ゴ ジラ×モ スラ×メカゴジラ
東京SOSを 語る掲示板
国際映画祭から劇場封切りまで
殿様ギドラによる「東京SOS」別ストーリー




1  スタート! 殿様ギドラ   2003/10/31 21:21
  男性 41歳 O型 
 明日から11月ということで、今年も開始です。
東京国際映画祭で一足早く鑑賞する方もいるでしょうから、11月スタートで妥当ではないかと判断。

さて、どんな作品に仕上がっているんでしょうね。


2  たのしみです ゴジラ坂のクマ   2003/10/31 21:59
  男性 49歳 B型 
 昭和29年生まれのゴジラと同じ年のゴジラファンです。ゴジラ映画には、「ゴジラVSスペースゴジラ」に逃げ惑う市民で出ています。リアルタ イムでゴジラと生きてきたファンとしては、「ゴジラ映画に駄作無し」です。

3  Re:たのしみです 殿様ギドラ   2003/11/01 09:34
  男性 41歳 O型 
 初めまして!
開設直後のすばやい書き込みに驚いています。(どこにも告知してないのに)
どうぞよろしくお願いします。

この掲示板は作品の善し悪しをストレートに表明していただくことを目指していますので、
ひょっとしたら「おもしろくない」という意見も出てくるかと思います。(私自身、厳しいことも躊躇せず書こうと思ってます)
その際はどうかお気を悪くなさいませんよう。
そして感想ご意見を書いていただけるとさらに嬉しいです。


4  CM 殿様ギドラ   2003/11/02 10:09
  男性 41歳 O型 
 「東京SOS」のテレビCMを見ました。(グランセイザー放送時)

うーん、東京タワーの倒壊に期待がかかりますね~。
遠景で倒れる様子を見せるだけではなく、直下から倒れるタワーを見上げるカットもあるようで、破壊の様子を丁寧に見せてくれるんじゃないかとわくわく。
それにCMで国会議事堂の破壊もちょろっと見せてしまってます。
大丈夫か?
それ以上の見せ場がちゃんとあるんでしょうね?(そこに期待)
モスラの動きにも従来にないスピード感としなやかさがありそう。

しかししかし、やはり不安なのが機龍の描かれ方です。
機龍を機械としか扱わないのか、ゴジラとして描くのか????


5  見ちゃいました 殿様ギドラ   2003/11/03 19:17
  男性 41歳 O型 
 国際映画祭での上映へ行ってきました。
今日のところはネタバレなしの印象だけ。

いいところもあったし、ダメなところもあった、という感じです。
(そんなの当たり前ですね)
昨年の「×メカゴジラ」より総合では良かった、かな?

でも、ものすごく重要な部分がひじょーに納得できない形になっていたので、虚しさは前作以上かもしれません。

はぁ~。
おもしろくなかったと言い続けて3年目。
けなすのには疲れました。
それでも感想は正直に言わなきゃいけません。
ああ、初代ゴジラよ、なんでそんな扱いになってしまうのか。

6  Re:見ちゃいました ほりぴー   2003/11/03 22:02
  男性 48歳 A型 
 今日はお疲れ様でした。
それにしてもそれぞれ別々にチケットを購入していて、席がお隣同士とは
奇遇でしたね。

私も言いたいことはあるのですが、「好き嫌い」と「評価」を峻別できない
方も多いので、「不愉快だ」「批判は認めない」というファンサイトでは
ないと思ってよろしいですか。

前作で消化不良だった部分をを補完しようという意気込みは感じましたが、
妙に教条主義的になりましたね。

私も今日はネタバレなしということでいきますが、初代ゴジラの扱い・・
なるほど、最後があれでは懺悔の値打ちもないですな。

7  Re:見ちゃいました 殿様ギドラ   2003/11/04 18:37
  男性 41歳 O型 
 本当に不思議な偶然もあるものですね。
お久しぶりでした。

> 「不愉快だ」「批判は認めない」というファンサイトでは
> ないと思ってよろしいですか。
もちろんです。
批判なきところに向上はありません。
ゴジラ映画にはおもしろくあって欲しいし、本多・円谷コンビの精神を受け継ぐものでないと正統なゴジラ映画とは言えません。
「愉快」「不愉快」というのは感情論であって、作品の不備を指摘するのを不愉快だからという理由で封殺するなら、作品を誉めるのも同様に禁止しなければな りません。
誰かにとっての傑作は別の誰かにとっては駄作です。駄作を誉めているさまを見るのは不愉快でしょう。
貶すのも誉めるもの論証あればこそ価値あるものになります。
批判もどんどん書き込んで下さい。

ゴジラについては私のような若輩者が何を言ってもある種の人には届かない。
ほりぴーさんの世代の方に経験に基づいた正論を語って欲しいと思っています。

> 前作で消化不良だった部分をを補完しようという意気込みは感じましたが、
> 妙に教条主義的になりましたね。
私もそう思います。
そしてその教条がそれこそ感情論でしかなく、さらに伝えたい教条をドラマを通じて感じさせる作りにもなっていませんでした。
前作での不備を埋めた部分は確かにありましたが、なんだかリテイクを見せられているような気分になりました。
基本的にまったく同じ話ですし。(前作を踏まえた上でその先へ展開することを期待したのですが・・)

モスラは戦い損だし、モスラがなんのためにゴジラと戦ったのかも最後まで明確になりません。
(機龍を起動させることで一体なにが起こったというのか?)

9  Re:見ちゃいました ほりぴー   2003/11/05 00:30
  男性 48歳 A型 
 > ほりぴーさんの世代の方に経験に基づいた正論を語って欲しいと思っています。
いえいえ、正論などどは畏れ多いです。あくまで私見とお嗤いいただければ。

私はメガギラスでは手塚監督に非常に期待したものです。あの作品では
「首都は大阪に移転し」と冒頭にかまして、「これはネタだからマジレス
しないでね」が暗黙の了解と解釈しました。しかしいつかこの監督の
真っ向勝負がみてみたいものだと。

しかしメカゴジラ。初代の骨(これは存在しないはずですが、さておき)
を持ち出し、中條博士を登場させてはっきり旧作と世界観を連結したの
ならば厳然と守らねばならない作法というものがあるはずです。

それが殿様ギドラさんが指摘されるところの、

> モスラは戦い損だし、モスラがなんのためにゴジラと戦ったのかも最後まで明確になりません。
> (機龍を起動させることで一体なにが起こったというのか?)

怪獣たち(含む小美人)の行動原理のあいまいさにつながったと考えます。

かつ、中條君(整備士のほう)が機龍から脱出不能になった時はてっきり
別なヒロイックなエンディングを予想しました。ほほう、それでこそ人間
の贖罪というテーマが芹沢博士の行動とも重なって際だつと。
(多分プロデューサーの「正月映画だから・・それはちょっと」でつぶさ
れることは容易に想像できますが)
そしてあのはちゃめちゃな脱出劇には心底落胆させられて、またラストの
カット・・・隠匿したのか封印したのか今ひとつ明確でないですが、つい
にゴジラをジュラシックパークにしてしまいましたね。

えー、まだまだあるのですが、他の方のご意見もぜひ拝聴したいので一旦
筆をおきます(古くさいですね)。
 

12  Re:見ちゃいました 殿様ギドラ   2003/11/05 17:36
  男性 41歳 O型 
 > はっきり旧作と世界観を連結したのならば厳然と守らねばならない作法というものがあるはずです。
>
> それが
> 怪獣たち(含む小美人)の行動原理のあいまいさにつながったと考えます。

そうですね。そして、あいまいにすべきことと明確にすべきことの判断がついていないことを露呈しています。
旧作で曖昧にされているのは怪獣たちの目的やその生態ですね。
これを明確にしていくと「怪」獣ではなくなってしまい、怪獣が「追い込まれて」おもしろさが失われるからだと思われます。

ところが今作ではストーリーの導入部にモスラのメッセージを持ってきて、明確に言葉で表現された謎(機龍を使うならモスラは人類の敵にならねばならぬ)で
観客の興味を引く作りになっているにもかかわらず、
その問題をまるっきりほったらかしにして終結するのではあまりにも無責任。(GMKに似ている)
怪獣映画には曖昧な部分がなければならないとは私自身が主張してきたことですが、よりおもしろくするための曖昧さが必要なのであって、客をはぐらかす曖昧 さはいりません。

> かつ、中條君(整備士のほう)が機龍から脱出不能になった時はてっきり
> 別なヒロイックなエンディングを予想しました。

そうですね。無線で脱出したとウソをついて仲間の戦闘を邪魔しないようにしたあたりにはドラマを感じました。
ところがなんだかんだで結局脱出。
あの脱出劇のせいでゴジラも機龍も脇に追いやられてしまいました。

どうも怪獣に花を持たせる気がないんじゃないかとまで思われました。

16  Re:見ちゃいました ほりぴー   2003/11/06 11:36
  
 > そうですね。そして、あいまいにすべきことと明確にすべきことの判断がついていないことを露呈しています。
仰る通りです。私の「怪獣たちの行動原理」という書き方だと、なにかある
定型化されたものを想起させてしまいますが、実は集約すれば「人間の思惑
の埒外にある」ということにつきると思っています。そもそもそれに屁理屈つけようとする必要はないし、解明も管理もそして当然征服もできないのが
「怪獣」じゃないでしょうか。そこは明確にしておかなければならないです。

15  悲しい気持ち K4   2003/11/06 10:59
  
 お久しぶりです。
どうにも考えがまとまらない、でも何かを言いたくてやってまいりました。

映像的に冒頭の空中戦、CGを極力押さえた戦いは良かったかなと思いました。
水のスケールなどはまだ発展途上だと思いましたが。
一方で映像のつながりとしてゴジラ-モスラ、ゴジラ-機龍の立ち回りがゴチャゴチャとした印象もありますが
一度しか観ていないので確認する機会があれば、してみたいと思います。

内容については観終えた後に、悲しい気持ち=不思議な感覚になりました。
スタッフが言う心に響く怪獣映画、というよりも昨年のGMGとあわせて
たどり着いた終着点への自分なりのゴジラ観の距離というか、そういうものを
感じたような気がしています。
まだ整理がついていないのですが、昨年とあわせてゴジラ映画ではなく機龍
《メカゴジラ》映画であったと思うのですが、そのあり方として
(初代ゴジラ-東宝特撮史をベースにしているアイディアこそ認めるものの)
こういう描き方でよかったのか、ということが引っかかってならないのです。
これはギドラさん、ほりぴーさんが常々言われていた怪獣の属性の部分
なのだろうと思います。これまでお二人に比べ、気にしないほうだった
私でさえ、今回ばかりは気になりました。
平成VS、ミレニアム~GMKさえもまったく別の世界であると割り切って
いたのでしょう。
(ギドラさん、ほりぴーさんのいうような作品をはじめに作り上げた
先人に対する礼をわきまえるというのとは違うのですが・・)
ただこの機龍前後作はライブフィルム流用するように、東宝特撮史を
踏襲、宣言している作品です。
それならば、守らなくてはならないものがあるはずだと思ったのです。
この辺はまた映画公開後に語られてゆくことかもしれませんね。
エンドクレジット後のラストシーンもひっかかってます。
あれは封印廃棄するというのでなく、どこかで保存されている、ということ
なのでしょうか?
そうなるとこの映画を肯定的に観るにしても、またひっかかってきてしまいます。

なかなか考えがまとまらずにすみません。
でも思ったこと、感じたことをまた書かせてください。
 

18  Re:悲しい気持ち 殿様ギドラ   2003/11/06 21:06
  男性 41歳 O型 
 K4さん、お久しぶりです。
冒頭の戦闘機とモスラのシーンはものすごく良かったです。
モスラのスピード・大きさが良く伝わってきました。

バトルシーンは昨年よりは整理されていて、動きはわかりやすかったと思いますよ。
ただ前作もそうだったんですが、ストーリーが怪獣対決に向けて盛り上がる構成になっていないのでもうひとつバトルに燃えられなかった感があります。

まあ、まだ見てから一週間もたたないですからじっくり考えて行きましょう。

あの思わせぶりなエンディング、背景音として女性のアナウンスが聞こえていましたが、毎度映画には適さないオーチャードホールの残響でなんと言っているの かよくわかりませんでしたね。
「培養云々、だれだれは集合せよ」とかなんとか言っていたように覚えているんですが・・・・。


8  さっそく始まりましたね kei   2003/11/04 21:40
  男性 
 私も「グランセイザー」の時に予告編見ました。
はっきりいいますと、何も感じませんでした。
まあ、劇場には行きますけどね。
 

11  Re:さっそく始まりましたね 殿様ギドラ   2003/11/05 17:16
  男性 41歳 O型 
 keiさんがどのようにお感じになるか・・・。

楽しめる部分もあると思いますよ。
私は最初の10分まではかなり感激してました。(去年とおんなじか)
詳しくは追々。 


10  誰のための映画 ごじん   2003/11/05 07:41
  男性 44歳 B型 
 私も見終わった後複雑な気持ちになったですが・・・
この映画、ゴジラのために、ゴジラ追悼のために
作られた映画です。
観客を楽しませるために作られたという感じが
ない。キル・ビルは、途中グロテスクではありま
すが、女の復讐劇にいろいろ混ぜ込んで、
見終わって「でも面白かった」と思えましたが、
これは原爆で呼び覚まされた怪物を改めて
追悼する、お葬式映画というのか一回忌映画
で、むりやり参列させられたという印象。

ところが、「過ちは繰り返しません」という
墓碑銘の裏に「やっぱりやります」と彫って
あるような結末。カメーバが出てきたという
ことは来年の50周年記念にクローンゴジラ
がエビやカニと戦うんでしょうか?

13  Re:誰のための映画 殿様ギドラ   2003/11/05 17:58
  男性 41歳 O型 
 ごじんさん、初めまして。書き込み有り難うございます。
ご覧になったんですね。

そう・・、ですね、ゴジラ追悼のためというよりミレニアムゴジラと機龍の続編は作れないようにするための作品だったような・・・。
(「機龍はもう戦いたくないのかも知れない」なんてセリフを言わせたりして。このあたり詳述するといろいろ問題をはらんでいます。機龍とはなんであるかが 劇中ブレているんです)
追悼ならゴジラをもっと手厚く描いてくれないといけません。
「vsデストロイア」でのゴジラの死のほうがよほど荘厳で感動的でした。
で、
> ところが、「過ちは繰り返しません」という
> 墓碑銘の裏に「やっぱりやります」と彫って
> あるような結末。

これにはもうほんとうに私も呆れました。
懲りない人類というオチは定番ではありますけれど、これではあまりにも怪獣たちが浮かばれません。
街が壊されたといっても、劇中の人間たちはさほど痛い目にあっていません。
痛い目にあっているのは怪獣だけで、人間のやり放題じゃないですか。
反省じみた言葉を吐けばそれで贖罪されるとでも言いたい映画なのでしょうか。
「東京SOS」という映画の根幹を成す論理は少なくとも私が好きな怪獣映画のものではなかったようです。

14  Re:誰のための映画 ごじん   2003/11/06 07:37
  男性 44歳 B型 
 > ごじんさん、初めまして。書き込み有り難うございます。

いきなり投稿してしまいました。あらためて、初めまして。
毎年東京国際映画祭でゴジラ新作を見ることが多いです。
私もメガギラスは好きです。怪獣も一応新作で、渋谷崩壊
のイメージとかも良かった。
で、手塚監督には期待していたのですが・・・

ハム太郎さえなければ、もっとじっくり描けていたのでは?
などども考えましたが、かつての本多・円谷作品は90分
でもちゃんと客を喜ばせていたのでいいわけにはならない
ですよね。さらに75分に縮められたキンゴジだって、縮
めないのがいいのはもちろんですが、ちゃんと楽しめる。

昨年のゴジ×メカは、特殊技術の菊地雄一が若く、メカゴジ
スピード感があったのですが、今年は古い方(失礼)浅田
英一さん、重量感はあったがスピード感はなかったような。

劇中、メカゴジラやモスラは話題になっても、熱くゴジラ
を語るキャラクターがいないせいかもな、とも思いました。
キャラクターが、みんな、ゴジラに対して覚めている。

来年、熱く燃える新作はできるのでしょうか?

17  Re:誰のための映画 殿様ギドラ   2003/11/06 20:56
  男性 41歳 O型 
 たしかに今回のバトルシーンはスピード感が足りなかったですね。
かといって、昨年のようなつながらないカットを羅列して動きの途中を省略することでスピード感を出すやり方もアクション演出としては不十分。
今回はカメラワークの基本を押さえた形式になっていて、怪獣の動きや物が壊れる様子がよく伝わる映像だったと思いました。
もっとメリハリをつければスピード感も出せたんじゃないかと残念でした。
(円谷監督のカメラワーク、編集ってゆったり見せるところとすばやく切り替えるところのメリハリがすごいです)
でも、今回の特撮シーンは近年の中ではよかったです。

いやー、「東京SOS」、ゴジラだけじゃなくてモスラも相当ないがしろにされていたように思います。
モスラがストーリー上で果たした役割ってなんだったんでしょう。


19  脱力したところ 殿様ギドラ   2003/11/06 21:16
  男性 41歳 O型 
 細かいことはとりあえず後回しにして、「東京SOS」で私がもっとも気に入らない点を書いておきます。

それは、意識を取り戻した機龍がゴジラを抱えて海に身投げしたこと。

なぜ気に入らないかはいずれまた書きますが、
なんじゃそりゃ! と心の中で突っ込みました。

GMKでの白目の放射能漏れに匹敵するバカ展開でしたね。

20  Re:脱力したところ 殿様ギドラ   2003/11/07 21:39
  男性 41歳 O型 
 ではもう少し詳しく。

機龍の意識というのは初代ゴジラのものであるという理解をしています。
ゴジラのDNAを使ったコンピュータを制御系に使っていること、
前作でも今作でも核爆発やオキシジェンデストロイヤーの映像をインサートするという形で作品の演出も機龍の心は初代ゴジラのものであると主張していたはず です。

では、ラストに至って意識を回復した初代ゴジラが、なにゆえに現ゴジラを道連れにして身投げするのか?
たとえ整備士中條に親近感を持っていた(これもはなはだ筋が通らない)としても人間のために「仲間である」ゴジラを深海に投ずるとは理解できません。

「機龍はもう戦いたくないのかもしれない」
という台詞。馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。
もし、機龍が単なる機械であって、家城、および中條(甥)が勝手に機械に感情移入して自分の気持ちを仮託しているという演出ならまだしも、
さんざん機龍は初代ゴジラですよとやっているのですから。
初代ゴジラが仲間と戦うことを望むわけがありません!

エンディングは大間違いです。
機龍はゴジラを助け、二匹で日本を蹂躙するべきだったのだ。
上映時間の2/3ぐらいでそこまで展開させ、
それをどのように収拾するかがクライマックスの主眼になるべき企画だったのではないか?
それは前作でやるべきだったし、モスラまで引っ張り出して機龍で二本も作ったことにはあまり意味がなかったと言えます。

38  Re:脱力したところ 通りすがり   2003/11/27 17:42
  男性 A型 
 通りすがりの者ですが、私なりの意見を。

> では、ラストに至って意識を回復した初代ゴジラが、なにゆえに現ゴジラを道連れにして身投げするのか?
> たとえ整備士中條に親近感を持っていた(これもはなはだ筋が通らない)としても人間のために「仲間である」ゴジラを深海に投ずるとは理解できません。

私の考え
ゴジラは本来、(初代設定では)深海の海棲爬虫類が水爆の影響で安生の地を追い出された存在です。まず現ゴジが現れた理由ですが、手塚監督曰わく、現ゴジ は初ゴジの子供だそうです。だとすれば、自らの親を助けるために現れたと考えても不思議ではありません。しかし、人間は初ゴジを機龍という形でゴジラと戦 わせました。恐らく、両者とも辛い思いだったでしょう。そして、初ゴジは、遂に現ゴジを抱えて海に飛び出します。しかし、それは「道連れ」ではありませ ん。自分たちが本来いる場所、海の中に現ゴジと共に帰るためです。人間によって深海から引きずり出された2体は、本来の場所に「還った」のです。「一緒に 帰ろう・・。」海に落ちる瞬間、初ゴジが現ゴジそう語りかけたようにも思えます。

39  Re:脱力したところ 殿様ギドラ   2003/11/28 11:40
  男性 41歳 O型 
 いやー、どうも。
通りすがりでも何でも、意見を出してくださったことに感謝します。
(でも、通りすがりってことはもう来てくれないってこと?)
すでにご覧になったんですね。

もちろんもともとゴジラは海中に生息していたのですから、住処へ帰ろうという気持ちだったんじゃないかという受け止め方も考慮に値します。

私もゴジラを海に沈めても死にはしないのだから機龍がゴジラを連れ去ったことをどう受け止めるべきか、としばし考えましたよ。

大前提として核実験で本来のゴジラ族の住処は破壊されているということがあります。
海の中も安住の地ではなくなっていると考えたほうが理にかなっています。
(だからゴジラはちょくちょく上陸してくる。←まあ、機龍シリーズでは違うみたいですが)
また、ラストでの機龍がどういう立場に立っていたかはかなりはっきり描かれています。
中條義人が幻視する機龍の記憶には核実験の映像のほか、家城茜の絶叫もあり、さらには義人の命を救おうとする行動を示し、別れのメッセージまで表示してい ますから、ゴジラを抱えて飛んでいく機龍は人間に対し恭順の意を示していることは間違いないでしょう。
そして日本海溝に沈んでいくんですから、住処へ帰ろうという意図は全くなかったと言っていいんじゃないでしょうか。

自然に受け止めれば、機龍は人間のためにゴジラを排除したと考えるのが妥当では?

それから人間に操られてゴジラと戦っていたときの機龍に初代ゴジラの意識があったんでしょうか。
意識はあるのに行動の自由がないという初代ゴジラの苦しみみたいなものは何一つ描かれておらず、
前作でも今作でもゴジラと戦う機龍は何の迷いもなく(というより、ただの操り人形として)戦っていましたね。
ゴジラ意識が休止している間は死んでいるのと同じことなんじゃないでしょうか。(←でも茜の絶叫を覚えているんだよなー)
それなのに、まるで戦いに疲れたとでも言いたげな演出をされても納得できないですよ。
(人間に対する怒りはどこへいった?)

もっと言えば、ゴジラが世をはかなんだり自分の身を引くことで事態を丸く収めたりするような行動をとるのは違和感バリバリです。
ゴジラはもっと直情型でしょう。
問題があれば、戦うことで解決しようとするのがゴジラであり、そこに魅力があるんじゃないですか?
(『キングコング対ゴジラ』で、富士山の斜面を滑り落ちてきたコングに対し、ゴジラ「イテテ、コング君危ないじゃないか。どうしたの」
コング「いやー、人間に空から落とされたんだよ。ごめんごめん」
ゴジラ「そうだったのか。これからは気をつけなよ。じゃ」
コング「じゃまた」
なーんてラストだったら客は暴れますよ)

ところでゴジラの設定ですが、海棲爬虫類から陸上哺乳類へ進化する過程にある中間型の生物というのが山根説です。決して爬虫類ではありませんので、お間違 いのないよう・・。

すみません。
せっかく書いていただいたのに、反論という形になってしまって・・。
通りすがりさんの受け止め方のようなエンディングになるようにきちんと演出されていれば、歯がゆいながらもある種の情感は醸し出せたでしょうね。
残念です。

いま、「東京SOS」の基本形を守ったままちゃんとしたドラマを構築する作業に取りかかっています。
ラストシーンがどうしてもゴジラの悲嘆になってしまうのが気に入りませんが、初代ゴジラの骨を使ったロボットを登場させざるを得ないことの弊害ですね。
ゴジラの悲しさというのは、ゴジラが悲しんでみせることで描かれるんじゃなくて、怪獣も人間ももろもろを客観視できる観客が無邪気なゴジラを見て悲しくな るものじゃないんでしょうか。
少なくとも第一作『ゴジラ』での悲哀はそういうものでは?

この記事は通りすがりさんの記事へのレスとして投稿するので、通りすがりさんの記事の直下につきます。
子記事同士にも親子関係が発生する形式なので、一番下にある子記事が最新のものとは限りませんので、みなさんご注意願います。

42  Re:脱力したところ 通りすがり   2003/11/28 19:32
  男性 A型 
 いえいえ、ちゃんと見に来ましたよ。(笑

まぁ、演出不足は否めませんね。今思うと、殿様ギドラさんの考えが真実に近いかもしれません。
DVDが出たら、見直します。

44  Re:脱力したところ 殿様ギドラ   2003/11/29 08:23
  男性 41歳 O型 
 よかった!
「通りすがり」とか「名無し」と名乗る人には無責任な人が多いもので、書きっぱなしで去られてしまうんじゃないかと心配でした。

そして、また見直すとおっしゃっていただいたこともうれしいです。
(ゴジラゴジラと騒いでも、よほど気に入った作品しか繰り返し見ようとしない人もいるようですし)
私も『東京SOS』が劇場公開されたらまた見に行くつもりです。
新たな発見があるかもしれないですし。
(ハム太郎の出来も気になる)

21  Re:脱力したところ 殿様ギドラ   2003/11/09 12:35
  男性 41歳 O型 
 機龍に絡んでもう少し。

主人公中條(甥)はメカマニアという描かれ方をされていて、
機械の気持ちがわかる男という属性を与えられています。
しかし、「人間の気持ちはわからないのね」という人物。
(これは機械に本物の意識があるということではありません。
複雑な機械になると反応も複雑になり、それに接する人間にとっては
あたかも心があるように見えることがあるという事実を下敷きにしているはずです)

さて、機龍は設計上は自立した意志を持たないロボットです。
それがきっかけを与えられるとゴジラDNAの神秘(?)によって
初代ゴジラの心がよみがえるというのがキモでしょう。
この初代ゴジラの心というのは生き物が持っている本物の意識ですね。

さあここで困ります。
中條(甥)が機龍内部で初代ゴジラと精神感応するシーンがありますが、
機械のことはわかるが人の心には鈍感という男が
生き物の心をよみがえらせた機龍からテレパシーを受けるとはどうも落ち着きがよくありません。
絶対あり得ないとは言えない展開ではあるものの、スムーズに受け入れられる展開ではなかったです。

機龍が初代ゴジラであることに気がついて「戦いたくないのか」と納得するのはいいとして、
その後機龍がゴジラを排除する動きに出るのは理解できないし、
中條に対して別れの挨拶をするのも理解できません。
中條が面倒をみていたのはただの機械だったころの機龍であり、初代ゴジラではないのです。

機龍に『2010』でのHAL9000のような無垢な機械のけなげさを演じさせようとした意図はわかりますが、
機龍には初代ゴジラが宿っているという設定と矛盾しすぎです。
こちらは全体の流れをみて鑑賞しています。
場当たり的な演出で感動するほど甘くないですぜ。

というような設定や演出のまずさを抜きにしても、
初代ゴジラの骨から作り出され、初代ゴジラの記憶を持つロボットがゴジラを排除するというストーリーがおもしろいのでしょうか?
それがゴジラ映画のおもしろさになるのでしょうか?

ゴジラ映画には人間の武力・科学力を超えてゴジラが好きに振る舞うのを見る楽しさが必要なのではないですか?

(まあ、日本海溝に沈んだってゴジラが死ぬわけがないと思いますが)


22  遅れ馳せながら つつ書記長あるいはマイク水銀   2003/11/10 00:17
  
 早速こっちにも来ました。もう皆さんはご覧になってるのですね。いいなあ~こっちは公開まで待つ身なんですけども(汗)でも皆さんの意見を聞 いてると何だか批判が多い不安要素の塊みたいな映画のようですね・・・(冷や汗)主人公が元初代ゴジラ現機龍と交信してるとかラストが身投げだのっ て・・・まだ未見ですので何とも言えませんが公開の暁には確認したいと思います(批判は見なければ何ともいえないので・・・)

23  Re:遅れ馳せながら 殿様ギドラ   2003/11/10 16:33
  男性 41歳 O型 
 どうもすみません。
国際映画祭での先行上映も善し悪しなんですよね。
私はたまたま見に行ける地域に住んでいるので、上映するなら見なきゃいけないし、見たら語りたいし・・。

劇場公開されたらつつ書記長さんにも大いに語っていただきたいです。


24  SOS ゴジゴメ@ワンタン麺が好き♪   2003/11/11 21:09
  
 ギドラ様 常連の皆様
お久しぶりです。
人によってはネタバレ絶対に嫌!という方もいますが 私なんかはネタバレからああかな?こんなんかな?といった具合に場面を頭に浮かべるのが好きで楽しい せいか全然気になりませんゆえ 皆様の御感想すごく興味深いです!

メッセージ的なものは小美人の例のセリフからなんとなく分かったのですが一つだけお伺いして良いでしょうか?
ストーリーなのですが またショッパナからゴジラもしくは騎龍中心に話がエンエン展開されていくのでしょうか 伏線とかナシで? 

25  Re:SOS 殿様ギドラ   2003/11/11 21:39
  男性 41歳 O型 
 おお、お久しぶりです!ゴジゴメさん。
今年もよろしくお願いします。って、正月の挨拶みたい。

えーと、ストーリーのことですね。
これ、そのうちまとめようと思っていたんですが、
どあたまにモスラが出ます。(このシーンは非常によかった)
で、ゴジラが海の中でうごめいているぞというほのめかしを挟みつつ、状況説明が延々と続く感じです。
機龍は修理中で、主人公とそれをとりまく人々の関係性を提示していく感じですね。
(ゴジラが上陸するまではほとんどストーリーが動かないです←ゴジラ上陸まで30分ぐらいかかったのかな?)

伏線といえるようなものは、・・・・・うーん、なかったような。


26  良かったところも・・ 殿様ギドラ   2003/11/12 20:37
  男性 41歳 O型 
 総合評価として「おもしろくなかった」ということにはなりますが、
決して全否定しているわけではありません。

良かったところを大まかに書きますと、
モスラおよびゴジラの登場を丁寧に段取りを踏んで見せてくれたことは大変良かったです。

モスラとゴジラでは違うパターンの描き方になっていますが、どちらも少しずつ見せていくという怪獣(怪物)映画の基本を守ったやり方でした。
たとえ観客にとっておなじみの怪獣でも、きちんと劇中で出現までの「タメ」をつくれば、いざ登場したときの盛り上がりが大きいです。

特撮で「お」と思った点として、建物の崩壊に従来より重量感があったところです。
ミニチュアの作り方なのか、撮影法によるものなのか、はたまたまったく私の勘違いなのか定かではないですけれど。
期待した東京タワーや国会議事堂の崩壊も最近作の中ではうまく描写できているほうだという印象でした。
もう少し崩壊の過程を粘り強く描写していれば、もっとスペクタキュラーになったと思いますが、
そのあたりはドラマの流れとの兼ね合いがあるので現状のままで崩壊シーンだけ変えてもいい結果にはならないかもしれません。

あ、戦車やメーサー車の爆発も「物」(ブツ)が粉々になる様子を見せてくれたので納得でした。

そして、演出として感心したのが、
ゴジラ上陸に際して内陸部からミサイルを発射するシーンがありまして、発射を見せた後すぐには着弾を見せず、避難誘導のシーンがインサートされ、誘導して いる自衛隊員(だったと思う)が空を見上げると先ほど発射されたミサイルが上空を飛んでいくという構成をしています。
(そのあとゴジラに着弾となる)
このくだりは、空間の広がりを感じさせるすばらしい演出でした。

えーとほかにも良い点はあったかと思いますが、今夜はこのぐらいで。


27  はじめまして! 四式戦車(チト車)   2003/11/12 21:27
  男性 20歳 A型 
 GMKに引き続き前作のGxMGは個人的に好きな作品で続編である今作を非常に期待しています。・・ただ、自分は東北の人間なので国際映画祭 には行けません。正規の公開まで待たねばならないのは毎度の事でありますが・・その前に一つだけ知りたい事があり投稿させて戴きました。それとは、VFX についてでCG・デジタル合成にとても興味があるんです。今回、カット数が増やされ470カットと聞きましたが・・精度の程はいかがなものでしょうか? (前作と比べてレベルアップしているか)どうか、お教え下さい。

28  Re:はじめまして! 殿様ギドラ   2003/11/13 20:18
  男性 41歳 O型 
 いらっしゃいませ~、四式戦車(チト車)さん。

今回のCGやデジタル合成は使い方がうまかったんでしょうか、すごく目立たないように処理されていたと思います。
ですので、その精度がどのぐらいだったのかもよくわからない感じでありまして・・。
(1カットだけ、実景同士を合成したと思われるカットに違和感を感じるものがありました)

あ、それと小美人の合成カットでは、小美人だけやけにくっきり映っていました。
単純に考えると、小美人は縮小して合成することになるので解像度があがってしまうことになっているんじゃないかと・・。
(合成処理が終わってしまえば、どの素材も最終的なフィルムの解像度に依存してしまうわけですが、解像度はレンズの性能にも左右されますから)
(小美人の素材撮りの段階ではじめから画面内に小さく捉えておけば良かったんじゃないか、なんて素人考えです)

印象のレベルで言えば、前作よりずっと良かったと思いますよ。

劇場公開されたら作品内容に関するご意見ご感想をぜひ投稿してください。
(議論になっちゃうかも、なんですけど)


29  前半部のストーリーについて 殿様ギドラ   2003/11/18 16:56
  男性 41歳 O型 
 モスラ出現、そして「機龍は廃棄せよ」とのメッセージからスタートする物語ですね。

ところがどうしたことか次々と示される状況は「機龍不要論」ばかり。
テレビに登場する評論家らしき人物は機龍修復より都市の復興を優先せよと主張し、
息子が機龍隊に配属された「有力者」も機龍出動には反対の立場。
機龍推進論者であった総理は旧友中條の説得に態度保留。
(ここで絶対に機龍を使うのだ、と突っ張っていればまだしも)
機龍整備員の主人公もまた小美人を目撃していることもあり、機龍に疑問を抱いているフシがある。

見ていて、イライラしました。
どこにドラマがあるのか、と。
あっさり機龍を解体して骨を海に返せばそれでいいじゃないか、と。

挙げ句、機龍を出撃させる理由が
「我々のために戦っているモスラを援護するのだ」とは、いやはや。
いいですか、モスラが戦っているのは、人間に機龍を使わせないためですよ。
もちろん、機龍を使いたい総理の独断である、という受け止め方で合理化することは出来ますが、
ドラマとしてはいささか間抜けではありませんか。
もし、機龍使用を迫る圧力のようなものを劇中に配置していればもっとスムーズかつ悲劇性を帯びた出撃になったでしょう。

もう一点、このくだりで気になったこととしては、総理大臣の号令で軍事行動を決定できるんでしょうか?(これも架空の日本だから、と逃げますか?)


30  こんばんは 四式戦車(チト車)   2003/11/19 21:09
  男性 20歳 A型 
 先日、特撮関連雑誌(宇宙船・特撮ヒーロー等)を見たらば昔懐かしカメーバの死体が載っておりました。設定ではゴジラに殺られて九十九里浜へ 打ち上げられたとの事ですが・・その掲載写真を見て気になったのは死体の周りにいる調査員(自衛隊)があからさまな人形である点です。まさか、あれが何の 後処理も為されずにそのまま撮りきりで使用されているのではと・・とても恐ろしくなりました。コメントによれば「本作ではフィギアの演技に注目を!」など とあり、愕然とした次第であります。そこの点を印象で構いませんのでお教え戴ければ幸いです。(上記の如くあからさまに人形と分かるようなカットはあった か)何分、宜しくお願い致します。

31  Re:こんばんは 殿様ギドラ   2003/11/20 17:39
  男性 41歳 O型 
 どうもどうも、再びのご来場ありがとうございます。

カメーバのシーンですね。
心配するほどトホホなカットはなかったと思いますよ。
むしろカメーバの造型はなかなか良かったと思います。
配置された自衛隊員の人形のみに注目すれば人形であることがバレるのかもしれませんが、
そんなことは全く気にならなかったと覚えています。

(そういった映像面よりカメーバを持ち出してきて、そこになにか劇的意味があるのかということのほうが気になってました)

32  雑誌でそれ見ました! ゴジゴメ@ワンタン麺が好き♪   2003/11/21 21:46
  
 ≫カメーバを持ち出してきて、そこになにか劇的意味があるのかということのほうが気になってました


ギドラ様
今晩わ!
ということは ゴジラがまた現れるというだけのための伏線にすぎなかったということでしょうか 打ち揚げられたカメーバの死体は?


昨年も愚痴りましたが怪獣映画のようなスペクタクルものというのは、 伏線を張巡らした脚本で複数の登場人物により別々に展開していきぃの~で エンディ ングちかくで はじめて「あれはこうい事だったのか!」という場面がある方がベストで面白いと思っているせいか 私は冒頭から先が読める作品や単調な ジェット・コースタームービーが苦手です。

それゆえ私はてっきり別のカメーバが仲間の敵討ちといわんばかりに東京に上陸してゴジラと一戦やらかすそしてカメーバと並行して機龍関係とは別の登場人物 の話(例・船員、海洋生物調査隊員、獣医師、密輸船のギャングなど)がありぃの~で 上映1時間をすぎたころ話が一つになっていくというのを期待したので すが 違うんですね?

そういう五目ご飯みたいにいろいろ面白い要素が入っている怪獣映画って今だめなのでしょうか?


 

33  Re:雑誌でそれ見ました! 殿様ギドラ   2003/11/22 10:56
  
 >ゴジゴメさま
カメーバはゴジラ出現の伏線でもないんですよ。
それ以前に観客には海中にいるゴジラというのを見せちゃっているので、登場人物にとっての伏線ではあるのかもしれないけれど、客にとってはもうゴジラが海 の中にいるということは明らかですから、伏線としての効果は薄いです。

そう・・。
私もカメーバがちゃんとドラマに絡んでくれればよかったと思います。
ただし、その場合、根本的にストーリーを変えないとだめでしょうけど。
マニアでないと知らない怪獣をぽーんと死骸だけ見せるというやり方は、うーーーん、言っちゃうぞ、「ひとりよがり」です。

私もゴジゴメさんが望むような形の怪獣映画を切望します。
今の時代にそんなストーリーが受け入れられないということはないはずです。
怪獣映画でなければそういう映画も作られていますから。
問題は怪獣マニアの多くにそういう視野の広い作品をきちんと受け止めるセンスがないことじゃないかと・・・。
(客も制作側も)


34  質問です。 四式戦車(チト車)   2003/11/25 19:00
  男性 20歳 A型 
 カメーバ登場以前に海中のゴジラを見せているとありますが・・それに関連して今回はフルCGIのゴジラはありましたか?前作ではなかったの で。いつも、視覚効果の質問ばかりですみません。何分、まだ映画を観ていないので内容については話しようがないので。今は視覚効果のことで頭が一杯なんで あります。映画を観れば内容面でのお話ができるのですが・・。話は戻りますが今回、フルCGIと分かるカット(ゴジラの)はどれ位ありましたか?

35  Re:質問です。 殿様ギドラ   2003/11/26 14:35
  男性 41歳 O型 
 うーーん、うーーん、うーーん。

フルCGのゴジラはあったと思うんですよー。
でも、微妙なところで「あれ?」と思う程度だったんじゃないかと。
すごい遠景とかすごいアップとかにちらちらっと使われていたんじゃないでしょうか。
(はっきりと見分けがついたカットがあったような気がしますが、よく覚えていません)

あれ?前作にはフルCGIゴジラって使われてませんでしたっけ?


36  こんばんは! 四式戦車(チト車)   2003/11/26 20:42
  男性 20歳 A型 
 はい。前作ではフルCGIのゴジラはありません。前作はデジタル合成(390カット)の数の割にはCGIが少なかったみたいです。むしろ、そ の前のGMKの方がCGIの数は多かったようですね。(合成自体は350カットと減らされてましたが)余談ですがガメラ3はデジタル合成が(176カッ ト)かなり少ないのですが割合、CGIは多めでした。金子監督はCGIが好きなのでしょう。・・今回、500カット近い合成数ですが一体、CGIはどれ位 でしょうね?前の御回答で「見分けの付かぬ程、自然に処理されていた」とありましたように私が公開後に映画館で観ても識別は困難かもしれません。でも、投 稿された方々のお話を聞く限りでは内容はともかく、映像は迫力のあるモノのようですので大いに期待したいと思います。これからも宜しくお願いします。

37  Re:こんばんは! 殿様ギドラ   2003/11/27 17:30
  男性 41歳 O型 
 お詳しい!

前作では機龍のCGIがかなり目立っていたので、ゴジラにも使われていたんだろうなと思いこんでいました。

「東京SOS」、特撮は楽しめると思いますよ。
(うーーーーん、なにか足りなかったという気もする)

まだ劇場公開が始まっていないので、ご覧になった方も少なく書き込みが少ないところ、間を繋いでいただいてありがとうございます。
(私がもっと吐き出せばいいんでしょうけど・・・)


40  不思議な点 四式戦車(チト車)   2003/11/28 15:00
  男性 20歳 A型 
 一連の投稿内容を見ていると「機龍に初代ゴジラの意識が戻って身投げする」と云う設定のようですが・・前作では機龍は初代ゴジラのDNAをコ ンピュータに内蔵されていたが為にゴジラの咆哮が原因で暴走しましたよね。それで三枚目の何とか博士が暴走を防止するべく、初代ゴジラのDNAを修飾塩基 へ換装したじゃないですか?となると・・理論上は全く違う物に換えられておるので初代ゴジラの意識いはんや記憶が戻るなどと云う事は有り得ないのではない でしょうか?如何に初代ゴジラの骨格やDNAが使われていても機龍はマシーンでありそれに変な感情移入をせんする演出自体、おかしいと思います。又、どう してもそれをするのならばもっと筋道立てた演出をするべきでしたね。私はまだ見てはいませんが話を聞く限り・・どうも腑に落ちません。そこの点は公開後、 自らの目で確認したいと思います。きっと、富山さんをはじめ製作スタッフは怪獣映画にて生命の尊さを描こうとした結果、あらぬ方向へ突っ走り、墓穴を掘っ たのでしょう。それに90分前後と云う短時間であれもこれもと巧くできる筈はないのです。私としては105分位が妥当な時間だと思いますがね。そうすれ ば、もっと巧くできたでしょうに・・・

41  Re:不思議な点 殿様ギドラ   2003/11/28 18:33
  男性 41歳 O型 
 おっしゃるとおりです!

そもそも機龍制御のコンピュータにゴジラのDNAを使っているというだけで、ゴジラの脳を再現したわけではないのですから科学的にはゴジラの意識が宿るの はおかしなことでもあります。
そこは、「怪獣の神秘」として許容したし、機龍に初代ゴジラの心が宿るというのは劇的におもしろい展開ですから問題ないと思いました。

ところが前作で、機龍暴走を止めるためにDNAの塩基を変えてしまった(生物化学は疎いのではっきりしたことはよくわからなかったけれど)わけですよね。
適合性の問題でゴジラDNAを使わなければならないという説明があったにもかかわらず。(それにしても、何との適合??)
それならもともとゴジラのDNAを使う必要すらなかったんじゃないの?
とも思いました。
ともかく、機龍の暴走癖は直ったんですよね。(前作の最終決戦には毛ほども暴走しそうな雰囲気はない)

前作での修理が無効になったことを一切説明せずにまたもゴジラ意識が目覚めましたとやられても「・・・」ですよ。
そんな理詰めのところが大甘なんですよ。
機龍が対ゴジラ兵器の切り札であるという重要な設定にもなんら論理的な説明はないし。
怪獣がやることには不可解な点があってもいいけれど、人間、それも国家がやることにまともな論理がないとは、どうも怪獣映画っぽくない。

マシーンに感情移入させて感動を呼ぶ作り方もあるはずですが、機龍シリーズのやり方ではダメですね。

そうですねー、90分前後でもちゃんと作れたと思うんですよ。
どうも無意味なシーンが多いんですよ。

それから本筋とは関係ないですが、
四式戦車(チト車)さんの、きちんとご自身の目で確認するのだという公正な態度に感銘を受けております。
当たり前といえば当たり前のことですが、それが出来ない人もいます。
他人の意見を鵜呑みにして見もせずにけなしたりする人って結構多いですよね。
それに、ストーリーと映像のクオリティを分別してそれぞれ評価しようという姿勢もあっぱれ!それこそ特撮ファン、と思っています。
どんな作品だっていいところも悪いところもあります。
それを一点気に入らない(気に入った)からといって、全部をけなしたり(ほめたり)するのは正しくないです。


43  こんばんは! 四式戦車(チト車)   2003/11/28 21:48
  男性 20歳 A型 
 いやはや、お褒めのお言葉を頂戴し、恐縮であります。またもや視覚効果に関する質問ですが本作と前々作のGMKとガメラ3の三者を比べ、 CG・デジタル合成カット数がダントツに多いのは本作ですが・・最もヴィジュアル的に迫力があったのはどれだと思いますか?私はガメラ3がハリウッド水準 のVFXで凄いという話をしょっちゅう耳にしましたが・・それ程は思いませんでした。ただ、内容的にはゴジラと違い理詰めが中々しっかりとしていました。 逆に理屈っぽくなり過ぎる傾向がありましたが。GMKにても同じ事が言えますね。まぁ、GMKはゴジラ作品の中では理詰めがなされている方だと思います。 少なくとも本作のような大甘さはなかったです。・・三者の視覚効果と内容面について少し評価をお聞かせ下さいまし。

45  Re:こんばんは! 殿様ギドラ   2003/11/29 08:45
  男性 41歳 O型 
 そうですねー。
ヴィジアル的な迫力というのをどのレベルで捉えるかで多少変わってくるかと思います。

1カットごとの密度はガメラ3が濃かったように思いますが、
映画というのは映像の流れですから、流れも勘案してこの3作に順位付けをすれば、
1・東京SOS、2・ガメラ3、3・GMKとなるように思います。
(ガメラ3は2回半しか見ていないので正確な判断は難しい・・。見直せばいいんですけど)

東京SOSの特撮シーンは私の中では結構高評価なんですよ。

内容面の評価については、「東京SOS」はこの掲示板で書かねばならないですが、その他の作品については映像作品掲示板でお話しすべきかと。
それからGMKについての詳しい論評はGMK掲示板大全をご覧ください。ものすごい文章量で読むのは大変だと思いますが、ブラウザのページ検索機能などを 使って気になるキィワードを探すとか・・。(内容別に編纂する作業も途中までやってみたんですが、そっち方向の才能がなくてあきらめてしまいました)

映像作品掲示板
http://bbs3.otd.co.jp/eizou/bbs_tree
GMK掲示板大全
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/3095/gmk/gmktop.html
(サイト内検索機能は死んでます←削除しろよ>ヲレ)


46  カメーバの噂 50周年はゴジラ体アンギラスか?   2003/11/29 11:33
  男性 32歳 B型 
  例の海岸に打ちあがられたカメーバですが、当初の脚本では20m程のアンギラス幼体で、今回の作品ではなく次回の伏線だったという噂があり ます。
 つまり50周年は、子供の仇を討ちにアンギラス成体が登場する作品だった予定が今回のカメーバで頓挫したというのですが

47  Re:カメーバの噂 殿様ギドラ   2003/11/30 10:18
  男性 41歳 O型 
 はじめまして。

アンギラスがカメーバに変えられたという話はどこかで読みましたが、
次回作への布石という考えだったというのは初めて聞きました。
そうなると、「東京SOS」で一区切りして次からは心機一転というのはそんなに前から考えていたことではないんでしょうね。

アンギラスもスター怪獣ですから再登場するのはうれしいことです。
しかし、もう「リニューアル」という枕詞は聞きたくないです。

本来のゴジラシリーズでは『ゴジラの逆襲』に登場して以来、『怪獣総進撃』まで出てこないアンギラスですから、
「総進撃」の位置づけを考慮して、次に出るアンギラスには敵対関係にあったゴジラ族といかにして仲間意識を持つに至ったかのドラマを期待したいですね。 (でも50周年作のストーリーにはそぐわないですよー)

48  Re:カメーバの噂 放射能X   2003/11/30 15:52
  男性 30歳 AB型 
 はじめまして。私も先日、試写会で鑑賞してきました。
色々、不満が残る作品でしたが追々感想を述べさしていただきたいと思います。

> アンギラスがカメーバに変えられたという話
アンギラスがカメーバに変えられたのは富Pの判断ですよ。
死体での登場じゃあまりに不憫だと言うことで反対したそうです。
首長竜→アンギラス→カメーバと変更があったらしいです。
ですから来年への伏線というのは全くのデマですね。
機龍シリーズ自体、今年で終わりですし。

一般に手塚監督はゴジラ&東宝特撮に愛がある、という風評ですが
この件や機龍シリーズを見てもどうもそうは感じられません。
初代ゴジラを貶め、ゴジラ(アンギラスも)という存在自体を
矮小化しているように感じるのは私だけでしょうか?

とにかくこんな弱々しいゴジラはもう願い下げですw

51  Re:カメーバの噂 殿様ギドラ   2003/12/01 17:16
  男性 41歳 O型 
 放射能Xさん(渋いHNですね)いらっしゃいませ。

当初は首長竜だったんですか。
(うーーーん、それもまた問題ありだなー。我々の日常に首長竜が普通にいるならともかく、そんな珍しいものをゴジラ出現の前触れとしてだけ使うのは筋書き としていかがなものか・・)

手塚監督にはかつての東宝特撮映画への愛情はあるんだとは思ってます。
前作での殺獣メーサー車や今回のモスラに関してオリジナルのデザインにこだわったあたりは歴史を大事にしようという思いの表れではないかと。
しかし、円谷時代のSF・怪獣映画の理念まではお考えになっていないようでもあり・・。

ゴジラ(やその他の怪獣)を矮小化しているんじゃないか、というご意見には私も同意します。

前作も本作も結局は人間対ゴジラであり、人間とゴジラを対等に扱っているんですよね。
「東京SOS」は機龍がゴジラを封じ込めたじゃないかという考え方もあるかもしれませんが、
機龍に怪獣を感じたかどうか・・・・。
良くてもダイゴロウレベルでしょう。
もちろん、機龍が人間に作られた機械であることも重い事実です。

本物の怪獣対決映画を見たいものです。


49  本作について 四式戦車(チト車)   2003/11/30 17:06
  男性 20歳 A型 
 あれから、本作の評価BBSを色々拝見してきましたが・・ヴィジュアル面での評価はとても高いのですがやはり、内容的には皆様がおっしゃられ るような批評が多いですね。確かに復活シリーズを観てきましたが詰めの甘さが余りに明白です。(GMKは中では良い方でしたが・・新山千春がまるで競輪 選手の如く自転車でゴジラを追いながら長距離実況中継するというのが不自然でなりませんでした)特に酷いのになると本作は子供騙しの駄作だという批評も目 にしました。本作の製作した富山さん、手塚監督を筆頭とするスタッフは一体、何を思っていたのか・・。思うに製作陣はゴジラに対して余りに主観的になり過 ぎ・・いはば、一人よがりの思考で観客のことを考えているようで本当は考えていない証拠なのではないでしょうか?私は平成シリーズはそこの点はまあまあ よくできていたと思っています。これはvsデストロイアで完結し、US版ゴジラやガメラシリーズに圧迫された反動で復活せざるをえなくなり、製作陣はそ ればかりに気を取られ本命を見失ってしまったのではないでしょうか?だからこそ、興業成績は平成シリーズの半分以下にしかなりません。酷な話ですが人々 の評価を聞く限りでは・・目標の300万人突破にはならないかと思います。GMKでさえ、(270万人)及ばなかったのですから。但し、怪獣映画の醍醐味 である特撮やCG・デジタル合成がしっかりしているようなのでそこの点で人気を呼ぶ可能性はありますね。私自身、そこはとても期待しています。まぁ、興行 的にはG2000~GMKの間位の成績でしょう。製作陣はきたるべき50周年に向けてよく考え、初心に帰ることが要されます。それだけ、厳しい状況にある ことを自覚しなければなりません。今回は仕方ないですが、来年も又、何の改革もなく、同じであればゴジラシリーズの生命は終わりです。それだけ、観客の 目はシビアになっているのですから。・・何にしても早く自分の目で本作を確かめてみたいです!

50  Re:本作について 通りすがり   2003/12/01 00:14
  男性 A型 
 「負けるな!!日本のゴジラ」という掲示板サイトに行ってみてはいかがでしょうか?こことは全く違った評価が見れるはずです。

つまらぬ事を書いて、申し訳ありません。

52  Re:本作について 殿様ギドラ   2003/12/01 18:00
  男性 41歳 O型 
 早く四式戦車(チト車)さんもご覧になれるといいですね。
(お住まいの地方では試写会とかないですか?)

いやー、しかし、GMKも相当なものですよ。
詳しい分析はGMK掲示板でやりましたので省きますけど、ネタ振りとその展開がちぐはぐなのは、「東京SOS」以上のものすごさじゃないでしょうか。

私の実感としては、いまのゴジラ映画製作陣は世論というか、ファンの意見にかなり耳を傾けていると思います。
『ゴジラ2000ミレニアム』公開後にインターネットチャットで富山プロデューサー自らがファンと対話したこともあるんですよ。
しかし、かつてファンだった人がスタッフに加わっており、さらにいまのファンの意見に耳を傾けて、とやっていくうちに仲間内で回し読みする同人誌を作って いる感覚に陥っているんじゃないかという疑いがあります。

そのあたりが
>ゴジラに対して余りに主観的になり過ぎ

という結果になっているんじゃないかと思ったりします。

あ、そうそう、たとえばGMK。
もともとの発想が「ゴジラが武器では死なないことを説明する映画を作る」ということだそうで。
(ガメラ3は怪獣が日本にだけ現れる理由を説明した映画なんだそうです。監督さんがご自身のウェブサイトにお書きになっていたのですから、間違いないで しょう)

これ、パロディの発想なんですよ。
怪獣映画というのは、我々が生活する現実社会に怪獣という空想を付け足すことで生まれるストーリーであるというのが基本です。
ところが、怪獣映画を鑑賞するうちに気になったことになんらかの説明を付けるというのが主眼になってしまうと、もうストーリーの基盤が現実社会ではなく なってしまうんですね。

同じシリーズものということで例えに使うと、007シリーズの一本として
ジェームズ・ボンドがなぜ女にもてるのかを説明する作品を作ってしまうようなものです。
(パロディ映画ならおもしろそうでしょ)

機龍シリーズはそこまでひどくはないですが、初代ゴジラの骨が「もし溶け残っていて」ロボットに仕込まれたらどうでしょう、という話なのですから本来のゴ ジラシリーズを下敷きにしたパロディなのです。(問題はそれだけではないけれど)

興行成績が落ち込んでいるとすれば、ゴジラヲタの内輪受けばかり狙う作風が災いしているのかもしれませんね。
(私もヲタ要素がありますから、前作のメーサー車で感涙にむせたりするんだなぁ)

(不満は多かったけれど、そういう部分では平成VSシリーズのほうが客観性のあるシリーズだった)

なんて、正確なデータがないことをあれこれ考えるのもあまり良くないですね。
まずは公開された作品を子細に鑑賞して、いいところ悪いところを洗い出すこと。それが将来の向上につながるのです。のかな?ならいいな。

>通りすがりさん
いえいえ。
いいんですよ。そういう紹介投稿もありでしょう。
あそこはねー、新作ゴジラ映画の感想掲示板って、レス禁止の書きっぱなし板なんですよね。
(いまは違うのかな?)
なんてことを言うとまずいんでしょうか。

53  Re:本作について 通りすがり   2003/12/02 19:55
  男性 A型 
 >皆様がおっしゃられるような批評が多い
面白さに関しては人それぞれですね。前作も、公開直後は中傷批評ばっかりネット上に書き込まれてましたし。今作に関しては、面白いといった評価が前作より 目立っています。(問題のラストシーンに関しても、私の同じ受け取り方をした人が意外にも多かったようです。)

54  Re:本作について 殿様ギドラ   2003/12/03 17:19
  男性 41歳 O型 
 中傷はイカンです。

もっといけないのは、根拠のない中傷と論拠を示しての批判の区別がつかないこと。

あまり物を考えない人が跋扈するのが一番問題なんじゃないかと・・。

55  Re:本作について 通りすがり   2003/12/03 18:21
  男性 A型 
 > 中傷はイカンです。

その通りです!
前作の場合、よほど金子監督のゴジラが良かったのか、彼方此方の掲示板には具体的根拠無しで批判する人が多かったのが事実です。ちゃんとした根拠(ドラマ が薄い、演技が下手etc・・・)を出して厳しい評価を出した人は良いのですが、それを出さずに感情だけでの評価は評価とは言いません。

>殿様ギドラさん
私はちゃんと区別はいたしております。区別できないようだったら、ゴジラファンを名乗る資格はありません。分かりにくい文章、申し訳ありませんでした。

56  訂正 通りすがり   2003/12/03 18:24
  男性 A型 
 分かりにくい文章、申し訳ありませんでした→先日は、誤解を招きやすい文章を書いて、申し訳(以下省略)

57  Re:本作について 殿様ギドラ   2003/12/03 19:54
  男性 41歳 O型 
 GMKを持ち上げたいあまりにG×Mをこき下ろした人もいるみたいですね。
そういうのは卑劣な行為と言います。

かくいう私はGMKもG×Mもノーなんですけど・・。
(詳しくはそれぞれの作品について語った掲示板のログ参照のこと)

あのー、ところでなんですけど、通りすがりさん、そろそろ何かハンドルネームをお考えになってはいかがでしょう。
一般的にBBSで「通りすがり」と名乗るのは、無個性にみせるための手段でしょう。
きちんとご意見を発表してくださるならあまりよろしくないんじゃないかと危惧しています。

58  ハンドルネームについて 通りすがり   2003/12/03 20:24
  男性 A型 
 >そろそろ何かハンドルネームをお考えになっては

私もそれを考えていたところです。一応、今考え中ですが、次書き込むときには決まってると思います。

では、チャットもどきになりかけてるので、これで失礼いたします。

59  訂正訂正!! 殿様ギドラ@借り物パソコン   2003/12/03 21:03
  
 私の57番投稿中にあるG×Mというのは間違いです。
G×MGと書くべきでした。

G×Mじゃ、「×メガギラス」のことになっちまいます。
メガギラスはおもしろかったと思ってます。←全肯定ぢゃないけど
(やっぱりタイトルをイニシャルで略すのはあまりよくないな)

>通りすがりさん
丁寧なレス、ありがとうございます。どんなHNをお考えになるか、楽しみにしています。


60  画質 ゴジゴメ@ワンタン麺が好き♪   2003/12/04 19:21
  
 ギドラ様 常連の皆様
SOSゴジラがらみでGXMGを先日テレ東でやっていたので見たのですが 劇場で見た時と同じくやはり画面が暗かったです。
邦画全盛期の頃の画質は明るくてはっきりくっきりしていて色が艶やかでした そのDVDになった作品もしかり。しかし今の邦画って暗くてフィルターをかけ た感じで目が疲れてきて画面に集中できないんです 劇場でも少しそうでした。
これは決して夜間シーンが多いとかの問題ではなくてです。昼間のロケシーンも太陽の光が上手く画面に入っていないといいますか。

そこで素人なりに考えたのが 今の邦画ってビデオカメラで撮影してませんか?
つまりそれに合成とかして完成させ最後にフィルターをかけてフィルムに変換させているような。
ビデオ撮影のみの場合はっきり映ってしまうので作戦室やコントロールパネル等の大きな作り物がちゃっちく見えてしまう それでフィルターをかけボカシてい る。
フィルターをかけることによりフィルムらしく見せることも出来る。
しかしフィルターによって画面の本来の明るさまでも半減してしまっている。

今回のSOSゴジラ 予告編見た限りではなんともいえませんが画面の暗さを感じさせない画質であることを願って楽しみにしているのですが。
 

61  Re:画質 殿様ギドラ   2003/12/05 14:23
  男性 41歳 O型 
 いやー、私の知る限り、そして作品を見た感じではまだ劇場映画はフィルム撮影のはずですよ。(スターウォーズエピソード2は完全デジタル化し たんですよね)
デジタル合成カットはポストプロダクションの段階で一時的に電子化されているでしょうけれど、(CG以外の)素材はフィルム撮影じゃないでしょうか。

とはいえ、ゴジゴメさんがおっしゃる画質の問題はわからないではないです。

きっと複雑な事情が絡んでいるはずなので一概には言えないですが、
カラー映画の初期の頃に比べると、今の映画はあまり鮮やかな色使いではなくなっているようです。
これは、色彩設計にあまり気を遣わなくなったせいなのか、フィルムが高性能になった結果、微妙な色の違いも表現できるようになり、はっきりした色を配置し てカラーであることを際だたせなくても良くなったということかもしれません。
フィルム感度も昔のものは悪かったはずですから、照明をかなり強く当てなければならず、そのせいでコントラストがきつくなっていたとも考えられます。
結果非常にメリハリのきいた画面になっていた・・。

(昔のモノクロ映画だと、明暗の階調を生かしたしっとりしてちょっとぼんやりした印象の作品も多いです。これがまた美しいんですが)

東宝の物に限定すれば、「明るく楽しい東宝映画」というブランドイメージを作るために、基本の画質をくっきりはっきりにする方向だったとも考えられます ね。

私見ですが、黄金期の日本映画は鮮やかな色、明るい映像で「夢」を見せていたものを1970年代あたりにリアリズムを売りにした映画がくすんだような画調 で「反乱」を起こし、その余波が今日まで続いているんじゃないかとも疑っています。
そして、そんな画質は私も嫌いです。

「東京SOS」は・・・・、暗かったとは思わないんですが、黄金期の鮮やかさは期待しないほうがいいと思いますよ。
普通の邦画って感じでひとつ。

65  Re:画質 三沢狸   2003/12/13 13:10
  男性 O型 
 なぜか投稿しようとすると落ちました。さすがに五回目だと疲れてしまって、
用件のみ(; ;)ホロホロ
24フレームのフルデジタルハイビジョンを使った映画は以下の通り。
「ヴィドック」(映画史上初のデジタルハイビジョン、ソニー「シネサイト24cam」使用)
「スターウォーズ クローンの攻撃」(ヴィドックに次いでシネサイト24cam使用)
邦画では「ピンポン」(シネサイト24cam使用)
疑似ハイビジョンでは「仮面ライダー555」「突入せよ浅間山荘事件」
(松下電器Varicam「バリカム」使用)

「プロスペローの本」は24フレームではなく、アナログタイプのハイビジョンでした。つまり30フレームで撮影し、アナログテレシネで24フレーム変換し
フィルムに焼き付けました。

松下電器のハイビジョンは疑似ハイビジョンで24フレームから60フレームに
対応しております。走査線の数は1125本ではなく700本です。
画質的にはソニーが上、特殊撮影には松下電器(ハイスピード撮影可能というわけ)
という感じでしょうか。ちなみに、ソニーのカメラはパナビジョンと組んでいるので
今後ハリウッドでは多用されそうです。

あ、24フレームとは一秒間に24枚の絵を表示して動画を表現する意味です。
一般的にテレビは30フレーム。ちなみに日本のアニメーションは
一秒間に8枚の絵が標準。12枚で書くと大分きれいになります。

特殊撮影は高速度撮影が多いので、デジタル化する場合はフイルムで撮影し、
デジタル化。コンピュータ上でCG加工しフイルムへ変換。

ハイビジョンの利用が多用できればいきなりCG加工へ作業が出来るため
コストと作業時間等が削減できるわけです。

ではでは

66  Re:画質~ありがとうございます 殿様ギドラ   2003/12/13 16:58
  男性 41歳 O型 
 三沢狸さん、はじめまして。そして、ありがとうございます。

サーバーが不安定だったのでしょうか、投稿出来るまでずいぶんお手間を取らせてしまったようで申し訳ないです。

いや、それで・・。
私がぼーっとしている間にずいぶん映画のハイビジョン化はすすんでいたんですね。
「突入せよ!浅間山荘事件」は衛星放送で見たんですが、そのレベルだとフィルム撮影の作品とほとんど見分けがつかなかったです。

ハイビジョンと35ミリフィルムのクオリティにどのような違いがあるのか浅学にして知りませんが、今後どんどんハイビジョン撮影による映画が増えていく と、ビデオ撮りの良さがある反面、フィルムならでは味が損なわれることもあるんじゃないかといささか不安ではあります。

あ、「東京SOS」の小美人登場カットなどはオールハイビジョンで撮影可なのか・・・。
(そのあたりの周辺情報はまったく仕入れていないもので実際はどうなのか知らないのでした)

三沢狸さん、映画技術面のフォロー、よろしければ今後もお願いします。
もちろん、「東京SOS」についての鑑賞面のご投稿も期待しております。

67  Re:画質~ありがとうございます 三沢狸   2003/12/13 23:16
  男性 O型 
 ハイビジョンを嫌ってフイルムにこだわって撮影する監督が居ます。
言わずと知れた「スティーブン・スピルバーグ」です。
「マイノリティリポート」はフイルムの画質にこだわって撮影されました。
ノルマンディ上陸作戦から物語が始まった「プライベート・ライアン」
では第二次大戦中に使われたカメラをわざわざ探してきて
撮影に使おうとしたとか。(使ったかどうかは不明(^◇^;)
オープニングでのフイルムのぶれはそれを再現しているわけです。
また銀残しという現像手法で独特の色彩をフイルムに定着させています。

実写部分との合成はどうするかというとフイルムをデジタルスキャンする
機械があって、これでコンピュータに入力してCGとマッチングさせて
それからフイルムに変換するのですが、昔はデジタル化するのに
何時間もかかるという風に聞いたことがあります。
なんの映画だったか忘れましたが
フイルムをデジタル化する為、スタッフが一日かかって5分ぐらいの長さ
しかデジタル化できなかったとか。

さて、今のところハイビジョンの問題はその質感でしょうか。
フイルムは最新の化学によるハイテク製品です。その粒子密度はミクロン単位。
ハイビジョンの走査線は所詮1125本です。
スターウォーズの「ジョージルーカス」はもっと走査線密度の高い
カメラを欲してます。次回のスターウォーズでは
シネサイト24camは使わないかも知れないとも言っております。

日本国内でのハイビジョンカメラの台数は10台に満たなかったと思います。
映画会社の言い分は「高い」んだそうです。

日本映画の「ピンポン」では例えば会場の観客やピンポン球の飛翔等
を初めからCGで作ることを予定していたのでフルデジタルハイビジョン
になった訳です。

ではでは


62  禁を破る 殿様ギドラ   2003/12/05 14:41
  男性 41歳 O型 
 これまで、公開された映画のストーリーを改変してみせることは極力やらないようにしてきました。
それは、別のストーリーを提示しても、もともとの作品の問題点を明確にすることにはならず、バリエーションを増やすだけのことになると思うからです。

しかし、今回の「東京SOS」はストーリーの出発点も人物配置もほとんどいじらずに欠陥を修正できるんじゃないかと感じたので試しに書いてみました。

私が目指した修正は大きく3点。
・モスラ&小美人の言動に一貫性を持たせる。
・機龍を作ったことが災いとなる。
・ゴジラが迷いなく戦うシーンを作る。

以下別案ストーリーです。(基本的にあらすじですが、必要に応じて細かく記述しました)
**********************************

モスラと小美人、中條信一の元へ警告しに来る。

修復中の機龍の様子。
パワー供給システムに画期的な発明があり、長時間活動できるようになった。
中條義人、機龍の制御システムにかすかな異常を発見。
世論はゴジラを後一歩のところまで追いつめた機龍に期待している。
マスコミの論調は機龍強化に傾いている。
しかし、被災地の住民は機龍より被災者救済を訴えている。

中條信一、五十嵐総理へ機龍凍結を進言。
ゴジラを倒す手段は機龍しかないと突っぱねる五十嵐。
(実作では、ゴジラへの対抗策として機龍しかないのだから機龍を捨てるわけにはいかないといいつつも、いつか機龍を廃棄するつもりだとも
言っていて、いまいち曖昧です。機龍のような兵器を手にした為政者が簡単に手放すはずがないという現実の有り様を示す必要があります。
ですから、五十嵐には機龍を国防の切り札として継続的に使う意志があることにすべきです)

家城たちの壮行会をこのあたりに挿入。
(尺は茜と義人の対話も含めて2分もあれば十分。前作で主役だった茜が退場することを納得させるためにこの壮行会は必要ですが、
本作ではまったくストーリーに絡まない茜にあまり意味ありげな芝居をさせるべきではないでしょう。前作を見ていない人への配慮も必要です)

義人、小美人のメッセージについて秋葉の父に尋ねられる。
秋葉の父(政府要人であり五十嵐の政敵とする)は息子の身を案じて機龍出撃には反対。(実作通り)
しかし、モスラの警告はあまりにも抽象的なので、反機龍運動には使えないという結論。

機龍の制御システムをコンピュータシミュレーションでゴジラと対戦させる試験中にまたも人間のコントロールを無視するという異常発生。
異常は一瞬であり、すぐ正常に戻ってしまう。
この事実は外部には伏せられ機龍隊内部で改善作を模索することになる。
義人、機龍使用には反対の考えとなり、機龍を使わずにゴジラを倒す方法を探して1954年当時の資料を調べ上げる。
(新聞、ニュースフィルムなど。しかし、オキシジェンデストロイヤーについてはまったく謎のままである。ここで、核実験の実態や原爆症の紹介)

インファント島では卵を孵化させる儀式が行われている。
(卵を日本領土に産み付けていたという案は没です。モスラの卵は産卵してから時間をかけてだんだん大きくなるという本来の設定を生かします)
親モスラの寿命が残り少ないことをここで匂わす。

義人と梓の対話。
義人は不具合がある兵器は使うべきではないと主張。梓はゴジラ撃退の方法がほかにないなら可能性に賭けるべきという考え。

原潜がゴジラに襲われる。

秋葉(父)の使者と思われる謎の人物が義人に接触。
機龍緊急停止(強制パワーカット)のための電波信号波形を記録したメモリカードを渡す。
この緊急停止信号がどんな波形なのかはトップシークレットであり、義人レベルでは知り得ない情報である。
上官の命令なしにそんなものを使う気はない、と拒絶する義人だったが、メモリを捨てることも出来ない。

インファント島から飛び立つモスラ。(小美人も一緒)
モスラが日本へ接近していることを察知して自衛隊は警戒態勢。
モスラ、海上を旋回しながらゆっくりと日本へ向けて移動。
海に向かって鳴くモスラ。
日本領海に入ったところで自衛隊はモスラに攻撃をかける。
と、モスラ直下の海面が逆巻き、ゴジラ登場。
ゴジラに撃ち落とされる自衛隊機。

ゴジラ出現&日本接近を受けて各地で迎撃体制がとられる。
展開する戦車、メーサー車、民間の施設を接収しての陣地作りなど。

インファント島では卵から幼虫(一匹)が孵り、海へと泳ぎ出す。

ゴジラ、川崎あたりに上陸。
モスラはゴジラを押しとどめようとその進路を塞ぐ。
自衛隊による攻撃。ゴジラもモスラも両方を攻撃。
中條信一、指揮所に駆け込み、モスラを攻撃しないよう直訴。
指揮官、上層部とのやりとりの後承諾。

信一の前に小美人が現れる。(以後信一と小美人は行動をともにする)

機龍隊本部では出動準備が出来ているが、出撃命令が出ない。
(上層部で意見が割れているフシがある)

ゴジラの猛威の前に自衛隊の海岸防衛線は突破される。
ゴジラは八王子の機龍隊本部を目指している模様。
モスラの抵抗でゴジラの進行速度は遅い。

国会議事堂地下の中央指揮所。機龍を使うか否かの会議で五十嵐と秋葉(父)の対決。
秋葉「機龍には修復しきれない欠陥が残っているそうじゃないか!機龍を使わずにゴジラを倒すべきだ」
五十嵐「そんな方法があるならとっくに使っている!このままでは、ゴジラによって機龍隊本部も全滅だ。機龍で戦うことが息子さんの安全につながるんじゃな いのか?」

ついに機龍出撃。
ゴジラとモスラは機龍隊本部近くまで来ている。
陸戦隊や空挺隊による攻撃は続いている。(モスラを避けねばならないので思うように攻撃できない)

見守る信一と小美人。
小美人「いけません。機龍を動かしてはなりません」

機龍、ゴジラを海方面へと押し返していく。
ゴジラ、とまどった様子で何度も機龍に向かって鳴き声を上げる。
ゴジラは何かに気づき、機龍に対して激しく怒りを燃やす。
ゴジラと機龍の激しい戦いの余波で機龍基地は壊滅。
辛くも脱出する義人。

小美人「ゴジラは怒っています。仲間をこんな姿にしてしまった人間に怒っています」

モスラ、ゴジラを鎮めようと捨て身の攻撃。
至近距離から鱗粉散布。

モスラ幼虫上陸。ゴジラによる破壊の跡をたどるように八王子へ向かって進む。

ゴジラ、モスラの鱗粉で少々動きが鈍くなる。
機龍に対して3連メーサー使用の命令が出される。
「モスラにも当たりますよ」と抵抗する梓。
「モスラも所詮怪獣だ」と上官。
機龍3連メーサーを含むすべての武器を使っての一斉射撃。

現場に到着するモスラ幼虫。

機龍の攻撃はゴジラ・モスラ両方を激しく痛めつける。

小美人、中條を責める。
「これがあなたがたなのですね。力を持てば、自分のことしか考えなくなる」
ここに義人合流。

いよいよ力尽きたモスラ、幼虫の上に覆い被さるように降下してそのまま息絶える。

ゴジラも地面に倒れて苦悶。
機龍は追い打ちをかけようと接近。手先を変形させてドリル状に。

モスラ幼虫、親の亡骸の下から這い出してきて、上空を見る。
機龍から少し離れてしらさぎがホバリングしている。
しらさぎに対し糸攻撃するモスラ幼虫。
しらさぎ墜落。(3機とも)
(機龍隊員はなんとか脱出。義人、救出に向かう)

機龍、いままさにゴジラに腕を突き刺そうとしているところ。
ゴジラ、ひときわ長い咆哮。
動きを止める機龍。

ここで機龍に初代ゴジラの意識が蘇る。
明らかに変わる機龍の動作。
ゴジラを助け起こし、二匹で雄叫びをあげる。

機龍が行き先を案内するように二匹は都心に向かって侵攻。
手当たり次第に破壊していく。
義人「あれは機龍じゃない。ゴジラだ」(機龍の動きは資料フィルムで見た初代ゴジラの動きにそっくりである)

信一、小美人に何も言えない。
信一の心を読んだ小美人。
「モスラには何も出来ないかもしれません。でも、かつて中條さんに助けてもらったことを忘れてはいません。
モスラは行きます。この国のためではなく、中條さんのために」

ゴジラたちの後を追うモスラ幼虫。

都心の中央指揮所は混乱している。
「機龍を止められないのか」「緊急停止信号はしらさぎと機龍隊本部からしか発信できません」
ありったけの戦力をゴジラと機龍の進路に集めて攻撃するよう命令が出されている。
住民の避難誘導についても発令している。

義人、機龍の緊急停止信号を使うことを考える。「機龍だけでも止めなければ」
梓・秋葉の協力でしらさぎの残骸から発信機を掘り出し、修理にかかる。

ゴジラと機龍による進撃。(第一作『ゴジラ』での都内蹂躙シーンを再現するように丁寧に見せていく。
適宜、破壊に巻き込まれる人間の描写も織り込む)
モスラが追いついてゴジラたちに呼びかけたり、糸を吐いたりするも彼らは歯牙にもかけない。
自衛隊の攻撃はゴジラ・機龍・モスラ(しらさぎを攻撃したことで、敵と見なされた)すべてに容赦なし。怪獣たちもまたどんどん兵器を破壊していく。

義人、自分が持っているメモリからデータを読み込ませることで、緊急停止信号発信機を復元することに成功。
その機器とバッテリーを背負って、バイクに乗り都心を目指す。

いよいよゴジラ・機龍は国会議事堂に近づいてくる。
東京タワー倒壊。

自衛隊の激しい抵抗。
機龍は弾薬を撃ち尽くして飛び道具が使えなくなっている。
機龍をかばうような仕草のゴジラ。
機龍の装甲がはがれてくる。

小美人、信一に別れを告げる。
「モスラにはこれ以上何も出来ません。さようなら、中條さん」と姿を消す。

機龍を追う義人を手助けする小美人のシーンをこのあたりに挿入するも可。

国会議事堂前。
近づくゴジラと機龍に激しい砲火が浴びせられる。
どんどんぼろぼろになっていく機龍の体。
守備隊全滅。
義人、到着。
機龍とゴジラが議事堂を押し崩そうとしたとき、発信機作動。
動きが止まり、議事堂を押しつぶしながら倒れ込む機龍。
その衝撃で地下の指揮所も埋まってしまう。
動かなくなった機龍に鼻面を押し当てるゴジラ。
機龍の体が崩れて、内部に初代ゴジラの骨がのぞく。
目を見開き、天に向かって長く長く鳴くゴジラ。

そこへモスラ(小美人が乗っている)が呼びかける。
ゴジラ、モスラの顔をじっと見つめる。
そしてゴジラとモスラは海へと去っていく。

呆然と立ちつくす義人。
ゴジラと機龍が通り過ぎた後は火の海になっている。


********************************
瞬くんについてまったく触れていませんが、出さないと言うことではなく、枝葉部分で子供目線のエピソードを入れるのがいいと思っています。

それから、上記はあくまでも「東京SOS」の修正ですから、私好みのストーリーにはなっていません。
メカゴジラとして初代ゴジラの骨を仕込んだロボットを登場させるのはイヤですし、やたらと説教くさいモスラ&小美人もイヤです。
結末が湿っぽいゴジラ映画も好きではないです。(『ゴジラの息子』みたいな情感ならいいんですけどね)


63  親モスラの死について 殿様ギドラ  2003/12/10 13:41
  男性 41歳 O型 
 「東京SOS」において、親モスラはゴジラの放射火焔に焼き殺されます。
ここに私は二つの問題を見ました。

ひとつは、ゴジラにモスラを殺させてしまったという演出上の問題。
モスラはスター怪獣です。
これをゴジラが殺してしまうということは、ゴジラへの感情移入を阻害します。
事態の流れはゴジラの立場から考えれば仕方ないことですが、観客にとってどんな印象になるか。
ゴジラが悪い奴に見えませんでしたか?
それもかなり。

『モスラ対ゴジラ』にも似たようなシチュエーションがありました。
しかし、あの作品では、“モスラはゴジラに殺されてはいない”のです。
ここに本多・円谷コンビ(そして関沢脚本)の巧妙な観客心理誘導があると見ています。
もともと聖なる岩で死期を待っていたモスラ。
しかし卵を守るために最後の力を振り絞ってゴジラと戦います。
死を目前にしたモスラは最後の武器、鱗粉攻撃ののち力尽きて卵の上に覆い被さって死ぬのです。
なぜモスラは逃げるのか、という人間の問いに、
逃げたのではなく、モスラにはもう命がないのです、と答える小美人。
(わずかに怒気をはらんだような小美人の言い回しに、自分勝手な人間への怒りが潜んでいる)
映画を見ている間は、この流れを受け止めながら見ていますから、ゴジラがそれほど悪辣には見えないはずです。
しかし、ストーリーがその先(卵が孵るまで結構時間を取っている。人間の放電ネットとの併用による人工雷攻撃が差し挟まれる)へ進むうち、
あるいは映画を見終わったときには、モスラの死という出来事があたかもゴジラのせいであるように思われていませんか?
私自身、数年前書いた文章で、『モスラ対ゴジラ』でゴジラが親モスラを殺した、と述べてしまいました。
(大失敗だ!)
ゴジラがモスラを倒したように「覚えている」のがなぜなのか、はっきりしたことは分析できていません。
(どなたか解析できた方のご意見を伺いたいです)
なにがそうさせているのかわからないながらも、モスラの死の原因がゴジラであるという「雰囲気」は
幼虫モスラがゴジラを攻撃することに違和感をなくす効果があります。
これは非常に高度な演出です。
観客にゴジラを憎ませず、しかし、ゴジラを倒すべき相手と認知させているのです。

円谷時代のゴジラ映画では、基本的にゴジラは憎悪の対象ではありませんでした。
(『ゴジラ』では例外的な演出もある。海上へ去っていくゴジラを見ながら新吉が「ちくしょう、ちくしょう」と言うあたりなど)
さて、円谷英二監督が演出したゴジラ映画で、ゴジラが殺した怪獣はなんだったでしょう?
(ファンならすぐわかりますね)
スター怪獣を殺したことがありますか?
(『ゴジラの逆襲』でのアンギラスはスターではない。さらに当時はまだゴジラ映画のフォーマットが定まっていなかったはず)
ゴジラがほかの怪獣を殺してしまうことはほとんどないのです。
これが観客心理にどんな影響を及ぼすのか今一度考えて欲しいです。

「東京SOS」ではっきりとゴジラにモスラを殺させたのは間違いです。

では、第二の問題。
それはゴジラの放射火焔の威力です。
平成vs以降、ゴジラの火焔を強力に描きすぎです。
円谷時代の放射火焔の威力を思い出して欲しいです。
人間の建物や機械には絶大な威力を発揮しますが、対怪獣ではどうでしたか?
ほとんどの怪獣にはゴジラの火焔はそれほど効き目がありません。
これは、怪獣たちの超絶性を表現するために必要なことなのです。
アンギラス、キングコング(直撃は受けていないか?)、親モスラ、ラドン、キングギドラがゴジラの熱線で倒れましたか?
エビラも熱線で倒されたわけではないですね。

人間が作った物を簡単に破壊してしまう熱線にも平気な怪獣たちなのです。

(カマキラスやクモンガは格下扱いということですね。これは、有川監督の演出ですから円谷監督とは発想が違う部分があるか?)

ところが最近の作品では、ゴジラの熱線が必殺の武器となってしまい、スター怪獣であってもひとたまりもありません。
それでも平成vsゴジラは人間には絶対に負けない(例外は「vsビオランテ」か)という強さを誇っていましたが、
現在のシリーズではゴジラはしょっちゅう人間の攻撃に息の根を止められそうになっています。

元祖ゴジラシリーズで強さに序列をつけると、おおむね
ゴジラ≒スター怪獣≧ザコ怪獣≧人類の武器
となるはずですが、
現在は
ゴジラ≧人類の武器≒(?)スター怪獣という序列になっているように思えます。
(ゴジラ以外の怪獣と人間の兵器がきちんと戦うシーンがなさすぎるのでよくわからない部分がある)

ゴジラを強く見せようとして放射火焔を強力にしたのでしょうけれど、結果、ゴジラ以外の怪獣を弱く見せているだけで、
ゴジラの強さの表現にはなっていません。
(そして、もともとそれほど強力ではなかったものを改変しているのもひっかかるのです)

対怪獣でゴジラの熱線を必殺武器にすることには反対です。

(放射火焔に絡んで、光線技と「殴る蹴る斬る」といった通常暴力の扱いの違いにも言及したいですが、それはまた今度)





                                                       次へ