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ゴ ジラ50周年
ゴ ジラFINAL WARSを語る掲示板


重 要なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかということであるA・ L・ハクスレー





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いよいよ明日 殿様ギドラ

2004/12/03 18:39


男性 42歳 O型

第 一作『ゴジラ』をはじめてテレビで見たのは3歳か4歳のとき。
以来、円谷英二という名に取り憑かれてテレビ・劇場で円谷英二特撮作品を見られる限り 見てきた。

最初の衝撃からすでに40年近い月日が経ってしまった。
その間にゴジラシリーズもたくさん作られ、いつの間にか円谷英二の演出とは似てもにつ かないものまでゴジラの名前で登場するようになっている。

ゴジラが人気を博したのは、誰の作品によってだ?
本多猪四郎・円谷英二コンビ、さらには伊福部昭、関沢新一、馬淵薫といった人々の才能 を結集させたものがゴジラを含む東宝特撮世界だ。

その精神を受け継ごうとせずに、ゴジラだモスラだメーサー車だ轟天だと名前と形だけ並 べられても私は納得しない。

ゴジラに対する思いは十人十色だから、いろんなゴジラがあっていい、などと屁理屈を言 う人もある。
何を言うか。
ゴジラの受け止め方が千差万別でも、劇中のゴジラはただ一匹。
初代ゴジラにやたらと恐怖を感じる人もいるが、同じゴジラをかわいいと思う人もいるの だ。
そんな重層的多面的な円谷ゴジラをそのまま再現しようとせず、その一部だけを拡大した り、ストーリーに合わせて書き換えてしまったりするのは間違いだ。

平成vsシリーズのファンがどれだけゴジラ人気を支えているのか知らないが、それすら 元祖ゴジラシリーズの人気がなければ製作され得なかった映画シリーズである。

ゴジラ50周年に公開される「ゴジラ映画」。
それは私の40年にわたる思いを満足させ得るものなのか?
私は、ゴジラ100周年にはもう生きてはいないだろう。
この50年という節目に私は何を見せられるのだろう。
79
第一声 殿様ギドラ

2004/12/04 16:47


男性 42歳 O型

本 日無事見ることが出来ました。
投稿いただいた方へのレスや細かい感想は週明けから始動します。

まずは私の感想第一声。
なんと無味乾燥な映画であろうか。
ストーリーには骨格しかなく、納得できるような描写も説明もない。
だらだらと続く「戦い」に飽きる。
ゴジラだ怪獣だ特撮だという以前の問題だ。
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観ちゃいましたよ、、、、。 WARASI

2004/12/04 15:58


男性 44歳 O型

本 日、観てきましたよ。もうやは り、ヘロヘロに疲れましたがな。でもこれ、かの東宝の怪獣映画なのかな~?なにか、東 映系の「デカレンジャー」とか、「アバレンジャー」とか、全編そんな ノリの映画ですね。よく、「仮面ライダー」とか、「キカイダー」なんかで、1クール位 消化すると、今まで出てきた怪人、10人位ぞろぞろと出してきて、サ ラ~と退治してしまうでしょう。そんな感じですね。でもあれ30分番組だから、イケイ ケのノリでも丁度良いんですが、それを2時間以上やられてもね~。ま あ、時間はそれゆえ早かったんですが、、、。TV並みの安っぽいセット、ザラザラの合 成、ゴジラの尻尾や、カイザーギドラの引っ張るワイヤー露骨に見せて くれたのはサービスの一環ですかね?(笑、、でもボヤーと観てても、あれ?あれなん だ?て分かりますよ、、)まあ、松岡君は「僕は東洋のキアヌ・リーブス じゃ~ん」てな感じでかっちょマンしまくるし、菊川は太もも出しまくるし、その辺の ファンの方は結構楽しめるし、なんと、ほんとにホント、なにも考えなく て良い映画なんで、(たまにドラマらしき物が一瞬あると、強烈に寝太郎君が襲い掛かり ます。)これが娯楽映画の真髄かも?(笑。単なるアホ映画なだけで す)でもドン・フライて、演技できたんですね!これビックリ!あと特撮的には、最初の マンダ、ニューヨークのラドン、オーストラリアのシーンなんかは中 々、楽しめます。でもその辺が過ぎたら、、、、
北村監督、もう少し映画のお勉強しましょ~ね!。
でもこれで東宝特撮も終わりかも、、、さみし~。
80
Re:観ちゃいましたよ、、、、。 四式戦車(チト車)

2004/12/04 20:43


男性 21歳 A型

> ゴジラの尻尾や、カイザーギドラの引っ張るワイヤー露骨に見せてくれたのはサービスの 一環ですかね?(笑、、でもボヤーと観てても、あれ?あれなんだ?て分かりますよ)

え~!?多額の製作費をかけてもそうなるんでしょうかねぇ。ピアノ線が見えていたとい うシーンは1カットや2カットじゃなく、常習的ですか?

全てのピアノ線は処理しているというお話を以前、知り合いから聞きましたよ。ちょっ と、考えられない出来事ですね。

忙しくて、今月の半ば以降にならないと映画を観に行くことができませんが・・その辺の お話をお聞かせ願えれば光栄な次第です。
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Re:観ちゃいましたよ、、、、。 WARASI

2004/12/04 22:23


男性 44歳 O型

> 忙しくて、今月の半ば以降にならないと映画を観に行くことができませんが・・その辺の お話をお聞かせ願えれば光栄な次第です。
四 式戦車さん、始めまして。そーなんですよ。私の見たのは地元の場末の映写感度の悪いス チュエーションですが、それでも(まず見間違いではないと思います) はっきりと見えました。まず、カイザーギドラとゴジラの闘いも佳境に入ってきたラスト 近く、ゴジラが正面から進んでくるシーンを人間の視線で見たシーンで す。確か、向かって、左上に線の様なものが見えるのです。え?今日上映でもうフィルム に傷??と思いきや、これがゴジラの尻尾をバタンバタンさせるための ピアノ線なんですな。で、ちょっと進んで、確かカイザーをゴジラが巴投げかなんかで 吹っ飛ばすシーンで、カイザーの背中から左横にツ~ンと伸びた線一本! それがクイクイひっぱてるではありませんか。なんとカイザーの背中にそれを引っ掛ける フックらしきものも見えたような~。でも昨今の特撮映画でこんなに露 骨に線が見えたのも久しぶりですね。ぶざまです、、、。
で、失礼ながら、四式戦車さんが思っておられるほど、多額の製作費をかけた作品にはと ても 思えませんよ。イメージはほとんど、アメリカ映画の模倣だし、その発想といい、特撮と いい貧弱な事といったら、、なにか、昨今の作品よりも特撮的にもレベ ルダウンしてしまっている感じさえ受けました。それに作家としてのイマジネーションが 全く皆無です。なんか、子供が見た夢をそのまま、とりとめなく映画化 したような、、、、。アメリカで受けたのは、「北京原人の逆襲」的なイメージで、単刀 直入にチープに楽しめる物に飢えていたんでしょうね。戦争で国内暗い し、、米版ゴジラに全然無かった味だし、、、
でこれはこれで楽しめる人もいると言う事はある意味いい事でもあると思います。ただ、 製作陣営がこれでいける!と思い込んでしまうと、その流れが永遠とこれから続いてし まったりするのがなによりも恐怖ですね。なんといっても映画も商売ですから、、。
109
Re:観ちゃいましたよ、、、、。 殿様ギドラ

2004/12/06 18:34


男性 42歳 O型

WARASI さん、どーもでーす。

>TV並みの安っぽいセット、ザラザラの合成、ゴジラの尻尾や、カイザーギドラの引っ 張るワイヤー

そうそうそうなんです。
いったいどこに金を使ったのかと不思議になるほど本編セットはしょぼかったですね。
これは作りが安っぽいというより、場面設定に応じたデザインが為されていないことに起 因するように思いました。
いろんな場所が出てきますが、機能性も居住性も感じられない無機質な空間がほとんど で、低予算演劇が椅子と机だけを並べてセットのように見立てて芝居しているのにさも似 たり。
セットデザインにリアリズムがなかったということは言えると思います。

そしてざらざらの合成。
これはひょっとすると浅田英一さんの「工夫」なのかもしれません。
前作「東京SOS」にも同様な合成カットがあり、多重合成したときに生じる素材同士の 質感の違いを最終段階で統一するためにわざと粒状感を付け足しているんじゃないかと思 いました。
しかし、昨年も指摘しましたが、「やりすぎ」です。
あそこまで画質を荒らさなくてもいいんじゃないでしょうか。
今回目立ったのは、移動するゴジラをミニラらが遠目に見ているロングと新轟天を背景に 主要人物が画面下に合成されるカットがひどかったです。

(前半の怪獣軍団大暴れも画質が荒れていましたが、それは別の要因と思われます。それ については別項で)

で、ピアノ線、というよりワイヤーバレ。
私もしっかと確認しましたよ。
あれはまずいですね。
編集の時は小さなモニターで見るんでしょうけど、ポスプロはピアノ線・ワイヤー消しも 任務の一つ。
見落としましたでは済みません。

あ、ただ四式戦車(チト車)さんが不安に思うような常習的なものではありません。
クライマックス近くの何カットかのことで、スタッフの根気が潰えたのかのかな?とも思 えます。

そして
>子供が見た夢をそのまま、とりとめなく映画化したような

という受け止め方、私も同様に感じました。
作品になっていないのです。
創作というのは、作者の夢・妄想を他者にも共感できる形に整理整頓して提示することで すが、整理整頓が出来ていないので作品にはなっていないというのが今作でしょう。
しかも、年端もいかない子供の夢なんですよね。(意識の幅が狭い狭い)
122
Re:観ちゃいました よ、、、、。 四式戦車(チト車)

2004/12/06 19:14


男性 21歳 A型

> あ、ただ四式戦車(チト車)さんが不安に思うような常習的なものではありません。
> クライマックス近くの何カットかのことで、スタッフの根気が潰えたのかのかな?とも思えます。

そうですか。やはり・・。

でも、ピアノ線(ワイヤー)露出はクライマックスの何カットか以外は全編で発 生しているというわけじゃあないんですよね?

それから、ギドラさんのジラ・CGIの御評価をお聞かせ下さい。そして、全編 を通したCGI・デジタル合成の出来は如何程でしょうか?(デジタル とアナログの高密度な融合という観点から)キャシャーンやデビルマン、最新 作のウルトラマンなどと比べてみて。

又、1000ものVFXカット数は間違いなく数だけならば日本最高でハリウッ ド水準ですよね?(あれ、キャシャーンのカット数はどれ位でしょう?)
144
Re:観ちゃいました よ、、、、。 殿様ギドラ

2004/12/07 16:48


男性 42歳 O型

ジラのCGI評価は・・・。
必要十分というところでしょうか。
それほど感心するほどの精度はなかったと思うのですが、なにしろ非常に短い カット割りになっていてじっくり鑑賞できるような「間」がないのです。
ゴジラの尻尾打ちでぶっ飛ばされるカットの軽々しさは払拭されていませんでし たが、
演出上、ジラが何の役にも立たないザコであるという感覚を表現していて十分で した。

で、申し訳ないです。
キャシャーン、デビルマン、ULTRAMANは未見なもので比較できないで すぅ。
合成の精度はなかなかだと思いましたが、CGIは実体感まではあまりうまく表 現できていなかったと思います。
(とはいえ、どのカットもとにかく短いので善し悪しがわかりにくいのでありま した)
134
観た────!! みずさわ慶希

2004/12/06 23:34


男性 19歳 AB型

> でもこれ、かの東宝の怪獣映画なのかな~? なにか、東映系の「デカレンジャー」とか、「アバレンジャー」とか、全編そんなノリの映画ですね。

私も観終わった後に何だかデジャブみたいなものを感じましたが(作中のあちこ ちに他の映画ソックリの場面があった、とかではなく)、そうだ、それですよ!  この『GFW』は、まさしく「東映がゴジラ作ったらこうなる」的な映画です よね!!
かつて『Gガンダム』が「ガンダムを香港で作ったらこうなる」みたいに言われ てましたが、まさにそれと同じですね。そうかーそうだったんだ、違う会社のカ ラーで作ったら、そりゃあ今までと別モノになるのは当然ですよねー。あー、何 だかスッキリしました。
82
いよいよ ルー等級つつ大臣

2004/12/04 21:15




今日公開ですよね。私はまだ未見で すが見てきた人の感想が「・・・」だったり絶句ものらしい不安がちらほらです が明日にでも見に行きどれだけの酷い代物か確認しようかと思っております(鑑 賞後円谷作品で口直しが必要かな(^_^;)特撮ニュータイプでの北村監督の 姿勢を読んだ限りでは案の定この人に今回の映画やらせるべきでないなと思いま したね。まずは明日見て自分なりの感想を話したいのでこの辺で。
88
Re:いよいよ 四式戦車(チト車)

2004/12/05 00:05


男性 21歳 A型

ルー等級つつ大臣さんは明日、観ら れるのですね。WARASIさんのお話にもありましたが・・クライマック スのゴジラとカイザーギドラの決戦時にピアノ線が見えていたとのことです が、そこ ら辺について、ルー等級つつ大臣さんも是非、確かめてみて下されば光栄な 次第であります☆

私はピアノ線の件を聞いて愕然としております。50周年超大作と銘打って おきながら、そんな基本的なことすら、怠るような阿呆映画なのかと・・。

どうか、宜しくお願い致します。
86
やっぱマグロ食ってる ような奴はダメだ みずさわ慶希

2004/12/04 23:01


男性 19歳 AB型

夜分遅く初めまして。こちらを読ん ではいましたが、書き込みは初めてです。
『FINAL WARS』観に行って参りました。帰宅直後に『アド街ック天国・ディズニーリゾート特集』を見てから、PCの前に座りました。

具体的な感想は明日以降のんびり述べるとして、とりあえず点数を付け るならば、
「ドラマパート:50点」「怪獣パート:90点」
という所ですか。

とにかくゴジラの強さが痛快でした。歴代で最強ではないでしょうか?  その割に印象が薄めなのは、やはり人間との絡みがほとんどなかった からかなあ。
あと、ガイガンがカッコ良かった! 怪獣のくせに妙にキザったらしく てカッコつけなのも◎。アニメに出てくる美形の悪役みたいでした。モ スラの突風を受けている最中に、両手のチェーンソーを地面に刺して車 輪代わりにして突進するシーンはシビレましたね。
あの微妙げなラストシーンも、私は結構気に入っています。泉谷しげる のセリフは、憎しみ合い血を流し合っている世界中の全ての人への、北 村監督からのストレートなメッセージなのでは、と思っています。

もちろん穴もつらい箇所も多かったです。最低限の注文を付けるとした ら、「人間同士の対決シーンを半分くらいにして欲しかった」でしょう か。でも総じれば「非常に楽しませてもらった」と言えますね。もう一 回くらいは観に行くかも。
そういえばこの映画って、本来は2時間半あったそうですね。DVD化 の際は、カットされた部分も収録して欲しいなあ。

111
Re:やっぱマグロ食ってるよ うな奴はダメだ 殿様ギドラ

2004/12/06 18:37


男性 42歳 O型

みずさわ慶希さん、はじめまして!
ようこそいらっしゃいました。

やはりドラマパートの配点は下がりますよね・・。
で、怪獣パートも私はあまり感心しなかったわけで、その理由は追々書いていき ます。

ラストの泉谷しげるさんのセリフ、北村監督のメッセージということはないと思 いますよ。
もし、監督が世界で続いている戦争・紛争に対して憤りを感じているなら、そし てこの映画にその思いを込めるつもりなら、
ドラマにもその思想を織り込むはずです。
どちらかというと、ゴジラを退場させるための方便という意味しかないように思 いました。
エンディングに関してはミニラの扱いも含めて別項で書きますね。

と、せっかく書いてくださったことを否定して申し訳ないです。
反論ももちろん待ってます。

87
世界中に愛されるゴジラ 三沢狸

2004/12/04 23:29


男性

TBS の「ブロードキャスター」で「ゴジラ」映画の特集が流れました。
スティーブンセガールがなかなか良いことを言っておりました。
「撮影技術も当時としてはハリウッド以上だし、社会的メッセージも
しっかり盛り込まれている。とても奥深い尊敬すべき作品です。」
さすがは日本に住んでいたことのあるハリウッドスターですねえ。
自分が作る作品は駄目駄目ですが(^◇^;)

アメリカのファンが「引退なんてとんでもない。ゴジラは日本人だけの物では
なく世界のキャラクターだ。スコットランドやドイツにもファンが居る。
絶対に続けるべきだよ。」と言っておりました。

ならば新しいゴジラはどうあるべきか。少なくとも迫力有る特殊撮影と
テーマ性は持たせて欲しい。
プロデューサーは復活もあり得るようなコメントを発しておりました。

ところでちょっと流れたシーン。おそらくシドニーでぶっ飛ばされるのは
どうやらアンギラスだったようで。ジラじゃなかったか。
このシーン、動きを前に見たときより修正したのでしょうか?
以前見たときより素直に見られました。動きがナチュラルに
なっていたような気がします。それとも何回も見て目が慣れたか。(^^ゞ
私はまだ見ていないのでちょっとどきどき。

ではでは
110
Re:世界中に愛されるゴジラ 殿様ギドラ

2004/12/06 18:36


男性 42歳 O型

いやいや、シドニーでぶっ飛ばされるのはジ ラですよ~。
とにかく一瞬ですから、良いも悪いもなんもかんも・・・。
89
GFW見てきました しょうたろう

2004/12/05 00:19


男性 38歳 A型

ギ ドラさん、そして常連の皆様はじめまして。

すでに皆様の書かれてます通り、噴飯ものの描写のオンパレードでした。旧轟天号は 「轟天号もどき」でしたし、地球防衛軍の制服がナチスドイツ軍風でとても悪趣味に 感じました。

悪い点はいくらでも有りますが、あえて良かった点を挙げさせてください。
それはゴジラの描かれ方です。最近の作品では作者は自分が創造したキャラクターの 演出にばかり神経を配り、肝心のゴジラは圧倒的な戦力によって痛めつけられてばか りで、いじめられている様にしか見えませんでした。
観客はゴジラの活躍や大暴れが見たいのに、作者は人間側に感情移入する演出をする ので見ていてジレンマとでもいうか、作者と観客との間に距離を感じてなりませんで した。
今回は人類がゴジラを利用して怪獣を倒すというストーリーですが、ゴジラ自身は自 分の意思で戦っているように演出されていたので、無理は感じませんでした。
ゴジラをアンチヒーローとして描く力が無いのなら、安直かもしれませんがヒーロー として描いたほうが見ていて楽しめると思いました。

それとミニラが、息子とは言わないまでもゴジラと同属であることをセリフで説明す るのではなく、画面で表現したところも良いと思いました。

それにしてもお金の掛け所を間違えてますね。派手なアクションよりも脚本にお金を 掛けなくては。パクリばかりの本編で、よくも恥じることなくワールドプレミアが行 えたものです。

お目汚し失礼しました。
112
Re:GFW見てきました 殿様ギドラ

2004/12/06 18:39


男性 42歳 O型

しょうたろうさん、初めまして。
ご投稿ありがとうございます。

ご指摘の良かった点、私もほぼ賛成です。
私が心配したようにゴジラが家畜化されることはありませんでしたし、ゴジラの 内実に踏み込んで勝手な解釈を押しつけることもなかったのは良かったです。
ミニラとの関係もくどくどと説明することをせず、さらっと芝居だけで感じさせ たのも良かったですね。
(ただ、ゴジラシリーズに関して全く白紙状態の人が見たときに納得できるのか どうか、ちと疑問)

シナリオの問題は私も深刻に受け止めています。
ほんとにひどいです。
お金をかけるというより、才能のあるシナリオライターを見つけなければならな いでしょう。
(同じ人でももっと時間をかけて練れば少しはマシか?)
90
恒例見てきました♪ ゴジゴメ@サラダが好き♪

2004/12/05 02:32




ギ ドラ様 常連の皆様
お久しぶりです 見て来ましたよ~FW!
とりあえず箇条書きでお許しください。

1TOHO SCOPEのオープニングがうれしくもあり懐かしくもあり、でも不安な感じもありました(^^;)
2出演者のテロップ、思いっきりハリウッド映画のノリですね。
3予想通り画面が暗いです。前日TVで映画スパイダーマンを見たのですが せめて あのレベルの画質に到達できないものなのでしょうか?これは邦画全体にいえます が。
4轟天号対マンダ、水中でもメーサー砲って効力あるという設定には驚きました。
5ドン・フライ、レイ・セフォーそしてゲーリー・グッドリッジが吹き替えなのは残 念、セリフは本人の英語もしくはたどたどしい日本語でも良かったのでは?ケイン・ コスギだって英語訛りなのだから。
6五つ目の塩基という発想と一万年前に地球に来ていたガイガンとX星人がそれを 持っているという設定が新しく感じられました。
X星人の遺伝子を持つのがミュータントそしてその中でも突出しているのがカイザー と呼ばれる超人間 うううん~良いんですがどうも私は怪獣映画に庶民的な設定や シーンを希望するせいか とっつきずらかったです。
そういえば一度も食事や洗濯といった日常の場面なかったなぁ。
7ラドンのニューヨーク出現シーンでのCGの衝撃波で建物を片っ端から破壊する シーンは斬新でした。
8キングシーサー、ガイガン、怪獣Xはどうも着ぐるみ的には怪獣っぽくないです  モロ人がかぶっている風で(^^;)
9戦艦の隊長、高杉亘のレゲー風ヘアースタイル印象強いです(^^)
10泉谷しげるのマタギ役は良いのですが なんで富士山にミニラが出たのかがわか りません。どことなくダイゴローに似ているしよく軽トラの助手席に乗れた なぁ・・・・・
11エビラのコンビナート(?)で暴れるシーン、フィルターがかかっているところ はシュワルツェネッガーのトータルリコールのようであり、そこでのミュータントの 車両の爆破シーン、チャック・ノリスの「地獄の~」シリーズ(知ってます?)のよ うであり。
12宝田明扮する国連事務総長の演説シーン、なんとなく新入社員の入社式のような 絵でしたね(^^)
13X星人の伊武雅刀の扱いが軽すぎる 失礼だと思いました。
14 テレ東の20分特番で監督が「ハリウッドのやつらに見せつけてやる― 云々」と 言っていましたが スタートレック、未知との遭遇、エイリアン、プレデ ター、インディペンデンスデイ、マトリックスのパクリまんまでこれでは逆に想像力 のなさを露呈しているようなものと思いました。
15大槻教授と韮沢社長が出てたのがうれしかったなぁ~最近UFO特番ないから (^^)
17ハリウッド版ゴジラに対しても扱いが悪いですね 「マグロ食っているようなの は駄目だな。」というセリフもエメリッヒ監督やそのスタッフに対して失礼だと思い ました。
18ゴジラがマウントで下になったXを殴るシーン、モロ総合格闘技をパロっている 岳で怪獣同士の格闘とは言えません。そのXどことなくウルトラマンのシーボーズ そっくり(^^)
19ヘドラあれだけではかわいそうでしょ!
20アンギラスやモスラが1番怪獣らしい造形といった感じでした。そのモスラの小 美人、ショート・ヘアーがなんか斬新に感じられました(^^)
21カイザーギドラでなくまったく新しいデザインのカイザーXのがよかったと思い ます。
22「なんでゴジラは町を破壊するの?」「人間が怒らせてしまったんだ 火をおこ して焼き尽くしてしまったんだよ。その時の怒りをゴジラは決して忘れていないん だ。」
地球人の細胞にあるミトコンドリアを摂取するために破壊の限りを尽くすX星人。
X星人は地球人の未来の姿なのかな そうするとゴジラは今以上に怒りをあらわにし 人類に敵対する存在となるような気がしますね。
そういえば平成ゴジラや新世紀ゴジラには悪人と呼べる人たちがあまり出てきません でしたよね?
それが人間対ゴジラという構図が必要以上に続きマンネリを招いたといいますか。

結びとしてやはりもうすこし人間ドラマに力を注いでほしかった そして何でもハリ ウッド映画みたいにする必要はないんです頼んでもいないし。全体のテンポはいいの ですがジェット・コースタームービーまんまで伏線とか全然なくて 低年齢層向けか な今回のゴジラは。
あと世界進出と銘うったのなら 繰り返しになりますが最初に画面の暗さをどうにか すべきだったと思います。

とりあえず思いつくまま書いてみました ではでは。 

 
93
Re:恒例見てきました♪ 特命

2004/12/05 03:30


男性

>ゴジゴメ@サラダが好き♪様

> 5ドン・フライ、レイ・セフォーそしてゲーリー・グッドリッジが吹き替えなのは残念、セリフは本人の英語もしくはたどたどしい日本語でも良かったのでは?ケイン・コスギ だって英語訛りなのだから。
> 18ゴジラがマウントで下になったXを殴るシーン、モロ総合格闘技をパロっている岳で怪獣同士の格闘とは言えません。そのXどことなくウルトラマンのシーボーズそっくり (^^)

僕は格闘訓練所がオクタゴンになっているのを見て笑いました。
ケイン・コスギは空中で腕十字を極められるし。
北村監督は格闘技ファンのようですが、こちらが呆れるくらい格闘技ネタをやり まくっていましたね。
103
Re:恒例見てきました♪ みずさわ慶希

2004/12/05 21:13


男性 19歳 AB型

> 2.出演者のテロップ、思いっきりハリウッド映画のノリですね。

『セブン』『ミッション:インポッシブル』『スパイダーマン』などのカイル・ クーパーが手掛けているのですが、今回の『GFW』でもまさしく「これぞクー パー!!」な出来上がりでした。少々目が痛くなりましたが。

> 5.ドン・フライ、レイ・セフォーそしてゲーリー・グッドリッジが吹き替えなのは残念、セリフは本人の英語もしくはたどたどしい日本語でも良かったのでは? ケイン・コス ギだって英語訛りなのだから。

私は初日に東京・有楽町の日劇PLEXで観たのですが、初日に限って終日ワー ルド・プレミア版を上映していました。そちらでは、外国人キャストはみんな外 国語をしゃべってました。玄田哲章の吹替えも良かったのですが、フライの生声 もなかなかでした。
また、火龍艦長役の高杉亘も中国語でしゃべってました。
あと、ケインがエビラにトドメを刺そうとした時の台詞も英語でしたね、何故か ここだけ。(「俺はエビが嫌いなんだ」が英語では「俺はベジタリアンなんだ」 になってた)

> 19.ヘドラあれだけではかわいそうでしょ!

このテの作品には「何しに出てきたんだコイツ」というキャラクターの一つや二 つは不可欠だと思います(私は)。話によると、ヘドラの登場は北村監督自身の 希望だとの事なので、「監督、わかってるなあ」と思いました(私は)。
それにしても、ゴジラと戦ってるシーンはまるで無しで出てきていきなりやられ ちゃった様は、画面だけからだと「俺が何したの!?」というヘドラの叫びが聞 こえそうです。

> 20.アンギラスやモスラが一番怪獣らしい造形といった感じでした。そのモスラの小美人、ショート・ヘアーがなんか斬新に感じられました(^^)

二人とも手足がスラリと長くて、バービー人形みたいでしたね。それにしてもこ の二人、ホント双子みたいにソックリだよなあ。
105
Re:恒例見てきました♪ 三沢狸

2004/12/05 21:29


男性

えっとまだ映画を見ていない私がこんな事を 言うのはなんなんですが、
取りあえず、技術的に想定できる部分でのコメント。

> 2出演者のテロップ、思いっきりハリウッド映画のノリですね。
やはりカイルクーパーのデザインだからでしょう。
デザインはしゃれているのでしょうが、果たしてゴジラに合うんでしょうか。
(^^ゞ

> 3予想通り画面が暗いです。前日TVで映画スパイダーマンを見たのですが せめてあのレベルの画質に到達できないものなのでしょうか?これは邦画全体にいえますが。
この「画面が暗い」なのですが、意図的に暗いのか、それとも設備の問題で暗い のか。
実は日本の劇場の映写機は物によってはすごく暗い物があります。
理由は簡単。映写機のランプは高いのです。で、あまり通常の電力で光りを出す と
寿命が短い。というか、電力を使わない方が長く光るのでコストがかからない。
何年か前に「シネマ旬報」で覆面調査を行いました。
東京都内の映画館が軒並み暗かった事がこのとき判りました。
当時進出してきたアメリカ資本のシネコンの画面が明るかったので
大変高く評価されたことがあります。

ちなみにテレビで放映されているときの画像はフィルムで映写するときより
遙かに輝度が高く設定されています。
特に日本のテレビやプラズマディスプレイ、液晶はかなり明るく設定されていま す。
輝度を高くすることで見た目上良く見せているのですが、実は情報量が
減っていたりする。DTPでディスプレイ設定するときかなり輝度を落としま す。

ではでは
106
Re:恒例見てきました♪ 村田耿介

2004/12/05 23:27


男性 26歳 B型


> > 3予想通り画面が暗いです。前日TVで映画スパイダーマンを見たのですが せめてあのレベルの画質に到達できないものなのでしょうか?これは邦画全体にいえますが。
> この「画面が暗い」なのですが、意図的に暗いのか、それとも設備の問題で暗いのか。
> 実は日本の劇場の映写機は物によってはすごく暗い物があります。
> 理由は簡単。映写機のランプは高いのです。で、あまり通常の電力で光りを出すと
> 寿命が短い。というか、電力を使わない方が長く光るのでコストがかからない。

色々とありますが、単純に劇場のサイズにあった大きさのランプを使っているか という問題もあります。
大きい劇場で、小さいランプを使っていれば、それは暗くなります。
あと、仮に同じ電力を使っても、ランプ自体が古くなればやはり暗くなります。 交換したての新品のランプは明るいです。
ちなみに、通常の150席程度の劇場のサイズならば、ランプ一本15万円程度 です。
メーカーの推奨する使用時間は1000時間。
これで交換してはあまりにコストが……。
電圧を多少落としても、距離や焦点の調整でほぼ同じ光量を確保できる場合もあ りますし、新品の時は落とし気味、古くなったら逆に上げたりもします。また、 光量の上げ過ぎで画面にちらつきが出る事もあります。

設備の問題でももちろんありますが、技師の目配りや技術も重要です(……自 戒)。
どうも明解な基準や規格がないので、仕事の中でもやりづらい部分です。
なるべく明るい方がいいんでしょうが……。

先日『隠し剣鬼の爪』で、画面が暗すぎるとクレームを受けました。
これはこの映画が撮影の段階で、蝋燭の光や自然光が生きる技巧を凝らしている からで、テレビの時代劇と一緒にされてはかないません。

ま、ご参考程度に。
117
Re:恒例見てきました♪ 殿様ギドラ

2004/12/06 18:46


男性 42歳 O型

ゴジゴメさーん、お久しぶりです!

箇条書きとおっしゃりながら、実に詳しい感想をありがとうございます。

ゴジゴメさんの感想に触発された意見を少々・・。

ミュータントという設定、やっぱり怪獣映画には合わなかったな、と思いまし た。
そもそも怪獣というものが、生物界の「例外的」存在でありまして、そこに人間 やX星人の「超人」を出してしまうとなにもかも「超」尽くしになってしまいま す。
怪獣のすごさで映画的飛躍を見せるのか、「超人」のすごさを見せるのかどっち つかずに陥った作品でしたね。
さらに尾崎カイザーと統制官カイザーの対立構図はまんまマトリックスのパクリ で、しかもスケールダウンだし。

それから、画面の暗さの件ですが、もちろんみなさんがご指摘のように劇場の問 題が大きいのだと思いますが、
それに加えて、今作ではどういう意図か、銀残しという現像法でわざと彩度を落 としているカットが多く見受けられました。
そのカットは全体に鮮明さが失われて、暗いような印象になっています。
そのせいもあるのでは?
なんだか最近の邦画でほかにもかっこつけて銀残しを使ったものがあったように 思いますが、演出効果を考えて使ってるんでしょうか。
(もともとは宮川一夫カメラマンが『おとうと』のために開発した手法であった と覚えています)

北村監督は二言目には「ハリウッド」と口にしますね。
よほどハリウッドコンプレックスがお強いようで。
幅広く映画を観ていれば、ハリウッド映画などさほど問題にしなくてもいいこと に気がつきそうなもんですけど。
で、ハリウッドを驚かせてやるなどと息巻きながらハリウッド映画のまねごとば かりやっているんじゃ、世界の中でも特にハリウッドは驚きませんよ。

ジラについて。
私もゴジゴメさんと同意見です。
エメリッヒ版ゴジラなどまるで好きではありませんが、東宝がデザインもシナリ オもチェックしてゴーサインを出したんでしょうに。
それをあとから、あんなものはダメだ的な扱いをするのは卑怯ですよ。
触れなければいいのです。

小美人は、「東京SOS」と同じ女優さんが演じていたんですよね?
前回はまるで別人に見えたのに、今回は双子のように見えました。
メイクや衣装の工夫でこうも変わるか、と。
前作は、小美人がうり二つであることを意図的に改変しやがったな・・・。(そ れぞれに名前までつけて)

>低年齢層向けかな今回のゴジラは。

このご意見、私も全く同意です。
70年代ゴジラの再現を意図しているなら思惑通りということになりますが、ゴ ジラ50周年記念作でやることじゃないよ、と。
139
Re:恒例見てきました♪ 三沢狸

2004/12/07 02:47


男性

村田耿介様、貴重な情報有り難う御座いま す。
私等は所詮門外漢なので、キネマ旬報や関連情報から
類推するしかない部分も多くあります。なので、劇場のお話しは
非常に興味深く勉強になります。

> どうも明解な基準や規格がないので、仕事の中でもやりづらい部分です。
> なるべく明るい方がいいんでしょうが……。
映画の内容にもよりますし、一番良いのは撮影監督がチェックに来るとか。
でも出来るわけ無いですよねえ(^^ゞ

> 先日『隠し剣鬼の爪』で、画面が暗すぎるとクレームを受けました。
> これはこの映画が撮影の段階で、蝋燭の光や自然光が生きる技巧を凝らしているからで、テレビの時代劇と一緒にされてはかないません。
映画を見なれない人が多くなっています。
このため、映像の見方や文法が理解できない人が出てきています。

また、スタンリーキューブリック作品の「バリーリンドン」では
ろうそくの光で撮影できるレンズとキャメラを利用して見事な
映像を記録しました。

酷い映像を見ることも有りますけど。
「ダイハード」を新宿プラザ劇場で見たとき、フイルムが
ぼけぼけでした。まるで汚れたフィルターを映写機の前に
置いたようでした。聞くとフイルムのプリントはオーストラリアで
行われ、このときの品質管理がめためただったと聞いた覚えがあります。
なんか変なコメントになりました。(^^ゞ泣ける。

ではでは



>
> ま、ご参考程度に。
>
91
観ました! レグルス

2004/12/05 02:40


男性 28歳 A型

ゴ ジラファンにして北村ファンの私としては、言いたいことは山ほどありますが、とり あえず「良かった」のではないでしょうか。
怪獣映画としては異質なのは間違いありません。ゴジラでいえば『オール怪獣』なみ か、それ以上に。特撮ファンからは賛否両論、というより「否」のほうが多いでしょ うね。
(でも、『オール怪獣』が好きな人もいないのでは…?)
中盤までのテンションの高さは特筆すべきでしょう。ただ、それがゴジラが登場する までである、というのがゴジラ映画としては大問題なのですが…。
皆さんのように問答無用で許せないのはエンディング曲のチープさくらいですね。
99
Re:観ました! みずさわ慶希

2004/12/05 20:17


男性 19歳 AB型

> 怪獣映画としては異質なのは間違いありません。ゴジラでいえば『オール怪獣』なみか、それ以上に。特撮ファンからは賛否両論、というより「否」のほうが多いでしょうね。 (でも、『オール怪獣』が好きな人もいないのでは…?)
それこそがこの『GFW』の要だと思います。コアなファンからは非難を通り越 して否定・黙殺すらされている「東宝チャンピオンまつり」系ですが、本作はそ の「チャンピオンまつり」を全面的に肯定しているんですよね。
どういう形を取ろうと、結局は第一作のみを意識して作られていた他の平成作品 との決定的違いがそこです。作品自体の出来はともかくとして、その部分は評価 “されなければいけない”と思います。

> 皆さんのように問答無用で許せないのはエンディング曲のチープさくらいですね。
私はあの曲好きですけどね。帰りがけはずっと口ずさんでましたよ。もう“純度 100%エマーソン印”なフレーズがたまらないです(←本人が作曲してるのだ から当たり前だけど)。『幻魔大戦』と比べるとやや見劣り(聴き劣り?)しま すが。
114
Re:観ました! 殿様ギドラ

2004/12/06 18:42


男性 42歳 O型

おおっと、レグルスさん、ずいぶんとお久し ぶりではありませんか。
(ちゃんと覚えてますよ)
ご投稿に感謝します。

いやー、『オール怪獣大進撃』、私、好きですよ。
ただし、あれはゴジラシリーズ正編ではないです。
けれども、きちんと劇中で怪獣たちが少年の心の中にいるのだということを示し ていますから、怪獣が実在の存在である正シリーズと矛盾することはないので す。

『ファイナル・ウォーズ』の異質さは、もっと違った次元だと思います。
あらすじだけなら、それこそ『怪獣大戦争』や『怪獣総進撃』と同じ方向ですか らゴジラシリーズ正編に組み込むことは可能です。
問題は、作品が目指した娯楽性の違いでしょう。
『怪獣大戦争』に感じる知性も『怪獣総進撃』のパノラマ感もありません。
「ファイナル・ウォーズ」になんらかの娯楽性があるとしても、それはゴジラ映 画の娯楽性ではなさそうです。
そこが異質なのだと思いますよ。
(そのあたりの考察は今後深めていきます)

そして、みずさわ慶希さんが指摘した「チャンピオンまつり」の全面肯定という 志向はありそうです。
しかし、チャンピオンまつり時代の新作ゴジラ映画でも、こんなにいい加減な展 開の映画はなかったですけどねぇ。
あの時代のゆるーい雰囲気を取り入れたかったのでしょうか。
(ところで、私はチャンピオンまつり時代の新作を否定・黙殺しませんよ。84 ゴジラ以降と違って先行作の内容を否定したりしていませんから。クオリティは 低い作品群だと思いますけど。
それと、いちいち「チャンピオンまつり時代の新作」という言い方をするのは、 年三回のチャンピオンまつりはほとんどが旧作のリバイバル上映がメインであ り、
私にとってのチャンピオンまつりは、円谷英二監督の作品を観るイベントだった からです)
95
ようやく鑑賞しました ルー等級つつ大臣

2004/12/05 16:46




やっ と見ました。で、一言でいうと 「絶句」で「これで終わりなの!?」です。冒頭のTOHOSCOPEマークにびっ くり感動しました。あのマークがまさか映画館で見れるとは。で南極だかで ゴジラとオリジナル轟天号の対決がありましたがゴジラを氷に封印するのがミサイル だって!?確か轟天には冷線砲があったのでは (-。-;)でこの時轟天は同士打ちになりますがその後の展開がストーリーがあっ てないような代物になってましたね(x_x;)やたらミュータントのにー ちゃんねーちゃんのダンスが出てきてひたすらマトリクスの真似ばかり(ー '`ー;)場面は海底に変わり轟天モドキとマンダの一騎打ちに。ここでのデジタル CGIとアナログの融合はまずまず良かったと思います。でマンダにとどめを射した のは冷線砲か!?と思ったらメーサー(x_x;)ありゃりゃと思ったら次 は北村監督十八番の意味なしカメラアングルのマトリクス出来損ないアクション(爆 笑)果たしてこれが怪獣映画なの?と思うほど意味なしドラマらしきものが 唐突に現れタイミングが最悪。それにしてもBGMがうるさく気分が悪い時はこの映 画見ないほうがお勧めですね。やがてラドンやアンギラスが現れるわけで すがここはまずまずですね
96
Re:ようやく鑑賞しました ルー等級つつ大臣

2004/12/05 17:12




続きです。ここらでアメリカ版ゴジ ラことジラも登場しますが思ったよりかはCGIの出来も良くいくらかましで す。ここの怪獣たちの破壊シーンはこの映画で恐らく良い所だと思います。カマ キ ラス、エビラ、クモンガも登場、それにしてもエビラがマトリクスダマシにー ちゃんねーちゃんと戦うシーンもそんなに悪くはないです。この映画良かったの は このシーンだけで(あくまでかなりの酷さに目をつぶって)轟天モドキがゴジラ を解凍してからはこれらが秒で退場してしまうのには「・・・・」ですね(特に ヘドラとジラが・・)。アホ馬鹿X星人も宇宙人に見えず単なるヘビメタにー ちゃんにしか見えん(-。-;)ここでゴジラとラドンアンギラスキングシー サーが対決!アンギラスが丸まりサッカーよろしくシーサーが蹴り飛ばすシー ンもコントにしか見えないです。で肝心のモンスターX と変になったよガイガンとゴジラの対決が始まりモスラも参戦もーどーでもいい 長い対決となり火達磨モスラが変になったよガイガンに勝利!これとミュータン トにーちゃんとX星人にーちゃんとのマトリクスダマシ対決との馬鹿カットバッ ク(x_x;)やがてこいつら滅亡するわけでしたと同時にモンスターXはカイ ザーギドラに変身!やはり見えてたピアノ線(-。-;)
97
Re:ようやく鑑賞しました ルー等級つつ大臣

2004/12/05 17:27




またまた続きですいません (^_^;このシーンの直前でゴラスも登場し意味なしカットの寄せ集めの応酬 で目まいがします(x_x;)ミニラも最初は等身大でブースカみたいだと思っ たらいきなり唐突に巨大化!メガロやオール怪獣~以上に?です。やはり北村 監督にファイナルをやらせない方が良かったと思ってしまった最低最悪のダメ映 画でした。彼には映画の基本からやり直したほうがいいのでは(少なくとも MTV向けで映画向きではないです)?カイザーギドラのシーンはピアノ線丸 見え ばかりで無神経な演出しかしてないし・・・以上。
113
Re:ようやく鑑賞しました 殿様ギドラ

2004/12/06 18:40


男性 42歳 O型

ルー等級つつ大臣さん、見ちゃいました ね・・。

私もあの東宝マークには嬉しい驚きを感じました。
事前情報で今回は東宝マークが変わったものになるという話は知っていたので、 これはきっと円谷時代の東宝マークを出すんだな、
とは思っていたのですが、まさか「TOHO SCOPE」のロゴ入りとは。
(えーと、今作はいわゆるシネマスコープ作品で、東宝スコープじゃないですよ ね?縦横比が違うのだよ)
さらに田中友幸・本多猪四郎・円谷英二に捧ぐ、という献辞入り。
そこまでは、「ひょっとしたら作品的にはぼろぼろでも、思想的にあっぱれなも のになっているのでは?」と淡い期待を抱かせましたが・・・。

冗談じゃない!
こんなものを偉大な先人に捧げるんじゃないよっ!!!

と大怒り。
詳しいことは時間をかけてじっくり書きますぞ。

新轟天、たしかにメーサーでマンダを凍らせましたよね。
なんで?どゆこと?
冷線砲って言えば済んだ話じゃないか。
(罵倒の言葉を使います)アホなシナリオライターがなんでもかんでも武器は メーサーと言っとけばヲタが納得するとでも思ったのか。
こういう研究不足というか、いい加減さが横溢する映画でしたね。

ミニラの巨大化も意味不明。
これ、ねろんガボラさんがご自身の掲示板におもしろいイラストをお描きになっ てます。
私もねろんガボラさんと同じ感想を持ちました。(そういう意味の巨大化か、 と)
で、だいたいが人間大のミニラを出したことが大間違いだし。

などなどもろもろの問題、順を追って書いていきますぞ。
98
やはり、そうきたか・・・ 四式戦車(チト車)

2004/12/05 19:48


男性 21歳 A型

本日、友人から、とんでもない情報が寄せら れました!何とゴジラの復活が二年後に決定しているというのですよ!!

日刊スポーツ誌にその記事が載せられていたそうです。確認の為、その記事を 送って貰うよう頼んであります。

こんなんで終わる筈がないと思っていましたよ。最後にしては剰りにずさん過ぎ ますもの。あれだけの製作費をかけてピアノ線未処理なんて考えられません。

これは私個人の考えですけれど、東宝の重役達が北村監督の所業が50周年を締 めるに相応しくないと判断して、早期に再度、ちゃんとした大作を作って観客の 反応をみつつ、締めるつもりなのではないでしょうか?

でなければ、あれだけ最終作と銘打っておきながら、2年やそこらで復活させる 筈がありません。

それとも、アメリカの反応が良かったから、単純に又、作る気になったのかな?

但し、この友人情報が確実なものではありませんので確認して違っていれば、そ の時はお詫び申し上げます。

取り敢えずは今の驚きの心境を語らせて下さい。お願い致します。
100
Re:やはり、そうきた か・・・ みずさわ慶希

2004/12/05 20:20


男性 19歳 AB型

私としては是非、来年にも『ファイナル・ ウォーズ2』を作って欲しいものです。今度は平成シリーズの新怪獣総登場で。 (全部出ても大した数になりそうにないけど)
102
Re:やはり、そうきた か・・・ ルー等級つつ大臣

2004/12/05 20:56




これは恐らくアメリカサイドの評判 が良かっただけだと思いますよ。デストロイアの前例もあるし反対意見もあった のではないですか?大体あの映画は構成が最悪といっていいほど酷いし。また東 宝は作るだろうとは思ってましたし。それにしても東宝もファンの信用を無くす ようなことを平然としますよね。どうせなら完結なんて言わずに50周年記念作 品と単に言えば良かったのに・・・。
116
Re:やはり、そうきた か・・・ 殿様ギドラ

2004/12/06 18:44


男性 42歳 O型

ええーーっ!?

まー、別に前言撤回ということも認めないことはないですが、「これが最後だ」 だの「さらばゴジラ」だのと言っておいて2年後というのはいくらなんで も・・・。
私としては「ファイナル・ウォーズ」で最後にならないのは嬉しいですが、まと もなゴジラ映画を作るための人材がいるのかどうか・・・・。
本当に本多監督や円谷監督に見せても恥ずかしくないゴジラ映画を作る自信があ るなら作ってもいいですけど。
(GMK以降4作連続でシナリオがお粗末なんだもんなー。それらをおもしろい と感じる人でも脚本が穴だらけだというのはお認めになるんですよね?映画の基 本は脚本です!キッパリ)
120
Re:やはり、そうきた か・・・ コクラ

2004/12/06 19:05




> 本日、友人から、とんでもない情報が寄せられました!何とゴジラの復活が二年後に決定しているというのですよ!!

・・・・・あれ?
私 が見た記事では、富山Pが「ゴジラの復活はしばらくは無いでしょう」という発 言を行った後に、北村監督が「東宝上層部は結構嘘つきですからね。後2年くら いで復活してるんじゃないんですか?」という発言を行ったという物でした。無 論、上層部は「あと10年程は復活はない。」としています。
北村監督の発言が一人歩きして「上層部の決定」と言う形で伝わったのでは無い でしょうか?


101
惜しい… みずさわ慶希

2004/12/05 20:35


男性 19歳 AB型

タイトルの「惜しい」とはシナリオの事 なのですが。
とにかく今回のシナリオは、色んなモノ詰め込みすぎ! しかもそれらが全 然整理されてなくて、結果的に完成度も低すぎ!!
ミュータントとかM塩基とかアイデアはいいのに、あまりにも話が練られて なくて説明不足も甚だしい。
もっと時間を掛けて何度も書き直してシェイプアップしたら、かなり面白い 話になってたろうになあ、と非常に残念でならないですね。
傑作になれたのに、なり損ねたなあ。無念。
115
Re:惜しい… 殿様ギドラ

2004/12/06 18:43


男性 42歳 O型

シナリオのまずさがどの程度な のか、CD-ROMに収録されたシナリオを読んで検証してみま す。
今回は3時間近くに及んだラッシュを2時間に詰めるということを やっているらしいので、編集段階でぼろぼろになった可能性もある んじゃないかと予想しています。

しかし、M塩基やミトコンドリアの摂取という科学知識に関わるア イディアにはあまり感心しませんでした。
これも今後詳述したいと思っています。
そんなこんなも含めてシナリオの練り上げ不足という点には大賛成 です。
104
弁護なぞしてみる… レグルス

2004/12/05 21:14


男性 28歳 A型

ピアノ線は私、全然気づかなかった… (^_^;) どちらにしても見えているのは単に製作時間の問題では?昔 のゴジラだって見えてるのはいくらでもありますよ~。

一番の問題は『GFW』を(1)ゴジラ映画と見るか(2)怪獣映画と見る か、(3)北村映画と見るか、(4)いち映画作品として見るか、というこ とではないでしょうか。
で、(4)は映画評論家に任せて(たぶん酷評のような気がしますが (^_^;))、(2)はお約束の世界なのでそういう意味では×、(1) は『オール怪獣』『ヘドラ』(の飛行)なども含めてなんでもありなので △、(3)なら◎、という感じだと私は思いました。

少なくとも事前に北村龍平監督作品を何かしら見て予習(覚悟?)をしてお くことは必要かと思います。

個人的希望:復活ゴジラは雨宮慶太監督で!
107
私も肯定的に なにげ

2004/12/05 23:41




はじめまして。いつもはROM でいましたがせっかく観て来たので感想など挙げてみたいと思いま す。

ネットでいろいろ見渡してみるにゴジラファン(円谷ファン?)で あろう方々の否定的で義憤にかられたような意見と、けっこう肯定 的に受け入れてる怪獣に拘らない人たち、という感じです。
私「ゴジラ」シリーズ好きなんですけど同時に低予算でグダグダな おバカ映画やB級怪獣映画などを突っ込みを入れつつ観るのも大好 きな人間でして、今回は実に気軽に楽しめました。
シ ナリオも画も突っ込みどころもいっぱいだし、荒っぽい編集にどっ かで見たような画面の連続で誉められたもんじゃありませんが、ひ たすらに戦いまくる怪獣ど も(でもへドラはなぁ……)、新旧轟天号、とにかく戦う強いゴジ ラ、北村一輝の怪演だけでも、ムダにお金のかかった「ゴジラ対メ ガロ」のような70年代の チャンピオン祭風味のおかげか、ここ数年のゴジラでは全く感じな かった、なんか満足感はありました。
理屈をこねまわすでなく、ご大層なメッセージや説教じみたご意見 が台詞で語られるでもなく、ハッタリと勢いで押し切ってるせいか 見終わったあと何にも残らないのもたかだか2時間の娯楽、イベン トとして見れば充分でした。

" 最終作"などと謳わず"50周年記念"のお祭の一環としての"一 発芸"として見れば、充分な代物だったと思います。娯楽に小難し いことや深刻なメッセージ なんかをいちいち並べ立てるのは嫌ですから。そういう意味ではこ こ最近の特撮映画には無い楽しさがありました。今回、上映が終っ た後の映画館で子供たちが 楽しそうに親御さんに怪獣について話しているのが印象的でした。 北村監督、オレ度が高くてあまり好かないんですけど、他の映画に 比べればずいぶん遠慮して る(人間アクションのくだりが多いのは脚本家三村氏と富Pの意見 だそうで、監督は減らそうとしてたそう)ようだし、怪獣に対して 思い入れはある(「ゴジラ 対メカゴジラ」好きらしい)んだけど、それを節度に抑えて距離を 置いてるところはいいところかと。最近はなんか自分はゴジラが、 怪獣が好きだ、というマニ アが、勝手に想定したゴジラファンの方ばかり見て、過去の過去の 財産を縮小再生産するばかりだったように思えますし。

生真面目なファンは 怒ってるかもしれないですけど、良くも悪くも本多・円谷の"呪 縛"に囚われて閉塞してた昨今の状況を一度完全にぶっ壊して次を 作る原動力になりうるという 点では良かったんじゃないですかね。最近じゃ監督よりも古参の特 撮スタッフの意見が強くて、過去に囚われて凝り固まったやり方 (あのべったりな照明や神視 点のカメラなんかその最たる例では?)をしてたなんて聞きますか らね、東宝じゃ。
ただこれを最終作と称する今回でやらず、「2000ミレニアム」 の時にやっちゃってたらだいぶ状況は変わってたかもな、と思いま す。
ぶっちゃけいろんなレベルでムチャクチャな映画なんですが、これ くらいの祭をぶち上げて、「GMK」以上に賛否両論、喧喧諤諤さ せてみせれば今回は成功だと思いますよ。「ハウル」など向こうに 回してのスタートダッシュも悪くはないようですし。
118
Re:私も肯定的 に 殿様ギドラ

2004/12/06 18:49


男性 42歳 O型

>レグルスさん

昔の作品でピアノ線がバレているのは技術的な限界でありますけれ ど、いまは後処理で不要物を消すことが出来るようになったのです から、そこはしっかりやってもらわないと・・。

で、
北村映画と見るかという問題と一映画作品として見るかという問 題、分離出来ないように思います。

私は北村龍平作品はほかに「あずみ」しか見ていませんけれど、確 かに「ファイナル・ウォーズ」は「あずみ」と同じ匂いを持ってい ます。
「ファイナル・ウォーズ」が北村映画であることは間違いないで しょう。

そこで問題になるのが、北村映画は果たして映画なのか?というこ と。
より正確に記述するために、劇映画という枠にします。
ただ映画と言ってしまうとニュース映画もドキュメンタリーも含ま れてしまいますので。

以前もギドラの巣特撮祭特設掲示板で申し上げましたが、活動写真 がストーリー性を獲得したことには理由があります。
これはそれぞれみなさんにじっくり考えて欲しいことです。
結論だけを書けば、より長い時間飽きさせずに上映を見せるためと いうことになります。
またストーリーを持つことで、より知的な娯楽にもなるのです。知 的であるということは普遍性があるということです。
これもなぜか、じっくり考えてみてください。

ストーリー性(出来事や人物心理の因果の連なり)をことごとく無 視する北村映画は劇映画とは言えません。
ならば、ハナからストーリーなど捨ててしまえばいいのに、どうい うわけか劇映画に手を出そうとする。
己の資質に無自覚であると言わざるを得ません。

北村氏の映画にもファンがいることは知っています。
なんらかの価値があるのでしょう。
しかし、その価値は劇映画の価値ではないのです。
ひょっとすると人間同士が殴り合ったり撃ち合ったりするのを見る 「快感」なのかもしれません。
それはそれで否定しませんが、大衆娯楽・芸術としての劇映画には なりません。

と、またもキツイことを書いてしまいました。
(雨宮慶太監督はイヤーん。ミカヅキを見ると、北村監督に資質が 似ていそう。つまり、自分の好みの物をただひたすらにぶち込むっ て感じですよ)

>なにげさん
初めまして。ようこそいらっしゃいました。

バカ映画を突っ込みながら楽しむ、という姿勢はアリだと思います よ。
そして、「ファイナル・ウォーズ」がその種の作品だというのにも 賛成です。
これがゴジラ映画でなかったら、私もいちいち批判などしません。
(ああ、そういえば、「ヤンガリー」に似たシーンもあったなぁ)
しかし、ゴジラ映画をグダグダのバカ映画(←決しておバカ映画で はない)にしてしまったことを受け入れてはいけないんじゃないで しょうか。

そして、
>ご大層なメッセージや説教じみたご意見が台詞で語られるでもな く

というご意見には異議あり、です。
ご大層なメッセージ風のセリフが頻発していたではありませんか。
「やさしさ云々」「自分が何者であるかは自分で決める」(これも マトリックスからの表面的な引用だっ)「力に頼る者は力に敗れ る」「ゴジラの怒り云々」と、ドラマと乖離したセリフがバンバン 出てましたよ。

それともうひとつ大きいところで、
>本多・円谷の"呪縛"に囚われて閉塞してた昨今の状況

とおっしゃるのは、正しい現状認識ではないですよ。
本多・円谷コンビの映画作法に則って作られた作品は少なくとも 84年以降皆無です。
わずかに川北絋一特技監督の映像構成に円谷英二的なものが見える ことと、「vsキングギドラ」「vsモスラ」での大森脚本が関沢 新一脚本のパターンを踏襲しようと挑戦して失敗しているぐらい か。
あとはシナリオも映像も本多・円谷コンビとはかけ離れたことしか やっていないです。
方向を見失って迷走しているのが「2000ミレニアム」以降です から、一度きちんと本多・円谷コンビ作品に立ち返って基礎を立て 直すべきだというのが私の主張。
(円谷監督は対象を明快に見せる画作りがお好きだったと思います が、陰影を殺すような間抜けな照明はやりません。また、カメラポ ジションを人間目線以外のところに置いたとしても客が見たい物を 見せるということが基本になっていますから、違和感はありませ ん)

と、初カキコの方にいきなり反論で申し訳ないです。
123
がんばれがんばあ れ、ぼおくらあのお、、、以下省略 僧侶O

2004/12/06 20:23


男性 22歳 AB型

アタシも初めて書き込ませてい ただきます。
GFW 観てきましたよ。うひゃひゃひゃ、なんとも愉快な映画でした。こ れまで散々往年の恐いゴジラ復活を唱えていた作り手側が、最終作 としてとった道がチャンピ オン世代の面白さの再確認だったとは、皮肉な話でございます。決 して嫌いでなく、むしろ楽しかったのですが(北村一輝は以前から 大好きでした)これってア タシが「ゴジラ対ガイガン」を見たときの感覚と同一のものなんで すよね。よって未知の興奮ではありませんでした。おそらく殿様ギ ドラ様の言う通り(言いた いことは分かります)、轟天もどきや氷原からの復活シーンを丁寧 に描いてくれれば、もっと印象も変わっていたかもしれませんが。
と ころで、それとは別に考えることもあるわけです。ここの掲示板内 でよく見かける「円谷ゴジラの復活を!」というフレーズについて ですが、具体的にはどうい うゴジラなのでしょうか?技術的なものなのか、抽象的なスピリッ トの問題なのか。誰がそれを求めているのか?仮にそれが完成した として、本当にヒットする のか?(しなきゃコンセプトとして失敗ですよね?)非常に興味は 尽きません。是非そのへんの処を聞かせてください。目から鱗が落 ちる瞬間を期待していま す。(レスはこちら)
124
がんばれがんばあ れ、ぼおくらあのお、、、以下省略、、の補足 僧侶O

2004/12/06 20:30


男性 22歳 AB型

上の文中の北村一輝はX星人役 の彼の事で、北村監督と混同している訳ではありません。
129
Re:がんばれが んばあれ、ぼおくらあのお、、、以下省略 ルー等級つつ大臣

2004/12/06 21:57




つつ大臣であります。私がよく 円谷 ゴジラの復活というフレーズを使うのは基本設定は勿論のことです が「特撮映画」「怪獣映画」というジャンルの「映画」として見た いということなのです。し かし今回のは「刺激的な映像」をぐだぐた流し映画的な時間やコン テニュティー(映画の時間や流れ、連続性)を無視した代物です。 単なるビジュアルを適当に 繋げただけの映画にすらなってないだけの代物です。円谷時代は勿 論チャンピオン祭り時代の作品すらそんな出鱈目はありません。そ れに円谷、チャンピオン祭 り時期のゴジラはあんな格闘だけしてればいいやといういい加減な 演出は無かった筈です。きちんとゴジラを「生物または動物」とし て円谷、有川、中野監督が 演出していたでありませんか(84も中野演出だったけどもはやあ れは論外。)それに比較したら今回のは扱いも演出もゴジラをなめ てるとしか思えない。円谷 監督が生み出したキャラクターが今も輝いて新作に引っ張り出され ているのか考えて下さい。少なくともノスタルジーだけで私には円 谷作品を理想にしてるので はありませんと書いておきます。
149
Re:私も肯定的 に なにげ

2004/12/07 18:58


男性 25歳

気軽に書いちゃったつもりが反 論ありがとうございます。最近とみに映像作品見る際に頭が空っぽ になりがちなもので(笑)。

>しかし、ゴジラ映画をグダグダのバカ映画(←決しておバ カ映画ではない)にしてしまったことを受け入れてはいけないん じゃないでしょうか。

そ れもわかります。84から映画館のの平成VS世代の若輩者なもの で、ゴジラはとにかく重厚、みたいなイメージが漫然とあるんで す。無論シリーズ全ての作品 見ましたし、第一作の重々しさと迫力や「キングコング」の軽快さ も好きです。無論牧歌的で子供向けな70年代のも大好きです。
 そんな数ある中の一作としてなら、"最終作"だなんて謳わずに バカだろうがグダグダだろうが"一発芸"としてはアリ、という考 えです。適当に観流せるハリウッド大作みたいなゴジラが一本くら いあっても、と。
  なぜかゴジラへの愛着が深まるに比例してこの映画への反発が強ま るように感じますね、さまざまなネット上の感想読んでるだけで も。自分はゴジラと同じくら い今の戦隊やライダーやウルトラマンなども好きな人間なので、 キャラクターがぶれようが設定が変わろうがゆるやかにキャラク ターを共有してる程度で気にな らないのかもしれませんけど。
 
>ご大層なメッセージや説教じみたご意見が台詞で語られる でもなく
「やさしさ云々」「自分が何者であるかは自分で決める」(これも マトリックスからの表面的な引用だっ)「力に頼る者は力に敗れ る」「ゴジラの怒り云々」と、ドラマと乖離したセリフがバンバン 出てましたよ。

こ れまたごもっともですが、最近続いた取ってつけたような反戦・反 核セリフよりは気にならないものでしたんで、スルーしちゃってま した。実際テーマとは思っ てなかったです。テーマがあるとすれば、「50周年おめでとう、 こうなったら徹底的に騒いじゃえ」くらいのものだったんじゃない かと。だとすれば弾け具合 が中途半端な部分が多々ありましたが。ドラマ引きずった大物怪獣 よりジェットジャガーとか荒唐無稽の極みのような存在こそこの作 品にはふさわしい存在なの に。

> それともうひとつ大きいところで、
> >本多・円谷の"呪縛"に囚われて閉塞してた昨今の状況

> 本多・円谷コンビの映画作法に則って作られた作品は少なくとも84年以降皆無です。
> わずかに川北絋一特技監督の映像構成に円谷英二的なものが見えることと、「vsキングギドラ」「vsモスラ」での大森脚本が関沢新一脚本のパターンを踏襲しようと挑戦して 失敗しているぐらいか。
> あとはシナリオも映像も本多・円谷コンビとはかけ離れたことしかやっていないです。
> 方向を見失って迷走しているのが「2000ミレニアム」以降ですから、一度きちんと本多・円谷コンビ作品に立ち返って基礎を立て直すべきだというのが私の主張。
> (円谷監督は対象を明快に見せる画作りがお好きだったと思いますが、陰影を殺すような間抜けな照明はやりません。また、カメラポジションを人間目線以外のところに置いたと しても客が見たい物を見せるということが基本になっていますか ら、違和感はありません)
>
これに関しては私の言葉不足もありました。
 「ミレニアム」以降、いろいろやってる(一番なにかやろうとし てるようにみえたのは「ミレニアム」)のに中途半端に初期作品の 影を引きずって(登場怪獣の選択や、設定の取り込み、しつこくセ リフで言及される核云々)が気になってたんです。
  具体的な内容とかではなくて、ファンと制作者側をとりまく「ゴジ ラ」はこうあるべき、が世代ごとに歴然とあって、その中に所謂" 本多・円谷監督時代のゴジ ラ"がいて、それがいいんだ、ファンはみんな望んでるんだ、と思 いつつも一方で70年代の福田・有川・中野氏らの作品が原点とい う人もいて、無論今は「平 成VS」がいいって人もいっぱいいるんだけど、とそれぞれが思い 入れが錯綜して、作る側も観る側もどれを取ってどうしたらいいの かの取捨選択がなされない ままに表面をかすめとるように画面構成や、当時の設定やライブ フィルムなどを持ってきて右往左往してるような印象が続いてたん で(「GMK」以降特に)、 それを呪縛、と。
 悪い意味で当時の何かを取り入れようとしては滑ってる印象だっ たんです。当時とつながってますよ、でもちょっと違うんです(そ の違う部分が気になる)、みたいな。

 個人としてはなんだかんだ言ってそれなりに楽しめたんですよ、 前情報と漏れ聞こえた批判の嵐に何の期待も持たずに行ったこと で。後でいっしょに行った仲間との酒の肴には十分でしたよ (笑)。ここ数年は話題にものぼりませんでしたし。
  自主制作でかじった程度とはいえ映像制作で何作かしきったりした こともありますんで、編集の荒っぽさや、早いカット割でごまかす 手法など、「あーあー」っ ていいながら笑い含みで観てましたよ。全体よりやりたいことを優 先しちゃうノリとか、好きなもの詰め込んじゃうパロディ感覚と か、北村監督の思考が見え ちゃうといいますか、わかるわかる、といいますか。
 まぁその詰め込みまくったネタがパロディとして昇華できず単な るパクリなのはプロでやってるんだから全くいただけませんけど ねぇ。

ちょっと長くなっちゃいましたんで、そんなところです。
祭りとして外部の監督で撮るならもっと弾けて一度完全にぶっ壊す ことで次の呼び水になればもっと良かったでしょうし、最終作を謳 うなら正統派(これが今、何すればいいかわかりにくい、折り合わ ないのが問題?)が良かったかなぁ、とも。

追 記ですが、今回の作品には伊福部音楽は使わなくて良かったと思い ます(どうせな冒頭のも外したほうが失礼もない)。どうにもこの 軽快、というか勢いまかせ のテンションにはテンポが合いません。キースにしろ挿入歌にし ろ、今回なら良かったんではないかと。EDテーマがちょっとしょ ぼかったのは残念でしたが、 総入歌のVSジラ戦や、轟天発進などは勢いもあってそれなりに盛 り上がりました。この記事 へのレス
119
ゴジラがかわいそうだ 殿様ギドラ

2004/12/06 18:50


男性 42歳 O型

封切り以後、たくさんの方からご投稿を いただきましてありがとうございます。
レスは個別に書きましたのでどうぞお読みください。

さて、私の第一声においてまるでなっとらん映画だと申し上げました。
一作品としての問題の根深さで順位をつけると、基本的な映画作法の欠陥が 優先されるところですが、
私がわざわざこんな掲示板まで開いてあれこれ語ろうと考えたのは、あくま でもゴジラ映画であるからです。
「ファイナル・ウォーズ」を語る際に、私が優先すべき点はゴジラファンと しての視点であろうと判断しました。

そこで、今回は主に怪獣に関して感じたことを書きます。

と、いいながら最初は轟天号。
冒頭の元祖轟天モドキには驚きましたね。
一体なにしに出てきたのかというぐらい。
中途半端に元祖轟天みたいな姿をしていても、甲板の上にある構造物が別物 になっている。
電子砲はおろか、冷線砲さえ使わない。
内部も轟天号とはまるで別のデザイン。
これなら最初から新轟天が出ていても同じ印象です。
しかも、ゴジラとの対決にもなんら工夫がなく、怪獣対メカの「攻防」とい う見せ場になっていない。
(これは、その後の世界各地での空中戦艦と怪獣の戦いでも同様である。戦 いの流れというものが見えない)

非常にとってつけた感が大きかった。
のちに目覚めたゴジラが新轟天を追いかけてきたとき、「続きをやろうって のか」というようなセリフがありましたが、ひょっとしてもともとは冒頭に 登場するのも新轟天だったのではないか?
そうでないと、ゴジラが別のメカを混同していることになり、ゴジラがアホ 扱いされていることになる。

こんな形で再登場させられてもまるで嬉しくありません。

その後、新轟天とマンダの対決が少々ありますが、これもメカ描写がおざな りで興奮できず。
180度回頭はもっと丁寧に見せるべきだ。どういう推進力が働いているの かよくわかりません。

世界中に怪獣次々出現というくだりも、ま、X星人が怪獣を瞬間移動させて いるという設定を考えれば致し方ないのかもしれませんが、
あまりにも初登場シーンが盛り上がらない。
出現の予兆、タメを作ってどーんと出たという演出が皆無ですから、怪獣出 現に伴う怪獣映画のカタルシスなど感じられようもありません。
(『怪獣総進撃』も似たようなものだったかもしれないのだけれど、「総進 撃」にはマヌケ感がなかった。両者の違いはなんだ?)
怪獣の暴れっぷりを見せるシーンも、画面も編集もごちゃごちゃしていて破 壊の快感を呼ぶ域に達しない。
これは編集に粘りがないせいかもしれません。
矢継ぎ早に被写体を変えるような編集ばかりしていて、ひとつのアクション (怪獣や群衆、破壊の様子)を複数のカットで丁寧に見せることがなかった はずです。
これでは怪獣のスター性も破壊シーンの迫力も表現できません。
(とはいうものの、クモンガ・カマキラス・キングシーサーなんてこの映画 に引っ張り出すほどのスター性はないね)

これも、のちのゴジラとの対決を考慮すると全員ザコ扱いなので、作品のノ リとして怪獣たちがさほど印象的でないのも正しいのか?
(納得しないよ)

もともとのゴジラシリーズを考えれば、エビラやクモンガ・カマキラスと いった外骨格野郎は扱いが軽いフシがあったけれど、
ラドン・アンギラスあたりはゴジラも苦戦する相手という描き方をされてい たはずです。
ゴジラのみが突出して強いという表現はないのですよ。
それを最近の作品が、ゴジラだけをスター扱いしてなにもかもゴジラに背負 わせてしまったのは間違いだ。
ゴジラが出ない怪獣映画を作りにくくしてしまった一因がここにある。
同じようにモスラも平和の使者という看板をくくりつけられていつの間にか 地球の守り神にされてるし。
それがモスラを窮屈にしている。
モスラはインファント島の平和を第一に考えているのが正しい。
「ファイナル・ウォーズ」では「東京SOS」のようなめちゃくちゃな言動 はしていないのでまだましだったけれど、
モスラと小美人を都合良く使う体質はそのままで、尾崎を正気づけるお守り なんてご都合主義の固まりみたいなアイテムだった。

そしてミニラ。
なんてこった。
初登場シーンからして投げやりな構成。
怪獣大暴れの途中に何の脈絡もなく泉谷しげる氏との出会いを放り込まれて いる。
しかも、人間大。
どういうこと?
各怪獣の設定は一切改変していないという若狭氏のコメントはウソだったの か。
ミニラが登場すると聞いたとき、間違っても人間並みの大きさで出てきてく れるなよと思い、はじめて見たスチール写真ではビルを背景に立っていて ちゃんと怪獣サイズだったので安心したのに・・。
『ゴジラの息子』がどのように演出されているかよーく研究しやがれ!
ミニラと人間の交流に横たわる「壁」を表現せよ!
そうでなければ、ミニラは怪獣ではなくなってしまうのだ。
いみじくもつつ大臣さんがおっしゃったように、快獣になってしまった。
(そのうえ意味不明の巨大化)

ああ、ゴジラよ。
今回は変な解釈や変な武器でもてあそばれなかっただけましではありました よ。確かに。
しかし、あの顔はなんだ?
とにかく「変」。
長くなった脚はそれほど違和感を感じなかったけれど、顔はダメだ!
マグマ大使かなにかにあんな顔の怪獣がいたような気がするなぁ。
ゴジラじゃないよな~。
そして氷の中から目覚めるシーンのいい加減さにも頭に来た。
ミサイルを撃ち込まれて爆発が起こるのはいいけれど、ゴジラが覚醒する様 子や氷の破片を押しのけて立ち上がる様子を見せず、いきなり爆煙の中に 立っているとは何事か。
『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』『南海の大決闘』あたりのゴ ジラ登場シーンを見直しなさい。

結局今作では印象的な怪獣登場シーンはひとつもなかった。
モンスターXだって、いつの間にかゴジラの背後にすーっと(変なポーズ で)降下してくるだけだもんな。

さあ、ゴジラはなんの盛り上がりもないままにだらだらと怪獣たちと戦いま す。
怪獣対決の緊張感もなにもありません。
出てくる相手を「ぶっ飛ばす」だけです。
これを見ていて大変悲しい思いでした。
『三大怪獣地球最大の決戦』『怪獣大戦争』『怪獣総進撃』と地球外の敵と 戦うときにはいつも仲間がいたはずなのに、なぜにゴジラはこんなに孤独な 思いをしなければならないのか。
ゴジラが一番強いから一人で戦えばいい?
そういうことではないのですよ。
孤独というのはかわいそうなことです。
そして、今作では、おなじ怪獣に対して仲間意識もなにも持っていないよう に描かれてしまったゴジラがかわいそうだ。

もっともかわいそうだったのが、エンディングだ。
人間の都合で氷に閉じこめられ、人間の都合で叩き起こされ、人間の敵(決 してゴジラの敵ではない)X星人の尖兵と激闘を繰り広げ、最後にようやく 人間に対する怒りを発散できるかと思いきや、
なんとそれを我が息子ミニラに止められるとは。
ミニラさえもゴジラを抑圧するのか。
そんな展開など見たくなかった。
しかも泉谷しげるのおじさん曰く「ゴジラよぉ、もういいじゃねーか」っ て、なにがもういいものか!
「ファイナル・ウォーズ」劇中において、ゴジラは一度も人間に対して怒り を発散させていない。
そりゃ、移動の途中で建物を踏みつぶしたりはしたでしょう。
でも、ドラマとしてゴジラの怒りを発散させるシーンはないんですよ。
ゴジラは人間にやられっぱなしなのだ。
それなのにミニラを使ってゴジラを抑え込もうとはなんという人間中心のシ ナリオか。
「東京SOS」で機龍がゴジラを葬ったのと同質の身勝手さを感じて非常に 不愉快だった。

と、今日はこれぐらいにしておきます。
121
タコ型宇宙人 みずさわ慶希

2004/12/06 19:09


男性 19歳 AB型

今、突然思いついたのですが。

先日、NHK-BSで『ゴジラ2000ミレニアム』を観ました。
でもってですね、皆さんは公開当時、例のあの「タコ型宇宙人」が出てきた シーンでどのように思われましたか?
当時の私は「うぉぉ…西暦2000年にもなるのに、来年は21世紀なの に、今時タコ型宇宙人!? 素晴らしい!! サイコー!!」と思いまし た。
しかし、多くの人はアレを見て唖然としてしまったのでは。もしくは「何だ こりゃ!? ふざけんな!!」と憤ったり。

多少強引かもしれませんが、今回の『ファイナル・ウォーズ』は、きっと 「タコ型宇宙人を見ても怒らなかった人向け」の映画だと思うのですよ。
脚本とか演出とか編集とかテーマとか、そんなのを気にせずに映画を観られ る(観られてしまう)人間こそが楽しめる(楽しめてしまう)映画なので は、と思います。

私はそりゃもう…今からでもDVDを予約したいくらいです、ええ。とりあ えず今は、超合金ガイガンの発売が待ち遠しいです。
125
暗さ~ ゴジゴメ@サラダが好き♪

2004/12/06 20:55


O型

特命様 みずさわ慶希様 三沢狸様 村 田耿介様 そしてそして殿様ギドラ様!

レスありがとうございます(^^)
暗さなのですが もう少し詳しく言いますと 
先週金曜のTVで放映された映画スパイダーマンの画面の明るさ良いなあと 思ったのは 風景、衣類、車等の色が映えていて生き生きしいてきれいだと 感じたからなんです そしてDVDソフトならばノイズ等もなくなお更きれ いなのでしょう。
同じく先週の火曜日にTV放映されたGMMG東京SOSなのですが 劇場 で見た時と同じ暗さでなおかつ私の場合、目が疲れてきて画面への集中力が 散漫になりました映画館でもTVでも。

つまり太陽の照射による明るさやスタジオの照明の明るさが フィルムに反 映されていないと言いますか。
今回のゴジラは確かに意図的に場面に応じてフィルターをかけまくったよう な映像が多かったのですが アンギラスが上海の街を蹂躙する場面が かろ うじて多少明るい画面に感じた程度であとのはほとんど暗く感じました 特 に俳優さんたちの出ている場面。

邦画の画面の暗さはゴジラだけではないのですが、ハリウッドをライバル視 するならば ここのところを改善してほしいんですホント!

ただ寅さんシリーズは明度が良くて高画質を保っていたような気がしますね (^^)

132
Re:暗さ~ 三沢狸

2004/12/06 22:44


男性

ちょっと思い出したので追加コ メント

> 先週金曜のTVで放映された映画スパイダーマンの画面の明るさ良いなあと思ったのは 風景、衣類、車等の色が映えていて生き生きしいてきれいだと感じたからなんです そし てDVDソフトならばノイズ等もなくなお更きれいなのでしょう。

スパイダーマンのCGは今回非常に画期的な技術を利用して作られ ています。
特に光の再現部分は今までのCGとはかなり違う方法で表現されて いると
「CG WORLD」に書かれていました。
これはCGの世界では相当画期的な事だったようです。

> つまり太陽の照射による明るさやスタジオの照明の明るさが フィルムに反映されていないと言いますか。

技術的な部分だけでなく、コストの問題もあったかと思われます。
とはいえ、最近特に邦画において問題だなあと感じるのは、
勉強不足の部分です。邦画でもテレビ局主体の映画の場合は
いろいろと勉強しているのですが・・・・・たとえば
「ピンポン」とか「ウォーターボーイズ」とか。
CGやシナリオをきちんと考えていますからねえ。

> 邦画の画面の暗さはゴジラだけではないのですが、ハリウッドをライバル視するならば ここのところを改善してほしいんですホント!

画面の暗さは前回のコメントでも書きましたとおり、映写機や上映 環境も
影響しますので何とも言えないのですが、でも、技術の話をすると
何年か前に香港の映画会社が東京でロケをしたとき、日本の機材が あまりに
古かったので驚いたという記事を読んだ記憶があります。
また、ソニーの24P・HDCAM(ハイビジョンカメラ24P) の納入は
アメリカでは百台規模で導入されているのですが、日本では一桁だ と思いました。
(2年前ぐらい。最新情報は不明。)ちなみに「ピンポン」は 24PHDCAM
を使って撮影しています。またアメリカ映画の「コラテラル」も同 じです。

> ただ寅さんシリーズは明度が良くて高画質を保っていたような気がしますね(^^)

寅さんは見ていないのですが、カメラはパナビジョン。フイルムは 多分コダック。ちなみにフイルムの質によっても画質は大きく変わ ります。

ウォルフガングベーターゼン監督の「Uボート」は富士フイルムを 使っていました。

ではでは
126
私なりに少し考えてみまし た レグルス

2004/12/06 21:07


男性 28歳 A型

>多少強引かもしれませんが、今回の 『ファイナル・ウォーズ』は、きっと「タコ型宇宙人を見ても怒らなかった 人向け」の映画だと思うのですよ。

『ミレニアム』を劇場で見た時は「終わった」と思いましたけどね (^_^;)掲示板の趣旨と外れそうなので詳細なツッコミは省きますが、 宇宙船のCGを挙げれば充分でしょう?

>脚本とか演出とか編集とかテーマとか、そんなのを気にせずに映画を観ら れる(観られてしまう)人間こそが楽しめる(楽しめてしまう)映画なので は、と思います。

これは同感かも。私が好きな映画って『ビオランテ』『ガメラ2』のような シミュレーション映画、初代ゴジラ等を除くと、“格好いいシーンがそれな りの関係を持って続く”ものなのかもしれません。(『VSメカゴジラ』 『GMK』『GMG』など)
そ の意味でGFWは背景説明やキャラの描写を考えると6時間ぐらいの大長編 映画を、ミュージックビデオ風に強引に2時間にいいとこ取りしたもの、と いう感じ で、それが映画の論法(イロハ?)にこだわる(というより素直に映画の構 成を楽しみたい人)には、「絶対に必要なカットを切っている」「編集が なってな い」ということになるのではないのでしょうか?

私にとって2日経って振り返ると、感動はしないのですが、妙にテンション だけは上がる映画でした。『マトリックス』の真似にしても 『VERSUS』の時からずっとやってたわけで、「またやってるな~」と 微笑ましく(?)見てましたし。

ゴジラ映画、怪獣映画の歴史に一石を投じるという意味では怪作で、歴史的 (他人事)としては良かったんじゃないでしょうか。ガンダムシリーズにお ける「Gガンダム」みたいなものかも?(完成度が違う、というツッコミは なしで…)
それに何と言っても世界興行による観客動員や一般客へのアピール度は 『84』に勝るとも劣らないと思うので、それだけでも意味のあるモノだと 思います。
ゴジラ映画ファンとしての視点からいうと問題だらけなのは認めます。私が 見たいのは初代ゴジラ、または平成ガメラみたいな路線のゴジラですし。
136
Re:私なりに少 し考えてみました みずさわ慶希

2004/12/06 23:59


男性 19歳 AB型

レスを下さってありがとうござ います。

> その意味でGFWは背景説明やキャラの描写を考えると6時間ぐら いの大長編映画を、ミュージックビデオ風に強引に2時間にいいと こ取りしたもの、という感 じで、それが映画の論法(イロハ?)にこだわる(というより素直 に映画の構成を楽しみたい人)には、「絶対に必要なカットを切っ ている」「編集がなってな い」ということになるのではないのでしょうか?

東 京国際映画祭で流されて大好評を博した7分間のプロモーション映 像は、北村監督自らが編集したそうで、それを聞くと「やっぱりこ の人の才能は長編映画より もビデオクリップやTVコマーシャル向けなのではないかなあ」と 思います。今回の『GFW』にも参加したカイル・クーパーのよう に、オープニングタイトル を作らせても上手いかもしれない。

> 私にとって2日経って振り返ると、感動はしないのですが、妙にテンションだけは上がる映画でした。『マトリックス』の真似にしても『VERSUS』の時からずっとやってた わけで、「またやってるな~」と微笑ましく(?)見てましたし。

私も全く感動はありませんでしたね。ハナから感動は期待していま せんでしたし。『ハムナプトラ』や『リディック』に感動を求める 観客なんかいないのと同じで。

> ゴジラ映画、怪獣映画の歴史に一石を投じるという意味では怪作で、歴史的(他人事)としては良かったんじゃないでしょうか。

確かに、これほどあちらこちらで激しく論が飛び交っているゴジラ 映画は、平成以降では初めてでしょう。’84年に復活した時も、 これほどには盛り上がらなかったのでは?(いや、当時はまだ私は 生まれてませんでしたが)

> ゴジラ映画ファンとしての視点からいうと問題だらけなのは認めます。私が見たいのは初代ゴジラ、または平成ガメラみたいな路線のゴジラですし。

も うこれは個人々々の好みとしか言えませんが…私はドラマ重視系や シミュレーション系はどうも苦手ですね。平成ガメラ3部作は一応 全て観ましたが(ビデオで ですが)、見てる最中ずっと「あの~金子さん、一生懸命やってる のを茶化すつもりはないけど、ガメラは実際にはいないから…」と 思えて仕方ありませんでし た。
147
Re:私なりに少 し考えてみました 殿様ギドラ

2004/12/07 17:43


男性 42歳 O型

レグルスさんへ

> GFWは背景説明やキャラの描写を考えると6時間ぐらいの大長編 映画を、ミュージックビデオ風に強引に2時間にいいとこ取りした もの、という感じで、それ が映画の論法(イロハ?)にこだわる(というより素直に映画の構 成を楽しみたい人)には、「絶対に必要なカットを切っている」 「編集がなってない」という ことになるのではないのでしょうか?

そうそう、確かにそうです。
そして、せめてアクション描写や特撮シーンに映像美があればまだ しも短いカットつなぎで観客を幻惑することしかやっていないので 映像を味わうことも出来なかったのです。
さらに付け加えると、ドラマ性が希薄なために、映像と音響を「読 む」ことが不要で大脳が暇をもてあまして飽きてしまうという感じ なのです。

アップテンポのフィルムだったので、間延びして飽きるということ はないのでしょうけれど、「考える要素」があまりにも少なくて飽 きた方がほかにもいらっしゃるのでは?

みずさわ慶希さんへ
>平成ガメラ3部作は一応全て観ましたが(ビデオでですが)、見 てる最中ずっと「あの~金子さん、一生懸命やってるのを茶化すつ もりはないけど、ガメラは実際にはいないから…」と思えて仕方あ りませんでした。

この平成ガメラ観、ものすごく鋭いと思いました。
空想の生き物「怪獣」を登場させることに劇的にどんな意味がある のか、ということをよーく考えないとおもしろい怪獣映画は作れま せん。
もちろん、災害時(ないし戦争?)のシミュレーターとして怪獣を 機能させるやり方もありますが、
災害や戦争そのものではなく、あえて空想生物怪獣を出すことのお もしろさってなんだ?と考察しないと・・・。

多くの人間は野生動物を観るのが好きなんです。
動物の立ち居振る舞いがおもしろいんです。
それが、巨大で不死身だったら迷惑なことが起こるでしょうけれ ど、フィクションの世界ならその混乱を楽しんでも良いんです。
私はそれこそが怪獣映画の「核心」だと思います。
127
画面の暗さについて レグルス

2004/12/06 21:17


男性 28歳 A型

豪華版パンフに北村監督が画面が明る いって言っていたので、初代ゴジラの暗さを期待したのですがあまり(全 然?)代わり映えしない仕上がりでしたね。
リアリティを云々しても仕方ないんですが、怪獣の被害で停電している夜 に、あんな見え方するわけがないんです。
怪獣プロレスの趣旨には合わないのでGFWではまあこんなものかな、とい うところですが、是非モノクロにしか見えないくらいの暗さで夜の襲来シー ンを描いてほしいです。GMKもそこそこでしたが、まだまだ明るい!
(すいません、長年の持論をぶちまけてしまいました)

GFW の画面の銀残しという手法は、世界の終わりという非日常っぽさが(たぶん 意図してのことではないと思うのですが)、私なんかには感じられたんです けど。こ れが『マトリックス』とも共通する、格好いい画面、ということともうひと つ、“つくりごと”を表現しているように思います。
141
Re:画面の暗さ について 殿様ギドラ

2004/12/07 13:57


男性 42歳 O型

GFWでの銀残しに関するレグ ルスさんの受け止め方、私も同様に感じました。
夢の中の出来事であるかのような、ある種の非現実感が醸し出され ていたように思います。

それが効果的だったかどうかに疑問が・・・。
日常的な描写に銀残しを使って映画的異空間(?)にするならわか るけど、映像内容が非現実的なものを余計作り事に見せる結果に なっていたと思います。
作り事をなんとかして現実に見せようと言うのが特撮映画の方法論 では・・。
128
ゴジラVS玄田哲章? レグルス

2004/12/06 21:26


男性 28歳 A型

ねっとの日記をいくつか見て不思議不思 議だったんです。玄田哲章の名前や、ドン・フライが吹き替えなのはどう か、とか。
私が見たときは英語喋ってましたし。それでようやく今日の昼間に思い至っ たのですが、
「GFWには字幕版と吹替版の2バージョンが存在する」
という事実(推理)です。
雑誌の記事はもちろん、雑誌、新聞の映画欄にも、HPにも、どこにもそん な記述は見たことがないのですが、みなさんの話から推理すると、どうして もそういう結論になっちゃうんですよね。ちなみに私が見たのは初日(土 曜)の最終7時からのやつでした。

たしかに準主役のドン・フライは台詞も多いし、子供用には吹き替えも良い とは思いますが。アナウンス不足です。
130
Re:ゴジラVS 玄田哲章? kei

2004/12/06 22:22


男性 45歳


私は初日に日劇の最終上映を観たのですが、
上映されたのは〈ワールドプレニアム版〉というものですね。
確か「怪獣総攻撃」を初日に観た時は全編英語の字幕がついていた の
で、たぶん同じようなものだろうと思っていました。
外人俳優は本人の声を使用、そこだけ日本語の字幕が付く
というものだったんですね。
ドン・フライがけっこう演技がうまく、本人の声による芝居
が観られたのは得した気分です。

最初からまったく期待していない映画だった(当初-150、詳細 が
わかるにつれて-200の期待値)ので、もうゴジラとか
怪獣映画とか意識しておらず、そうするとあら不思議、それなりに
楽しめる映画でした。笑えたし。
開田さんの文章はお世辞でも皮肉でもない言葉どおりに受け取っ て、
そのつもりで観たら、やはりそのとおりでした。
オリジナリティのかけらもない、底も浅く深みもないひどい映画
ですけどね。怪獣映画に思い入れがない一般客は受けるのでは?
ゴジラ映画を初めて劇場で観た友人は「面白かった」って言って
ました。

気になったのはギドラさんが主張している昭和と平成のシリーズ
を取り込んだ世界観(ちょっと違うかな?)
この映画ってそれを大胆に行っているわけで、つまりは何でもあり
の世界なんですねぇ。
131
Re: kei

2004/12/06 22:24


男性 45歳

ワールドプレミア版だったか も。
133
吹替え みずさわ慶希

2004/12/06 23:21


男性 19歳 AB型

私は東京・有楽町の日劇で初日 を観て、次の日にまた観に行ったのですが、初日ではフライは英語 をしゃべっていて、次の日には玄田哲章でした。
初日に観たのがワールド・プレミア版だったのだと、次の日に『ぴ あ』を読んでようやく知りました。
エンディング・ロールも通常版とプレミア版では、吹替えキャスト の表記の有無の違いがあります。ちなみに怪獣の人形で遊んでてカ メ怪獣を暖炉に放り込んだ子供の声は、『サザエさん』のカツオと 同じ人が吹替えてました。
135
FINAL WARS感想 中年ファンの独り言

2004/12/06 23:39


男性 37歳 B型

「一応」最後のゴジラ映画、という事も あって久しぶりに劇場でゴジラを
観ました。「VSデストロイア」の時は、最後の伊福部ゴジラ音楽鑑賞、
という意味合いが強く、正直映画の出来そのものにはあまり期待はして
いませんでした。(事実その通りだったのが悲しい・・・)

そういう意味では、今回はあまり深く考えず軽い気持ちで観に出かけ
ました。

個人的総評:
「ファイナルゴジラ・50周年記念大作」というつもりで真面目に
観なければ許せる。これはこれでアリ、のお祭りジェットコースター
ムービー。

やや安めのインディペンデンスデイ&マトリックス+USゴジラ+東映戦隊 シリーズ+オール怪獣大進撃+怪獣大戦争+海底軍艦・・・これらをごった 煮(つぎはぎ?)にしたって感じでしょうか。

ご都合主義&説明不足の数々はこの際大目に見るとして「おっ、やれば
出来るじゃん」といったシーンも結構あり、中盤位まではそこそこ期待を
持たせられた。が、後半になるにつれ、どんどんボロ&違和感が気になり
始める。
ハリウッドもかくや、というシーンの後に、いきなり戦隊シリーズやTVの
ウルトラマンレベルの映像&ノリ。
何がやりたいのかよーわからん。インディペンデンスデイとデカレンジャー
は共存出来ないでしょ、さすがに。加えて25年前と同レベルのぬいぐるみ
怪獣プロレスショー。そもそもスピーディに動く大怪獣という狙いが完全に
裏目に出てる(一部怪獣を除いて)。 別にぬいぐるみ怪獣のPRIDEもどきなんて見たくないです。実際にそこまでの迫力を感じさせてくれれば
まだしも、とても体長50mから100mの巨大生物同士が激しく戦って
いる様には見えない。(NYのラドン、上海のアンギラス等、場面によって
は結構素晴らしかった映像やドラマもあっただけに、余計に違和感を感じさ せられる)
一番まずいのは、南極でゴジラを目覚めさせるシーン。あそこまで物語を
盛上げておいて、かつ本作品中最もドラマティックになるべきシーンを、
ええっ!?ハショった!?もうゴジラ起きて立ってるよ、オイ・・・
最悪です。作り手が、ゴジラという存在に愛情がないとしか思えない。
他のどこを手ぇ抜いても、あそこは気合入れないとまずいでしょ。

ゴジラ映画は、良くも悪くもジャンルムービーになってしまっている訳で、 一般的ゴジラファンの視点(常に暖かい、ゴジラ映画ってこういうものだか ら的眼差し)で観れば、 多分「最近の中では良い出来。おもしろい!」と
いう意見もあるのでしょう。私も(平成ゴジラ映画の中では)割とイラつか
ずに観れた作品だとは思います。スピード感と勢いで引っ張るテンポの良い
編集&演出に助けられました。

しかし「一般観客の視聴に耐えうる、かつ世界に誇るゴジラの50周年記念
作品足り得たか」、と聞かれれば、それは「NO」と答えざるを得ない。

ミュータント兵・宇宙人侵略・スーパーメカ・巨大怪獣世界中で大暴れ。
本気で世界に通用する作品を撮ろうと思ったら、これら全ての要素を含んだ 映画が20億そこそこ&製作日数4ヶ月前後で出来るわけがない。この中の ただ1つのテーマの映画を作る為にも、ハリウッドでは純製作費だけで
¥20億から掛けて準備する訳でしょ。(確かにトホホな映画もあるけど)

いい加減「ゴジラはこれで良いんだ!」と主張するマニア以外の観客の目を 向かせる作品作りを考えてほしい。東宝側にとっても、「仕入れとあがり」 のソロバンが最もはじきやすい定番ソフトだろうから、余計なリスクと
コストアップを避けるのは良く理解出来るよ。だけど、子供&固定ファン
以外は特に要らないのならともかく、そうでなきゃせめて次の復活の時
には、本気で一般観客層をも唸らせる作品をいい加減作ってくれよ、
って思いましたね。
看板だけでの商売は、もうやめろと言いたい。

逆にそんなにビッグバジェットでなくても優れたエンタメ映画はあるん
だから。(例えばトレマーズの様な)

145
Re:FINAL  WARS感想 殿様ギドラ

2004/12/07 16:56


男性 42歳 O型

中年ファンの独り言さん、よう こそいらっしゃいました。

クライマックスに近づくにつれてどんどんグダグダになっていくの は私も感じました。
ただそれは、前半より後半の出来が悪いというより、物語の出だし は作品の全容が見えていないので、わからないことやちぐはぐなこ ともあとで解決するのでは?という留保のもとに観ているからかも しれません。

> しかし「一般観客の視聴に耐えうる、かつ世界に誇るゴジラの50周年記念
> 作品足り得たか」、と聞かれれば、それは「NO」と答えざるを得ない。

> 看板だけでの商売は、もうやめろと言いたい。

嗚呼、私も全く同感です。
151
Re:FINAL  WARS感想 中年ファンの独り 言

2004/12/07 21:15


男性 37歳 B型

殿様ギドラさん;

レスありがとうございます。

本作を含め、平成ゴジラに見果てぬ夢(である事自体が問題なんで すが)
を追い続け、いつも打ちのめされてきた過去が(笑)率直な批判文 と
なってしまいました。

それでも、あくまで他の平成ゴジラ作品と比べて、ですが、まだ割 り切って楽しめる映画だった事も事実です。

・ドン・フライが思いの他好演していた。
・NYのラドンや、アンギラスの映像表現には可能性を感じた。
・この時代に等身大のぬいぐるみミニラを出すという勇敢さ(笑)

上記の様な救い(?)もありましたしね。
140
観て来ました・・・ 兄貴赤

2004/12/07 04:44


男性 44歳 O型

ここのBBSで、既にご覧になった方々 の書き込みを読んでいたので、ある程度は予想していたのですが・・・

なんかさ、「変なモノ見た」というのが今の気持ちです。
怪獣バトルシーンは派手派手で、それはそれで良いのですが、質感が無かっ たですね。
これだけCG技術が向上してるのですから、巨大な物体から滴り落ちる水の 表現をなんとか出来ないものかと思いました。
今回のゴジラは身長100mなんですよね、ま、50mでも同じですが、海 から上陸するときまとわり付く海水の粘度や粒子密度を考えた表現をして欲 しいよ。
それは、他のシーンにも言える事だけど、怪獣が大きく見えないのです。
水の問題と同じく、炎の表現もダメなんですよね。
爆発スピードも速すぎる、結局人間レベルの大きさにしか感じられない。

もし、100mもの巨大なものを全画面に捕らえた構図内で、ビルやコンビ ナートが爆発したなら、その火炎や煙はとてもゆっくり動いて見えるもので しょ。
例えば、火山噴火の映像を見れば、その火口から吹き上がる溶岩や煙は、止 まっているように見えるでしょ。
でも、実際近くで見れるなら、ものすごい勢いで吹き出ているのですよね。
空を飛んでいるジェット機も、地上から見ると、飛行機雲を従えて止まって いる様に見える、だから、そこに距離感を感じるわけです。

CG技術がここまで向上したのだから、そんなところまで拘って欲しいと思 うのですよ。
昔は、そんなこと出来なかったわけだから・・・
せめて、特撮シーンで唸らせて欲しかったですよ。

ま、ゴジラ退治の話でなかったのは良かったのですが、その代わり他の怪獣 たちがゴミ扱いなのはダメですね。
ここまでパクったのなら、最後は地球の怪獣が総動員で、ガイガンとカイ ザーギドラに攻め込むほうが盛り上がったと思うけどな~

人間ドラマ部分は、コメントできないです、あんまり酷くて・・・
だって、パクりのつなぎ合わせでしょ、なんて言ったら良いのでしょうね?
恥ずかしくて赤面しちゃいます。
太モモいっぱいはOKでした・・・(爆)
その部分で言えば、84年以降最高の出来でしょ!!(核爆)
148
Re:観て来まし た・・・ 殿様ギドラ

2004/12/07 17:59


男性 42歳 O型

わはははは。って笑っちゃいけ ませんが、兄貴赤さんも観ましたね。ね。ねーー!

派手っぽい特撮はたくさんありましたが、ご指摘の通り、緻密な特 撮という感じはなかったですね。
怪獣は巨大であるという基本を丁寧に伝えるカットも皆無であった と思います。
70年代テレビ特撮の豪華版という感じなのか・・・。

私は円谷特撮の再生という主張を繰り返していますが、これは円谷 英二が残した仕事と同じことをやれという意味ではないです。
円谷英二がやりたくても出来なかったこと、円谷英二がやり残した ことを誰かが引き継ぐべきだという意味です。

着ぐるみだの石膏ビルだのが重要なのではないのです。
何を描くか、いかに描くか、もっと凝って欲しいですね。

> 太モモいっぱいはOKでした・・・(爆)
水野真紀さんミニスカで椅子に座って脚なんか組んじゃって、21 世紀のゴジラ映画でもやればできるじゃん、と思いました。
お色気描写は上層部からストップがかかるという噂を聞いたことが ある。
今回はとりあえず脚だけだったけど、そこは北村サン、突っ張りま したね。
150
Re:観て来まし た・・・ 中年ファンの独り 言

2004/12/07 21:03


男性 37歳 B型

> これだけCG技術が向上してるのですから、巨大な物体から滴り落ちる水の表現をなんとか出来ないものかと思いました。
> 今回のゴジラは身長100mなんですよね、ま、50mでも同じですが、海から上陸するときまとわり付く海水の粘度や粒子密度を考えた表現をして欲しいよ。
> それは、他のシーンにも言える事だけど、怪獣が大きく見えないのです。
> 水の問題と同じく、炎の表現もダメなんですよね。
> 爆発スピードも速すぎる、結局人間レベルの大きさにしか感じられない。
>
> もし、100mもの巨大なものを全画面に捕らえた構図内で、ビルやコンビナートが爆発したなら、その火炎や煙はとてもゆっくり動いて見えるものでしょ。
> 例えば、火山噴火の映像を見れば、その火口から吹き上がる溶岩や煙は、止まっているように見えるでしょ。
> でも、実際近くで見れるなら、ものすごい勢いで吹き出ているのですよね。
> 空を飛んでいるジェット機も、地上から見ると、飛行機雲を従えて止まっている様に見える、だから、そこに距離感を感じるわけです。
>
> CG技術がここまで向上したのだから、そんなところまで拘って欲しいと思うのですよ。
> 昔は、そんなこと出来なかったわけだから・・・
> せめて、特撮シーンで唸らせて欲しかったですよ。

全く仰る通りです。空想ファンタジー映画だからこそ、そういう所 に
拘らないと駄目ですよねぇ・・・
「ゴジラだから許せる」「ゴジラはこれでいい」なんて多数ファン の
意見がありますが、円谷監督がもし生きていれば、逆に絶対そんな 感覚で
甘んじていない筈です。世界中でハイグレードなSF・ファンタ ジー映画は
ドンドコ出てきてる訳です。
頼むから「現代に通用する」グレードのゴジラ映画を見せてほし い・・・

>> 太モモいっぱいはOKでした・・・(爆)
> その部分で言えば、84年以降最高の出来でしょ!!(核爆)

確かに。あの不必要なミニスカ太ももアピールは、意味わからん (笑)
142
お返事 殿様ギドラ

2004/12/07 15:07


男性 42歳 O型

僧侶0さん、初めまして!

123番 でのご質問にお答えします。(スレッドがすっかり長くなっているので、新 規スレで)
私が言うところの円谷ゴジラとは、着ぐるみだとか操演だというようなハー ドウェアの問題ではなくてデザイン・気質・設定などといったソフトウェア (?)においてです。
それがどんなゴジラなのかということは当掲示板1番投稿「ゴジラ50周年に寄せ て」で書いています。

問題は、それが今現在にも通用する魅力を持っているのか、というあたりで すね。
これはなかなか論証が難しい問題ですが、それこそ、ファンの皆さんからご 意見をいただきたいところです。

円谷ゴジラが好きか?(私は大好き)

ある程度理屈をつければ、でかい・強い・裏表がない・ひょうきんでもあ る、というキャラクターは普遍的な魅力を持っていると思いますよ。

ただ、そんなゴジラが登場すればそれでヒットするわけではありません。
どんなストーリーを見せるのか、というのがヒットするか否かには大きいで しょう。
これも円谷英二監督が参加していた作品を参考にすれば、おもしろいゴジラ 映画のヒントがたくさんあります。
(円谷監督は脚本担当に名を連ねてはいないが、シナリオ打ち合わせに出席 する立場であり、円谷時代とそれ以後ではゴジラ映画のストーリー構成に格 差が感じられる)

以下、例外はあるとしても、

劇中の対立構造が複数であり、それを破綻無く大団円に持って行く構成があ る。
(怪獣対人類だけでなく、いくつかの対立軸を絡めて全体の大きなストー リーを作っている)
怪獣を単純に人類の敵とは描かない。
(怪獣は自然に生きているだけだという視点がある。これが怪獣を憎ませな い効果を生む)
個人の感情に深入りすることなく、怪獣事件の推移を中心に描いている。
(スペクタクル映画の快感がある。また、これによって怪獣が主役たり得て いる)

ざっとこのような特徴があるでしょう。
時代は関係なく、おもしろい怪獣映画を作るための方向を示していると思い ませんか?
そして、上記の三要素を全うした84年以降の怪獣映画ってあるんでしょう か?

もちろん映像表現の巧拙も問題ですが、まずはストーリー構成だけでもちゃ んとしましょ、と言いたいです。
最近の映画は、下手くそです。
だからもっと円谷時代を意識せよ、と主張するのです。

うーん、ご質問の答えになっているのかな?
143
世界設定 殿様ギドラ

2004/12/07 15:25


男性 42歳 O型

親記事と離れた話題になるので別スレに します。

keiさんの130番 投稿へのレスです。

お久しぶりです。

おっしゃるとおり、「ファイナル・ウォーズ」の世界設定は、84年以降初 めて『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』までのストーリーを否定し ないものだったのですよね。(あ、「2000ミレニアム」もそうか)
冒頭のナレーションバックにはバラン、ゲゾラ、バラゴン、ガイラ、メガギ ラス(!!)が顔を出します。(あ、チタノザウルスもいたっけ)

ROMつきパンフの富Pインタビューを読んだら、
「62年の『キングコング対ゴジラ』のストーリーの延長上にあるものをや ろうと考えた」とおっしゃっていました。
これぞ、私の望むゴジラ世界、になるはずの企画だったらしいですね。

ところが蓋を開けたら、70年代怪獣にシフトしていてゴジラ映画を総覧す るにしてははなはだバランスの悪い雰囲気。
(どうひいき目に見ても『キングコング対ゴジラ』につながっている世界に は見えない)
監督さんがゴジラ映画にこだわりがないのは結構ですよ。
しかし、かといって、企画意図に反してまで自分の知っている範囲の怪獣映 画で小さくまとめようとすることはないじゃないか!とまたまた怒りを新た にしたのでありました。
146
特命さんへのレス 殿様ギドラ

2004/12/07 17:21


男性 42歳 O型

これは特命さんの137138番投稿へのレスで す。
これもスレッドがすっかり長くなってしまったので、新規記事で書きます。

確かに、アメリカでのゴジラ評価って70年代ゴジラが基盤になっているフ シがありますね。
ゴジラをモチーフにしたアメリカの小説「ゴジロ」でも主人公の怪獣ゴジロ はかつて映画の中で悪の怪獣をばったばったとなぎ倒すヒーロー役を演じ一 世を風靡したという設定でした。
そのあたりはアメリカのファンでも世代によって感覚が違っているのかもし れませんけれど。

ドン・フライさんのチョイスは、なかなかわかっているな、という感じで す。
その三作品で、チャンピオン祭時代の新作は『ゴジラ対メカゴジラ』だけで すよん。

いずれにせよ、荒唐無稽なバトル路線というのはゴジラシリーズの重要な柱 ですし、私もそれを否定はしません。
ただ、ただ、「ファイナル・ウォーズ」のように作劇がぼろぼろなもので あってもバトルを楽しんでしまって観客総立ち、となると、うーーん。

>平成ゴジラは原点回帰に振り回されてカタルシスがないんだもん。
うーむ、そうですね、このご意見はGMK、G×MG、GMMGに当てはま りそうな・・。
平成vsシリーズだとvsキングギドラからvsスペースゴジラまではそれ ほど第一作を意識はせずに怪獣映画の派手さを追求していると思いますよ。
(うまくいったかどうかはそれぞれですが)

で、私も特命さんが「ファイナル・ウォーズ」を楽しんだお気持ちを邪魔は したくないです。
それでも「ムトゥ踊るマハラジャ」と同質の映画かと言われると、それは違 うと思います。
「ムトゥ」にもご都合主義的展開はありますけれど、エピソードの連なりや 人物心理に関して大事なことをすっ飛ばしてハイライトシーンの連打という ことはやっていません。
「ムトゥ」にはドラマがありますが、「ファイナル・ウォーズ」にはドラマ がないんです。

(んーーと、それから、敵のエネルギーを吸うという攻撃、機龍二部作には ありませんでしたが2000ミレニアムや×メガギラス、GMKには似たよ うな攻撃(技)が出てきます。
同じことの繰り返しをやってやがるな、と見えちゃいました)
189
Re:特命さんへ のレス 特命

2004/12/09 18:29


男性

>殿様ギドラ様
丁寧なレスをありがとうございます。

> ドン・フライさんのチョイスは、なかなかわかっているな、という感じです。
> その三作品で、チャンピオン祭時代の新作は『ゴジラ対メカゴジラ』だけですよん。

いや、チャンピオン祭りで再編集版が公開・・・いや言い訳ですね (笑)。
僕が間違っていました。

> 「ムトゥ」にはドラマがありますが、「ファイナル・ウォーズ」にはドラマがないんです。

このことは別のスレで書かせていただきましたが、ちょっと平行線 をたどりそうだからこの殿様ギドラ様のご指摘には話したくないと いうか・・・。
う~ん・・・変な言い争いはしたくないんですよ。
ただ、「ファイナル・ウォーズ」は「怪獣総進撃」をリメイクする となった時点で荒唐無稽な内容になるのは仕方がないですよ。だっ て、元々がキラアク星人が怪獣軍団をコントロールして地球征服を 実行するという話なんですから。
ティ ム・バートン監督が50~60年代の宇宙人侵略SF映画をパロっ た「マーズ・アタック」という映画を製作していますが、あの映画 も話が細切れで辻褄があわ なかった。「マーズ・アタック」にドラマらしきものがあるけど、 それは各エピソードがちゃんと繋がっているわけではない。だけ ど、それは元々世界中で量産 されていた侵略モノのB級映画自体が空想的で辻褄が合わないジャ ンルムービーだからで、そういう映画をパロディやリメイクしたら 辻褄を合わせたりドラマ性 をもたせるのは難しい。
「怪獣総進撃」もそういうジャンルの映画(バートンも『怪獣大戦 争』のX星人のパロディを『マーズ・アタック』でやってい る)にはいっている。誰が「ファイナル・ウォーズ」を監督しても ドラマ性は薄かったと思います。金子監督でも「怪獣総進撃」のリ メイクをドラマ性がある怪 獣映画に仕立てるのは難しいですよ。
なら、あとは好き嫌いしかないんじゃないかな。

> (んーーと、それから、敵のエネルギーを吸うという攻撃、機龍二部作にはありませんでしたが2000ミレニアムや×メガギラス、GMKには似たような攻撃(技)が出てきま す。
> 同じことの繰り返しをやってやがるな、と見えちゃいました)

「ファイナル・ウォーズ」で他のゴジラ映画への興味がでてきたの で見てみます。

PS. 「ファイナル・ウォーズ」を2回見て、多分に永井豪、石川賢の 「マジンガーZ」「ゲッターロボ」の要素が入っていることに気づ きました。「ファイナル・ ウォーズ」がバトルのカタルシスだけで映画が展開していくのは東 映マンガ祭りそのまんまですよ。(映画にそういう要素が入ってい るのは北村監督は無意識で やっていると思う)人によってはゴジラ映画でゲッターロボやられ るのは嫌悪感を感じるだろうなぁ。僕はOKなんですが。
205
Re:特命さんへ のレス みずさわ慶希

2004/12/10 13:45


男性 19歳 AB型

> ティム・バートン監督が50~60年代の宇宙人侵略SF映画をパロった「マーズ・アタック」という映画を製作していますが、

私もこの映画は大好きでDVDも持ってますが、以前TV放映され た際に家族で見たら、終了直後に妹が「何これ? くだらなーい」 と一蹴してました。
でもまあ、しょうがないですよね。本作は典型的な「好きか嫌い か」作品ですから。『ファイナル・ウォーズ』も同じです。

> 人によってはゴジラ映画でゲッターロボやられるのは嫌悪感を感じるだろうなぁ。僕はOKなんですが。

私は「何でジェットジャガー出なかったんだろ。モンスターXと ジェットジャガーの対決見たかったのに。2体とも完全な人間型だ から、コンビネーションや関節技やらを繰り出したりして面白くな りそうだったのに」と思いました。
223
Re:特命さんへ のレス 特命

2004/12/10 23:21


男性

> みずさわ慶希様
> 私もこの映画は大好きでDVDも持ってますが、以前TV放映された際に家族で見たら、終了直後に妹が「何これ? くだらなーい」と一蹴してました。
> でもまあ、しょうがないですよね。本作は典型的な「好きか嫌いか」作品ですから。『ファイナル・ウォーズ』も同じです。

「キル・ビル」も「血を吸う宇宙」も「マーズ・アタック」も 「ファイナル・ウォーズ」も監督の好きな映画からの引用、オマー ジュ、パロディだけで繋いでいっている同人誌映画だから本当に 「好きか嫌いか」しかないんですよね。
た だ、北村はタランティーノと違ってマジになって同人誌映画を作っ ていますね。タランティーノなら東宝怪獣映画への偏愛的なパロ ディと引用を散りばめ「わか るだろ」というエクスキューズを観客へ向かって発しながら「ファ イナル・ウォーズ」を作るんですが、北村は「うぉぉぉ、人生は自 分の手で切り開けぇ」と沸 騰して自分が好きなジャンル映画のかっこよさを引用しまくって 「ファイナル・ウォーズ」を作っていますすよ。「キル・ビル」 「マーズ・アタック」以上に破 壊力がある映画ですね、「ファイナル・ウォーズ」は。

> 私は「何でジェットジャガー出なかったんだろ。モンスターXとジェットジャガーの対決見たかったのに。2体とも完全な人間型だから、コンビネーションや関節技やらを繰り出 したりして面白くなりそうだったのに」と思いました。

北村が「ガイガーン起動!」ってポーズを決める時点で東映マンガ 祭りの世界なんですが、ジェット・ジャガーをだすとやり過ぎじゃ ないかな。
北村は少し成長して抑えて映画を作るようになりましたね。
209
Re:特命さんへ のレス 殿様ギドラ

2004/12/10 15:56


男性 42歳 O型

特命さん、まあまあ、そんなに すぐ諦めないで。

「ムトゥ」と「ファイナル・ウォーズ」に関しては、私の発言が変 でした。
特命さんにとってその両者の楽しみ方は同様であった、とおっ しゃっているのを両者が同じような映画であるとおっしゃっている ように解釈していました。
これは謝罪します。
そして、私は「ムトゥ」はおもしろいと思ったのですが、「ファイ ナル・ウォーズ」にはなにも楽しみを見いだせなかったということ になります。
それがなぜなのかの説明のひとつとしてドラマがないことを指摘し ていますが、それだけではないのです。
ほかの皆さんも指摘しているさまざまな不具合が合わさって心が動 かなかったのです。
そのあたりはじっくり説明していきますので、焦らずお待ちくださ い。
(平行線にはならないと思いますよ)

で、「ファイナル・ウォーズ」の欠陥はストーリーが荒唐無稽だか らではないのです。
「マーズ・アタック」と「怪獣総進撃」を同質の映画だとおっ しゃっているのも奇異です。
残念ながらその話は「ファイナル・ウォーズ」の評価とはかけ離れ てしまうので断念しますが、ジャンルパロディとシリーズ総決算と いう発想の差違があることを指摘します。

「ファイナル・ウォーズ」をドラマ性のある映画に仕立て直すこと は可能です。
特命さん自身おっしゃっているではありませんか。
「怪獣総進撃」のリメイクだ、と。(私はそうは思いませんけど)
「怪獣総進撃」にはドラマ性がある。
ならば「ファイナル・ウォーズ」にもドラマ性を付与できると思い ませんか?


225
Re:特命さんへ のレス 特命

2004/12/10 23:30


男性

>殿様ギドラ様
> 「マーズ・アタック」と「怪獣総進撃」を同質の映画だとおっしゃっているのも奇異です。

すいません。説明不足でした。
「マーズ・アタック」の元ネタになったB級侵略SF映画と「怪獣 総進撃」は同質ということです。欧米のB級侵略映画も「怪獣総進 撃」も空想的な映画だということです。

> 残念ながらその話は「ファイナル・ウォーズ」の評価とはかけ離れてしまうので断念しますが、ジャンルパロディとシリーズ総決算という発想の差違があることを指摘します。

「マーズ・アタック」「キル・ビルVol.1」と「ファイナル・ ウォーズ」はジャンルムービーのパロディという点では同傾向の映 画だと思います。筋の作り方、映画の作り方も同じです。
>
> 「ファイナル・ウォーズ」をドラマ性のある映画に仕立て直すことは可能です。
> 特命さん自身おっしゃっているではありませんか。

僕は脚本の伏線をきちんと張っていたらと言ったのでそれは確かに 矛盾していますね。下手すりゃ詭弁になるかもしれない。認めま す。
た だ、その文章を書いた後に「怪獣総進撃」を無理矢理にドラマ性が ある映画に仕上げて果たして面白いのだろうかという疑問が生じま した。というのは、僕は 「怪獣総進撃」の面白さとは変な衣装を着た宇宙人が怪獣軍団を 操って地球征服を実行するという空想的だ荒唐無稽な発想と見てい るのですが、そこを理詰めし てドラマ性がある作品にしていって面白いのかな?と思います。空 想的なところが面白いのに、ドラマとして整合性のある映画にリメ イクしてしまうと原作が本 来持っていた空想的な面白さを殺してしまわないか?「宇宙人が怪 獣を操る」という映画をを理詰めにしてしまえば理屈じゃない子供 のような発想の面白さが殺 されてしまいつまらない映画になるでしょう。
だから、僕は誰が監督しても「怪獣総進撃」のリメイクである 「ファイナル・ウォーズ」をドラマ性がある映画として作るのは原 作の面白さがなくなってしまうので難しいなと思うのです。
きちんと前の話を「考えが変わった」と訂正して、どう変わったの か上記のように整理して話すべきでした。すいません。

「ファイナル・ウォーズ」って「考えるな、感じるんだ」っていう 映画ですよ。
190
PS 特命

2004/12/09 18:47


男性

ハリウッドで行われた「ファイ ナル・ウォーズ」プレーミアでのアメリカ人の反応です。
映画への評価はわかりませんが、アメリカ人は「ファイナル・ ウォーズ」を楽しんでいたようです。
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/cinema/chitose/chitose.html
152
私はゴジラに何を見ている のか ダイチャン

2004/12/07 22:59




まだ、「ファイナル・ウォーズ」を観て いないので、作品評はできませんが。
なぜか、ゴジラへの思いを書いてみたくて、自分のHPに掲載した内容の抜 粋で
申し訳ありませんが、書き込みさせていただきます。
40年近くゴジラを楽しんできた中年の独断としてお読みください。

ゴジラといえば、もちろん'54年の第一作「ゴジラ」が原典であることは 間違いあ
りませんが、私の頭にすぐに浮かんでくるのは、実は「モスラ対ゴジラ」 ('64)
のほんの僅かな1シーンなのです。京浜コンビナートに近寄ってくるゴジラ をロン
グで捉え、手前には近づくゴジラから逃げようと必死で逃げ惑う人々を映し たシーンです。

遠近法を利用して、ゴジラを遠くに小さく映すことで、逆に巨大さを感じさ せる構
図の見事さ。“破壊”の化身が目に見えて近づいてくる、その緊迫感。この シーン
は、ゴジラ・シリーズの中でも特に強く印象に残るシーンです。
と同時に、私はこのシーンに、ワクワクするような昂揚感を感じてしまうの です。恐怖感とも違う、昂揚感を。そう、支配人は心のどこかで、徹底した 破壊を待ち望んでいるのです。

小学生時代は、ろくに勉強もしないため試験が近づくたびに、学校なんかな くなっ
ちゃえばいいのにと何度思ったことか。会社勤めのいまだって、仕事がはか どらないのに期日だけは容赦なく迫ってくるプレッシャーに、会社を含めた 社会そのものがひっくり返るような超大事件でも起きてくれないだろうか と、ふと願っていたりしています。

いま暮らしている社会の仕組みやら、周囲の人々とのしがらみやらに、どこ か疲れ
たようなとき、ふと、世の中すべてを一度リセットしてしまうような事態が 起こることを期待し、またゼロからもう一度やり直すチャンスを得たい、そ んなことを考えている自分がいるんです。

だから、ゴジラが遠くからこちらへ歩を進めるシーンに、支配人はこんなに も昂揚
感を覚えてしまうのです。小賢しい人間が作った閉塞した社会を徹底的に破 壊してくれる存在が、一歩一歩近づいてくる。そんな破壊への期待と、その 先にある再生への希望が、なんともいえない昂揚感となってくるのだと自己 分析しているのです。

第一作以降、ゴジラは直接的には原水爆を、間接的には誤った科学の進展や 自然環
境の脅威を象徴する存在とされています。さらに加えて、再生のために破壊 をもたらす“荒ぶる神”としての存在もまた、魅力的なファクターだと思っ てます。
だからこそ、破壊という大きな犠牲を払って再生の始まりを迎えたとき、神 である
ゴジラは倒されなければいけないのです、次の再生が必要な時まで。

そんな意味で、実は一般的な評価は低い「ゴジラの逆襲」('56)を、も の凄く
お気に入りだったりするんです。

長文、失礼しました。
159
Re:私はゴジラ に何を見ているのか 殿様ギドラ

2004/12/08 17:03


男性 42歳 O型

これはありがたい!
まだご覧になっていないのに書き込んでくださったことに感謝しま す。

そして、素晴らしい!!
ダイチャンさんがゴジラに感じる昂揚感は私もすごくよくわかりま す。
ゴジラの魅力を語るとき、「恐怖」というキィワードを基本にする 人がほとんどです。
しかし、以前から私は、ゴジラが怖いという説に疑問を持っていま した。
実際私自身がゴジラ映画を鑑賞するとき、ゴジラを怖いと思ったこ とはありませんでした。
それは初めて初代ゴジラを観たときですら同じです。
しかし、夢の中で初代ゴジラによる都市蹂躙に巻き込まれて怖い思 いをするという体験はありましたので、
ゴジラ映画での恐怖は、ゴジラが怖いのではなくゴジラによる破壊 に巻き込まれる恐怖ではないかという説を主張していました。
劇中で恐怖感を煽るような演出があるとすれば、ゴジラの猛威にさ らされている人間に焦点を合わせた場合ではないか、と。
そしてゴジラ映画においては、怪獣と人間を均等に描く客観的な視 点のほうが多く用いられているのではないでしょうか。

もちろん感じ方は人それぞれですが、今一度みなさんに考えて欲し い。
ゴジラ映画でゴジラが出現したとき、本当にゴジラを怖いと感じる のか?
そこにゴジラによる破壊を望む期待感はありはしないか?

私もダイチャンさんと同様に、日常の閉塞感をぶちこわす快感を怪 獣映画に求めています。
153
脱力 さおり

2004/12/08 01:49


女性 24歳 B型

はじめまして。村田耿介さんからこちら を教えていただいてのぞきに来ました。
とりあえず、これがファイナルなんて認めたくない・・・。何が描きたかっ たのか、まるで伝わってこない映画でした。映画を語れるほど幅広くいろん な映画を観てるわけではない私がエラそうなことは言えませんが。

特に描きたい主題などなく、スピーディなアクションとか、着ぐるみ格闘技 とかを派手に面白くしたかったのかな?それにしても中盤ダラダラダラダラ してて、眠かったです。

なんかちょいと悲しくなってしまいました。ああゴジラ。
皆様の書き込みを拝見して、そうそう、そうなの!って思ったり、なるほど ねえ、って思ったりしつつ、どうにもやりきれな~い脱力感から脱出したい と思います。なんか頭悪そうな書きこみですんません・・・。それではま た。
160
Re:脱力 殿様ギドラ

2004/12/08 17:04


男性 42歳 O型

これはどうもいらっしゃいま せ。
村田耿介さんからのご紹介ですね。
ではではずずいと奥の方へお入りください。お茶でも進ぜましょ う。(なんつって)

さおりさんがお感じなった脱力感というのが、まっとうな感覚だと 思いますよ。
(なんていうと、おもしろかったという方から独断だ!と怒られそ う・・)

なにも描いていないのですから何も伝わらないのは当然でしょう。
いかに描いていないかということを別項で書いてみます。

脱力感を払拭するには、名作ゴジラ映画を観るのが一番かと。
似たようなパターンでまるで違う仕上がりになっている『怪獣大戦 争』や『怪獣総進撃』がお勧め。
155
なんつ~か・・・ 兄貴赤

2004/12/08 06:35


男性 44歳 O型

まあ、色々なご意見がありますね。
それは、それで、皆ここに書き込んでいる方々が、ゴジラが好きということ なのですよね。

今回の作品を含め最近の作品を良しとしない方々と、良しとする方々・・・
双方言い分はあるようですが、要するに円谷監督時代を賛美する方と、円谷 監督時代に拘る必要は無いという意見に分かれるのかな?
(そんな単純ではないか?)

さて、世界的にみてどうなのかと・・・
私、仕事柄色々な国の女性と接しています、ロシア、ウクライナ、ルーマニ ア、フィリピン、インドネシアなどの方々です、それも二十歳前後の若い女 性です。
で、どの方もゴジラを知っています。(初ゴジではなく、東宝怪獣映画全般 をなんとなく知っている)
これは驚愕に値することですよ、ゴジラファンなわけないのですよ、でも皆 知ってます。
ただ「ゴジラって30年くらい前の映画でしょ?」って言います。
(実際はもっと古いのですが、彼女達にすれば、30年も40年も同じで す)
で、私が昨日「ゴジラ映画を見て来た」と言うと「日本では、そんな昔の映 画をまだ上映しているのか?」と驚くのですね。

ま、そ~ゆ~事です。

全世界的にみれば、円谷監督時代のゴジラは今でも生きているけど、84以 降の作品は存在すら一般的には知られていないのです。
それは何故なのか・・・・という事ですね。
161
Re:なんつ~ か・・・ 殿様ギドラ

2004/12/08 17:05


男性 42歳 O型

ううむ、貴重な生のリポートで す。

世界のヤングレディもゴジラを知っているという知名度はともか く、彼女たちが大昔に終わったシリーズだと認識しているというの が重要ですね。
結局84以降のゴジラ映画はまるで知名度がないわけで、それはな ぜかという話で・・・。

雑誌「宇宙船」最新号125ページに金田益実さんが鋭いご意見を 書いてます。
私がゴジラ映画を作るならまずは円谷時代の作法を基本にせよ、と 言っているのと同じことが明快に書かれています。
みなさま、ご一読を。
156
やっと観ました ほりぴー

2004/12/08 08:40


男性 49歳 A型

昨日夕方の回を観ましたが、お子様連れ が数組と、あとは中年がパラパラ。(笑)

終了後「今の騒々しいのは一体何だったの?」とポカーンとしてしまいまし た。

映画を観てこういう感覚になるのはめずらしいです。訳わからん。

どうも香港映画に素材を与えて東宝特撮のパチモンを作らせたら、こんなん
出ましたという感じでしょうか。(香港映画をバカにしているのではなく
空気感がそういう印象だったということです)

これに比べればゴジラの本質を根本的に勘違いしたUSAゴジラではありま したが
まだ怪獣映画の文法をなぞろうとした努力のあとはみられるかもしれませ ん。
エメリッヒもあれだけID4をパクられ、ガッジーラをぶっ飛ばされたら
苦笑いしているだろうなぁ。






162
Re:やっと観ま した 殿様ギドラ

2004/12/08 17:06


男性 42歳 O型

これはどうも。
ご覧になりましたか・・・。

怒りすら湧かなかったというところでしょうか。

私としても毎年大騒ぎするような劇中世界の歴史改変とか怪獣の個 性改変みたいな問題はあまり感じなかったので、その部分で義憤に かられるということは少なかったですし。
(とはいえ、元祖轟天とミニラに関しては憤慨!!あ、X星人や妖 星ゴラスも名前だけ使うなよ、と)

なにか気が付いたことが出てきましたらまたご投稿ください。
お待ちしております。
171
Re:やっと観ま した 三沢狸

2004/12/08 22:59


男性

ちょっと思い出しました。
アメリカの子供だと思うのですが、怪獣のおもちゃを床中に
並べて遊んでいるシーン。ガメラらしきおもちゃをぶっ飛ばして
暖炉にぶち込んでいます。平成「ガメラ」をぶっつぶすという
意思表示でしょうか。でも、出来上がりは(;^_^A アセアセ…

宝田明国連事務総長がX星人の宇宙船の中で、銃をぶっ放しながら
「昔は100発100中の男と呼ばれた。」
セルフパロディですか(^^ゞ
http://www.jmdb.ne.jp/1965/co004530.htm

思わず笑っちゃいました。
こういうくすぐりは結構あったような気がしますが。

しかし、お金をかけるにしても、ちょっと間違えてないか。

フィルムは富士フイルムでしたね。青の発色が富士フイルムはきれ いなのですが
今回は余りきれいに見えませんでした。なんでだろう。

銀残しを使ったようには余り見えなかったのですが。
照度が低かったような気がします。
全体にノイズが乗っているような感じがしました。
粒子が粗いというか。なぜだろう。
カメラマンと脚本家は誰だったのだろう。
プログラムを買わなかったので判りません(^^ゞ
ではでは
181
Re:やっと観ま した 殿様ギドラ

2004/12/09 12:34


男性 42歳 O型

三沢狸さんへ
カメラマンは本編古谷巧、特撮大川藤雄、海外・国内別班清久素 延、特撮別班佐々木雅史
脚本は三村渉、桐山勲とのことです。(以上敬称略)

現像技術には詳しくないですが、銀残しをやると粒子が荒れるので は?
『おとうと』には全編に渡ってざらついた印象があります。
また、その強弱によってどれぐらい色を出すかを変えられるので は。
(どなたか詳しい方からの解説を求む)

私が見たときは、「100発100中ネタ」がわかるお客さんはほ とんどいませんでしたね。その他のくすぐりではわりとリアクショ ンがあったんですが。
197
Re:やっと観ま した 三沢狸

2004/12/10 01:26


男性

殿様ギドラさま、詳細情報有り 難う御座います。
カメラマンも脚本家も北村監督のつながりだったんですねえ。やっ ぱり。
薄っぺらいのもそこらへんにあるんでしょうか。

さて、銀残しの件ですが、以下のサイト詳しいです。
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/motion/support/processing/skip.shtml
でゴジラはどの段階で銀残しの処理をしたかなのですが、おそらく はネガの段階で
処理をしたのではないでしょうか。
となるとざらざらとした粒子が残るのは当然です。
おまけに合成を行うとよけい画像があれますねえ。
ちなみにスピルバーグ監督作品「マイノリティ・リポート」も銀残 しを使って
いますがゴジラほどあれた感じは有りませんでした。どこが違うん だろう。
劇場にフイルムを配ることを考えると、コストのかかる処理をプリ ントの段階で
行うとは考えられないので同じような処理をしてると思うのです が。
技術の差なんだろうか。

ちなみに合成等で画質があれるのを防ぐため、ビスタビジョンカメ ラを
利用して、しかも三原色に分けて合成したのがリチャード・エイド ランドでした。
(ビスタカメラとは35mmフイルムを横に走らせてフレームを記 録する。
画質が高く、合成したときの劣化が少ない。詳しくは以下のサイ ト。
http://channel.slowtrain.org/movie/column-isan/isan_bn/isan0401.html

今ではちょっと時代遅れかも。なぜなら合成も全部デジタルになり 出しているから。
つまり合成素材をフイルムで記録、テレシネ変換してコンピュータ に取り込む。
CGを合成処理してフイルムへ変換という手順になっているため、
合成部分の劣化が非常に少なくなっている。
ゴジラの場合、この段階でインフェルノなどの処理をしていると思 うのですが、(エビラとミュータント兵との戦闘シーンだと思 う。)
わかんないなあ。あんまり良い編集じゃないし。

ではでは
210
Re:やっと観ま した 殿様ギドラ

2004/12/10 15:57


男性 42歳 O型

わっ、銀残しについて勉強に なっちゃった。
かなり難しいというか、危険性の高い技法なんですね。
157
ええ?! KJ

2004/12/08 14:10


男性 37歳 B型

以前の皆さんの書き込み見てて初めて 知ったんですが、北村監督って
ハリウッド意識してるの!?
それ知って消えかけた怒りに火が着いた(笑)

本気で言ってるんだとしたら、正直どうかしてる。自分の作品
並べて見返した事あるんでしょうか?(GFW含めて)

割り切って楽しめば、(ゴジラ映画の一つの形態として)これもアリ、とは
思うけど、前にも書きましたが、現在の一般観客が「すごい」と認めて
くれるレベルのSFファンタジー娯楽映画には程遠いでしょ。

別に映像レベルだけの問題じゃないですよ。チープな特撮の連続でも、
それも込みで納得させる世界観を作り上げていれば作品として「合格」
ですよ。でも多くの皆さんがお書きの様に、そんなもんなかったですよね?

金掛けてバカ映画作る事は、ハリウッドでも良くやりますが、インディペン
デンスデイの様に「金掛かってるよなぁ」という事が画面から伝わり、
かつ娯楽作品としては腹一杯に楽しませるバカ映画なら許せますよ。
あんなチープな与太話を、徹底的に世界観まとめて説得力のある画面作りを
すれば十二分に楽しめる映画になる訳です。
だから世界中でヒットするんだし。

一観客として、現時点で北村監督の技量として認められるのは、スピード感
とテンポだけです。他はな~んも無し。

北村監督が本気で世界を相手にするんだったら、まずは今の時代にあんな
等身大縫いぐるみ感丸出しの怪獣プロレスを本気で受け入れてくれる観客は 一部のマニアだけ、という現実を再認識するところから出発でしょう。
あとフィルモロジーや脚本・演出ももちろんね。

・・・些か興奮してしまいました。すいません。これもゴジラを愛する
1ファンの偽りの無い本音と受け取って頂き、ご勘弁を。
163
Re:ええ?! 殿様ギドラ

2004/12/08 17:08


男性 42歳 O型

そーなんですよ、北村サンはハ リウッドを驚かせると何度も豪語してました。

(えーと、KJさんはお初ではありませんでしたっけ?)

70年代特撮映画的お約束でなんぼという作品としては映像クオリ ティ(演出も含めて)はこんな感じでもいいかというところです が、
決してそういうつもりではないらしいのです。

私も
>チープな特撮の連続でも、
>それも込みで納得させる世界観を作り上げていれば作品として 「合格」

というご意見に賛成です。
しかしそんな世界観なんてありゃしません。
それどころか、どんな世界なのかもわかりません。

そして怪獣対決物を揶揄する言葉だった怪獣プロレスを完全に勘違 いしている。
これは北村氏だけの責任ではなくて浅田監督のセンスも関わってい そうですが、着ぐるみを使って人間のプロレスと同じことをやらせ れば怪獣プロレスだと思ったみたいですね。
ま、それもおバカ映画として成立していれば問題はなかったんです が・・・。
167
Re:ええ?! KJ

2004/12/08 18:29


男性 37歳 B型

> そーなんですよ、北村サンはハリウッドを驚かせると何度も豪語してました。
>
> (えーと、KJさんはお初ではありませんでしたっけ?)

すいません、以前「中年ファンの独り言」というHNになってた者 です。
どーも投稿者名の欄と件名欄で自分自身で混乱してたみたいです。 以降KJ
という事でお見知りおきを^^;;

> そして怪獣対決物を揶揄する言葉だった怪獣プロレスを完全に勘違いしている。
> これは北村氏だけの責任ではなくて浅田監督のセンスも関わっていそうですが、着ぐるみを使って人間のプロレスと同じことをやらせれば怪獣プロレスだと思ったみたいですね。
> ま、それもおバカ映画として成立していれば問題はなかったんですが・・・。

間違いなく特殊技術スタッフ側にも問題ありますね。単なる予算& 時間不足
で手が掛けられる場面とそうでない場面がはっきり分かれてしまっ た、
という弁解でもあれば逆に救いになるんですが。

私思うんですが、北村監督みたいなタイプがSFスペクタクル撮り たい
のなら、「スターシップトゥルーパーズ」を参考にした方がいいの では?
勢いと確信犯的な(おバカ)映画、でも世界観が統一されてるとい う点で
最も彼が活きる可能性のある方向性のような気が・・・

今のままでは、「トホホな」おバカ映画監督になっちゃてるんで。
177
Re:ええ?! 殿様ギドラ

2004/12/09 12:09


男性 42歳 O型

KJさん、ハンドルネームの件 了解しました。

北村監督の資質ってよくわかりませんねぇ。
私はやっぱり三沢狸さんと同様にCMやショートフィルム限定のよ うな気がします。
158
なにげさんへのレス 殿様ギドラ

2004/12/08 17:01


男性 42歳 O型

149番 投稿へのレスです。(スレッドが長くなったので新規記事で)

詳しい書き込みに感謝いたします。

長いシリーズ中の一発芸、という位置づけはよくわかります。
私はゴジラに関して「かくあるべし」と基準を示すような主張をすることが 多いですが、
めちゃくちゃにバカをやるような映画も嫌いではないです。
(それをゴジラでやられたら、うーーん、ちょっとなのではありますけど)
「ファイナル・ウォーズ」がそんな「一発芸」映画としてきちんと成立して いたら、これほど虚しい思いはしなかったでしょう。

事前情報から正統派のゴジラ映画にはなり得ないことはわかっていたので、 どうかゲラゲラ笑えるものに仕上がっていてくれ、と願っていました。
「ファイナル・ウォーズ」のいい加減な展開、適当な設定、投げやりな演出 が、ちゃんとバカをやりますよ、という枠組みのもとに提示されたなら好き 嫌いは別にして作品として成立したでしょう。

このあたりは、
>50周年おめでとう、こうなったら徹底的に騒いじゃえ

という意志があったのかどうかにも関わります。
私には、作り手は大まじめに侵略SFを作ったつもりではないかと読めまし た。

それは、はしばしに登場人物の心理的葛藤を示すセリフがあり、彼らが直面 しているのはシリアスな状況なのだと一所懸命主張しているあたりに見えま す。
(もちろん、そんなクサイくて重いセリフや芝居を茶化すような演出はな い)
もし、確信犯的におちゃらけ映画を作っていたとするなら、余計な演出が多 すぎたということになります。

ま、スタッフインタビューをいくつか読みましたが、「どうぞみなさん、腹 を抱えて大笑いしてください」なんて言っている人は皆無ですし。

多分、楽しめた方も作品そのものの品質を楽しんだのではなく、どこか一点 に注目したりマジボケ(天然ボケ)を楽しんでいたのではなかろうかと思う のです。
(ほかの原因も思いつきましたが、それは別項で書きます)

本多・円谷の呪縛について、なにげさんが言いたかったことはよくわかりま した。
おっしゃるとおり、GMK以降、第一作『ゴジラ』ないし初代ゴジラに引き ずられて余計な解釈を振り回してばかりでしたから・・・。

音楽についてもなにげさんのご意見におおむね賛成です。(画面とシンクロ 出来ているなと思ったのはSUM41の挿入歌だけだったけど)
この映画に伊福部音楽は使えません。
(それを言うと、佐藤勝さんの曲も合いませんけど。南極ゴジラ監視所で聞 こえるのは、劇中の人物が聴いているという設定ですよね?ガイジンが聴く か?という問題は残るけど)
164
ドラマがない! 殿様ギドラ

2004/12/08 17:10


男性 42歳 O型

さて、怪獣に関してもまだ書き足りてい ませんが、今回は人間ドラマの部分について少し。

まず、ドラマって何だと問いたい。
ある人が死にました、という出来事があってもそれだけではドラマを感じま せんね。
その人が90歳を超える高齢で特に病気もなかったけれど老衰で死にました ということだと、その「死」にドラマ性は薄いです。
しかし、25歳の青年が映画作りに血道を上げて資金稼ぎのバイトと映画製 作に関わる作業で過労に倒れ、ようやく映画が完成したものの上映を見届け ることなく死んでしまった、となるとどうでしょう。

ドラマとはある出来事とそこに至る過程が相まって生じるもののはずです。

「ファイナル・ウォーズ」のクライマックス、ミニラと少年が人間とゴジラ の戦いを止めますね。
しかし、その行為に至る過程としてなにが描かれましたか?
少年はともかく(人間の子供としてそれほど違和感のある行為ではない)ミ ニラの内面で何が起こったというのでしょう?
ミニラはときどき画面に登場しましたが、ミニラが人間を助けようと考える 「過程」は?
初登場シーンで少年に守られますが、それはあの少年に対する恩義にしかな りません。
さらに、ミニラが人間の言葉を理解するとは思えないものの、途中に出てく る泉谷しげるおじさんの説明はゴジラの怒りを正当化するものです。

ミニラがゴジラを押しとどめることになんのドラマもありません。
(あれ?人間ドラマではないね)

そのような「過程」を無視した展開がほとんどです。

X星人が妖星ゴラスの接近を警告します。(パイラ星人かっ)
そして人間はそのゴラスが幻影であることを見破ります。
が、ゴラス接近を知った人類が何をしたのかまるで描きません。
(科学的な考察をするとこのくだりには別の問題もありますけど、今回は無 視)

音無美雪が「私の研究ってなんだったんだろ」などといきなり言うけれど、 あんたが何にショックを受けたのかあんたが何を研究していたのか映画を観 ていてもぜんぜんわかりませんからぁ、残念!!
北村流俺様が解ればそれでいい斬り!

X星人による総攻撃でどうやら人類側は壊滅状態に陥ったらしいけれど、そ れがわかるのは南極のゴジラ監視所職員のセリフによってであり、
地球防衛軍がどのように壊滅したのかまるで描きません。
(空中戦艦が撃破されるシーンはあるが、組織が潰れたことを示すシーンは ない)
それに絡んで、X星人母船へ決死の戦いを挑んでいる主人公たちのはずだ が、孤立無援であることを伝えるシーンが皆無なので悲壮感はまるで無し。
(それを言うと、東京が壊滅しているのもいきなり結果だけ見せられた感じ だ)

その他細かい部分で、「え?どうしてこの人ここにいるの?」というような シーンが頻発。
これでは作品世界に入り込むことは出来ません。

なんたってひどいのは、音無杏奈とゴードンが突如としてヤらしい関係に なっていること。
その過程を描けないなら、そんな設定いらないの!
街頭で限度を超えてべたべたイチャイチャしているカップルに遭遇したよう な居心地の悪さを感じた。
(この唐突感はGMKでのラストにもあったけれど)

かろうじて、一輝X星人が伊武X星人を殺すことには事前に二人の対立を見 せているので少しはドラマ性がありましたが、
これとて、X星人の社会をまるで描きませんから、あんなことをした人物が すぐさま統制官になれることが不思議でしょうがない。

という具合にドラマを読み取ろうとしてもなんにもないのです。

そんな欠陥は「ファイナル・ウォーズ」だけでなく最近のゴジラ映画に多く みられましたが、今回が特に酷い。
また、それを問題視しない人がいることも事実。
そのタイプの方は、描写が伴っていなくてもセリフだけで納得する傾向もあ るようです。
たとえば「東京SOS」では劇展開にはなんら生命に対する倫理観を訴える ものがないにも関わらず、小美人が「生命は時の揺りかごに云々かんぬん」 と言っただけで
真摯なテーマを扱っている、などと誉めてしまう。
物事の過程や内実を考えようとせず、示された標識(記号)だけで納得・感 動してしまうんですね。
それでいいんでしょうか?

あ、「ファイナル・ウォーズ」にドラマを見つけた人からのご報告もお待ち してます。
165
Re:ドラマがな い! レグルス

2004/12/08 17:57


男性 28歳 A型

> ミニラはときどき画面に登場しましたが、ミニラが人間を助けようと考える「過程」は?

そもそもの大問題で、ミニラって何?というのが全然分からないこ とですよね。
『息 子』ではゴジラの子供ということになっていますが、GFWでは同 じ個体なのか、モスラのように別の怪獣なのかも分かりません。 (まあ放射火炎が同じ形状な のが唯一の描写でしょうか)別の怪獣だとしたら、百歩譲って“巨 大化の能力がある”という独自設定で納得できるのですが、どうも そうでもなさそうです。 “『息子』と同一個体だが、説明は省略”
という感じっぽいですよね。すうなると巨大化の説明がつきませ ん。

> 音無美雪が「私の研究ってなんだったんだろ」などといきなり言うけれど、あんたが何にショックを受けたのかあんたが何を研究していたのか映画を観ていてもぜんぜんわかりま せんからぁ、残念!!

苦しいですが、またまた弁護すると(なんで弁護してるのかなぁ… オレ(^_^;))、「世界が破滅するんだったら、研究なんてし ないで遊んでおけばよかった」ってことでは?

> その他細かい部分で、「え?どうしてこの人ここにいるの?」というようなシーンが頻発。
> これでは作品世界に入り込むことは出来ません。
>
> なんたってひどいのは、音無杏奈とゴードンが突如としてヤらしい関係になっていること。
> その過程を描けないなら、そんな設定いらないの!

こ のあたりは“もっと長いドラマがあったのを編集でカットする時に 切り方を間違えて、必要なカットを捨ててしまった”というような 状態ですね。とはいえ、そ の“必要なカット”を構想段階で持っていて敢えて捨てたのか、ド ラマを構築するための“必要カット”すら考えていなかったのか、 どちらにしても問題ですよ ね。

> 物事の過程や内実を考えようとせず、示された標識(記号)だけで納得・感動してしまうんですね。
> それでいいんでしょうか?

元 (素材/映画)が過去の作品のオマージュ/パクリ/引用/ツギハ ギだから、というのもあるのかもしれませんが、観る側が、自分た ちが今まで観たそういう映 画のイメージを無意識の内にでも補完して、省略された(ない)ド ラマを自分たちの中で作っているのではないでしょうか。同人誌的 な意味合いで、作品から乖 離して妄想が暴走してしまう、という状態のような気がしますね。
もちろん本来の映画の楽しみからズレているのでしょうが、これが 現代の作品の楽しみ方なのかもしれません。
ただ、これは受け手側の問題であって、作り手までドラマの演出を 放棄するのは大問題なのは間違いありません。単にできないだけか もしれませんが。

> あ、「ファイナル・ウォーズ」にドラマを見つけた人からのご報告もお待ちしてます。

家畜化から叛逆する、というまさに人類の「PRIDE」を描いた ドラマ、というのが描きたかったドラマなんでしょうが、そういう 趣旨で映画を辿って行くと、どれも枝道に逸れて行ってしまうよう です。作品全体が一貫してないのは、私も認めざるを得ません (^_^;)
175
Re:ドラマがな い! 殿様ギドラ

2004/12/09 11:46


男性 42歳 O型

レグルスさん、レスありがとう ございます。

ミニラの描き込みが不足しているのは大きな問題ですね。
同じ登場時間でもラストへの伏線をちゃんと張ることが出来たと思 います。
(ということは、実作品でのミニラ登場シーンが意味を持っていな いということでもあります)

美雪の心理にはそういう読み方もあったかぁ。
こりゃ目から鱗。
(いや、本気で言ってる訳じゃありません。いずれにせよ据わりの 悪いセリフだし、尾崎のリアクションを含めて無意味なシーンです な)

そして、
> 観る側が、自分たちが今まで観たそういう映画のイメージを無意識の内にでも補完して、省略された(ない)ドラマを自分たちの中で作っているのではないでしょうか。同人誌的 な意味合いで、作品から乖離して妄想が暴走してしまう、という状 態のような気がしますね。
> もちろん本来の映画の楽しみからズレているのでしょうが、これが現代の作品の楽しみ方なのかもしれません。

というご意見にはなるほどと思いました。
無いドラマを勝手に補完しているんじゃないかとは最近のゴジラ映 画をよしとするファンの反応に共通しているように思っていまし た。
(あ、レグルスさんはGMKを良しとするんでしたね)
楽しめるならそれも認めなければいけないのでしょうけど、
その見方では作品本来の表現内容を感受することにはなりませんか ら、本当に新しい物が出てきたときにその価値を判定することが出 来ないんじゃないかと心配です。
166
出来が悪くても愛す みずさわ慶希

2004/12/08 18:24


男性 19歳 AB型

肯定論と否定論では明らかに管理人さん のリアクションもテンションも違うのが何だか微笑ましいですが、それはと もかく。

やっぱりこの映画は、絶対に「語る」ものではないですよね。語ったらそ りゃあ批判・非難しか出ないですよ。全面肯定派の私もそれは認めます。
でも居直るわけではないですが(いや、かなり居直ってますが)、本作で脚 本がどーで心理描写がこーでと語るのは、さしずめ「料亭にモデルガンを買 いに行く」ようなものです。

本作怪獣デザイナーの西川伸司氏も、本作ほど「好きか嫌いかしかない作品 もない」と言っていました。
肯定派は、破綻したシナリオや辻褄合わせ無視の編集を認めつつ受け止めつ つ、その闇雲な暴走っぷりを楽しんでいます。
また否定派は、そのプロの仕事と思えない有様に憤り、暴走にも乗れなかっ た(乗りたいとも思わなかった)ものと思います。

繰り返しますが、本作は完成度云々で語られるものではありません。北村監 督の本意はともかくそういう映画になっちゃったのだからしょうがない。
そしてその“完成度云々”を抜きにしたら、後はもう純粋に趣味・嗜好の問 題です。「キンゴジとモスゴジのどちらが好きか」というのとそんなに次元 は変わらないのではないでしょうか。

た だ、そんな私にもひとつだけど──にも許せなかった箇所もあったのは事実 です。それは…力を吸い取られたゴジラに尾崎がエネルギーを与える場面な のです が、北村監督作品でアレはやってはいけなかった! 北村作品の主人公は常 に自力で窮地を脱しなければ!! そこだけが心残りだなあ(「そこだけ か?」とい うツッコミはこの際無視)。でもその直後のゴジラの常軌を逸した暴れっぷ りが素晴らしかったのでプラマイゼロ。
176
Re:出来が悪く ても愛す 殿様ギドラ

2004/12/09 12:06


男性 42歳 O型

> 肯定論と否定論では明らかに管理人さんのリアクションもテンションも違うのが何だか微笑ましいですが、

ありゃ、そんなに態度が違いましたか。感情は抑えきれるものでは ないですな。(いや、それほど抑えようとも思ってないけど)

んー、それでですね、
そんなに簡単に結論に飛びついちゃいけませんよ。
西川伸司さんがどんな論証のもとに「好き嫌い」しかないとおっ しゃっているのかわかりませんが、
映画の好き嫌いというのは脊髄反射ではありませんから、「好き」 にも「嫌い」にもやっぱり根拠があるわけです。
私はジェットコースターが嫌いです。
降下するときの自由落下感がたまらなく不快なんです。それは理性 とはまったく関係ない体の反応でありまして、同じようにそれが快 感である人もいるのでしょう。
怖いというのには理性の判断がありますが、怖さではないんですよ ね。
そこまでの原初的反応なら、「好き嫌い」しかないと言っても良い と思いますが、「ファイナル・ウォーズ」がおもしろいかつまらな いかが身体反応レベルで決まっているのかどうか?

それを突き止めようとは思いませんか?

私の考えは順を追ってお話ししていますので、まだすべてを語って はいません。
ドラマがない、というような指摘は作品の性質を明らかにするため の段取りです。
ドラマがないことは根深い欠陥だと思いますが、ドラマが無くても 楽しめる作品になりうると言う可能性までは否定していないつもり です。
私は「つまらない」と感じたのでその理由を少しずつお話ししてい ます。
そして、「おもしろい」と感じた方にはなにが、どこがおもしろい のか語って欲しいです。

で、作品の評価としては、そのおもしろさに普遍性があるのかどう かを問題にしたいです。(もちろん、この掲示板の趣旨としてはゴ ジラ映画としてどうかという判断もしたい)
どんな駄作でもたぶん作者にとってはおもしろい作品なのです。
価値を相対化してしまうなら、この世から駄作が消えるのと同時に 傑作も消えます。
188
Re:出来が悪く ても愛す 特命

2004/12/09 17:56


男性

横レス失礼します。

> 価値を相対化してしまうなら、この世から駄作が消えるのと同時に傑作も消えます。

う~ん、僕は検証してもしょうがないような気がするなぁ。
もう、「ゴジラ」を巡っての否定派と肯定派の宗教論争みたくなっ ているじゃないですか。
それは結局平行線を辿るだけのような気がします。
関係ない僕が口を挟んですいません。ごめんなさい。

196
Re:出来が悪く ても愛す みずさわ慶希

2004/12/09 22:37


男性 19歳 AB型

今朝の朝日新聞で、映画評論家 の江戸木 純氏が「荒唐無稽な物語をさらに荒唐無稽かつ強引に描き、ある意味“笑いどころ”にまで昇華させ」云々と評していましたが、これを読んで「わが意を得たり」と思いました。

そうなんです。『ファイナル・ウォーズ』は“笑える”んですよ。

あちこちがあまりにやりすぎで、同じくらい全然足りなくて、時に は過不足通り越して根本的にズレまくってたり。そういうのを楽し むのが、私の『GFW』鑑賞法です。『北斗の拳』を笑いながら読 むのと同じ感覚ですね。

だからやっぱり、『GFW』は結局「好きか嫌いか」なのですよ。 要するに「ツボに入ったか否か」ですね。「私のツボには入ったけ ど、管理人さんのツボは外した」という事なのだと思います。
200
Re:出来が悪く ても愛す 兄貴赤

2004/12/10 06:43


男性 44歳 O型

横レスで失礼します。

確かに笑える作品という意味はわかります。
私ならキルビルがそうですね、「そんなバカな!」って感じで、で も楽しめる映画です。

だけどね、今回のFWは意図的にそうした作品を作ったわけではな いでしょう?
ゴジラ生誕50周年記念作品で、オフザケですか?
もし本当に意図的にお馬鹿映画を作ったのなら、東宝を含め製作者 はゴジラを馬鹿にしていますよね。
真面目に作ったのに、笑える映画となってしまったのなら、それは どういう事ですか?
結局、製作者の力量不足ではないですか?

そもそも、笑えるツボに入ったということは、今回の作品を馬鹿に しているという事ではないのかな?
ま、人それぞれ映画の楽しみ方はありますから、FWを笑える映画 ととして楽しむのもアリです。
でもね、ちゃんとした怪獣映画を期待するオジサン達にしてみれ ば、怒りがこみ上げるのですよ。
203
Re:出来が悪く ても愛す みずさわ慶希

2004/12/10 13:14


男性 19歳 AB型

> だけどね、今回のFWは意図的にそうした作品を作ったわけではないでしょう?
> ゴジラ生誕50周年記念作品で、オフザケですか?
> もし本当に意図的にお馬鹿映画を作ったのなら、東宝を含め製作者はゴジラを馬鹿にしていますよね。

おふざけのつもりは全くないのでは。北村監督自身、ハリウッドプ レミアの場で「300%の力を出し切った」と言ってましたし、上 映後の大歓声を聞いて「不覚にも涙が出た」とも言ってました。本 気で作らないと、こういうコメントは出ないと思います。

> 真面目に作ったのに、笑える映画となってしまったのなら、それはどういう事ですか?
> 結局、製作者の力量不足ではないですか?

それは全く以ってその通り、と言わざるを得ないでしょう。北村監 督にしたら不本意極まりないでしょうが。
た だ私のように、その演出や脚本の陳腐さを補って余りある“闇雲な パワフルさ”にシビれてしまった者も多くいるのも事実です。実 際、これほど“本気”で作ら れたゴジラ映画は、平成シリーズはもちろん全28作中にもほとん どないように思えます。(惜しむらくは、その本気が思いっきり空 回りしちゃってる事です が)
他のゴジラ掲示板を見ると、支持派・肯定派が圧倒的に優勢な所す らありますし。

> そもそも、笑えるツボに入ったということは、今回の作品を馬鹿にしているという事ではないのかな?
> ま、人それぞれ映画の楽しみ方はありますから、FWを笑える映画ととして楽しむのもアリです。
> でもね、ちゃんとした怪獣映画を期待するオジサン達にしてみれば、怒りがこみ上げるのですよ。

このような意見は他でも聞きますが、その度に違和感を覚えます。 端的に言えば、「何故そこまでゴジラを崇め奉るのか?」という感 じです。失礼な言い方ですが、「何か閉鎖的だなあ」と思えてなり ません。
それに対して、肯定派の人たちの意見には大らかさが感じられて 清々しいです。(私もそうだ、と言うつもりはありませんが)
207
Re:出来が悪く ても愛す KJ

2004/12/10 15:00


男性 37歳 B型

そのまた横レスで大変申し訳あ りません。すいません、少々長いです。

> 確かに笑える作品という意味はわかります。
> 私ならキルビルがそうですね、「そんなバカな!」って感じで、でも楽し める映画です。
> だけどね、今回のFWは意図的にそうした作品を作ったわけではないでしょう?
> 真面目に作ったのに、笑える映画となってしまったのなら、それはどういう事ですか? 結局、製作者の力量不足ではないですか?

・・・至極正しい意見と感じると同時に、若輩中年の自分としても 痛い位
   同感です。

「ちゃんとした」ゴジラ映画なんていうのは、人それぞれが思い描 く
何通りものパターンがある訳で、定義自体は正直ナンセンスだとは
思います。
それは人によっては「ゴジラの息子」だったり、「怪獣総進撃」 だったり、
「モスラ対ゴジラ」だったり、「ゴジラVSスペースゴジラ」だっ たり
するでしょうから。

ただ、「ゴジラという素材を使用して、ある程度その歴史的存在意 義に
レスペクトしつつ、現代に通用する新たな怪獣娯楽大作映画を作り 上げる」
というテーマが、もしGFW含め84年以降のゴジラ映画にあった のだと
したら、以下の①~④のいずれかでしか有り得ないと思うのです が。

①東宝という会社は、企画・製作含めて余程の人材不足
②   ”     必要予算がどうしても下りない
③   ”     ほぼ全社員の感性が、同時代の一般人とズレ てる
④   ”     実製作に、優れたスタッフ才能を起用する為 のルート
          が無い、或いは人を見る目が無い

もしくは⑤:東宝社内での、とある一風景。
(以下、100%私のフィクションです)

「・・・じゃあ、取り敢えずこのスタッフで、クランクイン5月で OK
っすね?あ?何?変わり映えしない?結局いつもと同じ?いいんだ よっ!
それで。ゴジラって何だ、言ってみろ、おい。・・・そう、そうだ よな、
固定客が付いてて、仕込みとあがりの計算、及び年度計画が組みや すい
ジャンルムービー、すなわち重要ソフトだよな。・・・だったら下 手に
でかい予算と時間かけて、テイスト変わって挙句の果てに興行失敗 こいたら
どうすんだ?お前責任取れんのか!? そんな事言ってる暇があっ たら早く
次の宣材作っとけ。
あと新怪獣の企画早くあげとけよ。子供が喰いつきそうなやつな。
良いの無かったら、あれだ、あれでいいや、ほら・・・そうそう、 ラドン。あ?実際に100mが動いている時の巨大感?水しぶきと の正確な対比?
距離の空気感?そんなもんいいんだよ、そこそこで!予算考えろ! 時間押してんだぞ! ん?来年末の企画?ああ、そろそろまたゴジ ラにモスラ
ぶつけとくか。取り敢えずアレ出しときゃ平年+10%配収UPは
堅いっしょ?
何?何だって?戦車がまるっきりおもちゃ?縫いぐるみ感まる出 し?
そういうの喜ぶ奴が見に来るんだよ!いい加減理解しろ!!
脚本(ホン)はもうこれでいいだろ。たまには恋愛ドラマっぽい
テイストも入れとけ。あ?い~の、所詮は怪獣観に来んだから。
あっと、お前、忘れんな。今日朝日ソノラマの雑誌が取材に来るか らな。
えと、どこだっけ?ん?そうそう、「宇宙船」な。ぶっちゃけキネ 旬なんか
適当でいいけど、あそこはしっかり対応サービスしとけよ。
ある意味最重要マーケットのメディアだからな。
さ~て、沢口靖子ちゅわんに会いに行くか♪ 今度も出てくれて、 俺様
ラッキー~・・・」
 
さて、あなたはどのパターン?
211
Re:出来が悪く ても愛す 殿様ギドラ

2004/12/10 16:00


男性 42歳 O型

兄貴赤さんがレスをつけてくだ さったので、さらに重ねるのはやりすぎかとも思いつつ・・・。

みずさわ慶希さんの楽しみ方はわかるのですよ。
158番 なにげさんへのレスで書いたように、
>楽しめた方も作品そのものの品質を楽しんだのではなく、どこか 一点に注目したりマジボケ(天然ボケ)を楽しんでいたのではなか ろうかと思うのです。
という観点を持っています。

私がお願いしているのは、何がやりすぎだったのか、何が足りな かったのか、どこがズレているのかを明らかにしつつ(まず作品そ のものの「結構」を探る)、
その上で、楽しめた人にとっての「ツボ」がどこだったのかを教え て欲しいということなのです。
そうすれば、なぜ好きか、なぜ嫌いかが見えてくるでしょう。
(そんなことには意味がないとおっしゃる方は、映画を観ても誰に も感想を言わないんですよね?また、映画の見方を深めようとも思 わないのですよね?)

もちろん私も兄貴赤さんと同様に、ゴジラ映画がそんなダメ映画に なったことを肯定出来ません。
崇め奉っているように見えるのかもしれませんが、ゴジラという稀 代の名キャラクターがダメ映画に使われることは間違っています。
正しく使えば、怪獣マニアだけでなく多くの観客を魅了する映画を 作れるキャラクターを使って、金ばかりかけたZ級映画を作ってし まったことが正しいというのは言語道断。
出来上がったものはしょうがない、なんとかして楽しむか、という 姿勢で「ツッコミ」鑑賞するのは自由ですが、それは窮余の策でし かないですよ。
「大らか」と「いい加減」は似て非なる物ですよ。

>KJさん
私はちゃんとしたゴジラ映画という「解」を求めることは出来るん じゃないかと考えています。
ゴジラのキャラクターがブレなければ、それを最大限に魅力的に見 せるためのストーリー構造や映像構成というものが定まってくるん じゃないかと考えてます。
といってもただ一つの映画になると言う意味ではなくて、正統なゴ ジラ映画の作法、というものが見いだされるんじゃないかというこ とです。
それをびしっと見極めることが出来て初めて変化球を作ることが出 来るんじゃないかと考えてます。

東宝内部事情の想像、いぢわるぅ。
218
Re:出来が悪く ても愛す 中年ファンの独り 言

2004/12/10 19:56


男性 37歳 B型

> >KJさん
> 私はちゃんとしたゴジラ映画という「解」を求めることは出来るんじゃないかと考えています。
> ゴジラのキャラクターがブレなければ、それを最大限に魅力的に見せるためのストーリー構造や映像構成というものが定まってくるんじゃないかと考えてます。
> といってもただ一つの映画になると言う意味ではなくて、正統なゴジラ映画の作法、というものが見いだされるんじゃないかということです。
> それをびしっと見極めることが出来て初めて変化球を作ることが出来るんじゃないかと考えてます。
>
> 東宝内部事情の想像、いぢわるぅ。

勝手気ままに書かせて頂いているにも関わらず、ご丁寧なレス頂き 大変
恐縮しております。
GFWを観た後、過去20年近くのゴジラ映画の不甲斐なさに改め て
腹を立て、どこか言いたい事を言えるまともな(=バランスの取れ た)
怪獣映画関連BBSを扱ったサイトはないか、と探していたとこ ろ、
こちらにお邪魔させて頂いてます。

神経逆撫でするような事も書いちゃうかも知れませんが、なるべく 失礼
の内容に心掛けますので何卒ご容赦を。

尚、東宝内部事情(想像)は、徹夜明けに近い頭で仕事中盗み書き して
いた結果、あんな事書いてました。実は、結構気に入ってます (笑)
219
Re:出来が悪く ても愛す KJ

2004/12/10 19:57


男性 37歳 B型

すいません、またHNが「中年 ファンの独り言」になってました;;
168
やっと見てきました 三沢狸

2004/12/08 22:09


男性

やっと見てきました。六本木のバージン シネマズですのでおそらくは
アメリカ公開版。
少なくともドンフライ氏のせりふと上海のせりふは英語と上海語でした。

さて、映画そのもののできは有る意味思った通り。
やっぱりねと言ったところ。まず脚本がだめだめ。特撮はいつの時代や。
そして、なんだか判らないカット割り。
つまらないかと言えばそんなことはありませんでしたが、
これでゴジラが終わるって言うのは寂しいかぎり。

予告編で「エイリアンvsプレデター」がかかっておりましたが、
はっきり言って「エイリアンvsプレデター」の方が勝ってますねえ。
さて、改めて怪獣映画ってなんだろうと考えております。

1950年代から60年代までのゴジラはホラー系の作品でした。
それがだんだんバーサス物になってきて「怪獣プロレス」と揶揄された訳で すが
このあたりのギャップが古いファンと新しいファンに断絶を生んでいるよう です。
私自身は古いタイプの怪獣映画が好きなのですが、面白ければ怪獣プロセス でも
オーケーな訳です。
しかし、今回のゴジラファイナルは怪獣映画なのでしょうか。
北村監督が書きたかったのはどうも人間の対決物のようです。
怪獣に関しては興味が無い様に思えます。
なので怪獣の演出は特技監督に全面的にまかされていたのではないでしょう か。

ミュータント兵とX星人との対決やミュータント兵同士の対決にのみ
映像に力が入っているように感じました。
しかし、北村監督相変わらず人間ドラマを描けませんねえ。
結局どんぱちしていれば満足する映像感覚しかない。

実は来年の「あずみ2」がちょっと楽しみになっております。
北村監督が扱った素材を金子監督が料理するわけですが、
おそらくは全然違ったテイストになるのではないでしょうか。

ではでは
178
Re:やっと見て きました 殿様ギドラ

2004/12/09 12:11


男性 42歳 O型

三沢狸さんもご覧になりました か。

つまらなくはなかったんですね。
そこんところをじっくりお聞きしたいです。
169
どうも始めまして ぴえーる

2004/12/08 22:32


男性 19歳

ぴえーると申します。
僕も今日やっとFINAL WARS見てきました
皆様の熱き書きこみを見て自分も一ゴジラファンとして何か書いてみようと 思いまして……
まだ19の若造ですが宜しくお願いします

僕 はドラマ性の無さよりも、怪獣よりもTOKIO松岡始めとする人間達の格 闘シーンのが目立ってしまっていたのが、どうにも許せなくてやるせなく てって感じ でした。嗚呼、俺が見たいのはそんなじゃねーんだよ、ゴジラが雄雄しく吼 えながら街ぶっ壊してる所が見てーんだよ、と見ながら嘆いてました。今回 最終決戦 においてもモンスターXとの対決ばかりで、怪獣映画の肝である都市破壊を ゴジラがやってくれなかった事が哀しいもんです。

いやまあギドラはカッコ良かったなあ、と個人的に思ってるんですが
首踏み付けるシーンとか、ああ解りやすいオマージュだなあ、と喜んでまし た

まあなんか勢いで書いてしまって、読み返すと頭わるそーな書き込みです が……
どうかお許しを……

でわ失礼します~
179
Re:どうも始め まして 殿様ギドラ

2004/12/09 12:15


男性 42歳 O型

ぴえーるさん、ようこそいらっ しゃいました。
勢いでも何でもご投稿に感謝します。

そう、見方を変えればとか何とかという言い方もありますが、やっ ぱりゴジラ映画と看板を出しているのですから、
ゴジラがどうだったかが一番重要だと思います。

ああ、ゴジラが薄かった・・・。
183
Re:どうも始め まして ぴえーる

2004/12/09 12:48


男性 19歳

どうも、管理人様
レスどうもありがとうございます

今回は自分が不満に思った点を幾つか……

・怪獣の造形が人型を留め過ぎているように感じた点
・伊福部音楽はどーしたー(泣
・ヘドラ出番短すぎ

と言った感じでしょうか
やっぱゴジラにヘビメタは合いませんよね……
ただ南極にて昭和メカゴジラのテーマが流れた時は悶えましたが (笑
186
Re:どうも始め まして 殿様ギドラ

2004/12/09 15:03


男性 42歳 O型

どもども。再度の書き込みあり がとうございます。

怪獣の人間ぶりはやっぱり不満点に上げざるを得ませんよね。
殺陣ももちろんだけど、形からして人間丸出しのものがいたのはい ただけません。

伊福部音楽を使うかどうかは難しい問題ですよーん。
あの仕上がりに音楽だけ伊福部音楽にしても、結局は効果が出ない かも。
170
引力光線 レグルス

2004/12/08 22:56


男性 28歳 A型

怪獣描写で唯一「お~!」と思ったのは ラストのカイザーギドラが光線でゴジラを持ち上げる描写です。

キングギドラの引力光線は、ものを空中に浮かび上がらせてから地上に落と すための技(能力?)、あるいは地球の重力を遮断して物質をバラバラにす る、というものであるべきだろう、とずっと思っていたので。

これまでの作品では他のミサイルや光線と同じく単なる火薬の爆発でしかあ りませんでしたからね。

映画の作中描写よりも、おそらく後付けじゃないかと思われる(成立事情を 詳しく知らないので)ネーミングを重視するのは間違っているのかもしれま せんが、今回GFWで描かれた引力光線、「これこそが本当の引力光線 だ!」と感動しましたね。
(バトルそのものについては今回は触れません)
180
Re:引力光線 殿様ギドラ

2004/12/09 12:24


男性 42歳 O型

ぐむむむ。
引力光線については書かねばならぬと思っていましたのです が・・・。

コクラさんから今回はきちんと引力光線の性質を描いているとの情 報を頂いて結構期待していました。

レグルスさんがおっしゃるとおり、従来の引力光線(昔の怪獣図鑑 ではキングギドラは引力破壊光線を使うとなっていました)の表現 はぜんぜんダメだと思っていました。
(『三大怪獣地球最大の決戦』でかろうじて爆発した破片や煙が一 方向に飛んでいくような表現を試みたような痕跡がある。あんまり 微妙で確信はない)

で、カイザーギドラの引力光線、私はぜんぜん納得できませんでし た。
スペースゴジラと同じじゃん!
ゴジラをふわーりと浮かすのはいいけれど、ゴジラ以外に当たった とき、その瓦礫が常識外れな軌跡を描いて飛んでいくというような 描写が欲しかったですよ。
引力が破壊される、ないし歪められているという物理現象を伝える ほどの緻密さが無いですよ。

厳しすぎ?
(それとモンスターXの光線はただの爆発でしたね)
172
遅ればせながらご報告致し ます。 ねろんガボラ

2004/12/08 23:54


男性 20歳 A型

 ギドラさん、うちのサイトのFW祭り 見られてたんですね。ヘタクソな絵ばかりで恥ずかしいです(爆

  うーん、普通に楽しめてしまいました。やっぱりまだまだ修行が足りないで す。下のほうで話題になっていた件ですが、今回は北村組の方々が出した怪 獣対決の 案を絵コンテの人が絵に起こし、それに忠実に特撮の人が映像化したそーで す。完全に怪獣を人間扱いで動かしてましたな。怪獣ならではの有難みがな いです。

  70年代新作ゴジラでは怪獣が麦踏みしたりガンマンの打ち合いしたり格闘 技みたいな構えをとったりと、擬人化に徹した演出(そのかわり円谷演出の ような動 物っぽさは皆無)が徹底してなされましたが、そういう意味では継承作か も。動きがぴこぴこしてないだけFWの方がマシかもしれませんが。チタノ ザウルスみ たいに怪獣体形で無理やり人間ぽく動くより、今回のやせっぽちな着ぐるみ のほうが作り手の主旨に合った造形という意味では良かったんじゃねえかな あと思っ た次第です。

 ガイガンのワイヤーぐるぐるとか唐突にサッカーしだすとか、面白い怪獣 がらみのシーンは確かにあるのですが、全体的な印象 として何か物足りない。本編のアクションをそのまま怪獣にやらせてて、と にかく地味で印象に残らない。やはり怪獣には怪獣に合った見栄えのする戦 わせ方が あるということでしょうか。ガイガンなんて離陸→着地→決めポーズを延々 繰り返してたって感じで全然見てて面白くないし。首飛ばされるのとか豪快 で良かっ たですけど。あ、でも円谷さんはこんな残酷描写絶対許さないだろうなあ。

 以上です。乱文失礼致しました。
182
Re:遅ればせな がらご報告致します。 殿様ギドラ

2004/12/09 12:44


男性 42歳 O型

ねろんガボラさんのイラスト、 すごく楽しいですよ。(ならちゃんと掲示板に感想書けよってなも んですが)

楽しめたのは幸いなことですよ。
その楽しさをダメだった人にもどうか伝えてくださいね。
(共感できなくても、楽しみ方を理解は出来るかもしれません)

怪獣演出がばりばり70年代風味だというのはそのとおりですね。
かちかちに固まって飛んでくるガイガンなんつーのもオマージュか も。

怪獣アクションが印象に残らないというのは、映像構成のせいじゃ ないかと考えてます。
観客に対してアクション内容がきちんと伝わるような映像になって いないものが多かったように思います。
比較的マシなのは、ラストのゴジラ対モンスターX(カイザーギド ラ)とモスラ対ガイガンかな。(それでもよくわからないところが ありましたが)

ガイガンの首飛ばし、円谷監督ならどうしたでしょうね。
ほとんどロボットみたいな扱いだったので、やったかもしれません よ。
(メカニコングなんて全身バラバラですから)
ああ、円谷監督が残酷描写を避けたことについては語りたいことが たくさんありますが、それはいつか別の機会に。
173
なんか ギドラのとどめはミニラに 刺して欲しかった人

2004/12/09 07:36


男性 36歳 A型

酷評が多いですね、気持はわからないで もないですが哀しいです。
大体ガイガンが出るという時点でこういうスタンスになる事は
充分予測出来たはずなのに何騒いでるんだか。

個人的には平成ゴジラの中で一番楽しめてしまいました。
これまでの下手糞で無理矢理な人間ドラマ(にすらなっていない)
もどきを一切廃して怪獣(+怪人)同志のプロレスに徹した
潔さが良い方向に作用したと思います。
物心ついたときには既に悪役でないゴジラに慣れ親しんでいた
世代だからかもしれませんね、逆にこれまでの平成シリーズは
ゴジラ映画に変な遠慮や思い入れを入れすぎて「娯楽作」として
作る事を忘れていたんじゃないかと思いました。是非ヒットして
欲しいです。

こういう意見も有るという事で。
184
Re:なんか 殿様ギドラ

2004/12/09 12:58


男性 42歳 O型

ギドラのとどめはミニラに刺し て欲しかった人さん、初めまして。

> 大体ガイガンが出るという時点でこういうスタンスになる事は
> 充分予測出来たはずなのに何騒いでるんだか。
うーん、わかりませんねぇ。
このご意見、もっと詳しく説明していただけませんか?

ガイガンが登場することがなぜ作品全体を規定することになるの か、また、「こういうスタンス」とはどういうスタンスなのか。

それから、人間ドラマもどきを一切廃しているというご意見も納得 しかねますね。
確かに私はドラマがないと申し上げましたが、もっと詳しく述べる とドラマがありそうなセリフや芝居はあるのにドラマがない、とい うことでもあります。
ギドラのとどめはミニラに刺して欲しかった人さんがおっしゃるよ うな映画として成立させるためには、尾崎と風間の確執やX星人内 の確執、ゴードンと杏奈の関係など一切必要ありません。
193
Re:なんか ギドラのとどめは ミニラに刺して欲しかった人

2004/12/09 20:54


男性 36歳 A型

唐突な投稿と遅レスすみませ ん。

> > 大体ガイガンが出るという時点でこういうスタンスになる事は
> > 充分予測出来たはずなのに何騒いでるんだか。
> うーん、わかりませんねぇ。
> このご意見、もっと詳しく説明していただけませんか?
>
> ガイガンが登場することがなぜ作品全体を規定することになるのか、また、「こういうスタンス」とはどういうスタンスなのか。
>

早い話が「チャンピオンまつり」です。「ゴジラ対ガイガン」、 「ゴジラ対メガロ」
といういわゆる「子供向け」路線の頂点の2作の敵キャラですよ?
かてて加えて怪獣オールスター出演と来れば去年までの流れとは 違ったものに
なると思いませんでした?いや、思わなかったと言われればそれま でですが。

> それから、人間ドラマもどきを一切廃しているというご意見も納得しかねますね。

これも言い方が悪かったですね、私が言いたかったのはドラマとい うより
無理矢理「泣き」に誘導するようなストーリーに溶け込んでいない 人間の
描写というべきでしょうか。

> 映画として成立させるためには、尾崎と風間の確執やX星人内の確執、ゴードンと杏奈の関係など一切必要ありません。

これらは全てストーリー進行のための動機や手段として十分機能し ていたと思います。効果を上げるための必要最低限の描写、少なく とも私はそう感じました。
208
Re:なんか 殿様ギドラ

2004/12/10 15:53


男性 42歳 O型

いやいや、去年までの流れと違 うものになるのは予想しましたが、それはガイガン登場とは関係な いです。
侵略物で怪獣大挙出演ということで十分違いますから。(そして、 それを悪いとは思いません)

(ラドンが出ると聞いて、『三大怪獣地球最大の決戦』や『怪獣大 戦争』みたいな映画になると予想した人もいるんでしょうか?)

私も含めてみなさんが騒いでいるのは何を問題にしているのか、ロ グを読んでみてください。

で、ほんと申し訳ないんですが、揶揄するような言い方になってし まいますが、

>無理矢理「泣き」に誘導するようなストーリーに溶け込んでいな い人間の描写というべきでしょうか。

に当てはまる最たる物が、ゴードンと杏奈の関係でしょう。

>> 映画として成立させるためには、尾崎と風間の確執やX星人内の確執、ゴードンと杏奈の関係など一切必要ありません。

この引用の仕方はイカンですよ。
「ギドラのとどめはミニラに刺して欲しかった人さんがおっしゃる ような」を抜かすと意味が変わっちゃいます。

>これらは全てストーリー進行のための動機や手段として十分機能 していたと思います。効果を上げるための必要最低限の描写、少な くとも私はそう感じました。
この件、いずれ論証してくださることに期待します。
174
にんげんどらま? QE

2004/12/09 10:14


男性 30歳 O型

なんかGFWの叩きどころとして人間ド ラマの事を持ち出す人が多いけど
自分の周りの人は「じゅーこーなにんげんどらま」を見た結果
眠くなるからさっさとゴジラを出せ、という人が多かったですよ
ゴジラの人間ドラマって一体いつごろのゴジラを指してるんでしょうか?
そんなにドラマが見たいなら、普通のドラマか仮面ライダー辺りを見たらど うです?
大体、ゴジラって壮大なテーマを扱ったことの方が少ないんじゃないんです か?
・・・ガイガン、メガロ辺りのゴジラヒーロー時代が最初にみたゴジラだか らそう思うだけかもしれないけど
185
Re:にんげんど らま? 殿様ギドラ

2004/12/09 13:08


男性 42歳 O型

失礼。QEさん、本当に30 歳?

えーとですね、この掲示板で「ファイナル・ウォーズ」に重厚な人 間ドラマがないからダメだと言っている人がいますか?
あなたはどれだけゴジラ映画を観ましたか。
まるでドラマが成立していないゴジラ映画がいままでどれぐらい あったとお思いか?
最近の3作はかなりヤバイですが、平成vs作品であっても、それ ぞれにドラマがありましたよ。

もひとつ言えば、(あなたを30歳だと判断して)ドラマ性を問題 にするのは劇映画とは何かという問題に繋がっているのです。
187
大人の発言?自分への言い 訳? 放浪者

2004/12/09 16:22


男性

長文、駄文失礼致します。
GFWの感想を読んでいて思ったことは
「『ゴジラ』としてはナンだが、自分は楽しめた。」
「ここしばらく閉塞ぎみだった殻を打ち破ったから良かった。」
と仰る方が多いように感じます。
「北村龍平」カラーが好きな人を否定するつもりもないし、
こういうノリの映画が嫌いではない、という人もいるのでしょう。

でも「ゴジラ」を冠する以上「ゴジラ」映画として評価をするべき
なのではないかと思います。
それは決して本多・円谷監督時代の作品と比較して、ではありません。
平成シリーズ大森、大河原、川北監督作品との比較でも何でも構いません。
ここで、北村監督が俺流ゴジラを創ってやる、というならそれも良かった
とも思います。
ところが、出てくる怪獣は過去からの引用ではないですか。
それも、怪獣達に与えられた役割は必ずしもその怪獣でなければ
ならなかった、という理由も曖昧。
冒頭では「本多、円谷、田中氏に捧ぐ」とまでクレジットされて
いるわけです。
過去の作品のしがらみが一切ない、新しいゴジラ映画というのも無理があ る。
「ゴジラ映画としてはNOだ」
と言うべきなんじゃないでしょうか?

北村監督の演出力云々の力の論議は他に行われることでしょう。
まずは50周年に際し、このやり方はあまりに安易ではなかったか?
というのが私の印象です。
過去に観た事があるようなシーンをオマージュでは
片付けられないような気がします。
「ゴジラ」というキャラクターを使って何でもアリ、というなら
別に「ゴジラ」という作品についてどうこう議論することさえ
意味がなくなるような気がします。
「ゴジラ」は、反戦、反核を訴えるような映画でなく、
「ゴジラ」というキャラクターの存在自体が魅力的に活動する映画だから
究極的に「ゴジラ」が暴れまくる映画にするんだ、というのであれば
もっとシンプルで良かったんじゃないでしょうか。
近未来で、超兵器に超人類がいて怪獣がいる。
この映画で「ゴジラ」は本当に輝いていたのでしょうか…
平成版「怪獣総進撃」をやるというなら、なぜまた昭和後期の怪獣大集合
だったのだろ。
ゴジラJrの成長したゴジラ、ビオランテ、メカキングギドラ、
モスラ・バトラが、ミレニアン率いるスペゴジ、デストロイア、オルガ、メ ガギラス
と戦い、人類も機龍で参戦…とやっても、今回の内容なら
出来たと思うのだろうけれども。
日経キャラクターズという雑誌で社長直々、ゴジラをヒットさせろ、と
今回は特命が下っていたといいます。
結局は過去の人気キャラクターの力を借りようということしか感じられませ ん。

そんな目先にとらわれず、シリーズをしばらく休止するというのなら
次へつなげるために、もっと、しっかりやるべきだったんじゃないだろう か、
と思ってます。

自称、他称問わず「ゴジラ」ファンの皆様。
「ゴジラ映画としてみなければ」なんて
言わずに「ゴジラ映画としてみたら、受けつけなかった。」なり
「ゴジラ映画としても、楽しかった。」とハッキリさせるのも
発言する以上の責任かもしれませんよ。
私の言ってることが正しい、なんて言いやしないが、こういうインターネッ ト等の
発言が、再びゴジラが創られる時に少なからず、影響していくのですから。


PS 私信
殿様ギドラさんに映画館でお会いしたのが私です。
194
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? みずさわ慶希

2004/12/09 21:50


男性 19歳 AB型

> 自称、他称問わず「ゴジラ」ファンの皆様。
> 「ゴジラ映画としてみなければ」なんて言わずに「ゴジラ映画としてみたら、受けつけなかった。」なり「ゴジラ映画としても、楽しかった。」とハッキリさせるのも発言する以 上の責任かもしれませんよ。

私自身は「ゴジラ映画として見なければ」という言い方をした事は ないのですが、まあ改めて言わせていただければ、
「ゴジラ映画としても楽しかった。いや、ゴジラシリーズ中でベス ト3に入る面白さだ!!」
と断言出来ます。
というか、むしろ今回の『ファイナル・ウォーズ』のどの辺が「ゴ ジラ映画としてダメ」なのかが私にはわかりません。
198
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? 三沢狸

2004/12/10 02:53


男性

みずさわ様、三沢狸と申しま す。何しろ私なんぞは
みずさわ様に比べるとお年寄りなものですから、だいぶ感性が
腐っているかも知れませんがご容赦を。

> 「ゴジラ映画としても楽しかった。いや、ゴジラシリーズ中でベスト3に入る面白さだ!!」
> と断言出来ます。
えっとみずさわ様はゴジラ映画を何本見られているのでしょうか。
私が見たゴジラシリーズの内、近年作られた物は余り見ておりませ ん。
なのでどれが一番面白いかと考えると古い物になってしまうのです が、
少なくともベスト3を上げると「ゴジラ」「キングコングvsゴジ ラ」
「怪獣大戦争」となります。
実は60年代後半に入ってからのゴジラは受け付けないのです。
また、近年のゴジラはなんだかちゃらちゃらしていて重厚感が無い だけでなく、
絵作りがちゃちで見るのがつらかったのです。

> というか、むしろ今回の『ファイナル・ウォーズ』のどの辺が「ゴジラ映画としてダメ」なのかが私にはわかりません。

実はゴジラ映画というより「映画」として駄目駄目だと思うので す。
では私にとって何故ファイナルウォーズが駄目駄目かというと、
まず、むちゃくちゃなシナリオです。はっきり言って物語の焦点が 定まっていない。
ミュータント兵がメインなのかゴジラがメインなのか。
はっきり言ってミュータント兵は無駄です。ゴジラ、X星人、人 間、の三つどもえ
で描いた方が緊張感が高まり、物語の整理がついたと思います。
これだけで上映時間は短くなります。緊張感が高まり、しまった話 になるはずです。ただ、M塩基のアイディアをカットするとX星人 が怪獣をコントロールする
手段が無くなりますが、ガイガンがサイボーグ怪獣というアイディ アがあるのです
からみんなメカでコントロールすればいい。

二つ目は絵作り。樋口 真嗣氏が以下のサイトでそこら辺を語ってます。
http://www.academyhills.com/gijiroku/22/22_11.html
ある意味、映像の美学と言っても良いかも知れません。
質感とバランス。構図と色彩。巨大な生命体が厳然と存在する現実 感。
昔の映画がどこまでそれを実現しているか。当時の技術をフルに利 用して
出来るだけリアルに描こうとした意欲。当然ながらごまかしている ところも
山ほど有りますが、当時の技術をフルに利用した事は確かです。

三つ目は落ち着きのないカット割り。
早いカット割りが落ち着かないという意味ではありません。
意味のないカットバック、構図、編集。例えば轟天号のコックピッ ト。
なぜ重量感が無いんだろう。「レッドオクトーバー」の艦橋シーン
は実にすばらしかった。セットデザインだけでなくカット割りが
見事なのです。ショーンコネリーが後ろから迫る魚雷を感じながら
面舵を命じるシーン。副長のアップ、コネリーのミドルショット。
アップショットとミドルショットを交え、後ろから迫る魚雷の
ロングショットが続く。リズム感のある切り返しが緊迫感と
迫力を生み出します。
ゴジラファイナルは単純に非常に短いショットを切り替えるだけ。
しかもみんなミドルショット。おそらくレンズは50mm前後を
据え置くだけ。奥行き感がないのです。
戦闘シーンのカット割りも意味のない動かし方。
特にテレビ的な絵作りが安っぽい。せっかくシネスコサイズ
を用意したのですからパノラマ的な映像を見たい。
でもそれっぽかったのは唯一ゴジラが焼け野原になった東京に
立っているシーン。でも、奥行き感が無い。「ガメラ2」の
仙台破壊シーンと比較すると情けなさがはっきりします。
「ガメラ2」の場合は前後のカット割りがきちっとしているので
迫力が出たわけですが。

ミュータント兵同士の高速での対決シーン。
なんか違う。「マトリックスリローデッド」のエージェントスミス との
対決シーンと比べてみる。ここでもカットのリズムがあります。

漫画でもそうなのですがリズム感のない漫画家、映画監督、小説家 は
だめだめです。

次に音楽、ただ垂れ流しているだけ。
緩急というのが無い。これはリズム感が無いという部分につながり ます。

というわけで私は映画としてのゴジラファイナルウォーズは
駄目駄目だと思うわけです。
だらだら見るには良いかも知れませんが。いつ見ても同じ事を
やっているわけですから。

ただ、一つ言えることは、それでも1984年以降に作られた
ゴジラシリーズの中では2番目に良かったと思います。
ちなみに1番は「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」
だったりする。それでも駄目駄目ですけどね。

長くなりました。ではでは
199
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? 三沢狸

2004/12/10 02:57


男性

言い忘れました。
一応全てのゴジラ映画はさわりぐらい見ております。
近年のゴジラは見ている内につらくなって
途中でやめてしまっているのが多数なのです。
というわけで、全部は見ていないけどさわりは
見ていると言うことで。

ではでは
202
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? KJ

2004/12/10 11:56


男性 37歳 B型

> 実はゴジラ映画というより「映画」として駄目駄目だと思うのです。

あの~やはりそこに尽きると思うんですよね。

前にも似たような事言わせて頂きましたが;
・「ゴジラ映画」として、或いはカルト的バカ映画として捉えて
  観(てあげ)るのか?
・それなりに一般観客に通用させるつもりで真面目に作ったSF娯 楽大作
 映画として観るのか?

で全く受け取り方が変わると思うんです。
実際は、製作スタッフ/監督/会社等のコメントにもある通り、間 違いなく
後者の作品として作られており、(ハリウッドを意識して)まして や
ゴジラ生誕50周年記念映画として、真面目に作ったつもりなんで すから。
その意味では、100%トホホな駄目映画ですよね。

前者として観た場合、かなり救いがあります。そういうタイプの映 画として
観たら全然許せるもん。大体江戸木純があんなコメントしてる段階 で、
≒そういう映画として捉えてあげないとキビシイ、という事で しょ?
もしくは堅苦しい事言わずに、いわゆる「ゴジラファン」の視点で 観た
場合、そりゃ私だってある程度楽しめますよ、だって海底軍艦+怪 獣総進撃
+怪獣大戦争+オール怪獣大進撃ですから。

ただ、「円谷・本多・田中 三氏に捧ぐ」とかありましたよね。

もし彼らが生きてこの「50周年記念大作」としての映画を観たら
絶対こういうと思いますよ。「・・・まだこんな事やってんのか」

ストーリーとか演出は、どんだけ好き放題やっても好いと思いま す。
但し、それが世界観をきっちりまとめ上げ、説得力を持たせている 事が
大前提ですが。
そういう意味では映画版「クレヨンしんちゃん」(特に原恵一監督 作品)
を100回観て勉強せぇ!って思っちゃいます。
→これは個人的見解です。悪しからず。

> まず、むちゃくちゃなシナリオです。はっきり言って物語の焦点が定まっていない。
>
> 二つ目は絵作り。
> ある意味、映像の美学と言っても良いかも知れません。
> 質感とバランス。構図と色彩。巨大な生命体が厳然と存在する現実感。
> 昔の映画がどこまでそれを実現しているか。
>
> 三つ目は落ち着きのないカット割り。
> 早いカット割りが落ち着かないという意味ではありません。
> 意味のないカットバック、構図、編集。

> 漫画でもそうなのですがリズム感のない漫画家、映画監督、小説家は
> だめだめです。
>
> 次に音楽、ただ垂れ流しているだけ。
> 緩急というのが無い。これはリズム感が無いという部分につながります。

いちいちまっとうにコメントをした場合、こうなってしまうわけで す。
至極同感。

> ただ、一つ言えることは、それでも1984年以降に作られた
> ゴジラシリーズの中では2番目に良かったと思います。
> ちなみに1番は「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」
> だったりする。

>それでも駄目駄目ですけどね。

・・・悲しい位同感です。

204
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? みずさわ慶希

2004/12/10 13:29


男性 19歳 AB型

> えっとみずさわ様はゴジラ映画を何本見られているのでしょうか。

一応全作見ております。もちろんその他の怪獣映画も見てますよ。 コアなマニアからはほとんど省みられない平成モスラ三部作も全部 見ましたし。(ところでカイザーギドラって、『モスラ』のデスギ ドラとどう違うんでしょう?)

ちなみに私のゴジラ映画ベスト3は、
『キングコング対ゴジラ』
『ゴジラ対メカゴジラ』
『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』
の3本です。どれが一番でどれが2番、とは決めかねますが。

なお、第一作の『ゴジラ』は…私の中ではかなり下の方ですね。先 日もNHK-BSで見たのですが、途中で寝そうになりました。
217
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? 三沢狸

2004/12/10 16:11




えっと私もゴジラ以外の映画は 全部見てます。
で、「ラドン」がゴジラ以外だと高い評価をしてます。
ちなみに次点が「モスラ」ね。で「海底軍艦」が続く。

> ちなみに私のゴジラ映画ベスト3は、
> 『キングコング対ゴジラ』
> 『ゴジラ対メカゴジラ』
> 『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』
> の3本です。どれが一番でどれが2番、とは決めかねますが。
ふむふむ。やはり旧世代と新世代の違いですかねえ。
ちなみに「ゴジラ対メカゴジラ」は私の中ではだめだめな部類で す。

> なお、第一作の『ゴジラ』は…私の中ではかなり下の方ですね。先日もNHK-BSで見たのですが、途中で寝そうになりました。

(__)ううむ、やはり旧世代かなあ、私は。
途中で寝そうになると言うことは展開が遅いと感じて居るんでしょ うか。
あの間が結構おいしいんですがねえ。

最近のハリウッド系対策映画は段取り無しでいきなりクライマック スを持ってくる
演出をして、刺激を絶やさないようにたたみつけます。
これも味といえば味なのですが、じっくり段取りをふんでサスペン スを盛り上げる
映画も、やはり映画なんですが。

きっとヒッチコックなんかだめなんでしょうね。
馬鹿にして居るんではなくて世代の違い、感性のありかただと思う のです。
それが良いか悪いかではないのですが。難しいなあ。

ではでは
222
Re:大人の発 言? 自分への言い訳? レグルス

2004/12/10 23:10


男性 28歳 A型

> > ちなみに私のゴジラ映画ベスト3は、
> > 『キングコング対ゴジラ』
> > 『ゴジラ対メカゴジラ』
> > 『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』
> > の3本です。どれが一番でどれが2番、とは決めかねますが。
> ふむふむ。やはり旧世代と新世代の違いですかねえ。

あまりこういうこと続けると脱線しそうですが、“GFWを好きな 人(嫌いな人)はこういうゴジラ映画が好きな人”ということが分 かるかもしれない、ということでレスさせて頂きます。
私のゴジラ映画ベスト3は
『ゴジラ』(もちろん初代)
『VSビオランテ』
『GMK』
です。

ワースト3は
『ミレニアム』『対メガロ』『オール怪獣』かな…。(10年前に 観たままのものもあるので今観たら評価が変わる可能性もあるんで すが)

私的にGFWは、ベスト5からは漏れますが、10位以内には入る かな…という感じですかね。
213
Re:大人の発 言?自分への言い訳? 殿様ギドラ

2004/12/10 16:03


男性 42歳 O型

げげげげ。
あのときお話ししたのが、放浪者さんでしたか!
web掲示板のお話もしたと思うので、私が殿様ギドラであること はお見通しだったんですね。(お人が悪い)
放浪者さんもワシントンポストの取材に応えればよかったの に・・・。

ずいぶんとスレッドが伸びたので、ちゃんとしたレスは新規記事で書きま すね。
191
ドラマとはなんぞや? WARASI

2004/12/09 20:07


男性 44歳 O型

「GFW」のドラマの件が話題に なっておりますので、私も参加させて頂きます。私も怪獣映画にもまずドラ マありき、、、なんて偉そうな事を言っておりますが、なにもメルトダウン がどうし た、国家間の紛争がどうしたとか、ステレオタイプのドラマをこじつける事 が大事だと、思っているわけではもちろんありません。本質はその映画を観 て「心の 琴線に触れるようなモノがあったか?」という事なんですね。だからだらだ らとしたドラマを求めている訳でなく、ほんの1分の描写でもドラマなんで す。たと えば、初代「ゴジラ」で燃える街の中で、子供を抱きながら「もうすぐおと うちゃんの所へいくのよ、、もうすぐ、、」と吐露する母親、「宇宙大戦 争」で死を 覚悟で戦闘ロケットで宇宙に挑むパイロットに悲しい眼差しを送る女性オペ レーター等は、ほんの一瞬の描写ではありましたが、その人たちの人生の バックを垣 間見せてくれる印象的なドラマでした。それは私達の想像力をも掻き立てて もくれる見事な演出力なんですね。たとえ、ゴジラ映画が90%怪獣のバト ルの映画 でもそれはそれで、素晴らしいエンターティメントだと思いますし、そう いった映画もたまには歓迎です。しかし、ほんの10%でもいいから、人の 人生や人間 臭さをあじあわせてほしかった。腕の良い監督ならそれが出来るはず、、本 田監督はやってきたのですから。そして、「GFW」がそれが出来ていたか という と、、、少なくとも私には類型的で、底の浅いものしか感じえなかったです ね。心に残るメンタルなものがほんの、1ファクターでもあれば、作品自体 にも風格 というものが少しは残せたと思えるのですが、、実に残念ですね。
192
Re:ドラマとは なんぞや? WARASI

2004/12/09 20:53


男性 44歳 O型

すんません、字を間違えました ですね、本田監督ではなく、本多猪四郎監督ですね。いやはや、私 とした事が、、失礼しました。
212
Re:ドラマとは なんぞや? 殿様ギドラ

2004/12/10 16:01


男性 42歳 O型

ドラマに関するWARASIさ んのご指摘に感謝します。

「ドラマがない!」と題した私の記事では、主にドラマを成立させ るための作法について書いてしまったようです。
確かにWARASIさんがおっしゃるように、時間をかけて過程を 描かなくても成立するドラマもありますね。
「ファイナル・ウォーズ」に人生や人間臭さを感じさせるものが あったなら、少しは風格が出たのではないかというご意見に同意し ます。
それが出来れば、より普遍的な作品になったでしょう。

とはいうものの、そんな人間描写なんかクソ食らえ、という発想で きちんとまとまっているかというとさにあらず。
困ったもんです。


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