248 返信 スロウムービー ガバラバラ 2003/01/17 11:39

男性 18 O

今日ラジオで『スロウムービー』なる言葉が出てきました。

 

聞いてみると、爽快感だけで後になにも残らない映画が

最近多すぎるので、もっと後に残るような映画を

作っていこうじゃないかというような論旨でした。

 

なんと、ここでの話と同じではありませんか。

『スロウムービー』なゴジラを見てみたいものです。

 

249 返信 Re:スロウムービー 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/17 17:11

男性 40 O

スロウムービーというのは初めて聞きました。

 

やはり、昨今の映画のあり方に不満を覚えている人が増えてきているのですね。

 

見終わった後で何かが心に残る、というのは何も大上段に振りかぶった主張とか観念がなくても、

ストーリーや映像に(広い意味での)「真実」、あるいは「美」が織り込まれていればオッケーじゃないか、と思い ます。

 

『ゴジラ』という作品には確かに映画体験の快感以外にさまざまな観念がわかりやすい形で表現されていますから、

観終わってからさらに考察することの出来やすい映画で、それゆえ『ゴジラ』は簡単に賞賛されている面もあるかと 思います。

 

私がこのごろつくづく感じるのは、邦画洋画問わず、黄金時代(ハリウッドだと1950年代?邦画なら昭和20年代からぎりぎり40年代前半か)

に作られた映画は、小難しい題材を扱っていなくても、表面的には一時の娯楽を目指した作品であっても、何かしら 心に残るものを持っているな、ということです。

そりゃ中にはどうしようもない駄作もあったんでしょうけど、日本映画名作100選とかにはぜんぜん出てこないような作品だって、

ちゃんとした構成がなされていて、登場人物のやりとりにも実生活で思い当たるような人の営みの真実みたいなもの が織り込まれています。

 

映画にはそんな懐の深さを再び取り戻して欲しいです。

 

怪獣映画は映像の驚きが中心になってしまうので、深い鑑賞をしなくてもそこそこ楽しめてしまう。

それが問題。

ストーリーも映像も深く味わえば味わうほどおもしろくなるようなものを観たい。

 

円谷英二監督が関わった怪獣映画には、大きな特徴として生き物に対する優しい視線がありました。

怪獣を痛めつけるシーンがあれば、「これは辛いことなんだ」と伝える姿勢があったと思います。

(怪獣のキャラクターにもよりますよ。ドゴラのような感情が見えない怪獣だと例外になってしまうかもしれませ ん)

声高に主張していなくても、円谷監督の作品を深く鑑賞していけば、生き物への慈しみの念が沸いてくるはずだと信 じています。

そんな円谷怪獣映画の中心だったゴジラを使って、ゴジラを殺して何が悪い的な作品を作ってしまうのは・・・。

(×メカゴジラのこととは限りませんよ)

 

250 返信 Re:スロウムービー つっつ メール 2003/01/17 20:20

男性 32 A

さて、この事に関して私も一言。最近の映画は洋画、邦画問わずホント勢いのみで

肝心の中身に関しては見終わったらなーんも印象に残らないんですよね!

何だかハリウッド映画の悪い影響がそのまま反映されているというか・・・。

何でもアップテンポでなければ「ダサい」とかあるから結局そうなったんじゃないですか?と。また、スローテンポ の場合、きちんと丁寧にストーリーを作ることが第一でもしかしたらアップテンポで話のアラを誤魔化しているのでは・・・。

閑話休題。どうも最近の映画を見ても「映画」って感じしないんですよね・・・。

それに刺激だけで凄いと褒めちぎるマスコミも(これは洋画で・・・。)どうかと・・・。

 

251 返信 Re:スロウムービー 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/20 10:18

男性 40 O

つっつさん、どうもです。

 

おっしゃるとおり最近の映画は、なにかこう「映画!」という感じがしないですね。

いくつか原因がありそうです。

私が気に入らないのは、ほとんどの作品がタイトル前にドラマ部分から入り、タイトルの表示がわりとあっさりめで テーマ曲をじっくり聞かせることもなくなし崩し的に本編に入っていくところですね。

これ、タイトル文字の表示に凝ったアニメなんか使ってあっても芝居と芝居でサンドイッチされていると劇部分のつ ながりを気にしながら見てしまうのでタイトル表示が異物に感じられてしまい、

結局は作品世界へ没入するための助走がない(さあ映画を観るぞという気構えが出来ない)ままだらだら物語が始 まってしまうからじゃないかと思います。

(テーマ曲をじっくり聞かせないことへの不満はLansさんもおっしゃってましたよね)

 

もうひとつは、カメラワークがテレビノリのものが多いことです。

人物の顔やアクションをやたらアップにするのです。

そしてふらふら動くカメラポジションも気に入らない。(なんでこんなに移動撮影が好きな人が多いんでしょう。ド リーやクレーンを使いすぎ!)

大スクリーンで見せる映画では、そんなにちょこちょこカメラが芝居しなくてもいーんです。(めまいするよ。きっ とそんな浮遊感で客を感覚的にキモチよくさせようと思ってるな)

それとカット数が多すぎるような気もします。

(×メカゴジラはそのあたりはそれほどまずくなかったと思いますが・・・。いやー、本編部と特撮部では傾向が違 うな)

 

そうそう。最近の映画はアップテンポといっても、実はストーリーがアップテンポなのではなくて映像構成が矢継ぎ 早なだけなんです。

お話のほうはなっかなか進んでくれない。(貧弱なストーリーをめまぐるしい映像で誤魔化しているんですね)

全体に長尺になる傾向にあるのはそのせいだと思ってます。

目の前の映像だけ見ている分には飽きないのかもしれませんが、ストーリーを追って(このあとどうなるんだろうと 思って)観ていると飽きる飽きる。

(最近ようやく『パール・ハーバー』を見ました。全体の評価は別にしても、主役3人の三角関係が成立するまでを 描くのに80分以上かけている。飽 きました)

昔の映画のほうが、よほど展開が早いです。

「×メカゴジラ」だって、88分もあればもっといろんなドラマを描けたはずです。

 

で、スロウムービーって初めて聞いたよ、と妻に言ったら、

「ああ。ファストフードに対してスローフードを見直そうという動きがあるから、その映画版じゃないの」とのこ と。

確かにスローフードという言い方は聞いたことがありました。

まあ、じっくり味わおうということですから、まさにここで話し合われていたことでありますね。

 

253 返信 Re:スロウムービー Lans 2003/01/20 10:56

男性 37 O

基本的にみなさんに同意。

 

でも、アップテンポでも

ストーリーを見せる方法は、まだまだあると思うんですがねぇ。。。

 

基本的に、最近の作品は、脚本の時点でいらんふくらましが多すぎて

時間内に収めきれていないのが、最大の理由のように思えます。

 

さらに、それを入れるために大量に内容をカットする事になっても

カットの方向性がバラバラというか間違ってるんじゃないかというか・・・

 

ゲームでも、ルールや内容を容量や制作時間の関係でカットすることも多いですが、これを上手く行わないと、いく ら原案が良くてもとたんに破綻してしまいます。

 

255 返信 激しく頷いています 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/20 12:25

男性 40 O

> 基本的に、最近の作品は、脚本の時点で いらんふくらましが多すぎて

> 時間内に収めきれていないのが、最大の 理由のように思えます。

>

> さらに、それを入れるために大量に内容 をカットする事になっても

> カットの方向性がバラバラというか間 違ってるんじゃないかというか・・・

 

なんかほとんどLansさんの投稿を再掲しているだけですが、

まったくその通りだと思いました。

構成力がないなと感じることが多々あるんです。

人物でも世界でも、設定設定設定・・で、生かしきれないから裏設定になっちゃって、ドラマを阻害するような描写 が出てきて、わけがわからんという問いには「実は裏設定でこんなんなってます」なんて資料本で明かすってか。

 

使えるもの、使えないものの見切りが出来ないのかなぁ?

 


252 返信 読んだら驚いた 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/20 10:20

男性 40 O

もー、びっくりです。

劇場パンフを読んでみたら・・・。

 

あの初代ゴジラの骨は1999年に引き上げられたものなんだそうです。

その数日後に台風が襲い、ゴジラ出現なんだそうで。

 

作品を見ただけで、それ、わかりました?

私にはぜんぜんわかりませんでした。

 

ということは、まさか、港に集結していた自衛隊がゴジラの骨を運んだ?

あたしゃてっきり、怪獣接近を察知した自衛隊が海岸にあつまってたのかと思いました。

そのあとすぐゴジラ出現となり、現場へ向かう自衛隊の描写になりますし・・。

 

(まー、なんか変だなというところはあるわけですが。すでに集結して迎撃態勢を整えていたなら、なぜゴジラ上陸 前に攻撃しないのかとか)

 

となると冒頭の港のシーン、まったくいらないじゃないすか。

あれじゃなにをやっているのかさっぱりわからないわけで、すぐあとの対ゴジラ戦とも関係ないなら不要です。

 

(あーあ。上空を飛ぶヘリコプターの動きを利用してカメラを反対側に切り返す【カットつなぎであって、決してカ メラを振ってはいない。これが緊張感を生み出している】とか、敬礼の動きに乗じたカットつなぎで船の上の自衛官にぱっと寄るとか、小気味良い映像構成 があって好きなシーンなんですけどねー)

 

そして、さらに劇場パンフのプロダクションノーツを見たら・・・。

見出し「東宝特撮映画の世界観」という記事。

はぁ????

「他の東宝特撮作品とゆるやかに世界観がつながっているという新設定」という文章発見。

あのー、ぜんぜんゆるやかじゃないんですけど。

『モスラ』と『サンダ対ガイラ』とだけがっちりつながっちゃってますよ。

もちろん、ラドンだバランだドゴラだといった怪獣がいてもおかしくない世界ではありますよ。

でもね、あのようにがっちりつないだ結果、特生自衛隊という設定が出てくるわけでどんどん現実世界とかけ離れて いかざるを得ないでしょ。

そうなると怪獣映画の醍醐味のひとつである、観客にとっての現実社会が怪獣によって乱されるという感覚を作れな くなるんですよ。

それは、人類対ゴジラの部分をがっちり続き物にしてしまった平成vsシリーズを通じて判明したはずですが?

 

そのくせ、他のゴジラ映画とははっきり分離しているわけで・・・。

これがシリーズ物の醍醐味を殺いでいるわけです。

ゴジラが主役でしょう。

そしたら、最低ゴジラが背負う歴史はつないでおかないとおもしろくないですよ。

ゴジラもなんども出現していて、いろんな怪獣と闘ったことがあるということでぜんぜん問題ないでしょう。

そのほうが、「ゴジラは別格だ」というセリフにも説得力が出ますし、ゴジラ対策のためにはなんとしてもとてつも ない武器を開発すべきだという議論にも発展させやすいのでは?

 

ゴジラの歴史はつないでおくべきだと申しましたが、かといってゴジラ退治の話をがっちりつなぐとオキシジェンデ ストロイヤーに触れざるを得なくなります。

しかし、何度も申し上げているように、第一作『ゴジラ』をちゃんと受け止めていれば、オキシジェンデストロイ ヤーというのが怪物映画を締めくくるための新兵器というものにとどまっていないことに気がつくはず。

とにかく昭和のゴジラシリーズがどのようにシリーズ構成されていたかをきちんと分析して欲しいですね。

『キングコング対ゴジラ』以降、芹沢やオキシジェンデストロイヤーのことには一切触れません。

かといって、その存在を否定することもないわけです。

その感覚が私が主張する「ゆるやかな連続性」です。

かつてオキシジェンデストロイヤーというものがあったということをゴジラ対策に悩む人が知っているのか知らない のかをぼかしているわけです。

もっと上手に曖昧さを利用しましょうよ。

 

(『ゴジラvsデストロイア』は芹沢の物語に触れますが、あの作品は、ゴジラの死を描くという極めて特殊な性質 を持ったものでしたからオキシジェンデストロイヤーを持ち出してきたことも許容範囲内ではないかと思ってます)

 

254 返信 Re:読んだら驚いた Lans 2003/01/20 11:15

男性 37 O

> ということは、まさか、港に集結してい た自衛隊がゴジラの骨を運んだ?

 

初頭でコンテナが運ばれますよね。

(トラックに搬入して閉めるシーンがありました)

あの中身が骨らしいです。

 

で、警護に出てたらゴジラが発見されて出動

と言う感じらしいのですが・・・

 

どうみても、判りませんよね。

 

下手したら、ゴジラ迎撃に向かう部隊の装備かなにかかと思っちゃいます。

(私も何回か見て気がつきました)

(我々が数回みて初めて気がつくような構成って・・・普通の観客はもっとわからないと思います(w

 

> (まー、なんか変だなというところはあ るわけですが。すでに集結して迎撃態勢を整えていたなら、なぜゴジラ上陸前に攻撃しないのかとか)

 

これは、台風がミソなんでしょう。

台風で海上迎撃は、ちょっと・・・難しいかと・・・

監視の対潜哨戒機も張り付いてられないし・・・

 

> となると冒頭の港のシーン、まったくい らないじゃないすか。

> あれじゃなにをやっているのかさっぱり わからないわけで、すぐあとの対ゴジラ戦とも関係ないなら不要です。

 

実は、なにか重要なモノ(骨)を厳重な警護の元に運ぶという

重要かつ必要なシーンなのですが、直後のゴジラ迎撃とごちゃまぜになり

見事に観客に伝わってないだけです。

 

> 「他の東宝特撮作品とゆるやかに世界観 がつながっているという新設定」という文章発見。

 

あの文章は、なにも知らない初心者向けの言い訳ですから

気にしない方がいいと思いますよ(w

 

> そのほうが、「ゴジラは別格だ」という セリフにも説得力が出ますし、ゴジラ対策のためにはなんとしてもとてつもない武器を開発すべきだという議論にも発展させやすいのでは?

 

これには、私も文句あります。

もし「ゴジラは別格だ」というセリフに説得力を持たせるなら

ちゃんと特生自衛隊が、過去に怪獣撃退に何回も成功している、

との経過と実力を説明しとかなきゃならないはずです。

 

自衛隊の実力を説明しないで、いきなり別格だと言ってもなぁ・・・

(ガイラやモスラだって、別に人類が撃退した訳じゃないんだし・・・)

(撃退成功例は、ラドン、バラン、モゲラ位しかないですよ)

(あ、自衛隊以外も含めるなら、マンダもそうか(w

 

> ゴジラの歴史はつないでおくべきだと申 しましたが、かといってゴジラ退治の話をがっちりつなぐとオキシジェンデストロイヤーに触れざるを得なくなります。

 

そうです。しかも、明らかにオキシジェンデストロイヤーに触れているというのに・・・

 

> 『キングコング対ゴジラ』以降、芹沢や オキシジェンデストロイヤーのことには一切触れません。

> かといって、その存在を否定することも ないわけです。

> その感覚が私が主張する「ゆるやかな連 続性」です。

> かつてオキシジェンデストロイヤーとい うものがあったということをゴジラ対策に悩む人が知っているのか知らないのかをぼかしているわけです。

 

否定する位なら、最初から触れなければいいんです。

そうすれば、問題も浮上してこないのに・・・

(ただ、内包して隠されるだけですが、表面に噴出するよりは、なんぼもマシです)

 

> (『ゴジラvsデストロイア』は芹沢の 物語に触れますが、あの作品は、ゴジラの死を描くという極めて特殊な性質を持ったものでしたからオキシジェンデストロイヤーを持ち出してきたことも許 容範囲内ではないかと思ってます)

 

テーマはね・・・良かったんだけど・・・

内容や人物関係、そして人物描写が・・・科学考証が・・・組織関係が・・・

全てがめちゃくちゃ・・・

そして、なにより特撮が・・・(泣

 

256 返信 Re:読んだら驚いた 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/20 12:45

男性 40 O

Lansさん、いつもお忙しいところありがとうござ います。

 

せめて、巨大な(ゴジラサイズの)ものを運搬しているということがはっきりわかるような映像があればよかったの に、と思います。>港のシーン

これは尺の問題ではないです。

 

整理すれば、あの港のシーンではゴジラ接近は察知されていないのですよね。

ですから、あのシーンを生かすなら、その後の出動シーンとは別のストーリーラインなのだということを伝える構成 になってないといけないはずなんですが・・・・。

(港からとてつもなく巨大なコンテナが運び出されるという様子を印象的に見せて、そこにタイトルを入れてもよ かったんじゃないでしょうか。結局、落雷の中ゴジラが咆哮するところにタイトルが入りますが、タイトル明けにドラマの流れが変わることもなく、99年時点でのあれこれになっちゃいますし)

 

のちに湯原がゴジラの骨と対面するシーンで、いつの間にか初代ゴジラの骨がサルベージされていたという説明が入 りますから、あんなわけのわからない港のシーンを削っても構成上問題なかったと思います。

(実際、最初に見たときは、初代ゴジラの骨は昭和29年当時に引き上げられていたのだと思いました。繰り返し見るうちに、もっと最近引き上げたらしいようなセリフのニュアンス に気がつきましたけど)

 

>vsデストロイア

 

> テーマはね・・・良かったんだけ ど・・・

> 内容や人物関係、そして人物描写 が・・・科学考証が・・・組織関係が・・・

> 全てがめちゃくちゃ・・・

> そして、なにより特撮が・・・(泣

いーんです。いーんです。

シリーズ通して演出上怒らされっぱなしだった平成ゴジラが伊福部先生の鎮魂曲とともに一人静かに死んでいくシー ンの厳かさだけで赦しましょう。

全体のめちゃくちゃぶりも、あのラストを際立たせることに「偶然」寄与しているんじゃないかと最大限好意的に受 け止めています。

そうしないと悲しすぎます。

 

257 返信 Re:読んだら驚いた Lans 2003/01/20 14:43

男性 37 O

>のちに湯原がゴジラの骨と対面するシーンで、いつの間にか初代ゴジラの骨がサルベージされていたという説明が 入りますから、あんなわけのわからない港のシーンを削っても構成上問題なかったと思います。

 

これは、総理の

「ゴジラは仲間の骨に引かれて来るというのか・・・」

に繋がり、ゴジラ上陸の理由であり、武力問題の根幹をはらむシーンの為

絶対に削れないと思います。

(いつのまにか・・・では、絶対にマズイと思うんですよ)

 

ここは削らずに、ちゃんと「観客に理解させる」事が一番大事かと・・・

だって、そもそもも物語の発端なんですから・・・

(今回、全ての発端が骨の引き上げにあるはすなんですが・・・)

(ただの機龍のベースとしてしか認識されないような構成っすからね・・・)

 

(ここが後から噴出する問題の根幹かも?)

 

(観客は、ここが理解できてれば、隠れてしまったゴジラ上陸の理由がわかってゴジラ=武力問題も気が付けるし、 機龍開発が真の解決策になっていない事もわかります。そうなれば、改造された機龍(初代ゴジラ)の悲哀も、もっと強調可能になるし、後々の総理(政 府)の対応にキナくささが倍増し、ラストの総理に嫌悪感を抱けるかもしれない)

 

もしかして、しょっぱなにして致命的なミスか(爆

 

258 返信 Re:読んだら驚いた 兄貴(赤) 2003/01/20 18:33

男性 42 O

え~~~まじ?

じゃ、冒頭の港のシーンから、その後に続く嵐のシーンの間には、2~3年の時間経過があったって事?

そんな馬鹿な、その様な演出なんて全然されてなかったですよね?

ちゃんとした、カット割りやシーンの繋ぎがどうであったかは、忘れましたがとてもそんな時間経過を感じるもので はなかったです。

 

それなら、冒頭で「1999年**港」とかスーパー入れて、その後現在に飛んだ所でまた「現在」とか「2003 年」とかスーパー入れてくれるだけで、全然イメージ違ったのになぁ~

 

259 返信 Re:読んだら驚いた 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/20 19:10

男性 40 O

Lansさんの港のシーンは削れない、というご意見 もわかるのです。

初代ゴジラの骨が今回のストーリーを突き動かしているのだ、という基本を守った構成にするのなら、という前提 で。

 

しかし、実際には初代ゴジラの骨やその意識はなんらドラマに寄与しない(せいぜい機龍暴走とそれこそ総理のセリ フ、「ゴジラの骨がゴジラを呼び寄せているのか」を補強するだけです)わけで、

劇的要素は茜がいかに戦ったか、に収斂させられてしまっていますから、それなら港のシーンはカットでいいんじゃ ないか、と思うのです。

 

Lansさ んがおっしゃるように、冒頭をきちんと描いて、その後のストーリーも初代ゴジラの骨と有機的につながりつつ深い内容を表現するという風に映画全体を作 り変えてしまえ、ということなら港のシーンは生かしなんですけど)

 

>兄貴(赤)さん

いえいえ、港のシーンから嵐の中のゴジラ迎撃までは数日の間隔しかないらしいです。

(その時間経過もわかりませんけど)

で、機龍開発計画が発動して(ここまでは99年)、沙羅が友達のハムスターと遊んだり、茜が胸を揺らしたりしている間に3年半経ったということなのです。

(あの月日の経過を表現するシーンもあまり感心しなかったですねぇ。3年半ほどの時間が感じられないんですよ)

 


260 返信 ここらで本音を Lans 2003/01/22 12:09

男性 37 O

いやー、ここまで、さんざん書いといて

いまさら本音もないですけど(w

 

いや、マジでこのGMG

素材として、とても魅力あるものが多く含まれているんですよ。

料理次第では、初代に匹敵する作品になる事も可能だったのではないかと

しかも、上手くすれば、深いテーマ性と爽快なアクションの両立という

めちゃくちゃに難しい問題をクリアーする事ができる可能性を秘めていたと思うんです。

 

例えば、沙羅の存在だって・・・

この子が、また、いいポジションにいるんですよ。

 

で、ちょっとまた妄想厨な提案になりますが

 

この子が、作中で一言・・・

「お父さん、どうしてゴジラはやってくるの?」

と無邪気に質問してくれれば・・・そして博士も

博士「うーん、この機龍には仲間の骨が使ってあるからねぇ。もしかしたら、仲間に会いに来たのかもしれない ね。」

沙羅「じゃあ、機龍がいなければゴジラはこないの?」

博士「さぁ・・・それは、どうかな・・・でも、機龍がいなければ、もし、ゴジラが来た時に困るからねぇ。ゴジラ は確かに海にいるんだしね」

沙羅「でも、ゴジラがいても、陸にあがらなければ、町は壊れないよ。それに機龍がいてゴジラと戦っても町は壊れ ちゃうよ?」

博士「うーん、そうだね。でも、みんな機龍があることで安心したいんだよ。ゴジラが来ても大丈夫だって」

沙羅「でも、その機龍に会いにゴジラはくるんでしょ?」

博士「・・・それも、確かな話じゃないしね」

沙羅「・・・(答えが出ないので不満)」

博士「さ、もう遅いから寝なさい」

沙羅「はーい」

博士たばこでも取り出して一服しながら整備中の機龍を見上げて

博士「答えなんて、俺には出せないよな・・・」

 

とかなんとか・・・(w

 

子供は純粋です。よって、直線的な質問を言わせる事が可能です。

この程度の会話でも、問題定義には十分。

長い時間も難しい演出も画面もいりません。

機龍開発のそばこの子が存在するというのは、本当は非常に便利なのです。

観客の持ちうる疑問、もってしかるべき疑問を、全て、この子に代弁させる事が可能になるのですから・・・

 

いやぁ、この子、本当に見事な位置にいます!

なのに、なぜ、この設定が生かせないんだぁ!

なぜ、この疑問を総理に独り言なんかで言わせてるんだぁ!

それじゃ、会話もなにも発展しないじゃないかぁ!

 

このほかにも方法はいくらでも・・・

なのに、なのに、ああっ、なぜ、その中の一つも使わないんだぁ!

 

私は、職業柄、こうすれば十分演出が出来るってのが具体的に判って・A CLASS=WN href=http://ad.wordsnavi.jp/wordsnavi/search?word=XB7XA4&media=38 target=XB7XA4>靴泙Δ里如ΑΑ・br> (これでもプロのはしくれ・・・)

どうも、諦めきれないんですよね。

具体案まで見えちゃってくるので(自爆)

 

職業病かな?

 

ああ、初代に並べる素材を内包しながら

料理の段階で、それを無駄に捨てているGxMG

悔しいたら、ありゃしない!

(今回の私の怒りの源泉は、ここなのかも)

 

261 返信 Re:ここらで本音を Lans 2003/01/22 12:11

男性 37 O

なんか表示が壊れてる。

もう一度、そこを記載

 

>私は、職業柄、こうすれば十分演出が出来るってのが

>具体的に判ってしまうので・・・

 

262 返信 Re:ここらで本音を(わかります、わかります) 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/22 22:15

男性 40 O

初代ゴジラの骨を材料にしてメカゴジラを作るらしいという噂を聞いた段階では、なんちゅー無茶をするんだ(骨な んか残ってないはずじゃん)、という程度の受け止め方だったのですが、メカゴジラに初代ゴジラの意識が宿るという展開のさせ方を見たとき、あっ、これ ならいけるかも、と嬉しい驚きを感じたのです・・・。

しかし。

 

ゴジラを倒すこととは、ゴジラによる破壊を止めるのが目的のはず。

それが、対ゴジラ兵器として作られたメカゴジラがゴジラそのものになるということは、ゴジラを抑えるためにゴジ ラを作ることであり、破壊をエスカレートさせることに他ならない、というパラドックスを描けたはず。

そこになんらかの観念を読み取ることも可能になったはず

 

いや、いや、そんなこの世の現実を反映させるだけでなく、究極のアウトローたる怪獣の魅力を存分に発揮させる作 品になりえたはずではないかとも思います。

なにもゴジラとメカゴジラが共闘して人類を絶望のふちに叩き込まなくても、

ゴジラとメカゴジラの激しい闘いによって、ゴジラ単体よりはるかに大きな破壊がもたらされたということで充分 だったのに。

ゴジラ退治という大義名分のためにめちゃくちゃになる市民生活ということでよかったのに・・・。

 

どうして、人間の頑張り賛歌といういま流行りの「ありがちな」まとめ方をしてしまったのか。

 

まあ、どっちにしろメカゴジラの中にゴジラの骨を仕込まなければならないということになんら必然性が見当たらな いのが痛いですけど。

 

263 返信 Re:ここらで本音を(わかります、わかります) 高原竜 2003/01/24 11:52

男性 37 B

こんにちわ。殿様ギドラさん。Lansさん。

 

G×MGは科学の暴走で作られた兵器(機龍)によって引き起こされる戦闘の必要性と犠牲に対する問題提起という 意図で作られた作品なのに、表現の仕方が今1歩上手くないので十分に意図した所が伝わっていないということでよろしんでしょうか?

 

間違っていれば教えてください。

 

264 返信 Re:ここらで本音を(わかります、わかります) 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/24 18:20

男性 40 O

高原竜さん、こんにちは。

 

いやー、作り手の意図がどこにあったかはわからないです。

仕上がった作品の傾向から考えると、「科学」「軍拡」「生命」といった要素についての問題提起は考えていなかっ たのではないかと判断しています。

(イカ課長さんによる三村さんインタビューによると、脚本家である三村さんの中には×メカゴジラに登場する日本 政府は「ヤバイ」んじゃないのという思いはおありだったようです)

 

私が残念に思うのは、やろうと思えば怪獣アクションだけでなく深読み可能な作品になったはずなのに、それをやろ うとしなかったこと、ということになります。

(深読みして見えてくるべき問題提起につながるような設定はもちろんありますし、わずかながらそんな演出もある と言えるのかもしれません。しかし意図的にそんな問題提起を感じさせないようなノーテンキな作品にしたんじゃないかという感じも)

一番残念に思うのは、ゴジラやメカゴジラが表面的にしか描かれなかったところなんですけど。

 


266 返信 削除報告 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/24 20:46

男性 40 O

265番投稿は、『ゴジラ×メカゴジラ』や映画・芸 術に無関係な書き込みで、金儲けサイトの宣伝を目的としたものだったので削除しました。

 


267 返信 本日は・・ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/25 20:17

男性 40 O

毎年書いていますが、今日は円谷英二監督のご命日です。

 

昨今ではゴジラファン≠円谷英二ファンなのだと思いますが、ゴジラに命を吹き込んでスクリーンの中に活きさせた のはほかならぬ円谷英二監督なのです。

 

水爆大怪獣という発想やデザイン・造型までも円谷監督ひとりで考えたわけではないのもまた確かなことではありま す。

しかし、その全体に目を配り、ワンカットごとに演出していったのは円谷監督。

 

ゴジラの本質は円谷演出から離れたところにはないのです。

ゴジラファンなら円谷特撮全般にも目を向けて欲しいです。

 

268 返信 Re:本日は・・ 兄貴(赤) 2003/01/26 10:58

男性 43 O

出遅れましたが・・・・合掌

 

×メカゴジラの壁紙配信を発見しました。

しかし、vsメカゴジラと表記されてまして・・・

世間一般の認識の甘さを感じるのでした。(壁紙はちゃんと×M)

 

http://web.kabegami.com/msn/13/gozira.html

 

269 返信 Re:本日は・・ Lans 2003/01/28 11:39

男性 37 O

25日から、風邪で寝込んで居た為、書き込みできま せんでした(残念です)

既に数日経過ですが、改めて弔意を表明いたします。

 

270 返信 Re:本日は・・ 兄貴(赤) 2003/01/28 13:59

男性 43 O

あらまあ、Lansさん、インフルエンザが流行っていますから、

無理なさらないで、大事にして下さい。

 

271 返信 Re:本日は・・ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/28 19:52

男性 40 O

Lansさ ん

ほんとに体だけは大事にしてください。(三平師匠も言ってます)

お元気になったら、またばりばり書いちゃってください。

 

上映期間も終わってしまって、だんだん潮が引いている感じもありますが、

まだ×メカゴジラには語るべきところが残っているので、細く長くの精神でいましばらく続けますから。(予定では 2月一杯。しかし、この掲示板、なかなか使い勝手がいいので、このまま映像作品専用掲示板として残そうか、なんて考えてます)

 


272 返信 音楽について 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/01/30 14:27

男性 40 O

今回の音楽、あまり印象に残っていません。

 

ゴジラに当てられた曲は×メガギラスで使われたものと同様のもので、これは割と心に残っています。

しかし、イントロ部はゴジラの出現を予感させるような不気味さ・大きさはあるものの、

曲が展開していくと×メガギラスでの大阪戦のイメージが引きずられてしまいました。

ゴジラ登場、つづいて自衛隊(それも歩兵)との戦闘という流れにあわせて作られた音楽をそのまま使っていません でしたか?

×メカゴジラにおいては、ゴジラが八景島に上陸するときにドラマと音楽が途中からばらばらになったような印象を 持ったと思います。

 

メーサー車とメカゴジラにはファンファーレ的な勇ましさを感じさせる音楽が付けられていたと思いますが、

あまり印象に残っていないです。

耳に心地よいものだったように覚えているのですが、それ以上がないというか・・。

 

シーンごとのBGMに 徹した部分にとくに文句はないですが、怪獣やメカに当てた曲はもっと音楽が主張しても良かったんじゃないでしょうか。

前作×メガギラスではメガニューラおよびメガギラスに付けた曲やゴジラ対メガギラスに当てた曲が大変力強く、映 像と相乗効果を上げていたように思いますので、

今回、そのような昂揚感が感じられなかったのは残念でした。

(そういえば、前作でもメカに当てた音楽はあまり印象的ではなかったなぁ)

 

それから不思議に思っていることとして、

手塚監督はメガギラスのとき「(ゴジラ登場に伊福部音楽を使ったことについて)ゴジラと伊福部音楽は切り離して もいいのだという意見もあるが、それは違うよという思いをこめた」

とインタビューでおっしゃっていましたが、今回伊福部音楽を使わなかったのはどうしてなのでしょう。(どなたか 情報をお持ちではないですか)

 

もちろん、大島さんの音楽が基本だとするとゴジラ登場のときだけ伊福部音楽が鳴るのでは全体の音楽設計が狂うの で何が何でも伊福部音楽を鳴らすべきだとは思いません。

しかし、ゴジラを音楽面から表現できるのが伊福部音楽しかないのなら、

伊福部先生のゴジラのテーマ(通称「ゴジラの恐怖」と呼ばれている曲が正しいゴジラテーマである)を使うことを 前提に、あとの音楽をそれに合わせて作曲していくという手法をとるべきでしょう。

これはストーリーを考えるのと似ていることです。

ゴジラ映画を作ろう、という前提でお話を考えるなら、まずゴジラを軸(固定点)にしてからどんな物語が展開でき るかを考えるはずです。

(ゴジラがふらふらと揺らいでいたら文字通り「話にならない」のです)

 

伊福部先生のゴジラテーマを固定点として考えるかどうかは作り手の意識によって変わるでしょう。

私も伊福部音楽を使っていないゴジラ映画に好きなものもありますし。

それでも、本多監督が担当したゴジラ映画はすべて伊福部音楽であったことも重く考えて欲しいです。

 

私もまだまだわかっていないですが、伊福部映画音楽の良さとは何かということももっとみなさんに考えて欲しいで す。

同じメロディを使わなくても、作曲するときの考え方というのでしょうか、映画音楽の方法論といったレベルで伊福 部先生のアプローチ法をもっと研究すべきだと思います。

(とくに怪獣映画の場合)

 

と、私の意見を書いてみましたが、もっと音楽に詳しい方からの詳細な考察を求む!

 

273 返信 Re:音楽について つっつ メール 2003/01/31 20:45

男性 32 A

やはり、伊福部先生のように「画」の内面を表出させるものがないからではないですか・・・。そりゃ、大島さんの 今回、又は前回の「メガギラス」の音楽は私は好きですよ。ただ、音楽(劇伴)の旋律は見事でもそれだけなんですよね・・・。(ちなみにこれは84年の ゴジラにもいえる・・・。「メガギラス」の時は昂揚する音楽があって良かったけど今回は・・・。)

伊福部先生の場合、このような特撮映画の音楽に関してメリハリをつけたり「キャラクターとしての怪獣」に対し音 楽で「怪獣」の造形を表現してるんですよね。

(演奏家に荒く演奏させたりと)その点が欠けているのでは・・・。

つまりは演奏の技術が上がった分、普段の演奏会の音楽でしかないと。

 

余談になりますが今から数年前、まだ平成シリーズが製作される前、伊福部先生の

特撮映画音楽の蘇演を収録したCD(オステイナート)を買って聞きましたが

モノラルの時にあったオリジナルの凄みが消えていてがっかりしたのを憶えてます。(つまりは綺麗すぎるのでし た。)

 

 

 

 

 

274 返信 Re:音楽について 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/01 11:12

男性 40 O

> やはり、伊福部先生のように「画」の内 面を表出させるものがないからではないですか・・・。

 

ああ!そうですね。

シーンの内面、表面的に見えている絵柄を超えた大きな流れの中での演出意図を汲み取るかどうかですよね。

もちろんそんな内面がある映像でないと音楽側から応えることも出来なくなってしまいますけど。

 

> 「キャラクターとしての怪獣」に対し音 楽で「怪獣」の造形を表現してるんですよね。

 

そうそうそう!そう思います。

わざと荒れた音を使うのも、音楽としてのきれいさよりも伝えたい感覚に忠実に音を出すことを優先させているのだ と思います。

 

私も「オスティナート」が発売されたときには、まずは伊福部映画音楽が高音質ステレオで聴けるということで狂喜 したんですが、先行して売り出されていた特撮映画音楽全集でのオリジナル演奏に比べると迫力が足りないなぁ、と感じました。

いまは、DVDに 音楽トラックが収録されていて、最新技術で音質補正しているのでオリジナル演奏がかなりの高音質で聴けるようになりましたね。

(特に『空の大怪獣ラドン』主題曲は従来のソフトではぜんぜん聞こえなかった音が聞こえてきて、新鮮な驚きと感 動がありました。他の作品も同様な新鮮さがあります)

 


275 返信 宇宙船3月 号発売中 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/04 11:24

男性 40 O

いろんな方の『ゴジラ×メカゴジラ』寸評が特集されてます。

なかなか興味深いです。

 

(おたよりコーナーには私の駄文も・・。ここをお読みの皆さんにはいまさら宇宙船への投稿も読んでね、とは言わ ないです。それよりも、昨年に引き続いて新作ゴジラ映画に苦言を書いてしまったのに、また採用してくださった編集部のみなさんに感謝!です)

 

277 返信 Re:宇宙船3月号発売中 ゴ ジゴメ URL 2003/02/04 23:35

 

ギドラ様

お久しぶりです♪

あの京都の殿様ギドラって方は やはりギドラ様でしたか!!

実は同じ号に私のイラストも掲載されています(^^)

 

278 返信 きょぉとぉ~にいるときゃぁ~ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/05 17:42

男性 40 O

ゴジゴメさん、こんにちは。

京都というのは、誤植なんですよ。

「東京都」の「東」が抜けちゃったみたいです。

 

ゴジゴメさんのイラストも見つけましたよ。

渋いキャラクターで勝負なさってますね。

さあ、どれがゴジゴメさんのイラストなのかは、ゴジゴメさんのHPへ行けばすぐわかる!

 


279 返信 アブソリュート・ゼロについて 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/06 13:38

男性 40 O

特撮映像を見ることで心が動くのはなぜなのか、ということに関わる話です。

 

アブソリュート・ゼロの原理は不明ですし、劇中では疑似科学的にも説明することはありません。

そんな超兵器を登場させることの是非はひとまず置いておきます。

(ゴジラ映画はあくまでも現実の社会に怪獣という異物が入り込んだときの様子を描くべきだという観点に立てば、 そんな「超」兵器を出すだけでダメだということになります。

私としては、怪獣以外の要素はあくまでも現実的に、という考え方もわかるのですが、人類の科学では克服できない ものが怪獣であるという観念を表現するためにはある程度は空想的な技術の導入も許容すべきかもしれないと考えています。

その空想レベルのさじ加減をどうするかで評価が分かれるところです)

 

絶対零度の玉(セリフでどのような言葉を使っていたか、いまいちよく聞き取れなかった。光弾?)を対象にぶつけ るのがアブソリュート・ゼロなのですよね。

それをどのように表現していたでしょう。

 

青白く光る玉がぶつかる→標的が一瞬にして水色になる→標的は粉々になる(わずかに冷気と思われる靄も見える)

という感じですよね。

 

何度見ても、アブソリュート・ゼロがどんな現象を引き起こしているのか体感できませんでした。

まず、一瞬にして対象物が凍りつくことに納得のいく描写がありません。

冷たいものに接触したからといって、あれほど早く熱を奪われるとは思えません。(熱伝導の速度は?生活感覚でわ かることです)

また、あの光の玉の熱容量は?

低温であるということであって、対象物の熱エネルギーをどんどん吸い込むというものではないのですよね。

であれば、初期状態が絶対零度でも発射された瞬間からどんどん温度が上がっていくはずですし、標的の温度と光弾 の温度が平衡状態になったときに温度低下も止まるはずです。

光弾の熱容量が小さければ、標的の温度は大して下がりません。

 

もちろん、光弾の熱容量がものすごく大きいのかもしれません。

説明はないのですからそんな解釈も成り立つでしょう。

しかし、描写としてそれを伝えるものがありましたか?

 

感覚として、ビルひとつがあっという間に凍りつくことに納得できませんでした。

これは、あとで考えたことではありません。

見ているときに、「こりゃ変だろ」と引いてしまったのです。

 

ラストバトルにおいて、一発誤射しますよね。

そのときは、なんとビルを突き抜けて隣へ、隣へと都合三つのビルを凍りつかせます。

ということは熱容量の問題以前に熱伝導の速さが変ですよ。

 

こんなことを書くと、重箱の隅つつきだと思う人もいるかもしれません。

そうじゃないです。

アブソリュート・ゼロがメカゴジラの決戦兵器なのでしょ?(まあ、それならメカゴジラなんか作らなくてもアブソ リュート・ゼロ砲だけでゴジラ対策はオッケーなはずなんですけどね)

それをいい加減に描写することを許容するのはおかしいですよ。

 

原理が不明でも、現象として納得できる描写をすべきです。

対象を一瞬にして凍りつかせるのなら、最初は光の玉を発射してもいいですから、標的に命中したところで光が対象 を覆い尽くし内部にも浸透して一気に全体を冷凍しているというような表現をすべきだったのではないでしょうか。

特に説明が無くても、映像を見ることで日常性を超えた「現象」が起こっていると体感できたときに心が動くのでは ないでしょうか。

 

ゴジラの熱線にしても、金属に当たれば相手が溶ける、可燃性のものなら燃える、という描写があればこそ「熱い」 のだということが伝わるわけです。

最近は加熱描写を省いてすぐ爆発させてませんか?

それでは体感的でないのです。

(ドラマのテンポとの兼ね合いがありますから、常に細かくやれとは言わないですけど)

 

アブソリュート・ゼロに話を戻せば、せめて凍りつく過程を丁寧に見せて欲しかったです。

そんな超現実的な現象を映像を通じて体感できたときに特撮の感動が味わえるはずです。

 

みなさんはいかがお考えでしょうか。

 

280 返信 Re:アブソリュート・ゼロについて 高原竜 2003/02/09 10:07

男性 37 B

こんにちわ。

アブソリュート・ゼロは期待していたのですが、なぜだかがっかりしました。ギドラさんのお話を伺ってなぜかが ちょっとわかったような気がします。

 

 

281 返信 Re:アブソリュート・ゼロについて 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/09 17:11

男性 40 O

高原竜さん、レスありがとうございます。

アブソリュート・ゼロにはもっと凝った映像表現をして欲しかったところですよね。

あっさりしすぎというか・・。

 


282 返信 初めまして kei URL 2003/02/11 00:12

男性 43

管理人さん、こちらでは初めまして。

常連の皆さま、初めてまして。手塚監督の前作「×メガギラス」よりよほど「×メカゴジラ」の方が面白いと感じて いる者です。

 

ゴジラの骨云々に関して、第一作を持ち出してそのテーマがどうのこうのという気持ち、私は?でした。

「×メカゴジラ」については、ゴジラが54年に初めて日本に出現したこと、それが科学者によって作られた薬品(?)によって、死滅したこと、科学者がいっしょに死ん でしまったことという世界観を共有しているだけで、まったくの別次元の話だと思っているからです。(クレジット云々については東宝という会社がそうい う考えなのだから割り切るしかありません)

ただし、そこにこだわっている人の気持ちがわからないわけではないんです。

「エイリアン3」を観た時、「エイリアン2」を否定されたショックってありましたから。「2」でリプリーが命が けで守った少女が冒頭で死んでしまうんですから。じゃあ「2」は何だったの? この映画の場合、世界は続いています。許せなかったですよ。主演のシガ ニー・ウィバーがプロデューサーであったからなおさらです。

それに比べたら、「ゴジラ」と「×メカゴジラ」の世界はイコールではないので、そこらへんの問題って、それほど でもと思っているんです。

それより学者が50年 間も骨を放っとくわけがないと考えてしまいます。

 

283 返信 Re:初めまして 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/11 10:25

男性 40 O

keiさん、いらっしゃいませ。

ご投稿ありがとうございます。

第一作の内容をどこまで踏襲するかは、シリーズ作品のあり方をどう捉えるかにかかっているんじゃないかと思いま す。

確かに、映画のシリーズもの(テレビの連続ドラマとは違う)の場合、一本ごとの独立性が高いので先立つ作品の内 容と完全に一致させる必要はないのかもしれません。

また、ゴジラ映画の場合、完全な続き物にしてしまうとゴジラ対策の方法にも進歩が求められ、閉塞(ゴジラを倒す か、人類が負けるかという結論を突きつけられてしまう)してしまう可能性が高いです。

 

ただ、今回の『ゴジラ×メカゴジラ』の場合、まさにエイリアン23の 関係に近いものがあり、『ゴジラ』での初代ゴジラやオキシジェンデストロイヤーのドラマ上の役割はエイリアン2での少女(ニートでしたっけ)より以上に重いものだったと思います。

それを持ち込みながら、先行作で示された事実を改変、表現された内容(「原水爆の上にオキシジェンデストロイ ヤーという破壊兵器を加えることは許せない」)を無視(ゴジラに対してはゴジラを超える兵器を開発すればいいのだ、という結論に導いている)するとい うのはさすがにまずいんじゃないかと思うのです。

 

ゴジラシリーズは完全な続き物ではないところに長寿の秘密があるとは思いますが、掘り下げてはまずい部分には触 れないことが大事であって、「なかったこと」とか「別のお話にしました」というやり方は先行作を否定することになってしまうと思うのですが・・。

 

>ゴジラの骨

私も50年 も放って置くのはおかしいと思います。

その感覚があるので、最初に見たときは、1954年当時に引き上げられていたのだと思い込んでしまったようです。

まあ、よく考えれば、オキシジェンデストロイヤー作動直後には潜水調査は出来なかったでしょうから、あとで潜っ てみたけど海流の関係かなにかで流されてしまって見当たらず、1999年になってから発見されたのかも、とも考えられますけど・・。

戦艦大和も発見までずいぶんかかりましたから。

いやしかし、メカゴジラに初代ゴジラの骨を仕込むことにはあまりドラマ上の必要性がなかったわけですから、

ゴジラが同族を求めてやってくるとか、DNAコンピュータが初代ゴジラの意識を宿らせるという展開のためにはゴジラの細胞さえあればいいのでは?

それなら、1954年 当時にゴジラ退治と同時に海水をサンプリングしてあって、その海水に溶け残ったゴジラの細胞があったということでもいいんじゃないかと思いました。

時代がすぎてバイオテクノロジーが進歩した結果、培養可能になったとか。

(同時に細胞だけで50年も生きている驚異も伝える)

そうすれば、骨まで溶けたという事実を曲げる必要もないですし。

 

まあ、ゴジラの細胞がどうとか生化学的に分析することを始めてしまうと、結局ビオランテでの発想から抜けられま せん。

またもやゴジラ細胞かよ、ということになってしまいますけど。

 


284 返信 閉鎖について 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/14 13:45

 

あと2週間でこの「ゴジラ×メカゴジラを語る掲示板」もおしまいとなります。

 

しかし、映像作品の感想や評論専用掲示板として別名で続けるつもりです。

 

今年もログをまとめてギドラの巣にて公開します。

その編集作業のため、2月28日一杯で一旦閉鎖します。

3月中旬までには新たなURLで再開する予定です。

リニューアルについての告知はギドラの巣トップページで行いますので、ここが閉鎖されたあとはギドラの巣を チェックしてみてください。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/3095/

 

(多分、新URLhttp://bbs7.otd.co.jp/eizou/bbs_treeな んてところかな?)

 

 


285 返信 遅れ馳せながら つっつ メール 2003/02/15 22:47

男性 32 A

「宇宙船」での投稿記事見ました(^o^)。今更私が言うのもなんですが、思い切り共感しました(^o^)。同じ欄で他の人のも見ました。で、それを見た私の感想を。よく新怪獣の創造とか言ってますけどよく考えたら最近のゴジラ 映画って皆(新怪獣)なのでは?デザインや設定を好き勝手に変えたりしてね(*_*)平成ゴジラに関しては皆別物だと思ってますので気持ちは痛いほど分かるのですがね。平成ゴジラは確かに楽しめましたよ。で も・・・・。「vsキングギドラ」 を見て一言。「これ、キングギドラじゃないじゃん!」と思った。その気持ちは一貫して変わらず「vsメカゴジラ」のラドンで私の怒りは爆発しました。「何だこれは・・・!」と。だから新怪獣の創造などより脚本をまず何とか してほしい。今回のも冒頭のシーンだけで映画作ってたら素直に面白かったのに・・・。冒頭に過去の怪獣たちの襲来と自衛隊のバトルがあり次々と新手を 繰り出す怪獣に遂に自衛隊は負けそれから特生自衛隊

の誕生がありクライマックスはあの暴風雨のバトルで新型メーサーの攻撃により幾多の犠牲を払いながらもゴジラは 撤退するように仕掛けるのです。これだとある程度は「又vs物 か・・・。」は回避されます。「対ゴジラ」にするなら今度はこれくらいすべきでしょう。もうすでに対決物はマンネリになっていると。怪獣映画の新たな る可能性云々いうなら新怪獣がどうだとかいう前にストーリーをまず何とかしろと。(ちなみに既成の旧怪獣でも設定やデザインが変更されなければ新作に 出してもok。現に「怪獣大戦争」 という秀作がありますし。だからといって新怪獣を作るなとは言ってないので誤解しないでください。ただ、出しても前のと同じでは新しく怪獣作る意味な んてないですから。)

 

287 返信 Re:遅れ馳せながら 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/16 21:29

男性 40 O

>最近のゴジラ映画って皆(新怪獣)なので は?

私もそう思います。

同じ名前でも中身は別物。

2000ミ レニアム、×メガギラス、×メカゴジラの3作 に登場したゴジラそのものの演技はかなりオリジナルゴジラに近いものを感じています。その背負う歴史とデザインが「別物」であることを「主張」してい るように思いますが)

84年以降、製作陣はずーっと新怪獣を作り続けてい たと言えるんじゃないでしょうか。

名前が同じだという理由だけで、「キングギドラ復活」「モスラ復活」「ラドン復活」挙句の果てに「モゲラ復活」 と思っちゃう感性がわかりません。

宣伝部的には「復活」とか「○年ぶりに・・」なんて言葉でネームバリューを謳うわけですが、お客まで宣伝文句に 躍らされるのは・・。

もちろん、外見も大事なのはわかります。

形が同じなら同じ物に見えるのは当然ではあります。

 

しかし、ドラマを通じて同じものに感じられるかどうか・・。

(『モスラ3』 でのキングギドラはちゃんと宇宙怪獣でしたし、蓋然性では恐竜を食っちゃったり、子供達をさらったりするもの否定は出来ないのかもしれません。しか し、オリジナル・キングギドラにそのような行動をとるイメージがあったかどうか・・。そこまで「筋」を通して初めてキャラクターを守ることになるので はないでしょうか)

つっつさんのお話から少しずれたような気もしますが、最後にはくっつきます。

ゴジラ映画の変革とは、既成の怪獣を変化させることではなく、おなじみのゴジラを使いながらストーリーにどのよ うなバリエーションを作れるか、という方向で考えるべきです。

もちろんゴジラ映画の基本理念はなんだったか、という考察もおろそかにしてはいけませんけど。

(極端な例をあげれば、いくらゴジラそのものの「あり方」がオリジナルを踏襲していても、ゴジラ災害で死んでい く人々の様子をむごたらしく描写するようなものはダメでしょう)

 


286 返信 ゴジラ映画って kei URL 2003/02/16 04:53

男性 43

 ゴジラ映画のベストって、結局幼い頃の怪獣映画の刷り込みが大きいのではないかなって、最近思ってます。

 私にとってのそれは「モスラ対ゴジラ」なんですね。

 悪役の佐原健二がホテルの一室で親分と格闘になり親分をやっつけた後、金庫の金をあさり逃げ出そうとすると、 窓の向こうにゴジラに迫っている。ゴジラがどんどん迫ってくる! そのシーンが子ども心にとても怖かったんです。以後、ゴジラに追いかけられる夢を何 度も見ています。

 これまでで一番はっきり覚えているのはこうゆう夢です。

 新宿の高層ビルのてっぺんに自分がいる。遠くにゴジラが現れる。あわてて降りようとすると、エレベーターが止 まってしまう。しかたなく階段で降りる。数階降りるたびに外を見るとどんどんゴジラが近づいてくる。やっと一階まで降りて、新宿駅に走り、今まさに発 車する山の手線に飛び乗る。「間に合った!」と思った瞬間、その最終車両がゴジラの尻尾によって叩き壊されて、私が乗っている車両も脱線してしま う……

 巨大な怪獣に追いかけられる恐怖がある種自分のトラウマになっているのかもしれません。

 人間と怪獣の攻防、すなわち自衛隊と怪獣の戦いに興味を抱いたのはこの十年にすぎません。

 

 それから怪獣映画というくくりの中で私自身が印象深い、これが怪獣映画だと言えるのは、ゴジラシリーズではな く、「フランケンシュタイン対地底怪獣」「サンダ対ガイラ」「キングコングの逆襲」」という1/25シリーズでした。

 

 ゴジラでいえば、まあ「地球最大の決戦」まででしょうか。この映画だって、モスラがゴジラやラドンを説得する という設定で後年裏切られたような気がします。モスラがゴジラを説得できるんだったら、「モスラ対ゴジラ」の戦いはなんだったのかって。

 「怪獣大戦争」は子どもの頃観た映画で唯一感動しなかった映画でした。ゴジラのシェーが原因ではなく、怪獣が 宇宙に飛び出たことが大きな要因だと思います。

 

【続く】

 

288 返信 Re:ゴジラ映画って 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/16 21:34

男性 40 O

興味深いお話に展開しそうですね。

「刷り込み」については私も思うことがありますが、まずは続きを楽しみにしております。

 

289 返信 Re:ゴジラ映画って 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/20 11:31

男性 40 O

ちょっと枝葉のところで間を繋いでおきますね。

 

『三大怪獣地球最大の決戦』についてなんですが、

keiさんが裏切られたような気分を感じたのは「後 年」のことなんですよね。

『三大怪獣~』作品自体を見ているときに「なんだこりゃ」とは思わなかったのだと推測しました。

 

この作品については、ゴジラ本などでさえ「ゴジラがモスラの説得に応じた」とか「この作品以降ゴジラは人間の味 方になった」などと書いてあるものがあります。

確かに、ゴジラ(やラドン)が人間と共通の利害を持ちうるという観念を含んだ作品なので、人類とゴジラが敵対関 係ではなくなる姿が印象付けられているとは思います。

しかし、実際の作品がどんなドラマを見せているかというと、決してゴジラもラドンもモスラの説得に応じてはいま せん。

微妙にモスラの説得に心が揺らいでいるという表現があるだけで、人間がどうなろうと知ったことじゃないという態 度を貫いています。

ゴジラとラドンがキングギドラとの戦いを決意するのは、単身立ち向かうモスラの健気さに心が動いたか、「強い 奴」キングギドラと勝負してみたくなったのか曖昧にされています。

私も作品鑑賞のレベルで解釈すれば、モスラの意見(地球を荒らす外敵には力を合わせて戦おう)に納得したのだろ うな、とは思います。

しかし、ゴジラがストレートに説得されたという展開にしないことによって、「自由な存在」ゴジラが守られている と思います。

このあたりの構成演出の妙が本多・円谷・関沢作品のうまさであり、深さだと思います。

 

その後ゴジラが人間の味方になるということもないですし。

 

ちょっとkeiさ んのお話から離れまして、

『モスラ対ゴジラ』においても、ゴジラとモスラが戦うことになるのは、単純にモスラが人間の味方をしたわけでは ないです。

モスラがゴジラに立ち向かうのは、きっかけは人間の依頼を呑んで日本に赴いたとしても、現場では自分の卵がゴジ ラに狙われているという状況を目の当たりにしています。

最終的にはモスラ自身の利害のために戦わなければならない状況を示しているのです。

もうひとつ、蛇足として付け加えれば、ゴジラはモスラ成虫を倒していません。

モスラ成虫はもともと寿命が尽きる寸前だったのです。

ゴジラと闘っている最中に寿命が尽きただけなのです。(生まれた幼虫がゴジラに挑んでいくのはなぜか、という疑 問も生じますけど)

これも資料本などで「ゴジラがモスラ成虫を倒した」と書いてあるものがあったと思います。

ここを間違えると大変なことになります。

ある映画監督がゴジラはサディストであるなどとうそぶいていましたが、なんという誤解。

『ゴジラの逆襲』ではアンギラスを殺してしまいますが、あの作品ではまだ怪獣たちをどう扱うかが固まっていな かったのではないかと推測しています。

円谷英二監督が演出したゴジラ映画で、ゴジラが怪獣を殺すものはその後ありません。

(『南海の大決闘』を挙げる方がいるかもしれませんが、あの作品は有川監督演出と考えるべきでしょう。それにし ても、エビラは死んだのか?)

 

ゴジラが殺生を好むような描写はないのです。

(『三大怪獣地球最大の決戦』での対ラドンも死闘ではないですよね)

 

と、かなり話がずれましたが、まとめると円谷英二監督が担当した怪獣映画は巧妙な演出の積み重ねがあるので、そ の内容を考えるときにストーリーを言葉で要約すると誤解してしまう恐れがあるのではないかということです。

(よく言われることとしては『キングコング対ゴジラ』で両怪獣が富士山からあっという間に熱海へ移動する、とい うのも誤解なんだよなー。ちゃんと時間経過を表す「クッション」シーンがあるんですよねー)

 

290 返信 Re:ゴジラ映画って Lans 2003/02/21 10:57

男性 37 O

このところ、ご無沙汰してしまいました。

ちょっと忙しかったもので

(いや、ちょっとというか、かなりなんですが(滝汗

 

> 『三大怪獣~』作品自体を見ているとき に「なんだこりゃ」とは思わなかったのだと推測しました。

 

これは、私もそう思ってたりします。

 

 

> しかし、実際の作品がどんなドラマを見 せているかというと、決してゴジラもラドンもモスラの説得に応じてはいません。

> 微妙にモスラの説得に心が揺らいでいる という表現があるだけで、人間がどうなろうと知ったことじゃないという態度を貫いています。

 

実は、ここの部分、私は殿様ギドラさんとは、ちょっと違った解釈をしています。

それは・・・

 

この時のゴジラもラドンも、モスラの説得にまったく心も揺らいでいなかったもでわないでしょうか?

ギドラに立ち向かったのは、単純に「戦いに巻き込まれ」ただけ

ただし、喧嘩をふっかけてきたのは、あくまでもギドラの為

なし崩し的に、ゴジラもラドンも共闘の形になった・・・

 

つまり、ゴジラvsラ ドンの間に、ギドラが割って入った為、両者揃って

逆にぶちのめした・・・

 

という感じに捉えてるのですが。。。

どうでしょう?

 

292 返信 Re:ゴジラ映画って 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/21 17:49

男性 40 O

Lansさん、どうもです。

 

『三大怪獣~』でのモスラ・ゴジラ・ラドンの会談の様子を見ると、モスラの話に耳を傾けるもののゴジラとラドン が互いに「お前が謝れ」と相手に頭を下げさせて自分の誇りを守ろうとすることが決裂を呼んでいるようです。

その後共闘に向けてまとまりかけるものの、小美人の通訳でもゴジラとラドンがなにを言ったか明確にせず「やっぱ りだめです」と決裂。

 

このあたりから、モスラの「理屈」には納得したけれど、ある種の「意地」で正しいことの実行が出来なくなってい るのでは、と解釈しました。

(もちろん、キングギドラがゴジラ・ラドンにとって当面の脅威になっていないこともある)

(そういう意地っ張りなところも、怪獣らしいな、と嬉しくなるのであります)

 

そして、単身キングギドラに立ち向かうモスラをゴジラとラドンは黙って見送ります。

その後、引力破壊光線によってぽんぽん跳ね飛ばされるモスラ(体にダメージを負ってはいない様子なのがまたモス ラの怪獣性を表現)を見て、猛然とキングギドラにアタック、という流れになっています。

 

キングギドラ側はゴジラとラドンにちょっかいを出してはいないと思いますよ。

(わざわざ近くにやってきたのは間違いないですけど)

そのあたりで、モスラの健気さに打たれたか、強い奴キングギドラと勝負したくなったのか、と思うんですが。

 

294 返信 Re:ゴジラ映画って Lans 2003/02/21 18:42

男性 37 O

> その後、引力破壊光線によってぽんぽん 跳ね飛ばされるモスラ(体にダメージを負ってはいない様子なのがまたモスラの怪獣性を表現)を見て、猛然とキングギドラにアタック、という流れになっ ています。

 

アレ?いかん、記憶違いであったかも・・・

でも、なんかギドラの引力光線で跳ね飛ばされた岩かなにかが

ゴジラとかラドンに当たっていたシーンがあったような気がしたのですが・・・

あれは、別作品?

大戦争か総進撃のシーンだったんでしょうか・・・?

 

ああ、記憶障害か(自爆)

(仕事、今日は、ちょっと余裕が出来たので(w

 


291 返信 バルジ大作戦と怪獣映画 Lans 2003/02/21 11:22

男性 37 O

しばらく、ほおっておいたネタに復帰します(汗

 

バルジ大作戦と怪獣映画の共通項目を以前にあげました。

その中で、いまだに怪獣映画にあまり取り入れられていないが

効果的に怪獣を魅せるろ同時に、人間ドラマも盛り上げる手法があると考えています。

 

それは、軍隊(防衛隊)の敗走です。

大抵の怪獣映画では、軍隊の壊滅は描かれていますが

きちんと敗走を描いたものは皆無に近いです。

 

全滅、もしくはいきなり撃破後の描写になります。

怪獣に追われながら、必死に体勢を立て直そうとするような描写は見たことありません。

しかし、実は、人間側ドラマを造り上げる上で、この部分ほどおいしいものはありません。

撤退戦という極限状態にちりばめられる、無数の小さなドラマは

本編に深みと現実感を補強するのに大きく役立てる事が出来るはずです。

 

ここに民間人の退避を絡ませれば、かなり骨太な描写も可能です。

 

この部分は、どれだけ怪獣に追われつつも必死に行動する人間を描けるかが勝負であり

怪獣の威力恐怖を描きながらも、実は人間の深み描き込める為、

観客に対して直接的に作品状況との同調を狙えます。

(観客は、逃げ惑う人間に他ならないのですから)

(さらに主人公などのヒーロー的演出も一番見せやすい状況です)

(注:主人公が軍人以外でも、これは可能ですよー)

 

なんか、このような部分は、おざなりにされてきてるように思えます。

(最近は、せめて襲撃後を見せてはくれますが、襲撃最中の描写は破壊の足元だけ)

(これだけでは、足りないのですよ。)

(民間人の逃走と軍隊の敗走を同時に描けないといけません)

(従来は、民間人の逃走と防衛隊の壊滅は見せても、そこまでです)

(実は、その後に、一番おいしい見せ場があるのに・・・)

 

ちなみに、これは、うまく使えば、怪獣の深みも演出可能です。

例えば・・・

逆に、ここで怪獣は人間個人を無視するような描写を入れることで、怪獣は恐ろしいが、決して人間個人に対する行 動を取るわけではない・・・というような描写も可能だったりします。

 

長く辛い撤退戦・・・その後に決戦が来れば、

効果は倍増、観客も一体になり、さらに燃えあがる事間違いなしです。

 

(決戦を盛り上げる工夫が、まだまだ足りてないと言う事ですね)

 

293 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/21 18:00

男性 40 O

いいですねぇ。

撤退戦のドラマというのは盲点でした。

私もそんな発想は持っていませんでした。

対怪獣戦というものを具体的に煮詰めていけば、軍隊(自衛隊)の撤退がどうなるか、も考慮しなければならないは ずですし、人が動けばドラマが発生するはずですね。

 

最近作では避難の様子を見せはしますが、実に記号的というか紋切り型というか・・。

『ゴジラ』や『キングコング対ゴジラ』(急行津軽から乗客を避難させる一連の流れを見よ!)での避難行動描写と は全く違うんです。

もっとやりようがあると思うんですけどねぇ。

 

Lansさ ん、お仕事大丈夫ですか?)

 

295 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 Lans 2003/02/21 19:04

男性 37 O

キンゴジの非難は上手いですね。

ただ、残念なのは、あそこでゴジラ阻止で防衛隊が動けなかった所ですか・・・

(ただ、キンゴジでは人類側をどちらかというと意図的に愚かに描いているので、あまり防衛隊が活躍してしまうと 作品の方向が崩れてしまうので、キンゴジとしては、あれで良し!だとは思います)

 

逆に、そこを上手く見せたのが「地球防衛軍」の対モゲラ戦だと思います。

あれは、避難民の流れる中で、迫撃砲や機銃を設置していくような緊迫感あふれる描写が目白押しです。

 

ただ、地球防衛軍でも、対モゲラ戦は成功

で対ドーム戦は、敵が動かない要塞なので

撤退戦は描かれずじまいでした・・・

 

その後の作品では、撃滅の瞬間の描写に力が入ってしまい

その後は描かれませんし・・・

(サンダ対ガイラでさえも・・・残念)

(まあ、サンダ対ガイラは対怪獣防衛戦ではなく、怪獣駆逐戦つまり怪獣狩りなので、撤退戦を描く必要がなかった というのもあります)

 

この撤退戦闘は、目先を変えた怪獣描写を行うチャンスがあると思います。

 

(戦記物の小説でも、撤退物は壮絶なドラマをひしひしと感じるものが多いです)

(それも、不特定多数の民間人や兵士に焦点をあてる事が可能)

(つまり、世界の現実感に深みをつけれます)

 

実は、初代ゴジラは、その可能性を見せていたのですが・・・

その後は、作品の性格もあり、現在に至るまで

殆ど封印されてしまってします。

(銀座の親子やTV中 継塔は、かすかにその雰囲気の一部が見えていたと思います)

(その例外というか昇華と言うべきものは、前述もした「対モゲラ戦」特に夜間のモゲラ侵入から自衛隊到着までの 緊迫感を煽る経過は絶賛します!)

 

最近は「怖いゴジラを」と言いながら、派手な直接の破壊シーンばかりに目を奪われているんですよねー

 

もっとシチュエーションから生まれる雰囲気を利用すればいいのに・・・

と常々思っています。

 

297 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 高原竜 2003/02/22 11:51

男性 37 B

こんにちわ。殿様ギドラさん。Lansさん。

楽しみに待っていましたバルジの解説を読んで感動してます。いろいろなゴジラサイトでどんなゴジラが見たいです かという質問に、思いつくことが近頃なかったんですが、撤退戦いいですね。是非みたいです。

日本国は太平洋沿岸に重要都市が存在して、ゴジラは海から直接重要拠点を強襲する格好になってしまうので、防衛 軍側は玉砕して守らなければならなくなるように思うのですが、日本海側の新潟あたりに上陸したゴジラが東京に向けて南下し、撤退していくというイメー ジなんでしょうか?それとも南方の島伝いに北上して撤退していくのでしょうか?ワクワクしますね。

それとも東京に上陸したゴジラから撤退するシチエーションで描ける秘策を隠しておられますか?お聞きしたいで す!

調子に乗ってレスしてしまいましたが、お二方の意見交換の内容を、私は把握してないということではないですよ ね。

 

 

298 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/22 13:39

男性 40 O

Lansさ ん

そうですね。

本多・円谷コンビの作品では、たとえ最後には怪獣を倒すストーリーでも既存の兵器でどこまでやれるか的なものが ないので、

対怪獣の作戦行動をつぶさに追うことがなく、作戦失敗のあとに体勢を立て直す様子などを描くことがありませんで した。

『空の大怪獣ラドン』や『大怪獣バラン』のノリなら、撤退戦も描けるような作風でしたが、どちらも空を飛ぶ怪獣 であったため、

別の方向へ進んだように思います。

(バランが飛ばない怪獣だったら、湖での敗戦のあと、撤退しながら増援部隊と合流したりバランの行く手に陣形を 整えたりという展開もあったかも)

 

そのあたり、円谷時代の怪獣映画では軍隊では歯が立たないのが怪獣であるという大前提があったために対怪獣の軍 事行動に力点が置かれなかったのではないか、という気もします。

(『三大怪獣~』では防衛軍は完全に作戦放棄だもんなぁ)

 

で、『地球防衛軍』!

あのモゲラ襲撃のくだりは本当に素晴らしかったですね。

避難誘導と自衛隊の布陣が平行して描かれ、モゲラ撃退の要になる鉄橋を映像のポイントとした奥行きのある、そし て精度の高い合成カット。

モゲラの熱線によって引き起こされた火災の描写も迫真力があるし、実写の火炎放射とミニチュアセットでの火炎放 射をパンつなぎする手腕には本編部と特撮部の緊密な連携が見えます。

何気なく見ていると自然に受け止めてしまいますが、本編での炎と特撮の炎が「同じ色」になるように現像段階で調 整したと聞きました。

 

『×メガギラス』以降の三作はかなりミリタリー趣味に傾いているように思いますが、軍事行動の「真実」みたいな ものはついに描かれませんでしたね。

それで、お忙しいところ言いにくいのですが、なんとかこの掲示板に『ゴジラ×メカゴジラ』での軍事に関すること でLansさんが感じたこと、気が ついたことを書いていただけませんか?

そっち方向は疎いので、無知なまま見ている部分が多いと思うのです。

知らぬが仏では鑑賞が深まりませんから、詳しい方の解説をお聞きしたいです。

 

>高原竜さん

いつも感想をいただいてありがとうございます。

まあその、私は軍事には疎いのでそんなにきっちりした考えもないのです。

それでも自分で脚本を書くなら、戦術・戦略(この区別もよくわかっていない)の資料を漁ってウソのないものを書 きたいとは思っています。

ただ、ずるいと言われるかもしれないんですが、もし具体的なストーリー案が浮かんだとしてもきっちり作品の形に するまでは発表しないつもりです。

そのー、創作することが生きがいですので、素案レベルのものを発表するだけでは満足できないのであります。

(ゴジラでしか使えないアイディアなら書くかもしれません。私はゴジラスタッフではないので使えないものを手元 に隠してもしょうがないので)

 

300 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 Lans 2003/02/24 18:06

男性 37 O

> (『三大怪獣~』では防衛軍は完全に作 戦放棄だもんなぁ)

 

これは、怪獣をアレだけだせば、時間的に防衛軍はとても描ききれない

との判断もあるように思えます。

 

逆に怪獣をアレだけだして、さらに防衛軍を描こうとして説明不足で破綻した

平成の某作品と比べて、偉い違いと思います。

 

> で、『地球防衛軍』!

> 何気なく見ていると自然に受け止めてし まいますが、

 

本来、「それが特撮の一番大切な所」ではないでしょうか

 

> 『×メガギラス』以降の三作はかなりミ リタリー趣味に傾いているように思いますが、

 

でわ、時間を見つけて、書いてみます。

ただ・・・私から見ると

「xメガギラス」はミリタリー趣味ではなく、ウルトラ趣味に思えます。

 

(実は、ミリタリーと言えるほどの部分が、なにも見えないんです(汗

(どちらかというと、ウルトラシリーズ的な対怪獣部隊的な雰囲気を感じます)

 

301 返信 Re:バルジ大作戦と怪獣映画 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/24 18:54

男性 40 O

Lansさん、ほんとにすみませんです。

急がなくてもいいですので、どうかひとつ・・。

2月一杯ということになってますが、延長もありです から。

 


296 返信 ゴジラ映画って 2 kei URL 2003/02/21 23:38

男性 43

 すいません、その2の書き込みが遅くなりまして。

 

「地球最大の決戦」を最初に観た時の興奮といったらなかったですね。とにかくキングギドラの恐怖といったら!

 最初の印象としてはモスラの幼虫が一匹死んでしまうことを小美人が子どもの質問に対して答えるでしょう。あれ が哀しかったなあ。

 ある程度の年齢になると、モスラがテレパシーで話すってことに抵抗感がでてきました。あのラストも子どもの頃 はすごく感動したんですけどね。大きくなって気づきました。どんすんだよ人間は! あの後、ゴジラとラドンは冬眠に入ったのでしょうか(笑)

 でも「地球最大の決戦」はキングギドラの映画として認めないわけにはいきません。

 ただし、次の「怪獣大戦争」は全然ダメでした。

 実は子どもの頃って、怪獣映画観るたびに感動したんですよ。ゴジラシリーズはもちろんガメラシリーズも。

 ところがですね、「怪獣大戦争」は「終」になっても何もなかったんですよ。自分でも不思議なくらい。怪獣が宇 宙に飛び出したことが原因。ロケットとかでてくるでしょう。アレがどうにも。なぜか宇宙モノって好きじゃなかったんです。(「スターウォーズ」も「惑 星大戦争」のタイトルで紹介されている頃から全然興味なかったですからね。観るまでは。)キングギドラが宇宙人に操られているのも気に入らなかった要 因です。大好きなモスラも出てこないし。

 

 

 ところで、昨年、参加している同人誌8号の編集を担当したのですが、怪獣特集でした。私はコラム「私が好きな 怪獣」でモスラを、特集で「フランケンシュタイン対地底怪獣」を語ってます。

 こんな雑誌です↓

http://www5a.biglobe.ne.jp/~kk-cross/kaizyu-kikaku.htm

 

 すいません、宣伝しちゃいました。

 

 ということで次は本当に2です……

 

 

 

 

299 返信 Re:ゴジラ映画って 2 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/22 13:50

男性 40 O

keiさ ん

同人誌でもご活躍だったんですね。

興味津々です。とくに『フランケンシュタイン対地底怪獣』は私も非常に好きな作品で、何かの本にフランケンシュ タインを怪獣と戦わせようという安易な企画物だと書いてあるのを見つけて激怒するほどなんです。

×メカゴジラ専用掲示板が終わって、映像作品掲示板に生まれ変わったら、いろんな特撮作品についてディープに語 りましょう!

(同人誌のほうも入手を検討します)

 

『怪獣大戦争』に対する冷めた感じはわかるような気がします。

私はあの作品は大好きなんですけど、怪獣映画に対する見方が深まるにつれて、あれは怪獣映画ではないな、という 受け止め方に変わってきました。

主軸はあくまでもX星 と地球の戦争であり、怪獣たちがずーっとX星 人の傀儡のままなんですよね。

ぎりぎり最後に、コントロールを離れた怪獣たちが勝手に闘争をはじめて海にドボンという展開を持ってくるので、 怪獣たちがないがしろにされたという感じではないのですが、

ゴジラ・ラドン・キングギドラたちを堪能したかというと物足りないのです。

どちらかというと『地球防衛軍』、『宇宙大戦争』につづく侵略SFに怪獣がゲスト出演した作品ではないかと思っています。

 

『三大怪獣~』のその後。

海岸でモスラを見送ったゴジラとラドンは、今回はこれぐらいにするか、とそれぞれ落ち着ける場所を探して日本列 島を移動。

怪獣撃滅にさじを投げている防衛軍は住民の避難誘導に専心。

ラドンは鷲ヶ沢へ飛んでいき地上は衝撃波でぼろぼろ。

ゴジラはあちこちうろうろして倒壊家屋多数。しかし防衛軍の攻撃もないので火炎は吐かず。最終的に明神湖に漬 かってぐーぐー寝るのであった。

なんて想像してますが、時代のつながりを考えると、『怪獣大戦争』より『南海の大決闘』のほうが先行するストー リーとも思えるので、確信はないです。

(なーんて妄想できるのも、各作品が分断されていないからじゃないかなぁ)

 


302 返信 合掌 殿 様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/26 12:56

男性 40 O

気がつくともう10年 も経ってしまったのですね。

 

1993228日 に本多猪四郎監督がお亡くなりになりました。

『ゴジラvsモスラ』が公開されたばかり、『まあだだよ』が公開を待つという時期でした。

テレビのニュースで本多監督の訃報が伝えられたとき、『モスラ対ゴジラ』での撮影現場写真に「『ゴジラvsモス ラ』撮影中」というキャプションをつけるという、

ひどい誤解を招きそうな間違いがありました。

 

劇場用作品としては『メカゴジラの逆襲』が遺作ということになってしまいますが、黒澤明作品の晩期に監督補佐と して本多監督が参加しており、

その黒澤組でカメラのファインダーを覗く権利を持っていたのが、黒澤監督、カメラマンと本多監督だけだったとい うことを考えると黒澤作品の共同監督だったとも言えるのではないかと考えています。

(黒澤作品に詳しい方のご意見求む)

 

そして、『まあだだよ』という作品が持つ「ふわっ」とした優しさは本多監督のものでもあるような気がします。

黒澤監督単独だと『デルス・ウザーラ』や『赤ひげ』みたいなもっと苛烈な状況での優しさを好んで描くような気が するのです。

 

そんなわけで、私の中では本多猪四郎監督の遺作は『まあだだよ』なのです。

 

ちょっと残念なのは、『生き物の記録』には音楽担当でお亡くなりになった早坂文雄さんへの献辞があったのに、 『まあだだよ』には本多監督に対するコメントが付記されていなかったことでしょうか。

 

怪獣映画を考える上で、本多監督の演出術をもっともっと研究すべきです。

怪獣映画に「怖さ」や「激しさ」ばかり求めるのではイカンです。

 

303 返信 Re:合掌 kei メー ル URL 2003/02/27 22:29

男性 43

 リアルタイムで黒澤映画を観だして、劇場で鑑賞していないのが「影武者」と「まあだだよ」でした。

「影武者」はショーケンの評判が悪くていまだに観ていません。ところが、その世界についていけないと思っていた 「まあだだよ」は昨年(一昨年?)ビデオで観て、考えを改めました。復活後の黒澤監督作品の中で一番よかったんですよ、これ。後半は涙、涙で……なぜ か涙が止まらないんですよ。

 カラーになってからの黒澤映画は、黒澤監督のプライベート映画 という指摘があります。それからすると「まあだだよ」は一番それに近いと思うんです。黒澤監督の生 の資質がそのままでたという……ですからこの世界は黒澤監督のものと私は思います。

 

 黒澤監督といえば、本多監督の「空の大怪獣ラドン」の演出を誉めていますよね。怪獣の大きさの比較をわかりや すく映像にしているというところで。

 

 

 

 

304 返信 Re:合掌 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/28 09:48

男性 40 O

『まあだだよ』はいい映画ですよね。

(と、いいながら劇場公開のとき一回見たきりなんですけど。いつか見直そうと思ってビデオは持ってます)

公開当時、なにかの映画評で「黒澤明が若い世代に向けて自分(黒澤)を大事にしてくれとせがんでいる映画」なん て言っていて、えー、そうか?と反発したのを覚えています。

別の評では、助監督時代の師弟関係を再現した映画だというものもあって、そちらのほうが納得できました。

 

山本嘉次郎監督と助監督達のやり取りって、あんな感じだったのでしょうか。

 

もちろん、黒澤明という監督が己を殺した作品をつくるはずがないので、『まあだだよ』も黒澤世界なのは間違いな いです。

それでも本多監督が「お手伝い」というレベルを超えて参加していたのもまた確かだと思います。

登場人物の人物造型などに本多監督のアイディアが入ったりしていないでしょうか。

(黒澤映画の研究書はあまたですから、今後勉強していくつもりです)

 

本多監督の作品を考えると、屈折した人間を中心に据えることは(ほとんど)ないですし、人間の暗部に対する理解 を持った作家であるのは間違いないとしてもそれを強調するような作品を好むとは思えません。

『ガス人間第一号』や『マタンゴ』が本多色の強い作品であることを否定しませんけど、それをもって人間のどろど ろした部分を描くのが得意だったと言えるのかどうか・・。

 

本多監督の怪獣映画においていつも警官が避難誘導していることを黒澤監督は、

「あれはイノさんの良心だよ。現実なら警官だって逃げちゃうよ」とおっしゃっていたそうです。

本多監督の怪獣映画、SF映画では基本的なところに人類の協調、その英知への信頼があると思います。

劇中の為政者が悪巧みをすることはありません。(『ゴジラ』での国会議員や『三大怪獣~』での防衛長官など ちょっと問題な人物は出ますけど)

それは理想像でしかないですが、そんな理想を見せることも大事だと思います。

(リアリズムと称して現実をなぞるだけでは虚構を構築する意味が無い!)

 

そんな人類への信頼を基本にした「劇」に怪獣や宇宙人という「人間社会を相対化」する存在が出てくることで「現 実の社会」を照射するのではないかと考えています。

怪獣映画に限定すれば、円谷監督の目線は怪獣側に立っていると思われます。

本多演出と円谷演出がぶつかって止揚したところに怪獣映画のスリリングさが生まれるのではないでしょうか。

これによって怪獣の恐怖(怪獣そのものが禍々しいのではなく、怪獣による破壊が恐ろしいのである)と怪獣を見る カタルシス(大きいもの、強いものに対する憧れは誰にでもある)を同時に感じられるのでは?

(例外はありますが、それは作品ごとの詳論に入らないといけない)

 

そして作品全体を統括していたのが本多猪四郎監督ですから、本多・円谷コンビ作品の最終的な仕上がりは本多監督 のセンスによるものだと言えるはずです。

 

本多作品と同じ方向性を持った怪獣映画を見たいです。

最近は「人間の都合」さえ描けば良しとする風潮が強い。それが大きな不満です。

 

(『影武者』は、多分3回ぐらい観てますが、毎回眠くなります。なんでだろー。『乱』はすごくおもしろいのに・・)

 

306 返信 Re:合掌 ほりぴー メー ル 2003/02/28 11:42

男性 47 A

たいへんご無沙汰しております。

 

撮影現場に黒澤監督を取材に来た記者が、監督補佐の本多さんを知らなかった。

その記者に黒澤さんが「ゴジラを撮った男だぞ!」と一喝をくれたというお話を

聞いたことがあります。

 

お恥ずかしながら、ごく最近になって

本多猪四郎 著 「ゴジラ」とわが映画人生(94年初版)

がオークションで出ていたので買い求めました。

本多演出を理解するうえで必読の書だと思いましたが、管理人さんがその真髄を

すでに看破されていることに驚きと尊敬の念を禁じ得ません。

 

私も本多監督のご命日に際し、合掌。

 

307 返信 Re:合掌 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/28 14:04

男性 40 O

ほりぴーさん、おひさしぶりです。そしてご投稿ありがとうございます。

 

私はそんな大した者じゃないです。

特撮映画の真髄とはなんだろうということは常々考えていますし、それを考える上で作品そのものを一番大事な材料 にしているのは確かですが、

「『ゴジラ』とわが映画人生」は発売当時に読んでいましたので、本多監督の発想についてはその本から知識を得た ところも大きいと思います。

 

みなさんには今一度、真剣に本多猪四郎監督作品と向き合って欲しいです。

(と言うと、娯楽映画を観るのに「真剣」になるなんてアホらしい、なんて声も聞こえてきそうですな。私が言う真 剣とは、気持ちを固くすることではなく、全身全霊で臨め、ということです)

本多作品より平成VSの ほうがおもしろいとか、平成ガメラのほうがおもしろいという方もいるでしょう。

その好みにいちゃもんをつける気はありません。

ただし、どちらも元祖ゴジラシリーズとは別物であるという認識は持って欲しいものです。

 

308 返信 Re:合掌 Lans 2003/02/28 16:59

男性 37 O

> 1993228日 に本多猪四郎監督がお亡くなりになりました。

 

忙しかろうが、なんだろうが、ここのレスだけは外せません。。。

 

黙祷・・・

 

309 返信 Re:合掌 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/01 10:34

男性 40 O

Lansさん、お忙しい中ありがとうございます。

 

ゴジラというブランドは存続していますが、中身を伴った本物のゴジラ・正統なゴジラ映画は絶滅の危機に瀕してい ると思われます。

本多監督の作品は語り口が平易で非常に間口が広いので、深い鑑賞なしでも楽しめるというのが傑作たるゆえんで す。

しかし、大人になったゴジラファンなら子供時代の鑑賞レベルからさらに踏み込んで、本多・円谷作品の深みも受け 取る努力をすべきだし、見れば見るほど考えれば考えるほどおもしろさが増すのが当時の作品です。

 

オヤジゴジラファンが若年層に迎合して、昔は昔、今は今と現状批判を止めたら芸術は死にます。

 

明日の特撮のために!

 

310 返信 Re:合掌 つっつ メー ル 2003/03/02 21:38

男性 32 A

遅れ馳せながら、私からも一言。「昔は昔」「今は今」なんて言葉はもう通用しませんよ。今後のゴジラ映画は円谷 監督のスピリットだけでなく本多監督のスピリットも継承しなければ・・・。もう10年なんですね本多監督が亡くなってから・・・。逝去の時は呆然となったことを憶えてます。で、ここで新たな怒りが・・・。 「何で本多監督の新作を誰も撮らせなかったんだあああああ!!!?????」と。「まあだだよ」での黒澤監督の仕事もありましたが・・・。それにして も思う・・・。(ちなみに私も「まあだだよ」はいいと思います。公開当時の酷評はさっぱり理解できませんし最初見たとき頭にきました。)改めて合 掌・・・。

 

312 返信 Re:合掌 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/03 10:46

男性 40 O

つっつさん、どうもです。

 

黒澤監督でさえ、なかなか作品づくりができなくて海外資本に頼ったりしてましたから・・。

本多監督にも構想はいろいろおありだったみたいですが、実現は難しかったのでしょうね。

本多作品と同じような「味」を感じる映画がなくなってしまったのは大きな損失ですよね。

 


305 返信 228日ですが・・ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/02/28 09:53

男性 40 O

もうちょっと延長しますね。

ここで打ち切ると尻切れとんぼになっちゃいますから。

 

Lansさ んの投稿、keiさんのお話のつづ き、お待ちしてまーす。他の方は?ROMし ながら内心ないし別の場所で「突っ込み」入れてる人、いるんじゃないの?)

 


311 返信 ゴジラ映画って 3 kei メール URL 2003/03/02 22:37

男性 43

 もしゴジラが生身の役者だったとしたら、50年近く怪獣映画の主役をはらされてきたことにどんな感慨を抱いているでしょうね。後輩が育たないことにイラついているので はないでしょうか。

 84年 のゴジラの復活は、当時そのニュースを聞いてとても喜びましたが、出来上がった映画を観て、哀しくなったのを覚えています。

 映画って、やはり時代を反映しているものだと思います。

 シリーズものって「男はつらいよ」は別格として、寿命ってあると思うんですよ。「仁義なき戦い」が深作監督と 切れないように、ゴジラ、怪獣映画に本多監督ありきだったのでは?

 「メカゴジラの逆襲」でゴジラ映画は幕を下ろすべきだったのはないか。いや、それこそゴジラに意思があったと したら、すでに出演拒否してますね、たぶん。 

 

 

313 返信 Re:ゴジラ映画って 3 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/03 11:21

男性 40 O

そう。

私としては『怪獣総進撃』で一旦ゴジラシリーズに幕を引いたのはなぜか、ということを掘り下げて考えるべきだと 思っています。

人気低下とか予算削減などといった商売上の理由が大きかったわけではないことはその後のシリーズ展開を見ればわ かります。

(会社側からゴジラシリーズを続けさせられた本多監督が『オール怪獣大進撃』において、ゴジラは出るがゴジラ映 画ではないものを作って抵抗したと見ています。『オール~』はすぐれた児童映画ではありますが、それまでのゴジラシリーズとはまったく別種の作品で す)

 

本多・円谷コンビの遺志を汲み取れば、ゴジラシリーズは続けるべきではないのでしょう。

 

しかしながら、私としては時代が移ったからこそゴジラ映画を作るべきではないか、とも思うのです。

 

本多・円谷作品が持っていた人類への信頼と自然への畏怖という観念を兼ね揃えたものをいまこそ作るべきではない か、円谷監督の時代とは社会が変わり、人々の意識が変わった今ならゴジラ映画のさらなるバリエーションが作れるのではないか・・。

(ゴジラを変える必要なんかないんです。昔とは世の中が変わっているんですから、そこにゴジラが出てくるだけで いいんです)

 

同時にゴジラ映画が起爆剤になって、円谷特撮の後を継ぐようなスペクタクル特撮映画に復活して欲しい!

 

もうひとつ言えば、ゴジラそのものの魅力は大きいですが、その魅力を細かく考えて鑑賞を深めていけば、ほかの怪 獣との違いも見えるしそれぞれの個性に気がつくはず。

そして怪獣とはなんだと考えていけば、魅力的な新怪獣の創造にもつながるし、鑑賞する側もゴジラだガメラだとい うブランドネームがない新キャラクターでも良し悪しがわかるようになるんじゃないでしょうか。

 

現状を考えると、『2000ミレニアム』以降のゴジラ映画は混迷しているだけに見えます。

こんな中、徒にシリーズを続けていくのは危険ではないか、という思いもあります。

新怪獣で傑作を一本、というわけには行かないんでしょうか。

 

314 返信 Re: kei メール URL 2003/03/03 23:11

男性 43

「ミレニアム」は最悪ですけど、私は個人的なワクワク感からすると平成シリーズのほうが混迷きわめていたと思い ます。

「vsスペースゴジラ」の時のリトルゴジラの造型、柄本明の台詞「あいつ(ゴジラ)も悪い奴じゃない…」(うる 覚えですが、確かこんな内容)で昭和シリーズの二の舞じゃないかとうんざりしたんです。

「ゴジラの息子」は、怪獣映画でなく動物映画の一種とみればなかなかの出来だと思いますが、やはりゴジラの映画 には似つかわしくない。

「オール怪獣大進撃」の本当の面白さがわかるのは逆に大人になってからではないでしょうか。私は大嫌いでした よ、この映画。

(「ガメラ」シリーズの後期、ジグラ以外は子ども心にバカにしながら一生懸命観ていたんですけどね。あの世界は 楽しかったなあ)

「ゴジラも悪い奴じゃない」の台詞は「南海の大決闘」に主人公側の登場人物の一人が言って、ゴジラ=人間にとっ て悪の、怖い怪獣という認識のあった私は「あちゃー」と頭を抱えたのでした。リトルゴジラについて川北特技監督が良く出来ている」と「宇宙船」のイン タビューで語っていて、本心からの言葉なのか、判断に迷いました。

昭和ゴジラと同じ間違いをしていると感じました。それこそ宣言どおり「vsメカゴジラ」で打ち止めにしておけば と残念でなりません。

 

315 返信 Re:ゴジラ映画って 3 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/04 11:14

男性 40 O

keiさん、広がりのあるお話をありがとうございま す。

 

ゴジラの立ち位置をどう捉えるか、というあたりが大きな分かれ目になるのかもしれませんね。

円谷監督が関係した(監修も含む)ゴジラ映画を子細に考えると、当時の作り手はゴジラを「倒すべき存在」とは考 えていなかったと思われます。

劇中の人間達は自分達の社会を守るためにゴジラを倒そうとするわけですが、枠組みを広げればゴジラも人間と同じ 一体の生き物であり、人間が生きようとするのと同じようにゴジラも生きるべきだという観念があったはずです。

 

そんな描き方に当時から批判があった可能性は高いです。

某タレントさん(『ゴジラ』を封切りで見ることが出来た世代の方)が『空の大怪獣ラドン』について、「エンディ ングで登場人物が悲壮な顔をするのがおかしい。怪獣を倒したんだから喜べばいいじゃないか」と批判していました。

そのように、怪獣に共感させるような描き方に拒否反応を示す人がいたのだと思います。

 

しかし、円谷監督はゴジラを害悪として描くことを良しとしなかったわけです。

『キングコング対ゴジラ』でもゴジラはむやみに人間を攻撃したりしません。

攻撃されたときに反撃する。あるいは、頓着しないからこそ壊してしまう。(たまたま通りがかった列車やキングコ ングに対してのデモンストレーションでヘリコプターを破壊)

『モスラ対ゴジラ』で石油コンビナートに熱線を吐くのはかなり意識的と思われますが、名古屋城、名古屋タワーの 破壊がどんな風だったか。

(浜風ホテルも意識的かぁ)

いずれにせよ、悪意はないということははっきりしてます。(人間を苦しめてやれ、とは考えていない)

 

それでもちゃんと受け止めてもらえないことに業を煮やして、『三大怪獣~』でモスラと対話させたのではないかと 見ています。

(言葉で伝えないとわからんのかーー、という叫びが聞こえるよう・・)

『怪獣大戦争』ではX星 人に操られて地球人類に害悪を為しますが、X星 にゴジラとラドンを置いてくる富士とグレンの会話に作り手の意識が凝縮されています。

 

その後、2作 に渡ってゴジラは南海の孤島に出現します。

それまでのゴジラ映画とはストーリーの基盤が違っています。

これに関しては、私も批判的に思うところがあります。

怪獣映画のおもしろさは、怪獣が人間社会と対立するところにあると考えていますから。

しかし、孤島2部 作によって当時の作り手がゴジラをどう捉えていたかがより鮮明になったと思っています。

『南海の大決闘』(「ゴジラは中立だ」というセリフ。ダヨを目の前にしたゴジラの反応と赤い竹の戦闘機に対する 反応の対比・・)

『ゴジラの息子』(ミニラという仔怪獣を出してしまったことはゴジラの神秘性を奪う結果になったのではないか、 という不満も無きにしあらずですが、同時にあくまでも生物なのだという強い主張が見える)

ミニラに関して補足すれば、キャラクタープロモーションとか商品化の問題を無視して作品だけを材料に考えると、 ゴジラとは別種の怪獣ではないかという推論もありえます。(『怪獣総進撃』においてもほとんど成長していない)

 

円谷時代のゴジラを総体として捉えれば、『vsメカゴジラ』や『vsスペースゴジラ』でのゴジラ像も否定しきれ ないのです。

ただし、『vsスペースゴジラ』はストーリー構成が下手すぎた。

またvsシリーズ全体は怪獣キャラクターの改変(設定も気質も)、過去のシリーズとの断絶が問題ではあります。

それでも、シリーズ後半に至ってゴジラに感情移入させようという方向になってきたのはゴジラ映画として間違いで はないと考えていますし、

変節はあってもひとつの流れを持っていたとは言えるように思います。

 

ゴジラ映画は、怪獣に感情移入できない人のことも考慮して組み立てるべきだとは思いますが、逆に怪獣に共感意識 を持つ人を排除するような作りでは落第でしょう。

 

(『ミレニアム』以降の作品は、同じシリーズといえるような一貫性がありません。『ミレニアム』を見ておもしろ いと思った人が『×メガギラス』を見ておもしろいと思えるか?以下同様)

(『vsスペースゴジラ』、孤島物にしてしまえばそこそこおもしろい作品になったんじゃないかと。企業マフィア なんてカットカット!)

(と、いいながら私もvsシリーズを打ち切るなら『vsメカゴジラ』でやめるべきだったと思ってます-結構情感のあるいい終わり方をするんですよね-。ゴジラの死を見せてもあまりいいことないです)

(『オール怪獣大進撃』、いい作品だとは思いますが、封切り当時に受け入れられるはずもないのもまた確か。私は 封切りから数年後に見ましたが、ものすごくがっかりしました)

 

316 返信 Re:ゴジラ映画って 3 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/04 18:53

男性 40 O

うーん。

上記の中でゴジラの破壊行動に関して書きましたが、まったく人類をなんとも思っていなかったということもなさそ うではあります。

『三大怪獣~』での客船に対する攻撃をどう考えるか、とか・・・・。

個人に対する攻撃がないのは確かなんですが、「建物」「機械」となると違う意識だったか。

なんて、ゴジラが人類をどう思っていたかは、『三大怪獣~』で本人がはっきり言ってますけど。

(多少は悪意があったんでしょうね。そんなゴジラに共感できるような作りになっていたというほうが正確か)

 


318 返信 ゴジラ映画って 4 kei メール URL 2003/03/09 21:30

男性 43

 実は4ではないのですが…

 ちょっと東宝という会社に疑問持っているんですよね。

 以前、「×メカゴジラ」で「モスラ」や「サンダ対ガイラ」のスタッフがエンディングロールに載っていないでは ないかという怒りを書かれていましたが(よね?)、84年 にゴジラの復活で第1作と同じ「ゴジラ」、同じように平成モスラの1作めも「モスラ」とかつての傑作映画と同じタイトルにするのはどういう神経してい るのだろうと思っていたんですよ。

 たとえば84年 版の「ゴジラ」は第1作のリメイクではありませんよね。平成モスラも同様。いやリメイクだって、やはり本家とは区別するようなタイトルにするのが礼儀 ではないですか?

 

319 返信 Re:ゴジラ映画って 4 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/09 23:45

男性 40 O

賛成、賛成、賛成!

同じタイトルで別の映画を作ることを何とも思わないのか、かつての傑作映画の人気というかイメージを借りようと いうのか・・・。

内情を知る立場ではないので、どういう経緯でそんなことになったのかは知りません。

しかし、あくまでも観客の立場で見ていて、そんなやり方には先達に対する敬意が感じられないです。

 

(最近『ストーカー』という映画が公開されましたよね。これも、タルコフスキーの作品との区別をつける気が無 かったんでしょうか。タイトルというのは作品の顔ともいえるほど大事なものだと思うんですが・・。東宝の話ではありませんけど)

 

320 返信 『ストーカー』 村田耿介 メール URL 2003/03/12 22:25

男性 25 B

 

> (最近『ストーカー』という映画が公開 されましたよね。これも、タルコフスキーの作品との区別をつける気が無かったんでしょうか。タイトルというのは作品の顔ともいえるほど大事なものだと 思うんですが・・。東宝の話ではありませんけど)

 

 これ、原題は『One Hour Photo』。御覧になった方はわかると思いますが、内容に即したいいタイトルです。

 しかし邦題は『ストーカー』……タルコフスキーの映画よりも、近年の社会問題に対するイメージを喚起させるこ とを狙ったタイトルなのでしょうが、実際に作品を観てみると、このタイトルによって思い起こされるイメージと、内容から印象づけられるものは、随分違 います。

 『ゴジラ』と84年の『ゴジラ』とはケースが違いますが、近年マスコミでの露出等で身近になった「ストー カー」という言葉を、必ずしも内容に合致していない作品のタイトルにするのは、イメージ戦略としても幼稚だと感じました。「借り物」の印象で作品を当 てようというのは、せこいですよ。

 『One Hour Photo』(ストレートに言い換えると「スピード写真」?)そのままでは意味が通じないか ら、わかりやすい「ストーカー」に変えよう……別に変えるのが悪いと言ってるわけではないのですが、昔あったちょっといい邦題と対比すると、いかにも 安易なんですね。

 ついでにこの映画の日本版予告、カットを細かく割ってハイテンポなサスペンス映画のように見せてますが、本編 はいささかビジュアルに走る嫌いはあるものの、孤独な男の心象を演技と合わせて表現した静かな映像作りが印象深い作品でした。ぜんぜん違うやん!と劇 場で激怒しましたですよ。

 なんつうか、何もかもが作り手や作品自体に敬意を払わなさ過ぎと言いますか……。

 こうしなきゃヒットしないというなら、製作、配給、興行、観客、日本の映画に関わる諸々の事は、かなり末期に 来てしまっているのではないかと、不安ですね。

 

>管理人様

 まだ終了までは日があるのかもしれませんが、しばらく書き込む余裕もなくなりそうなので、今のうちに。

 今年もがっちり楽しまさせていただきました。どうもありがとうございました。また来年の祭りも期待させていた だきます。

 ではでは。

 

 

321 返信 Re:『ストーカー』 兄貴(赤) 2003/03/12 23:54

男性 43 O

村田さん、今年はあまり書き込みしてませんが、まだまだ言いたいことや、皆さんのご意見を聞きたいと思っていま す。

このBBSも、「メカゴジラを語る」というタイトルを変更して継続するようですし、今後もご愛好願います。

 

最近は、私的事情で精神印敵にゆっくりする時間がないので、カキコしてませんが、コンセントレーションが整えば バリバリ行きたいです。

今後もよろしくお願いしますよ~

 

 

322 返信 Re:ありがとうございます 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/13 09:24

男性 40 O

村田耿介さん、兄貴(赤)さん、お久しぶりです。

 

(ロビン・ウィリアウムズの)『ストーカー』についての解説をありがとうございます。

すごく参考になりました。

 

本当にこのごろの映像作品(映画もテレビも)を覆う「安易さ」には頭が痛いです。

映画が芸術であると同時に商品でもあることが裏目に出ているように思います。

 

もともと見世物であり商品であることからスタートした映画ですが、

少しでもいい物を作ろうという作り手のこだわりと、木戸銭を払って観に行った観客の真剣さが表現テクニックと内 容の深みを生み出していったのだと思います。

 

ところがテレビの登場によって、映像作品を目にする機会が莫大に増えたために観客の映像読み取り能力が飛躍的に 高まってしまった。

それ自体は悪いことではないのですが、相当出来の悪い映像表現でも観客側が経験に基づいて頭の中で補ってしまう 現象が起こっているようです。

何十年か前の観客にとってはわけのわからない作品でも、今のお客さんは「理解」出来るわけです。

それは一見いいことのように見えますが、映像作品の長所は目と耳で出来事を体験することだったはずです。

人間が視覚聴覚から情報を得る「型」を操って、あたかもその場にいるような「錯覚」を起こさせるのが優れた映像 作品であるはず。

「理解」というのは理性の仕事であって、体感することとはズレているはず。

観客が理解してくれることに依存していい加減な画作りをしているものが多いです。

(『×メカゴジラ』の特撮シーンにも言える)

(上記は自らの分析だけでなく富野由悠季著「映像の原則」も参考になりました)

 

映像製作に携わっている人に訴えます。

観客が理性を使ってかろうじて理解するような画作りは、作品にとって損ですよ。

つながらないカットの間隙を埋めるために観客は作品鑑賞には関係ないところで頭を使っているのです。

場合によっては、わざと映像の流れを断絶させることも必要でしょう。

しかし、それはよほど確信的に行わなければなりません。

 

商品として売るためには大衆の目を引くことさえ出来ればいいのでしょう。

タイトルに流行の言葉を並べ、劇中に歴史ある人気キャラクターを登場させれば注目度がアップし、とりあえず観に 行く人が増えるでしょう。

目先の利益にはそれでいいかもしれません。

でも、それでは足りないのですよ。

芸術とは心を豊かにするもの。

さまざまな感情を喚起するもの。

人間の心に関わるものなのです。

作品作りにおいては、広い意味での「心」をもっと大事にして欲しい。

芸術としても優れた作品は長い目で見れば、目先の利益を追った作品より多くの利益を生み出すはずです。

 

儲けるためにも優れた芸術を生み出す必要があるのではないでしょうか。

 

タイトルのつけ方のいい加減さから派生して別の話に展開してしまいましたが、

「安易さ」についてはゴジラに的を絞って書きたいこともあります。

 

この掲示板も『ゴジラ×メカゴジラ』だけのお話ではなくなってきたので、もうリニューアルしなければならないか な、と思っていますが、

『×メカゴジラ』の締めくくりにLansさんの玉稿を持ってきたいのでありまして・・・。

(すいません、催促するみたいで)

 

映像作品全般を語る掲示板になったら村田耿介さんも兄貴(赤)さんも機会を見つけてどうかご投稿お願いします。

(レギュラー掲示板になったらもっと「ゆるい」感じでやっていこうと思ってます。もともとはふざけるのが大好き な性分でして)

 


323 返信 未整理なままに 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/17 12:14

男性 40 O

ゴジラは見た目や動きに強い個性があり、それ以外の要素をいい加減に扱っても多くの人に受け入れられてしま う・・・。

 

しかしそんな表層しか観ないのは浅い鑑賞であって、表層を変えるのは論外としても表層の強さに寄りかかって浅い レベルでのアイデンティティを守るだけになっていませんか?

 

他人の創造物を正確になぞるのはなかなか難しいことです。

しかし、表面だけなぞってあとは好き勝手をやってもいいんですか?

 

大きくて強ければゴジラだというのなら、ガメラもガッパもみんなゴジラだ。

(『×メカゴジラ』でのゴジラはましなほうですが、良し悪し以前にゴジラを描かなさすぎ)

 

それはゴジラの個性だけの話ではないです。

シリーズ作品としてのつながりをどう考えるかも同じこと。

(つながっていればそれでいいとか、全部独立させてしまえばいいとかいう単純なものではない)

 

もっといろいろな思いが渦巻いていますが、うまくまとめられません。

またそういう話か、と思われる人もいるでしょうが、大事なことは何度でも書きますよ。

 


324 返信 それじゃ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/19 16:24

男性 40 O

えー、半年に渡って続けてきましたが、区切りよく3月一杯でこちらは閉鎖することとします。

 

従来は常設掲示板として「ギドラ掲示板」しかなかったですが、今後は映像作品専用掲示板も並行して常設しますの で、映画・テレビの話題はそちらへどうぞ。

 

『ゴジラ×メカゴジラ』に関することも4月以降は映像作品掲示板へお願いします。

 

と、まあ、閉鎖のお知らせでした。

 


325 返信 ミリタリー考察「ミレニアム」 Lans 2003/03/19 17:09

男性 37 O

ども、この所忙しくて来れませんでした・・・

申し訳ないです。

 

で、ミリタリー考察を開始しようと思います。

とりあえず「ミレニアム」以降、順次行っていきたいと思います。

 

●ミリタリー考察「ミレニアム」

 

軍事作戦

 海岸阻止

 

参加兵力

 攻撃ヘリ(画面確認では中隊規模=16機前後)

 戦闘機 (画面確認では数機程度)

 戦車  (画面確認では12中 隊~大隊規模=1428輌前後)

 仮想ミサイル車両(画面確認では中隊規模=ミサイル発射数から推測)

 指揮車両 96APC(戦車部隊を指揮)

 

攻撃方法

 攻撃ヘリ 小隊単位でミサイルやロケット弾を接近して波状攻撃

 

指摘-1  ミサイルの射程は数キロ単位、接近しての攻撃は無意味

 

指摘-2  ヘリは接近して射撃しては旋回退避するという波状攻撃であったが、現実のヘリは、低空を飛行して、障害物の向こうからポップアップして射撃、その後、 また障害物の後ろに下がり、場所を移動してまた射撃。今回は対怪獣なので、回避はあまり考えなくて良いが、高空で、自己を暴露して無意味なまでに接近 して射撃する事はナンセンス。左右に展開し、長距離からTOWなどを打ち込む事が現実的と思われる。

 

 戦闘機 F-15が 散開し4方から急接近しミサイル発 射後、逆傘型空中開花でブレーク

 

指摘-1  日本のF-15には対地ミサイルは ありません。F-15は対空戦闘専 門機です。今後、爆撃能力の付加を叫ばれていたりしますが、自衛隊では行わないでしょう。つまりF-15が対地攻撃を実施するのは、非常におかしいです。

 

指摘-2  ヘリ同様ミサイルの射程を無視。ミサイルの破壊力は弾頭の破壊力なので、近くで撃っても遠くで撃っても変わらない。

 

指摘-3  戦場投入はヘリに次いで2番目に投 入されましたが、固定翼機と回転翼機の特性から考えて、本来はより遠方へ進出できる固定翼機が攻撃するのが筋。ヘリはその次。

 

指摘-4  機体投入量も少なすぎ、このような任務であれば、1個 飛行隊が全機で出撃し、順次攻撃して去っていかなければならない。ちなみに攻撃は111航過が基本。また攻撃は12機 ずつ順次行われる。またその飛行コースは決して衝突コースは取らない。

 

 戦車 90式 および、74式が確認。海岸線に勢 ぞろいして打ちまくる。

 

指摘-1  彼らは散開して被害を軽減するという頭はないのでしょうか?また、小隊、中隊単位で有利な射撃位置を占位しようと機動しないのでしょうか?さらには、 目標側面からも砲火を浴びせ、目標の気をそらすような考え起きないのでしょうか?他にも・・・火力戦闘の主力部隊である特科(砲兵)はどこ?90式戦車の主砲は120mm、自衛隊の主力火砲FH-70155mm でつ。

対怪獣戦闘ならば、戦車が目標の移動を阻止して、そこに特科(砲兵)が火力を集中したほうが良いと思われます。

 

指摘-2  投入戦車数が少なすぎ、他の地域に脅威がない状態であれば、1個大隊くらいは、簡単に投入可能。陸自が本気になれば、短期間であれば100輌単位の戦車は簡単に運用できる。(CGで加工してるし、各地に分散展開してるような演出を行えば、大規模が戦力が展開していると見せる事が可能。全てを画面の中 に押さえようとして、その範囲でしか部隊投入されていないようになっている。これは他の怪獣映画全般に言えます。見えない部分や部分的に分割して見せ る事で、いくらでも大軍が動いているように表現できるはず。こういうスケール観を魅せる手法は日本映画界は昔から弱い。)

 

 仮想ミサイル車両 例の新兵器、徹甲ミサイルですね。多分、元ネタは運動エネルギーで戦車の装甲を貫徹すると いうADATSなんでしょう が・・・目視距離で撃ちまくってましたね。

 

指摘-1  矢張り、ミサイルの特徴である長射程をどう考えているのか・・・個一時間

 

指摘-2  元ネタは米軍が開発中ですので、それを対ゴジラ用最新秘密兵器みたい偉そうに切り札とするのは・・・如何なものかと・・・仮想兵器としては地味すぎで はないかと(w

 

 指揮車両 最新の96APC(自 動擲弾発射機付き)を指揮車両にしましたが、あの車両が戦車部隊の指揮を取るなどありえません。96APCは 装輪車両(タイヤ)なので、装軌車両(キャタピラ)である戦車の機動に付いていけません。

 

96APCは、歩兵輸送車両です。

APC=装甲歩兵輸送車(アーマード・パーソナル・ キャリアー)

 

はぁはぁ・・・次回はvsメガギラス

自衛隊自体の出番が少ないこの作品・・・

しかし対怪獣組織Gグ ラスパーが主役

なのに、戦闘部隊は数名。。。それでいいのか?

(この時点で既に軍事的考察の範囲外なんですが・・・一応やりますね)

 

326 返信 じゃ、急いで Lans 2003/03/19 17:28

男性 37 O

●ミリタリー考察「vsメガギラス」

 

冒頭の対G市 街戦

実施の意味合いが全く説明されていません。

この時点で軍事的な魅せ方として最悪です。

ミッションが見えない軍事描写は軍事っぽく見えません。

 

 

軍事作戦

 海上攻撃

 

参加兵力

 F-15 4

 グリフォン

 

F-15が搭載可能な魚雷はありません。

また今後も、そのようなモノは開発されないでしょう。

 

現在、航空機搭載魚雷は対潜水艦用兵器な訳ですが

対潜作戦とは、哨戒任務を含め、非常に長い洋上滞空時間を求められます。

しかし、敵の攻撃を避けたりするような機動性や、即座に目的空域に到達するような高速性は求められません。

 

よって、対潜作戦は大型機や艦艇から運用可能なヘリとなる訳です。

 

さらに、もしこの魚雷は対怪獣用に開発されたものならば・・・

これも、F-15の ような高速戦闘機に積む必要はありません。

 

発見後、哨戒機が追尾している間に他の低速大型機をゆっくりと呼べばいいのですから・・・

 

いくらゴジラが速くても、航空機より速い訳ではないので・・・

 

 

「グリフォン及び、Gグ ラスパー」

そもそも、あれだけの予算と設備を持っていて

実質的な戦闘部隊がグリフォン1機ってどういう事でしょうか?

 

この部分が、私が昔からウルトラ的対怪獣組織に感じる非現実感です。

 

非現実感を前に出すウルトラシリーズなら良いのですが、

比較的現実路線の東宝シリーズには、まったくもって合ってしなのではないか?と思います。

 

次回、GMK  一部では軍事的と騒がれましたが・・・

単に、それっぽい兵器が出て、それっぽい描写はセリフが幾つか入っているだけです。

作戦的にバラバラですし、そもそも、その作戦が見えない。

それで軍事的とは、片腹イタイです。

(次第にヒートアップしてきとります)

 


327 返信 駆け込み Lans 2003/03/19 19:10

男性 37 O

閉鎖前の駆け込みになりましたが

なんとか軍事考察は書き込みたいと思います。

 

よって駆け込みハイペースで逝きます(汗

 

328 返信 Re:駆け込み 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/19 20:42

男性 40 O

お忙しいところご無理申し上げてしまいましたぁ。

しかし、兵器が重要な役割を果たす作品ですから、軍備・軍事に詳しい方の考察も必須であると考えました。

 

閉鎖前に間に合われてよかったーーーー。

 

それぞれのスレッドへの返信を省く失礼をお許しください。

 

Lansさんのご指摘の一部に対しては、怪獣(ゴジ ラ)がいる世界なのだから、現実の兵器とは違っているところがあっても仕方ないという反論もあるかもしれません。

しかし、一歩踏みとどまって考えて欲しいです。

怪獣映画が怪獣の存在を前提にしてその作品世界を現実世界とはかけ離れたものにしてしまっても、怪獣映画のおも しろさは守られるのか?

現実世界と同じこと、現実世界とは違っていることのさじ加減がおもしろさを増やしたり減らしたりするのでは?

そんなバランスが取れているのかどうかを考え直す材料にもなると思いますよ。

 


329 返信 ミリタリー考察「GMK Lans 2003/03/20 16:25

男性 37 O

主な軍事行動

 各種警戒/救 難活動

 東京湾岸市街戦

 

登場戦力

 ヘリ各種

 ナゾの戦闘機(実在しない架空デザイン。ロシア機に酷似(w

 イージス巡洋艦(自衛隊じゃないので巡洋艦は正解(w

 戦車(上、各種兵器が架空なのに、実在の90式・・・なぜ?(w

 D03削 岩弾(なぜ、あんな削岩作業機に専用車両?

 

行動評価

・各種警戒/救 難活動・・・概ね良好

 

・山岳地帯でのG阻 止爆撃

なぞの戦闘機は通常爆弾で爆撃しています。それは良いのですが・・・

なぜ、わざわざ架空戦闘機なのでしょう?なにかの流用?

 

しかし、目標の進路が固定される山岳地帯でG後方より接近し投弾後、離脱というのは基本的に正しいです。

 

・東京湾岸市街戦

地上部隊、戦車の投入自体は問題ないのですが、やはり運用は並べて撃つだけ

特に市街地では、一度に戦闘加入できる展開数に限度が発生する為、

市街地に入ってからの総力をあげた迎撃というのは効果激減

 

海からの上陸に対処するなら別ですが、

今回のGは 海から上陸だけではなく、かなりの部分を内陸侵攻して来ました。

本気で迎撃するのなら、相手が怪獣1体である以上、少しでも多くの部隊を展開して火力を指向できる場所で行うべき。

そして、そのチャンスはいくらでもあったはずです。

そして、その時点で投入可能なものは削岩弾だろうが、なんだろうが全て投入し縦深陣地を持って迎撃すべき。

 

そうそう、防衛線も、いつも1線しかないですね?

これも不思議。敵も広く展開してるような戦争ではないのですから

いくらでも戦力は集中できます。そして内陸ならば、地積に縦深の都市海岸部と違って

数線に渡った抵抗陣地を張る事が可能なはずです。

 

市街地侵入後の迎撃は、市街地の被害伝々以外にも兵力および火力集中を妨げる意味があるのです。

 

軍事における市街戦闘は火力や数に「劣る側」が上記に特性を生かして、優勢な相手に大して行うものです。

 

相手が単体で、こちらも火力を集中しなければならない状態であっては

百害あって一理なし!

 

また、D03削 岩弾ですが、そもそも、あんなもの、なぜ防衛軍が持っているかが不明。

 

序盤で落盤事故の救出シーンがありますが、落盤事故自体、非常に珍しいものです。しかも、あのような爆発物です から、さらに落盤を誘発し災害規模を広げるだけのものです。

 

一応、軍事的にトーチカ等の重防御施設の破壊が目的ならば、

前線での直接照準射撃なども必要と思いますが、あの発射機では

敵弾飛び交う前線に持ち込むのは無理です。

 

もし、MLRSの ようにロケットやミサイルの弾頭として長距離攻撃を行うならば、

矢張り、市街で接近攻撃する意味は全くありません。

 

さてイージス巡洋艦ですが・・・

これら艦艇の最大火器は主砲ではありません。

対艦ミサイルや対地ミサイルの方が威力があります。

(現代の艦砲は、ちょっとした上陸支援や対空射撃用です。口径76mm127mm

(上記の理由もあるので対艦戦闘には、相手がミサイルを使う程じゃない場合などでないと使いません)

 

で、ミサイルならその射程は100Km単位です。

なぜ、Gの 火炎の直撃を受ける範囲において射撃していたのか?

はなはだ不思議。

 

目標が市街地であり、目視しないと照準できなかった?

いいえ、そんな馬鹿なです。

 

対艦ミサイルは目視照準なんて無意味ですし

対地ミサイルも同様。

 

もし、架空兵器でレーザー照準の対地ミサイルだ

などと言うのなら、それもヘリや周囲で監視してた地上部隊が照射すればすむこと。

 

むざむざ高価値目標であるイージス艦を危険海域に持ち込む意味はありません。

 

また、艦上から陸上部隊を指揮していましたが、あの防衛軍では、そのような訓練を日常行っているのでしょうか ね?不思議ですねー。

 

あの僚艦が撃沈されたのは、完全に作戦ミスです。

 

もし、演出的に撃破される艦艇を出したいのならば、

市街戦を行いたいならば、Gの接近経路は海からに設定しなければ

非常に無理が出てくる事になります。

 

Gの陸上活動を最小限にしとかないと・・・

 

次回 xMG  もう、いろいろ書きましたが

地上戦闘の書き方は、シリーズ揃って駄目駄目なのがお分かりになられたと思います。

 

次回 xMGは 一見すると迫力の序盤メーザー部隊の激闘と

機龍出動以前に湾岸に展開した陸上部隊について考察

(既に考察というより、こき下ろしになりつつありますが・・・)

 

完全に軍事的考察に従って描写しても、実は面白くないです。

ですので、ある程度はウソでも良いと思いますが・・・

 

それよりも、作戦的にかっこよく見せる努力を・・・

ディテールよりも、まず作戦目的を明確にして

実行手順を見せることによって

「考えられた行動」を魅せる事がなによりも大事ではないかと思います。

 

行き当たりばったりの戦闘や、

ただ戦車を並べて撃つだけの戦闘は、

見ていても、人類側の叡智や努力が見えてきません!

 

そこが見えて初めて戦車や戦闘機や艦艇が部隊に見えてくるのです。

そして、それを打ち破るからこそ、怪獣はすごいと魅せることが出来るのです。

 

みなさんも、推理物なので、非常によく考えられたトリックを見ると

「おー、なるほど良く出来た計画だな」と関心するでしょ?

それを刑事、探偵、捜査官が見破っていくのは

「おお、これを見破るとは、こいつもっとすげー」

と思うでしょ。

 

怪獣はこれが力技で打ち破る事になりますから、純粋に破壊力を観客に納得させる事ができるんですよ。

 

あー、もったいない。

せっかく、良い特撮技術があるのに・・・

 

 

#リアルに見せる特撮技術だけが怪獣映画に必要な訳じゃないです。

 

330 返信 Re:ミリタリー考察「GMK 殿 様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/20 17:46

男性 40 O

ありがとうございます。ありがとうございます。

参考になります。

気がついていなかったことも多々あります。

 

いま現実に(ある意味)日本も巻き込んだ戦争がはじまってしまいました。

非常に嫌な気分です。

それでも、映画の話も止めないぞ。

 

×MGに ついても期待しています。

 


331 返信 ミリタリー考察「xMG Lans 2003/03/20 17:51

男性 37 O

主な軍事行動

 館山迎撃戦

 東京湾岸上陸阻止戦

 

登場戦力

 メーザー車

 戦車(90式)

 対艦ミサイル地上発射機

 機龍御一行様

 

・館山迎撃戦

まず、まじめに考えれば、メーザー車の存在意義です。

一応、過去の戦訓により装備され対怪獣戦闘に投入されておりますが

 

矢張り、そんな接近せずとも、高台など、少しでも長時間射撃を継続する場所に陣取る必要があると思います。

私、実際の館山付近に車でよく行くのですが・・・

館山付近は、海岸付近まで山が迫りってる場所が多く、多少、広さがある海岸部の場合、高台の国道付近に陣取るの が可能かもしれません。

なお、メーザー車は巨大なので、多分、館山付近では、国道のトンネルを通れないため、展開は難しいと思います よ。実は・・・

 

また劇中の町と森林ですが・・・

どーも、館山付近で、そのような雰囲気の場所に思い当たらないのですが。。。

 

また、台風でゴジラの発見が遅れて上陸に陸上部隊の事前展開が間に合わなかったようですが・・・それでもメー ザー車が踏み潰されるような前に出るのは・・・おかしく思えます。

 

また戦車隊もいつものように正面から撃つだけです。

(戦車隊の運用考察に関してはミレニアムでの指摘を参照)

 

一応、主人公がメーザーでGの頭部を狙おうとしてたのには、ちょっと賞賛したりします。

相手が生物である以上、眼球という、一番脆くて、一番重要な外部情報収集組織を狙うのは非常に有効と思います。

でも、これは彼女がすごいという訳ではなく、それが当然だろ?と言いたいのを言明しておきます。

普通、部隊として照準目標は指示されると思うのですが・・・

射撃が統制されずに、ただの各個射撃というのも大問題、

なんの為に指揮官というものが存在するのか、個一時間(略

 

また、劇中で大型ミサイルをGに向かって発射していた車両ですが・・・

あれは実在する対艦ミサイルなのですが。。。

直接照準射撃能力なんかありません。

 

対戦車ミサイルとは誘導方法が全く違いますので・・・はい。

 

あのように、直接狙って撃つのは、対戦車ミサイルくらいです。

 

また、平成ガメラで「対空ミサイル」が東京タワーのギャオスに向かって打ち込まれましたが・・・

 

ミサイルの破壊力として、対空ミサイルは

「最も破壊力が必要なく、実際に破壊力がないミサイルです」

 

よって、怪獣に対し、最も意味のないミサイルであると推測されます。

そして次に、対艦ミサイル、破壊力は最大ですが、誘導時の機動力は最低なミサイルもありません。

これは低速の艦艇に対し(時速5060Km 前後)長距離から誘導し進路を少しずつ定めていくミサイルです。

 

よって怪獣の動きについて行けるとは思えません。

 

また、先にも書いたとおり、直射する為の照準機もありません。

もし、撃つとしたら横に人が立って狙う事になりますが・・・

 

それで当たると思えます?当たるわけがないでしょう。

 

しかし、映画は架空の世界であり、仮に対艦ミサイルを改良して

対地直射可能に改造したとしましょうか?

 

それなら、既に自衛隊が所有するMLRSを持ってくればいいだけです。

改造の必要がありません。

 

対地攻撃用の大威力支援兵器は実在し、現に自衛隊は保有しています。

しかも、これは間接射撃(例:丘の向こう側などの見えない場所から、観測による情報で照準し、そこに火力を投射 する射撃方法)を標準としますので

これもわざわざ、危険に身をさらす必要はなったくないです。

 

劇中のミサイル車両の役目、あれは戦車が行うべき任務です。

(しかも戦車の方が数多いし)

 

ともかく脚本の方、演出の方、誰でもいいですが

「間接射撃」と「現代の火力戦闘」を少しは勉強して欲しいです。

 

あの戦闘はWW1以 前、まるでナポレオン時代の撃ち合いのようです・・・

WW2で も火力戦闘の基本が出来上がってますよ・・・)

 

自走砲や牽引火砲などの火力戦闘部隊と

戦車などの近接戦闘部隊の使い方をごちゃまぜにするのは・・・

 

初心者も良いとこです。

 

後、ミサイルにも目的別に種類があり、その目的以外には、殆ど効果がないし、そのように撃つ事さえ出来ない場合 がある事を知って欲しいです。

 

 

 

対ガイラ時のメーザー車は、ガイラ自身が峡谷内部に入り込んり、市街突入を阻止できなかった為に、いやいやなが ら接近戦闘にメーザー車も突入。

(多分、警戒線の穴を抜けられた為、自衛隊があわてて追って来て市街戦突入になってしまったと推測されます)

 

当時の軍隊の偵察能力は今と比べてかなり限定されております。

よって、市民などが避難した市街地では、民間から通報もなく、

また目標も走り回る怪獣の為、一度突破されると、追いかけっこになってしまう可能性があります。

そして自衛隊は道路移動ですが、怪獣は建物を破壊して直進可能。

しかも破壊した建物は自衛隊の追撃を妨害します(w

 

また、この特の市街戦では、自衛隊は障害物の為に移動するガイラに対し射撃継続が出来ず、何度か急速な陣地変更 を余儀なくなれています。

このように、対怪獣市街戦は、人類側が一方的に不利になるだけです。

 


332 返信 簡単なまとめ Lans 2003/03/20 18:33

男性 37 O

軍事っぽい描写に必要な事

 

・明確な作戦目的の表現と方法の描写

(なにを目指して戦うのか?撃破か?誘導か?(侵攻方向をそらすなど)、撃退か?時間稼ぎか?)

 

・火力集中の出来る戦力配置と損害回避の分散

(多数部隊が同時に行動しているのを見せる)

 

・兵器能力に基づく運用

(その兵器の使用目的の把握と目的にあった使用)

 

・統制された行動

(射撃統制、戦場での部隊機動)

 

「ちょっと解説(w」

時間稼ぎの場合は、一度に全滅するのを避け、

有利な地形や事前に構築した陣地を利用して、

抵抗しては逃げ、抵抗しては逃げを繰り返し、少しづつ後退します。

これを陸戦用語で「遅滞行動」と呼びます。

自衛隊が反撃までに行う為、非常に重視している行動です。

 

また、相手の行動にあわせ、前線部隊は薄くして、突破して来た敵に

後方に待機させていた大戦力を一気に叩き付ける方法があります。

これは「機動打撃」もしくは「機動反撃」とか呼ばれます。

 

この遅滞や機動反撃・・・実はすごい奥が深いです。

陣地で敵の突破そ阻止するかに見せて

わざと薄い部分に誘導。

(もしくは防御部隊が後退して敵の突出を誘致)

そこに予備として後方に拘置させておいた機甲部隊で側面から打撃する場合とかもあります。

 

あと、軍事用語で拘束という言葉も重要です。

これは戦闘に持ち込む事により、相手を拘束する。

すなわち、他への移動を阻止するという意味です。

 

対怪獣戦闘でも、1隊 が正面戦闘で怪獣を拘束する間に、もう1隊 が側面や後面に回り込む・・・

この程度の芸当は見せて欲しいです。

(いや、芸当というより基本なんですが・・・)

 

後、交互躍進による後退とか・・・

援護射撃&援護化の移動(ファイヤー&ムーブメント)は

戦術の基本中の基本です。

 

後、射撃により、相手の移動や行動を封じる事を「制圧」と呼びます。

 

敵の撃破は最終目標ですが、それにいたる手法は様々です。

決して、並べて撃って決着が付く様な戦闘はありません。

 

ちなみに、初代ゴジラの戦車隊は、最初、後方に待機させてあったものを

突破地点に投入するという予備隊運用による機動反撃の典型的な例です。

(ただ、投入戦力が少なすぎましたが(w

 

歩兵による警戒陣地

それを支援する直射砲兵(直援砲兵)

そして、後方から全般支援に任ずる間接射撃砲兵(主力砲兵)

 

さらに突破地点に機動する予備機甲部隊

 

さらに、さらに航空は、常に滞空していられず、普段は基地待機

(なので、実は呼んでから到着まで時間がかかります)

 

じつは、初代ゴジラの部隊運用は、かなり本気で基本を踏んでいます。

(あれで、もう少し基本の作戦要綱の説明とか、火力展開の規模や、警戒陣地の配備規模などでスケール観が出せて いればなぁ・・・)

(小説版/ラ ジオ版とかは、結構書いてあったんだけどなぁ。おしい!)

 

333 返信 書いた書いた Lans 2003/03/20 18:50

男性 37 O

あーすっきり(w

 

お言葉に甘えて、かなりきつく書きまくってしまいました。

 

実は、つい最近、某掲示板で本職の方と遅滞や機動防御に関して

論議する機会がありまして・・・

 

戦術要綱(戦術ドクトリン)や編制って大事だなっと、

つくづく実感しました。

 

しかし、対怪獣で、本気の作戦を描けた映画って

ほんとに無いです。

 

いつも、たかだか1個 中隊~良くても大隊程度しか登場しません。

(ガメラ2で は名称だけは出ましたが、描写は皆無(w

 

航空機も一個飛行隊出る事もまれ・・・

(ああ、初代のF-86は目標後方から編隊ごとに波状攻撃、1編隊1航 過。。。これも正しいし、投入も数波・・・1個 航空隊だなぁ・・・初代素晴らしいなぁ(w

 

この程度の戦力投入で「奴を阻止できないのかっ」て・・・あんた・・・

って感じです。

 

最近はネットなどで小学生でも簡単に防衛庁で自衛隊の規模を知ることができます。

あまりなウソは子供にも通じなくなりますよ・・・

(そして子供に子供だましと罵られる・・・と最悪)

 

ガンダムの影響で、中隊とか小隊とかの戦力用語や規模把握が既に一般的になってますからね。小中学生でも知って る場合があります(汗

 

(小隊は3機、 中隊は3個小隊)

(実際は多少違いますが、3単位制の部隊の基本はこんなものです)

 

 

(実際には4機 (輌)で1小隊や4小隊+支援小隊で1中 隊とかの場合もありますので一概には言えませんが・・・(w)

 


334 返信 ちぃっと話題がずれますが Lans 2003/03/20 18:55

男性 37 O

えー、始まってしまいました。

2次 湾岸。

 

誰かが「やる」と言い出したら、

言葉だけではそれを阻止するのは難しい

という事の見本のような展開であったと思います。

 

(そして、それが指導者層であった場合、必然的に多くを巻き込みます)

(国民はそれから逃れる事はできません)

 

この後は、ただ、ただ早期決着だけを望みます・・・

 


335 返信  お久しぶりです  ゴジゴメ URL 2003/03/20 19:00

 

12年前の湾岸戦争の頃 確か海部内閣で連日自衛隊派遣PKOについて毎日臨時国会で大激論してました 多国籍軍とイラクがクゥェートでドンパチしている時にです。

 

結局、イラク軍は撤退、米軍はベトナム以降たまりにたまった武器の在庫処理をして勝利し 日本ではPKO法案が通りクゥェートに一兆円の援助をしたものの  クゥェートからは全然感謝されずじまい。

 

それなものだから小泉首相今回のイラク問題、日米同盟(安保)が らみ、北朝鮮もあり 最初からアメリカに追随してました。

確かにフセイン政権はクルド人虐殺をはじめとんでもない事をしてきています。

しかしそもそもそのノウハウを教えたのはアメリカでありフランスな訳です。

 

今回フランスは戦争ではなく査察を望みましたが アメリカは戦争をはじめてしまいました。911テロ、ラディンをイラクと関係ありとしていたはずですが  ブッシュは今一言も言いません。

結局米国の石油を牛耳るユダヤ系財閥に都合のいいエリアにしたいのでしょう。イラクとクゥェートの国境の石油は 埋蔵量は世界第2位と言うことですから。

そしてイスラエルの天敵を今度こそ倒しておきたいというユダヤ系アメリカ人ロヒーストのネライもあるんだと思い ます。

短期間で終わると聞いていますが 世界情勢がもっと多極化したらますます日本も対岸の火事感覚ではすまされない と思います。

 

恥ずかしながら今日TVの報道を見て改めて戦争ヘの不快感を思い出した次第です。

こういう現実を作家さんたちは ゴジラ、φず、夏公開のコスモス等の特撮モノに形を変えて盛り込ませるのかと思 うと複雑な心境ですが 実際ゴジラも最初は戦後の原爆実験への痛烈な批判から始まっているわけですよね。

 

新作であり50周 年記念にあたるゴジラ映画 やはり来年になるんですかね?

どなたが監督されるにせよ 今の世界情勢を踏まえなおかつ既作以上に希望を持たせてくれるような作品にしていた だきたいと思います。

 

2週間前ですか 深夜TVでガメラ3見ました。

イリスのCG、ギドラが千年竜王になるシーンとおんなじ構図でした。

金子監督絶対ゴジラよりガメラ贔屓だと思いました(^^) 

 

 

 

 

 

337 返信 Re: お久しぶりです  殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/20 20:47

男性 40 O

ご投稿ありがとうございます。

戦争には私も強い不快感を感じています。

為政者たちの言うことはどうにも胡散臭くて「?」ばかりが頭の中に渦巻きます。

 

特撮作品はいろんな意味の「戦い」を取り上げることが多いですから、現実世界がはらむ「戦い」の問題も取り込ん でいかざるを得ないのだとは思います。

しかし、ちゃんと透徹した目で現実を捉えているか?というあたりが・・・・。

 

(「コスモス」特別編集版の最終話を概ね見ましたが、呆れました)

 

ゴジラ50周 年には新作を作るのでしょうけど、いまの流れのままだとストーリーや理念より、映像効果(ああ、特撮とは呼びたくない)ばかりを優先させた中身のない ものになりそうで不安です。

 

338 返信 Re: お久しぶりです  Lans 2003/03/20 21:22

男性 37 O

> 今回フランスは戦争ではなく査察を望み ましたが アメリカは戦争をはじめてしまいました。。

 

 

戦争に反対して査察を要求し続けた

フランス、ドイツ、ロシア、中国ですが・・・

 

彼らの反対理由は、決して人道的なものだけではありません。

実は、イラクの石油開発の権利を彼らは持っていたりします。

(日本のメディアはあまりこの事を伝えていませんが・・・)

 

そこに米英が入り込めば・・・彼らの取り分が減りますね・・・

 

国際政治は結局、各国の利権争いの場でしかなかった訳です。

どこにも正義は存在しません。

そこにあるのは、自国にとっての正義です。

 

今も昔も国連に真の調停能力はありません・・・

 

事実は・・・知れば知るほど・・・悲しいものですよ。

現実は・・・

 

でも、それだからこそ現実を知らないと

いつの間にか為政者の手のひらで踊らされる事になりかねません。

恐ろしい事です。

本当に恐ろしい事です・・・

 

情報は、絶対に一方からだけ見てはならないと思います。

必ず多角的に入手し、自分で判断できないと・・・

 

いつのまにか・・・って事も・・・

 

今回のフランスも回避不可能が確定した「時点」で

イラクの対応次第ではフランスの派兵も示唆し始めました。

 

これは、戦後、アメリカに全てを持っていかれる事を恐れてのものと思われます。

回避で自国の権益を防衛できないなら

自分も参加し、その上でなら、戦後の発言で自国権益の保全を・・・

 

これが世界の外交です。

 


336 返信 Lansさん 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/20 20:38

男性 40 O

たくさん書いていただいて、嬉しい限りです。

(でも、かなり手心加えていらっしゃるんでしょうね)

 

何度も読み返して、怪獣映画および戦争映画を観るときの参考にします。

自分で資料などを探すときの指針にもなると思います。

 

(いろいろ刺激されて、創作意欲もむくむくと・・・)

 

ほんとに「締め」としてふさわしい考察でした。

もう一度、お礼を。

ありがとうございました。

明日の特撮のために!

 


339 返信 ようやく つっつ メー ル 2003/03/23 19:45

男性 32 A

間に合った・・・。最近、ニュースでも囁かれているアメリカとイラクの戦争問題。そういう胡散臭い世の中にこそ 今改めて本多監督作品のメッセージが重く感じます。何故人間は仲良くなれないのか?って。様々な人種問題とかありますけどそれをやれる人がいればなあ と思いますね。で、今「世界大戦争」の再評価をしたらいいのにと。こんな時にこれのDVDを出さないとは・・・。さて話はゴジラに戻しますけど今度の50周年記念映画の時にはそれに相応しい作品にして欲しいです ね。今のままだとどうしょうもないし・・・。少なくとも手塚監督を除外したスタッフの解雇をしてもらいたいですね。続投したままだと仮に新怪獣を出し ても同じだし・・・・。スピリッツ的にも円谷、本多両監督の精神も継承されてないし・・・。(もう東宝はゴジラの肖像権はなく配給のみだし ね・・・・。版権はあってもデザインの変更とかはデザイナーが物故している今、もう不可能の筈なのに平然と無神経にしてるし・・・。)もうちょっと何 とかならないものかな・・・。

閑話休題。最近小林晋一郎氏の「形態的怪獣論」を入手し読んでみました。で、新モスラの欄を見ましたらこんな事 が書いてありました。「vsギドラ の大ヒットによって旧作怪獣のリメークという路線は確立したが、それは現在の子供達にとっては新怪獣であると同時にかってのファンたちにとってはかっ てのままの怪獣こそが望まれたのだ。」ここまではいいのですが問題は次です。「だがしかし、たとえ技術的に旧怪獣をそのまま再現できたとしても、今そ れを作る意味がどこにある?それは単なるノスタルジーに過ぎないのではないか。」と言ってます。大体そんなことをいう自体ノスタルジーだと思いますし この点はおおいに疑問を感じます。何だかこの人「文化の継承」が判ってない気がしてきて・・・。それに最近の作品だと「日常」に「非日常」のものが侵 入しそれが人間社会に影響を及ぼすってのが余りにもなさすぎ・・・。そんな時にゴジラの新作を作っても駄目なのは目に見えてますし新怪獣の創造も無理 なのでは・・・。もしそれが出来るのなら次はちゃんとした作家に頼むしか方法はないと思います。とにかく明日の特撮界に乾杯!ですね。

(で、ゴジラもサンダーバードと同様「円谷英二プロダクション」にしデザイン、設定の変更も不可能にすればいい のに・・・。そうすれば少しかマシになるのでは・・。過去の作品ではなく今に生きる作品として。)

 

340 返信 Re:ようやく 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/24 10:16

男性 40 O

つっつさん、いろんな意見を出してくださってありがとうございました。

この掲示板をどれだけの人が読んでいたのか、またどんな人が読んでいたのかはわかりませんが、

ゴジラが先人の残した文化遺産であることを考えると、まずは多くの人の意見を集めることが大事でありましょう。

 

その先は現行のゴジラスタッフがどう考えるかにゆだねるしかないのかもしれませんけど。

芸術の良し悪しは多数決で決まるものではありませんから、より良い考えを拾い上げてもらえれば嬉しいです。

しかし、ゴジラ映画は興行であり、商業ですからどうしてもどこかに多数決の論理がはさまってしまうのでしょう。

商業映画の作家には、そんな商売の要求に応えつつ芸術としても正しく優れたものを生み出す努力をして欲しいと思 います。

 

法律的にはゴジラの肖像権はがっちり東宝が握っていると思いますよ。

黒澤明監督がおっしゃっていましたが、

「映画の著作権は曖昧だ。結局会社が持っていってしまう」

というのが現状でしょう。

円谷監督も本多監督も「ゲイジュツ家」気取りのない職人という面があったと思うので、それが間口の広い娯楽作を 生み出したことは否めないにせよ、同時にゴジラの創作物としての原点を曖昧にさせてしまったようにも思います。

 

映画がどんな経緯で作り上げられていくかというのは、本当に千差万別で外から見るだけでは、スタッフの誰にどん な責任があるのかはっきりとはわかりません。

いまのゴジラ映画に不満があるとしても、スタッフを入れ替えれば変わるのかどうか定かでない部分もあるかもしれ ません。

もちろん、はっきりと変わることもあるんですが。

特にゴジラシリーズのようなドル箱になると映画スタッフでない「偉い人」からの横槍もたくさん入るという噂を聞 きますし・・・。

(ドル箱というほど客は入っていない、という意見もあるかもしれませんね。いやいや、商売として考えれば、グッ ズ販売の売上も考慮しなければならないのですよ。ゴジラグッズとなると湯水のごとく金を使う人がいるでしょ)

同時に新たな人材の発掘が必要という思いもあるのは確かです。

 

小林晋一郎さんの「形態的怪獣論」は未読でした。

「宇宙船」に連載されていた新・形態的怪獣論は大体読んでいて、怪獣デザインを純粋に形から論じる切り口が新鮮 で勉強になりました。

んが、オリジナルと同じ物を再現することに意味がないとおっしゃっていましたか・・。

それは怪獣を見るとき「形」を重視しすぎなのかな?とも思いますね。

「形」が変わってしまうのも良いことではないですが、それぞれの怪獣の性質とか出自・背負う歴史こそが「物語」 の中ではより重要ではないかと思います。

形を変えるにしても、オリジナルが目指したものをより洗練された形で実現するのが筋でしょう。

(デザインコンセプトを変えるのは言語道断。昨年の白目は犯罪に近い)

 

いかんなー。

不満が多すぎるなー。

でも、繰り返しになりますが、ゴジラそのものについては平成vsのゴジラより、『2000ミレニアム』『×メガギラス』『×メカゴジラ』に出てきたゴジラのほうが正統派だと思ってます。

とくにミレニアムとメガギラスのゴジラには確実に愛嬌のようなものがあり、それこそゴジラだ、と思ってます。 (そこにわずかな光明が・・)

 


341 返信 閉鎖直前で つっつ メー ル 2003/03/28 23:04

男性 32 A

又来ました。今後のゴジラは誰の手に委ねられるかまずそれからですね。でもこの映画、なんだかんだいいながらも 楽しめましたから可能性はありですね。手塚監督という逸材も出たし(^O^)もっとも東宝がもっとキャラクターの管理がちゃんと出来ればの話ですが・・・。やはり新作は嬉しいものですし。賛否両論あ るのも健全な映画のあり方だし。では明日の特撮界に乾杯!(と言いつつも今度のもあんな出来ならもう新作を見るのはやめにします。何だか想い出がけが されそうだし・・・。もう十分にか・・・。)

 

342 返信 Re:閉鎖直前で 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/29 20:10

男性 40 O

どうもお世話になりました。

結果として厳しい意見が多い掲示板になってしまいましたが、不満点疑問点をはっきり書ける場として機能できたか な、と思っています。

ゴジラ映画があるだけ幸せとばかりにとりあえず褒めるようなことをしても作品の質向上にはつながりませんから。

新旧両方のファンが納得するゴジラ映画を観たいものですね。

 

ここがなくなっても、映像作品掲示板がありますのでまたいらしてください。

 


343 返信 ごあいさつ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/30 18:10

男性 40 O

それでは明日一杯でここを閉めようと思います。

 

ログ整理のためしばらくはサーバーに残っているかと思いますが、(多分)現在のURLではアクセスできなくなると思います。

 

これまで投稿してくださった方はもちろん、お読みくださった方にも感謝いたします。

 

芸術は創作と批評が両輪となってはじめて向上するものです。

それは作り手にも批評眼が求められることですし、観客にも創造性が求められることでもあります。

客は黙って見ていればいい、嫌なら見なければいいだけだとか、作り手が思うままに作ればそれでいいといった考え 方は一面正しいこととはいえ、その理屈を推し進めてしまえばただの利己主義となり作品を通じて作り手と観客が心を通わすことになりません。

 

まあ、観客が絶対に批評しなければならないということもないですから、

なんにも言わないのも選択肢(私だってコメントしない映画はたくさん観てます)でしょう。

いかんと思うのは中途半端な批評ですね。

議論をふっかけておきながら、面倒になるとあれこれ屁理屈をならべて逃げるとか、

良し悪しをはっきり言わずに「それもわかるしあれもわかる」と当り障りのないことをとりあえず発言して「高みに 立っている風」を装うというのもときどき見かけるずるい態度ですな。

(もういわゆるゴジラ系BBSは読まなくなってしまいましたけど)

 

と、最後にちょいとうっぷんを書かせてもらいました。

 

またいずれギドラの巣特撮祭りを開催するでしょう。

そのときにはまたまた真っ赤に燃えますぞ。

 

344 返信 Re:ごあいさつ 高原竜 2003/03/31 09:05

男性 37 B

ありがとうございました。勉強になりました。

 

345 返信 Re:ごあいさつ Lans 2003/03/31 11:00

男性 37 O

> それでは明日一杯でここを閉めようと思 います。

 

殿様ギドラ様、お疲れ様でした。

このような機会を与えて頂けた事に感謝いたします。

 

他の応戦サイトと違い、批判的論争を含め、正々堂々と議論を行える場は

インターネットの普及が進んだ現在でも意外と少ないものです。

(いや、進んだからこそ、逆に掣肘されてしまうのかもしれません・・・)

 

そんな中、このような場を設けていただけた事には、本当に感謝いたします。

 

今回は、私も騒ぎまくりましたが

これらの考察が、ここをご覧になった多くの方々の、

なにかのお役に立てれば幸いです。

 

明日の特撮の為にっ!

 

346 返信 Re:ごあいさつ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/31 17:09

男性 40 O

高原竜さん、Lansさ ん、ありがとうございました。

 

怪獣映画には深い楽しみを作り出せるはずだと信じています。

この掲示板が怪獣映画、そして特撮映画の発展にほんのわずかでも貢献できたなら幸せです。

 

347 返信 Re:ごあいさつ 兄貴(赤) 2003/03/31 20:44

男性 43 O

ご苦労様でした。

今回の×メカゴジラは、GMKほどダメダメではなかったけど、中途半端な作品故に、語るべき事もあまり無かった ような・・・どうでも良い作品だった気がします。

 

本来、ゴジラの看板を背負った作品に、どうでも良い作品など、あってはならないのですが、最近の作品は名前こそ ゴジラを語るものの、ちっともゴジラ映画を観ている気がしないです。

 

来年、また映画が作られるのか分かりませんが、何かしら心に引っかかる作品が作られることを祈ります。

 

348 返信 Re:ごあいさつ 殿様ギドラ(管理人) メール URL 2003/03/31 23:19

男性 40 O

兄貴(赤)さん、ありがとうございました。

確かに昨年の作品はある意味唖然とするような内容&出来だったので賛否が分かれやすく、語りやすい作品だったか もしれないですね。

私としては、怪獣映画はまず第一に(主演)怪獣に共感させるようなつくりでなければならないと思っています。

その部分では昨年のものも今回のものもあまり違いがなかったように思います。

(セリフでいくら怪獣寄りの言葉を吐かせてもダメダメ)

 

あと40分 ほどで閉めます。

今夜は夜更かしだぁ。

 

今年の暮はどうなるんでしょうね。

 

と、いうことで、おしまい!