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ゴジラ50周年
ゴジラ FINAL WARSを 語る掲示板

重要なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかということであるA・ L・ハクスレー

1
ゴジラ50周年に寄せて 殿様ギドラ

2004/11/03 14:42


男性 42歳 O型

本 日は『ゴジラ』が封切られてからちょうど50年の節目です。
そこで、これまでどこかで書いたことの繰り返しも多いことになりますが、ゴジラについてのあれこれ を書いてみます。

その優れた設定。

恐竜でもなく哺乳類でもない未知の生物とされ、核実験の影響で放射能を帯びながらも生き長らえると いう生命力を与えられています。
多くの方が、ゴジラは核実験の放射線によってなんらかの生物が変異したものだと誤解しているのが嘆 かわしい。
『ゴジラ』をよく観て欲しい。
ゴジラが突然変異であるなどとは一言も表明されてはいない。
まず重要なのは、自然界に存在した珍しい種族であるということ。
水爆の洗礼(熱線を浴びているのか、放射線だけだったのかは曖昧にされている)を受けながらも生き 長らえることが出来る生き物とされているのです。
これは、『ゴジラ』公開当時人類最強(最凶?)の破壊兵器であった核爆弾にも負けない存在であるこ とを意味します。
ここに人類の科学力を凌駕する大自然の力という観念を見ることが出来ます。

しかし、同時にゴジラは放射能を持つことで核兵器と同等の惨禍を巻き起こすものとされています。
口から吐き出す熱線が核実験の影響で獲得された能力なのかどうかは定かでありませんが、
放射線をまき散らしながら強力な熱線で物体を焼き払うことが出来るというのは、核兵器の破壊力と同 じです。
(劇中でも尾形が、ゴジラは水爆そのものではありませんか、と言う)
ここに、人類の科学力を象徴するものという見方も出来るのです。

大自然の力と人類の科学力、対立するかに見える二つの観念を同時に併せ持っているのがゴジラなので す。

ゴジラが暴れるとき、科学の誤用の恐ろしさを伝えることが出来ます。
人間がゴジラと戦うとき、科学力の未熟さを伝えることが出来ます。

ひとつの存在で両面を表現できる巧妙な設定なのです。

しかし、大自然と科学力この二つのうち、より上位にあるのはどちらであるか。
ゴジラという生き物を作り出したのは、大自然の力です。
放射能を帯びるようになったのは後天的なこと。
ですから、核兵器という観念を取り去ってもゴジラは存在できます。
もし、ゴジラと核兵器が不可分なものならゴジラが登場する映画は常に核兵器の是非を問うものとなっ てしまいます。
それでは、シリーズ化しても毎回同じようなストーリーにしかなり得ません。
いや、シリーズ化不可能と言っていいでしょう。
ゴジラの魅力についてはこのあとに回しますが、この魅力的な怪獣が一作だけでなく何作もの作品に登 場してくれたほうが映画文化にとって有益ではありませんか。
(ただし、付言すると、水爆実験に巻き込まれる前のゴジラを描くことが正しいのかどうかは熟考すべ き問題である)

その魅力。

ゴジラ映画には反核メッセージがなければダメだとおっしゃる方もいます。
核兵器反対は尊いメッセージではあります。
しかし、映画芸術はプロパガンダが第一の目的ではないでしょう。
『ゴジラ』には反核の観念があったことは確かですし、作品の価値のいくばくかはそこにあるのも確か でしょう。
では、映画『ゴジラ』が好きな人は、反核メッセージに惹かれているのでしょうか?
黒澤明の『生きものの記録』ではダメなんでしょうか?

怪獣ゴジラが好きなのはなぜ?

まずはその異様な姿に心が騒ぐのではありませんか?
犬や猫、そのほか動物園で見ることの出来るような生き物には似ていません。
妙な形の背びれがあったり、皮膚の感じも「変」です。
そんな異質さに興味が湧くのではないでしょうか。
しかし、異質なだけでもないようです。
二本脚で立つのは人間に似ているのかもしれません。
そして顔に注目しましょう。
目鼻の付き方は哺乳類に近いかもしれません。
そこに感情を読み取ることは不可能ではありません。
親しみやすさもあるのではないでしょうか。
ここにもゴジラの二面性があります。
異質さと親近性。

田中友幸プロデューサーの名言と伝えられる、「怖いけどかわいい」というのがゴジラの魅力といって いいはずです。

それは円谷英二監督のきめ細かい演出で達成されたものと考えます。
『ゴジラ』においても、ゴジラは猛り狂うのみではありません。
野生動物としてのゴジラをきちんと描いているのです。
その場その場に感情があり、状況の変化に反応していく。
貨物船や漁船を襲ったのがなぜなのかはゴジラの姿を見せないシーンなので計り知れませんが、
その他のシーンでむやみに暴れたりはしていません。
だから観客がゴジラを憎むことは出来ないのです。
そして、気に入らないことがあればストレートに怒りをぶちまけるのがゴジラ。
徹底的に素直であると言えます。

テレビで視聴率を稼ぐには子供と動物を出せ、などと言われます。
両者に共通するのは「無垢さ」であると考えます。
ゴジラにも同じような無垢さを感じることができます。
そして、無垢な者を見るのは、「気持ちいい」のです。
これは人間が原初的に持つ欲求ではないかと考えています。

そんな原初的な欲求ということでは、
ゴジラの大きさ、強さ(ゴジラによる破壊)も人間の憧れを満たすものでしょう。

ゴジラによる破壊がどのように演出されているかと思い直せば、
ぎりぎりのところで悲惨さを直接見せない方法が取られていることに気が付きます。
ゴジラが暴れれば、死傷者が出るのは当然。
しかしながら、実際の作品でゴジラによる死や負傷の瞬間を直接見せることは僅少です。
それがゴジラによる破壊に陰惨さを感じさせない効果を生み、破壊を娯楽として見ることを可能にして いるのです。

ぶっ壊して大暴れするのは、「気持ちいい」のです。
(ドラマとの兼ね合いで例外はある。とくに『ゴジラ』においては核兵器の象徴としてのゴジラが全面 に出ていますから、
ゴジラに恐怖を感じさせるようなやり方が多いです。大戸島の古老にゴジラは人間を食べることもある と語らせたり、
映像面でもゴジラが怖く見えるような構図・照明が見て取れます。ただし、実際にゴジラが人間を食べ るなど、残忍な行為をする様子は決して描きません)

また、ゴジラはふざける生き物でもあります。
これは、いまいち目的がわからない行動をするという意味です。
食べるとか戦うというような動物としてわかりやすい行動だけにとどまらないのがゴジラ。
ひょっとすると『ゴジラ』冒頭で船に放射火焔を浴びせるのもおふざけなのか?
山登りしたり、岩でキャッチボールしたり、腕をぱたぱた動かしたり・・・。
ひょうきん者といってもいいぐらいです。
これはもう見ていて楽しいでしょう。
『三大怪獣地球最大の決戦』でのゴジラとラドンの「ケンカ」など、楽しくて楽しくてしょうがありま せん。
コミカルな味も発揮しだしたことでゴジラ人気が決定づけられたのは確かではないでしょうか。

そんなのは『キングコング対ゴジラ』以降のことで、もともとのゴジラはそんな奴じゃない、という意 見もあるかと思いますが、
ゴジラがおふざけをしない生き物だという根拠はないでしょう。
『ゴジラ』や『ゴジラの逆襲』でふざけてみせないのは、作品全体の雰囲気から導き出された演出の結 果であり、そこまでのゴジラしか好きじゃないという人がいるのは仕方ありませんが、
かといってコミカルな味を出したゴジラを否定する根拠にはなり得ません。
演出としてゴジラの見せ方には変容があったのは確かですが、その変容は決して先行作の内容を否定し たり、設定をねじ曲げることで実現させたわけではありません。

ゴジラは屈強さとひょうきんさを同時に持ち、何者にも束縛されない理想的なヒーローなのです。

と、述べてきたのは円谷時代のゴジラの話。
ぎりぎり70年代でも中島春雄さんが演じていたゴジラまではオリジナルのゴジラを守っていたと言え そうですが、
84年以降はどうでしょう?
ミレニアムになり、喜多川務さんが演じるようになってかなり良い感じのゴジラに戻った(除く GMK)と思っていますが、どうにもストーリーに納得できずにいるのでした。
(『ゴジラ×メガギラス』は楽しめましたが、なんでこれまでのシリーズを否定する必要があったのか わからない)

50周年記念作として公開される『ゴジラ FINAL WARS』、果たしてどんな映画になるのか・・・。
2
NHKhi 兄貴赤

2004/11/04 05:42


男性 44歳 O型

11 月8日、PM8:00~9:30
さらばゴジラ・怪獣王と日本人がたどった半世紀
シリーズ最後となるFWの撮影現場に密着取材
ゴジラ50年の歴史をどう締めくくるのか・・・?
懐かしの映像を一挙公開
ゴジラに投影された日本社会

と、いう番組が放送されます。
忘れなければ録画して見ます・・・つ~か、「千年女王」「伊福部先生コンサート」で、上記番組が連 日放送で、ハイビジョンチューナーのHDDの容量がもつか・・・・
3
Re:NHKhi 兄貴赤

2004/11/04 05:46


男性 44歳 O型

千 年女優です。
4
Re:NHKhi 殿様ギドラ

2004/11/04 13:03




兄 貴赤さん、どうもです。
昨年の「東京SOS」ではほとんど兄貴節が聞かれなかったので、今年は期待してますよ。
まー、ゴジラ50周年ですし。

BShiのゴジラ特番は、11月12日にBS2でも放送される予定ですぜ。
画質を問わなければ、BS2のほうを押さえるという手もあります。

千年女王・・・。
見たこと無いけど、たぶん、松本零士先生の暴投なんでしょうか。

「千年女優」も見てないや。うーん、不勉強。
5
早速 ルー等級つつ大臣

2004/11/04 23:04


男性 33歳 AB型

こ ちらにも遊びに来ました。ファイ ナルウォーズの新たな情報に関しては例の海外サイトで確認しました。で、現在時点での感想を。まず 肝心のゴジラ君なんですが横顔が実にかっこ悪く見えてし まったですね。頭部が平たくなってなおかつ頭が小さくなってるのでなおさらそう思いました。で次に 轟天ですがデザイン時点でも「何だこれは!?」と思いま したが実物見てこれまた酷いですね。一応オリジナルも登場するみたいで安心しましたが(これで一応 だけど新デザイン版が登場するのにも納得しました。要す るにMK2ですな)。更に一番絶句したのがX星人でしょうか。最初見たときこれのどこが宇宙人なん だよとしかいいようのないデザインでどう見てもヘビメタ のにーちゃんにしか見えん。ここでもオリジナルの良さが崩壊してますね。でもいくつかですが希望は 見えてきました。ストーリーが対ゴジラにならずしかも今 度は外側に向けてのストーリーで良くもないけど悪くもないといった感じでしょうか。とにもかくにも まさにこれからですね(といいつつ前売りはまだ購入して ないのだった。汗。)
6
Re:早速 殿様ギドラ

2004/11/05 16:54


男性 42歳 O型

ルー 等級つつ大臣さん、いらっしゃいませ。
今年もよろしくお願いします。

X星人、女性はみんな同じ顔という設定を生かすんでしょうか。
人工頭脳に管理された社会であるという設定はいかに??
なにより、一度地球を侵略しようとしたことがあるんでしょうか。(ないんだろうな)

今回のゴジラのデザインは私もどうもいまいちの印象です。
顔つきが下品に見えてなりません。
猛々しいんじゃなくて、頭悪くて喧嘩っ早い奴に見えるんですよ。
GFWゴジラ、以後私はチンピラゴジラ、あるいはチンピラ君と呼称します。

それでも、世界各地で怪獣対巨大メカの戦いを見せてくれるということらしいので、派手な戦 闘特撮には期待してます。

(前売り券、私もまだ未入手。どうせ買うならDVDつきのほうがいいのだけれど、近くに映 画館がないので困った困った。前売り券を買うためだけに電車に乗るのもバカらしい・・)
7
スタートしましたね ほりぴー

2004/11/06 18:37


男性 49歳 A型

恒 例の作品掲示板開設おめでとうございます。ご挨拶にまかりこしました。

前売り券、DVD目的で1枚購入しました。ゴジラ映画の歴史、メイキングは
史料的価値はあると思いますのでお勧めしておきます。

別投稿で恐縮ですが、私も今回のゴジラ造形が最終、完結形態とするには
納得しかねます。

造形担当のW氏に矛先を向けざるを得ませんが、私の印象としては

ミレニアム・・・のど元の膨らんだカエル面
メガギラス・・・やたら口の裂けたワニ面
メカゴジラ・・・シベリアンハスキーのようなイヌ面
SOSゴジラ・・後頭部がくびれたカモノハシ面

って言うじゃな~~い!
でもGFWは「ドナルド・ダック面」ですから!!!残念!!!
(年甲斐もなくすみません斬り)


8
Re:スタートしましたね 殿様ギドラ

2004/11/06 22:32


男性 42歳 O型

ほ りぴーさん、ようこそ。
今年もよろしくお願いいたします。

50周年記念作で当面の最終作で50年の集大成というわりには、またぞろ良く言えば実験性 あふれ、悪く言えば無軌道なストーリーになりそうな予感の映画です。
ゴジラの顔も従来にはなかった顔つきになっているところに、またしても「いままでとは違 う」ゴジラにしようという意志が見えているように思います。
背びれがおおむね元に戻ったのは喜ばしいところですが、どうにもあの顔は・・・。
妙に足が長いのもなんだかなぁ。

一番の問題は、劇中でのゴジラの気質をどのように描くのかということにはなりますけど。

ヘドラ、ガイガン、キングシーサーを出してしまうんですから、ヘタをするとメガロ~メカゴ ジラの逆襲のおめめぱっちりバージョンの復活になる恐れもありましたから、まあ、それより はマシというところでしょうか。

(造型パートも問題になりますが、今回のチンピラゴジラ、デザイン担当もいらっしゃるんで しょうか)
9
旧轟天号 コクラ

2004/11/07 01:21




今 日の日テレに旧轟天号が出てました。
画像を見つけたので、貼っておきます。
http://och.web2.poporo.net/cgi-bin/up/img/533.bmp

やはり轟天号はこうでなくてはいけませんよね。
10
Re:旧轟天号 コクラ

2004/11/07 12:30




ど うやらリンク先が消滅した模様。申し訳ありません・・・・。

一つ言わせて貰えば、今回の旧轟天の造形は全く変更無しのようです。
出番が少ないのが大変悔やまれます・・・・・。
11
Re:旧轟天号 殿様ギドラ

2004/11/08 11:59


男性 42歳 O型

残 念。
コクラさんが見つけた画像を見たかったです。
私も別口で今回の元祖轟天の写真を確認しましたが、その限りではまさに轟天そのものが登場 するようですね。
そこには期待しましょう。
冒頭がゴジラ対轟天らしいので、掴みとしての激しい特撮を見せて欲しいです。
(電子砲を撃たないと納得しないぞ!)
12
ゴジラシリーズを考える 殿様ギドラ

2004/11/08 12:11


男性 42歳 O型

『ゴ ジラ』から『メカゴジラの逆襲』までは一続きの物語と考えられます。
(『オール怪獣大進撃』は番外編)
作品内容やクオリティを考慮すると、とても同じシリーズとは思えないものも出てきますが、先行作の 内容を引き受けた上でそこに新作を付け加えるという作り方をしているので、
連続したものと考えて差し支えないです。
(ストーリー上の時系列では『怪獣総進撃』が最終作となるが、『ゴジラ対メガロ』や『メカゴジラの 逆襲』が『怪獣総進撃』の内容を否定することはない)
そこにもゴジラシリーズの魅力があったのではないでしょうか。
独立した作品として公開されていても、背景には先行作の内容が踏まえられているので長大な一本の作 品として感知することも可能で、長い時の流れを感じることそのものに娯楽性が生じます。
(多くの連作物に当てはまることである)

たとえば、『三大怪獣地球最大の決戦』でテレビに出演した小美人と子供のやりとりにモスラの幼虫は 二匹の内一匹は死んでしまったという話が織り込まれています。
ここに我々は『モスラ対ゴジラ』との関連を感じることが出来るのです。
これは、昔を思い出させるような効果を生み、ある種の情動が沸き起こるはずです。
(すべての作品がそのような関連性を打ち出しているわけではないが、少なくとも先行作を否定するこ とはない)

ところが、です。
1984年に鳴り物入りで公開された『ゴジラ』は、第一作『ゴジラ』以外のゴジラ映画をすべて否定 してしまった。
さらにはゴジラそのものの生態にも説明なしに変更を加えています。
(核物質ないし放射線をエネルギー源としているという設定)
これでは、ゴジラの復活といわれても、かつてのゴジラシリーズとの関連が全く感じられません。
ゴジラシリーズの魅力を半減させるようなやり方であったと言わざるを得ません。

(当時、『ゴジラ』のみが傑作であり、ゴジラに必要なのは恐怖だけだとでもいうような論調が支配的 だった。それを受けての『ゴジラ(84)』だったのではないか)

それ以後、当たり前のように先行作の内容を否定し続けているのがゴジラシリーズです。
まず、『ゴジラvsキングギドラ』でそれ以前のすべてのゴジラ物語をなかったことにしました。
(ゴジラザウルスなる恐竜がゴジラのもとだったという説も『ゴジラ(54)』の内容を否定していま すが、タイムマシーンを使ってゴジラ出現の歴史を変えてしまった)
その後しばらくは一続きの物語として製作されますが、『ゴジラvsデストロイア』ではまたしても 『ゴジラ(54)』のストーリーに繋ぐ試みを行います。
これでは『ゴジラvsキングギドラ』の内容を否定することになりはしませんか?
その上、三枝美希がどっちにも同じ人物として出てくるのですから訳がわかりません。

休止の後、『ゴジラ2000ミレニアム』でどうなるかというと、この作品ではすべてを曖昧にしてい ます。
ゴジラは何度も日本に現れていることになっていますが、そのときどんな事件が起こったのか、ほかの 怪獣が出現したことがあるのかなどは不明です。
そのやり方は間違いではなかったと思いますが、そこで重要なのは雰囲気作りになります。
『キングコング対ゴジラ』では格別に先行作との関連に言及することはありませんが、ゴジラが氷山か ら現れることによって、『ゴジラの逆襲』との連携を行っています。
また『南海の大決闘』や『ゴジラの息子』という孤島ものの場合は、人間社会全体が動くような大事件 を扱っていないので、観客としては外伝的な見方が出来るのです。

『ゴジラ2000ミレニアム』は、日本を揺るがす大事件を扱いながら劇中のゴジラ史について何らか の手がかりもなくゴジラの姿形を大幅に変えてしまったことも影響して、
曖昧さが先行作との関連を否定する方向に働いてしまいました。

『ゴジラ2000ミレニアム』製作前に存在したゴジラ公式インターネット掲示板において、
ゴジラシリーズは作品同士の繋がりがあまりはっきりしていなかったことがうまく作用していたのでは ないかという主張があり、
それを考慮しての「2000ミレニアム」だったのではないかと思われます。
しかし、ファンから寄せられた意見は、なにもかも曖昧にせよということではなく、平成vsのように 同じ人物が連続して登場するなどしてストーリーが緊密な続き物になってしまうと、
人間側のゴジラ対策にも積み重ねが求められるようになり、ついにはゴジラを倒すか人類が倒されるか という一点に収斂してしまってシリーズの終焉に向かうしかなくなるからまずいんじゃないか、
ということだったはずです。
(実際vsシリーズがゴジラの死で幕を下ろすことになったのはそんな構図を持っていたためでしょ う)

「2000ミレニアム」が公開されると、多くのファンから「これは一体どのゴジラなのだ?」という 疑問が噴出しました。
vsの続きなのか、昭和の続きなのか、さっぱりわからん、と。

今度は『ゴジラ×メガギラス』です。(それにしても、「対」とか「vs」を表す「×」って誰のアイ ディアなんでしょう。どうもなじめない)
この作品では、冒頭ではっきりと劇中世界のゴジラ史を説明してしまいます。
結果、オキシジェンデストロイヤーもなかったこと、アンギラス以下その他のゴジラと戦ったことのあ る怪獣たちはことごとく無いものとされてしましました。

どうしてそんなに単純なんでしょう。
ぎっちり繋ぐなという意見が出ると、まるで繋がりのわからないものを作り、繋がりがわからないよと 言われると、先行作の内容を否定してまで別のゴジラ史をがっちり作ってしまう・・・。
この「×メガギラス」のやり方をずーっと踏襲しているのが現ゴジラシリーズです。

「大怪獣総攻撃」でも1954年事件に触れつつ、その後ゴジラは現れていないとはっきり述べるし、 機龍二部作も同様。
これではおもしろくありません。
ゴジラの歴史を中抜きされているんじゃ、なにがシリーズか、と。

しかし、このやり方に似たシリーズ物があります。
それは、若大将シリーズ。
ほぼ毎回ストーリーはリセットされ、若大将とヒロインの出会いから結ばれるまでを描きます。
それがおもしろい。
なぜか。
若大将シリーズが青春映画だからです。
青春とは人生の1コマ。
そのおもしろさ、美しさを描くストーリーは一人の人間に対してひとつしかないのです。
ですから、若大将シリーズは田沼雄一というさわやかでかっこいい青年の青春を描き続けるために毎回 ストーリーをリセットせねばならないのです。
これは極めて特殊なシリーズなのです。

ひるがえって、ゴジラシリーズを考えますと、
近作が第一作目の『ゴジラ』のみを起点として毎回ストーリーをリセットするやり方に走っているの は、
ゴジラ退治のストーリーしか作ろうとしないからです。
退治というのは、一匹の生き物に対して一回だけ。
それを毎回やろうとすれば、ストーリーをリセットするのが手っ取り早いわけです。
現在のゴジラシリーズはひどいです。
ゴジラの魅力にはその不死性もあったはずなのに、GMKでも機龍二部作でも最後はゴジラの死。(心 臓が残ったって、それはゴジラの芽みたいなもんで、GMKに出てきたゴジラは死んだのでしょう? ま、私はアレをゴジラだとは思っていませんが)
「vsデストロイア」が“ゴジラ死す”と盛り上げたのが馬鹿馬鹿しいぐらい。
「×メガギラス」ではゴジラは死にませんが、ストーリーの構造が完全にゴジラ退治になっていますか ら、エンディングで再びゴジラ出現という展開を持ってきたことにファンの中には不満の声を上げる人 もいました。

ゴジラ映画のおもしろさは、ゴジラが退治されることですか?
『ゴジラ』が評価されるのは、最後にゴジラが退治されるからですか?

怖いだけがゴジラの魅力ではない、という私の主張と合わせて考えてほしいことです。

果たして、『ゴジラ・ファイナルウォーズ』がどんなエンディングを用意しているのか、先行作との繋 がりがどうなっているのか・・・・。
(なにもかもリセットなんだろうな)

14
NHKhiのゴジラ特番 兄貴赤

2004/11/10 06:12


男性 44歳 O型

う~ む、ここにもナイスな書き込みがありましたね~(下記)

ま、それはさておき、表題の件なのですが・・・・
過去の作品とその時代背景との検証が主な内容で、ザックリとゴジラシリーズの歴史を振り返る内容で した。

円谷監督や本多監督については、ほとんど触れられる事も無く・・・(意図的なものを感じた)
最近の監督のインタビューなどはありましたが・・・(でも、ガネコは無し)
84ゴジラの監督が、自分の才能の無さに気づき、84ゴジラを最後に引退した話は、とても納得した のですが、それなら、他にも引退すべき監督が沢山いるのではないかと、モニターに向かって一人突っ 込みをする私でした(笑)

エメのインタビューもあったのですが、ま~どうでも良いです。
(エメは、今でも「アレで良かったのだ」と主張してましたが、番組のナレーションでは、トラゴジを イグアナと言ってました)

そ の後、富Pのインタビューがあり「アメリカ人には、怪獣映画のなんたるかは理解できないのだと実感 し、やはり日本で作るしかないと思った」みたいな発言が ありましたが、アメリカ人がダメなのではなくエメがダメなのではないかとも思いますし、それに、脚 本チェックしてなかったの?という疑問もあるし、何を今 さら言ってるのって気もするし、さらには、その後作られた本家日本のゴジラはどうなのさ?っ て・・・・なんだかなぁ~

今回の特番で、新作の情報が得られるかと期待したのですが、残念ながらほとんどありませんでした。
ただね、人類側の対怪獣組織のコスチュームが、ますますウルトラ?になっている事と、何なのか分か らないけど、ナチの将校みたいな格好をしている奴が出てたのが、とても気になります。
ショッカーかなぁ~?

今回の特番事態、なにか陰謀を感じるのでした・・・(番組構成がね)
15
Re:NHKhiのゴジラ特番 殿様ギドラ

2004/11/10 15:45


男性 42歳 O型

> う~む、ここにもナイスな書き込みがありましたね~(下記)
13番投稿は即削除、と思いましたが、ま、息抜きスペースみたいに残しておきましょう。
紳士・淑女の方は「行けばぁ」(しんちゃん)。(ログ採録に当たって削除しました)

BSのゴジラ特番、楽しみですねぇ。(←いろんな意味で)
通常のBSでは12日放送予定。
84ゴジラの橋本監督があれをきっかけに引退していたとは知りませんでした。
『さよならジュピター』もなんだかなぁの出来でしたが、SFやスペクタクルものでなけれ ば、いいものを作れたかもしれないのに・・。

ゴジラ映画を見渡すときに、安易に製作当時の社会背景とならべて日本近代史にしてしまうあ たり、テレビ特番としては作りやすいんでしょうけど、
映像技法とかシナリオ技法からゴジラ映画のおもしろさを分析するような番組は作れないんで しょうかね。
(いっけねー、それをやっちゃう円谷時代の作品とそれ以後の差が浮き彫りになるからまずい のか・・。今回の特番も新作PRという性質が強いんでしょうし)

そうそう、この掲示板はあくまでも「ファイナル・ウォーズ」という作品そのものを語るため のもので、携わった監督についてどうこうというのは二の次なんですが、月曜の夜、K監督が テレビに出演して参考になる話をしてました。

ずいぶんと私とは映画観の違う方のようです。
「映画が無くなっても人間は死にやしない」
「現場でどんどんシナリオは変えてしまう。映画作りはジャムセッションだ」
などなど。

おもしろい物を作るのが第一だ、という主張には共感しましたが、前掲の考え方で真におもし ろい物が作れるとは思えないです。
映画は食料ではありませんから、摂取しないと肉体的に死ぬ、ということはないでしょう。
しかし、人間精神にとって「物語」は必須です。
その一翼を担う劇映画というものは、人間にとって必要だから存在するのです。
(それがわからんのか)

また、ある一つのシーンを撮影しているときに、完璧に全体を見渡しながら判断することが出 来るでしょうか。
作品全体の骨格を決めているのがシナリオ。
シナリオを作るときにあらゆる角度から検討しているなら、現場に入ったとき多少違和感を感 じても、シナリオ通りに作ったほうが結果は良好になります。
それをやらず、その場その場の雰囲気に合わせて撮影演出していくと、全体の構成が崩れま す。
ストーリーに重きを置かないアダルトビデオ的な感覚優先の作品ならそれでもいいでしょう。
しかし、それでは劇映画にはなりません。
(現場判断で変更すべきときがあるのもわかりますが、シナリオというものは軽々しく変える べきものではないということです)

『あずみ』の崩れた感じがどこから来るのかわかったように思いました。

う゛っ、その人がゴジラ映画の監督なのか・・。


> 何なのか分からないけど、ナチの将校みたいな格好をしている奴が出てたのが、とても気になります。

どうやら、それは新轟天の乗組員らしいですよ。
頭痛い。

だめだー、どうも悪口ばかり書いているみたいだ。
どうか、裏切ってください。
23
Re:NHKhiのゴジラ特番 NY

2004/11/15 08:26




> 映画は食料ではありませんから、摂取しないと肉体的に死ぬ、ということはないでしょう。
> しかし、人間精神にとって「物語」は必須です。
> その一翼を担う劇映画というものは、人間にとって必要だから存在するのです。
> (それがわからんのか)
「○○がなくても生きていける」なんて言い方は
娯楽に関していう時によく使う言い方。
外人さんも速攻で「娯楽ですね」って答えてたし。
精神云々なんて話は一切してない。
「映画」と言う娯楽が人生を豊かにする事ぐらい
映画監督をやってる北村自身がよく知ってるだろう。
なくても生きていけるものに金払ってくれるんだから
それ相応の(精神を豊かにしてくれる)娯楽を与えなくちゃいけないだろう
って言っただけでしょ。
映画監督としてまっとうな事を言ってると思うけど。
26
Re:NHKhiのゴジラ特番 殿様ギドラ

2004/11/15 12:44


男性 42歳 O型

NY さん、初めまして。
(ですよね?)
意外とチェックされているギドラの巣特撮祭って感じですね。

突っ込みに感謝します。
ご指摘のあったくだりは、私も投稿してから言葉が足りないかな、とひっかかっていたところ でした。
より詳しく述べる機会を与えてくださったことに御礼申し上げます。

私の考えを伝える上で大きく欠落していたのは、
「人 間が生きることとは肉体的な問題だけではない。精神が生きてこそ初めて生きていると言え る。また、心が弱ることで体も弱る。心の問題は体の問題と切り離す ことは出来ない。映画を含む虚構とは精神的に生きるために必須であり、精神が生きることで 肉体的にも生かされるのである。映画が無くなれば、死ぬ人が出て くるのだ」
ということでした。
もちろん、万人がそのような生き方をしているとは思いません。
映画で生かされているかどうかは、その人の映画との関わり方で変わってくるのでしょう。

もうひとつ、「娯楽」とはなにかという問題については、
http://www.geocities.jp/k_ghidorah/gmg/gmg04joueityu2003.html
この中の「205 ちょっとめんどくさい話」という記事に私の考えをまとめてあります。
これはもちろん、『あずみ』を見る前に書いたものです。
さて、北村監督の『あずみ』がどのような映画であったか。

> それ相応の(精神を豊かにしてくれる)娯楽
でしょうか?

そして、私が彼の発言にいらだったのは、映画芸術というものに積極的な価値を認め、人間に 必須なものであるという認識を持っているなら、
たとえ軽口であっても、
「映画が無くなっても、死にやしない」などという発言が出てくるはずはないという感覚が あったからです。
もちろん、彼の本心は測りしれませんが、映画で生かされてきたという確信を持つ者として、 極めて不愉快だったのです。

> 「○○がなくても生きていける」なんて言い方は
> 娯楽に関していう時によく使う言い方。

おっしゃる通り、よく使われる言い回しですね。
そんな軽薄な観念がはびこっているから、映画がダメになっていったのだというのが私の考え です。
(『南の島に雪が降る』【1961年東宝】には映画演劇・芸術の価値がはっきりと描かれて いますからお勧めします)
27
Re:NHKhiのゴジラ特番 NY

2004/11/16 04:04




> 映画で生かされているかどうかは、その人の映画との関わり方で変わってくるのでしょう。
その通り、映画ファン以外にとって映画は数ある娯楽の一つに過ぎない。
虚構以外にも現実に沢山の娯楽がある。
普通の人にとって映画はその中の一つでしかない。
だから娯楽は「○○がなくても生きていける」って言われるんでしょう。

映画に重きを置いてる人にとっては軽薄に聞こえるかもしれないけど
私の様に「映画を数ある娯楽の一つ」と思ってる人間にとっては
当たり前の事を言っただけに聞こえる。
そういう視点から言ったんだろうから
噛み付くような事じゃないだろうに、と思っただけです。

ここは、映画好きな人たちが真剣に話してる掲示板だし、
こういう自分が口を出すようなところではなかったですね。
空気読めずに申し訳ない。
28
Re:NHKhiのゴジラ特番 殿様ギドラ

2004/11/16 17:26


男性 42歳 O型

NY さん、お返事をいただけて嬉しいです。
社交辞令や皮肉ではなく、衷心よりありがたいと思っています。
BBSには無責任な人も多く、言い捨てが容認される空気もある中、こうしてレスをいただけ たことに感謝しています。

> 空気読めずに申し訳ない。
とんでもないです。
発言しづらい掲示板かと思いますが、ROMってでもいただければ幸いです。
「ファイナル・ウォーズ」が公開されればもう少し活発になると思いますので、よろしくお願 いします。
20
Re:NHKhiのゴジラ特番 殿様ギドラ

2004/11/14 01:08


男性 42歳 O型

私 も見ました、BS「さらばゴジラ」。

全体の印象は、「中途半端な番組だなぁ」

ゴジラシリーズと日本の近代史を対比させるなら社会時評をもっときちんとやるべきだし、
ゴジラシリーズの変遷やその魅力を掘り下げるなら作品ごとの解析にもっと力を入れるべきで しょう。

それでも出だしで、第一作『ゴジラ』のロケ地、石鏡を訪ねて当時撮影に参加した住民の方と 助監督梶田興治さんの交流などを見せてくれたところはよかった。
そのノリで、あくまでも第一作の成立背景を探る、という内容でも十分90分番組になったん じゃないかとも思いました。

番組が取り上げた個々の取材内容は悪くはないのです。
中野監督の引き揚げ時のエピソードや日東新聞(私も80年代にもらったことがある)設立者 の方の思いなどなど・・。
しかし、全体として「さらばゴジラ」のタイトルに沿った内容であったのか、と考えるとどう も首をかしげたくなります。

本多猪四郎監督、円谷英二監督、福田純監督にはもうお話を聞けないとしても、有川貞昌監督 が登場しないのでは話にならないし、
平成vsの中核を担った人材として大森一樹、大河原孝夫両監督を登場させないというのはど ういうことか?

どうも、構成に無理がある。
ゴジラ世代がどう生きたか、という切り口も必要だと思われたのかもしれませんが、ゴジラ映 画から離れた話に尺を使いすぎだったのではないでしょうか?

『三大怪獣地球最大の決戦』での怪獣たちの人間に対する思いに注目していたのには感心しま したけれど。

そして、エメリッヒの言い訳はどうでもいいですが、
富山プロデューサーのコメントには鼻白みました。
「人間が苦難に打ち勝つことがドラマになり、人間が勝利することにカタルシスを感じるのが アメリカの映画で、その壁は乗り越えられない」云々。
ハリウッドでは怪獣映画は作れないということをおっしゃっているようですが、『ゴジラ×メ ガギラス』以降の“日本の”ゴジラ映画はすべてその形式に則っているではありませんか!
主人公ないしそれに準じた人物が奮闘することで怪獣を撃退する、というストーリーしか作っ ていないでしょうに。
日本でも怪獣映画は作れなくなったということなのですね。
だからゴジラシリーズは幕を下ろすということですね。

北村監督が「怪獣と人間の対峙の仕方を変える」云々とも言ってましたが、おそらくは「アイ アンキング」の静源太郎をやるつもりなんでしょう。
残念でした。
それでは基本的なところでメガギラスの桐子や白目を退治した立花となにも変わりがありませ ん。

84年以来、ついに一度も本多・円谷・関沢トリオ作品と同質のおもしろさを追求した作品を 作ろうとしなかった(かすったのは「vsモスラ」だけか)というのに、
人気が出ない原因をあれこれと外にばかり求めて、肝心の作品、とくにシナリオ(ストー リー)の問題を解決する気がないように見えました。

多分、多くの方は円谷時代にこだわる私を保守的だと思うのでしょう。
しかし、ゴジラシリーズ全作品を並べてみてください。
円谷時代の作品のほうが少ないのですよ。
そして、ストーリー構図はゴジラ退治に主眼を置いているもののほうが圧倒的に多く、怪獣災 害のドラマとそれを背景にした人間同士の事件を平行して描く作品は少ないのです。
関沢脚本に立ち返れ、という私の主張のほうがよほど革新的です。

まあ、「ファイナル・ウォーズ」はゴジラ退治が主眼ではなく(でも冒頭でゴジラ退治をやる んですよね?)、地球人類対X星人がストーリーの縦軸になるらしいので、ここ数作続いた雰 囲気とは多少は変わるのでしょう。
まともな映画になっているのかどうかが一番心配な点でありますけれど。

おっと、話がかなり曲がりました。
「さらばゴジラ」でもっとも切なかったのは、特撮大プール取り壊しの映像でした。
波起こし機ぐらい保存しておけばいいのに・・。
これからは大量の水や大海原を描くのはすべてCGIになるんでしょうか。

特撮大プールがなくなることでやはり表現の幅は狭まるでしょうね。
残念です。

> ナチの将校みたいな格好をしている奴が出てた
これ、番組を見たら、新轟天乗員ではなくて、ミュータント兵教育係のようです。
あんな衣装デザインにしたことにもなーんにも意味はないと思いますよ。
21
Re:NHKhiのゴジラ特番 WARASI

2004/11/14 08:07


男性 44歳 O型

こ んにちわ、オヒサです。NHKhiの特番、私もD-ビデオに録画して見ました。結構、マニ アックな内容だったので、少し意外でしたが、

> 「さらばゴジラ」でもっとも切なかったのは、特撮大プール取り壊しの映像でした。

私もそうで、特に川北監督が無念な思いで、プールの残骸を蹴っていたのは絵になっていて印 象的でしたね。

> 波起こし機ぐらい保存しておけばいいのに・・。

記念館みたいなモン作るのなら十分展示物になると思うのですがね、、、ムゴイ、、、、!

> これからは大量の水や大海原を描くのはすべてCGIになるんでしょうか。
>
> 特撮大プールがなくなることでやはり表現の幅は狭まるでしょうね。
> 残念です。

なんかあまり、無理やりCGIで拡げた実感の無い海シーンは見たくないですね。

でもゴジラ特集ではちょっと湾曲した内容だったですね。サラ~としか見てないので、永久保 存して、もっと見返してみたいと思います。

で、 FWについてはまた、観てから述べさせて頂くと思います。期待はあまりしてないのですが、 思いの他、意外に怪獣の造形は、まあ、見られるものも多いのです ね。しかし、単なる映像スペクタクルのこれでもか!これでもか!と言った感じの羅列、 「キャシャーン」の様な悪作にならない事を祈るだけです。
で、宣伝もしちゃいますと、MYHPの「特撮映画ジオラマ特集」新作UPしました。宜しけ ればド~ゾ!周りがなにが起きようと我道を行く!マジの特撮Splitここにあり!、、な んちって(^。^)。でも今回もエグイすよ~。
25
Re:NHKhiのゴジラ特番 殿様ギドラ

2004/11/15 12:17


男性 42歳 O型

> 単なる映像スペクタクルのこれでもか!これでもか!と言った感じの羅列、「キャ シャーン」の様な悪作にならない事を祈るだけです。

うぐぐぐ。そこが一番心配なところ・・・。

> で、宣伝もしちゃいますと、MYHPの「特撮映画ジオラマ特集」新作UPしました。宜しければド~ゾ!周りがなにが起きようと我道を行く!マジの特撮Splitここにあ り!、、なんちって(^。^)。でも今回もエグイすよ~。

おおっ。新作が出来ましたか!
これは楽しみ。
早速見に行かねば!
16
公式サイト大幅更新 コクラ

2004/11/10 17:50




か なり遅くなりましたが、公式サイトが大幅に更新されています。
http://www.godzilla.co.jp/index.php

背景がフラッシュ式になり、随分興味深い画像も見られます。
しかし、この時期になっても予告を載せないのはどうかと思いますが・・・・。
17
Re:公式サイト大幅更新 殿様ギドラ

2004/11/11 09:35


男性 42歳 O型

どー もー。
私もチェックしてました。
これまでよりずいぶんと情報が増えましたが、それでも他媒体で発表されたことすべ てを網羅しているわけではないようですね。
(やっぱり、予告編をアップしないのはいかがなものか、と)

出演者一覧で目を惹いたのは泉谷しげるさんの役どころ。
あらすじには防衛軍の動きしか書いていないわけですが、はたしてミニラがどんな役 割を果たすのか?
そのほか、ストーリーの枠を広げそうな登場人物がちらほらと見受けられるので、う まくまとめ上げていれば、ストーリーにもスペクタクル感があるかもしれません。

例の海外サイトに元祖轟天を含んだビデオがアップされてます。
http://www.monsterzero.us/editorials/editorials.php?catID=Nws&subCatID=15&contentID=603

Link2が生きていると思います。(さ すがにもうリンク切れでしょう)
18
Re:公式サイト大幅更新 ほりぴー

2004/11/12 10:22


男性 49歳 A型

予 告編が公開されてから、かなりネット上の論調もGFWに好意的というか期待感が
高まったように感じられます。

私もゴジラ造形のことしか書いていませんのでそれしか気にしていないようですが、
あらゆる事を言い始めたらもう際限がなくなるような気がしています。

以前も述べたことですが、私はもちろんゴジラも好きですが、あえて自分を
定義するなら「本多・円谷作品ファンの一人」です。(伊福部先生も含める
べきですが、先生が担当されていない作品も除外出来ないので)

私にとってはゴジラシリーズ以外でも大切な大切な珠玉の作品群があります。
それを閉店在庫一掃セールのごとく、闇鍋のごとく、ぶち込んでおいて
「どうだヲタども面白れーだろう!」とハナタレ小僧に言われる筋合いはない!
(先日のNHKの英語番組も見ました)

映画は観ます。が、おそらく万感の思いでゴジラと愛する作品群の葬送を見送る
ことになるのだろうと覚悟はしております。


19
Re:公式サイト大幅更新 殿様ギドラ

2004/11/12 15:42


男性 42歳 O型

> ほりぴーさん
私の姿勢として、思いは正直に表明することと決めてはおります。
しかしながら事前情報(スタッフ布陣など)から予測していることをすべて表明する には至っていません。
それは卑怯なことかもしれないと恐れつつ、なにもかもぶちまけることは己の不安を 増幅させることになるのもわかっているので、ある程度抑制しているというのが現状 です。

作品が公開され、思った通りなら作品に対して論駁します。
奇跡が起こり、予想を裏切る快作であったならそのおもしろさを論証したい。

ただ、しかし、どんな発想でも正しい方法で構成するなら作品として成立するはずだ と思いながらも、「ファイナル・ウォーズ」には解決策が見いだせません。
私ごときの素人よりはるかに才能あふれる方々が参画しているのなら、過去の傑作を 汚すことなく、このゴッタ煮企画を成立させられるのかもしれません。
それは完成作を見てからの判断とすべきなのでしょう。

イベントで上映されたプロモーションフィルムの全貌がどのようなものだったのかは わかりませんが、
断片的に見た範囲では、映画全体の出来を測れるようなものではなく、あれをもって 期待が高まったというのはいささか早計ではないかと案じています。
特撮のレベルを予想することは出来ても、ドラマ構成・編集・音楽に関して何もわか らないでしょう。
22
予告編見ましたが・・・(^◇^;) 三沢狸

2004/11/15 00:56


男性

昨 日、東宝シネマにてゴジラファイナルの予告編を見ました。
で、非常に心配になりました。
やっぱり監督、怪獣映画を作るつもり無かったな。
どうもアクション映画を撮りたかったのではないか。
それと「ジラ」でしたっけ?アメリカ版ゴジラをぶっ飛ばす
シーンは・・・これって質量の描写がゼロだったりして。
テクスチャマップもぼろぼろだしねえ。
ますます薄っぺらな感じがして心配です。
ゴジラというキャラクターをどう解釈するのか。
現代にゴジラという異形のモノを再生しようとするのが
間違いであるなら、嘗ての映像をそのままリメイクしても
良いのではないでしょうか。
と、思ったのはこの間までやっていた「鉄人28号」の
リメイクがそのまま昭和20年~30年をバックグラウンドで
映像化したから。
かつてのゴジラを現代の技術でもっと生物的に生々しく描写した
方が新しくなったのでは。また、旧作を超えられないのであれば
デジタルで修復して上映しても良いのでは。
なんだかとりとめないですが、そう思うのです。
24
Re:予告編見ましたが・・・ (^◇^;) 殿様ギドラ

2004/11/15 12:14


男性 42歳 O型

劇 場予告編はどんな感じなんでしょう。
今年は例年より情報が小出しにされているような印象があります。

> 現代にゴジラという異形のモノを再生しようとするのが
> 間違いであるなら、嘗ての映像をそのままリメイクしても
> 良いのではないでしょうか。

このご意見には重要な問題が含まれていますね。
果たしてゴジラ(怪獣)が現代にも有効な映画キャラクターであるのか否か。
この議論を極めないで、漠然とした共通了解事項の上にだらだらと作品を作り続けて も、一部のマニアしか見ないものになってしまうでしょう。
私としては、科学の進歩がまだまだ衰えていない現状、科学文明が大自然と融和して 生きる道を発見しえていない現状、人類が戦争を駆逐できていない現状などなどを鑑 みれば、現代に怪獣映画を作る意味は十分あると考えています。

>また、旧作を超えられないのであれば
> デジタルで修復して上映しても良いのでは。
このご意見にはまったく賛成です。
過去の名作から看板スターの名前だけ拝借して内実をねじ曲げ、上書きするより旧作 のリバイバルのほうがよほど価値あることと思います。
29
前売り券特典DVD 殿様ギドラ

2004/11/16 17:28


男性 42歳 O型

よ うやく前売り券を買いました。
なんとかDVD付きを手に入れることに成功。
(売れ行きはどーなんでしょうね)

早速見てみましたら、シリーズ全作のダイジェストというのはDVD「ファイナルボックス」 の販促用ビデオだったんですね。
やはり84以降のメイキングシーンというのが目玉です。
ちょいとBGMがうるさかったですが、なかなかおもしろかったです。
平成vs時代のものはテレビ特番その他で見たことのある映像がほとんどでしたが、GMK以 降となるとあまり情報を仕入れていないので初めて見るような映像が多かったです。

こうして84以降の特撮シーンを続けて見ると、川北特撮のダイナミズムは魅力的だったなぁ と再認識。
特に建物が倒壊する場面での映像構成が円谷英二監督のタッチに似ています。
マルチカメラの使い方、そのフィルム編集が円谷流を思わせます。

(「東京SOS」での国会議事堂倒壊シーンもマルチカメラを使っていますが、明らかに仕上 がりが違う)

浅田英一監督の特撮も全体として嫌いではないですが、川北絋一監督の劇場映画作品が観られ なくなって久しいのも淋しいなと感じた特典DVDでした。
31
厳しい最終作品になるかもしれません 放浪者

2004/11/18 17:33




今 週、検定試写やマスコミ向けの試写会があったようです。
造型師として名の知れた方の掲示板です。
http://www1.ezbbs.net/17/onishogn/
>何がテーマなのか伝わってこない
>編集・繋ぎは荒削り
>カット割りは悪くないけど、カット毎の繋がりは時折無視
>テンポは悪くない
>ずっとビートが同じノリでメリハリが無いのが難点

先日のプロモ映像は良かったですが、それは北村作品全般に言えること。
「あずみ」もそうでしたっけ。
お祭り映画だと割り切っても、殿様ギドラさんが懸念していたことが
早くも噴出しているような気がします。
個人的には映画として「メリハリがない」というのはどうにも
ひっかかります。
たとえ、個人的な感想であったとしても、このような感想をもった
人がいた、というのは事実なのですから。
北村監督は、イベントの席でインターネット上での
怪獣映画ファンの声、事前の不満、マトリックスのようなアクション
ばかりではないか・・・などの声を聞いてナーバスになっていて
「怪獣もたくさん出てたでしょ」
というような発言をしていた、とどこかで見ました。
勘違いだったら申し訳ないのですが、怪獣映画だからといって
怪獣が出ているシーンがたくさんあればいい、というのは
これまたナンセンスな話だと思ってました。
シーンがたくさんあるのも結構。でも人間側のドラマとうまく
融合してナンボでしょ、と。
先日来、NHK-BS2で放送しているゴジラ映画を見れば
むしろ怪獣が出ていないところにこそ、怪獣映画の面白さがある
(もちろん怪獣が暴れるのは見たいが)と再認識していたところ。
映画のテーマやリズムを怪獣のシーン、怪獣が出ていないシーンで
創り出す事によりテーマを掘り下げ、リズムをつくり、
メリハリが出てくるのだと思います。
ゴジラ映画で不評のカメオ出演も、こういった演出の強弱の部分で
うまく使うことが出来るものだと思います。
怪獣たちは戦い続け、人間も戦い続けている。
今回は世界中を巻き込んでいるから、追いかけるマスコミも含めて
すべてが同じベクトルをむいてしまっている。
対怪獣、対X星人が同じテンションで進んでしまっては
メリハリも何もないでしょう。
(同じベクトルでもいいけれども、その中でのメリハリは必要でしょ!)
様々な要素が最後に集約し、ラストバトルへ突き進む、そういうわけには
いかないのか。
ノンストップアクション映画、といえば聞こえはいいかもしれませんが、
すごい映像だけをつなぎ合わせたものは「映画」とは違うと思いますね。

不安のほうが大きくなってきましたが、最終結論は映画を見てから、ですね・・・
32
Re:厳しい最終作品になるかもし れません 殿様ギドラ

2004/11/18 23:48


男性 42歳 O型

う おっ、重大情報をありがとうございます。

封切りまで2週間ちょっとなんですよね・・・。
ある種の覚悟を決めて見に行かないといけないことが確定したと考えてよさそうです ね。
もちろん自分がどんな評価を下すかは、この目で見てこの耳で聴いてからということ になりますが、これは厳しそう・・・。
ギドラの巣特撮祭もGMKからすでに4回目。
出来るだけ詳細にお話しできるようにと、毎年つまらないつまらないとこぼしながら 複数回劇場に足を運んでおります。
(通常はほとんど映画館へ行けない生活なのに)
つまんない映画を繰り返し見るのは相当の苦痛なわけで、今年は相当苦しい戦いにな りそうです。

『あずみ』から受けた印象以上にまとまりのない映画になっている予感がします。
それはきっと、怪獣映画に対する無理解から来るものでは・・。

>怪獣映画だからといって
> 怪獣が出ているシーンがたくさんあればいい、というのは
> これまたナンセンスな話だと思ってました。
という放浪者さんのご意見に賛成します。
そして、
> むしろ怪獣が出ていないところにこそ、怪獣映画の面白さがある
> (もちろん怪獣が暴れるのは見たいが)と再認識していたところ。
> 映画のテーマやリズムを怪獣のシーン、怪獣が出ていないシーンで
> 創り出す事によりテーマを掘り下げ、リズムをつくり、
> メリハリが出てくるのだと思います。

全くその通りです。
怪獣が出ていればそれで怪獣映画になりうるというわけではありません。
怪獣を登場させ、かつおもしろい映画にするためには人間がなにをしているか、人間 社会がどうなっているかをきちんと描かなければならないのです。(そのあたりにつ いては、前作・前々作・そのまた前にも不満があります)

ああ、「ファイナル・ウォーズ」、ひたすら跳んだり跳ねたりドッカンバリバリで、 社会・世界の広がりもパノラマ感もない映画になっていそう。
そして、ドラマを見せるための映像ではなく、おもいつきの構図を羅列した映像構成 になっているんだろうな・・・。
ストーリーに興味のない奴は劇映画監督なんかやっちゃだめだって!
(おっと、まだ結論を出すのは早いですね。それに監督に責任があるのかどうかもま だ定かではないし)
33
ああ、やっぱり 三沢狸

2004/11/21 15:02




そ うじゃないかなあと思った通りのようです。
http://www.cine-tre.com/s/diary/gom.cgi?action=nikki&no=173(リ ンク切れっす)
と言うわけで、悲しい年末になりそう。
ではでは
34
Re:ああ、やっぱり:複雑な思い 殿様ギドラ

2004/11/22 11:58


男性 42歳 O型

三 沢狸さん、貴重な情報をありがとうございます。
ますます厳しいGFW。
悪評を先に聞くと、辛さもありますが、事前に覚悟を決められるので助かります。

そうとうものすごい映画になってしまったことが窺えますね。
私の予想を上回ってる感じが・・・。

そして、私も鷲巣さんと同様に、ゴジラファン・特撮ファンなら絶対に見て、意見を 表明せよと訴えます。
どの作品に思い入れがあるかは人それぞれでも、ゴジラ映画に夢を託し、ゴジラ映画 で楽しませてもらったことがあるなら、
ゴジラのために戦うべし。
恩に報いるべきだ。

GFWを誉めるも貶すも洗いざらい表明してこそいつか作られる次回作の向上を望め る。
語れ、語り尽くせぇぇぇぇぇ。
35
ファイナルウォーズの行く末は・・!? 四式戦車(チト車)

2004/11/22 17:56


男性 21歳 A型

検 定試写会を終えてからファイナルウォーズについて、肯定論と否定論といえば後者の方が多く なっておりますね。

北村監督を罵倒するつもりはありませんが・・そもそも、音楽を伊福部先生ではなく、外国人 にした時点でこの映画は既に堕落の道へと向かって突き進んでいたのではないかと思う次第で あります。

彼はゴジラの歴史というものを何にも理解せずにやれ、ロックメンバーだのハルマゲド ン級音楽家の起用だの怪獣格闘だのと自分の思い付きで好き勝手に映画作りを敢行したと私は 睨んでおります。

如何に名のある音楽家であったにせよ、音楽においてはゴジラを真に理解していない人間が担 当した処で我々、観客の心に響くようなサウンドが生まれる筈がないのです。

そこを北村監督は全く分かっていない。かつて、VSデストロイアがヒットしたのも内容自体 はさほど優れたものではないのにも関わらず、伊福部先生の心へ響く壮大なサウンドがあっ たからだと言えるのではないでしょうか。

最後のメルトダウンで消滅するシーンでは涙する人々も多かったと聞いております。彼は伊 福部先生の既製曲(SF交響ファンタジー第1~3番)の使用を何故、考えなかったのか?

その方が映画としてはずっと締まっていたと思います。

これはあくまでも私見でありますが・・キース・エマーソン氏の音楽はごく平凡で強烈なる印 象は与え得ず、映画自体にも内容(筋)が無いのですから CGI・デジタル合成といった特撮技術の出来が優れていても全体的にみれば、底力の感じられない貧相な作品になっているのではないかと思っています。

これでは海外進出というのが心配でなりませんよ。でも、一度、赤恥でもかかない限り、東宝 の製作サイドは自らの過ちに気付かないかもしれません。

富山さんも又、全くゴジラとは趣向の違う監督を起用し、ゴジラと云うものを監督の好き勝手 に改悪させた事実からその製作手腕に疑問の念を禁じ得ない次第であります。

北村監督は「あずみ」のようなB級アクション物をしこしこ作っていればよかったのです。

ハリウッド殿堂入りまで果たした世界に誇る映画キャラクター・ゴジラを世の笑われ者に仕 立て上げかねんとしている製作サイドに怒りすら感じています!

取り返しの付かないことにならぬことだけを一心に念じております。

しかし、幸いなことに私はまだ人の話だけで映画を観てはいません。どういうものであるか、 この目で確かめる意味でも自らの足で観に行かねばならないと思っております!!

その時、改めて皆様とファイナルウォーズについて語り合いたいと思います。

今はあくまで独断と推測論だけで突き進んでしまいましたが、どうか、お許し下さい。

そ れから、話は変わりますが・・特撮ニュータイプにてゴジラを特集した別冊があり、その中で 北村監督は富山さんへ「最近のゴジラ映画は自衛隊については丁寧 かつ明瞭に描いているのにどうして、特撮部分は妙に明るくて、如何にも着ぐるみやミニチュ アといった映像なのですか?怪獣映画とはそんなに堅苦しいものな んですか?」と言ったとありました。

それに対して造形の若狭氏は「そうなんですよ。こっちが幾ら一生懸命に造ってもライティン グが強過ぎて、重量感もスピード感も台無しになってしまうんです」と言ったそうです が・・これに関しては全く同感です。

北村監督がゴジラの大欠点の一つであるミニチュアワークの貧弱さをよく捉えているなとその 点は非常に関心しています。

と言うことは、内容面はしっちゃかめっちゃっかであってもデジタルとアナログの高密 度な融合という命題は従来と比して、遙かに改善されていると判断していいのではないでしょ うか?

ワンカット、ワンカットでいけば確実に高水準な特撮映像(VFX)であると私は期待してい ます。

せめて、特撮映像(VFX)だけでもこれまでのゴジラ映画を圧倒的に凌駕するものになって いてくれたらと切に思う次第であります。








36
Re:ファイナルウォーズの行く末 は・・!? 殿様ギドラ

2004/11/23 11:01


男性 42歳 O型

熱 いご意見をありがとうございます。

まだ観ぬ作品ではありますが、そのときそのときの思いを言葉にするのも無駄ではな いと思います。

ゴジラ映画の場合、すべてを監督がコントロールしているわけでもないというのが実 情ではないかと(これまた)推察しています。
とはいえ、少なくとも音楽にキース・エマーソンというのは北村氏の発案としか思え ないですね。
創作者たるもの、己が取り扱う題材に対して取材・研究するのが当たり前でしょう。
時代劇を作るなら、舞台となる時代の風俗習慣をある程度は勉強するのが当たり前。
ゴジラ映画を担当するなら、ゴジラ映画を研究してから臨め、ということです。
(まー、研究考察しても、映画芸術としてのゴジラ映画を考察せずに、ゴジラ映画の 中に感じた己のゴジラ観を押しつける愚作もありましたが)

怪獣映画に伊福部音楽がなぜ合うか、という問題など考えたこともないのでしょう。
あるいは伊福部音楽を使った怪獣映画を観たこともないのかもしれません。

つーか、ぶっちゃけた話、アニメ『幻魔大戦』を見ているなら、キース・エマーソン に映画音楽をやらせちゃダメだってことに気づくでしょうに!
(「幻魔」公開当時、それなりにエマーソンの音楽に期待して見に行って、ものすご くがっかりしたのは私だ!)
「ファイナル・ウォーズ」もキース・エマーソンが音楽監督をやったわけではなく て、イメージ曲みたいなものを何曲か作っただけなのでしょ?
そうでなければ、クランクアップ前に作曲出来るわけがない。

> 北村監督は「あずみ」のようなB級アクション物をしこしこ作っていればよかったのです。

このご意見には少々異論ありです。
本来「あずみ」はB級アクション映画になるべき企画ではなかったはずです。
不勉強ながら「あずみ」の原作は読んでいないのですが、おおよその内容は聞き覚え ています。その上で映画を見たら、原作が抱えていたはずの問題意識をきれいさっぱ り切り捨てていました。
劇展開にはテーマ性が見え隠れするのです。
平和のためと称して人殺しをする問題、人間が人間を操り人形にする問題などな ど・・・。
もともとのストーリーにはそんな問題意識があるのですから、映画版のストーリーに もにじみ出る道理です。
ところが映画の仕上がりは、そんな観念などどこ吹く風。
あえて切り捨てた、というより、ハナから気が付いていない風情でした。
つまり、ストーリーにはまるで興味がないと見えたのです。
これではたとえB級アクション映画でも任せるわけにはいきません。
(また、変な映像構成やあわただしいカット割りに幻惑されて、映像派だの斬新だの と勘違いする人がいるから困る。評論家やライター諸氏も猛省せよ)

「あずみ」以前の低予算作品については知りませんが、少なくともメジャー系で公開 された作品として「あずみ」があったのです。
それなのに、ゴジラ50周年に北村氏を起用しようと思ったこと、理解できません。
東宝の重役会議ででも決められてしまったのでしょうか?
映画の善し悪しがわからない人が人事権を握っているってことはないのか?
そういえば、「2000ミレニアム」に巨大UFOを出せと言ったのも、東宝重役 だったという噂がありましたね。
権力があっても、確信がないなら映画の内容や人事に口を出すな!!

いずれにせよ、「ファイナル・ウォーズ」の出来不出来は一人北村龍平氏に責任があ るのではなく、東宝映画の責任と考えたほうがいいでしょう。

特撮カットの出来が従来より高水準になっているなら、それはそれで嬉しいことです が、映画総体としてぼろぼろの出来なら却って虚しいかもしれませんよ。
37
Re:ファイナルウォーズの行く末 は・・!? 三沢狸

2004/11/24 03:25




北 村監督作品「あずみ」ですが、あまりのひどさにひっくり返ったいやな
記憶があります。ロードショーで見ちゃったし。金返せーーー(^^;;)
漫画の「あずみ」は読んでおりました。あまり好きな絵柄ではないので
単行本購入は控えておりました。で、無垢なる「あずみ」が殺戮しまくる
漫画な訳ですが、アクション漫画ではなく、その中の人間性を表した
作品だと思っております。それを北村監督は表現できたかというと・・・
薄っぺらな人間ばかりで、しかもアクションにも成っていない。
アクション映画ってはらはらするもんだと思うのですが、単純に
斬り合うだけだもんなあ。

さて、「ゴジラ」ですが、予告編を見る限りではどうやら
怪獣同士、人間同士がどつきあうだけのおバカ映画のようです。
北村監督のインタビューを聞くといっぱしのことをほざくのですが、
あんた本当にドラマを作れるのと思ってしまいます。
その前に脚本家が問題かもしれませんが。

ところで「ULTRAMAN」ですが、ネット上で見られる特報と
予告編ですが、特報の方がなぜか出来が良い。なぜに(^◇^;)
なんもアップしない「ゴジラ」よりはましですけどねえ。
日本の特撮映画が滅びる年として2004年~5年は記憶されるのでしょうか。
かつての「ジュピター」の様に10年以上も特撮映画を遅らせそうで心配。

ではでは
38
Re:ファイナルウォーズの行く末 は・・!? 殿様ギドラ

2004/11/24 18:43


男性 42歳 O型

ゴ ジラ映画だけが迷走しているわけではないんですよね・・・。
映画の「ULTRAMAN」がどんな作品になっているのかまだわかりませんが、漏 れ伝わる情報から、ウルトラマンを使った実験ドラマと想像されます。
テレビ放映中のネクサスも「怪獣を倒す力を持った宇宙人が地球人に味方する物語」 ではなく、曰わくありげなキャラクターが次々と出てきて、それらの設定を少しずつ 説明していくだけというドラマ性希薄なものになっています。

この「曰わくありげ」というのがくせ者で、なんだかわからない=内容が深いと勘違 いする人たちにはおもしろそうに見えるらしい・・・。
「ファイナル・ウォーズ」はその手の映画ではなさそうですが、シナリオの弱さは同 様のようですね。

特撮物はドラマを失ってしまうのか・・・。
怪獣や超人のコスプレとミニチュアパフォーマンスだけでよしとするのか。
39
ちょっと一息 殿様ギドラ

2004/11/25 10:49


男性 42歳 O型

ま だ封切りしていないのに、なんだか結果が見えてしまったような気がするのは、鑑賞した方々 のコメントからほとんど予想通りの内容であったことが窺えるからなんですよ。

大量の怪獣だけでなく、あれもこれもとなにもかも突っこんで、しかも過去の作品からの引用 がほとんど。
それらは必ずしも同一の世界にあったものではなく、一本の作品に入れ込もうとすれば無理が 出てくるのは明らか。

担当した監督さんの別作品を観れば、構成も演出もいい加減で絵柄で驚かすことしかやってい ない。
武術を描くべきアクションがカメラワークに従属していて、戦いの力学を伝えようとしていな い。

これで何に期待すればいいのか。
製作中の監督さんのコメントに、「ゴジラ映画の約束事を破るつもりはない」という意味の言 葉があったので、ひょっとしたら過去の作品を研究しているのではないかとかすかな希望を抱 いたのも懐かしい。
本多・円谷・関沢トリオの作品を研究すれば、ストーリー構成の技が身に付くはずだけど、ど うやらそんな勉強はしていないご様子。

ま、70年代ゴジラ映画から無理矢理怪獣を引っ張り出しているところから考えても、本多・ 円谷時代には興味ないんでしょうね。
ゴジラ映画に限らず、1950年代から60年代の邦画は世界一の質の高さなんだけどなぁ。
(洋画だと登場人物の顔だけで、ある種の夢見心地が演出されちゃうからだまされやすいのよ ね)
40
Re:ちょっと一息 コクラ

2004/11/25 18:32




巷 では「シーンの繋がりが一部悪い」というのがもっぱらです。
GFWは、初期に繋いだラッシュでのバージョンは2時間55分に達したそうです。
当初の予定上映時間が1時間50分だったのを考えれば、1時間オーバーです。
これを無理に上映時間枠に収めて編集するには、あまりに無理がありそうだと
判断され、結局2時間5分に変更になったそうです。

ハリウッドでは、こういう映画は完全版になってリリースされるものですが、東宝
では望めないでしょうね。
42
Re:ちょっと一息 殿様ギドラ

2004/11/26 17:47


男性 42歳 O型

コ クラさん、どうもです。

> GFWは、初期に繋いだラッシュでのバージョンは2時間55分に達したそうです。
うーーーーーむ、それは一体なにを意味するのか・・・。
シナリオ自体が長大だったのだとすれば、脚本の煮詰めが甘かったということになり ますね。
詰め込まれた要素の多さを考えると3時間近い尺になるのも無理からぬところと思わ れますが、目標1時間50分で企画された映画ならシナリオ段階で適度な長さに切り つめなければならないでしょう。

あるいは、シナリオとは関係なく尺が伸びた??

なにがどうしたのかさっぱりわかりませんねぇ。
2時間55分を2時間5分に詰めた結果繋がりが悪くなったのかどうかは謎ですね。
(『日本誕生』はオリジナル3時間9分バージョンと再映版2時間バージョンがあり ますが、編集に工夫が凝らされていて、2時間バージョンでも話がわからないという ことはないです)
41
本当に、誰が観てもつまらない? ララルラーン

2004/11/26 14:48


女性 24歳 O型

初 めまして、ララルラーンと申します。

前々からゴジラに関心がなかったわけでもないし、TOKIOの松岡さんが主演という事で、 この『ファイナル・ウォーズ』には注目していました。
そんなわけで、前評判はどんなものかとサイト廻りをしていて、こちらにも辿り着いた次第で すが…こちらでは厳しい評価ですね。
というか正直、失礼を承知で言わせていただければ、「否定派以外お断り」みたいな空気も感 じます。

ちなみに、昨日の関係者試写会に行った男友だちから感想を聞いたら、
「…人形、全部買うよ!! つーか、今すぐにでもDVDの予約してえ!!」
と、かなり興奮気味でした。また、
「怪獣映画に思い入れのある人にはキツイだろうね。でも俺みたいな『ゴジラ映画はゴジラが 暴れてナンボだろ』てな奴にはドンピシャリだよ」
とも言っていました。「怪獣映画に思い入れのある人」がどのようなものを求めているかは今 イチ具体的には想像も実感も出来ませんが、何にしろ「いわゆる賛否両論なのか?」という感 じは受けました。

でも私にとって一番肝心なのは、「松岡さん目当てのオンナでも楽しめるのか?」なのです が。
43
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? 殿様ギドラ

2004/11/26 18:21


男性 42歳 O型

ラ ラルラーンさん、いらっしゃいませ。

松岡さんのファンという目線だと、期待している映画主演作に対して公開前からボロ カスなコメントばかりの掲示板には反感をお持ちになるのはよくわかります。
でも、映画の見方にはさまざまな切り口がありますから、誰が観てもつまらない映画 というものはないでしょう。
私を含めて「ファイナル・ウォーズ」に対して批判的なコメントを書いている方も、 それぞれ根拠を示しての批判であって、その根拠とは関係ない部分で楽しめる可能性 を否定してはいないと思いますよ。
(もし筆が滑って全否定しているような文章がありましたらご指摘ください)

とはいえ、すでにご覧になった方がお書きなったコメントを読むと「ファイナル・ ウォーズ」という映画の「結構」が見えるのも事実であります。
私の推測としては、物語を楽しむタイプの映画ではなく、動く映像の美を楽しむタイ プの映画にもなっていないな、ということです。
ゆえに、映画として出来損ないになっている可能性大となります。
(北村監督の「あずみ」も同様な出来ですし)

非常に厳しい言い方をすると、ストーリーに興味はなく、刹那的にワンカットずつ分 離して鑑賞することが出来る方なら楽しめるかもしれないというところでしょうか。

この掲示板では、否定派とか肯定派というような区切りは眼中にありません。
一本の映画には良いところも悪いところもありますから、ただそれを見極めていくと いう場です。
そして、事前情報からは悪い部分が多く見えているということです。
良い部分に気が付いた人にもどんどん発言していただきたいです。

新作ゴジラ映画について徹底的に語り尽くす掲示板は3年前からやっておりまして、 それぞれのログをHPに再掲してあります。
ララルラーンさんは怪獣映画にはご興味がないのでしょうけれど、怪獣映画だけでな く、劇映画とはいかにあるべきかというレベルにまで踏み込んだ話し合いになってい ますので、お時間がありましたら過去の話し合いも読んでみてください。
ギドラの巣
http://www.geocities.jp/k_ghidorah/
ゴジラ・特撮コーナー
http://www.geocities.jp/k_ghidorah/gojiratokusatsu.htm

TOKIOの松岡さんが作品中でどのように演出されているのかまだなんとも言えな いですねぇ。
いくつかの感想を読むと、北村一輝さんやドン・フライさんは印象的だったと書かれ ていますが・・・。
44
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? ゴジラン

2004/11/26 21:19


男性 34歳 B型

お 久しぶりです。
 GFWに関して厳しい意見が多いようですが、例えば開田祐治さんのように、「こ ういうのもあり」という意見を述べられている方もあります。全面肯定ではありませ んが、愛のある意見だと思います。
各人各様の意見があって当然ですので、人様の意見を総合してみても指標にはならな いのではないでしょうか?
事前情報で映画を否定する心構えを作っているような人が多いのは残念です。
まず自分の目で確かめるまでは、人様の意見に振り回されたり、人様の意見から「可 能性」という名目で否定的な見解を述べたりするのは慎むべき行為ではないでしょう か。
 
45
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? 殿様ギドラ

2004/11/27 09:49


男性 42歳 O型

ゴ ジランさん、いらっしゃいまし。
以前も投稿なさったことがおありなんですね?
別のハンドルネームをお使いだったのではありませんか?
ゴジランというお名前を探してみましたが以前のログに見あたりませんでした。(調 査不足でしたらお詫びします)
出来れば前回投稿なさったときのハンドルネームもお教えいただければ幸いです。

さて、掲示板の運営形態に関する質疑も歓迎ですので、私の考えをお答えします。
映画一般の話になると話が広がりすぎますので、ここではゴジラ映画限定で。
かつて私はゴジラ映画の新作に対しては出来るだけ情報を仕入れないようにして見に 行っていました。
それは作り手のアイディアを新鮮に受け止めるためでした。
このやり方で大失敗したのが『ゴジラ2000ミレニアム』でした。
端的に言うと、あのタコの出現だけでも事前に知っていれば、どれほど救われたこと か。
ゴジラ映画にこんな幻滅感を味わうことになるとは予想も出来なかったのです。
(タコ型宇宙人にさほど衝撃を受けない方もいらっしゃるでしょうけれど、これはあ くまでも一例です)

以後は出来るだけ事前情報を仕入れるようにして、衝撃に備えることにしたのです。

公開前の映画に対して周辺情報から善し悪しを言うことは決して悪いことではないで す。
公開前に判断してもらうための宣伝であり、情報公開ではないでしょうか?
そして、他人の感想を参考にするのも、まだ見ぬ映画に向き合うときには有効では?
どんなほめ方、どんな貶し方をしているかで作品の姿が浮かび上がってくるでしょ う。
それをもとにして受け止め方を表明するのがなぜ間違いなのかわかりません。
また、ダメそうな要素をあらかじめ考察しておけば、予想外に楽しめる可能性が広が ります。
公開前の批判を恐れていいのは、配給会社だけでしょう。
前評判で客入りが悪くなるのを恐れるということはあるでしょう。
しかし、私は誰かの金銭的利益のためにゴジラ映画を語っているわけではありませ ん。

公開前だからという理由で期待論ばかり横行するのも不健康な状況だと思いますよ。
不安を感じる方はそれを表明し、期待できるという方はそれを表明する、ということ でいいんじゃないかと考えております。

ですから、ゴジランさんが、いまから否定する心構えを作るのはおかしいとお考えな ら、「ファイナル・ウォーズ」に対して期待出来るという根拠を示してくださるのが この掲示板には助かることなのです。

開田裕治さんの発言を引き合いに出すなら、開田さんがどんなご意見を述べられたの か、webでお書きならそのURLをお教えくださるべきと考えます。
46
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? ゴジラン

2004/11/27 12:50


男性 34歳 B型

以 前よりHNは変わってないと思いますが・・・

> 開田裕治さんの発言を引き合いに出すなら、開田さんがどんなご意見を述べられたのか、webでお書きならそのURLをお教えくださるべきと考えます。
 これは失礼しました。
http://home.att.ne.jp/green/kaida/hibikore_top.html
の最新の日記(2004年11月 25日)にあります。

 わたしが事前否定論が出回ることを危惧するのは興業に影響が出る心配があるから です。できればヒットして欲しいという気持ちからです・・・
49
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? ほりぴー

2004/11/28 11:04


男性 49歳 A型

> http://home.att.ne.jp/green/kaida/hibikore_top.html
> の最新の日記にあります。

ゴジランさん、はじめまして。情報を教えていただいたので早速読んで参りました。
それで私としてはこれは肯定的な感想とは読めなかったのですが・・何というか
諦観に近いような気がします。特に「 ゴジラや怪獣達が負っている遺産、映画世界の中に
怪獣達を定着させるために必要な背景などは一切無視した映画です」という
くだりは
私の危惧に近かったせいもありとても共感できました。
その上で私はこの映画はまずまずヒットするように思います。(あくまでここ
近年のゴジラ映画との比較においてですが)

松岡さんのファンの方のご意見というのもとても新鮮ですね。ただ最近のデビルマン の
ように、永井豪原作ファンと主演のFLAMEファンとのアルマゲドン戦争も
いかがなものかと思いましたが。ただ思いますに昨今邦画製作者側がちょっと
アイドル人気を濫用しすぎというか興行成績上の保険としているかのようなところに
逆に作り手としての自信のなさを露呈しているような気がします。
50
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? ルー等級つつ大臣

2004/11/28 21:05




確 かにアイドルファンから見れば公 開の前に好きなアイドルの新作映画がボロクソにいわれるのは不快極まりないことだ とは思います。しかしこれは辛口な意見ですが映画そのものとして見たら果 たしてこの新作が面白いのかどうかとなると特撮ファンの一人として疑問を感じさせ ざるを得ない作品になる予感はもろに感じるのです。というのも平成時代の ゴジラ作品は過去のスピリッツを受け継いだ作品というより過去の遺産を食い潰して 誰一人オリジナルの原作者である本多猪四郎、円谷英二、シナリオライター の関沢新一、馬淵薫の精神や世界感を継いでない上に図々しく「ゴジラは自分が作っ た」みたいな態度をあからさまにとっているからです。しかも彼等は(平成 作品の)映画作品のノウハウをろくに知らないらしく(そうではないかもしれないが 見た限りでは)まともな怪獣映画というジャンルの映画になってないからな のです。「これ何の映画なの?」というのは最近の作品だと絶句するほど多いです。 公開の前に否定するのは良くないとは思います。しかし様々な前情報で判明 した段階では絶望的な代物が今回なのです。問題なのはマズイ作品を今までに撮った 監督が今回の新作を任されたということでしょうか。
51
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? ララルラーン

2004/11/29 00:06


女性 24歳 O型

今 日の夕方の特番が放映されていましたが、私の感想は「すごく面白そう!!」でし た。「皆さんは何故これを“つまらなそう”と思えるのか」が不思議なくらい。

ゴジラがスライディングするから? 怪獣がゴジラに廻し蹴りするから?
今までやらなかった事を今回はやってるから?

それが批判の根拠だとしたら、ゴジラに関してはビギナーですらない私には、批判自 体が理解し難く、どうにも届かないものですね…。
この「やたらと熱だけはありそうな映画」に、とりあえず私は期待をしています。
52
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? 三沢狸

2004/11/29 01:54


男性

ラ ラルラーン様、どうも勘違いをされているようなので・・
まず、誰も「誰が見てもつまらない。」と断言しているわけでは有りません。
結局の所、映画なんて言う物はふたを開けてみなければ判らないのです。
全ての人が面白いと言えるような映画はおそらく一本もないでしょう。
私が今まで見た映画で、面白いと思った映画は「第三の男」であったり
「2001年宇宙の旅」であったり「ゴジラ(最初の作品)」であったり
「薔薇の名前」であったり「七人の侍」であったり「市民ケーン」であったりするの ですが、当然ながらつまらない、判らないという人もいるわけです。
有名な話ですが、ショートショートで有名な星新一が「2001年宇宙の旅」
みたいな映画は困る。つまらない。「猿の惑星」みたいな映画の方が良い。
と言ったことがあるのです。それはそれでオーケーなのです。
私の知り合いは「七人の侍」はつまらないと言うのです。曰く「長すぎる。」
それはそれで良いわけです。

さて、では今回のゴジラファイナルがつまらないのか面白いのか、
それは人それぞれの感じ方で違う訳です。
ただ、私自身は今までの北村監督の感性が私自身が感じている怪獣映画の
イメージからかけ離れているので心配しているわけです。
というか北村監督が映画監督として果たして適切なのだろうかと
思っているのです。

私が見た彼の作品は「あずみ」
なのですが、とてもつまらなかったのです。
ではどこがつまらなかったのか。
俳優さんが未熟であったのは確か。
しかし、それより緩急のないアクションをだらだらと
垂れ流し、なおかつ、登場人物に感情移入できない演出が
映画をつまらない作品にしていったのです。

ゴジラがスライディングするのもオーケーです。
回し蹴りするのもオーケーです。
ちゃんとアクションがつながり、そのような技が炸裂するのが
あたりまえであるなら問題有りません。

でも、北村監督の演出がちゃんと意味のあるアクションに結実する
かどうか、非常に心配です。
「あずみ」の時に感じた違和感を簡単には払拭できません。

北村監督の資質は「ショートフイルム」もしくは「ミュージックビデオ」
に限定されるような気がします。短いショットをつなげてインパクトを
作り出す力はありますが、中編から長編の物語を紡ぐにはまだ力が無い
気がします。
また彼自身は対決と銃撃戦にのみ興味を持っているような気がします。

私自身「やたらと熱だけはありそうな映画」は好きな部類です。
「SAWソウ」は見られましたでしょうか。
ジェームズ・ワンとリー・ワネルという二人の新人がアイディアと
情熱をつぎ込んで作ったホラー作品。実に面白かった。
緻密な脚本とこった映像。しかもローコスト。2週間で作り上げた
作品です。やたらと熱だけはありそうな映画だと思うのですが如何でしょう。

北村監督は果たして「やたらと熱だけはありそうな映画」を本当に
作ってくれるのでしょうか。ふたを開けてみなければ判らないとしか
言いようがありませんが・・・・漏れ聞く情報や今までの彼の経緯を読む限りでは
薄っぺらい作品にしかなりそうもないので心配しているのです。

今までの怪獣映画の文法ぶちこわし、私のような怪獣映画を見つけている
ファンを良い意味でぶちのめし、全く新しい「怪獣映画」を創造して
くれるのであれば、私は熱烈に支持するものです。
本当にそうなってくれればと思います。

フランス映画で「ジェヴォーダンの獣」という映画はご存じでしょうか。
怪獣映画では無いのですが、案外と新しい怪獣映画のヒントになるような気がしま す。
また、今年公開された「アップルシード」での多脚砲台の描写もヒントになりそうで す。
また、「パトレイバー3 WXⅢ」は見られましたでしょうか。
ここでも怪獣映画のヒントが隠されています。
スピルバーグの実質的デビュー作「激突」も有る意味怪獣映画かもしれません。
「ジョーズ」もそうじゃないかなと私は思っております。

長くなりました。読みにくくて申し訳ありません。
ではでは
53
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? 殿様ギドラ

2004/11/29 14:15


男性 42歳 O型

> ララルラーンさんへ

みなさんからご意見をいただいたので、私から付け加えることはあまりないのです が、
ゴジラ映画というシリーズ作品を評価する場合の特殊性をちょいとご説明します。

ゴジラ映画の評価の仕方は、
大きく分けると、独立した一本の映画として評価する見方とシリーズに組み込んで問 題のない作品であるかどうかという評価軸の二つにわかれます。

独立した一本の映画として評価できるか否かという点については、三沢狸さんの 「ファイナル・ウォーズ」事前評が正当であると考えます。

私から付け加える意見として、シリーズに組み込んでおかしくないか、というあたり に絞ります。
その場合、新たなゴジラ映画を創造する、という目標を掲げたとしてもどこに新機軸 を盛り込むのかが問題になります。
取り入れる新機軸が過去の作品と矛盾するなら、シリーズ作として失敗しているとい うことになるのはお分かりいただけるかと思います。
最近のゴジラ映画は、ストーリーや演出の工夫より、メインキャラ(つまり怪獣です ね)の設定をいじり回すことで「新しさ」を打ち出そうとばかりしています。
「ファイナル・ウォーズ」には昔の作品に登場した怪獣が多数出てきます。
それらの気質や出自がオリジナル設定と矛盾しないのかどうか?
ゴジラシリーズのファンとしてはやはりそれを無視することは出来ません。
それは主役ゴジラだけの問題ではないのです。
ほかにもたくさんの人気スターが登場するのに、それらがまるで別物にされていたと したら納得できません。
「ファイナル・ウォーズ」では基本設定を変更することはやっていないととある記事 で読みましたが、まだまだ不安は大きいです。

松岡昌宏主演と銘打たれた映画を見に行ったら、出てきたのがケイン・コスギさん だったら松岡さんファンなら怒りますよね?
芸名を変えたんだからしょうがないでしょ、と言われたって納得できるものではあり ません。
そんなひどいことをやりかねないのが、いまのゴジラ映画なのです。
56
Re:本当に、誰が観てもつまらな い? 三沢狸

2004/11/29 22:21


男性 O型

す いません。ちょっと誤解されるような書き方をしてしまったので。
まず「2001年宇宙の旅」と「猿の惑星」は同年度に日本公開されました。
また、「猿の惑星」はやはりSF映画の中でも傑作の部類の一つです。
特にラストシーンは今でも語りぐさとなっております。
というわけで「猿の惑星」はだめだと言っているわけではありません。
また当時「2001年宇宙の旅」は難解でわかりにくくつまらないという
評価がなされていたのです。私自身はSF映画の最高傑作であると
思っております。次点は「ブレードランナー」

怪獣映画「ゴジラ」を作るきっかけの一つに「放射能X」という
アメリカのSF映画が有ります。
これは結構傑作ですのでお勧めしておきます。
イギリス映画の「ラルゴ」っちゅうのも有りますが・・・
(^◇^;)これはちょっと・・・(^^;;;)
あとはレイブラッドベリイ原作「霧笛」を映画化した奴がありますが
題名を忘れました。(;.;)ぼけぼけ

「ゴジラファイナル」の予告編映像で、そりゃ無いだろうと思ったのは
ゴジラがおそらくはジラをぶっ飛ばすシーン。
いや、ぶっ飛ばすのは良いんですが質量感が全然無い。
ぶっ飛ばされるジラの動きが速すぎる。
いくら何でも何トンもある物体が動くとき、どれだけのエネルギーを含んで
動くのか、もう少し考えて欲しい。
「アナコンダ」という大蛇が人間を襲う映画がありますが、
(結構面白い映画です。ビール片手にどうぞ。)CG班と監督との間で
結構軋轢があったそうです。確か滝だったか崖だったかから落ちる人間を
空中で食いついて飲み込むシーンの動き方が早すぎて蛇に見えない。
CG班は反対したのですが、監督は速度重視で軽々しい映像になってしまい
SFXのスタッフとはそのあと大分もめたそうです。

最初のゴジラを作るとき、どうしたら巨大感が出るか試行錯誤を繰り返した
と聞いた覚えがあります。そういう風な意気込みが「ゴジラファイナル」
に有るんでしょうか。・・・・ないだろうなあ。
平成「ガメラ」の時、オープンスペースによる撮影にこだわったのは
光の問題からだったと記憶しております。
つまりはそういうことでは。

ではでは

47
劇場予告編を見ました 三沢狸

2004/11/27 21:32


男性

本 日「ハウル」を見てきたのですが、このときに
「ゴジラファイナル」長めの予告が流れていましたので
その感想を少し。

やはりいやな予感がばしばしと響いてきました。
隣に座っていた若い兄ちゃん(^◇^;)の感想が端的に示してました。
曰く「これって怪獣映画?アクション映画にしたいのかな・・・」
私も同じ感想。怪獣がメインではなく、X星人と特殊工作員?との
バトルの方がメインになっているような予告編でした。

北村監督の今までの経緯はそのような映画ばかりを作ってきましたので
「ゴジラファイナル」も同様な映画になっていそうです。

しかし、それは既に怪獣映画では無くなっているような気がします。

都市破壊シーンは安っぽく、「ジラ」は軽々しいCGでものすごく心配。
ラドンの満月前でほえるシーンもネットで見たときより安っぽい出来でした。
平成ガメラのギャオスが東京タワーで巣作りするシーンと比較しても
だめだめですねえ。

物語はX星人が人類を支配するために多くの怪獣を世界の都市に派遣。
人類は対抗するためドンフライ率いる海底軍艦を南極に送り、そこで
氷付けにされたゴジラを解凍、人類対X星人。各怪獣対ゴジラの対決と
なる。みたいな話のようです。

なんだかなあ。
ではでは
48
Re:劇場予告編を見ました 放浪者

2004/11/28 11:01




今 更なんですが一応・・・
海外サイトに予告編がアップされてましたので貼っておきます。
http://monsters4u3.com/vidswf/gfwpreviews/trzip.php
54
Re:劇場予告編を見ました 殿様ギドラ

2004/11/29 14:17


男性 42歳 O型

し まった、海外サイトの劇場予告編をチェックしてなかった・・。
せっかく放浪者さんがお教えくださったのに、すでにリンク切れの模様。

まーその、昨日テレビで放送された特番を見ましたのでその感想を少々。
劇中のシーンは断片的に見せるだけだったので、芝居がどうなのか、映像構成がどう なのかなどといった作品全体を貫く雰囲気はほとんどわかりませんでした。
なんとも隔靴掻痒という感じ。

その中で、ありゃ~、と思ったのは、ゴジラとモンスターXの格闘が人間同士の格闘 と代わり映えしなかったこと。
動物の格闘って、そうじゃないでしょ、と思いました。ハイ。
それから、元祖轟天号が、本来電子砲であるべき砲身から炸裂弾を発射していること を確認。
なんでだよー。
せっかく元祖轟天を出すのに、『海底軍艦』では描けなかった電子砲をどうして描こ うとしないのさ!
轟天号も客寄せパンダか。
再登場させても、本来の設定を守らないのなら名ばかりの存在だ。
(炸裂弾発射と電子砲と二役できる大砲?そこまでは考えてないだろーな)
55
か、か、開田さーーん 殿様ギドラ

2004/11/29 14:23


男性 42歳 O型

41番投稿へのレス から始まった記事ですが、議題が分離しつつあるのでスレッドを分けますね。

これは46番のゴジランさんの投稿、および49番ほりぴーさんの投稿へのレスとして書いて います。

ゴジランさんと以前どんなやりとりをしたのかと思い、ログをさまざまに検索してみたのです が、やっぱり見つかりません。
かつてお話ししたことがあるなら、それを踏まえてお話ししないとまずいな、と忸怩たる思い です。
ゴジランさんがほかにどんな掲示板でご発言なさっているのかと調べてみましたが、私が出入 りしたことのある場所はヒットしませんでした。
お名前を失念していることも失礼でありまして、非常に申し訳ないのですが、覚えている範囲 で結構ですのでどうか以前の話し合いについて覚えていることをお教えください。


>わたしが事前否定論が出回ることを危惧するのは興業に影響が出る心配があるからです。で きればヒットして欲しいという気持ちからです・・・

このゴジランさんの思いは理解できます。
ゴジラ映画にはヒットして欲しい。
これは私も同じ思いです。
ヒットすればゴジラシリーズが続投出来るし、ゴジラ映画の新作が観られるのは幸せなこ と・・。
とはいえ、私は、言論統制は絶対にあってはならないことだと強く思っています。
好評も悪評も、それぞれの思いを正直に発表することが大事。
それを積み重ねれば、最終的に正しい作品評が見いだされるはずです。
これは封切り前の前評判にも適用すべきことです。
製作発表の段階であっても人気不人気というものはありますし、それもまたひとりひとりが正 直に表明するべきです。
「ファイナル・ウォーズ」に関すれば、人気怪獣多数出演という発表だけでも人によって受け 止め方が違いましたし。

そして、私のゴジラ映画にはヒットして欲しいという思いは、ヒットするにふさわしい映画に なって欲しいという意味です。
出来の悪いゴジラ映画がヒットしても意味がないです。
webを通じて知り合った方の中には、「不満はいろいろあるけど、公の場では言わない」と おっしゃった人がいました。
悪評が立てばゴジラ映画そのものが作られなくなる恐れがあるから、というような理由だった と覚えていますが、
(私も一時、その考えに転んでいた時期があることは認めます)
それではいつまで経ってもおもしろいゴジラ映画など作られるわけがありません。
おもしろい映画を作るためには、頭脳を絞らなければなりませんし、お金もかかるでしょう。
出来が悪くてもファンたちが作品評を甘くするなら、作り手はどんどん楽な方へ流されていき ます。
公開前だからとか、ゴジラファンなら、という理由付けで悪評を封じるのは情報操作です。
ゴジラ映画についてwebであれその他の媒体であれ、あれこれ発言するのはゴジラファンし かいないでしょう。
そのファンが正直なコメントを出さないのでは、ゴジラファン以外の人をだます行為になりま すし、ゴジラ映画の「ウケ」を知りたい製作スタッフをもだますことになります。
それは、ゴジラ映画をダメにする道です。

今回、試写を観た方の多くが酷評を堂々とお書きになっていることこそ健全な状況です。
もともとゴジラなど嫌いだという方ならいざしらず、怪獣映画を好きな方がウソをついてまで わざわざ酷評を書くわけがありません。
みなさん正直なお気持ちをお書きなのだと受け止めて間違いないでしょう。
これまで公開前には奥歯に物の挟まったような、歯に衣着せているような発言が多かったよう に思いますが、今年はそんな甘っちょろい態度では済まされないのだな、という危機感を感じ ます。
そして、そんな危機感をwebならではの速報性で正直にログに残しておくことにも価値があ ると考えています。

というところで本論。
開田裕治さんの感想を拝読いたしました。(改めてゴジランさん、情報をありがとうございま す)

うーーむ、私もほりぴーさんと同様に肯定的な感想とは読めませんでした。
ダメだとお感じになった部分には説明があるのに、ぎりぎり誉めていると思われるご意見には ほとんど説明がありません。

>玩具って壁に飾るためにあるものじゃないだろう。本来ぶっ壊れるまで無茶苦茶に振り回し て遊ぶための物ではなかったのか。
このご意見が「ファイナル・ウォーズ」に適用できるという根拠がわかりません。

>怪獣映画の面白さのエッセンスだけを切り貼りして濃縮して再構築する映画。
という作品総括にも、それが成功しているのかどうかという論評がない。
(それどころが、失敗していると受け取れる文章が続いている)

さらには、
>お正月気分でビールでも飲みながらだったら2時間楽しめる映画だと思います。観ていて何 度も大笑いしましたしね。
というご意見に至っては、「ファイナル・ウォーズ」を小馬鹿にしているようにしか読めませ ん。
ビールを飲みながら、というのは、真剣に相手してはいけないという意味ではないでしょう か?

その上で、富山プロデューサーに対して「楽しめました」とおっしゃったこと、社交辞令では ないのかと疑ってしまいました。

悩んだのは、
>長引いた風邪がある朝目が覚めたら治っていたような気分
という表現。
これは、「ファイナル・ウォーズ」を観たことで風邪が治ったのか、上映が終わったことで 「風邪が治った」と解釈すればいいのか・・・・。

開田さんは、当掲示板をご存じではないでしょうか?
届かぬ願いと知りながら、
もう少し詳しい「ファイナル・ウォーズ」評をアップしてほしいなぁ、と封切りまで一週間も ないのに書いてみる・・。
57
試写会 義度羅

2004/11/30 14:13


男性 A型

始 めまして、義度羅と申します。
実は昨日、応募で当選した「ゴジラ試写会」に行きました。

─内容─
X星人が怪獣達を操って地球に襲い掛かり、
怪獣達の圧倒的な強さに打つ手を無くした人間は、
人間自らが南極に封じたはずのゴジラを「地球の最終兵器」として目覚めさせる。
一方、人間はミュータントと共にX星人に立ち向かっていく。

全ての怪獣を倒したゴジラの前に、X星人の最終兵器、モンスターXが現れてゴジラに立ち向 かってきます。
────
感想:OPの時点で興奮してしまいました。流石はハリウッド進出作品だと感じました。

最初から最後まで、今までに無い迫力感を味わえます。
特に、人間 VS X星人シーンは、ゴジラ映画であることを疑ってしまう程の激戦です。
それに加え、面白いシーンもあります。
(X星人のフザけシーン、ゴジラがバラゴン&アンギラスとサッカーをするシーン、 ミニラの可愛すぎるシーン等)

意外な方向からの結末に、感動してしまいました。
今作は、子供から大人まで楽しめると思います。
58
Re:試写会 殿様ギドラ

2004/11/30 17:31


男性 42歳 O型

い らっしゃいませ!
義度羅さんは試写会で見ることが出来たんですね。(うらやましい)

おもしろかったという感想ももちろん重要ですので、大変ありがたいご投稿です。
わりと砕けた演出もあるのだな、ということがわかって作品の雰囲気に関してヒント がいただけました。ありがとうございます。

またなにか気がついたこと、思うところがありましたら是非ご投稿ください。
59
試写会鑑賞~さらばゴジラ~ コクラ

2004/11/30 22:27




先 程、招待試写会を見て参りました。

感想
まず最初に言わせていただくと、この映画は恐らく殿様ギドラさんを含めたこの掲示板の方々 にとっては「駄作」となる可能性が高いです。
ス トーリーは一直線で、特に後半部分では映像が目立ってストーリーがかなり霞んできます。ゴ ジラ映画に重厚なテーマ、ストーリーを求める人は、この作品に 限っては面食らってしまうでしょう。逆に、アクションはもちろん、特撮に関しては目を見張 るほど高度なシーンが多くあります。

特撮分野を 詳しく言えば、確かに2倍の制作費をかけた事はあります。プロモの時点ではガタガタだった ジラのCGも、日本産の「生物CG」としては間違いなく最高クラ スの完成度をもっています。また、X星人の宇宙船の周囲で、轟天号が無数のX星人の戦闘機 と戦うシーンは、これまでの日本映画では見られなかった迫力ある 映像となっています。そのほか、飛行怪獣の周囲にソニックブームが常にあったりしたり、 VFXは間違いなく怪獣映画の頂点でしょう。
その分、合成にアラがある部分が余計に目立ってしまったり、怪獣の表面での爆発が花火のよ うにしか見えなかったりしたのが難点ですが。

カ イザーギドラの着ぐるみは一見の価値があります。ゴジラが小さく見えるほどの圧倒的な存在 感と、最後の敵に相応しい強大さを合わせ持っています。また、以 前殿様ギドラさんが「引力光線を出すのなら、それによって引き起こされる現象を映像化して 欲しい。」と言いましたが、ちゃんと引力光線の特性が表現されて いました。難があるとすれば、翼が小さいことでしょうか。

とりあえず、この映画は頭を空にして観ることをお奨めします。
62
Re:試写会鑑賞~さらばゴジラ~ 四式戦車(チト車)

2004/12/01 02:17


男性 21歳 A型

コ クラさん、私は方々で今作についての酷評を耳にしておりますが、少なくともVFX においては高い水準のようですので心がちょっとだけ楽になりました。

ジラのCGIに関してはどの程のレベル(テクスチャーの精巧さ)ですか?キャ シャーンやデビルマンのそれと比較して、どうでしょうか?又、 VFXの完成度として、上記の二作品を凌駕するだけのものなのでしょうか?(尚、ジラは全体でどれ位の時間だけ登場するのでしょうか?)

それから、ゴジラ自体のフルCGIは今回、多用されていますか?どうか、お教え下 さい。

最後に私はハナから今作には高度な内容など期待してはいません。但し、VFXに関 しては大いに期待しております。

コクラさんのおっしゃるように頭を空にして、純粋に映像美だけを楽しみたいと思い ます。
67
Re:試写会鑑賞~さらばゴジラ~ コクラ

2004/12/01 16:08




> ジラのCGIに関してはどの程のレベル(テクスチャーの精巧さ)ですか?キャ シャーンやデビルマンのそれと比較して、どうでしょうか?又、VFXの完成 度として、上記の二作品を凌駕するだけのものなのでしょうか?(尚、ジラは全体で どれ位の時間だけ登場するのでしょうか?)

ジラのCG自体は、エメリッヒ版のCGより僅かに劣りますが、きちんと生物として の質感があり、プロモの状態とは比べ物にならない完成度となっています。登場シー ンも意外と多く、最初の登場ではエメリッヒ版のようにトラック車を咥えて振り回し ていました。
あと、私がおもわず唸ってしまったのが、ラドンがニューヨークを襲う場面です。
フルCGラドンの完成度はもちろん、超音速飛行するラドンが生み出した衝撃波に よってビルが破壊させる一連のシーンは一見の価値があります。VSメカゴジラでは いまいちだったラドンの衝撃波は、今作品において完璧に視覚化されたと言ってよい でしょう。
私個人の意見ですが、今作品のVFXはデビルマンはもちろん、キャシャーンを超え るものであると思います。

> それから、ゴジラ自体のフルCGIは今回、多用されていますか?どうか、お教え下さい。
映画を目を凝らしていましたが、フルCGゴジラは今作品では登場していないようで す。
64
Re:試写会鑑賞~さらばゴジラ~ 殿様ギドラ

2004/12/01 11:40


男性 42歳 O型

お おっと、コクラさんも試写会へ行くことが出来たんですね。

やっぱり内容はない映画なのですね。
(く~)

特撮映像面には見るべき点があるとのこと、そこは楽しみにしましょう。
新轟天対X星戦闘機(それらしき映像が先日の特番でちらっと流れた)は良かったん ですね。
また、引力光線の描写に期待します。(ただ爆発するんじゃないんですよね。ふ~、 良かった)
引力光線に当たった物体がどんなリアクションを見せるのか、鳥肌ものの超現実を見 せてくれるか??
機龍のアブゼロみたいな通り一遍の描写ではいけません。

CMや特番で見る限り、積極的に合成を使って群衆と怪獣を1カットに収めることを やってくれているみたいなので、
怪獣出現によるパニック描写にも近作にはないリアリズムがあるんじゃないかと期待 していい、の、かな?

ただ、村田耿介さんの感想(60番投稿)と 総合すると、どんなに高度なVFXを使っていても、映像の流れが整理されていない のでは効果半減であろうというところであります。

カイザーギドラの存在感、『ヤマトタケル』のヤマタノオロチみたいな感じなんで しょうか・・・。
60
プリントテスト。ネタバレ含む。 村田耿介

2004/12/01 01:23


男性 26歳 B型

殿 様ギドラさん、お久しぶりです!
先週、職場にプリントが届いたので、今日は朝からテストで回しました。
「プリント状態をチェックします」とかなんとか言って、当然かぶりつきで鑑賞しました。

で、感想ですが……。

ひ、ひどすぎる……。
ちょっと風邪気味で、体調が良くなかったんですが、余計に悪化しました。
「頭に血が上る」「血圧が上がる」という表現、よく使いますが、温厚なワタクシが(笑)ほ んとにそんな感じになってしまいました。
とりあえず、60歳以上のゴジラファンの方は、ご覧にならないほうがいいかと思います。ご 自愛下さい……。
ちきしょうっ! このオレの怒りの代償は、北村龍平! 貴様自身の屈辱ある死であがなって もらうぜ!

自 分の感想書くスタイルとして、まずストーリーとテーマありきで、それに矛盾する映像、描 写、演出がないか検証する形を、普段は取ってます。ですが、今作で はそのスタイルが取りづらい。ストーリーは侵略ものの王道だし、テーマは何もありません (爆)。強いて言えば「オレは人間だ」でしょうか。
ですので、今回は映像と演出で気になった点をちょこちょこと……。

ま ずオープニングです。おなじみのテーマ曲に合わせ、カイル・クーパーのタイトルバック及び 旧作の映像が出ます。ここらへん、悪くありません。むしろ、 ちょっとかっこいい。カイル・クーパー自体の仕事には、もっといいものもあったかもしれま せんが、この部分は充分に満足出来る出来でした。
ところが、その直後、とんでもない出来事が起こってしまうのですよ!
なんと、まだ伊福部氏の曲が鳴っているのに、そこにわけのわからん音楽が「かぶさり」、そ のまましばらく重なって鳴り続けるのです!
「なんていうのかな、コラボ?」
ふざけんな!
とりあえずここで、まずムッと来ました。

で、ファーストシーン。
初代轟天号VSゴジラ。
いきなり南極です。なぜ南極なのかは不明です。
轟天号の武器は、実体弾の艦砲とミサイルでした。僕は『海底軍艦』レンタルで一回見ただけ なんですが、冷線砲という武器があったんじゃなかったでしょうか。
え? 電子砲ですか……? いや、そういったものは、別に……。

怪獣及び初代轟天号ですが、バックボーンは不明です。特に旧作の存在を匂わせるようなこと は、何も言ってません。ここ数作のオマージュと呼ぶにはなんとも中途半端な代物を見る限り は、むしろ作中で何も言わない方が賢明なのかもしれません。
否定する材料だけなら、旧作と100%別物なのはガイガンだけですから……。

まあ色々と怪獣が出てくるわけですが、なんで出て来たのかとか、個々のキャラクター性と か、そういった要素は一切考慮されておりません。単に出て来ただけです。
エビラが防衛軍の部隊と戦います。ちょいと話題にもなってます生身の松岡君&ケインとの戦 いの前座として、コンビナートっぽい地形での破壊シーンがありました。ここで戦車を叩き潰 すんですが……うお! エビラがミニチュアをぶっ壊しているう~!

以下、35番投稿 から引用させていただきます。

> それから、話は変わりますが・・特撮ニュータイプにてゴジラを特集した別冊があり、その中 で北村監督は富山さんへ「最近のゴジラ映画は自衛隊については丁 寧かつ明瞭に描いているのにどうして、特撮部分は妙に明るくて、如何にも着ぐるみやミニ チュアといった映像なのですか?怪獣映画とはそんなに堅苦しいもの なんですか?」と言ったとありました。

>それに対して造形の若狭氏は「そうなんですよ。こっちが幾ら一生懸命に造ってもライティ ングが強過ぎて、重量感もスピード感も台無しになってしまうんです」と言ったそうで すが・・これに関しては全く同感です。

>北村監督がゴジラの大欠点の一つであるミニチュアワークの貧弱さをよく捉えているなとそ の点は非常に関心しています。

……どうも話が違うんですが……。
ダイレクトに「チャチ」と感じた部分がもう一つ。ゴジラがクモンガと対決しますが、当然、 クモンガは得意の糸で攻めるわけですよ。
その糸がですね、毛糸のネットなんですよ(……)。
今 年、『スパイダーマン2』という映画がありました。その中で、スパイディの奴が、また糸を 便利な使い方をしよるんですよ。ロープにしたりネットにしたりバ ネにしたり……。そんな自由自在に使えてええんかいな、とちょっと思ったんですが、見た目 のインパクトもあるしそれぞれの使い方が生きてるんで、まあヒー ローですから、と言うことで容認したわけです。
で、クモンガが糸を使うと……。格闘シーンが最先端の『マトリックス』をパクってるなら、 この糸のシーンは当然『スパイダーマン2』をパクってもいいんじゃあないでしょうか。僕 は、それならまだ許そうかと思ったんですよ。
ところが、そのままセーターでも編めそうな黄色い毛糸のネットがぱーんとゴジラにかぶさる わけですよ。
絶句しました。

もう少し、ましな話をします。
カットのつなぎ方が、どうもおかしい(どこがましやねん)。
ジラがゴジラと戦うシーン。予告編でもやってました、尻尾でゴジラがジラを叩き落とすとこ ろなんですが、問題はその直前。
ジラがゴジラに向けてジャンプします。そのジャンプが、かなりの急角度なんですね。で、そ の前のジラ出現地点がゴジラのほぼ目の前なので、観てて自然に「あ、これはゴジラを飛び越 えて背後に回るのだな。さすが、本家にはない機敏さと跳躍力だな」と感じたのです。
ところが次のカットは予告編のシーン!  ……フォークボール? えらく落ちましたね。高 めに浮いたフォークが、落ちたら丁度ど真ん中だった……?
瞬間的な違和感を覚えたのがこれ。
『アナコンダ』の話が出てますね。僕も好きな映画です。

56番投稿から引 用。

>確か滝だったか崖だったかから落ちる人間を
空中で食いついて飲み込むシーンの動き方が早すぎて蛇に見えない。
CG班は反対したのですが、監督は速度重視で軽々しい映像になってしまい
SFXのスタッフとはそのあと大分もめたそうです。

うわあ、はや! と映画館で観た時に思ったのを、鮮明に覚えております(笑)。
ですが、この軽々しい映像でさえ、木から落ちる人間の速度と、回り込む蛇の相対速度を合わ せ、説得力のあるものに仕上げていました。
蛇やのにはや!というところにさえ目をつぶれば、別に不自然ではありませんでした。ビデオ で二回目観たら、結構目が慣れてました。

続いて、演出的な違和感。
新型の海底軍艦が、ドン・フライ艦長の指揮のもとマンダと闘います。
マンダに巻きつかれ、船体が締め上げられて悲鳴をあげます。で、カットが船外、船内、船外 と交互に切り替わります。
カッ トが船内になるたびに、内部のメカから火花が散ったり、浸水したりします。これがあまりに テンポ良く交互に繰り返されるので、はっきり言って演出している 人間に、何か意図があったのか疑ってしまいました。外部に衝撃→内部に火花、これ、もはや 定番とか言ったら笑われるような手垢のついた演出じゃないでしょ うか?
あまりに無計画に、無自覚にやってるような気がしてならない。
で、ストーリーとしてのつながり。
尺の話も出てましたが、新 轟天号がゴジラを南極から復活させ、世界の怪獣が暴れている地域を引っ張り回します。シド ニーでジラを倒したと思ったら、次はアリゾナに移動してます。 で、次、次と……。野暮と言われるんでしょうが、敢えて言いたい。えー、これって、ゴジラ の泳ぐ速度じゃ各地点の移動に何日もかかるんじゃないですか。
細 かいことをいうなよ、ノリで楽しめよ、と言われるんでしょうが、僕は敢えて言う。作中にあ る時間経過は、何らかの形で描くべきである。どうしても複数のロ ケーションでの怪獣との対決がしたければ、日本国内に全怪獣を集結させたことにすればよ い。個人的にはそれぐらいの距離なら納得出来るし、その程度の作劇 のご都合は許されると思う。だが、明らかに矛盾に満ちた映像だけは、絶対に作ってはならな い。

あとですね……二十秒ほどしか出番のないヘドラとか、まだ色々あるんですよ。
ですが、もっとも絶句したのが、やはりカイザーギドラでしょうか。ネタを知ってれば、確か にモンスターXの両肩がいかにも変形しそうなのは、観てわかりました。巨大化しまして、引 力光線も破壊力充分……ん?
ほ んとに勝手なイメージで申し訳ないんですが、僕はキングギドラの引力光線は、初めて『三大 怪獣……』を観た時から、それほど破壊力があるものと捉えていま せんでした。単純に一発の破壊力ならゴジラの熱線の方が上で、ギドラの引力光線の恐ろしい ところは、変幻自在にうねる三つの首によって、あらゆる角度から 予測不可能回避不能に乱射される面にあり、それによりゴジラ・ラドン・モスラを相手に回し ても、それで「弾幕」を張ることで互角以上に闘えたのではないか と思っていました。
戦いが一対一になっても、やはりその首の動きは驚異であり、ショートレンジに入れば入るほ ど思いがけない角度から光線を食うことになる……そういう印象だったのです。
前振りが長くなりました。そこで今回のカイザーなんですが……首が……動きません……くね りません……み~んな揃って同じ方向を向いてまして……。
日本の特撮映画には、世界に誇る操演技術があったんじゃなかったんでしょうか。そう言えば クモンガだって……カマキラスだって……。
「退歩」というものを実感しました。

怪 獣の戦闘シーン及び人間の戦闘シーンにおきまして、スコアがかなり延々と流れます。それに 加えて、細かく場面転換の多いカット割り。全てのカットを見逃す まいとすると、なんか物凄く肩に力が入ってしまうのですよ。画面に引き込まれる、というの とは、違うんですね。こっちはまがりなりにも、映画から作り手の 意図を読み取ろうとして見てます。演出にある意味を読み取ろうとしてます。別に自慢するこ とじゃないですが、観られる限り真面目に観てるつもりです。です が、戦闘が終わって場面が変わった時に、残るのは疲労感と、「緊張から解放されたことによ る」解放感のみでした。緊張感はありましても、それがエモーショ ナルな高まりやふっと目の前が開けるような感覚につながるかというと、まったくそうではな い。「勢いがある」というのは、こんな程度のことではないはずで す。
同じバカ映画なら、『少林サッカー』の最後の試合の細かい演出の積み重ねなど、手本にして ほしい。

最後に、作品のテーマについて。
作中に登場する子供が、泉谷しげるにこう尋ねます。
「ゴジラはどうして街を壊すの?」
泉谷はこう答えました。台詞の細部は違いますが、だいたいこんな感じです。
「昔、恐ろしい火が何もかも焼きつくしちまった事があった。ゴジラはそれを怒ってるんだ」
今まで、シリーズで何度も何度も繰り返された内容の対話であり、甚だしく陳腐、かつ曖昧な 表現です。
ですが、この映画の中でここが一番感動しました。
いいシーンだって言うんじゃありません。しようもないシーンです。
でも、一番ましでした。
このシーンが一番、『ゴジラ』というもの、『映画』というもの、『人間』というもの、その 他この世にあるたくさんの物や事柄……それらに対して一番、真摯に向き合っているように感 じられたのです。

長くなりました。
発言を引用させていただきました四式戦車(チト車)さん、三沢狸さんには、この場を借りて お礼申し上げます。
初見の感想ですので、まだ自分の中で未消化な部分もあります。
今後、殿様ギドラさんや他の皆様の考察を楽しみにしております。

一応、この四年欠かさずここを見ております人間として、若輩者で僭越ながら、あのフレーズ を一言……気に入ってるんですよ。
一回、書いてみたかった。今こそ必要かと思います。

明日の特撮のためにっ!
61
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 三沢狸

2004/12/01 01:36


男性 O型

> で、感想ですが……。
>
> ひ、ひどすぎる……。

あ・・・・・・・やっぱり。
(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)

言葉もありません。
これでファイナルなの・・・・m(__)m

だれか東宝から権利買い取って作り直さんかなあ。
(T_T)

ではでは
65
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 殿様ギドラ

2004/12/01 11:44


男性 42歳 O型

村 田耿介さん、お久しぶりです。
そして毎年のご参加に感謝します。

こんなに詳しい感想を書いていただいて大助かりです。
なんにも知らずに見てしまったら、(悪い意味での)衝撃に押しつぶされてしまった かもしれません。

タイトルバックに伊福部先生のテーマ曲が使われるということで少しはほっとしたの もつかの間、
別の曲をかぶせてしまうという音響演出には「倒れました」。
これも知らずに見てしまったらエライことになったでしょう。

で、元祖轟天は、冷線砲すら使わないの?????
電子砲も使わないとのことで、やっぱり形だけ有名キャラを引っ張り出す体質は健在 ということですね。
ゴジラが氷の中で眠っているという今作の背景を作り出すために、轟天号との対決と いうのは悪くないシチュエーションだと思っていましたが、なんとも期待半減。
もともと轟天号とゴジラとの対決というのは避けるべき企画だというのが私の主張で すから、
対決に至る過程や轟天号のバックボーンを何も説明せずに、冒頭で「夢の対決」だけ をどーんと見せる手法は悪くないと思います。
ゴジラ対轟天から意味性をはぎ取って、絵柄だけ楽しんでね、というやり方なのだと 思います。
しかし、ならば轟天の性能はきっちりオリジナル通りに描いてくれないと困る。
冷線砲は当然として、轟天ファンにとっては幻の電子砲を見せてこそ、「夢の対決」 であり、「お祭り」になるのだ。

カットの繋がりがおかしいというご指摘は予想通りですね。
これは、洋邦問わず、最近の映画にありがちな欠陥です。
映画が時間芸術であることを意識出来ていない作り手が多い。
写真より音楽に近い特性を持つのが映画なのだ。
ところが動く写真という観念しか持ち得ないクリエーターが増えている。
つまり、1カットごとの「美」しか考慮せず、カットが複数つながったときに現れる 「美」を考えていない。
結果、一枚イラストのような構図の決まり具合だけ追求して、ひとつの動作をカット 割りして自然に繋げる技が失われつつある。
つながらないカットの羅列を「理解」するためには、観客は理性を使った状況判断を 繰り返すことになる。
映像と音響で体験するべき映画が、体験ではなく映像の「理解」を求めるものになっ てしまう。
それが、村田耿介さんがお感じなったアクションシーンでの疲労感を呼んでいるので はないかと推察しました。
どんなに細かいカット割りでも、カット同士が「繋がって」いれば、その場に居合わ せたような臨場感を発揮しますから、
肩に力を入れずともすんなり「体験」出来るはずです。
(自然にカットを繋ぐための手法はさまざまです。それは画面内の人物配置や動きの 連続性を利用してカメラポジションやフレームサイズが変わっても観客にとっては カットが変わったことをあまり意識させずに切り替えることです。
また、それは脳の視覚認知パターンを利用したものですから、昔の人も今の人も受け 止め方に変わりはありません)

そして、ものすごく気になるのは、覚醒したゴジラを世界中引っ張り回すという展 開。
これって、新轟天がゴジラに首輪でもはめて連れ歩くんでしょうか。
やっぱりゴジラの自主性はスポイルされるのね。
(機龍のように家畜化されちゃうの?)
で、村田さんご指摘の時間経過の問題も無視できません。
本多・円谷コンビの作品でも、『キングコング対ゴジラ』での富士山から熱海への移 動や『三大怪獣地球最大の決戦』でのモスラ幼虫日本上陸に関して速すぎるという意 見を耳にすることがあります。
が。
そんなことを言う人は、実作をきちんと検証していないのです。
実際に作品を鑑賞すれば、時間経過を感じさせる演出がきちんとあります。
それを短い尺で効率よく演出しているので、見終わったあとで筋立てを「言語化」し て考えると「やけに速く移動したな」という感想になってしまう。
そして、そんな勘違いを正当化するために「ま、堅いことは言わず」とか「ノリがい いから」という逃げの論理を作り出すことになっているようです。
「ファイナル・ウォーズ」はそういう間違った「論評」を援用してしまったんでしょ うか。
いやしかし、世界各地に現れた怪獣をつぎつぎとゴジラが退治して回るというのは、 『宇宙怪獣ガメラ』からのパクリでしょうか。(大笑い)

カイザーギドラの動きには多くを望まないようにしますです。(はぁ~)

さて、私は予定通り初日に鑑賞できるんでしょうか・・・。
明日の特撮のためにぃぃぃぃ!!(悲痛な叫び)
66
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 ねろんガボラ

2004/12/01 13:18


男性 20歳 A型

  久しぶりに投稿させて頂きます。 ロムはずっと続けていたのですが、しばらくぶりに書き込ませて頂きました。いやい や、燦々たる状況のようですね。やはりゴジラは事実上「総進撃」で終わっ ていたということでしょうか。映画を見る目は皆さんには遠く及びませんが、FWを 見て、何か思うことあればまた書き込ませて下さい。とりあえず、史上最低 の自己中監督に名作邦画シリーズを任せたクソくだらねえ東宝上層部を恨みつらみつ つ、公開を待ちます。

 それと、先日テレビでやってた「東京SOS」を物凄く楽しんで見てしまった自分 に気付き、自分の映像作品鑑賞における未熟さと愚かさを痛感した次第です。ギャフ ン。
69
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 殿様ギドラ

2004/12/02 14:49


男性 42歳 O型

ど もども。
ねろんガボラさん、いらっしゃいませ。

シリーズ作としての体裁と最低限のクオリティがきちんと守られていたのは『怪獣総 進撃』まで、ということになりますよね。
たった9作です。
本多猪四郎監督、円谷英二監督によるゴジラサーガは、『怪獣総進撃』に着地点を見 いだしたわけですが、
この作品は決してゴジラシリーズを閉じてはいないので、『怪獣総進撃』へ至る道を 補完する形で続編を作ることが可能でした。
(「対ヘドラ」から「メカゴジラの逆襲」まで)
ゴジラ、そしてその他の怪獣たちを登場させて現代的なモチーフを取り入れた映画を 作ることは可能です。
まともなゴジラ映画が9作だけというのでは我慢なりません。
という思いを込めて私はゴジラ映画を語り続けるのでありました。
(『オール怪獣大進撃』は番外編。良い映画だけど、ゴジラシリーズ正編ではない)

それと、当掲示板は出来るだけ投稿者の心情をストレートに語っていただきたいと考 えているので、場合によっては罵倒の言葉も受け入れます。
ただし、どうか細心の注意を払って「罵倒」なさるようお願いいたします。
(みなさまよろしく)

ありゃ~、「東京SOS」、楽しめちゃいましたか。
私も先日もう一度見てみたんですが、やっぱりお話の無茶苦茶具合にはついていけま せんでした。
でも、楽しめたことを悪く思わなくてもいいと思いますよ。
うーーん、なんと言ったらよいか、多分映画の見方が深まっていけばいつか「東京 SOS」が楽しめなくなる日が来るんじゃないかと思うので、その日までは気兼ねな く楽しんでおくのがいいと思います。
71
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 ねろんガボラ

2004/12/02 22:02


男性 20歳 A型

> それと、当掲示板は出来るだけ投稿者の心情をストレートに語っていただきたいと考 えているので、場合によっては罵倒の言葉も受け入れます。
> ただし、どうか細心の注意を払って「罵倒」なさるようお願いいたします。

 あ!これはどうも失礼いたしました。非常にレベルの低い発言をしてしまいました (汗)ろくに根拠も述べずに否定するのもいけませんね。以後気をつけます。

> ありゃ~、「東京SOS」、楽しめちゃいましたか。
> 私も先日もう一度見てみたんですが、やっぱりお話の無茶苦茶具合にはついていけませんでした。

  日常的な描写が皆無で、現実味のない閉鎖的な作品だなあとは感じました。(ミレニ アムシリーズ全般に言えることなのかな?)初期のゴジラシリーズのだだっ 広く細部まで描き込まれた説得力充分な世界観と比べると、なんだかなあって気もし ます。ああいう地味で着実な描写って、今は出来ないのでしょうか。映画が 以前ほどメジャーな娯楽じゃなくなってきて、商業的な要素が抜け落ちてきてると か・・・。

 それでは、失礼いたします。
73
Re:プリントテスト。ネタバレ含 む。 殿様ギドラ

2004/12/03 17:48


男性 42歳 O型

> ねろんガボラさん
「ファイナル・ウォーズ」鑑賞後には思いっきりぶちまけてくださいね。
もし腹が立ったら、心のままに。

私も怪獣映画には日常描写が必須だと思います。
それが空想性の高い怪獣物に現実味を与えることになるはずです。
「FINAL WARS」には望めそうもない味か・・。
最近の作品にそれが欠けているのは、作り手の研究不足ではないかと。
68
Re: 放浪者

2004/12/01 19:01




> シドニーでジラを倒したと思ったら、次はアリゾナに移動してます。で、
>次、次と……。野暮と言われるんでしょうが、敢えて言いたい。えー、
>これって、ゴジラの泳ぐ速度じゃ各地点の移動に何日もかかるんじゃない で>すか。

公式サイトにバトルマップなるものがあって、確認したのですが
ゴジラは南極からまっすぐ上に北上するようです。
クモンガははじめアリゾナに現れますが、一度X星人に回収された後に
ゴジラと戦わせるために、ニューギニアに送られているようです。

フォローしたところで、映画を観た人がわからないようでは
意味がないことなのですが、念のため。

70
Re: 殿様ギドラ

2004/12/02 14:51


男性 42歳 O型

> 放浪者さん
あ、公式サイトのバトルマップ、開設されてましたか。
いちおうチェックしときましょう。
72
USワールドプレミアについて! 四式戦車(チト車)

2004/12/03 03:52


男性 21歳 A型

私 の友人が彼女と2人でアメリカへツアーで行ったみたいですね。何でもハリウッドスターの 方々も観にいらしており、そうそうたる顔ぶれだったと国際電話にて、話してくれました。

中でも驚いたのは上映終了時、会場にいた全員が総立ちの拍手喝采だったということです!

い やぁ~、アメリカ人にこれ程までウケる映画とは正直、思っておりませんでしたよ。友人は 「破壊シーンであるとか、非常にクオリティーの高い CGI・デジタル合成のオンパレードで今までのゴジラ映画にはない迫力と爽快さは あったものの・・内容的には統一性が全く感じられず、むしろ、そ れらを意図的に排除したかのような印象を受けたよ。これでアメリカ人にウケたのだから、甚 だ疑問だ」と私に言っていました。

何故、そんなにゴジラがウケたのでしょう。アメリカ人には内容がなくとも、迫力ある斬新映 像さえ、羅列すれば、許容されるんでしょうか?そんな筈はないですよね???

ともあれ、我らのゴジラが世界の笑われ者にはならなくて本当に良かったと思います。内心、 USワールドプレミアが不発に終わるんではないかと心配しておりました。

そ れから、宇宙船の最新号には浅田さんのインタビューが載っており、「今回、ポスプロ に関しては敢えてナチュラルにはせず、若干、デジタルさを残 したのが随所にあるかもしれない。・・・・SFはSFなんですが、サイエンスフィクション のサイエンスと取ったフィクションです。法則性や理論などは無視 して、見た目が派手でスピード感と爽快感のあるシーンを重ねました」とのコメントがあ りました。

なるほど、ジラを尻尾で吹っ飛ばすシーンにはその意図が顕著に現れていますね。確かに見た 目は派手でスピード感もありますけれど、肝心な重量感が皆無であり、何だか軽い映像に なっています。

それでも、上海の街中をローリングして、アンギラスが画面に迫ってくるシーンは重量感と スピード感が高度に融合した良い映像ですね。あれは着ぐるみではなく、フルCGIとの ことですから、驚きましたよ!

あと、ラドンがニューヨークの摩天楼へ月をバックにそびえ立つシーンもフルCGIとのこ とですが、これも良くできていると思います。

話は飛びましたけれど、何故、上記のような重量感とスピード感を備えた映像をちゃんと 作っているのにも関わらず、ジラの吹っ飛びシーンを軽い映像にしたのかが私には理解できま せん。(先の浅田さんのコメントからもこのような映像は随所にあるでしょうが)

私 としては大ジャンプして、背後へ回ったり、高層ビル群へ雲隠れして、奇襲攻撃をかけ たりして、持ち前の俊敏さでゴジラを撹乱し、さんざん苦戦させた 後に一瞬のスキを付かれて、尻尾の一撃を受け、はね飛ばされるという筋書きであれば、まだ 締まっていたと思います。そうすることでジラには必然的にス ピード感の他、怪獣としての重量感をも付与した演出が要されてきます。

見た感じではまるでジラがゴジラの一撃を受けんばかりのお約束映像であるかのような演出で すよ。だから、あんな軽い映像になるんです。

幾ら、ゴジラの強大さを表現するとは云え、ジラは仮にもハリウッドで創造され、良くも悪く も世界に大きな話題を巻き起こしたGODZILLAなんだから、もっと、ダイナミックに 描き、ただのやられキャラにするべきではなかったと思っています。

そして、最後のモンスターX・カイザーギドラとの大激戦へと繋がるような日米ゴジラの激闘 を繰り広げて欲しかった。

何度も言うようですが・・CGIであれ、着ぐるみであれ、怪獣を演出するにはスピード 感やリズム感も大切ですけれど、重量感は欠くべからざるものだと思っています。

そこを北村監督に分かって欲しかったです。(浅田さんだってその辺のことは熟知していた筈 なのですが・・どうしたんでしょう?)

何にせよ、観ない内から、色々、考えても仕方ないので早く映画を観て、その上で感想やら指 摘点やらをどんどん述べていきたいですね☆

その時は宜しくお願い致します。では!
74
Re:USワールドプレミアについ て! 殿様ギドラ

2004/12/03 18:04


男性 42歳 O型

四 式戦車(チト車)さん、良いお友達をお持ちですね。
それにしても、彼女と一緒とはうらやましい・・。

ワールドプレミア上映の生のリポートをお聞きできるとは感謝に堪えません。
公式サイトそのほかにも情報は出てくるんでしょうが、マスコミ報道はさまざまな フィルターがかかってしまって真実が見えにくいですから。

スタンディングオベーションでしたか。
いまは前向きに捉えておきましょう。

で、浅田監督のコメントについて。
やはりそういうことなんですね。
TV特番などで見る映像にも、やたらと素速い怪獣の動きがあって、地球表面の重力 加速度じゃそんなに速く落ちないだろっ、と思ってました。
確信的なら仕方ないですが、果たしてそれが効果的なのかどうか。
私も四式戦車(チト車)さんと同様に、怪獣を描く際に重量感をスポイルしてはいけ ないと考えます。
そして、ミニチュアやCGを使う特撮では、基本線として物理現象を再現するシミュ レーションの心を失ってはいけないと思っています。
なにもかも理論ずくめにする必要はありませんが、「あたかも~見える」という感覚 を作り出すためには数理的な裏付けは必要でしょう。

スピード感や爽快感もいいけれど、そのせいでウソくさい映像になってしまうなら本 末転倒でしょう。

ああ、怪獣バトルにはあまり期待できませんね。
76
Re:USワールドプレミアについ て! 三沢狸

2004/12/03 20:42




あ あ、!いいなあ(^。^)
ワールドプレミア見に行けて。うらやましい(^_^)

> 何故、そんなにゴジラがウケたのでしょう。アメリカ人には内容がなくとも、迫力ある斬新映像さえ、羅列すれば、許容されるんでしょうか?そんな筈はないですよね???

いえ・・(^^;;;)そんなはずが有るんです。(^^;;;)
アメリカ人の知性をあなどっちゃいけません。っていうか
知性があるとは思っちゃいけません(^◇^;)。
なにしろあの「ブッシュ大統領」を選んじゃった国なんですから。
(゚_゚)
だから、アメリカ万歳とかぶっ壊す物がいっぱいあったり、
めまぐるしく画面が変わったりする映画が受けるのです。
銃撃戦とか・・・・(T_T)

そうでない映画もたまには有りますが。・・・・たまにはあるよなあ。
ううむ・・・・・・・あるだろうか・・・・・「華氏911」とか。
(^◇^;)

「薔薇の名前」は傑作として知られていてヨーロッパやアジア各国で
非常にヒットしたのですが、唯一こけたのはアメリカだそうです。
・・・・あれって凄いミステリで知的好奇心をばしばし刺激される映画
なんですが。なぜヒットしない(^◇^;)
日本でも単館公開で大ヒットして以後ロングランした映画なんですが。

「スパイダーマン2」の悪役が作り出した「核融合システム」の火を
どうやって消したかご存じでしょうか。未見の方がいらっしゃると思うので
オチは言いませんが、私は映画館で思わずつぶやいちゃった。
「アホや・・・・」(^◇^;)

たとえば「もののけ姫」のDVDに世界各国の予告編がおまけで付いてますが、
アメリカの予告編を見たときもなんだかなあと思った覚えがあります。
アクション映画にしてんだもんなあ。フランスの予告編が本当の精神を
伝えていて文化の違いを実感しました。
そういやあ「千と千尋・・」もディズニーの試写で滅多にフィルムを見ない
CGOのアイズナー氏が全部見た後でつぶやいたとか。
曰く「わからん・・・・(゚_゚)」だからディズニー映画はつまらないのか。
(^^;)

だからアメリカ映画は受けると言う話しもあるわけで。
つまり「バカでもわかる映画。」(^^;)(^^ゞ(^_^;)(__)ガック リ

> ともあれ、我らのゴジラが世界の笑われ者にはならなくて本当に良かったと思います。内心、USワールドプレミアが不発に終わるんではないかと心配しておりました。
私も不発の可能性があるなあ、と思っていたのでこれは良かった。
(今心配しているのは「デビルマン」なんですが。
あれもワールドプレミア・・・(^^;)なんだかデーモンが増殖しそうな予感。
みんなが怒ってスクリーン切り裂くとか・・・・)

> 何にせよ、観ない内から、色々、考えても仕方ないので早く映画を観て、その上で感想やら指摘点やらをどんどん述べていきたいですね☆

まあ、百聞は一見にしかずですからね。
そういう意味では楽しみ。(楽しみなのかあ・・(-_^;)

ではでは
77
Re:USワールドプレミアについ て! 特命

2004/12/04 15:33


男性

> 三沢狸様
すいません。横レス失礼します。

> いえ・・(^^;;;)そんなはずが有るんです。(^^;;;)
> アメリカ人の知性をあなどっちゃいけません。っていうか
> 知性があるとは思っちゃいけません(^◇^;)。

それはアメリカ人を1面的に見すぎるのでは。
僕 はゴジラマニアじゃない人間ですが、「映画秘宝」や「オタクの本」といった書籍を 読むと、アメリカ人はゴジラ映画のチープなバカバカしさと破壊が好きなよ うですよ。あとゴジラがスーツなので爬虫類なのに人間臭い怪獣であるところがウケ ているらしい。ただし、「映画秘宝」の記事によるとアメリカ人は戦勝国の 人間なのでゴジラは核兵器が生んだ怪獣という核批判のところはあんまり重要視され ていないようです。有名ホラー作家スティーブン・キングは講演会で「『ゴ ジラ』は、核実験をめぐる日本人のひとつの解答であり、労作であるように思え る。」と核批判があることを指摘していますが。(スティーブン・キングのイン タビュー集『悪夢の種子』に収録された講演会採録からの抜粋し引用。)
アメリカ人はどうも「ゴジラ」シリーズを「キル・ビル」「オースティン・パ ワーズ」のようなバカ映画として見ているようです。「ファイナル・ウォーズ」がス タンディング・オベーションになったのは、アメリカ人が見たかった「ゴジ ラ」映画のバカバカしさがつまっていたからでは?
アメリカは大学で教授達が集まってゴジラ学会が開催された国です。あんまり1面的 な部分だけを見て「こうだ」と決め付けないようにしては。

ダーク・ファンタジーの名監督ティム・バートンも長編デビュー作「ピーウィーの大 冒険」でゴジラとキング・ギドラの対決を再現しています。これを見たらアメリカ人 が何故ゴジラが好きなのかというのが感覚的にわかるんじゃないでしょうか。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18886

> なにしろあの「ブッシュ大統領」を選んじゃった国なんですから。
> (゚_゚)

アメリカは都市部と田舎の人の考え方が開きすぎて2分しているという話を聞いたこ とがありますよ。
81
Re:USワールドプレミアについ て! 三沢狸

2004/12/04 21:07


男性

特 命様、レスを有り難う御座います。
> それはアメリカ人を1面的に見すぎるのでは。
確信犯的に記述させて頂いております。
だから「ブッシュ大統領」にかかっているわけです。

ノーベル賞を最も多く取得している国はアメリカですので。
そこら辺を判っている上でお馬鹿発言をしております。
アメリカの二分化の話は非常に面白い物ですから、
語り始めるとゴジラ話どころでなくなってしまうのですが、
基本的にアメリカは「WASP」と「都市に住む人々」に
二分化された分断国家であると私自身は認識してます。
しかも政治的に力を持っているのは「WASP」で
それをコントロールしているのは「キリスト教原理主義者」
と「軍産共同体」及びそれをコントロールしている
「ユダヤ系資本家(但し、ユダヤ人はほんの一部)」だと
考えるといろいろ見えてくる物があります。

> アメリカは大学で教授達が集まってゴジラ学会が開催された国です。あんまり1面的な部分だけを見て「こうだ」と決め付けないようにしては。

すみません。確かにおっしゃるとおりです。

せっかくピーウィハーマンが出てきたので、おまけで
「バンビvsゴジラ」ってアニメご存じでしょうか。
見たとたん笑いますゼ。お勧め。

ではでは
83
Re:USワールドプレミアについ て! 三沢狸

2004/12/04 21:24


男性

す みません、以下の発言もかなり確信犯的にコメントしてます。
> しかも政治的に力を持っているのは「WASP」で
> それをコントロールしているのは「キリスト教原理主義者」
> と「軍産共同体」及びそれをコントロールしている
> 「ユダヤ系資本家(但し、ユダヤ人はほんの一部)」だと
> 考えるといろいろ見えてくる物があります。
とくに「ユダヤ系資本家」部分はユダヤ人に対する偏見では
ありませんので。その資本が成立した歴史的経緯にユダヤ系が
絡んでいるという意味で深くはありません。
例えばケネディ家はユダヤ系ではなくアイルランド系。
また、メイフラワー号に乗船していた102名の家系の伝説も
ありますし・・・(^◇^;)陰謀史観ですね。
フィクションとしては面白いですが。
でも結構私は好きな説です。参考資料の一部として「赤い盾」を
お勧めしておきます。
ゴジラの話から大きくそれてしまいました。
ごめんなさい。
92
Re:USワールドプレミアについ て! 特命

2004/12/05 03:17


男性

> 三沢狸様
>確信犯的に記述させて頂いております。

すいません。
僕の方が三沢狸さんを1面的に見てよく文章を読んでいませんでした。
しかもこんな知ったかぶりを披露して恥ずかしいです。
こんな僕の無礼な投稿に腹を立てずに丁寧なレスをしていただきありがとうございま す。

> せっかくピーウィハーマンが出てきたので、おまけで
> 「バンビvsゴジラ」ってアニメご存じでしょうか。
> 見たとたん笑いますゼ。お勧め。
>
「バンビvsゴジラ」は知っていますが残念ながら映像は見たことは無いのです。
西新宿のB級映画DVD輸入店へ行けば輸入DVDが見つかるかもしれませんが。
でも、アメリカのDVDってリージョン大丈夫なのかな?

それから「ゴジラ FINAL WARS」観てきました。
色々欠点が多い映画ですけど、北村監督が60~70年代の怪獣プロレス路線のゴジ ラのセルフパロディをやるという怪獣版「オースティン・パワーズ」を確信犯でやっ ているので、これはゴジラ好きのアメリカ人にはウケる映画だなと感じました。
だけど、「ファイナル~」は確信犯ぶりが足りないですね。北村らしいⅩ星人と地球 防衛軍のマトリックス風カンフーバトルが長すぎて、それが悪ノリ映画として中だる みして中途半端にしていますよ。好きな映画なんですが。
あとキース・エマーソン→ELP→タルカス→ゴジラというわかりやすすぎる70年 代ロックネタは苦笑しました。
94
Re:USワールドプレミアについ て! 三沢狸

2004/12/05 14:05




す いません。なんだかむちゃくちゃなレスつけちゃって
ごめんなさい。
さて「バンビvsゴジラ」はえっとですねえ・・・・・
本編30秒ほどのアニメです。(^^;)
なのでどっかの短編アニメーションの特集DVDかなんかで見てもらえれば
(^◇^;)笑えます。
リージョンコードですが、リージョンを解除するソフトがどっかに有りますので
それを利用してPCで見るか、秋葉原で売っているリージョンを解除した
DVDプレイヤーを購入することをお勧めしておきます。
ちなみに私は「クライテリオン版」の黒沢映画
「天国と地獄」「用心棒」を見たくて
購入を検討したことがあります。(結局PC側でごまかした。)
はっきり言って東宝版の物より画質が非常に良いDVDです。
アメリカには凄く良い画質と内容のDVDがいっぱいあるのですが、
リージョンコードで見られなくて四苦八苦してます。特に東宝側の
意地悪によるクライテリオン版に関しては非常に頭を抱えております。
ちなみにファーストプレス版の「七人の侍」はリージョンフリーなので
問題ないのですが。
ではでは
108
Re:USワールドプレミアについ て! 殿様ギドラ

2004/12/06 18:31


男性 42歳 O型

特 命さん、初めまして。
三沢狸さんとのお話し合い、興味深く読ませていただきました。

「ファイナル・ウォーズ」がワールドプレミア上映でスタンディング・オベーション を巻き起こしたことには、
ひょっとすると「場の空気」も作用していたんじゃないかと思いました。
一大イベントとして上映され、日本からスタッフキャストも駆けつけ、なによりゴジ ラも登場したのですから、
アメリカのゴジラファンが結集していたと思われる会場はハイテンションになるで しょう。
そこであの狂騒的な「ファイナル・ウォーズ」が上映されれば、「やったー!」とい う感情もわき上がるかもしれません。

3年前の「大怪獣総攻撃」公開の際、GMK掲示板にいらっしゃった方が、「国際映 画祭の上映で見たときはすごくおもしろく感じたのに、
見直してみるとなにがおもしろかったのかわからない」とおっしゃっていました。
私は、その違いをなんとか自己分析出来ませんか?とお願いしたのですが、とうとう お答えはいただけずじまいだったので、
私の推論ということになってしまうのですが、国際映画祭ではまさにお祭り気分の高 揚感があり、作品そのものから引き起こされる感情を凌駕してお祭りに参加している という多幸感がまさってしまったからではないかと考えました。

同じことが今回のワールドプレミアでも起こりうるのではないでしょうか。
137
Re:USワールドプレミアについ て! 特命

2004/12/07 00:50


男性

> 殿様ギドラ様
はじめまして。レスありがとうございます。

> 私の推論ということになってしまうのですが、国際映画祭ではまさにお祭り気分の高揚感があり、作品そのものから引き起こされる感情を凌駕してお祭りに参加しているという多 幸感がまさってしまったからではないかと考えました。

うん、それもあるでしょうね。
でもある海外のHPでアメリカのアタリ社が発売したゴジラの格闘ゲームの映像を見 たのですが、バトル路線でジェットジャガーやメガロが出てくるんですよ。日本のゴ ジラファンならちょっとひくチョイスです。
ま た、「ゴジラ ファイナルウォーズ」のCD付きのパンフ買ったんですが、ゴードン 艦長役のドン・フライも好きなゴジラ映画は「怪獣大戦争」「モスラ対ゴジ ラ」「ゴジラ対メカゴジラ」とチャンピオン祭り時代のをチョイスしています。 60~70年代のバトル路線ゴジラ映画はアメリカで何度もテレビ深夜劇場(ホ ラー映画『フライト・ナイト』『エルヴァイラ』でゴシックな服装をした解説が B~C級映画を紹介する場面を思い出して欲しい)で放映され、ドライブ・イ ン・シアターや場末の三番館で上映が繰り返されアメリカの大衆に刷り込まれている はずです。
スタンディング・オベーションはその場の高揚感もあっただろうけど、ティム・バー トンのゴジラ話やクエンティン・タランティーノが「キル・ビル Vol.1」のラストで「サンダvsガイラ」のホリゾントの夕陽を再現したという話をきくと高揚感だけじゃないだろうと僕は思うのです。やっぱり荒唐無稽なバトル路線の再 現を喜んだ人もいたんじゃないでしょうか。

実 は僕もゴジラはチャンピオン祭り時代の作品を夏休み、冬休みの子供劇場で放映され たのを刷り込まれています。だけど、真剣に見返すこともなかったからあま りよく覚えていません。それでも怪獣バトルで興奮した記憶だけはある。ゴジラがメ カゴジラの頭を叩き落とした時のことはカタルシスだけはよーく覚えていま す。
だから84年の原点回帰した「ゴジラ」を見た時は正直たじろぎました。ゴジラは子 供の友達で敵ではないと思っていたのに、84年「ゴジラ」は原点回帰とやらで人類 の敵になっていたからです。
84年に幻滅した僕はそれから平成ゴジラ映画をあまり見ていません。テレビで流れ れば見ることも無いですが、見るとガッカリするから無理して見ようとしなかった。 だって、平成ゴジラは原点回帰に振り回されてカタルシスがないんだもん。(子供で す^^)話は暗いし。
唯 一金子監督のリメイク版「ガメラ」だけは劇場行って見ました。でもリアルなSF考 証、軍事考証に惹かれたからではなく、自分の体を傷つけてまでも人類を守 ろうとするガメラというHEROに惹かれたから見に行きました。僕は普通の映画 ファンなので予告編で心に響くものがなかったらわざわざ怪獣映画を見に行か ないんですよ。だから、ここに書き込んだ時に「ゴジラマニアでないけど・・」と言 い訳をつけたのです。そんな僕が見に行く気になった怪獣映画が金子「ガメ ラ」でした。でもPART2、3の暗さにはガッカリしたんですけどね。特に「ガメ ラ3」のグダグダな展開にはイライラしました。そんな災害被害の話はいい からガメラのかっこいい姿を見せてくれよと。(すいません。まだまだ続きます。)
138
Re:USワールドプレミアについ て! 特命

2004/12/07 01:04


男性

> 殿様ギドラ様
長くなったので一度文章を切りました。続きです。

>「国際映画祭の上映で見たときはすごくおもしろく感じたのに、
見直してみるとなにがおもしろかったのかわからない」とおっしゃっていました。

実 は僕は「ファイナル~」を見る前に「怪獣総進撃」のDVDをレンタルで借りて見直 しました。DVDで子供劇場で見た時の記憶が蘇りました。見てガッカリす ることはありませんでした。むしろ「何でこんな面白い映画が低評価なんだろう。」 と思いました。ゴジラ、モスラ、マンダが東京を襲撃して自衛隊のミセイル が飛びかう場面には興奮しました。そこにはCGにはないマジックがあり問答無用の 破壊のカタルシスがありました。この面倒な理屈のない破壊はメチャクチャ 好き。今こうやってキーボード打っていて「怪獣総進撃」の東京の破壊を思い出し興 奮している。そして最後はゴジラをリーダーとした怪獣軍団とキング・ギド ラの決闘でしょ。ティム・バートンが「怪獣総進撃」が好きなのもわかるわ。この子 供の理屈で筋を通すファンタジー(あえてそう言う)はたまらないよ。僕は 子供の時に「怪獣総進撃」でゴジラの相棒になったアンギラスが好きだったことを思 い出した。
そんな僕だから「ゴジラ ファイナルウォーズ」が「怪 獣総進撃」のリメイクで最後の映画だと聞いた時は見に行く気になりました。しかも サイボーグ怪獣ガイガンがでるという。「また、お腹のノコギリでゴジラを いたぶるのかな。」と期待しましたよ。これで「ファイナル~」がまた原点回帰に囚 われすぎてガイガンの存在理由なんかをクドクドと考証していたら、僕は ガッカリするどころか怒りました。
ま、「ファイナル~」を見た後にガッカリしたかしなかったかは僕の感想を読んでい ただければわかると思います。僕の見たかったゴジラがそこにあった。
全 然ラストへの伏線張っていませんし、プロットはメチャクチャでいい加減。「ゴジラ  ファイナルウォーズ」はあまりいい点数はつけられない映画です。だけ ど、完成度が低い映画でも稀に面白いものに仕上がることがある。日本でカルトヒッ トした「ムトゥ 踊るマハラジャ」というインド映画がありましたが、この 映画も話はご都合主義だわ、ギャグは幼稚だわ、編集は荒いわ、いきなりミュージカ ルがあるわ、特撮は酷いわと完成度が低いのですが、でも僕はムトゥの朗ら かな笑顔と大活躍にワクワクして面白かったんです。「ゴジラ ファイナルウォー ズ」はこの「ムトゥ 踊るマハラジャ」を見たときの同質の面白さを感じまし た。
あんまり面白かったから「ゴジラ ファイナルウォーズ」は6日の夜にもう一度見に 行きました。見直してますます「ゴジラ ファイナルウォー ズ」のプロットの酷さと幼稚な演出が際立ってきたんですが、やっぱり面白いんだ な。特にガイガンの鎖鎌攻撃とノコギリ攻撃には笑いながらも興奮しました。 地球人の科学力を超えた文明を持つX星人が作ったサイボーグ怪獣なのに巨大な鎖鎌 とノコギリって何だよ!(笑)でも、マジンガーZと機械獣の闘いの実写化 みたくて面白かったー。
カイザー・ギドラがゴジラのエネルギーを吸った時に首が青く光るというわかりやす さもよかったな。敵のエネルギーを吸うっ ていう攻撃は久々に見たよ。 1970年代のスーパーロボットものでしか見られない攻撃じゃないだろうか。はっ きり言って幼稚だ。でもでもでも、僕はいつの間にかエネルギーを吸われて 弱っていくゴジラに感情移入して応援してしまった。そして、地球防衛軍でミュータ ントの尾崎隊員が超能力でゴジラに轟天号のエネルギーを送った時は「キタ キタキター、僕らのエネルギーを(ゴジラに)パイルダーオン!」ってアホになっ た。マトモな大人がこの時の僕の表情を見たら「頭がおかしい人がいる。」っ て気味悪くなって逃げ出すだろう。
ごめんなさい。全く話が明後日の方向にいって何を言いたいのかわけわからなくなり ました。こうやって思い出して興奮しながら書いていてまとめられなくなっちゃうの です。
ま あ、人それぞれですから僕の「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」肯定論を押し付ける つもりはありません。だけど、誰が何を言おうとも「ゴジラ ファイナル・ ウォーズ」には僕が見たかったHEROであるゴジラ映画があったということだけは 強く主張しておきたい。ゴジラが最後に人間を許した時の感動はムトゥがヒ ンズー僧となった父に「人の過ちを許すこと」を教わりそれを実行して大団円に終っ たエンディングと同質の感動があった。どちらもラストへの伏線なんか張っ ていないいい加減な映画だけど雰囲気と演出で感動させられてしまった。
時間が空けば「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」はもう一度見に行きたいし、来年発 売予定の完全版DVDは買うつもりです。



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