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ゴ ジラ50周年
ゴ ジラFINAL WARSを語る掲示板
重 要なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかということであるA・ L・ハクスレー


505
閑話休題的に 殿様ギドラ

2005/01/15 10:07


男性 42歳 O型

着ぐるみミクロマン初代ゴジラを買っ ちゃいました。

パッケージの解説が泣かせます。
初代ゴジラに関する記述が極めて正確。
水爆実験の放射性因子を浴びて現れた伝説の怪獣とされています。
決して恐竜が巨大化したものだとかなんとか書いてないんです。

さらにこの初代ゴジラに入るミクロマン ケンの説明がまた素晴らしい。
ケンは無類の怪獣好きで初代ゴジラの大ファン、初代ゴジラの動きを忠実に 再現するそうです。
ああ、機龍の中にケンが入っていればなぁ。
508
Re:閑話休題的 に ねろんガボラ

2005/01/15 17:34


男性 20歳 A型

 僕は2月に出るという、決戦 ゴジとギドラのセットを狙っております。決戦ゴジ大好きなので楽 しみです。ゴジラの無垢さが最も全面に出てる感じがして感情移入 しやすいです。でも直立してるギドラはいかにもオモチャっぽくて いやかも。

  ゴジラってキンゴジまでは中島さんと手塚さんが分担して演じてる んですよね。どっちがどのシーンやってたか気になります。初ゴジ は足が短いせいか、建物が 足にひっかかって歩きにくそうでした。そういえばメガロゴジって 全部役者が違うのに動きの印象がほとんど変わらない気がします。 中野さんの演技指導はそこ まで徹底してたんですかね。中島さんと手塚さんも動きを合わせる 打ち合わせとかしたのかなあ。
520
Re:閑話休題的 に 殿様ギドラ

2005/01/17 14:55


男性 42歳 O型

むふふふふ。
三大怪獣ゴジラとギドラのセットも予約しております。
そりゃあもうキングギドラの(小さいけど)着ぐるみは手に入れね ばなりますまい。

私も手塚勝巳さんと中島春雄さん、どちらがどのシーンで演じてい たのか興味津々ですね。
ゴジラ役者というと中島春雄さんの名前が真っ先に出てきますけ ど、『モスラ対ゴジラ』あたりまでだったか、メインは手塚勝巳さ んだったという説もあるようで・・・。
514
神じら(ゴジラ) レグルス

2005/01/16 21:40


男性 28歳 A型

当たり前すぎて盲点になってた(?)ゴ ジラ・スレです。

私も殿様ギドラさんの「手塚監督が『モスラ対ゴジラ』を見返して……」発 言に触発されて、見てみました。
モスラの頭や足が動くことは、言われてみれば凄いのかもしれませんが、平 成のように動かなくてもあまり気にはなりませんでした。
まあこれも失われた職人芸の1つなんでしょうね。
しかし、CGで再現できるならともかく、ミニチュア(着ぐるみ)特撮を続 けている以上、特に操演に関しては職人芸が失われたことは、業界にとって は大きい損失でしょうね。
「世界大戦争」での航空機の編隊行動なども、本当に凄いです。(「ハワ イ・マレー沖海戦」とかは見たことないので)

確かにゴジラは立っているだけで絵になってました!
爪(指)を広げ気味にして、手を胸の辺りまで上げている独特のポーズもそ うですが、なによりデザインとして全ゴジラ中最高のバランス。
だからこそ絵になるのだと思います。

ビオゴジ以降のゴジラも確かに生物感を加味した素晴らしいできだとは思い ますが、そのほとんどが、動かないと魅力が出てこないようなプロポーショ ンなのです。
たぶん頭部および目を小さくしたことによって、キャラクター性も減少して しまったのではないでしょうか?

初ゴジも立った時の存在感というのは凄いですが、スーツのできのせいで劇 中であまり自在に動いていないことも併せ、どちらかというと彫像/シンボ ル的造型、という感じがします。

モスゴジは、昭和後期の子供のアイドル的な顔ではなく、静でも動でも魅力 を発揮する、やはりゴジラというキャラクター、造型の頂点でしょう。

ひるがえってファイゴジを見てみると、プロポーションはアクションの都合 で不問にするとしても(実際、ビオゴジ以降のゴジラの体型の変化はギミッ クやアクションに対応した結果の相違ですし)、顔の魅力のなさはいかんと もしがたいです。

平成ゴジラ以降から似た性格設定のゴジラを探すなら、やはり
「G×MG」のスーツ(顔)ではないでしょうか。
ミレゴジ系のスーツもあまり好きではないのですが、撮り方によって初ゴジ やキンゴジのフレーバーが覗く造型には、やはり脱帽せざるをえません。

動きではなく、スチールとして、主役であるゴジラを格好いいと思えるカッ トが1つもなかった、というのは「VSビオランテ」以降では初めてか も…。
北村監督も顔が“弱い”から、瞳に焔を燃やすことで強引に感情を表現しよ うとしたんでしょうかねぇ…。
521
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/17 14:57


男性 42歳 O型

そうですね。

チンピラくんがチンピラじゃなかったら、と思います。
体型の変化は私もそんなに気にならなかったほうなのです。
スチールで見るとやたらと脚が長くなった印象だったのですが、上 映中に体型が気になってしょうがないということはなかったです。

んが、あの顔はどうにもこうにも・・・。
猛々しいというのとちょっと違うんですよ。
これは主観が大いに影響するところなのできっちり説明するのは難 しいんですが、攻撃的な顔でありながら口元がだらしない(口の大 きさ?ライン?)ためにマヌケなのに気が短いと見えるのです。
目が小さすぎるのも問題なのか???
カットによっては目が影になって黒く潰れているところも多かっ た。

ゴジラのかっこよさが足りないのは映像上のことだけでなく、ス トーリーの組み立てにも関係するとは思いますが。
524
Re:神じら(ゴ ジラ) レグルス

2005/01/17 18:43


男性 28歳 A型

> これは主観が大いに影響するところなのできっちり説明するのは難しいんですが、攻撃的な顔でありながら口元がだらしない(口の大きさ?ライン?)ためにマヌケなのに気が短 いと見えるのです。

キンゴジとビオゴジの1号スーツの悪いところを併せたような感じ になってますね。
猫の額のように頭の上半分が小さいのに、そこからモスゴジのよう なシワがないのっぺりした大口、という上下のアンバランスさが大 きな要因かと思います。
目が小さいのは、ビオゴジでもそうだったですし(しかも白目な し)、それほど問題ではないと思いますが…。

格闘用ということを抜きにしても、プロポーションそのものは悪く ないと思います。
特に後ろ姿はビオゴジ風の背ビレおよび頭部への突起のつらなりな ど、かなり格好いいバランスに仕上がっていますし。

復讐とか仕返しとか恨みとか怨念とか、という今回のゴジラのテー マを考えると、GMKゴジのような顔のほうが、テーマも近いし (^^;)、適当だったように思えますけどね。

529
Re:神じら(ゴ ジラ) おせっかい

2005/01/18 22:15


男性 10歳以下

これは最近のゴジラスーツに多 く見られる特徴と思うのですが、口が大きく切れ込む結果噛むため の筋肉の場所がないために、かえってひ弱に見える。
その欠点を全身に広げたような感じに思えました。全体に華奢な感 じで、エネルギーを感じない。
538
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/19 11:21


男性 42歳 O型

おせっかいさん、再びのご投稿 に感謝します!

今後もよろしくお願いします。
539
Re:神じら(ゴ ジラ) ラドン至上主義者

2005/01/19 16:04




爬虫類の咬筋は顎骨の内側に付 いていますので、
VSゴジラは哺乳類系に見えるのです。
541
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/20 09:46


男性 42歳 O型

>ラドン至上主義者さん
VSゴジラが哺乳類系に見える結果になっているのも考えてみれば おかしな話なんですよね。
初代や二代目の設定は爬虫類から哺乳類へ進化する過程にあった動 物ということですが、
VSゴジラは恐竜が変異したものですから、骨格や筋肉の付き方は 恐竜に準じていなければならないはずなのに・・・・。
530
Re:神じら(ゴ ジラ) KJ

2005/01/18 23:49


男性 37歳 B型

GFWのゴジラの造形は正直い ただけません。まず記念大作にしては
あまりに品のない、安っぽい作りの印象を受けます。
管理人さんが、「チンピラ」と称してしまうお気持ち、よく判りま す。
ツラ構えが下っ端の悪者なんですよねぇ。

もう少し凶悪さを湛えつつ重量感を持たせる事は出来なかったもの か。

GMKも原点に還った感じを狙ったデザインなのは判るんですが、
あの造形でバラゴンを踏みつける度にバランスの悪そうな頭部がグ ラグラ
動くのを見たら、正直興ざめ感は否めません。

個人的には、ビオゴジか、VSギドラの造形がまだ一番マシかな、 と
思えてしまいます。(平成の中では)
ミレニアムは、割と良いとは思いますよ、あの「背びれ」以外 は・・・
何であんなプラスチック感丸出しにしていたのか、未だに理解に苦 しむ。

(全然関係ないですが、レグルスさんの「世界大戦争」レビュー、
アマゾンで拝見しました。機会があったら私の拙いレビューもご覧 下さい)
540
Re:神じら(ゴ ジラ) レグルス

2005/01/19 22:19


男性 28歳 A型

> (全然関係ないですが、レグルスさんの「世界大戦争」レビュー、
> アマゾンで拝見しました。機会があったら私の拙いレビューもご覧下さい)

恐縮です。
アマゾン版は不満点を省略することが多いので、私のHPの方もご 覧頂けると嬉しいですが…。
「モスラ」も久々に見てアマゾンに書きました。(HPの方にも感 想書いたんですが、こっちは結構ツッコミ入れてます(^^;)) 数日経たないと載らないと思いますが。

そのKJさんのレビューですが、「KJ」というお名前でアマゾン にあるのですか?
KJさんのHPかウェブログにあるのでしょうか?

脱線ついでに……
『本多猪四郎 「ゴジラ」とわが映画人生』を読んで、
本多監督がいかに人間ドラマをしっかり描こうとしていたか、
改めて分かりました。

北村映画と本多映画を比較してもしょうがないんですが、
本多監督はやっぱり真摯に怪獣映画を作っていたんですね…。
映画に対するスタンスが全然違います。
このあたりは『「映画」とは何か?』という問題にも関わってくる ので、殿様ギドラさんのリードがあるまで話を進めるのは保留して おきますが…。
542
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/20 09:49


男性 42歳 O型

> このあたりは『「映画」とは何か?』という問題にも関わってくるので、殿様ギドラさんのリードがあるまで話を進めるのは保留しておきますが…。

GFWに感じる問題点はゴジラ映画にとどまらず、劇映画全般の話 になってしまいます。
主な劇場での上映が終わってしまったので、世間の熱が冷める前に そこまでの話になんとか持っていきたいとは思っています。
547
Re:神じら(ゴ ジラ) KJ

2005/01/20 18:46


男性 37歳 B型

確かに、アマゾンのレビューは 字数制限がネックで中々書きたい事が
書き切れないですよね。
ちなみに私は「kakuji」というHNで書かせて頂いておりま す。
(よって、通常HNは”KJ”としております)
まだ世界大戦争のレビューは載ってきてないと思いますが、結構打 ち間違い
等多く、舌ったらずな内容もあり自分としても歯がゆいです。
よろしければ「参考になった」を押してくださいね。特にけなし系 の内容
は不評ですので。目指せ、ベスト500入り(笑)

是非一度レグルスさんのHPも拝見したいと思います。

話が逸れてしまいました。(管理人さん、すいません)

本多監督の件の本は、私も持っております。人柄の誠実さが伝わる 良い本
ですね。怪獣映画といっても、多分にパニックシミュレーション的 な
要素があるわけで、そういう作品にああいった真摯な創作態度で望 まれた事
が、結局後年の作品評価に結びついているのだと思います。

加えて、戦争体験というのはやはり大きいでしょうね。
551
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/21 10:39


男性 42歳 O型

KJさんもレグルスさんも幅広 くご活躍ですね。

アマゾンの『世界大戦争』DVDデータ、上映時間が間違っている のが気になって気になって・・。
読者による修正も出来るんですが、やったほうがいーのかな。

コンスタントにご投稿くださる方同士のコミュニケーションなら、 多少脱線しても構わない、というか多少の脱線があったほうがゆと りが生まれて雰囲気がなごむので助かります。
どうぞお気になさらずに。

初投稿でGFWへの意見も書かずにいきなりサイトの宣伝なんてこ とになると「ちょっと待ってくださいよ~」(くりーむ有田)です けど。

『世界大戦争』も語りたい作品だよなー。(映像作品掲示板のほう でDVD版についてちょっとだけ書いてます)
526
Re:神じら(ゴ ジラ) ねろんガボラ

2005/01/17 20:40


男性 20歳 A型

 モスゴジはあらゆるアングル から魅力がビリビリ滲み出てきますね。モスラの卵の孵化機に尻尾 を喰らわせる直前、わずかに首を振るだけでなんと絵になること か!!

 今年のゴジラはアングルによっては頬の面積がやたらに広い上、 細目のせいでなんかチンピラっていうかマンガとかに出てくる中国 人みたいです。弁髪つけたれ。

 横から見ると顔が細いのに、前から見るとなぜか頭でっかちで、 首も太く長めなせいか、等身が低い割に体が細く見えてどうも不格 好に見えます。体は昭和時代、首はVS,顔はミレって感じで、ツ ギハギっぽいんですかね。

 肩を揺らしながらのっしのっし歩くのが軽快でいいんですが、 ちょっと動物っぽくないですね。中身が東映の人だからでしょう か。

 ゴジラってキンゴジみたいに日本の風景をのんびり歩き回ってる 様子も大きな魅力に思えるので、近作のように戦ってばかりでは もったいないなって思います。
543
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/20 09:50


男性 42歳 O型


>  ゴジラってキンゴジみたいに日本の風景をのんびり歩き回ってる様子も大きな魅力に思えるので、

それそれ!
もっとゴジラを多角的に描いて欲しいのよ!!!

591
Re:神じら(ゴ ジラ) みずさわ慶希

2005/01/25 14:23


男性 19歳 O型

今回のゴジラ、一部では「お狐 さま」と呼ばれてるらしいですね。確かに細めの顔、突き出た口、 釣り目など、キツネ的な要素が強いです。
私自身はそれほどひどいとは思いませんが、かと言って「素晴らし い!」と言う程でもないのも本心です。

ただ、今回のゴジラの最大の特徴は「とにかくスピーディ」、これ に尽きるわけで、じゃあ過去のゴジラに今回のような動きをさせた らどれが一番似合うのだろうか、と本を見てみると…いませんね。 どれもこれも、スピーディな動きが想像出来ないんですよ。
まあハナから「重厚な動き」を前提にデザイン・制作されたわけだ から当然と言えば当然なのですが。

ゴジラに素早い動きをさせるには、やはりまずああいう細い顔にな るのは必然なのかな、と思いました。ハリウッド版ゴジラも正面か ら見ると薄っぺらい顔してますし。

今回のゴジラに関して「ここはイイ!」と思ったのは、目の部分に 時折影が出来る所。
モンスターXが降りてくるシーンでは、アップになったゴジラの目 が完全に影に隠れ、Xが着地した瞬間に影が取れて前方を睨んだ目 が露わになる、というのがすごくカッコ良かったです。

でもこういう見せ方って、いかにもマンガ的というかアニメ的です よね。加えて、ことさら怪獣の巨大感を強調しない(しようとしな い)バトルシーンといい、やっぱり北村監督はアニメ世代・ゲーム 世代の人なんですよ。
私もまさに“それ”なんで。だから『GFW』は私と波長が合った んでしょうね。
592
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/25 18:06


男性 42歳 O型

スピーディな動きをする、とい うところからあの顔をよしとする受け止め方もあり、か・・。
うーーん、うーーん。
作品に合わせて顔も変えるという演出の一環としては認めざるを得 ない??

そうなのかなぁ。
596
Re:神じら(ゴ ジラ) おせっかい

2005/01/25 19:56


男性 10歳以下

この映画の撮影はミニチュア撮 影で すが特撮ではない。歩行時の角加速度は動歩行である限り重力の接 地点周りのモーメントに比例し、慣性モーメントに反比例するわけ ですから、結果スケールの 平方根の高速度撮影が元来は全シーンに必要なわけです。それをや らず、それを補償する努力もしない本作の撮影は特撮とは言えませ ん。

です からいやしくも表現にリアリティーを求める立場をとる限り、本作 の怪獣の動きがスピーディーであったというべきではない。実際に は撮影時の俳優の動き、た かだか20km/h程度の速度であって、従来の作品での歩行速度 約10okm/hを大きく下回っているというべきだし、実際にそ う感じていたはずです。

怪獣といえない怪獣に怪獣の顔と言えない顔を付けたのだから一見 にあって当然ですが、それは怪獣としての評価とは無関係でしょ う。

そ れに話は変わりますがアニメでは、動きのスケール感はアニメー ターのセンスでsぎなわれてるのであって、すくなくともちゃんと したアニメーターは巨大ロ ボットや巨大生物をコマネズミのようにちょこちょこと動かしたり はしないはずですがどうでしょうかね?そういう意味では本作の特 撮は確実にアニメ以下で す。
この記事へのレス
597
Re:神じら(ゴ ジラ) だがや

2005/01/25 20:30


男性 45歳 O型

 今回の作品では格闘家が何人 か出ています。このことでツリーを立てても良いのですが今回はゴ ジラについてです。
今回ゴジラがマウントポジションをとるシーンがありました。
ご存知の方も多いと思いますが、これは総合格闘技のなかできわめ て優位とされる馬乗りの体勢をさします。
馬乗りといっても下になった方が股関節で相手を胴締めすれば上に なった相手の自由を奪い下から関節技を仕掛けられます。これは ガードポジションといって下になった方が優位になります。
ゴジラがやったように上になった方が相手の腹の上に乗れば胴締め されませんから一方的にタコ殴りにできます。この体制になったも のは8割がた勝利したといえます。

 しかし、これは腕2本脚2本の人間が発展させてきた格闘技術で あって長い尾があったり口から放射能火炎を吐いたり、その他様々 な特殊能力を持つ怪獣たちにこうした格闘技術を使って欲しくはあ りませんでした。
下半身がスリムな今回のゴジラ、その意図がゴジラに格闘技をさせ たかったからではないかと疑ってしまいます。
総合格闘技はそれですばらしいジャンルですが、ゴジラがそれをす ると怪獣映画よりも総合格闘技のほうが凄いと思っているのではな いかと疑ってしまいます。
はっきりいってそんな監督には怪獣映画を撮って欲しくなかったで す。

611
Re:神じら(ゴ ジラ) 殿様ギドラ

2005/01/26 17:48


男性 42歳 O型

>だがやさん
おっしゃることよくわかります。
怪獣の格闘と人間の格闘、そこには違いがなければならない。
GFWでは怪獣にプロレスをやらせよう、という考えがあったそう ですが、そのプロレスというのが人間のプロレスをなぞるものだっ たこと、残念です。
600
Re:神じら(ゴ ジラ) おせっかい

2005/01/25 22:56


男性 10歳以下

追伸:
要するに速かったのではなく、ちょこまかしてたんです。ですから ネズミ顔が似合う(ガンバの冒険というアニメの、ノロイというイ タチにそっくりといった人がいました。2ch方面だったと思いま すが)わけですね。
522
カマキラス 殿様ギドラ

2005/01/17 15:03


男性 42歳 O型

カマキラスにもスレッドを立ててあげま しょう。

これは兄貴赤さんから直接うかがった話ですが、カマキラスの動きがカマキ リというよりハエじゃないかと感じたそうです。

言われてみれば確かにそうで、オリジナル版カマキラスはあんな飛び方はし ませんでした。
もちろん怪獣ですから実在のカマキリと同じ動きをしなければならないとい うことはないでしょう。
でもそこはやはり演出としての「らしさ」をもっと追求して欲しかったとこ ろ。
「ロミュランの遮蔽装置」で消えるのもなんか変でしたが。

それから、いくらザコ扱いでも鉄塔が胸に突き刺さって絶命というのはあま りにも安易では?(怪獣ってそんなのが刺さっちゃうの?ならエクレールの ミサイルで死になさいよ)
525
Re:カマキラス レグルス

2005/01/17 18:58


男性 28歳 A型

> これは兄貴赤さんから直接うかがった話ですが、カマキラスの動きがカマキリというよりハエじゃないかと感じたそうです。

エクレールに取り付いた画が間抜けなせいもあるんでしょうが、プ ロポーションとして頭部が大きすぎるのが大きな問題です。
轟天号の変更点には何も感じなかった私ですが、このカマキラスに 関しては元祖のデザインで何の問題もなかったと思うのですが…。
長い足とか、充分格好いいし。

発想はともかく、上がった画があんなに間抜けなら、没にすべきで はないでしょうか?
シチュエーションを活かすなら、接近するカマキラス、驚愕する艦 長たち、艦体装甲にめり込むカマキラスの足、顎を開くカマキラス の顔アップ、振り回される鎌、などという短いアップのカットの連 続で見せる、という方法もあったはずです。

> 言われてみれば確かにそうで、オリジナル版カマキラスはあんな飛び方はしませんでした。

飛びましたっけ?(^^;)
全然覚えてない……。

> 「ロミュランの遮蔽装置」で消えるのもなんか変でしたが。

一瞬何が起こったのか分かりませんでした。
木々の間に潜んでいたのかとも思いましたが…。
カメレオンならともかく、カマキリが消えるというのはどうなんで しょう?
カマキリに似た、小枝に擬態する昆虫がいますが、もしかしてそれ から連想したんでしょうか?(強引というや飛躍しすぎですが)

> それから、いくらザコ扱いでも鉄塔が胸に突き刺さって絶命というのはあまりにも安易では?(怪獣ってそんなのが刺さっちゃうの?ならエクレールのミサイルで死になさいよ)

いちおう外骨格ですしね。
まだアンギラスの腹部とかなら分かりますが…。
527
Re:カマキラス 兄貴赤

2005/01/17 22:59


男性 44歳 O型

折角カマキラス スレを立ち上 げていただきましたので・・・

私は別にカマキラスに特別な思い入れがあるわけでは無いのです が、今回のカマキラスは、ちょっと酷いのではないかと思うので す。

空を飛ぶ様子は、メガギラスの様であり、ハエの様でもあります。
特撮担当の方は、カマキリを見たことがあるのでしょうか?
ま、怪獣ですから、カマキリと同じにしろとは言いませんが、で も、基本はカマキリなのですから、「らしく」演出するべきでしょ う。

カマキリは飛ぶ事は得意ではないのですよ、飛んでも短距離をゆっ くりまったり飛ぶものなんですよ。
獲物を捕まえる前は、とてもゆっくり移動して(歩行です)、捕ま える瞬間素早く動くのです。
その様にしろ!とは言いませんが、あれではカマキリがベースの怪 獣には見えないです。

造形もずんぐりむっくりで、カマキリ特有の細さ、華奢さがないで すし・・・
537
Re:カマキラス 殿様ギドラ

2005/01/19 11:18


男性 42歳 O型

エクレールにとりついたシー ン、ダメダメでしたねぇ。
レグルスさんがおっしゃるように丁寧にカットを積み重ねてカマキ ラスとエクレールの「攻防」というものを見せてくれればいいの に。
絵コンテではある程度描かれていたようですが・・・。

造型への不満は私もレグルスさんや兄貴赤さんに同意です。

(オリジナル・カマキラス、飛んでますよ~。悠然、という感じの 飛びです)


585
Re:カマキラス みずさわ慶希

2005/01/24 18:57


男性 19歳 O型

> エクレールにとりついたシーン、ダメダメでしたねぇ。

さ しもの完全肯定派の私でも、あのシーンはいただけませんでした。 何だか江戸時代のからくり人形みたいでしたね。「巨大な空中戦艦 の上に同じ大きさのカマキ リがとまってる」という、無闇にパワフルでバカバカしくて、私的 にはすごくツボなシーンにな…るはずだったのに。残念。
ビルのてっぺんに乗っかってクビをキョロキョロさせるシーンは非 常に良く出来ていたので(いかにも“虫っぽい”動きだった。まあ 実際のカマキリはあんな動きしないんだけど)、エクレール上のカ マキラスもCGで作れば良かったのになあ。
586
Re:カマキラス 殿様ギドラ

2005/01/24 19:45


男性 42歳 O型

そーっすねぇ。
適材適所という言葉もあるわけで、ギニョールの楽しさも私は認め ますけれど、エクレールに取りつくカマキラスは観客をニコニコさ せるシーンじゃないと思いますね。
CGカマキラスのほうが効果的だったんじゃないかと思いますよ。
544
ミニラ 殿様ギドラ

2005/01/20 10:06


男性 42歳 O型

ストーリー面の話ですでにいろいろ意見 が出てしまったミニラですが、ミニラ限定のスレッドも作ります。

デザインや造型にはそれほど不満はありませんでしたが、あの着ぐるみで役 者さんと一緒に「本編」に登場させてしまったのは相当な冒険、というか蛮 行かも。
ぬいぐるみショーになっちゃいました。

着ぐるみで生物を表現する場合、よほど照明やカメラワークで補助してやら ないとリアリティに無理が出てくるんじゃないでしょうか。
『緯度0大作戦』のグリホンも檻の中にいるときはずいぶんしょぼく見えま すが、特撮シーンに登場するようになるとそれなりに見えます。

という問題より以上に、ミニラに対する改変(最初の大きさや巨大化能力) は理解できません。
まったく同じストーリーであっても、最初からオリジナル通りの大きさで成 立させられたでしょう。
ミニラに人間に対する敵対心がないのであれば、たとえ人間よりはるかに大 きくても猟師に銃を向けられたときにおびえて構いませんし、
その後、ミニラは歩いて移動、一緒に人間は車で移動、ということで問題な しです。

『ゴジラvsメカゴジラ』でベビーゴジラの大きさを人間大としてしまった のと同じ安易さを感じました。
感情移入を容易にするために人間との距離を近づけたかったのでは?

オリジナル・ミニラがなぜ「怪獣サイズ」だったのか、『怪獣島の決戦ゴジ ラの息子』を見直して、よーく考えろと言いたいです。
(いくら仲良しになっても怪獣と人間の間には超えられない溝があるんです よ)

もちろん何の説明もなしに設定を改変していることでアウトなんですけど ね。
546
Re:ミニラ 兄貴赤

2005/01/20 16:21


男性 44歳 O型

今回の映画では、ミニラとゴジ ラの関係が一切語られていないですよね。
私達は、過去の作品からゴジラの息子であると知ってはいますが、 それにしては大きさも人間サイズだし、昨今の作品では平気で怪獣 の設定を変えてしまうので、このミニラはどの様な設定なのか理解 出来ないのです。

最後になんらかの説明シーン(セリフでという意味ではない)があ るかと思いましたが、ゴジラの前に仁王立ちになって、そのあと一 緒に帰っただけです。
なんだか、全然わかりません。

しかし、パンフレットのミニラ紹介欄には「ゴジラの子供である」 とキッパリ明記してるのですよ。
そうなると、ミニラが単独で富士山麓にいたのか理解できない し・・・
548
Re:ミニラ レグルス

2005/01/20 23:22


男性 28歳 A型

> デザインや造型にはそれほど不満はありませんでしたが、

私にはガチャピンに見えてしょうがなかったです(^^;)
銀残しのせいもあるんでしょうが、妙に緑っぽくて…。

> 『ゴジラvsメカゴジラ』でベビーゴジラの大きさを人間大としてしまったのと同じ安易さを感じました。

何回も観ているとOKになってしまってるんですが、
初見では違和感ありますよね…。
『GODZILLA』の赤ん坊ゴジラとはいったい何が違うのか、
よく研究する必要があるんじゃないでしょうか?
たぶん体表のツヤや、目に原因がありそうですが。

> 感情移入を容易にするために人間との距離を近づけたかったのでは?

確かに『GFW』での、ゴジラを説得する、というミニラの役割か ら逆算的に考えると、
・ミニラには人間の気持ちが分からなければならない
→人間との接点が必要
→でもじっくり描いている時間がない
→怪獣サイズでそれをやると大変なので、人間サイズにしてしまお う
→人間サイズなら、“なんとなく”意志疎通が簡単“そうだ”
という安易な計算を感じます。

最後のゴジラの「人間への許し」をテーマにしたいなら、
ミニラを大きく扱って、
『フランケンシュタイン対地底怪獣』のような異形生物と人間との コミュニケーションを通じて人間の良さをミニラからゴジラに伝え る、という物語として積み重ねが必要でしょう。

かねがね『GFW』は「通常の3倍」(『ガメラ2』より。このセ リフ好きなんです(^^;))
の作品だと思うんですが、
・登場怪獣
・設定
・展開(プロット/イベント/物語)
・アクション
・テーマ
そのどれもが映画3本ぶんを1つに詰め込んでいて、しかもその取 捨選択を間違えているもんだから、これだけ破綻した作品になって しまったんでしょう。

ミニラ絡みでいえば、このうちの“テーマ”に該当しますが、
・人類対X星人
・ゴジラ対怪獣軍団
・ゴジラの人類への許し
の3つのテーマのうち、3つめを担っているのがミニラ(だけ)な んですね。

ミニラって作中では何も魅力的に描かれていないので、必然的に演 出やテーマ論になってしまうようです。

放射火炎が輪っかから線になるのも『ゴジラの息子』を見ていない 人には何のこっちゃ、という感じですしね。
552
Re:ミニラ 殿様ギドラ

2005/01/21 10:40


男性 42歳 O型

>兄貴赤さん

ミニラの扱いも酷かったですねぇ。
重要な役割なのに、ただうろうろしているだけで何も描かれない。
泉谷しげるおじいちゃんに「こいつの名前は何だ」と聞かれて子供 が「ミニラだよ」と答えているので、
あの世界では既知の怪獣ではなかろうかと思わせるところもありま すが、
それなら子供の口からゴジラの子供だよ、と言わせても良かったか もしれません。
ゴジラがアンギラス・ラドン・キングシーサーと戦っているところ に居合わせているのですから、言わせるチャンスはあったでしょ う。

最後にゴジラと同様の放射火焔を吐いてみせるところでゴジラとの なんらかの関連は伝わりますが、あれではなんのことやらわかりま せん。

>レグルスさん

GFWのエンディングが
>・ゴジラの人類への許し
であることはゴジラ映画最終作にはふさわしいと言えます。
ならば、全体のストーリーはゴジラと人類の戦いでなければならな いし、ミニラと人間の交流を丁寧に描かねばならないというのはレ グルスさんと同意見です。

GFWも、全体の構成をあまり考えず場当たり的に組み立てた作品 のように思えます。

(さーて、X星人もカイザーギドラも殲滅したぞ。ゴジラをどう やって退場させようか。あ、ミニラを出してきて「戦いはやめろ」 と言わせようか。いーね、それいただき。平和を訴える高尚な映画 になるじゃん)
なんて。
562
Re:ミニラ KJ

2005/01/22 02:02


男性 37歳 B型


> 最後にゴジラと同様の放射火焔を吐いてみせるところでゴジラとのなんらかの関連は伝わりますが、あれではなんのことやらわかりません。

> GFWのエンディングが
> >・ゴジラの人類への許し
> であることはゴジラ映画最終作にはふさわしいと言えます。
> ならば、全体のストーリーはゴジラと人類の戦いでなければならないし、ミニラと人間の交流を丁寧に描かねばならないというのはレグルスさんと同意見です。
>
> GFWも、全体の構成をあまり考えず場当たり的に組み立てた作品のように思えます。

結局そういう風に感じてしまうんですよね。他の平成作品にも言え る事
ですが;
あんな事もやりたい・こんな事もやりたい・こんなストーリーにし てみたい
・こんなのも出そう・・・

どんなアイデア/設定/試みでも良いですけど、頼むから誰か東宝 関係者で

「こんなに色々やれるのか?この時間と予算の中で観客の鑑賞眼に 堪えうるまともなレベルに仕上げる事が出来るのか?もう一回的を 絞って丁寧に作る
事を考えろ」

って言ってくれよ!って感じです。
563
Re:ミニラ おせっかい

2005/01/22 03:36


男性 10歳以下

ミニラの問題点は何も言えてい ない ことではなく、50年のゴジラの怒りが子供が通せんぼしたくらい で収まる程度のことであったと雄弁に語っていることです。ミニラ はただ現れ、ただうろつ き、ただ通せんぼをして即座に許される。その欠落のなんと雄弁な ことか!エンディングでゴジラが人類を許してしまったとすれば、 それはなんと悲しいことで しょうか。

この映画ではちゃちなミュータント兵により怪獣の強さが否定さ れ、それによりゴジラの強さも結局否定され、ゴジラの怒りも否定 され、つまるところ強い怒れるゴジラはいなかったといういわば夢 落ちのような最後となっている。

565
Re:ミニラ 殿様ギドラ

2005/01/22 12:03


男性 42歳 O型

おせっかいさんのおっしゃると おり、
作品の表現をそのまま受け止めれば、描かないという姿勢にも意味 があるわけで、さしたるバックグラウンドもなくゴジラがミニラに 制止されてしまうなら、ゴジラの存在も感情もその程度のものだと いう表明になりますね。

封切り直後の投稿「ゴジラがかわいそうだ」と題した私の一文での 最後のくだりはおせっかいさんが指摘したゴジラ軽視を感じ取って のものだったようです。
568
Re:ミニラ ルー等級つつ大臣

2005/01/22 13:39




唐突な登場の仕方といいいきな り等身大で設定を改悪してるところといい私にはぶーすかに見えま した。
こ のキャラクターも監督に丁寧な描写で描くということをしなかった (というかもともとする気がなかった?)のでこのミニラがゴジラ の息子という根拠が全く見 えませんでした。せめて両者が引き合うように接近したとか劇中で こいつがゴジラの息子だという台詞があればまだ理解は出来るんで すけどね。
573
Re:ミニラ みずさわ慶希

2005/01/23 18:38


男性 19歳 O型

パンフではともかく、映画の中 では「ゴジラとミニラが親子」という事は全く描かれていないし説 明もされてないし(なのでこの二頭が親子か否かを問う事自体が無 意味)、またあのラストも、別段この二頭が血縁関係になくとも十 分成立していると思います。
北 村監督がラストシーンに関してインタビュー上で言っていた「子供 たちが体を張って争いを止めようとしているのに、それでもお前ら 大人たちはまだ殺し合う気 か?」というコメントを受ければ、さしものゴジラも矛を収めて然 るべき、と私は思うのですが。ゴジラは“怒りの化身”ではありま すが、決して“邪悪”では ないですから。

あと、「ミニラの登場が唐突」との指摘ですが、そりゃあ世界にあ れだけ怪獣がいるのですから(オープニングにもゲゾラやら チタノザウルスやらも姿を見せてるし)、富士山中にミニラがいて もおかしくはないでしょう。こういう「怪獣が普通に存在する世 界」ってちょっと憧れるな あ。『ウルトラマン』みたいで。実際には大迷惑なのだろうけど。
576
Re:ミニラ おせっかい

2005/01/23 21:46


男性 10歳以下

えええええっ
子供でもなんでもない、ただサイズが小さいだけの生き物が通せん ぼしただけでやめちゃったんですか。
それでは怒る怒らない以前に単に暇つぶしで人間を踏み、焼いてい たと言うことになるのでは。

”仲間は見殺し”がデフォルトの映画ですから、そうであっても矛 盾と言うことは無いでしょうが、やっぱり変ですよね。
579
Re:ミニラ Lans

2005/01/23 22:51




横槍すいません。
一言

> 「子供たちが体を張って争いを止めようとしているのに、それでもお前ら大人たちはまだ殺し合う気か?」

これは非常に良い表現ではあると思うのですが…
劇中、ゴジラとミニラの関係を明示せず、さらにみずさわさんは
「血縁関係がなくても十分成立してると思います」
と仰っておりますが…

血縁関係なしで、ゴジラはいったいどうして
「ミニラが子供の怪獣だ」と判断したのでしょう?

単に小さいから?
ならば、カマキラスだって随分と小さいですよ。

劇中ミニラが成獣ではないとの説明さえも一切なしです。
このような最重要な基本事項の未説明がGFWには多すぎると思う のです。

ちなみに、ウルトラマンのピグモンですが
あれ子供でしょうか?大人でしょうか?

私には判断できません
(劇中に表現してませんから…)
(風船でよろこぶというのは、単なる動物的な表現と思ってま す。)
(犬猫だって成獣もじゃれますから…)

あのミニラが子供なのかどうか?
相手は人間じゃなく怪獣です。
説明しなきゃ全くわからないと思います。

よって私にとって、あのラストシーンは成立しない。
いや…出来ないと判断せざる得ないです。

怒りの化身ゴジラにとって、己の前を塞ぐものは、その全てを排除 する…
少なくとも、今回の作品はゴジラをそのように演出し続けていまし た。
(これが良いか悪いかは別として…)

そのゴジラを、なんか判らない小型怪獣が止める…
それまでの全ての演出ををひっくり返してです。

これを観客が理解するのは、それなりの説明が必要でしょう。
それを投げっぱなしで終わるというのは、作品としてどうなのか?
観客やユーザーをほっぽといて良いの?
という事なんです。

これは作品が面白かった、面白くなかったとは別次元で
「プロとしてどうなの?」
と私は同じエンタテインメント業界に生きるものとして問いたいで す。
584
Re:ミニラ 殿様ギドラ

2005/01/24 13:35


男性 42歳 O型

ミニラそのものからはちょっと 離れますが、

>おせっかいさん

>”仲間は見殺し”がデフォルトの映画
私もそうなんじゃないかと疑っていました。
現在執筆中のシナリオ・絵コンテを読みながらのGFW詳述におい て、
尾崎と風間の優しさ問答に持った疑問として同じことを書いていま した。
作品を貫く倫理観とでもいうべきものが、私には人として納得でき なかったという感想もあります。

>Lansさん

>これを観客が理解するのは、それなりの説明が必要でしょう。
>それを投げっぱなしで終わるというのは、作品としてどうなの か?
>観客やユーザーをほっぽといて良いの?

同感同感!この問題が根深いのです。
ミニラだけでなく、さまざまな場面に同様の不手際があります。
そしてこれまでのギドラの巣特撮祭新作ゴジラ映画を語るのログを 読んで頂ければ解るとおり、GFWだけでなく最近のゴジラ映画は そんな不手際が目立つ作品ばかり。
納得できねぇ!
545
怪獣映画?ゴジラ映画? 殿様ギドラ

2005/01/20 10:45


男性 42歳 O型

GFWでの怪獣の話総まとめスレとし て・・・・。

GFWのストーリーはあくまでも地球人類対X星人です。
怪獣たちはX星人や地球人の手駒なのです。
モスラのみ立ち位置が違っていますが、ストーリー上の役割はガイガンを倒 したことだけ。
(小美人はお守りをくれますが)

怪獣が主役にはなっていない。
ないし、怪獣をあまり重要視していない。
それは怪獣描写に粘りがないことからも感じられる。

過去のゴジラ映画にも似たような作品はありました。
一番似ているのは『怪獣大戦争』でしょう。
怪獣が主役たり得ていない。
そこで『怪獣総進撃』ではコントロールを離れた怪獣たちが自主的に行動す るシーンにドラマの転換点(キラアクの基地に殴り込み)を作ることである 程度補っています。
とはいえ、どちらも怪獣描写がGFWのように表面的ということはなかっ た。

ゴジラ映画という観点ではどうか。
いま挙げた二作品は、ゴジラ映画以外にも怪獣映画がコンスタントに作られ ていた時代の作品です。
ゴジラのみをスター扱いしていたわけではありません。

作り手がストーリー上ゴジラの重要度をどのように捉えていたか、映画のタ イトルを見れば一目瞭然。
タイトルに「ゴジラ」という言葉が入っていないものが多数あります。

『三大怪獣地球最大の決戦』(再映版ではタイトルを変えられて「ゴジラ」 の名前が入りますが)
『怪獣大戦争』
『怪獣島の決戦ゴジラの息子』(ゴジラという言葉はありますが、「の息 子」となっているのでミニラのみを指しています。もし、「ゴジラと息子」 なら意味が変わる)
『怪獣総進撃』

これらの作品ではゴジラも怪獣たちの内の一匹であって、格別に重く扱って はいません。(怪獣同士の中で順列をつければゴジラを重く扱っているのは 確かだが、劇中の人間たちがゴジラのみを別格扱いしてはいない)
厳密には、ゴジラが主役の映画ではないと言っていいでしょう。
(ゴジラファンの一部から嫌われている作品が多く含まれていますね)

しかし、ゴジラが主役というわけではないよ、という看板の下に公開されて いるのですから問題ないのです。
(『キングコング対ゴジラ』や『モスラ対ゴジラ』もストーリー上丁寧に追 いかけるのはキングコングやモスラである。ちゃんとタイトルが中身を表し ているのだ)

現在、ゴジラシリーズというとなにがなんでもゴジラが中心であり、ファン の動向も「ゴジラゴジラ」の大合唱。
そんな中、GFWはゴジラ生誕50周年記念作品であり当面の最終作という 格付けをされタイトルが『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』。

出来上がった作品、これでいいんでしょうか?
549
Re:怪獣映画? ゴジラ映画? レグルス

2005/01/20 23:28


男性 28歳 A型

> 怪獣が主役にはなっていない。
> ないし、怪獣をあまり重要視していない。
> それは怪獣描写に粘りがないことからも感じられる。

すいません、時間がないのでひとことだけ。

今回の怪獣の扱われ方、ダイナミックプロ作品や横山光輝作品にダ ブります。
(私が見たのは数年前のオリジナルビデオ作品ですが)
悪の首領が、「機械獣○○よ! マジンガーをやっつけろ!」って やつです(^^)

X星人が怪獣を召還してゴジラにぶつける、というのはそのパロ ディなのかもしれません。
北村監督はちょうどそういう世代っぽいですしね。
550
怪獣映画? ゴジ ラ映画? みずさわ慶希

2005/01/21 01:16


男性 19歳 O型

内容におけるタイトルの真偽性 云々 はともかく、「シリーズ最後がコレかよお~」と釈然としないとい う意見はあちらこちらで見られますね。私はむしろ「最後の最後に こう来るか! スゲエ!  他の監督なら恐がってやらないよ!!」と楽しんで受け入れたクチ ですが。(その旨はここでも何度も書いてますが)

「ゴジラは出てくるけどゴジラが中心になってない」というのは私 も感じてました。上で「楽しんだ」と書きましたが(紛れもない事 実ですが)、やはり「ゴジラを中心に据えた作りの方が、そう出来 たのならそうした方が良かったかも」とも正直思います。
登場人物の行動が全てゴジラに向かったものだったならば、たとえ 今回以上にゴジラの出番が少なくとも、ゴジラの存在感自体は上 がっていたはずですし。ぶっちゃけ今回は「あ、そういえばゴジ ラってのがいたなあ。X星人にかまけてて忘れてたー」みたいな扱 いですしね。

なので今回の『GFW』は「ゴジラ映画」ではなく「ゴジラも出て くる怪獣映画」なのだと思います。
ゴジラが出てくるのをひた隠しにして『ファイナルウォーズ』とい うタイトルで公開し、観て初めて「うわ! 嘘!? ゴジラ出た ──!!」と観客を驚かす……こんな作りだったら、皆もうちょっ と大目に見てくれたかも。
553
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? 殿様ギドラ

2005/01/21 10:42


男性 42歳 O型

>レグルスさん

確かに、ある種のマンガ・アニメ・特撮物にはよくある「お約束」 ですね。
悪の首領は本来の目的を忘れて、主人公(ヒーロー)撃滅のためだ けに手下を差し向けるのですよね。
そういうお約束の楽しさもわかるんですが、やっぱり作品の立ち位 置も考慮して劇展開の説得力を決めて欲しいものです。

ゴジラ映画に求められるのは、そんなお約束の世界ではないと思う んですけどねぇ。

>みずさわ慶希さん

>ゴジラが出てくるのをひた隠しにして『ファイナルウォーズ』と いうタイトルで公開し、観て初めて「うわ! 嘘!? ゴジラ出た ──!!」と観客を驚かす……こんな作りだったら、皆もうちょっ と大目に見てくれたかも。

私もそう思います。
まあゴジラ登場を隠さないまでも、侵略SF映画の枠組みでゴジラ のいる世界を舞台に怪獣たちが侵略の道具として使われるのだ、と いう映画なら企画としては認められただろうと思います。
(それって、もろに『怪獣大戦争』のやり方だったりする。あの作 品は『地球防衛軍』『宇宙大戦争』の系列に入る)

なんでゴジラを中心にしなかったんでしょう。
それが不思議でしょうがない。(50周年記念作なのに)
555
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? みずさわ慶希

2005/01/21 22:07


男性 19歳 O型

> ゴジラ映画に求められるのは、そんなお約束の世界ではないと思うんですけどねぇ。

この意見にはどうにも賛同出来ません。「お約束が求められていな い」? そんな事はないと思います。第一、ゴジラ映画ってそんな に窮屈なものでもないでしょう。
ど んなジャンルでも、ファンがマニアックになればなるほど、自分の 愛する対象物に定義付けをしたがるものですが、そもそもそういう のが私には受け入れられま せん。あまりに堅苦しいというか狭いというか、“原理主義”とま で言ってしまうと言い過ぎですが、コアなファンの“選民意識”み たいなのを感じてしまいま すね。「わかってねえよアイツら」みたいな。(ゴジラファン以外 では、ガンダムファンにそういう向きが多いように思えます)
556
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? レグルス

2005/01/21 23:25


男性 28歳 A型

> > ゴジラ映画に求められるのは、そんなお約束の世界ではないと思うんですけどねぇ。
>
> この意見にはどうにも賛同出来ません。「お約束が求められていない」? そんな事はないと思います。第一、ゴジラ映画ってそんなに窮屈なものでもないでしょう。

これには、やはり「ゴジラ映画とはなにか?」という問題を議論 (共通認識)する必要があると思うんですよね…。

人それぞれなのかもしれませんが、
1.「初代ゴジラ」しか認めない(初ゴジ原理主義)
2.円谷or本多作品しか認めない
3.昭和ゴジラしか認めない
4.全肯定
という4パターンくらいありそうに思えます。

私の場合は作品ごとに好き嫌いはありますが、基本的には(4)で す。
できちゃったものはしょうがない、という半ば諦め的な作品もあり ますが、
まあ受け容れよう、と。

それ以前の問題として……。

怪獣がでてくれば怪獣映画なのか?
たとえば
『遊星ゴラス』は怪獣映画なのか?
『ジュラシック・パーク』は怪獣映画か?
『大怪獣東京に現る』は怪獣映画?
などと見ていくと、怪獣映画の定義すらなかなか難しいものがある ように思います。

その点、ゴジラ映画はゴジラが出てくればゴジラ映画としていいよ うに思いますが…。
確かに殿様ギドラさんが提示されたように、『怪獣総進撃』などの 作品は、
タイトルからも分かるように、厳密にはゴジラ映画ではないのかも しれません。

『GFW』は『怪獣総進撃』よりはゴジラ映画的に感じました が…。
このあたりは皆さんのご意見も伺った上で、深く考えてみたいで す。

> どんなジャンルでも、ファンがマニアックになればなるほど、自分 の愛する対象物に定義付けをしたがるものですが、そもそもそうい うのが私には受け入れられ ません。あまりに堅苦しいというか狭いというか、“原理主義”と まで言ってしまうと言い過ぎですが、コアなファンの“選民意識” みたいなのを感じてしまい ますね。「わかってねえよアイツら」みたいな。(ゴジラファン以 外では、ガンダムファンにそういう向きが多いように思えます)

私もたびたび言及してますが、長い歴史がある、という意味におい ても、
作品ごとのゆれ幅にしても、ガンダムとゴジラには類似点が多いで す。

商業主義、ということはおいといても、あまりにも設定や世界観を 縛りすぎると、
作品の質的にもジリ貧になるように思いますけどね…。
特にゴジラ映画はその性質上(どんな性質でしょう?(^^;)長 くなるので素通りしますが)、『水戸黄門』や『寅さん』のような 量産ができないので、よけいに。

ガンダムが、ガンダムというロボットが出て来さえすれば許される (ようになってしまった)ように、
ゴジラもゴジラが出て来さえすればOK、というのが最も緩い基準 で、
またそれでいいと私は思います。

ただ、(みなさんもとりあず共通の意見としてあると思うのです が)、
作品内の整合性がとれていて、面白い作品であるならば、という前 提がつきますが…。
面白くもないのにヘンな“ゴジラ”映画を作られたら許せん、とい うことになるのは、まあ誰でもそう思うでしょう。

皆さんが憤慨しているのは、ゴジラ映画として異質である、という こと以上に、
いち映画としてすら破綻している、ということではないですか?
その破綻が魅力だ、というように見える部分もあるのですが、
果たして破綻じたいが魅力なのかどうか、突き詰めるとそうでもな いような気もします。
557
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? Lans

2005/01/22 00:25




えー、この映画がゴジラ映画で あるか?
という問題については、私は既に書いてしまっているので、
今回は書きません。

ですが、上で初ゴジ原理主義者や初ガン原理主義者が
他の作品を受け入れないというご意見がありましたが…

既に、私の書き込みから、
私がかなり激しい

・初代ゴジラ原理主義者
・初代ガンダム原理主義者
・初代ヤマト原理主義者
・昭和特撮愛好家

の四重苦であるのは、みなさんお判りと思います(自爆
(さらに重度の軍オタ、リアルロボットマニア、女神さまっ親衛隊 であり、喜久子さまっ信者、いやっほーぅ!国崎最高!でもありま す。さあ、いくつ判るかな?もうこりは駄目人間の集大成ですね (w

しかし、私は
「US版GODZILLA援護派」であり
「GMK白目ゴジラ容認派」であり
「いやっほーぅ!東方不敗最高!」でもあり
「種ガン万歳」であり
「新たなる旅立ち結構好き」でもあります。
(ちなみに∀ガンダムや2050は却下派)

よってギドラさんとは長年の好敵手な部分もあるのですよ。
しかし、根本は同じなのです。
それは…

明日の特撮の為にっ!

この一言につきます。

これは、思い込みや、単純な好き嫌いだけでは特撮の将来は続かな い…
日本の特撮を継続発展させる為には
今こそ、いや常に考えていかなければならないのではないか?
という思いがあったりします。

盲信による思考停止は没落の第一歩です。

と言う事で、全ての原理主義者が初代と違うからといって
他を評価しない…という訳ではないのはご理解頂きたい…
と思います。

純粋に考えて…GFWはどっかおかしい
と思うのですよ。

これはゴジラに対する思い込みとは別のところで…
で、そう感じたのなら、それはなぜか?
を冷静に分析する事によって、将来の日本特撮に…
将来の日本のエンタテインメントになにがしかの貢献が出来ない か?

という事なのです。

これはインターネットが発展し、このような掲示板が
多くの人の目に触れる可能性があるからこそ、なしえる行為と思う のです。

改めて…

明日の特撮の為にっ!
559
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? Lans

2005/01/22 01:22




追記

今、手元に「東宝SF特撮映画シリーズVol.3 ゴジラ/ゴジ ラの逆襲/大怪獣場ラン」があるのですが…

この巻末にある長編インタビューに注目です。

1)村田武雄=ゴジラシナリオ担当
「人間を描かないと、観客は感動してくれない」

2)本多監督
「作品全体のイメージは僕の場合、戦争体験ですよ」
「絶対に、民衆のいない怪獣映画なんてのは、僕は嘘だと思う」
「(民衆描写の積み重ねにより)観る人は必ず、にじみ出る作者の 心情を感じ取ってくれると思う。これが映画の作者ろ観客の対話だ と思う」

と語っておられます。

さて…GFWにあてはめてみると…
はははは(乾いた笑い…

私が初代ゴジラ原理主義者として欲しいものは
ようするにこういう事なのです。

(当時の戦争体験というのは観客それぞれであるが、現在その共通 体験を我々観客は持っていません、この場合…自分がこのような状 況になったらどうなるのか?をもって表現し作品側にアピールして 貰いたい所です…)

しかし、この本のインタビューは重いです。
戦争体験者の極限状態体験者の経験が
それがあると、なしではどう違うのか?が明確に読み取れます。
(若い俳優に対する演技指導などにありありと…)

我々はそれを体験する事は出来ません。
それは、とても素晴らしい事です。
しかし、素晴らしいからこそ、そのつらい極限状態を忘れてしまっ てはいけないと思うのです。

そして知らないからこそ、勉強すべきではないかなぁ…

私は怪獣映画のそんな所にひかれています。

うーん、私の場合、初代ゴジラ原理主義者というより
怪獣映画原理主義者といった方が良いのかも…
で、今までに一番、怪獣映画としての原理に近いのが初代ゴジラ
と言うのが私のスタンスなのかも…

ちょっと自己の再発見です(汗
561
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? Lans

2005/01/22 01:44




さらに自己考察

ギドラさんや兄貴しゃんは生粋の円谷派ですよね。
で、私は…言ってみれば本多派なのかも知れません。

うわぁー。微妙な違い。
でも、これが微妙にスタンスが違ってるのに
基本方向が同じという理由なのかも(w

ゴジラは
円谷/本多/村田/香山が主導し、多くのスタッフ全員が
「同じ方向」を見て創りあげた作品なのですから
560
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? KJ

2005/01/22 01:39


男性 37歳 B型

> 商業主義、ということはおいといても、あまりにも設定や世界観を縛りすぎると、
> 作品の質的にもジリ貧になるように思いますけどね…。
> 特にゴジラ映画はその性質上(どんな性質でしょう?(^^;)長くなるので素通りしますが)、『水戸黄門』や『寅さん』のような量産ができないので、よけいに。

私は初期7作位までの「必殺」シリーズが大好きなんですが、この シリーズ
も結局作品数を重ねるごとにマンネリ・予定調和・ドラマのソフト 化が
進み、(大の大人)が観る番組としては駄目になっていきました ねぇ。
まるで昭和42,3年辺りからのゴジラシリーズの様ではありませ ぬか。
(これはあくまで私見です)

ただ、ゴジラの場合、その基本設定があまりにも浸透し、又そうで あるが
故に世界中に幅広い支持層が出来上がった事を考えると、それらを 無視して
優れた作品を創り上げる事は、相当ハードルの高い事だとは思いま す。
少なくとも平成シリーズでは、色々新しいSF的付加要素やエピ ソードを
もっともらしく描き出そうとして殆ど失敗(或いは噴飯物のレベ ル)にしか
終わっていない、と私は感じていますから。

新しい試みや表現を否定的に考えている訳では全くありません。
説得力を持ってそれらを描写出来ているレベルの作品が無いから結 果的に
怒っている訳です。「ジュブナイル作品」というスタンスで観ろ、 と
言われれば、又違った意見にもなるでしょうが。

> ゴジラもゴジラが出て来さえすればOK、というのが最も緩い基準で、
> またそれでいいと私は思います。
> ただ、(みなさんもとりあず共通の意見としてあると思うのですが)、
> 作品内の整合性がとれていて、面白い作品であるならば、という前提がつきますが…。
> 皆さんが憤慨しているのは、ゴジラ映画として異質である、ということ以上に、
> いち映画としてすら破綻している、ということではないですか?

全くその通りです。みずさわさんも、ここのポイントは是非理解し て
頂きたいと思います。

私は「面白くて、作品全体の世界観がまとまっていて、完成度の高 い作品」
という前提ならば、「全肯定」の立場です。
ただ、「破綻も魅力の一つ」と言っても、その狂い方、突っ走り 方、或いは
一見悪趣味な要素等が、結果的に作品全体の世界観の完成度・方向 性を
纏めあげているプラス要素に成り得ていなければ、それはただの 「駄作」。
本当の意味で破綻している作品を肯定的に受け取る様な事は、私に は
出来ません。
もしくは、エド・ウッドの作品を鑑賞するが如く、「笑い者」にし て
意地悪く観る位でしょうか。

私はよく「出来の良いバカ映画・悪いバカ映画」という表現を使い ますが、
正直GFWは私にとっては「悪い意味でのバカ映画」に片足突っ込 んでいる
感じですね。もしくはただの中途半端な作品。良い部分は他のス レッドで
述べているので省略します。

ちなみに個人的に「良く出来たバカ映画」と感じる作品は;
・インディペンデンス・デイ
・パルプフィクション
・スターシップ・トゥルーパーズ
・ミッドナイトラン
・ギャラクシークエスト
・トレマーズ
・「クレしん」温泉ワクワク大決戦

などなど。特に下の3作は、「バカ」を付ける事すら惜しいくら い。
「ハウス」は、正直単なるトリップ(ドラッグ)映画にしか思えな い。
我慢大会のつもりで観る分にはいいかも(笑)

564
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? 殿様ギドラ

2005/01/22 11:54


男性 42歳 O型

みなさんから多くのご意見を頂 いて頷きながら読みました。

本多監督の特色と円谷監督の特色、自分がどちらに重きを置いてい るのかと考え直してみたら、確かに円谷派ですね。
人間より怪獣のほうに肩入れして作品を読み解こうとする姿勢が確 かにあります。
乱暴な区分けですが、本多・円谷コンビの怪獣映画では本多監督主 導のシーンは人間側から描き、円谷監督主導のシーンは怪獣側から 描いていると言ってもいいんじゃないでしょうか。
(実際はそんなに単純ではないですよ。念のため)

第一作『ゴジラ』の価値を認めつつも、自分の中のナンバーワンと は思えないのはそのあたりか・・。

で、ジャンル作品の「お約束」のことですが、「お約束」に縛られ るほうが窮屈だと思いますよ。
「お約束」ではなく、ある設定・状況から導き出されるリアリティ に沿って物語を展開させたほうが表現が豊かになりますし、可能性 が広がります。
たとえば怪獣ブームのただ中で作られた『ゴジラの息子』。
この作品がお約束に縛られた映画だったらどうなったことか。
出現したゴジラは人間の実験基地を「襲わなければなりません」。
サエコと交流したミニラは「人間の味方にならなければなりませ ん」。
実験隊を救援に来るのが戦艦や戦闘機隊で「怪獣と戦わなければな りません」。

実際に作られた作品にある、怪獣が跋扈する世界(野性の世界)で 知恵と努力で問題を解決する人間の凛々しさ雄々しさというものが すっ飛んでしまうでしょう。

ゴジラ映画が「お約束」の世界になってしまったのは、『地球攻撃 命令ゴジラ対ガイガン』以降のことと思います。
そんな70年代作品にゴジラ映画の基本線を求めるのは間違ってい るんじゃないでしょうか?

もっと具体論で言っても、ゴジラ映画の基本線、人間の科学力では 撃退不能の怪獣が現れたときに人間社会がどうなるのか、どうする のか、という「縛り」は決して不自由なものではなく、
もともとかなり自由度が高いのです。
それを「お約束」に縛り付けて、ゴジラは必ずその他の怪獣と戦う とか、人間は対怪獣組織を持っているとか、主人公は怪獣と戦う立 場の人間などなどと窮屈になっていったのが最近の作品です。
もちろん、GFWも。

怪獣映画・ゴジラ映画の枠を外したときにGFWがどうなのか、は 後日にとっておきましょう。
(私も出来の良いバカ映画だとは思えません)

嗚呼、明日の特撮のために!
569
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? ルー等級つつ大臣

2005/01/22 14:10





> 本多監督の特色と円谷監督の特色、自分がどちらに重きを置いているのかと考え直してみたら、確かに円谷派ですね。
> 人間より怪獣のほうに肩入れして作品を読み解こうとする姿勢が確かにあります。
私もどちらかというと円谷派ですかね。
ことにビジュアル面の丁寧さということでは。
> 乱暴な区分けですが、本多・円谷コンビの怪獣映画では本多監督主導のシーンは人間側から描き、円谷監督主導のシーンは怪獣側から描いていると言ってもいいんじゃないでしょ うか。
この意見も私には同意します。第一作のゴジラに限らずこのお二人 のコンビによる特撮作品はこういった要素を丁寧に描いたからこそ 後世に残る傑作になったのではないかということです。
設 定に関しても第一作の段階で既にゴジラは人間に敵対する存在では なかったと思ってますし(冷静に見ればゴジラは反撃し逆上したた めに都市を破壊した。)後 のシリーズでの行動も帰巣本能に基づいた行動だと思います。作品 ごとにゴジラの設定は同じでもストーリーのコンセプトが異なるの で同じパターンではなかっ た筈。
ですが平成作品の場合、ゴジラを倒すストーリーはあってもその他 が皆無であるためストーリーの自壊を招いたものと思います
631
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? レグルス

2005/01/27 21:55


男性 28歳 A型

だいぶ時期はずれのレスです が、あらためて重要だと思うので…。

> 私はよく「出来の良いバカ映画・悪いバカ映画」という表現を使いますが、
> 正直GFWは私にとっては「悪い意味でのバカ映画」に片足突っ込んでいる
> 感じですね。もしくはただの中途半端な作品。良い部分は他のスレッドで
> 述べているので省略します。

“バカ映画”というのは『GFW』のある意味で本質ではないで しょうか。
良くも悪くも。

欠点や齟齬、破綻している部分は目につくけれど、
それでも好き、というのが良い意味でのバカ映画でしょう。

私のバカ映画/バカ本は、
・ワイヤーアクションCGありの韓国映画『火山高』、
・パクリネタも多いマンガ『世紀末リーダー伝たけし!』
・賛否両論轟々の清涼院流水のミステリー本、
・『ガメラ3』も特撮パートの仕上がりはともかく、本編などはそ のケがあるかも…。

なかでも同じ映画という意味でも、
『火山高』は『少林サッカー』が成功作なら、こちらは失敗作、
というような感じですが、なにか惹かれるものがあります。

『GFW』にも共通する“それ/なにか”は、
作り手の“パワー/エネルギー”でしょうね…。
これでもまだ曖昧模糊としてますが…。

類似作を挙げることで少しは本質に迫れるかな、と思ったのです が。
いかがでしょう?
635
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? おせっかい

2005/01/27 23:06


男性 10歳以下

少林サッカーは結構好きだった んですよね。
最近思うんですが、GFWが自費制作だったら全然腹立たないと思 うんですよ。
そのパワーが、パワーに見えるか、粗暴さに見えるか。

特撮がだめな映画でも面白い映画はあっていいはすだし、そもそも 特撮なんてなくても面白い映画はちゃんと面白いわけです。

なんでだめだったんでしょうかねえ。
639
Re:怪獣映画?  ゴジラ映画? 殿様ギドラ

2005/01/28 11:56


男性 42歳 O型

>レグルスさん

せっかく挙げて頂いた作品、「ガメラ3」以外は鑑賞していないで す。(むー、不勉強?経験不足?)

GFW、さまざまな破綻のすべてが単なる失敗ではないのだと思い ます。
作り手が確信的に破綻させている部分もあるのでしょう。

んー、バカ映画の定義も難しいところなんですよねぇ。
『少林サッカー』は劇中で起こる出来事(現象と言ったほうがいい か)にそれこそ「ありえねー」というものが多数あります。
そういう意味ではリアルな映画ではなく、バカ映画と呼ぶべきなん でしょうね。

でもそのバカの方向は、GFWとは異なっている。
GFWがバカなのはドラマ性を壊す方壊す方へと破綻しているこ と。
断片的にしか見ていないけれど『ジュラシック・ジョーズ』が人食 い鮫出現でパニックになった海岸を尻目に浅瀬で抱き合うカップル を見せるような破綻なのです。

エド・ウッド映画にあるような、ほとばしる情熱も感じないんだ なぁ。
熱を入れたはずの人間のアクションシーンも過剰さが足りなくて、 尺が長いだけだと感じました。

多分、私が感知しない「パワー」を感知する人がいるのでしょう。
それがどんな「パワー」なのか、是非知りたいです。
648
映画としての GFW レグルス

2005/01/28 21:52


男性 28歳 A型

> せっかく挙げて頂いた作品、「ガメラ3」以外は鑑賞していないです。(むー、不勉強?経験不足?)

その性質上、バカ作品はメジャーじゃないですから、
単にたまたま手に取ったかどうか、という問題だと思いますよ。

『少林サッカー』や『インディペンデンス・デイ』は、
バカ映画というには“お約束”という型にしっかりはまっているの で、
破綻という観点を重視した場合のバカ映画の定義とは違うかな…
と思ったので外したのですが。

> んー、バカ映画の定義も難しいところなんですよねぇ。
> 『少林サッカー』は劇中で起こる出来事(現象と言ったほうがいいか)にそれこそ「ありえねー」というものが多数あります。
> そういう意味ではリアルな映画ではなく、バカ映画と呼ぶべきなんでしょうね。

ハチャメチャ映画とバカ映画、というのも違うような気がします。
(これは個人の感性の問題なのか、
 『GFW』の本質に迫っているのか、
 どちらとも思えて、脱線なのか本線なのか……
 脱線なら申し訳ないですし……。とりあえず続けますが (^^;))

ハチャメチャ映画は、確信犯として敢えて部分的に非現実性を強調 している。
バカ映画は、現実から飛躍させようとしたが、足場を固めていな かったので、
あさっての方向に飛んでしまった。
というようなニュアンスでしょうか。

ポイントは足場を固める、つまりウソを本当だと思わせるために は、
それ以外の部分をできる限りリアルに演出しなければいけない、と いうことでしょう。
怪獣映画なら怪獣以外の人物や組織の感情や動向です。

たぶん殿様ギドラさんが指摘されている
設定の矛盾、展開・構成の不備、特撮と本編の切り返しのつなぎな どが
しっかりできていれば、ジラが一瞬で退場しようが、
エビラの背景が描き割りバレバレだろうが、
事務総長がいきなり独力で脱出しようが、
バカ映画として“アリ”だ、ともう少し多くの人に受け容れられた と思うのですが…。

『少林サッカー』は登場人物の技こそ“ありえねー”ものですが、
ジャンルとしては定番のスポ根ものですし、
ストーリーも主人公の夢を実現する、という分かりやすいもので す。

> 多分、私が感知しない「パワー」を感知する人がいるのでしょう。
> それがどんな「パワー」なのか、是非知りたいです。

まだまだ結論が出ていないのですが、
(DVDで繰り返し見ないと抽出できないかも…)
・動きの速さ(カメラ&対象物)
・早い(細かい)カット割り
・激しいビート(BGM)
・決めポーズ
・派手な爆発
これらが「パワー」ではないかと、現段階では思っています。

暴論めくかもしれませんが、
『GFW』を楽しめる人、というのは映画に論理的整合性を求めて いない、
という人ではないでしょうか?

残念ながら見られなかったのですが、
昨年公開した『ディープ・ブルー』は大自然の驚異を映したドキュ メント、
というような“映画”でした。
特にストーリーのない(と思うのですが、違ってたらすいません)
NHKスペシャルでやってもいいような内容だと思いますが、
“映画”として映画館で公開されましたね。

そもそも映画が誕生した時は工場から出て来る人間をFIXで映し ただけのものや、
機関車が迫ってくる映像を映しただけのものから始まりました。

まあ映画というメカニズムができただけだ、という反論はあるかも しれませんが…。
最広義においては、映画館で上映すれば、
CMだろうがTVのバラエティだろうが“映画”になってしまうの です。
(映画を上映するから映画館なのか?……鶏が先か卵が先か)

『GFW』は、否定派から言えば、
整合性のない、単なる映像の羅列であり、映画といえません。
が、肯定派から言えば、
迫力あるシーンが次から次へと押し寄せるエキサイティングな映像 体験なのでしょう。

映画というのものに物語性を求めるか否か。
映画というジャンルが完成され、近年ふつうに制作される映画は、
すべてストーリー映画なので、当然物語性や構成の整合性、演技力 などが求められるのですが…。

最大の問題は、本来ストーリー映画として作られたゴジラ映画を、
ファイナルにおいて唐突に映像クリップ集にしてしまっていいの か?
というところですが…。

『GFW』を楽しめるかどうか、というのは
ストーリー映画として見始めたものを、
ある時点(途中でも、見終わってからでもいいですが)から、
映像クリップ集を見る見方に切り替えることができるか、
という感性にあるように思います。

これは能力の高低ではなく、趣味・嗜好や性格の問題でしょう。
649
Re:映画として のGFW KJ

2005/01/28 23:12


男性 37歳 B型

一口に「バカ映画」と言っても いささか広うござんす。

ちなみに私の考える「優れたバカ映画」「成功しているバカ映画」 の定義は
下記の様になります。

良いバカ映画=<出来の良い・優れた・確信犯的なバカ映画>

・・・すなわち、
「ハチャメチャだけど良くまとまっている/全体の世界観と方向 性、及び
テイストが統一されている/製作者が意図的にそのバカバカしさ・ 或いは
ハチャメチャをやろうとしている事が鑑賞者側にも容易に理解で き、かつ
観客側がそのバカバカしさに気分良く乗る事が出来る/或いは仮に 製作者側
が意図せずおバカな、或いは破綻した作品になってしまっていて も、結果的
に何かしらものすごいパワーと独特かつ強烈なインパクトを観客に 与えて
しまっている」そういった作品です。

上記以外で「バカ映画」に当てはまるものは、私にとっては全て
悪いバカ映画であり、単なるトホホ作品、駄作、或いは本当の「バ カ」な
映画です。
(例)「さよならジュピター」

そういう意味で言うと、実は「ガメラ3」は悪いバカ映画にも片足 半分位
突っ込んでいるんですね。(ただ優れた映像描写など他の要素も多 く目立ち結果的に救われている)

> 『少林サッカー』や『インディペンデンス・デイ』
上記定義からは、充分良いバカ映画です。
ちなみに、個人的には「ゴジラ対ヘドラ」も良いバカ映画となりま す。

『GFW』は、良いバカ映画の崖に片手で捕まりつつ、両足はほぼ
悪いバカ映画の沼に埋まっちゃっている、という感じでしょうか。

何せ、ハリウッドを真面目に意識しつつカッコ良くお撮りになって いる
おつもりのようですから、その時点で製作者側の意図と出来上がっ た結果が
充分乖離しちゃっているんですけどね。確信犯的にあの作品を作っ ていない
時点で充分ダサいっす。

> 整合性のない、単なる映像の羅列であり、映画といえません。
> が、肯定派から言えば、
> 迫力あるシーンが次から次へと押し寄せるエキサイティングな映像体験な のでしょう。

確かに「マトリックスもどき」「迫力あるCG駆使の都市破壊画 像」
のあとに、いきなりぬいぐるみのゴジラとキングシーサーがサッ カー
やってるんですから、ある意味エキサイティングな映画です(笑)

ただ、実はこういったバカ映画・そうでない映画といった区分以上 に
厄介なのは、「ジャンルムービー」という認知のされ方なのではな いか、
と思っております。

=「この映画はこういうもんだから、こんな感じで良いじゃん。
ここら辺はこの程度の完成度でも充分客は来るよ。客層も大体この 辺」

まさにゴジラシリーズが迷い込んだ袋小路ですな。
652
理屈ぬきで楽しめ る・・・? だがや

2005/01/29 03:04


男性 45歳 O型

 こちらのサイトに集まってく る方たちは、映画を熱心に見て・考えて・言葉にする作業に労力を 惜しまない方たちですが、世の中にはあまり深く考えず面白ければ いいやというスタンスで映画を見る人たちもいると思うのです。

 そうした時に「理屈抜きで楽しめる」というまことに(誰にとっ て?)都合のいいフレーズがありまして、GFWはそれで面白いと 感じる方も多いのでしょうね。
本来「理屈ぬきで楽しめる」というのは「論理的に破綻していても 良い」という意味ではありませんよね。
見ていて違和感を感じたら、もう楽しめなくなるのが普通ですか ら。
でも思考停止というか、なんとなくながめているだけで細かいこと は気にならない人も大勢いるのでしょうね。

 多少辻褄が合わなくても、画的に派手で刺激的であればそれでい いとか、
何かのパクリっぽいけどかっこよさそうだからそれでいいとか、
いろんな怪獣がいっぱい出てきたから得した感じでいいとか、
勢いがあるような感じの映像があふれているからパワフルだと か・・・

 ファーストフードでは「本格的な」料理など誰も期待しない、
「本格風な」料理でよいのだよ、といわれてしまいそうな感じの GFW。
かつて、ゴジラは本格だったはずですが・・・
653
理屈がなきゃいけ ないの・・・? みずさわ慶希

2005/01/29 18:37


男性 19歳 O型

> 「理屈抜きで楽しめる」というまことに(誰にとって?)都合のいいフレーズがありまして、GFWはそれで面白いと感じる方も多いのでしょうね。
> 本来「理屈ぬきで楽しめる」というのは「論理的に破綻していても良い」という意味ではありませんよね。
> 見ていて違和感を感じたら、もう楽しめなくなるのが普通ですから。
> でも思考停止というか、なんとなくながめているだけで細かいことは気にならない人も大勢いるのでしょうね。
> 多少辻褄が合わなくても、画的に派手で刺激的であればそれでいいとか、何かのパクリっぽいけどかっこよさそうだからそれでいいとか、いろんな怪獣がいっぱい出てきたから得 した感じでいいとか、勢いがあるような感じの映像があふれている からパワフルだとか・・・

オブラートで包んでるようではみ出しちゃってる感もありますが、 要するに「『GFW』を観て喜ぶ奴らは頭が悪い」「自分はレベル が高いから、こんなのはダメだ」という事ですね、あなたが仰りた いのは。
…まあぶっちゃけ当たってる気もしますけどね、私自身。ストー リーに感動どころか納得すら出来なくとも、とにかくたくさん良い 絵が出てくれば「いい映画だったなー」と思える時もありますか ら。『GFW』がまさにそうでした。つまり「MTV的に観てた」 わけですね。
もちろんストーリーや人間ドラマに感動したり、俳優の演技に感心 したりして「いい映画だった」と感じる時もありますが、 『GFW』に関しては“今回はそういう映画じゃなかった”という 事です。

> ファーストフードでは「本格的な」料理など誰も期待しない、「本格風な」料理でよいのだよ、といわれてしまいそうな感じのGFW。
> かつて、ゴジラは本格だったはずですが・・・

これは私個人の考えですが…ゴジラ映画は確かにかつては本格でし た。ですが、こうも思うのです。「もしかしたら、第一作が最も異 色な作品であり、以降のお祭り系こそが本道ではないか」「そこを 取り違えられちゃってるのが、ゴジラの不幸かも」と。
第一作みたいなのは、もう作る必要ないんじゃないですかね。
655
なにかまとまりの 無い発言になってしまった だがや

2005/01/30 01:06


男性 45歳 O型

> オブラートで包んでるようではみ出しちゃってる感もありますが、要するに「『GFW』を観て喜ぶ奴らは頭が悪い」「自分はレベルが高いから、こんなのはダメだ」という事で すね、あなたが仰りたいのは。

 うーん、言い方が悪かったら謝るしかありません。
こちらの皆さんの議論に半分しかついていけない自分は決してレベ ルが高いとは思っていませんから。
むしろ、映画を見る人にもいろんなスタンスがあると訂正します。
 僕の想像として、もし北村監督がこちらのサイトを覗いたら
「おーい、そんなにムキになるなよ、気楽に見て楽しんでくれたら それでいいんだから。そういうつもりで作っていないって!」
なんて、言われそうだなあと思ったのです。

 僕の思い込みとしては気楽に見ても真剣に見ても楽しめる作品で あってほしかった。
今回のGFWは個人的には引っかかるところが多すぎてあまり楽し めなかったから、もっと緻密に作りこんでほしかった。
 らしい映像をてんこ盛りにすれば観客が喜ぶなんて安易な制作姿 勢を糾弾したかったというのはあります。

けれども、辻褄あわせのために小さくまとまるよりも、少々破綻し ててもすげー映像で観客動員数が伸びたのなら記念作品として恥を かかずにすんでよかったのかとも思っちゃう自分は打算的過ぎます ね。

 また、プラモでも作る時にバックに流しておく分にはけっこう楽 しめる作品かもしれないなんて考えたりもします。

> これは私個人の考えですが…ゴジラ映画は確かにかつては本格でした。ですが、こうも思うのです。「もしかしたら、第一作が最も異色な作品であり、以降のお祭り系こそが本道 ではないか」「そこを取り違えられちゃってるのが、ゴジラの不幸 かも」と。

小さくまとまった作品群の原因として、傾聴に値する意見だと思い ます。
でも、初代とキンゴジ(娯楽作品の王道)と平成ガメラが好きな自 分は

> 第一作みたいなのは、もう作る必要ないんじゃないですかね。

と言われると寂しいです。
654
Re:理屈ぬきで 楽しめる・・・? レグルス

2005/01/29 23:30


男性 28歳 A型

>  こちらのサイトに集まってくる方たちは、映画を熱心に見て・考えて・言葉にする作業に労力を惜しまない方たちですが、世の中にはあまり深く考えず面白ければいいやという スタンスで映画を見る人たちもいると思うのです。

> でも思考停止というか、なんとなくながめているだけで細かいことは気にならない人も大勢いるのでしょうね。

これは私もそう思いますね…。
北村監督が「最近のゴジラ映画は小さくまとまりすぎてる」と言 い、
『GFW』が世間にウケたのなら(=観客動員数が近年より増えた のなら)、
まさにこういうことなのかもしれません。

いや、『GFW』の観客動員数が『VSモスラ』を越えたのなら、
私も北村監督に兜を脱ぎますが…。(←何様だオレ?)(^^;)
たぶん無理でしょう。

ハリウッド映画の超大作といわれるものでも、
アクションがあって、爆発があって、
ストーリーは予定調和で、見る前から分かり切ってる、
という作品もよく見ますし。
北村監督のいうハリウッド映画とは、
こういう(低レベルのほうの)ハリウッド映画のことなんでしょ う。
(『GFW』という結果からみると)
656
Re:理屈ぬきで 楽しめる・・・? KJ

2005/01/30 01:49


男性 37歳 B型

>> 北村監督が「最近のゴジラ映画は小さくまとまりすぎてる」と言い、
> 『GFW』が世間にウケたのなら(=観客動員数が近年より増えたの
>なら)、まさにこういうことなのかもしれません。

大きく拡げても、小さくまとまっちゃってても、それが「実力のな い監督
の撮ったお間抜け映画」にみえたら結局一緒だと思うんですが。

それはそれとして、興行配収の結果は確かに別物ではあるでしょ う。
ハリウッド物でも、明らかな「バカ映画」に、仰々しく宣伝して金 かけて
大味・超都合主義に仕上がった映画は数え切れぬ程ありますし、ま た近年
は米国内よりも海外(特にアジア地域)向けの配収を想定して、そ ういった
映画を量産しているのは周知の事実かと思います。

> ハリウッド映画の超大作といわれるものでも、
> アクションがあって、爆発があって、
> ストーリーは予定調和で、見る前から分かり切ってる、
> という作品もよく見ますし。
> 北村監督のいうハリウッド映画とは、
> こういう(低レベルのほうの)ハリウッド映画のことなんでしょう。
> (『GFW』という結果からみると)

要は「ウォーターワールド」の様な作品でしょうか(笑)
予算はたっぷり・知能指数さっぱり、といった映画でも興行成績の 良い
映画はいくらでもありますから。

前述した「よく出来た」バカ映画にID4を入れてましたが、中身 は
知能指数さっぱりでも、ある方向性で盛り上げる為だけの布石が充 分に
張られており(映像的にも演出的にも)、世界観が良くまとまって いる
映画は、厳密にはここでいう「知能指数さっぱり」映画には入れま せん。
「んなアホな」という部分が悪い意味で大きく浮き上がってしまう 映画が
やはり失敗作であり、ただの「バカ映画」であると私は思います。

(昔も今も、ハリウッド物でもそんな映画は結構ありますよね。
ブルックシールズ主演映画もそんなの多かったですな)

とりとめのない話で失礼しました。
657
Re:理屈ぬきで 楽しめる・・・? KJ

2005/01/30 01:57


男性 37歳 B型

すいません、ひとりフォローの つもりで。

GFWの様な作品もある、その事自体は別にいいですよ。
これはこれでニーズも楽しみ方もあるのは理解してます。
(50周年大作、とかハリウッドに殴りこみ、とか勘違いした宣伝 文句を
付けなければ、という条件付ですが)

それはそれとして、ハードSFスペクタクル怪獣映画というタイプ の
作品だけが、ここ20年のゴジラシリーズでまともな出来の物がな いのは
どうして?私はこのタイプでの完成度の高い作品がいい加減観た い。
はよ作れ!!その後は「X星人逆襲」でもなんでも作っていいか ら!(笑)
658
繰り返しになりま したが レグルス

2005/01/30 02:17


男性 28歳 A型

> GFWの様な作品もある、その事自体は別にいいですよ。
> これはこれでニーズも楽しみ方もあるのは理解してます。
> (50周年大作、とかハリウッドに殴りこみ、とか勘違いした宣伝文句を
> 付けなければ、という条件付ですが)

そうですそうです。
『ミレゴジ』の代わりにこの路線で作っておくべきでした。
それで『GFW』の代わりには『VSデストロイア』を交換で入れ る、と。
そのほうがまだ最終作、という意味で美しく終われたと思うのです が。

> それはそれとして、ハードSFスペクタクル怪獣映画というタイプの
> 作品だけが、ここ20年のゴジラシリーズでまともな出来の物がないのは
> どうして?私はこのタイプでの完成度の高い作品がいい加減観たい。
> はよ作れ!!その後は「X星人逆襲」でもなんでも作っていいから!(笑)

これまた同感でございます。

『ガメラ2』や『VSビオランテ』的な
シミュレーション/アクション映画は作れても、
“初ゴジ原理主義”的なスペクタクルかつテーマ性もある作品は
『ゴジラ』『ラドン』あたりのごく初期の怪獣映画でしか成功例を 知りません。
(といっても断言するほど数を見ていませんが)

やはり本多・円谷コンビが亡くなったのが
日本特撮映画界において大きな損失、ということでしょうか…。

50周年という年は『初ゴジ』をリメイクするまたとない機会だっ たんですが…。
あとは何年後かに復活する時があれば、それが最後のチャンスで す!
660
Re:繰り返しに なりましたが 三沢狸

2005/01/30 03:23




ご無沙汰してます。三沢狸で す。

> シミュレーション/アクション映画は作れても、
> “初ゴジ原理主義”的なスペクタクルかつテーマ性もある作品は
> 『ゴジラ』『ラドン』あたりのごく初期の怪獣映画でしか成功例を知りません。
> (といっても断言するほど数を見ていませんが)

そうか、私は怪獣が出てくるスペクタクル映画を見たかったんだ。
そうはっと気が付くとなぜ私がGFWに拒否反応を起こすのかわか る気がしました。
超人大戦を見たかった訳ではないのです。破壊のカタルシスを見た かった。
巨大な物がぶつかり合い、破壊し、人間がその中で生き抜く映画を 見たかったんだ。
となるとよけい北村監督の資質のなさが見えてきます。
もっともその前に映画監督としての技量があるかが疑問なんです が。
ではでは
663
Re:繰り返しに なりましたが 殿様ギドラ

2005/01/31 16:37


男性 42歳 O型

映画の根本の話にシフトしてき た感もありますので、このつづきは別スレッドを立てます。
つづきはそちらで。
668
660番のつづき (怪獣映画?ゴジラ映画?スレのつづきです) 殿様ギドラ

2005/01/31 16:47


男性 42歳 O型

660番三沢狸さんの投稿から つづくスレッドです。(含むKJさんの659番投稿)

ようやくGFWの核心部分のお話が出来そうな流れになってきまし たね。
やっぱり映画とはなんぞやという話に突き当たります。

648番のレグルスさん の記事に重要なことがかなりまとめられています。

映画に何を求めるのか?

と、書き始めましたが、今日は時間が足りません!
つづきはまた書きますが、私の投稿が無くても「怪獣映画?ゴジラ 映画?」スレッドのつづきはこのスレでお願いいたします。
675
Re:660番の つづき(怪獣映画?ゴジラ映画?スレのつづきです) 殿様ギドラ

2005/02/01 16:26


男性 42歳 O型

もともと映画というのはストー リーのない映像体験でした。

同様のものは現代ではテーマパークなどにある、3Dシアターや体 感映像(ディズニーランドのスターツアーズとかですね)というこ とになりますね。
それでもストーリー性が皆無というわけではありません。
TVゲームのシューティングものなど、ストーリーがどうでもいい ものにでも背景設定があって物語性が付加されています。

思うに、人間にはもともと理屈を求める性質があるからでしょう。
それは目的と言い換えても良いかもしれません。

物語というのは極論すれば「理屈」です。
川から大きな桃が流れてくることやその中から赤ちゃんが出てくる ことには理屈はありません。
しかし、なぜ鬼を退治しなければならないか、なぜ犬・猿・キジが 桃太郎のお供になったかには理由があります。
一番の見所である鬼退治のシーンに理屈の後ろ盾があるから納得で きるのです。(←桃から生まれたことと鬼退治には関連はない)
(ここで桃太郎を例に出したのは理屈以外の部分にもおもしろさが あることを承知だから。しかしまるで理屈の通っていないものは物 語にはならない)

スクリーンに機関車が走ってくるだけでも最初のお客は喜んだ。
しかし、それだけでは物足りなくなった。
その機関車が何のために走っているのか、走っていく先に何がある のか、と付け足していけば物語になるでしょう。
(機関車が向かっている先には橋があり、その橋は列車の通過と同 時に爆破されることになっている、となると興味津々となりますよ ね。
しかも、爆破するのはその橋を造った人間の仲間である、なんつっ て。参照『戦場にかける橋』)

映画がストーリーを獲得したのは、よりおもしろい娯楽になるため だったはずです。

ストーリーを持ちながら「筋」が通っていないのでは、筋がないよ り悪いです。

桃太郎の例で述べた「理屈」とは、教訓という意味ではないです。
なにがどうしてどうなったという出来事の繋がりに納得できるもの が必要という意味です。
納得できない出来事ばかり並べられても興味は湧きません。
一見納得できない出来事に実はしっかりした事情があった、という ものなら「おもしろい」のはないでしょうか?

ストーリーの「理屈」とはそういうことだと思うのです。
(そんな物語の基本を壊した変格のものもあるのは承知)

『ゴジラ』はもちろんきちんと筋が通った物語ですし、
『キングコング対ゴジラ』も『モスラ対ゴジラ』も物語のキモには きちんと筋が通っています。

しかし、残念ながらGFWにはここで言う「筋」が通っているとは 思えません。
刺激的な映像の羅列を目的にしても構いません。
それでも、話に筋が通らなくて良いということにはならないでしょ う。

と、いささか単純化してしまいました。
物語における「設定」の役割とか、いろいろ複雑に絡む問題もあり ますが、今日はこれで。

566
カイザーギドラ 殿様ギドラ

2005/01/22 12:10


男性 42歳 O型

いちおう専用スレッドを作ります。

モンスターXと同一のものなんでしょうけど、見た目も動きも別物なのでカ イザーギドラは別立てで。

着ぐるみがでかいのは解りましたが、威圧感というほどのものは感じません でした。
ろくに動きもしないで光線を吐いているだけなので、ゴジラとの戦いも躍動 感に欠けたし。

で、引力光線。
念動力で相手を動かしているのと変わりなかったですね。
引力(をどうにかする)光線でいままで見たことがなかったような破壊を見 せてくれるかと期待したのですが、そんな驚異の映像もなく・・。

ゴジラに噛みついてエネルギー(?)を吸い取ろうというのもよくわからな い攻撃でした。
ゴジラのエネルギーって何よ?
567
Re:カイザーギ ドラ ルー等級つつ大臣

2005/01/22 13:27




遅ればせながらすいません。
今回の新怪獣であるこのキャラクターですがこれの前座とでもいう べきモンスターXからの変化(?)もですがあまりにも安易に思え ました。
デカい着ぐるみということだけど威圧感もなしだし躍動感もなし。
で武器がギドラということで引力光線が放たれるわけですがいつも の平成作品のあれと同じだしエネルギーを吸い取るのもこれまたパ ターン通りでがっかりでした。
デザインも酷いし魅力が乏しい怪獣でしたね(モンスターXも含め て)
せめて全く未知のものだったら・・・。
570
Re:カイザーギ ドラ おせっかい

2005/01/22 18:38


男性 10歳以下

まずデザインが問題。
矛盾するようですがこれはデザインなんでしょうか。

首 が三本で羽が生えて四つ足、その設定通りに乱暴に組み合わせて不 規則なテクスチャーをはっただけ。デザイナーのセンスが入った様 子が見えてきません。デザ イン自体を捨象したデザインで、これをデザインとして評価すると きわめて斬新と言うことになるのですが、ぼくはそのコンセプチャ ルなレベルでの高度の抽象 性について行けませんでした。

映画でない映画に出てきたデザインでないデザインの怪獣。どうせ なら怪獣でもなくせばよかったのに。

と ころでこの掲示板も最近反対意見ばかりでディスカッションが成立 しなくなってきましたね。個人的には、前作と比べてもあらゆる面 で質の低下が著しいと思う のですが、なぜ、このような質の低下が、ほとんど全ての特性につ いておこってしまったか、個々の問題よりそちらの方が不思議で、 興味があります。

その要因の一つはやはり監督と思いますが、なぜこの監督を選んで しまったか、ということについても。
571
Re:カイザーギ ドラ レグルス

2005/01/23 09:36


男性 28歳 A型

> 着ぐるみがでかいのは解りましたが、威圧感というほどのものは感じませんでした。

とくに構図的に、対比や、威圧感を見せる撮り方になっていなんで しょう。
たんにゴジラと並べて立っている、というだけの感じで。

> ろくに動きもしないで光線を吐いているだけなので、ゴジラとの戦いも躍動感に欠けたし。

ビオランテが足もないのに(^^;)走ったのを少しは見習え、と いいたいです。
4つも足がついてるのに!
だいたい足が4つあることは初見では全く記憶に残ってなかった し…。
(パンフを見て初めて気づきました)

> ゴジラに噛みついてエネルギー(?)を吸い取ろうというのもよくわからない攻撃でした。

これも「VSキングギドラ」の北海道でのエピソードからのつなが り(発展?)でしょうね。
エネルギーを吸い取る、という行為自体が“お約束”なのであまり 気にせず見てましたが…。

いちおう最後のボスにも関わらず、これだけ感想がない、というこ とが、
すなわち怪獣としての魅力に欠ける(ない?)ということを証明し ているんでしょうね…。
572
Re:カイザーギ ドラ みずさわ慶希

2005/01/23 18:20


男性 19歳 O型

カイザーギドラ、デザイン画は 結構良かったんですけどね。金と黒の派手なカラーリングもカッコ 良かったし、前足から後方は一転してほぼ真っ黒なため、光の加減 によっては二本足に(すなわちキングギドラに)見える、というの もなかなか心にくい作りですし。
…何でこのデザイン通りに作らなかったのかなあ。熱帯魚やモスラ の翅みたいにもっとクッキリハッキリした色使いにするだけでも、 グッと見栄えが良くなったろうに。
あと全身を見た際、どうにも脚が長すぎる、というのもいただけま せんね。

ち なみに「全然動かない」という指摘がありますが、これは豪華版パ ンフに書いてましたが、北村監督とデザインを手掛けた寺田克也氏 との間で「全然動かなくて もいいから、とにかくデカイ奴を出そう」という事になって、今回 のカイザーギドラが誕生したとの事です。つまり、ハナから動かす 気はなかったわけですね。

でも何だかんだ言って、私はカイザーギドラ、好きなんだけどな あ。まあ『ファイナルウォーズ』に出てくる怪獣に嫌いな奴は一体 もないんですが。

それにしても、私にとっては寺田氏と言えば何を置いても、TV ゲームの『探偵神宮寺三郎』シリーズのキャラクターデザイナーと いう印象が強烈なので、「そういう人に最終作のラスボスを依頼す るとは…」という驚きが未だに強いですね。(これは決して批判的 な意味でなく)
583
Re:カイザーギ ドラ 殿様ギドラ

2005/01/24 13:33


男性 42歳 O型

デザイン画を初めて見たときは 正面図だけだったのでずんぐりむっくりの印象しかなかったもの の、劇中ではもっと見栄えのするものになるんじゃないかと期待し ていました。
実際は第一印象通りで、それ以上のものは感じられないまま終わっ てしまいました。

レグルスさんご指摘の通り、映像構成で大きさや威圧感を表現する 工夫も足りなかったようです。

また、みずさわ慶希さんのご指摘を読んで豪華パンフの該当箇所を 読んでみました。
(パンフレットのインタビューはあまり読まないことにしていま す。なまじ作り手の意図を知ってしまうと作品そのものを考えると きに余計な先入観を持つことになると思うので・・)
動けなくてもいい、とおっしゃってますねぇ。
でもねぇ、初代キングギドラも実は戦いの時そんなに全身を大きく 動かしているわけではないけれど、ちゃんと躍動感がある。
それはなぜか。
3本の首ですよ。しなやかに動く長い首があちこちを向いてまさに 躍動するのです。
怪獣が動かないことでどんな効果が出ると思ったんでしょうね。
モンスターXが動くからカイザーは動かなくて良い、というのはあ まりにも短絡的ではないでしょうか。

また、パンフレットに掲載されているデザイン画のほうが着ぐるみ よりいい感じですね。
(私が最初に見たデザイン画は着ぐるみを作るための準備用?)
首もくねくねしているイメージで描かれています。

それから大発見。
全身ラフスケッチに「キングギドラ」と書かれているではありませ んか。
もともとはモンスターXが変形してキングギドラになるという設定 だったのはないですか?
それが出来上がったデザインがまるでキングギドラではなかったた めに、どこかの段階で名称変更したのではないでしょうか。
助かった~。
モン吉くんの変形でキングギドラになるなんて見たくなかったし、 カイザーギドラの形にキングギドラなんて名前を付けられたらた まったもんじゃないし。

GFWにいくつかある救いのひとつとしてキングギドラが出てこな かったことだと思ってますので。

>おせっかいさん

「映画でない映画」というご指摘、私も同感です。
どのように映画になっていないかは、映画全体を詳述するときに述 べるつもりです。

現在は大枠として怪獣を切り口にしていますので、どうしても否定 的な意見ばかりになっているのでしょう。
GFWを楽しめたという方でも、登場したゴジラやその他の怪獣が 評価軸になっておもしろかったという人は少ないのだと解釈してい ます。
怪獣を一要素という位置に留めて映画全体を語っていくことになれ ばまた別の意見が出てくるんじゃないかと期待しています。
(私は怪獣以外の角度から見てもダメダメ映画だと判断しましたけ ど)

なぜこんな作品になってしまったかというお話もいずれ意見を出し 合いたいですね。
587
Re:カイザーギ ドラ(DA レグルス

2005/01/24 22:07


男性 28歳 A型

ネーミングについてですが、い つの間にか
「ギドラ=三つ首獣」ということになってますねぇ…。
そもそも三つ首といえば、元祖はケルベロスだと思うんですが…。
まあ早い話がキングギドラのパチもん、というところでしょうか (^^;)

作中設定ではX星人と地球人の混血中の希少変種であるカイザー と、
キングギドラがどういう意味論的必要性で結合するのか、全然分か りません。
そもそもキングギドラは“種”というより“個体”だと思ってまし た。
“王様”が何人もいたらヘンですしね。

ちょっと脱線しますが…

怪獣って、“種”か“個体”というのはイメージ的にはっきり区別 がありますよね。
ゴジラ映画に出てくるのはたいてい“個体”で、
“種”といえるのはカマキラスくらいではないでしょうか?

ゴジラやモスラも複数個体ですが、どちらも世代交代(世襲制?) 的に、
同一の形状で同時に存在する、という状況を避けています。
モスラにしても、成虫が2匹登場したことはありませんし。

(言葉の定義ですが、個体というのは突然変異的に誕生した、
 同種の生物が他に存在しないもの、というニュアンスで使ってま す)

種として複数登場しても不自然ではないのは、
ギャオスとか(また平成ガメラですが)、
『ラドン』で複数の卵が確認されていたラドン、
設定的に各地で同時多発してもおかしくないヘドラ、
あとは『GFW』で登場したエビラも、違和感は少なかったです ね。
(ただ、説明不足のために同一個体なのかどうか考えてしまいまし たが)

> 現在は大枠として怪獣を切り口にしていますので、どうしても否定的な意見ばかりになっているのでしょう。

怪獣映画としての魅力、というよりも怪獣の魅力があまり感じられ なかったんですよね…。
ふつうどんなつまらない作品でも、登場怪獣につき最低1つは
「このシーン/このカットは良かった!」
というような画があるものですが、
『GFW』ではそれがほとんどない!
11体も出ているのに、これは逆に凄いと思います(^^;)

> GFWを楽しめたという方でも、登場したゴジラやその他の怪獣が評価軸になっておもしろかったという人は少ないのだと解釈しています。
> 怪獣を一要素という位置に留めて映画全体を語っていくことになればまた別の意見が出てくるんじゃないかと期待しています。

『GFW』という作品に関しては、
各論だけではその面白さを伝えにくいように思います。

肯定派の私ですが、ここのところ否定的な意見ばかり…(^^;)
途中から読み始めた方は、私は否定派だと思うでしょうね (^^;)

> なぜこんな作品になってしまったかというお話もいずれ意見を出し合いたいですね。

はやめに全体論、演出論、映画の定義論などに移って頂ければ、と 思ってます。
(別スレの内容かもしれませんが)
ゴジラ映画/怪獣映画という定義に関しても、
じゃあ映画とはそもそも何なのか?という視点からのほうが、
話が進めやすいかな、と思っていますので…。(あくまでも私の場 合ですが)
588
Re:カイザーギ ドラ(DA おせっかい

2005/01/24 23:48


男性 10歳以下

面白いか面白くないかという話 をするのに映画の定義をしてどうするんですか。
一般に映画が何かという定義がこの映画が面白いかどうかを検討す る際に有用だと言われるならまずその根拠を示すべきではないで しょうか?一般的にはそういった過度の一般化は議論の進行のため には極めて有害だと思いますが。
589
訂正 おせっかい

2005/01/25 12:12




> 面白いか面白くないかという話をするのに映画の定義をしてどうするんですか。
> 一般に映画が何かという定義がこの映画が面白いかどうかを検討する際に有用だと言われるならまずその根拠を示すべきではないでしょうか?一般的にはそういった過度の一般化 は議論の進行のためには極めて有害だと思いますが。

しかし、議論に費やしうる時間はすごく長いんですよねえ。(次の ゴジラが作られるまでと考えれば)やりたければ、やってもいいか も。おもしろくなったらその時点で参加させていただきます。
593
それでは 殿様ギドラ

2005/01/25 18:07


男性 42歳 O型

587番から589番のレグルスさん、 おせっかいさんの記事につながるスレッドです。

怪獣各論のスレッドを締め切りはしませんが、ここで怪獣各論限定をやめま しょう。

ストーリーのこと、演出のこと、もろもろ感想・意見を出しましょう。
怪獣各論に入る前の段階で、GFWという映画の是非は各人の映画とはなに かという意識の違いにも由来するんじゃないかという話が出ていました。
ですから映画とは何だという定義の話にも広がらざる得ない面もあるかと思 います。

しかしながら、おせっかいさんが指摘した面、過度の一般化は議論に有害で あるということも理解できます。
GFWそのものから離れて劇映画一般の話のみに終始してしまうと眼前の問 題がお留守になってしまうでしょう。

進め方としては、あくまでもGFWでの事例を取り扱いつつ、その善し悪し について論証していきましょう。
そうすれば論証の過程で映画一般に通用する意見・発想が出てくると思いま す。


604
Re:それでは みずさわ慶希

2005/01/25 23:55


男性 19歳 O型

全面肯定派の私からしても、 『GFW』は映画作りにおいての格好の“反面教師”ですよね。演 出は統一感がないし、シナリオは破綻しまくってるし、編集も…。
どうやったって「傑作」などとは呼べないし、間違っても何かの映 画賞を獲れる出来でもありません。ええ、わかってるんですよ。

それをわかっている上で、私にとっては「過去10年でこんなに楽 しかった映画はない!!」と声を大にして断言出来る作品でもある んです。
何故なんだろうなあー。何で私はこの映画がこんなに好きなのか?  何故こんなにDVDの発売が待ち遠しいのか。

その一方で、この映画がダメな人というのは、もうそれこそ1から 10までがダメだという。何なんだろうコレは。
理詰めでいい・悪いを語るのは簡単なのですが、肯定派と否定派で は、同じ所を挙げて「好き」「嫌い」「OK」「ダメ」と言い合っ てるんですよね。
そう考えると、かなり不思議な作品ですよ、『GFW』は。

北村作品の大ファンである友人は、「映画にはなあ、演出や脚本や ドラマ性や心理描写や必然性や世界観や考証やらよりも大切なもの があるんだよ!! 北村監督はそれを知ってるんだ!!」と熱弁し てました。
「それはどーかなー、知ってはいないんじゃないかなー」とは思い ましたが、あえて何も応えませんでした。

しかし彼のそういう言葉を受けて、何か“言葉では表せられない、 ノートに箇条書き出来ない”ものこそが映画の本質なのかも、と、 そして「今回の『GFW』は、ひょっとしたら“それ”に触れてる 代物なのかもなあ」と思ったりしました。
605
Re:それでは レグルス

2005/01/26 00:11


男性 28歳 A型

> 全面肯定派の私からしても、『GFW』は映画作りにおいての格好の“反面教師”ですよね。演出は統一感がないし、シナリオは破綻しまくってるし、編集も…。
> どうやったって「傑作」などとは呼べないし、間違っても何かの映画賞を獲れる出来でもありません。ええ、わかってるんですよ。

激しく同意です!
私もまったくその通りだと思います。

> 北村作品の大ファンである友人は、「映画にはなあ、演出や脚本やドラマ性や心理描写や必然性や世界観や考証やらよりも大切なものがあるんだよ!! 北村監督はそれを知って るんだ!!」と熱弁してました。

敢えて(敢えて、です)言うなら、“燃える、熱いハート”ではな いでしょうかねぇ…。
“燃える漫画家”島本和彦氏もサイトに「面白かった」と書いてま したし(^^;)

> しかし彼のそういう言葉を受けて、何か“言葉では表せられない、ノートに箇条書き出来ない”ものこそが映画の本質なのかも、と、そして「今回の『GFW』は、ひょっとした ら“それ”に触れてる代物なのかもなあ」と思ったりしました。

映画の本質かどうかは分かりませんが、
私もなんとか“それ”をえぐり出そうと思ってます。
掘り出せるかどうかはなんとも厳しいような感じですが(^^;)
606
Re:それでは おせっかい

2005/01/26 00:59


男性 10歳以下

なんだかオウム信者みたいです よ。注意注意。剣呑剣呑。

なんだかわからないものは、実はははじめから存在しないかも知れ ない。そういう勇気は必要なときがあるのではないですか。認知と いうものは元来保守的なものです。それは人間が認識というものを いかにして獲得するかを考察すれば簡単にわかることです。

過去の自分の認識の有り様をただなんの準備もなく否定して得られ る認識はなんであれまやかしです。これは当てずっぽうで言ってい るのではありません。
609
Re:それでは 殿様ギドラ

2005/01/26 17:45


男性 42歳 O型

まあまあ、本当に「なんだかわ からないもの」なのかどうか、みずさわ慶希さん、レグルスさんの 今後の見解を待ちましょうよ。
614
Re:それでは みずさわ慶希

2005/01/26 19:46


男性 19歳 O型

> なんだかオウム信者みたいですよ。注意注意。剣呑剣呑。
> なんだかわからないものは、実はははじめから存在しないかも知れない。そういう勇気は必要なときがあるのではないですか。認知というものは元来保守的なものです。それは人 間が認識というものをいかにして獲得するかを考察すれば簡単にわ かることです。

他のゴジラサイトでもそうだったのですが、おせっかいさんはご自 分と違う意見を執拗に、そして自信満々に斬り捨てますね。向こう でも管理人さんらから注意されてたような。

私が前レスに書いた“それ”とは、正直自分でもわかりません。た だ、『GFW』に関しては、肯定派・否定派を問わず誰も彼もがえ らく感情的になってるんですよね。
何が、何ゆえに、皆をそこまでヒートアップさせるのか──。そこ に(正体はわかりませんが)“それ”の存在を感じるわけです。そ してその“それ”は、他のゴジラ映画には感じなかったものです。

616
Re:それでは おせっかい

2005/01/26 21:11


男性 10歳以下

ちょっとナーバスになりすぎま したね。すみません。

実は間接的な知り合いが何人かオウム事件関連で死んでいるのもの ですから、トラウマになっているのかも知れません。



617
Re:それでは おせっかい

2005/01/26 22:15


男性 10歳以下

そういえば、ぼくが管理人に注 意された事って、いつのことですか?たぶんこのHNではここと祝 さんのところにしか書いてないと思うのですが、最近いろいろと忙 しいので忘れてるだけかも知れないですが。
644
Re:それでは みずさわ慶希

2005/01/28 19:07


男性 19歳 O型

> そういえば、ぼくが管理人に注意された事って、いつのことですか?

これに関しては、別スレで書きます。本筋と関係のないレスが挟ま ると無駄に長くなるし不恰好だし。

で、まあ『GFW』並びに北村作品を受け入れられるか否かは、そ れすなわち「北村龍平個人を好きになれるか否か」に繋がると思い ます。
何しろこの北村さん、言動からもわかるように、唯我独尊な“オレ 様キャラ”だし、またこれまでにも、そのままVシネマの主人公に なれるんじゃないかというくらいの“濃い”人生を送ってますか ら。
傲慢で身勝手で自信家だけど、一方では非常に人当たりが良く面倒 見も良い、いわゆる親分肌なんですね。なので敵は多いけど友人も 多い。まさに彼の作品そのままな人物なわけです。

監督の人間性がモロに出てるため、北村作品は総じて人によって “合う”“合わない”が極端なのでは、と思います。

595
今年も 殿様ギドラ

2005/01/25 18:11


男性 42歳 O型

毎年書いておりますが、本日は 円谷英二監督のご命日です。

円谷監督が残した技法は何らかの形で受け継がれているのでしょ う。
しかし、円谷監督が目指した作風は受け継がれているのか?
私はそこに大きな疑問を持ちます。

ゴジラもウルトラも「監修円谷英二」のクレジットが入っているも のとは似ても似つかぬものになってしまいました。
そんな現状、私は認めませんぞ!

合掌
599
Re:今 年も みずさわ 慶希

2005/01/25 22:55


男性 19歳 O型

> ゴジラもウルトラも「監修円谷英二」のクレジットが入っているものとは似ても似つかぬものになってしまいました。
> そんな現状、私は認めませんぞ!

『GFW』のオープニングに円谷氏、田中友幸氏に捧ぐと 出ますが、当の北村監督自身は、
「今作を観た人からはよく、むしろ〈福田 純・中野昭慶に捧ぐ〉と出すべきではなかったのか、とか言われるし、俺自身もそうかもなーとか思うけど、そんなの俺の一存で出来ないじゃん。だからああなったの」
と言ってました。

北村監督は極端な例ですが、今現在の日本の特撮関係者っ て、どのくらい円谷氏をリスペクトしてるんでしょうか ね。
今の若い野球ファンにとって、長嶋茂雄がもうすでに単な る“過去の人”になってるのと同様、円谷監督も…そうは 考えたくないですけど。
610
Re:今 年も 殿様ギド ラ

2005/01/26 17:46


男性 42歳 O型

みずさわ慶希さん、レ スをどうもありがとうございます。

特撮作品が円谷監督流のものばかりである必要はないけれ ど、円谷英二的なセンスを持ったものが無くなってはいけ ないと考えています。
円谷作品を乗り越えている作品が続出しているなら、新世 代が円谷英二という才能をあまり意識しなくなっても仕方 ないかなとは思いますが、
果たして現状はいかに・・・・。
612
ミニチュアの撮影速度 殿様ギドラ

2005/01/26 17:52


男性 42歳 O型

596番投稿へのレスですが、親記事とかけ離れた内 容なので別スレにします。

ミニチュアセットを撮影する場合、撮影速度を縮尺の逆数の平方根倍にするというのは正しい です。
(1/100のミニチュアだったら10倍速で撮影するということ)
しかし、それは重力加速度を縮尺に合わせる役割しかありません。

重力加速度をgとすれば時間tの間に落下する距離aはaイコール1/2かけるgかけるt二 乗と表されます。
ここである建物を想定しましょう。
高さaの建物です。
これを縮小して高さbの模型を作りました。

その縮尺はb/aと表されます。

高さaから物体が落下して地面に到達するまでの時間をtとすると、
高さbからだとtより速く地面に落ちてしまいますね。(ミニチュアですから)
両者の落下時間を揃えるために高速度撮影するわけです。
x倍速で撮影すればちょうどいいなら、高さbから物体が地面まで落下する時間はt/xとな ります。

このxと縮尺の関係を求めればいいわけです。

aイコール1/2かけるgかけるt二乗であり、
bイコール1/2かけるgかける(t/x)二乗となります。

この二つの式から縮尺(b/a)とxの関係を導き出せばいいのです。
途中をちょっと省きまして、
b/aイコール(t/x)二乗/t二乗となりますから、
b/aイコール(1/x)二乗という式になりますね。
これを変形すると、xイコール(a/b)の平方根となります。

撮影速度が縮尺の逆数の平方根になることが導き出されました。(どっか間違ってないか なぁ。ちと不安)

おせっかいさんがモーメントがどうとか角加速度がどうとかおっしゃっていましたが、その説 明、私にはさっぱりわかりませんでした。
(用語はおおよそわかりましたが、文章が言葉足らずで・・・)

重要なのは、縮尺の逆数の平方根倍速で撮影しても落下物の運動をリアルにするだけだという こと。
爆発は?跳躍は?
上で導き出したミニチュア撮影速度の原則ではカバーしきれない「運動」はたくさんありま す。(もちろん歩行も)
ミニチュア撮影でリアリティを出すためには、もっと多彩に撮影速度を駆使しなければ本物ら しい映像にはなりません。

また、映画は人間の感覚に訴えるものですから数理的な裏付けのある撮影法でも本物らしく見 えなければ意味がありません。
GFWでのミニチュア撮影が全部うまく行っていたなどというつもりはありませんが、何もか もダメだったとも思わないです。
618
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/26 22:59


男性 10歳以下

じ つはぼくがごちゃごちゃと言った ことは、歩行が、足首を中心に倒れる現象だと言うことを言っているにすぎません。もち ろん歩行が必要とする倍率は縮尺の平方根です。100mの長さのぼう が倒れるのに要する時間は1mのぼうが倒れるのに要する時間の10倍ですから、 100mの身長のロボットが一歩歩くのに要する時間は、それと相似な歩容の 1mのロボットが要する時間の10倍となるわけです。

要するに、ある物体に作用する加速度が一定であると表現するためには一般に縮尺の平 方根の高速度撮影が適当です。ですから、あらゆる力学的な運動への重力の影響の表現に たいして、縮尺の平方根の高速度撮影が適当です。重力以外で、観測者 にとって既知の加速度があったとしたら、それも必要な倍率は縮尺の平方根となります。

跳躍に至ってはこれは初速を得て地面を離れた後は単なる放物運動ですから当然落下と同 じパラメターでいい。これは当然ですよね。

爆発に関しては、爆発の圧力を観測者はあらかじめ知りませんので、スケーリングの必要 は元来ありません。

簡 単な思考実験です。1mの非常に軽いぼうの先端におもりがついているとします。そのぼ うが下端を中心に60度倒れているとき先端のおもりが体験する加速度 は1GxCos60deg.、100mの非常に軽いぼうの先端についたおもりで同様の 状況を作っても、そのおもりが体験する加速度は 1GxCos60deg.。棒倒しは自由落下と本質的には同じ現象です。当然歩行も同 じ。同様に装甲も、跳躍も、宙返りも、パンチもキックもラジオ体操も です。

僕らを取り巻くちからのうちで、一見して明らかに既知の力は重力だけです。隣の人がど のくらい力を入れてドアノブを握っているか、 見ただけでわかりますか?一方、隣の人が1Gx体重の力で地球を押しているのは明らか にわかるわけです。重力をシミュレーションすればほとんどの(おそら く全ての)運動をシミュレートできるのは当然でしょう?
620
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/26 23:17


男性 10歳以下

早 速訂正
爆発については、 ガスが圧力に応じた加速度で膨張する現象ととらえることができるわけですが、そうなる と圧力の傾斜がその部分のガスの密度と加速度の積に比例することにな る。全体として、圧力の分布も、速度の分布も、正規分布のような形になるでしょう。こ うして作られる加速度の分布が、適当なパラメターを選んで縮尺の平方 根の枠に合致しうるかどうかは自明ではありません。たぶんそうなるとは思うのですが。
622
Re:ミニチュアの撮影速度 殿様ギドラ

2005/01/27 11:03


男性 42歳 O型

あー あ。
せっかく計算式まで書いて説明したのに、想像力が足りないですよ。>おせっかいさん (10歳以下じゃしょうがないか、と皮肉も書いてみる)

あなたが問題にしているのは重力加速度でしかない。
それは現物にもミニチュアにも等しく働くから、上で書いた計算に基づいて撮影時に速さ を変換するのです。

我々が腕を勢いよく振り上げるとき、1秒かそこらで動作は完了しますね?
では、もし、身長50メートルになったらどう?
(ここで空想科学読本みたいな、人間の体組織では50メートルほどでかくなれない、な んてくだらない茶々を入れる人はいないだろーな)
やっぱり同じ時間で動作を完了できないとおかしいよね。

体躯に対する相対的な筋力は同じですから。

じゃ、身長170センチの人を170メートル(100倍)に見せようとして、10倍速 で撮影したらどうなりますか。
やたらと緩慢な動きしかできない人になりますね?
それはおかしいでしょ。

そういうことです。
爆発はもっと複雑。(ミニチュアでの撮影速度を決める公式を作ることは出来ないだろ う。ここで問題にしているのはミニチュア撮影時の撮影速度である。戦闘機のミサイルが 爆発する映像を作ろうとしたとき、ミニチュア用の火薬が本物と同じ爆発の加速度を持ち うるわけではない)

「重力をシミュレーションすればほとんどの(おそらく全ての)運動をシミュレートでき る」なんて妄言はやめましょう。
625
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/27 19:39


男性 10歳以下

そ うするとネズミと象が相似な動きをするべきだと言うことになりますよね。
リスとキリンが同じスピードで振り返り、サイとチワワが同じ周期で首を上げ下げすると きにのみ自然に見えるという、、、、

体 躯に対する相対的な筋力が同じなんですか。それは自重に対し同じ加速度を与えうる筋力 というのなら重力と相似な力となりスケールの平方根倍の高速度撮影で 丁度よくなりますよね。(この場合も相似な形態の場合は筋肉の断面積あたりの筋力がス ケール倍必要になります。ですから大型の動物ほどずんぐりしたものが 多くなるんですね)
その場合は各関節の角速度はスケール分の一となりますが、もしおっしゃるとおりに同じ 周期で手をばたばたさせられるのなら、角 加速度が同じと言うことになり、自重に対してスケール倍の加速度を与えうるということ になる。つまり、大きい生物ほど自重に対する筋力が大きいと言うこと になる。

つまり、ネズミが自重の2倍の荷重に耐えて立てるとすると、ゾウは当然百頭程度の荷重 に耐えて立てると言うことになりますよね。といいますか、そうでないと不自然に見えて 仕方がないと.......

それから、重力加速度の式(?)を示すことが、自由落下以外の運動が重力と同じスケー ルファクターを持つことを否定することになるというのは、どういう理論に基づくので しょうか?

おっしゃっていることは驚くことばかりです。
626
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/27 20:26


男性 10歳以下

本 質的な問題は、スケールに対し0次以外の、観測者にとってアプリオリに既知の力がある か、ということです。どうせ理解できないでしょうが。
629
Re:ミニチュアの撮影速度 レグルス

2005/01/27 21:31


男性 28歳 A型

> どうせ理解できないでしょうが。

ここがどういう“場”なのか、落ち着いて(時間をおいて)考えてみてください。
理解できないと思うなら、
相手が理解できるような論理や表現で語るべきでしょう?

この類の発言は控えたほうがいいと思いますよ。
おせっかいさんには余計なおせっかいでしょうが。

ちなみに、私にも理解できません。m(_ _)m
634
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/27 22:39


男性 10歳以下

つ まり、対象のサイズに依存して、 対象にもたらす加速度が変わるような力、つまり、対象の加速度を表現する式に、対象の サイズの要素がはいり(加速度がサイズについて0次でないということ です)その加速度が、観測者にとって予測可能である時のみ、縮尺の平方根に応じた高速 度撮影をしても、観測者に矛盾を感じさせることができるわけです。

画 面の中で、未知の構造を持った未知の怪物が、未知の動機でもって未知のタイミングで運 動するわけです。観測者にとって既知なのは実際には重力だけです。で すが、別に重力以外の未知の力が、スケールに依存しない形で質量に比例してかかるとす ると、それでも同じ計算が成り立ってしまいます。それで、一般化する ためには”スケールに対して0次の力”という表現になるわけ。

実はこの表記を用いると60度の坂道を転がり落ちる慣性モーメントが無視できるたまの 運動を記述する際に少し楽になります。つまり、たまはSin60°の加速度で運動する のですが、このたまをとる際に必要な高速度撮影のスピードはもちろんスケールの平方根 倍です。

そこから敷衍するとわかりやすいと思うのですが、30度傾いた軽い杖の先についたたま の動きです。これも、瞬間的に見れば60度傾いた坂を転がり落ちるたまと同じ運動をし ます。

実は、30度後ろに足を踏み出した瞬間の怪獣の運動は、この杖の先のたまと同じになる のです。

逆に、30度前に足を踏み出して、その足に体重をかけた瞬間の怪獣の重心の運動は、 30度のさかを勢いを付けて上るたまの運動と同じになる。当然高速度撮影の倍率はス ケールの平方根でOKです。

さ らに、怪獣が腕を振り上げたとします。そうすると、腕にかかった加速度を補償するため に接地面に摩擦力が発生し、その分だけ重心位置がすれます。そのずれ に対する重力の影響は、重心が、接地面の反力の中心からなす角に依存した加速度を得る 訳ですが、もちろんこの影響も重力加速度による直接の加速度と同様ス ケールの、、、もう結構ですね。

一方怪獣が腕を振り上げる力、足をけり出す力は、どうやったら観客に予測できるでしょ うか?もしそこに矛 盾を感じうるとしたら、画面を見ただけで、体の内部構造も、正確な心理的ステータスも わからない怪獣が出した力を、画面上で見えた加速度と比較しうるほど 正確に予測できたことになりますよね。

導かれる結論は一つ。力学的な運動に注目する限り、特撮屋は重力だけ考えていればいい のです。当然基本はスケールの平方根倍の高速度撮影。

も ちろんこれは立体視における視差のようなもので、視差がなくても立体的な絵が描けるよ うに、高速度撮影がなくてもスケール感のある特撮は実は可能なはずで す。しかしその際は、実際には無理があることをしているという自覚と、工夫なり、覚悟 なりが必要でしょう。丁度だまし絵の作者が技巧を凝らすように。

それをしない特撮は特撮じゃないし、仮装にすぎないから全体として無価値です。

こんなこと自分の感覚に忠実に見れば、くどくどしく考えなくても明らかなはずなんです がね。

さて、ぼくが説明しうるのはここまで。これ以上簡単に解説するのはボランティアでは ちょっとね。
637
Re:ミニチュアの撮影速度 殿様ギドラ

2005/01/28 11:52


男性 42歳 O型

625 番へのレスってことで。

>そうするとネズミと象が相似な動きをするべきだと言うことになりますよね。

なりません。
ネズミと象は体躯に対する相対的な筋力が違います。もちろん、「相対的な」重力加速度 が違う。(わかりますか?体の大きさに対する加速度が違うという意味ですぜ。ネズミが 自分の身長の高さから飛び降りるのと、象が同じことをするのでは着地までの時間が違 う)
だから同じような動きには見えない。

>それは自重に対し同じ加速度を与えうる筋力というのなら重力と相似な力となりスケー ルの平方根倍の高速度撮影で丁度よくなりますよね。

前提が間違っている。自重に対し同じ加速度を発生させるとは言っていない。
身長1.7メートルほどの人間が腕を振り上げるときの加速度と身長50メートルの人間 が腕を振り上げるときの加速度は同じではありません。

系に対して相対的な加速度と系が変わっても不変の加速度を混同してはいけない。

そして思考実験としての巨大化と実在の小さな動物・大きな動物の比較を混同してはいけ ない。
(だから「人間の体組織では50メートルほどでかくなれない、なんてくだらない茶々を 入れる人はいないだろーな」と書いたのに)

まいいや。
混同しやすい比喩を持ち出してしまった非はこちらにある。
おせっかいさんが持ち出した前提を元にして考察してもいいよ。

筋力はその断面積に比例して大きくなる、という考え方でもいいや。
計算が簡単なようにまた1/100スケールで考えよう。

身長1メートルのある動物を100メートルに見せるために1/100セットに入れまし た。
身長は長さだから、長さが100倍ということは面積は1万倍、体積(質量)は100万 倍だね。

この動物がセットの中を歩き回る様子を高速度撮影しました。
建物などが壊れて落下する様子は実寸でもミニチュアでも同じ加速度になってしまう。
だから先に挙げた式に則って10倍の高速度撮影をします。
しかし、動物が首を動かしたり足を持ち上げたりするときの加速度はどうなるか?

質量が100万倍に見えなければなりません。首も足も100万倍の質量になっていま す。
しかし、筋力は面積に比例しますから1万倍に見えなければなりません。
加速度は力を質量で割れば求められます。
この動物を100メートルに見せるためには、筋力による加速度が1/100にならなけ ればなりませんね。

重力加速度を適正化するための撮影速度、10倍速で正しい動きを表現できますか?

>同じ周期で手をばたばたさせられるのなら、角加速度が同じと言うことになり、自重に 対してスケール倍の加速度を与えうるということになる。
そのとおり。
小さい物と大きい物の角加速度が同じならば、加速度は大きい物のほうが大きくなる。
人間の巨大化を考えれば、スケールの3乗倍の筋力を持つことになるのだ。(身長が二倍 になれば、体重は八倍になる。筋力も八倍で相対的な筋力は変わらない)
(ただし、混同してはいけない。現実の人間の筋肉を巨大に培養するという話ではない。 ここではメフィラス星人がフジ隊員を巨大化させたことと同じ事態として考えている)

>つまり、大きい生物ほど自重に対する筋力が大きいと言うことになる。

この文章、意味不明瞭。
相対的な筋力が強いという意味か?

ミニチュア(着ぐるみ含む)を本物と同じ大きさに見えるように撮影する方法の話をして いるのだ。
その大前提を忘れずにもっとよく考えたまえ。
自由落下以外にも、現実でもミニチュア内でも同じ加速度を持つ現象には縮尺の逆数平方 根倍速撮影は有効だ。
しかし、そのような現象は少ないし、物体の運動は加速度を持つものばかりではない。

と、まあ書いてみたけれど、634番でまたも愚にもつかぬ事を書いているし。
おせっかいさんを相手にするのはやめるとするか。

お読みの皆さんへ。

小難しい単語を並べていかにももっともらしく装った文章にだまされている人がいるん じゃないかと心配なのです。
ミニチュアセットを撮影するとき、縮尺の逆数を平方根にした数の倍率で撮影スピードを 上げれば万能だ、などという暴論を信じてはいけません。
まず、この公式がなりたつのは、ミニチュアでも実寸でも変わらぬ「加速度」を発生させ る現象限定なのです。
上で示した計算式を見ればそれは明らか。
加速度・時間・距離の関係式でしかありません。
さらにミニチュア・原寸双方に同じ加速度gを使っているのは、
ミニチュアでの加速度と原寸での加速度はともにgになることがわかっているから。

車の走りや飛行機の飛びをミニチュアで表現するならその前進する加速度は重力に依存し ませんから撮影者がコントロールできます。
スケールに合わせた加速度を与えることが出来ますから、その部分に限れば高速度撮影な どいらない。
しかし、重力の影響はコントロールできない。
だから重力加速度を基準にした撮影速度を使うのが一番無難。
またミニチュア・原寸どちらでもどうしても同じ加速度にしかならない現象って重力加速 度の他に何があるんでしょうか?
ちょっと思い当たらないです。(あるなら教えて欲しい)
だから、重力加速度限定の撮影速度計算式だと言ってもいいでしょう。

では等速運動はどうなるでしょうか。
これはほとんどの場合、撮影者がコントロールできますから、現実には撮影速度に合わせ て調整しています。
しかし、調整不能の「速さ」があったらどうなるか、と。

こんなシチュエーションを考えました。
半径100メートルものガソリン溜まりが中心から発火した!
というカットを撮りたいとします。
危険ですからミニチュア撮影になります。
1/100ミニチュアにガソリンを半径1メートルの円形に撒きました。

これを撮影する場合、撮影速度は何倍速が正しいでしょうか?

仮定としてガソリンの延焼速度を秒速1メートルとしましょう。(実際はもっと速い か?)
半径100メートルですから全体が燃え上がるまで100秒かかりますね。

ミニチュア撮影は何倍速にすればいいか。
半径1メートルですから1秒で全体が燃え上がってしまいます。
ならば100倍速で撮影すれば上映時には100秒になってちょうど良い。

あれれ?1/100スケールのミニチュアを撮影する際の公式は??
縮尺(1/100)の逆数(100)の平方根(10)倍速ですね。
10倍速で撮影すると10秒で全体が燃え上がります。
これでは半径100メートルのガソリン溜まりが炎上した映像にならない。

あの公式は万能ではないんです。
これはわかってください。

伝わっているかどうか不安です。
私の説明で解った方は、一言「わかった」だけでもいいですからレスをください。

>レグルスさん
お気遣いありがとうございます。
ま、その、挑発的な物言いをしてしまったのはこちらですので、失礼な態度をとられても 当然ということで私は気にしてませんよ。
641
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/28 12:58




力 学的な運動の議論を、化学的な反応の広がりの議論にすり替えましたね。

人によってはここで何年も特撮について話し合ってるんでしょう?それなのにこれほど基 本的で重要な点について、気づきもしない、説明しても理解できない、理解しようとすら しない。

諸君らのために悲しむ。悪いがそろそろ締め切らせて頂きます。
670
Re:ミニチュアの撮影速度 おせっかい

2005/01/31 21:06




最 後に蛇足かもしれませんが管理人たる殿様ギドラ様へ

僕 は先の発言637をはじめとするいくつかの発言が、定数と変数の区別をしていない、ぼ くがはじめから怪獣の動きの描写について述べているのに、車や、炎な ど、僕の論点と関係ないところについての記述が多いなどの理由で、お答えするには及ば ないと判断しましたが、よく考えてみるとそれ自体が、あなたが、論理 と考えているものが、僕が論理と考えているもの、あるいは、考えるという行為そのもの に対する構えが違うということを示すようです。

そうなれば、ただ、求めるものが違うと言うことですので、とくに非難するのは不適切と いうことです。

おそらくあなたが僕の言う内容を理解することはないでしょうし、僕もあなたの意図する 内容を理解することもないし、する気もありません。しかしそれはただ僕とあなたの目指 すものが違うと言うだけのことです。

あなたや、ここに書き込んでいる人たちへの失礼な言動に関しお詫びの言葉を述べつつ、 最後の書き込みとしたいと思います。ご迷惑をかけて、本当に申し訳ありませんでした。
627
塩基について ツマ

2005/01/27 20:50


女性 41歳 A型

お せっかいさんのNo.602投 稿に関して、今までROMでしたが科学的にどうか、と思われる表現がありましたので科学で 食っている者としてちょっとだけ指摘させていただきます。

  酸―塩基の定義は歴史的にアレニウスの定義、ブレンステッドの定義、ルイスの定義があり、 この順に広い概念になります。ブレンステッドの定義では酸とはプ ロトン供与体、塩基とはプロトン受容体、ルイスの定義では酸とは電子対の受容体、塩基は電 子対の供与体を指します。(高校の化学では多分扱っていないので はないかと思いますが水に溶けない酸も塩基もあります。)

 アルカリというのは一般に水に可溶な塩基のことを指しますので塩基というのは アルカリより広い概念であり、アルカリ、という表現は水溶液の場合にしか使いません。文脈 の問題でも「DNAのドグマ」の問題でもなくて、対象とする物質 で決まるものです。(水溶液の場合にも酸-塩基という表現ももちろんアリです。またDNA を構成する塩基であるアデニン,グアニン,シトシン,チミンは、 水に難溶なのでアルカリでなく塩基です。)

 もう一つ、これは質問でもありますが「現代科学のセントラルドグマの一つ」と書いていま す が、遺伝情報はDNA-RNA-蛋白質という順に流れる、という生命科学のセントラルドグ マ以外に何かあるのですか?私はこれしか知らないので最近別の分 野でセントラルドグマといわれる原理が提唱されたのでしたら是非出典を教えて下さい。

>M塩基の(これは文脈から明らかに核酸の塩基ですよ。遺伝子に関わる文脈で出てきていま す
>し、なにしろ現代科学のセントラルドグマの一つですからね。それに、酸アルカリという文 脈で
>言うときにはアルカリと表記します。それも、DNAのドグマがあまりに強いからでしょ う)
630
Re:塩基について おせっかい

2005/01/27 21:43


男性 10歳以下

ア ルカリに関してはおっしゃるとおりです。ただ、これは一般の方を対象とした映画の 話です。(映画はごらんになってますよね?)酸、塩基が問題になるのは、一般市民 が接する話題にあってはほとんどが水溶液に関することであると思うのですがいか が?

果 たしてあの映画のシーンを見た人で、かつ塩基、という言葉に何らかの意味を見いだ し得たひとで、遺伝子のあの塩基の以外のことを考えた人が本当にいますか ね。念のため言いますが、ぼくはあの映画のあのせりふについて言っているのです が、それでも、文脈から遺伝子のあの塩基であると結論づけるっことが不可能 か、少なくとも困難であると思いますか?

それから、CENTRAL DOGMAという言葉についてですが、これはワトソ ン・クリック以前からそこそこ使われていた言葉です。こちらをご覧ください。
http://www.newadvent.org/cathen/03712a.htm
じつはいま検索してみて、最近はDNAに関する表現でほとんどの場合使われると言 うことに初めて気付きました。しかし、これはがんらい緩やかな比喩的表現で、(実 際central dogma of molecular scienceという言い方をすることが多いようです)他の事象に対し使っても全く不自然のない言葉なんですよ。



642
Re:塩基について ツマ

2005/01/28 13:14


女性 41歳 A型

私 のコメントはおせっかいさんの投 稿内容の科学的妥当性に関するものであり、映画の内容についてコメントしたもので はないのです。おせっかいさんの記述にあった「酸アルカリという文脈で言 うときにはアルカリと表記します。それも、DNAのドグマがあまりに強いからで しょう」との表現が「??」であったので指摘したまでです。

それとご紹介いただいたURLはキリスト教における教義―これがドグマのもともと の用法だということでご紹介下さったということですねーについて触れてあるもので あって、自然科学分野ではありません。

ということで自然科学分野において、フランシス・クリックのセントラルドグマ以降 新しい「セントラルドグマ」は提唱されていないということがわかり、自分の見識不 足でないことを知り安心しました。
643
Re:塩基について おせっかい

2005/01/28 13:19




ぼ くも勉強不足・常識不足ががわかって感謝しています。
おせわになりました。
647
Re:塩基について おせっかい

2005/01/28 20:38




い なくなると言いつつたびたびすみません(笑)
読み返してみたところ、かなりわかりにくいことに気がついたので補足します。セン トラルドグマとは、カトリックにおいて、一般には三位一体説をさすと考えてだいた いよろしいと思います。
プロテスタントにおいては、聖書の解釈が派閥により微妙に異なるらしいので、どう なっているのかはわかりません。

一般的に”教義”を指すという意味ではないですので、その旨ご理解ください。念の ための補足ですが。
638
Re:塩基について 殿様ギドラ

2005/01/28 11:54


男性 42歳 O型

あ りゃりゃりゃ、ツマさん、投稿してしまいましたか。
(みなさん、私がよく知る人なのでこんな言い方です)

ま、あまり深入りせずに・・・。

私ね、高校時代、化学はあまり出来が良くなかったけれど、酸・塩基を習ったことは 覚えています。
それは生物の遺伝子とはまったく関係ない分野に出てきました。
塩基と言われても遺伝子なんか連想しません。
645
おせっかいさんへ みずさわ慶希

2005/01/28 19:15


男性 19歳 O型

> そういえば、ぼくが管理人に注意された事って、いつのことですか? たぶんこのHNではこ こと祝さんのところにしか書いてないと思うのですが、最近いろいろと忙しいので忘れてるだ けかも知れないですが。

『GFW』公開直後、まさにその祝さんのHPで注意されてましたよ。管理人さんだけでなく 他の人たちからも。
しかもそれを受けて、おせっかいさんは再びかなりキツい書き方をされて、これまた再びいろ んな人たちから注意されてましたが。
でもってそれを受けてまたまたおせっかいさんは…という事がありましたが、覚えてません?

まああそこの掲示板は、ここと違って絶賛派ばかりが集まっていたので、おせっかいさんは少 数派を通り越してほとんど孤軍奮闘状態でしたからね。
周りが全員自分と正反対の意見ばかりを挙げて盛り上がってたわけだから、今にすればわから ないでもないんですが。
646
Re:おせっかいさんへ おせっかい

2005/01/28 19:22




わ ざわざありがとうございます
あの当時は、僕の発言内容に対する批判か、僕に対する批判は区別しにくい状況でし たから、印象が薄いのだと思います。
これ以降は、この掲示板では、ご挨拶、お礼のみの書き込みとなると思いますが、い ろいろとお世話になりました。
650
ミレニアム以降のゴジラ映画について! 四式戦車(チト車)

2005/01/29 00:44


男性 21歳 A型

私 は大学生活も残す処、あと僅かであり、三月下旬から社会人なので一連の特撮映画を殆ど鑑賞 しました。(DVDにて)

さて、ミレニアム以降、CGI・デジタル合成といった新たな映像技術を積極的に取り入 れてきたわけでありますが・・ミレニアムとGMKを除いてどの作品にもピアノ線の未処理 カットが存在したということに気が付きました!

特にそれが顕著だったのがGxMですけれど、GxMG(3カット)や東京SOS(5カッ ト)にもあったことは驚きです。(GxMGや東京SOSはGxM程、あからさまではなく、 普通に見ていると殆ど気にならないレベルのものではありますが)

その殆どがゴジラの尻尾を吊っているピアノ線であり、未処理カットは例外なくデジタル を使用しないミニチュアセットでの撮り切りでした。

幾ら、気付きにくいものだとは云え、何でもっと、ポスプロ段階で撮り切りのシーンも綿 密に確認しないのでしょうか!?

ファイナルウォーズでは1カットしか確認できませんでしたけれども、これがDVDとなって 見た時、東京SOS以上に未処理カットが多かったらどうしよう・・。

アナログのミニチュアワークにはデジタルにない良さがありますけれど、それも善し悪 しだと思うんです。

以前、東京SOSの掲示板でギドラさんがおっしゃっておられた通り、ゴジラはミニチュアを 本物に見せるのではなく、ミニチュアを見せるという傾向がかなり強いというのがGxMGや 東京SOSを見て再認識しました。(ピアノ線の未処理カットが撮り切りだったことからも)

アナログのミニチュアワーク主導でやりつつも100%ミニチュアではなく、背景に実景や CGIを合成するなりして、全ての特撮カットへデジタル性も付与するべきであったと思 います。

ファイナルウォーズではそのアナログとデジタルの高密度な融合が巧くいってはいたの ですが・・まだ、撮り切りのシーンにピアノ線未処理カットが存在したことは真に残念です ね。

最 後に私は今回のファイナルウォーズを全否定はしていません。確かにストーリー的に全くペ ケでゴジラ映画と言うよりは松岡が主役の仮面ライダー映画へゴジ ラも出演しているかのような作品ですけれど、その善し悪しは別として今までにない斬新さが あったのではないかと思います。(但し、音楽がゲーム音楽みたい で特にエンディング曲には全く勢いが感じられなかったことは遺憾だと言うしかありません)

このファイナルウォーズはゴジラ映画史上、又とない異色・異端映画として人々の記憶の中へ 残る筈です。

ですが、今後、ゴジラが作られるか定かではありませんが・・もっと、根本のことを勉強し直 してから、然るべき製作へと当たって欲しいと思います。

仮にこの映画がGMKを超えて平成シリーズに迫る興行成績を上げたとしても東宝がこれで いいのだと間違っても思って欲しくはありません!

ファイナルウォーズはあく迄も生誕50周年記念のお祭りイベントという観念でのみ何とか 許容されうるのであって、これが常態となってはいけないからです。

ちなみに今現在、ファイナルウォーズの興業収入(見込)は一体、どれ位になっているので しょうか?

どうか、お教え下さい。

ではでは。



664
Re:ミレニアム以降のゴジラ映画 について! 殿様ギドラ

2005/01/31 16:38


男性 42歳 O型

四 式戦車(チト車)さん、いよいよ社会人ですね。
充実したお仕事に就けることをお祈りします。

特撮物といわれるジャンルがだんだん基本を忘れてきているのかもしれません。
すでに一部では「特撮」というと、変身ヒーローや怪獣のことだと解釈されている模 様。
そんな風潮を見過ごすことは出来ません。

作品の内容を正確に伝えるために使うのが特撮、というより特殊技術(特技)であり ましょう。

GFWの興行収入に関してはデータが見つかりませんでした。
あまり好成績ではないという噂はあるようですが・・・。
651
海外事情 みずさわ慶希

2005/01/29 00:45


男性 19歳 O型

今 週の『NEWSWEEK』でも特集が組まれていましたが、現在の中国映画市場はハリウッド も最注目しているらしいです。何しろ、13億人もいるわけですから。
しかし中国では、文化保護の国策によって外国映画が年10本しか公開されないそうです(中 国との合作は除く)。

しかし今回、『GFW』は目出度くその10本の中に入りました。
そもそも本作は最初から中国市場を視野に入れていたらしく、上海ロケもそのためのアピール の一環という面が強かったそうです。
なるほど、そうやって見てみると、他のシーンに比べて上海市街のミニチュアが異常に作り込 まれていたのも納得ですね。(通常は1/40スケールの所を、上海の街だけは1/20で 作ったとか)

ところで、中国や北米でも公開が決定している『GFW』ですが、そのあたりの情報がどうに も拾えません。もう公開されているのか、それともまだ時期すら決まってないのかもわかりま せん。
詳しい事をご存知の方はおられますか? ぜひ教えていただきたいです。

また、とりあえずこのスレで『GFW』自体の賛否を語るのはナシで。
665
Re:海外事情 殿様ギドラ

2005/01/31 16:39


男性 42歳 O型

そー かー、中国市場を狙っての上海だったか・・・。
(日本が主な舞台で国際的なロケをやるというのに、日本に近い上海が入っているの が少々不思議だった)

海外での公開予定がどうなっているのか、私も情報を得ていないです。
どなたか、ご存じの方は?
659
理屈ぬきで楽しめない・・・ KJ

2005/01/30 02:37


男性 37歳 B型

GFW は、私にとってはどっちかっていうと正直こっち側に振れちゃい
ます。

正直言って、GFW以外のタイプの作品でも、理屈ぬきで楽しめるだけの
レベルの作品は、残念ながら平成ゴジラシリーズにはないんですよね。
(=昭和円谷・本多作品全肯定、と言う意味では決してないんですが)

すいません、蛇足でした

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