貧田からその後何の連絡もないので平はいらだっていた。
「おーい、貧田冗。出てこーい」
貧田がよくいる公園で叫んでみる。(貧田に家はない)
そこへ路理衛が現れた。


平を阿久田の手下だと思って平に殴りかかる路理衛。
平は、路理衛を「アブナイ」奴だと思ったが・・・
二人の間に貧田が割って入った。


「二人ともかっかすんなよ、味方同士なんだから」
「おい、冗。謎の性感マッサージ師はどうなったんだ」
「アニキ、阿久田んとこに忍び込んでどうなったんでやすか」


「ま、確かに黒幕は阿久田意寛だったよ。
・・・・だけど、だめ。おれ来月までお休み。
一抜けたーっと」
貧田は変身できなくなってしまったことを話した。


「おやっさんならなんとかできるかもしんねえ。
アニキ、行きやしょう」
路理衛に連れて行かれる貧田に平は怒鳴った。
「冗、おまえの面倒は見きれねえよ。
今度はシャンプー仮面と契約するからな」


ついに阿久田は千人切り作戦を敢行した。
木星3号に新しい装備を与え、一度に大量の人間から性欲を抜き取れるようにしたのだ。



「ほお。意寛は性欲エネルギーの凝縮に成功したのか」
谷岡は学問上の話にしか興味がないようだ。
「それで絶倫人をね・・」
貧田もまた今月はお休みと決めてしまったので、「変身」のことは
どうでもいいらしい。焦っているのは路理衛だけだ。
「おやっさん、早く冗のアニキを変身できるようにして下せえ」
「ん?そう焦るな。今日はテレビでいい映画を放送するんじゃ。
それを見てからでも遅くないだろ」

谷岡が見 始めたのは『釈迦』。さすが、禅宗の科学者。

ところが映画が中断されてニュース生中継が入った。


「謎の性感マッサージ師が大暴れしています」
さすがの谷岡も重い腰を上げた。
「よし。わしが貧田くんの贅沢因子を抜き取ってやろう」

しばらく 貧田の体を調べていた谷岡であったが、
やがて何か思いついたようだ。
「貧田くん。抜くものなど何もない。
君が飲んだのは、トリスに金紙を混ぜたものだ」
「なんと!!」
むっくり起きあがる貧田。


変身!!

尻から火を噴いて 現場に急ぐ3Dマン

見送る路理衛は谷岡に訊ねた。
「しかし、なんでトリスだってわかったんでやすか?」
谷岡は飄々と答えた。
「わかるものか」


「正義のブルーカラー3Dマン、
コンビニエンスヒーローここに見参!!」

「いかせます」「マッサージしようったって
そうはいかんぞ」

阿久田研究所の性欲エネルギーモニ ターは
絶倫人まであと一人と表示していた。

異次元ヌンチャク

異次元ヌンチャクとは、敵がどこにいてもヒットさせる ことが出来る「どこでも」ヌンチャクである。

木星3号 は異次元ヌンチャクで地に倒れたが、まだ戦えるようだ。
異次元ヌンチャクは破壊力が弱いという欠点があるのだ。


木星3号の反撃だ。
「うおお。これは、ポルノ空間」
3Dマンは団地妻攻撃を食らった。


「奥さんを忘れられず、また来てしまったボクを許して下さい」
「子供は学校、夫は会社なの」
「奥さあああん」

現実空間 では3Dマンは木星3号に○○○されている。
「しまった。団地妻攻撃にひっかかってしまった。未亡人下宿なら対抗できたのに」
「いかせます」
「うおおお。気持ちいい」

いかされてなるものか、と3Dマンは貧乏空間に敵を引 きずり込んだ。


袋貼りの内職をする3Dマン。
隣では木星3号が家計簿をつけている。
「おい、エンゲル係数はいくつだ?」
3Dマンの問いに答える木星3号。
「100よ」

気を失った木星3号


「どうだ。エンゲル係数100の貧乏には耐えられまい」