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「海
底軍艦2005」ともいえる「GFW」ですので、轟天号についてのスレッドです。
(1)物語との絡み(旧と新の2艦あることも含め)
(2)デザイン
(3)造型(ミニチュア)
(4)演出(武装など)
という4つくらいのポイントに分けてみてはどうかと思うのですが…。
(1)物語との絡み
初見時から思いましたが、冒頭に旧轟天号VSゴジラ、という展開はいいと思います。
フラッシュバックとかで強引に入れているわけではなく、時間的にも最初ですし。
前にも書きましたが、“最後の希望”というほどの超兵器であることを強調するには、新轟天号登
場は中盤までとっておくべきだと思います。
意味としては轟天号(とゴードン)の強さをアピールするために対マンダ戦がある、というのは分
からなくはないのですが、ゴードンの優秀さに関しては、火龍など他にも艦があるわけですから、
対マンダ戦は火龍等で充分ではないでしょうか。
(2)デザイン
旧轟天号
デザインを作品ごとに微妙に変える、というのはゴジラやモスラ、ギドラを始め、映像作品の常套
手段ですから、全然問題ないと思います。私には「海底軍艦」にそれほど愛着がない、ということ
もありますが。
画面上ではよく見えませんが、パンフをよくみたら、木目という大戦時の軍艦のディテールと、現
用艦のセンサー風の艦橋、どちらともとれない昔のプラモのような砲塔がアンバランスに置かれて
いる感じでした。確かにここは太平洋戦争当時のディテールで統一すべきでしたね。
新轟天号
まず、「地中を掘れる構造ではない」というご意見には、確かにそうですね…というしかないで
す。
ただこれはデザイナーの新川氏の責任というより北村監督の意向で、準備稿では文句なく地中を進
める構造でした。ジェットモグラみたいな。たぶんシルエットが地味だ、ということで決定稿のよ
うになったのだと思います。
旧轟天号が潜水艦的シルエットだとしたら、新轟天号は軍艦的シルエット。
構造は同じく新川氏がデザインして、ゲーム「アヌビス」に出てくる空中戦艦と非常に似ているん
ですが…。
(3)造型
もとが東宝特撮映画史上でもトップクラスの微妙なデザインなので、さぞ立体化は難しかったこと
と想像されます。
胴体の3次曲面が絡み合う形状の再現は画面ではなんとも確認できませんが、とりあえずエンジン
ブロックはもう一回り小さく、かつ胴体に近い位置に配置したほうが良いように思いました。
ドリルに関しては、あの面倒なデザインをよくぞ!という感じです。
(4)演出
ドリルにある冷凍光線は、「海底軍艦」からの超兵器(武装)ですが、それが“メーサー”と改称
されているのは、おそらく「デストロイア」のスーパーX3からの流れでしょう。凍らせて、砕
く、というのは機龍と同じ発想ですね。(たまたまだと思いますが)
問
題の“ゴジラにエネルギーを与える”時に出てくる円盤ですが、これも「アヌビス」で主役機ジェ
フティが使う武装・ベクターキャノンと同じような位置で回転
します。意味不明なものではありますが、見た目の派手さだけはありますからね。どうせならバリ
ア発生装置とかにすれば良かったのに…。
母艦に着いた時に発射される対空レーザーのようなものですが、前にビデオアニメ「トップをねら
え!」第5話に出てくるバスターマシンとの類似を書かせて頂いたと思うのですが、それの元ネ
タってあるんでしょうか?たぶん昔のアニメか特撮ものにあると思うのですが…。
問
題の“飛べる/飛びそうかどうか”ですが、私は「海底軍艦」よりは飛びそうに思いました。発進
時の下方噴射もしっかり出てましたし、メインエンジンもしっ
かり加速時に噴射/光ってましたし。なにより、「GFW」のファンタジーとしてのリアリティレ
ベルからいうと、全然問題ない範囲だと思います。「84」や
「ビオランテ」に出て来たら私もツッコミますが。 |