバランスが難しいのです。

怪獣だけ見せりゃいいんだろとばかりに人間ドラマをいい加減してしまったり、

人間が重要なのだとカッコをつけて怪獣の意思や感情を顧みようとしなかったり・・・・。

 

全部ちゃんとしましょ。

軽く流すことといい加減にすることは違います。

人物の感情の襞に深入りしなくても、人間関係やその感情のかかわりはきちんとしましょう。

怪獣が暴れたり戦ったりすることの「理由」(←これは理屈と言い換えてもいい)をぼかしたとしても、暴れる怪 獣、戦う怪獣の意思や感情をちゃんと描きましょう。

 

どうせ子供にゃわからない、なんて言い訳はやめて欲しいですね。

怪獣映画は社会が動くほどの事件が中心になるわけですから、人間が関わるあらゆる状況を取り込んだドラマ作りが 可能なはずです。

大人が唸る「ドラマ」を作れるはずなのです。

そして、子供たちにも良質の娯楽を!

 

(なんかまとまりませんでした。さらなるご意見を求む。それから、『ゴジラ×メカゴジラ』が未だ封切りされてい ないためにちょいと閑古鳥が鳴いていた当掲示板にいいネタ振りをしてくださったつっつさんに改めて御礼申し上げます)

 

81 返信 説明の補足 つっつ メー ル 2002/11/27 21:17

男性 32 A

ギドラさん、自分の拙文に目を付けてありがとうございます!

さて、前回の書き込みで言い足りないこともありここに補足します。

僕が言いたかったのは最近のゴジラ映画は何だか観客層の問題より物語的の幼児化が気になったものですか ら・・・。(何かとゴジラ撃滅の話が多すぎて。話としては殺伐として楽しめるものではなかった。)それに最近のだといきなりゴジラを出しすぎ!人間ド ラマと見てもゴジラが出てもそっちの方に気を取られすぎて・・・。大変な状況ということが伝わらないのです。(キンゴジと比較せよ!)あと、自分も子 供が見てくれる怪獣映画は否定しませんけどね。

ただ今のは対象年齢の宣伝の仕方が子供やマニアにしか向けられてないのが気になったもので・・・。

映画って子供から大人まで見るもんでしょ?もうチャンピオン祭りの時のような

時代でもないし。このままならマジヤバイですよ・・・。

 

82 返信 Re:説明の補足 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/11/28 11:37

男性 40 O

物語の幼児化は私も感じてます。

取り扱う要素を単純化しすぎているように思います。

つっつさんがおっしゃる通り、ストーリーがすべからく「ゴジラを倒せ」になってしまっていますね。

平成vsの後半にはゴジラにシンパシーを感じる状況も示すようになっていましたが、

それをよしとしない人もいるみたいで・・。

しかし、怪獣映画の構造を考えると、観客の意識を登場人物の意識にシンクロさせるだけが能じゃないんですよ。

劇中世界ではゴジラが人類にとって邪魔者でしかなくても、そのドラマを見ている観客にまでゴジラを憎ませるよう なストーリーにしてはいけないのです。

(本多・円谷時代には登場人物もゴジラに対してもっと複雑な感情を持っている。

それをはっきり示しているのが『怪獣大戦争』でX星にゴジラとラドンを置き去りにする富士とグレンの会話である)

ゴジラの気持ちもわかる、人間たちの気持ちもわかる、という中間的な位置に観客の意識を置くことで意識の拡大を 呼び覚まし、スペクタクル感が増すのだと思っています。

 

今回の『ゴジラ×メカゴジラ』ではゴジラを憎憎しい奴とは描いていませんが、同時にゴジラとはどんな奴なのかが 伝わるような演出もなかったと思います。

そして、人類の対ゴジラ作戦というものを社会問題という枠から徐々に茜の「個」の問題にすり替えていっているの です。

ここにも問題の単純化が見られます。

こういう構成の仕方は「子供向け作品」のやり方ではないでしょうか?

ほかにもそんな単純化の例がありますが、それはまた今後。

 

現在のゴジラ映画の「行き方」は子供とマニアに絞っているというのは私も同意です。

子供はともかく、作り手が考えるマニアというのが、怪獣映画を深く鑑賞する人ではなく、怪獣映画なら何でも喜ぶ 人となっているようなのが気になります。

 

で、つっつさん、あとでログをまとめることを考えると、同じ話題を続けるときには返信モードで書いてくださる と、親記事に返信がくっつくので管理者としては便利なのです。よろしくお願いします。

 


83 返信 あと10日 ですね 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/04 18:55

男性 40 O

劇場封切りまであと10日となりました。

 

映画祭で見た印象でもっと感じたことはあるんですが、昨年、封切り前に飛ばしすぎて、一部記憶違いのまま書いて しまったこともあるのでちょっと慎重になってます。(もちろん、間違いはあとで訂正しましたよん)

 

今月某CS放送でゴジラ特集をやっていまして、録画保存している最中なんですが『ゴジラ対メカゴジラ』のクライ マックスだけを久々に見ました。

 

あれはあれでやはりおもしろいですね。

とはいえ、70年 代ゴジラ映画の独特なチープ感があったればこそ成立しているような気がしました。

メカゴジラ、というのはトンデモなキャラクターですよ。

それから、ゴジラとキングシーサー相手にめちゃくちゃに射ちまくるメカゴジラにはしびれますね。(リアリズムか ら離れた派手派手映像の魅力がたしかにある)

あの非情な感覚がメカゴジラの魅力ではないかと思うんですが、VSメカゴジラ以降は人間の対ゴジラ兵器になって しまいましたから、非情さから離れた感じがします。

 

うーん、VSのメカゴジラはゴジラをいじめる悪い奴的な感覚はあったけど、人間が搭乗しているからなぁ。

 

と、ちょっと間をつないで見たりして。

で、この掲示板、12月 から投稿文中に勝手にリンクを張る機能が出来たらしいです。

さて、どの単語にリンクがついてるかな?

 


84 返信 バルジ大作戦分析 Lans 2002/12/05 12:13

男性 37 O

「第1回」

まづは、映画「バルジ大作戦」自体を分析してみます。

(最初に、これやらないと、怪獣映画と比較できないので(汗)

 

この映画ですが、内容は、WW2末期、敗戦色の濃いドイツ軍が、全ての予備装甲戦力を投入して行った、大反抗作戦を扱ったものです。

 

この戦いは史実であり、映画は、その史実を元に映画用に脚色されたものです。

元が事実なだけに、それはないだろ!という基本的破綻が非常に少ないという特徴があり、

全編を通して、巧みに。しかも無理なく敵の強大さと主人公側の危機、そして挽回を描いています。

(細かい問題は多いのですが、基本構成の事実が元ネタなので、事実は事実、突っ込みようがありません)

 

基本構成としては・・・

1)敗北近いドイツ軍

2)戦争の勝利が近づき、ろくに警戒もせずに油断す る米軍

3)ドイツ軍の反抗計画があかされる

4)その兆候に気がつく、主人公、しかし、主人公の 主張は、人々に無視される。

6)水面下で、ちゃくちゃくと進むドイツ軍

71人、孤立無援で、究明に取り組む主人公

8)ついにドイツ軍反抗開始!

9)襲われる米軍歩兵部隊

10)救援にきた米軍戦車隊もボロボロの大敗北!圧 倒的なドイツ戦車軍団

11)米軍後退で前線の後方も大混乱。錯綜する情報

12)ドイツ進撃にまつわる、様々なエピソードの挿 入。ドイツ弱点の複線張り

13)米軍の拠点の陥落(ドイツの威力、最大限に発 揮/抵抗する米軍の健闘もあり)

14)米軍の苦悩、しかし、ドイツの弱点に気がつく 主人公

15)対抗策の立案

16)ドイツ軍を見失い、必死の捜索

17)ドイツ軍発見!米軍の主力迎撃部隊出動

18)決戦!しかし、押される米軍!壊滅の危機

19)しかしドイツも弱点が気になり始める。ドイツ 軍、行動変更

20)米軍、補給基地の危機

21)機転により、ドイツ戦車を迎撃する主人公

22)弱点により自滅していくドイツ軍

 

さて、このドイツ軍を「侵略宇宙人」や「怪獣」に置き換えると・・・

(次回に続く)

 

85 返信 お忙しい中ありがとうございます 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/05 18:43

男性 40 O

Lansさん、つづきを楽しみにしておりますよ。

 

86 返信 「第2回」 Lans 2002/12/05 20:31

男性 37 O

さて、このドイツ軍を

「侵略宇宙人」「怪獣」=概念的に「巨大な敵」として置き換えると・・・

 

1)平和な世界

2)忍び寄る巨大な敵と、その兆候

3)一部の人間が兆候に気づくが、大多数に無視され る

4)具体的な兆候が出始める

5)巨大な敵の出現、最初の被害

6)対応する人類、しかし、圧倒的に敗北

7)敗退と混乱(いくつかの伏線が張られる)

8)進撃する巨大な敵(いくつかの伏線が張られる)

9)人類の希望(拠点/主力)敗北

10)絶望の中、一部の人間が伏線に気がつく

11)対応策の登場

12)敵を見失い捜索・・・ついに発見

13)対応策の実施(総力戦)

14)しかし、今ひとつ効果が出ない

15)主人公グループの活躍と機転でがキッカケで作 戦成功

16)敵の敗北

 

どうでしょう?

怪獣/侵 略映画の基本そのままと思いませんか?

 

特に、「初代ゴジラ」「地球防衛軍」「ラドン」などの初期作品と、

どれだけ一致するか・・・

 

これらの一致性からも、

あくまでも「バルジ大作戦」は娯楽系戦争映画なので、あまり深いテーマ性はもちませんが、

その効果的な描写方法は、十分に怪獣映画でも通用するものと、私は考えます。

 

で、このようにバルジを分析した訳ですが・・・

 

では、バルジや旧東宝特撮と、最近の怪獣映画の違いはどこにあるのでしょうか?

また、一致してるようでも、上手く行っていない作品は、どこが間違ったのでしょうか?

また、バルジから、今後の参考になるような手法を抽出できないでしょうか?

(次回に続く)

 

PS:

あくまでも、これは基本としての話です。

当然、多くの例外的展開もありでしょう。

しかし、そのような例外は基本を踏まえた上でないと、なかなか成り立たないものです。

 

では、最近、基本と言えるような国内作品があったでしょうか?

 

私は、残念ながら「なかった」と思います。

 

その為に製作者もファンも基本を見失ってしまっているのではないでしょうか?

特に、平成以後のファンは、その基本を知らない人がどれだけいる事か・・・

さらに、最近の製作側も・・・それをどんどん無視してるように思えます。

 

怪獣映画は一時期、大きな断絶がありました。

その為に、まず基本を製作者もファンも見直さないと・・・

今後はずるずるとDNAが変質していき、特撮映画は奇形化してしまうんではないかと・・・

最近、ちょっと恐れています。

 

87 返信 Re:バルジ大作戦分析 阿修羅 2002/12/05 21:07

男性 20 A

皆さん始めまして。今後もよろしくお願いします。

 この分析方法はさすがですね。怪獣映画と戦争映画はやはり

似たようなものだと改めて確信しました。いつの日かそういう怪獣映画が見たいですね。ご苦労様でした。

 

 さて、私事で大変恐縮ですが、この度「四国ゴジラ組合」の「文藝ゴジラ」コーナーにて「GMK」と 「G×MG」の世界観を踏襲した小説を書き始めました。よろしければ是非読んでください。戦争映画としての要素をふんだんに盛り込んだ作品にしようと 思っております。バルジ大作戦分析を参考にがんばっていきます。Lansさん、管理人さん他みなさんの感想を待ってます。

 

 

88 返信 Re:バルジ大作戦分析 Lans 2002/12/05 21:47

男性 37 O

はじめまして阿修羅さん。

この分析が、参考になれば幸いであります。

 

でも、分析は、まだまだ続きます。

具体的な怪獣を魅せる為の手法や「手順」も考察して行きたいので・・・

 

(手順は重要ですよー。これを無視すると、伝わるものも伝わらなくなります)

(特に、創造の産物を相手に伝えるのは至難の業ですから)

 

最近の怪獣はスペック的には強くても、どうも、強さが感じられないです。

なぜでしょうか?私はこれを分析により解明したいです!

ワイルドな怪獣の凶暴さを演出する手法を戦争映画を参考に分析!分析!考察!考察!

 

明日の特撮の為にっ!ジーク・ゴジラ!

(今日は、ハイテンションなLansでし)

 

89 返信 Re:バルジ大作戦分析 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/06 10:14

男性 40 O

基本。

そう、基本なのですよね。

今回の例証として取り上げられた『バルジ大作戦』は、連合軍圧倒的に有利、という前提が崩されるところから始ま ることが、

みんなが知っている日常が壊れていくディザスタームービーの基本と通じているのですよね。

 

これ、戦争映画というよりSFやホラー・ファンタジーの基本であったはずです。

最初から異様な世界に放り込む手法も確立していますが、基本の手法は観客が良く知っている世界からスタートして 異常な事態や怪異に巻き込まれていくというものだったはずです。

こうすることによって、観客の意識を無理なく空想世界へ連れ込み、かつ異常事態が発生する瞬間を盛り上げること になるわけです。

 

また、『バルジ大作戦』における戦闘の推移は、戦いを描く場合の基本でもあります。

優勢劣勢のバランスが敵味方の間で揺れながら最後にはドラマ性(そのドラマがなにを志向するのか、で展開が変わ る)を伴った勝敗に結するのです。

これには勝ちも負けも引き分けもありえます。

 

そんな基本も「物語」に対する感受性がないと感動につながりません。

 

物語を成立させる要素はいくつかありますが、そのひとつに時間感覚があるはずです。

時間とは、変化。

変化とは或るものの様相が変わっていくこと。

起承転結とか序破急と言われるような構成も時間感覚に裏打ちされたものです。

5分前のことを覚えていないようでは、90分の映画を見ても刹那しか心に残りません。

映画演出の基本にはアクション・リアクションの原則というものがあります。

あるアクションが起これば、それに対するリアクションがあるはずで、またリアクションに対してさらなるリアク ションが起こるわけです。

その連鎖が物語を推進していくのです。

 

作り手であれ観客であれ、時間感覚が欠如しているとひとつひとつのアクションが独立してしまい、

連鎖を作る(感じる)ことがなくなってしまいます。

その結果、ストーリー中の論理もつながらず、人物の感情もつながらず、映像もカットごとに独立してしまって、静 止画として見ればきれいなレイアウトになっていても

一続きのシーンとしてはまとまりのないものになってしまうのです。

 

そんなバラバラに分裂した感覚でも感動できればそれでいいじゃないか、という理屈もあるかもしれません。

しかし!

時間感覚を伴った構成をしても、刹那の感動を邪魔するものではありません。

劇中の論理や感情が自然なつながりを持っているからといって、瞬間の映像や音による感動を阻害することはないの です。

そして、時間感覚(「流れ」を感知する能力と言ってもいい)を持って物語を受け止めればより大きい感動を味わう ことが出来るのです。

 

映画は映像と音を使うことが出来るために、鑑賞中には常に具象と向き合うことになります。

筋が通っていようがいまいが、観客は目の前にあるものを強制的に受け入れさせられているわけです。

この特性を上手に使えば、あたかも体験しているかのような迫真力を生むことが出来ます。

不条理なストーリーには小説より映画のほうが向いているわけです。

ただし、作品として成立するためには不条理を通してなんらかの条理が見えなければなりません。

(『カリガリ博士』などはそんな映画だったように記憶してます)

ところが、そんな映画の特性にあぐらをかいて全体の条理を無視したような作品が増えているように感じています。

 

ことは怪獣映画だけの問題ではないですが、ゴジラ映画にも「刹那だけの感動」がはびこり始めているようです。

危機的状況ですよ。

 

と、かなりLansさ んのお話からずれたようではありますが、根本的なところでは同じ問題に関係しているはずです。

怪獣演出の手法分析にも期待していますよ!

 

>阿修羅さん

はじめまして、ですよね。

こちらこそ、今後もどうぞよろしく。

で、お書きになっている小説がアップされているところのURLを教えてくださいな。

 

それでは、みなさまご唱和ください。

明日の特撮のために!!

(週末はアクセスできないと思いますぅ)

 

90 返信 Re:バルジ大作戦分析 兄貴(赤) 2002/12/06 10:47

男性 42 O

ども、Lansしゃん&皆様

 

さて、バジルと怪獣映画の比較、分析拝聴いたしました。

確かに、戦争映画は多くの部分で、怪獣映画と共通する部分がありますよね。

特に、バジルは怪獣映画と共通する部分が多い作品です。

圧倒的に強い敵が、突如襲いかかる件は、正に怪獣映画です。

また、バジルで感心したのは、ドイツ軍を「悪者」として扱ってない事です。

とかく、この手の作品では、敵軍(敵怪獣)を、悪者として描がこうとするものですが、バジルでは双方の立場を、 ニュートラルに描いていました。

 

ただ、残念なのは、後半になってドイツの指揮官を、戦争狂に描き変えてしまったことです。

前半部では、非常に優れた将校として描いていたのに、最終的にアメリカ軍との戦闘で戦死するため、「悪い奴だっ た」という言い訳が欲しかった様に見受けられます。

これは、当時の(今もそうかも)観客の意識を考慮したものでしょう。

「悪い奴なら死んでも良いが、良い人が死ぬのは納得できない」という感情があるからでしょうね。

でも、本当なら、ドイツ戦車隊長は最後まで立派な人物として描き、それでも戦争で命を落す事実を描く事で、より 作品に深みが出たのに、残念です。

 

で、この部分がそのまま怪獣に当てはまります。

最近の怪獣映画は、怪獣を悪者にしたがりますよね。

だから、深みがないのです。(他にも、問題点はあるが)

怪獣も人間も、善悪で描くべきではないはずです。

 

と、今日はここまで・・・

 

91 返信 一休み(w Lans 2002/12/06 11:59

男性 37 O

>兄貴しゃん

バルジの敵、へスラー大佐の描き方ですが、兄貴しゃんは悪役と捉えましたが、他の解釈もあるのです。

 

1)軍人(戦争)の本質

いくら、すばらしい人物であっても、結局は戦争を肯定し行う人間。

しかも、指揮官はそれを指導していく人間なので、

文化側の映画界では、やはり、どこかで戦争の悪役を作っておきたい。

この場合、どうしても敵にある程度の悪役をさせなくてはならない。

 

2)当時の観客の多数認識

当時はまだ「ドイツ軍=悪役」という認識が基本です。

娯楽作品としては、観客の嗜好や期待を大きくはずす事は難しいです。

 

3)事実のドイツ軍

これは、史実を知っていなければ分からない事になってしまうのですが、

当時のドイツ軍には、もう後がなかったのです(いや、ホント、マジで)

あの反抗はドイツにとっての最後の賭け、これに負けたら本土決戦しかないという状態でした。

 

これは、原作でも、強く強調されているのですが

当時のドイツ軍全体にやぶれかぶれな、一種捨て鉢な気分が蔓延しておいたそうです。

「自分なんか、どうなってもいい、なんとしても勝たなくては!」

「これに失敗すれば、国は、民族は滅びる!」

(大多数のドイツ人は、負ければ今度は自分たちが絶滅させられると考えていました)

(負けたら、我々は世界から決して許されないだろうと・・・)

もう日本でいう「特攻精神」の状態です。この熱狂的状態で行われた大反抗。

この史実をしっていれば、最後のへスラー大佐の行動も、よく分かるのです。

 

で、これは史実でもあるので、大きく曲げる訳にもいきません。

あのラストは・・・それを表現しようとしたものと思えます。

 

(一応、原作がありまして、ジョン・トーランド著「バルジ大作戦(上・下)」、私は、この本、中学生の時に購入 し、ほぼ、毎年12月に読み返して います(w

 

ただ。この作品には、ひとついだけ「謎」があります。

これは、もう戦争映画マニアしか(それも極一部)、しらない謎なんですが・・・

 

当時の映画の資料写真の1枚に、なんと

ラストでへスラー大佐が生きている写真があるのです。

周囲が燃えているので、戦車から脱出したのでしょう。

しかも、負傷して脱出した彼を横で支えている人物が写っています。

彼は、例の副官の古参兵です。

いつも、へスラー大佐に怒られ、下働きをさせられていた彼。コンラッド。

最後付近では、野戦コート姿で、指揮官車の補給燃料のドラム缶を転がしてました。

 

その彼が、へスラー大佐を抱え起こしている写真が実存しているのです。

 

これは、製作時に、もう一つのエンディングが存在していた可能性を示しています。

 

多分、脱出を拒むへスラーを救出、燃える戦車を絶望状態で見つめるへスラー大佐を元気付けるような台詞でもあっ たんでしょうな(w

「戦争は負けましたが、生きていればなんとかなります。生きて次の世代の為にがんばりましょう。それが、この戦 争を起こしてしまった、我々軍人の責務です。」とかなんとか・・・

(これだと、コンラッドの存在がはっきりします。)

(最初からへスラー大佐のそばにいて、ちょくちょく出てきた割に最後に出番がないのも、よく考えれば変な話で す)

(それに、作中、彼をじゃけんに扱うへスラーですが、彼のいないとこでは、将軍に、彼の休める場所を要求したり して、なにげにやさしさを見せています。会話を聞いていても、コンラッドに平気で文句を言わせていたり、結構、長い付き合いで、実はいいコンビなので しょう)

(こういう背景が見えてくる映画・・・やっぱり良く出来た映画ですバルジは)

 

でも、途中で米軍捕虜を虐殺したドイツ軍の野戦指揮官が最後に生き延びて

これじゃ、カッコよすぎでマズイという政治的判断もあったのかもしれません。

 

(ちなみに作中の捕虜虐殺事件は史実に基づいており、米では結構有名な事件で、ごまかしたり無視するのは・・・ ちょっと無理・・・やったら、当時は、絶対に叩かれたと思われます)

 

92 返信 Re:バルジ大作戦分析 阿修羅 2002/12/06 18:25

男性 20 A

 >殿様ギドラさん

ネット検索(グーグル)で、「四国ゴジラ組合」と入力されれば表示されるはずです。あと、「負けるな日本のゴジ ラ!」のリンクから入ることもできます。

よろしくお願いします。

 

93 返信 Re:バルジ大作戦分析 高原竜 2002/12/08 18:50

男性 37 B

こんにちわ。私もツタヤの安い日にバルジを借りて鑑賞しました。子供の頃、テレビのロードショウで観た記憶があ りました。改めて観て大変面白かったです。解説が楽しみです。期待してます。

 

94 返信 すばらしい! 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/09 11:52

男性 40 O

>高原竜さん

おひさしぶりです。

『バルジ大作戦』、ご覧になったのですね。

Lansさんの呼びかけがきっかけになって、ここを お読みのみなさん(含私)の見識が広がるという嬉しい流れになってます。

そんな風に能動的に映画鑑賞を深めていけば、映画に対して「おもしろい」・「つまらない」の二つ以外にもさまざ まな見方が出来るようになると思ったりしてます。

 

95 返信 Re:すばらしい! 高原竜 2002/12/13 15:23

男性 37 B

お言葉ありがとうございます。

GMK掲示板で私は直感型のゴジラ映画愛好であると自覚しました。

ちょっとでも進化?しようと勉強させてもらっています。

ご指導ご鞭撻よろしくお願いします。

 

96 返信 Re:すばらしい! 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/13 18:57

男性 40 O

>高原竜さん

いよいよ明日封切りですね。

初日にご覧になれるのでしょうか。

この掲示板は、けっこうめんどくさい話をしがちではありますが、どんなにちょっとしたことでも気がついたこと、 感じたことをお書きいただければ幸いです。

ただ、書き捨て掲示板ではないので、質問等が出たときには「わからない」でも構いませんのでなんらかの回答をお 願いします。と、いうのはみなさんへの共通のお願いであります。

 


97 返信 いよいよ つっつ メー ル 2002/12/13 21:46

男性 32 A

「ゴジラxメカゴジラ」明日ですね!何だかんだ公開前にいろいろ言いましたがやはり胸が高鳴ります。まずは行っ てみてから感想を書きます。映画はまず楽しむべきだと思うから。問題はそれからですよね!

 

98 返信 Re:いよいよ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2002/12/14 08:35

男性 40 O

さあ、つっつさんの感想やいかに。

世代の違いで受け止め方も違ってくるかもしれないので、どんな感じ方をなさったかお聞きするのが楽しみです。

 

んで、私も初日に一家で観に行こうと思っていたんですが、だめだぁ、行かれなくなってしまいました。

エンディングクレジットに引用作品の表示が付け足されていないか、を一刻も早くチェックしたかったんですがぁ。

 

99 返信 Re:いよいよ Lans 2002/12/16 11:19

男性 37 O

くうう

私は初日いけませんでしたぁ(泣

(試写もいってないし・・・)

来週は3連 休になるので、なんとか・・・

(バルジ考察は、やはり見てから書きます)

 

そういえば、公式HPの 名場面トレイラー・・・

暗くて、なんかよーわからんです(泣

 

夜間シーンなんかは、画面でみないとね。

(早く、見たいなぁ・・・それまでCDで我慢かぁ・・・)