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ゴ ジラ50周年
ゴ ジラFINAL WARSを語る掲示板
必 要なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかということであるA・ L・ハクスレー



201
ゴジラ映画の可能性 いしやん

2004/12/10 10:25


男性 40歳 O型

皆様、はじめまして。一言だけ書かせて 頂きます。
今回のFFWは、賞賛、批判、いろいろありますが、
これだけ盛り上がる背景にあるものは何かと、私なりに考えました。
それは、「近年にない傑作誕生の可能性が感じられた」
ということではないでしょうか。
私は、実は7分のプロモからのギャップを感じて、
あれこれ言いたい事もあるのですが、冷静になってみると、
ここは楽しまなきゃ損だと思うようになりました。
ダメ出しして、批判したくなるのは、素材が良いからでしょう。
ただダメな映画であれば、語りたくもないと思うのです。
各方面で議論を呼んでいる現状をみて、
私はただ、ただ、嬉しい限りです。
ゴジラ映画には、まだまだ可能性が残されていたのですから。
214
Re:ゴジラ映画 の可能性 殿様ギドラ

2004/12/10 16:05


男性 42歳 O型

おおっとー、いしやんさんでは ありませんか。

一体何年ぶりでしょうね。
かつて私は英二の孫と名乗っていたことがあります。(お忘れ?)
せっかくいらっしゃったのですから、作品を取り巻く状況分析より も作品分析について何かお聞きしたいものです。

私がこのような掲示板を開設しているのは、ゴジラ映画の将来に危 機感を抱いているからです。
それは三年前の『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃』がきっ かけでした。
あの映画は企画発表段階でダメダメ映画になる予感大でした。
実際見てみたら怪獣たちは別物にされ、ストーリーも構成もボロボ ロでなんじゃこりゃ、と。
(詳しいことはギドラの巣GMK掲示板大全に書いてありますの で、GMKファンの人もここで反論はやめてね)
そこでweb掲示板を使って広く意見を求めつつ、作品分析とゴジ ラのあり方について考えることを始めたのです。

以来毎年新作ゴジラ映画を語る掲示板を開設してきました。
その流れでの「ファイナル・ウォーズ」掲示板です。

あくまでも私は、ですが、「ファイナル・ウォーズ」がゴジラ映画 でなかったら何も語りません。
(いや、日本映画の将来を憂えて語るかも)

ド派手な戦闘映画というのは大好きですよ。
その方向性を持っていたという部分では「ファイナル・ウォーズ」 は私好みの映画になる可能性を秘めた企画だったと言えるでしょ う。
220
Re:ゴジラ映画 の可能性 いしやん

2004/12/10 21:11


男性 40歳 O型

> かつて私は英二の孫と名乗っていたことがあります。(お忘れ?)

いえいえ、強烈に(笑)覚えております。

好き嫌いでいえば、GMKもGFWも好きです。というか、近年で はこの2作しか
受け付けません。だから多分、話が噛み合わない気がします。
もちろん、昭和の黄金期の作品の方が素晴しいとも思います。
でも、今の時代にどんなゴジラ映画がふさわしいのかなんて判りま せん。
おおらかな時代の、おおらかなゴジラは、もはや過去のものです。
50周年記念としては、54年第一作のデジタルリマスター版で良 かったかも。
それでしかゴジラの歴史に幕は下ろせないと、私は思います。

GFWは「マツケンサンバ」だと思います。
ベテランの大スターが、思いがけないアクションを起こした。
とにかく、ファンで無くても大注目。理屈でない楽しさが受けた。
でも、たぶん、殆どの人が松平健の本当の魅力を知らない。
これでみんな彼の芝居が観たくなるかと言えば、そうじゃない。
目の前の「マツケンサンバ」が、ただ楽しいだけ…。

ゴジラもこれくらい壊れないと、おそらく注目されないと思いま す。
素晴しい作品でも、話題性がないと辛いと思います。
果たして、正統な怪獣映画が一般大衆にどれだけアピールできる か。
GFWを観て、考えてしまいました。

私は子供と一緒に叫びます。
「がぁいがぁぁぁぁぁん!きどぉぉぉぉぉ!!」
ダメだこりゃ。ハイ、次!
206
風邪引いてへろへろ 三沢狸

2004/12/10 14:24


男性

というわけで(^^ゞ風邪引きました。 休んでます。
熱に犯されている頭でつらつら考えたのですが、

ドン・フライvsX星人vsミュータント兵で一本90分間の映画撮れます ねえ。
地球侵略のX星人と二分化して戦うミュータント兵、そして真打ち
ドン・フライ。題して「ドン・フライの宇宙大戦争」

で、あとは「ゴジラ怪獣大戦争 ゴジラvsその他大勢」
これで90分間の映画を作る。

で、メイキングを180分の物を作っておいてDVDのコレクションアイテ ムで
販売する。ゴジラとX星人とドン・フライのフィギュアつけて。
うむ、これで完璧。

さて、ゴジラファイナルウォーズの特撮部分を考えると、できが良い部分と
どうしようもない部分にわかれてしまいます。
最初の南極パートは平均ちょっと落ちるぐらいか。
轟天号の描写に違和感はありますし、何やってるかよく分からない。
カメラの目線が高すぎる気がします。

現代に移って新轟天号vsマンダに関しては比較的できの良い方かな。
でも海の中には見えない。これは光の具合や奥行きの感じが駄目駄目
だからでしょうねえ。

世界各国を蹂躙する怪獣達。
良いなあと思ったのはラドンが蹂躙するニューヨークのシーン。
ニューヨークに見えない黒人の兄ちゃんと警官とのやりとりは別として、
衝撃波でぶっ壊れるビル群は良いかな。
満月の前で咆吼するラドンがでかく見えないのはアングルが問題だからか。

アンギラスが破壊しまくる上海もまだ良いですねえ。ミニチュアの見せ方が
ましだったかと思います。これは後のパート、ゴジラvsアンギラスのシー ンにも
つながっていきます。なんでこのシークエンスだけクォリテイが良いんだろ う。
ちょっと疑問。

後半のシーンはどんどん駄目になる。
なんだかなあ、拙速にすぎるのか。

セットデザインは轟天号、地球防衛軍コントロール、ともに金がかかってい る
にもかかわらず駄目駄目。
日本のアニメーションに出てくる例えば「エヴァンゲリオン」の
「エルフコントロールルーム」が何故かっこいいか。(実は元ネタは重巡愛 宕の
艦橋だったりする。)
かつての日本の戦争映画に出てくる戦艦の艦橋がなぜかっこいいか。
(参考、トラトラトラ、太平洋奇跡の作戦 キスカ)
エイリアンに出てきた宇宙船「ノストロモ号」のコックピットが
何故かっこいいか。考えて欲しい。
ちなみにエイリアンの制作費ってゴジラファイナルウォーズと同じじゃ
なかったっけか。確か20億円くらいだったと思うが。

メカニック類のデザインも何でああもかっこわるいかな。
新轟天号や火龍号(でしたっけ?)もかっこわるい。
そもそも空を飛ぶメカニックには見えない。
何となく全長が短く、上下が長く寸胴に見えるデザインはいかがな物か。
少なくともデザイン画から感じられたかっこよさは全然無し。
まあ、イラストレーションは2Dでそれを3Dにするにはそれなりの
スキルがいるのですが。

ではでは
215
Re:風邪引いて へろへろ 殿様ギドラ

2004/12/10 16:06


男性 42歳 O型

三沢狸さん、お体大丈夫です か。

ゆっくりお休みください。
226
Re:風邪引いて へろへろ レグルス

2004/12/10 23:36


男性 28歳 A型

> セットデザインは轟天号、地球防衛軍コントロール、ともに金がかかっている
> にもかかわらず駄目駄目。

私は轟天号(新)のブリッジはすごく好きですけど。
あの密度感とグリーン系の暗い照明など、ちゃんとSF(スペース オペラ?)してるように見えました。
副長が立ってるのも何かリアルっぽくて良かった。

> 日本のアニメーションに出てくる例えば「エヴァンゲリオン」の
> 「エルフコントロールルーム」が何故かっこいいか。(実は元ネタは重巡愛宕の
> 艦橋だったりする。)

私にはあれはお遊びにしか見えなかったです。
格好いい要素を捜すなら、3Dスクリーンくらいでは?

> 新轟天号や火龍号(でしたっけ?)もかっこわるい。
> そもそも空を飛ぶメカニックには見えない。

文章の後半ですが、『海底軍艦』の轟天号も、『惑星大戦争』の轟 天も、『宇宙戦艦やまと』(これはジャンルが違いますが)、空を 飛べないですよ。
そもそもで言うなら、ゴジラ映画に登場した超兵器で空を飛べるメ カはありませんから、残念!という感じでしょうか(^^;)
『VSモスラ』のメーサー攻撃機が一番飛びそうですが、あの機体 形状ならやっぱりヘリにすべきでしたよね…。

> 少なくともデザイン画から感じられたかっこよさは全然無し。
> まあ、イラストレーションは2Dでそれを3Dにするにはそれなりの
> スキルがいるのですが。

よく知られている俯瞰からのカラーイラストが、下部の重たいエン ジンブロックが本体に重なってスマートに見えている錯覚によるも のではないでしょうか…?
私は特別パンフのCD-ROM収録の準備稿のほうが好きなんです けどね。
228
Re:風邪引いて へろへろ 三沢狸

2004/12/11 02:28




昼間寝ちゃったら今度は夜が眠 れない。
(^◇^;)
さて、デザインに関する感性人それぞれですが、エヴァの場合は
見せ方がうまいんですねえ。それに比べてゴジラファイナル は・・・
センス悪すぎ。

> 私は轟天号(新)のブリッジはすごく好きですけど。
> あの密度感とグリーン系の暗い照明など、ちゃんとSF(スペースオペラ?)してるように見えました。
> 副長が立ってるのも何かリアルっぽくて良かった。
すんません、私はリアルに見えなかった。密度感が感じられなかっ たのです。
エイリアンのノストロモ号のコックピットなんか密度が凄い。
セットの作り込みと色彩設計、そしてカメラの見せ方が良かったか らでは
ないでしょうか。そういえばスターウォーズの艦橋デザインも良 かったな。
正直、ゴジラのセットはチャチにしか見えなかった。
そういえば、「トップをねらえ」の宇宙戦艦のコントロールもなか なかのデザイン
でした。

> 私にはあれはお遊びにしか見えなかったです。
> 格好いい要素を捜すなら、3Dスクリーンくらいでは?
どこら辺がお遊びなんでしょうか。言っている意味がよくわかりま せん。
~~~~~~~~
> 文章の後半ですが、『海底軍艦』の轟天号も、『惑星大戦争』の轟天も、『宇宙戦艦やまと』(これはジャンルが違いますが)、空を飛べないですよ。
えっと、海底軍艦をちゃんと見てますか?空飛んでますよ。ニュー ギニアの海岸から
ジェットを吹き上げて垂直上昇するシーンが見所の一つです。
「海底軍艦」を見ているんでしょうか?
「宇宙戦艦ヤマト」が空を飛ばなかったら話にならないですが。
第2話で超大型ミサイルを迎撃するため、外装を突き破って上昇 し、
一斉砲撃するシーンが結構燃えるシチュエーションなんですが。
本当に「宇宙戦艦ヤマト」見てます?

> そもそもで言うなら、ゴジラ映画に登場した超兵器で空を飛べるメカはありませんから、残念!という感じでしょうか(^^;)
ならば新宿副都心でゴジラとやり合った戦闘メカスーパーエックス やスーパーエックスツーは何だったんでしょうか?超兵器じゃあり ませんか。
それから平成版ゴジラに出てきたメカゴジラは超兵器では無いので すか。
しかも空飛びましたよね?

> 『VSモスラ』のメーサー攻撃機が一番飛びそうですが、あの機体形状ならやっぱりヘリにすべきでしたよね…。
はあ・・・・・・・・・これはちょっと私がつらくて見なかった映 画なので
わかりませんが。

> よく知られている俯瞰からのカラーイラストが、下部の重たいエンジンブロックが本体に重なってスマートに見えている錯覚によるものではないでしょうか…?
俯瞰のイラストしか見てません。しかし、あのエンジンブロックと 正面から見た
デザインは悪すぎです。なんであんなデザインにしたのか。疑問で す。

> 私は特別パンフのCD-ROM収録の準備稿のほうが好きなんですけどね。
準備稿の方がかっこよかったのでしょうか。それはなぜなんでしょ うか。

デザインには黄金比という物があります。
一番きれいに見える比率の意味なのですが、これが重要なのです。
かっこいいとか美しいとか、見た目に快感を感じる比率は決められ ていて、
それに沿ってデザインすれば見れる物になるのです。
で、新轟天号なんかのデザインはそれからはずれているように感じ るのです。

申し訳ないですがレグルスさん。もう少し映画見ましょうね。
私を論破するつもりだったらもう少しちゃんとした根拠を示しま しょう。

ではでは
230
Re:風邪引いて へろへろ 三沢狸

2004/12/11 02:53




> 文章の後半ですが、『海底軍艦』の轟天号も、『惑星大戦争』の轟天も、『宇宙戦艦やまと』(これはジャンルが違いますが)、空を飛べないですよ。

忘れてました。「惑星大戦争」の轟天はたしか「金星」でやり合っ たんでしたよね。
どうやって金星まで行ったのでしょう。太平洋を航行して金星まで いけるんでしょうか。
ふざけんなよ。

ではでは
231
ちょっと横レス失 礼 なにげ

2004/12/11 09:06


男性 24歳

轟天ブリッジやエヴァの NERV本部の件に関しては私も三沢さんとほぼ同意見ですかね。 ちょっと歴戦の艦という雰囲気の割に清潔で空虚な感じというか、 密度感が無かったです。
まぁ新轟天はそれほど酷いものには思ってませんけど、デザイン画 と造形物はかなりギャップがありました……。デザイン画の印象か らするとのっぺり、もっさりでスケール感、ディティールなど説得 力に欠けました。

ところで、
>『海底軍艦』の轟天号も、『惑星大戦争』の轟天も、『宇 宙戦艦やまと』(これはジャンルが違いますが)、空を飛べないで すよ。

レ グルスさんの書き込みの件、作中の描写云々じゃなくて単純にデザ イン的に空飛ぶ(飛べる)形状をしてませんって意味にしかとれな いのですが……。そう考え るなら初代轟天もスーパーXも宇宙戦艦ヤマトも空力とか動力(垂 直上昇はともかくその後の航行etc.)とか諸々考えて、そんな 形のものが普通に飛べる の?って不可解な代物には違いないかと(笑)。
単にメーサーヘリ(VSモスラ)はローターさえ付けりゃ戦闘ヘリ そのものなシルエットなんで飛べるのでは、という意見では無いか と。
ホントに映画見てますか、とか勘ぐるような書き込みには見えな かったのですが……。
233
Re:ちょっと横 レス失礼 レグルス

2004/12/11 21:01


男性 28歳 A型

> レグルスさんの書き込みの件、作中の描写云々じゃなくて単純にデ ザイン的に空飛ぶ(飛べる)形状をしてませんって意味にしかとれ ないのですが……。そう考 えるなら初代轟天もスーパーXも宇宙戦艦ヤマトも空力とか動力 (垂直上昇はともかくその後の航行etc.)とか諸々考えて、そ んな形のものが普通に飛べる の?って不可解な代物には違いないかと(笑)。
> 単にメーサーヘリ(VSモスラ)はローターさえ付けりゃ戦闘ヘリそのものなシルエットなんで飛べるのでは、という意見では無いかと。
> ホントに映画見てますか、とか勘ぐるような書き込みには見えなかったのですが……。

仰有るとおりです。フォローありがとうございます。m(_ _)m
すいませんが、殿様ギドラさんのご意向もありますし、簡潔にしま した。
235
Re:ちょっと横 レス失礼 三沢狸

2004/12/11 22:19


男性

申し訳ありません。ちょっとエ キサイトしすぎました。

レグルス様、大変申し訳ありません。改めてお詫び申し上げます。

また、轟天号やヤマトなど空を飛べるデザインでないという意味な らば
その通りです。あくまでファンタジーですから現実的で無いことは
確かです。

私見ですがSF物で空を飛びそうなデザインで作られた物は
「サンダーバード」に出てきた各種航空機に代表される
ジェリーアンダーソン作品(但し、シルビアアンダーソンが離婚す る前まで)
ぐらいかなと思います。

ではでは
237
Re:ちょっと横 レス失礼 殿様ギドラ

2004/12/12 12:25


男性 42歳 O型

レグルスさん、三沢狸さん、そ してなにげさん、ありがとうございます。

メカデザインの話も改めて出来ると思いますので、いずれじっくり と、ということでひとつ。
216
放浪者さん、そしてみなさ ん 殿様ギドラ

2004/12/10 16:08


男性 42歳 O型

放浪者さんの187番へのレスです。 (もとのスレッドにも短くレスしてますのでお読みください)

まずゴジラ映画として評価せよ、というご意見よくわかります。
私も最終的にはそこに着地したいと思っています。

「ファイナル・ウォーズ」という映画を遺漏無く評価するためにはゴジラ映 画であることを無視するわけにはいきません。
ただ、どんなゴジラ映画にもゴジラのキャラクターとは関わらない評価ポイ ントがあるのも事実なので、それも無視したくはないと考えています。

ここで一旦この掲示板の趣旨を整理しますね。(って、どこにも成文化した ものは載せてなかった)
私のHP「ギドラの巣」から閲覧しに来た方ならいわずもがなのことかもし れませんが、サーチエンジンなどで直接掲示板を見つけた方もいらっしゃる でしょう。

「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」という映画がどんな映画なのか徹底的に 考える場である。
同時にゴジラのあり方、ゴジラ映画のあり方も考察する。
ひいては特撮映画のあり方、映画のあり方まで進めることが出来れば嬉し い。

という考えです。

あまり堅苦しい規則などは定めたくありません。
出来るだけ自由に発言して欲しい。
けれども、出来ればあまり話題を錯綜させないような配慮をいただけると嬉 しいです。

それともちゃんと仕切って、テーマ別に話し合う形式のほうがやりやすいで しょうか?
(たとえば、ストーリーに絞って意見が出尽くすまで話し合ってから映像面 に移るとか・・)

今年は例年以上に投稿が多く、なかなか話題が収斂しないのでちょいと困っ てます。
なにか良いアイディアはありませんか?
(私はいろいろレスを書くのに頭を整理し切れていないかもしれません。私 が変なことを書いていたら誰かおせーて)

ps.レスが付くとスレッド順が変わります。僧侶0さん、ご質問への答え は142番 「お返事」で書いてますので、どうかお読みください。
227
あの設定なら… レグルス

2004/12/10 23:46


男性 28歳 A型

いくも続けて書き込んですいません。

私がGFWの設定で、なおかつ北村監督路線で作るとするなら、
X星人が操るモンスターに、轟天号を旗艦とする地球防衛軍部隊とミュータ ントが、X星人が繰り出す怪獣たちに肉弾戦を挑む、という展開にします ね。
もちろん最後のボスはゴジラです。ラストは轟天号を松岡クンひとりが操縦 して特攻、ゴジラと差し違えます。

X星人(怪獣)対人類(ミュータント、超兵器)というシンプルな構図で北 村流ハチャメチャアクションを存分に見せれば燃える映画になったと思いま すよ…。
当然怪獣の設定なんてくそくらえ(^^;)です。
北村映画は燃える(ハチャメチャでハイテンション)のが最大のウリなんで すから、すべてをそれが100%活かせる形でまとめれば良かったのに、と 思いました。
まあゴジラ映画である必然性は薄くなるでしょうが、出来上がったGFWも ゴジラ映画である必然性はあまりないんですから…。
229
Re:あの設定な ら… 三沢狸

2004/12/11 02:47




> X星人(怪獣)対人類(ミュータント、超兵器)というシンプルな構図で北村流ハチャメチャアクションを存分に見せれば燃える映画になったと思いますよ…。
> 当然怪獣の設定なんてくそくらえ(^^;)です。
じゃ怪獣映画じゃないじゃん。(^◇^;)

> 北村映画は燃える(ハチャメチャでハイテンション)のが最大のウリなんですから、すべてをそれが100%活かせる形でまとめれば良かったのに、と思いました。
> まあゴジラ映画である必然性は薄くなるでしょうが、出来上がったGFWもゴジラ映画である必然性はあまりないんですから…。
ではゴジラ映画を撮る資格は北村監督にないと言うことですね。

> 北村映画は燃える(ハチャメチャでハイテンション)のが最大のウリなんですから、すべてをそれが100%活かせる形でまとめれば良かったのに、と思いました。

ハチャメチャデハイテンションなだけだったらそれは映画じゃない ですね。
CMで結構。映画はそのそこにきちんとしたテーマがあり、
それを表現する技術と感性がなければならないのです。

北村映画はハチャメチャデハイテンション。でも何を言いたいの。
問題はそこにあります。
彼は精神に深みがない。それは映画の寿命を短くします。

ハチャメチャに20億もかけてどうするんでしょう。
ハリウッド映画の「パールハーバー」や「インディペンデンスデ イ」
「アルマゲドン」なんかは既に記憶の外ですよね。

そういう映画はお金が有り余っているハリウッドに任せましょう。
日本映画はお金をかけられないのですから違うアプローチが必要で す。

ではでは
232
仕切直し 殿様ギドラ

2004/12/11 11:13


男性 42歳 O型

みなさまの熱い投稿で素晴らしく盛り上 がっていることに感謝します。

しかし、ご投稿くださる方よりROMの方が多いようです。
現状では話題が拡散していて読みにくいのではないかと危惧しはじめまし た。
そこでテーマ別に詰めてみようと思いました。
継続的にきちんと話してくださる方が多いので、うまくいくんじゃないかと 期待してます。

(私 自身、特命さんとのお話も興味深いものになっていますし、いしやんさんと のお話にも続けたい内容があるのですが、それらも順を追って話し合ってい くうちに つづきの話が出来ると思うのでここはあえてレスを我慢します。三沢狸さん とレグルスさんのやりとりもエキサイティングになってますが、どうか、一 旦収めて もらえますまいか)

放浪者さんからの動議を受けて、
まず、テーマとして「ファイナル・ウォーズ」をゴジラの映画としてどう見 るか、ゴジラ50周年記念映画としてどうなのか、といった枠組みの問題を 話し合いましょう。
そこにはストーリーの問題もドラマの問題も映像の問題も含まれてくると思 いますが、軸はゴジラ、ということで。
(怪獣という枠に広げても構いません)

ただ、初投稿の方が、映画全体の印象や感想を寄稿してくださることには制 限ありませんし、テーマから離れたことでもどうしても話さなければならな いことがあるという方の意志まで曲げるつもりはありません。

では、まず私から。
今作での怪獣設定は84年以降のゴジラ映画ではもっとも納得できるもので した。
決して先行作の内容を否定していません。
ゴジラが作品中で積み重ねてきた歴史を無視するような設定は少なかったと 思います。
そこは高く評価します。
(ただし、以前も書きましたが、ミニラや元祖轟天を改変していることは許 せん)

しかし、残念なことにそんな背景を感じさせる描写がないのです。
ゴジラがほかの怪獣と出会ったときのリアクションになにも感じるものがな い。

これはゴジラ(怪獣)演出に深みがないことに起因しているようです。
すでに申し上げた怪獣登場シーンの投げやりさに代表される、怪獣描写の粘 りのなさ。
ストーリーを先へ進めることばかり考えていて、怪獣による破壊や怪獣バト ルがただの段取りになっています。
怪獣の魅力を伝えるようなシーンがほとんどない。
アンギラスやラドンのシーンにはみなさんがおっしゃるように見所となるよ うなカットもあるにはありましたが、「これを見てくれ!」と盛り上げるよ うなシーンにはなっていない。
(たとえば、ラドンの衝撃波による破壊はもっと丁寧にディティールを見せ るべきだし、アンギラスが逃げまどう群衆の背後に迫るというかなり良くで きた合成カットもそれを堪能出来るほどの持続性がない)
同様にゴジラ描写にも演出といえるほどのものを感じることがほとんどな い。
モンスターX以外の怪獣はまるっきりのザコ扱いでその戦いのダイジェスト を見せているだけだし、モンスターXとの戦いも初めから戦うのが当たり前 ということになっていてドラマ性はない。
ではゴジラの魅力をどこで見せたのか。

ゴジラの性格を感じられるシーンはどこだ?
ゴジラの猛威を堪能できるシーンはどこだ?

そもそも今作でのゴジラはただひたすら戦う相手を探しているようにしか見 えない。
以前、今回のゴジラの顔はまるでチンピラだ、と申し上げましたが、その性 格もチンピラだったというわけです。
それはゴジラではない。(投稿番号1番参照のこと)

私はゴジラを見に行ったつもりだったが、それは完璧に近く裏切られまし た。

しかし、ストーリー構成によい部分もありました。
それは、地球人類対X星人の戦いが終わった後にゴジラ対モンスターX(カ イザーギドラ)の戦いを持ってきていること。
この構成でかろうじてゴジラの主役性が打ち出されています。
『怪獣大戦争』でもX星人が自爆した後にコントロールを失った怪獣たちが 小競り合いする様子を描き、それをエンディングにしています。
この構成を参考にしてくれたのは嬉しかった。
『ゴジラvsビオランテ』では怪獣対決が終わった後に殺し屋とのアクショ ンが入り、『ゴジラ×メガギラス』ではメガギラスが倒された後に延々とゴ ジラ対桐子を描いてしまう。
それでは怪獣の印象が薄くなるのです。

しかーし、本当のエンディングがミニラになだめられるゴジラというのは納 得できん。(この件は以前も書きました)
いや、ゴジラ最終作ということを考えれば、人類とゴジラの和解という着地 点は問題ないのですよ。
しかし、それは「ゴジラ死す」に匹敵する大展開なのですよ。
そんな大オチを用意しているなら、作品全体を使って和解に至るドラマを描 いてくれないと納得できませんよ。

ああ、こんなにいい加減にゴジラを扱っておいてなにが50周年記念作か!


追伸KJさんへ。
218番 の投稿で、
>どこか言いたい事を言えるまともな(=バランスの取れた)
>怪獣映画関連BBSを扱ったサイトはないか、と探していたところ、
>こちらにお邪魔させて頂いてます。
とおっしゃっていただけたこと、大変大変うれしいです。いままでの活動、 無駄じゃなかった!と救われる思いでした。
234
Re:仕切直し レグルス

2004/12/11 21:20


男性 28歳 A型

>ゴジラの猛威を堪能できる シーンはどこだ?

これは冒頭の轟天号vsゴジラじゃないでしょうか…?
最初の2、3分、ここだけっていうのもゴジラ映画としては凄い話 ですが。(^^;)
といってもこれは緊迫感という、雰囲気だけしか描いていないの で、やはりゴジラの凄さというのは脳内補完(各人の過去のゴジラ 体験)をした上で成立しているシーンではあるんですよね…やっぱ り。

今回のゴジラはバーサーカーという感じで、過去の因縁に執着する ヤクザのようでした。過去のゴジラ作品から類似性を見出すなら、 『VSモスラ』『GMK』に近い演出ですが、たしかにあまりにも 雑な/乱暴な演出であろうと思います。

上でふと書いてしまったのですが、本作はヤクザ映画なのではない でしょうか?
そう見ると、ラストの“子供に「許してやって」と言われて矛を収 める親”という構図も納得できる気がします。
とはいえ、あくまでも制作者の意図を忖度すれば、の話であって、 素直に首肯できる伏線なり演出がなされていたか、結末がそれに収 束するようにプロットを配置していたかどうかとなると、やはりバ ラバラの印象は拭えません。

ゴジラ映画としてはアリ。(幅広い可能性として)
50周年作品としてはダメ。(前にも書きましたが、GMKの翌年 にすべきでした)

私の感想としては、さまざまな破綻があるにも関わらず、何故か惹 かれるものを感じる作品、というところです。
何に惹かれるのか、年内か元旦にでももう一度見て確認しようと思 います。
238
Re:仕切直し 殿様ギドラ

2004/12/12 12:27


男性 42歳 O型

>レグルスさん
うむ、確かに冒頭の轟天対ゴジラはうまくやればゴジラの猛威を見 せるシーンになり得たように思います。
ああ、すごく残念だし、腹も立つ。
回想シーンとはいえ、海底軍艦対ゴジラという一大イベントをなん であんなにあっさり終わらせてしまったんだろう。
冷線砲や電子砲、外観・内部の改変の問題も受け入れがたいけれ ど、スーパーメカ対怪獣の見せ場としてきっちり描き込めば良かっ たのに。
あの仕上がりではゴジラも轟天も顔見せ程度の扱いですよ。

ヤクザ映画では、というご指摘、私も方向性はちょっと違うのです が似たような分析が出来そうに思います。
私の考えは、ひょっとするとこの映画全体の好き嫌いを左右するよ うな印象に関係していそうです。
その話は登場人物の性格付けとかストーリー展開の話まで進んだら もっと考えが固まると思うのでまだ書かずにおきます。

ゴジラ映画としてはアリ、というのはストーリーにおいてでしょう か。
具体的に言うと、宇宙人が怪獣を利用して地球に攻め込みゴジラが 立ち向かうという構図はゴジラ映画の可能性としては認めるという 意味であれば私も同意です。

私がゴジラ映画としてダメだと思うのは、登場したゴジラの気質が ゴジラらしくないこととゴジラの見せ方にあまり力が入っていない というところなのですが、
そのあたりはいかがでしょうか。

そーっすねー、私もまた見直しに行かねばと思っていますが、いっ たいいつ行けることやら・・。
繰り返し見ると何かしら新たな発見がありますから。(ダメなとこ ろにさらに気が付くという辛い状態になったりもするんだよなー。 去年のGMMGは見るほどに・・・・)
242
改めて考えると… レグルス

2004/12/12 18:56


男性 28歳 A型

> 冷線砲や電子砲、外観・内部の改変の問題も受け入れがたいけれど、

何人かの方が仰有ってましたが、これは私には全くありません。受 け容れられました。
映画では作品によって同じものを違う姿で同一視させる、というの は常套手段ですから。
違う俳優が演じる『水戸黄門』の各シリーズや、<平成ガメラ>で は同一の世界観かつ時間的に続きものであるにも関わらず3作とも ガメラの造形が異なり、なによりゴジラシリーズでは各作品ごとに ゴジラの姿が異なるではありませんか。
轟 天号の場合は『海底軍艦』1作にしか出て折らず(『惑星大戦争』 を同一視するのかどうか…。私はどうしてもできないのですが)、 しかもそれが結構前である だけに、つい思い入れが入ってしまい、それがみなさんの否定的な 評価になるではないかと思うのですが…。(GFWの新轟天号では なく、旧轟天号のことです ので、念のため(^^;))

まあ正直なところ、10年前に見ただけなので細部は忘れていて、 違いが分からない、というのもあるんですけど(それほど愛着もな いし)。

> ゴジラ映画としてはアリ、というのはストーリーにおいてでしょうか。
> 具体的に言うと、宇宙人が怪獣を利用して地球に攻め込みゴジラが立ち向かうという構図はゴジラ映画の可能性としては認めるという意味であれば私も同意です。

“ゴジラという怪獣が出てくるジャンル映画”としてはアリという ことです。
富野由悠季監督が『機動戦士ガンダム』制作時に、「ロボットさえ 毎週登場すれば、内容にまではスポンサーは文句を言わないから、 今までのアニメのように子供向けではない、しっかりしたドラマを 描こう」というような感じ。
こ れとGFWは全く逆の部分があるので引用としてはベストではない のかもしれませんが、「ゴジラという知名度のあるキャラクター (由縁や成立過程を無視した 姿形、外面的、商業的な意味での)さえ出てくればある程度は売れ るのだから、内容はなんでもいい」という意味において。
極端な話、ゴジラの着ぐるみさえ出てくれば『ポケモン』みたいな 内容の作品だってあってもいいのかもしれません。(あくまでも分 かりやすくするための極論です)

このあたりは最初のゴジラ体験が『ビオランテ』であり、ゴジラ映 画の黄金期ともいえる『キングコング対~』~『怪獣大戦争』あた りを大きくなってから見、初代『ゴジラ』を別格扱いしている私の 世代(個人的好み?)が大きな要因かと思います。

私が本当に見たいのは初代『ゴジラ』のリメイク、あるいは正当な 後継であって(『84』はそれに近いものがあったのですが…)、 『キンゴジ』以降は失礼な言い方をすればお祭り的な作品にすぎま せん。
もちろんゴジラのファンとしては真摯な態度とは言えないのでしょ うが、わがままを言わせて頂けるなら、「『初ゴジ』を金字塔に立 てているんだから文句は言わせませんよ」ということなんです が…。
つまりは『キンゴジ』以降のゴジラは「こんなのもアリなのね」と いう、やや斜めに構えた見方になっているんです。もちろん好きで すし、全作見てますよ。
ファンタジーであれ、シミュレーション路線であれ、SFであれ、 冒険活劇であれ、スパイ映画であれ、それぞれがそれなりの(たぶ んここの判断が最大の違いなんでしょうねぇ…)世界観をつくって いれば文句はあまりつけません。

ですから厳しい方の物差(=『初ゴジ』)を当てれば宇宙人が出て 来る時点でアウトですし、緩い方の物差を使えばオールOKなわけ です。

なんとも微妙なところなので文章が長くなってしまうのですが、誤 解なしに伝わるかなぁ…(^^;)

> 私がゴジラ映画としてダメだと思うのは、登場したゴジラの気質がゴジラらしくないこととゴジラの見せ方にあまり力が入っていないというところなのですが、
> そのあたりはいかがでしょうか。

上で述べたように、「ゴジラの気質」については“GFWでのゴジ ラはこういう気質として設定されたのね”という緩い物差を当ては めたのでOKでした。

「ゴジラの見せ方」については、<平成VSシリーズ>とかをリア ルタイムで見た世代としてはそんなに気になりません。(諦めとい うか…)
やはりGFWと全く同じ内容でも、編集で各怪獣の見せ場のカット で0.5~1秒くらいの“タメ”を作ったり、間に1カットを挟む だけでガラッと変わるような気はします。
『ガメラ3』で実証されたように、怪獣映画において重量感とス ピード感は両立するのですから(平成ガメラ信者なもんで、すぐ引 用してすいません(^^;))。

“バ トルもの”として見た場合、人類(ミュータント含む)とゴジラと いう2種類の演出論の異なる(演出論とか書くと突っ込まれると思 うので予め逃げを打って起 きますが(^^;)、具体的にどうするか、という深い意味ではな く、方法論として当然違うものである、という表層的な意味で使っ てます)ストーリー展開に した時点で無理が生じるような気がします。
個人的には巨大怪獣映画においては主人公は怪獣対決を見守ってい ればいいと思うんですけどね、ヘタに絡ませようとしないで。
244
オリジナルと続編 と・・・ 放浪者

2004/12/13 20:47


男性

根本的に比べるようなものでは ないかもしれませんが、ふと
思いついたもので。誰かが既に同様なことを述べているかもしれま せん。
ガンダム。名前くらいは聞いたことがある作品だと思います。
私自身、正直、詳しくはないし、「Zガンダム」以降観ていないの で
的外れだったらごめんなさい。
「ガンダムという作品で、富野喜幸監督が関わった作品のみが
 ガンダムなのか?その後、由悠季に改名したものを含め、
 後のガンダムのすべてを「ガンダム」として認めることが出来る のか?
 サンライズがガンダムと名づけた作品は「ガンダム」で間違いな い
 じゃないか。
 むしろ、初代に引きずられたり、「ニュータイプ」論にばかり
 気を取られた作品よりもモビルスーツという巨大ロボット同士の
 戦いの魅力を前面に出したGガンダムはガンダムの魅力を魅せた 作品で
 すばらしかった。」
ゴジラに置き換えると
「ゴジラという作品で本多、円谷、田中氏が関わった作品のみが
 ゴジラなのか?その後のゴジラのすべての作品を認めることが
 出来るのか?
 東宝がゴジラと名づけた作品は「ゴジラ」で間違いない
 じゃないか。
 むしろ、初期ゴジラに引きづられたり、「反核」「社会性」論に
 ばかり、気を取られた作品よりも怪獣という巨大生物同士の戦い の
 魅力を前面に出したGFWはゴジラの魅力を魅せた作品で
 すばらしかった。」
「FINAL WARS」は「機動武闘伝Gガンダム」だ、という例えは正しいかな?

例えはさておき・・・

それぞれの作品にファンがいて、それらの作品を支持することは
大切なことだとは思います。
近年の「ガンダムSEED」という作品はOLDファンが怒り心頭 な
作品であるにもかかわらず、熱心な新しいファンを開拓した、とか
雑誌で見ました。
「ゴジラFINAL WARS」は新しいファンを開拓したのでしょうか?
その評価が、あたかも玩具メーカーのマーチャンダイジング的な評 価で
ファン自身が「ファンとしての評価をしていない」んじゃないで しょうか?
作品の成功を興行的な側面から、いかにも製作サイド的な視点とか
尺度で作品を語っていやしないだろうか?
245
その作品の、 「何」が好きなのか?ということ 放浪者

2004/12/13 20:57


男性

なんでこんな話↑を持ち出した のか。

そもそもその作品がなぜ自分が好きになったか、を見誤ると
何でもアリになってしまうだけではないか、ということを危惧して います。
自分がなぜその作品、「ゴジラ」なら「ゴジラ」を好きになった か?
リアルタイムは北村監督と同じはずで、チャンピオンまつり後半や
東映まんがまつりの世代なのですが、「ゴジラ」という作品を「ゴ ジラ」
として意識したのはドラえもんの映画一作目「のび太の恐竜」の併 映で
「モスラ対ゴジラ」(短縮版,1980年)を観なおした時に惹か れたことが
一因だったと思ってます。
当時は「ヤマト」や「999」が好きな小学生でしたが、アニメと は違う
「何か」を「ゴジラ」が持っている!と意識したことが始まりだっ た
と思います。その4年後、1984年にゴジラは復活。
5年の休眠の後の「ビオランテ」のときは大学生で、こっそり
観にいった記憶があります。
当時はとにかく、ハリウッドに負けない和製SFX映画を観たいと いう
思いだけだった気もします。
ところが、その後観たゴジラ作品で「モスゴジ」ほど心にひっかか るような
作品には出会うことは結局、なかったんです。
映像的には派手になってるのに、物足りなさは引きずったまま。
ハリウッド版ゴジラ「GODZILLA」製作が本決まりになり、
その思いを、結局はハリウッドに託すのか・・・と思ったものの
答えは「こんなの『ゴジラ』じゃない!」というのは皆さんと同 じ。
レンタルビデオの普及もあり、作品として魅力を感じたのは
昭和作品を見直す機会が増えたことのほうが大きかった。
ノスタルジックな思いからなのか?まったくないとは言えないで しょうが
それだけでない、何か、があったのは確かだと思います。
最近ではSFXではなくVFXと言われるこの分野ですが、
お金さえかければ、何でも描けるような時代になりました。
そんな時代だからこそ、その瞬間は「すげー」と思われるような映 像に
ばかり目をとらわれるのではなく、その「作品自体」を「すげー」 と
思いたいと思うのです。
「ゴジラ」や魅力的な怪獣たちを使った「すげー」映像があったと しても
作品を「すげー」と感じる、心に残る作品はまた違うと思うので す。
「ゴジラFINAL WARS」は残念ながら映像的に斬新で「なかなかいいかな」と
思うシーンはありましたが、
「心」に響く作品ではなかったと思います。

247
Re:ゆるさは危 険 殿様ギドラ

2004/12/14 13:51


男性 42歳 O型

まずは、放浪者さんの
>玩具メーカーのマーチャンダイジング的な評価で
>ファン自身が「ファンとしての評価をしていない」んじゃないで しょうか?
>作品の成功を興行的な側面から、いかにも製作サイド的な視点と か
>尺度で作品を語っていやしないだろうか?


というご意見。
これ、重いですよ。
私自身は円谷英二監督のゴジラこそがオリジナルであり、その他の ゴジラより先行して発表されたという意味においても絶対に守るべ き基準だと思っています。(まったく同じに再現出来ないとして も、それを目指すべき)
さらに発表された順序を外しても、70年代や84年以降のどのゴ ジラよりも魅力があると感じます。
だからオリジナルゴジラの続編を見たいわけです。

ところがゴジラがころころ変わっても構わないという方がいらっ しゃる。
では、その方はゴジラの何が好きなのでしょう。
まずは自分の好き嫌いをはっきりさせるべきでしょう。
そして、その好き嫌いが正確にゴジラを捉えた結果なのかどうかと 考えることも必要だと思います。
(記憶だけであれこれ考えるのではなく、何度もゴジラ映画を観て 「感じ直す」ことが大事)

というところで、本題。
『ゴジラvsキングギドラ』を初めて見たとき、劇中でゴジラの設 定が激しく改変されていることに気が付きはしましたが、当時はあ まり気にしませんでした。
あのストーリーを成立させるにはゴジラが恐竜の変異体であること にしないとうまくいかない面があるので、しょうがないか、という 感じだったと思います。
同様にキングギドラの改変もかなり気に入らなかったものの、作品 全体としては派手に怪獣バトルを見せてくれたことでオッケーでし た。
(13年前は私もまだまだ緩かったんですよ)

しかし、84ゴジラと「vsキングギドラ」によってゴジラは放射 性物質からエネルギーを吸収する恐竜の突然変異であるという設定 になってしまいました。
オリジナルゴジラよりも強固に核兵器とつなぎ合わされ、核実験が なかったら存在しないものとされてしまったわけです。
これが何を引き起こしたか。
その後の作品がストーリーに反核の要素を入れることはほとんどあ りませんでしたが、ゴジラの性格描写に影響を及ぼしたと考えられ ます。
演出する際に、自然児ゴジラという発想が失われ人類の過ちの象徴 として「荒ぶる」ばかりになっていったのはそんな設定の変化が影 響してはいないでしょうか?
(もちろん、当時かまびすしかったゴジラ論の影響もあるでしょ う)

平成vsでゴジラの魅力が狭まったと考えているのは私だけ?

しかし、問題はそれだけではありません。
ゴジラは架空の生き物ですから、著作権を持っている人がやるなら どんなに改変されても法的に文句を言える人はいません。
また観客にとっても架空の生き物が設定や気質を守っていなくても さほど問題にはならないのでしょう。
そんな状況にあぐらをかいてその都度担当者が好きにすればいいの でしょうか?
その結果はすでに出ています。
ローランド・エメリッヒが作った『GODZILLA』です。
ま、それすらよしとする人がいるので始末が悪いのですが、まずは 原則を守りましょう。
ある個性を持ったものに「ゴジラ」と名付けたのです。
名前より中身を大事にしましょう。

と、ちょっと話が広がってしまいましたが、実は「ファイナル・ ウォーズ」でのゴジラの個性改変の問題は平成vsやGMKよりは 小さかったと考えています。
しかし、ゴジラの映画としてどうか、という面で考えれば描写不足 は責めるべきだと思います。
(レグルスさん、諦めちゃいけません。ダメだな、足りないなと感 じたことはきっちり表明しましょうよ)

また、レグルスさんの
>個人的には巨大怪獣映画においては主人公は怪獣対決を見守って いればいいと思うんですけどね、ヘタに絡ませようとしないで。

というご意見には私も賛成です。
怪獣映画「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」のまずい点としてはっ きりさせるべきだと思いますよ。
(尾崎の「超能力」(?)でゴジラに元気をつける展開は噴飯物 よ)

それからすごく気になったのは、
>私が本当に見たいのは初代『ゴジラ』のリメイク、あるいは正当 な後継
とおっしゃっていること。

どうか本音のところでお話ししていただけないでしょうか。

(轟天に関する話、ここはぐっと我慢して)
250
2つのゴジラ映画 レグルス

2004/12/14 21:45


男性 28歳 A型

>では、その方はゴジラの何が 好きなのでしょう。
まずは自分の好き嫌いをはっきりさせるべきでしょう。

私 にとってゴジラ映画を見る目的(動機)というのは、リアルな特撮 カット(シーンではなく)、格好いいゴジラの描写、の2点です。 これに比べれば、ストー リーはそれらを違和感なくつないでいればいい、という感じです。 これって、まさに「GFW」であり、「GMMG」ですよね…。
もちろんストーリーがいいに越したことはないわけで、「VSビオ ランテ」は凄く好きです。人為的にゴジラを活動させる、という展 開はたまたま「GFW」と同じですが。
(「初ゴジ」が別ものだというのは後で書きます)

>と、ちょっと話が広がってしまいましたが、実は「ファイナル・ ウォーズ」でのゴジラの個性改変の問題は平成vsやGMKよりは 小さかったと考えています。
しかし、ゴジラの映画としてどうか、という面で考えれば描写不足 は責めるべきだと思います。

殿様ギドラさんの仰有る個性というのは“ゴジラの設定”という意 味で使われているのでしょうか?
それとも“性格”という意味でしょうか?
前者についてはその通りだと思います。
もし後者だとしたら、「怪獣大戦争」のシェー(と、これは宣材ス チールのみでしたね)や、「対ガイガン」(違ってたかも)の木枯 らし紋次郎などはどうお考えですか?
私 としてはゴジラに人間的な性格を付加した「三大怪獣」(モスラの 説得に対する「と言っています」)以降と、それ以前でははっきり とゴジラの個性、あるいは 作り手の意識は分けられるべきだと思うのですが…。ゴジラから人 間っぽさを抜き取った、という意味において「84」以降は“見ら れる”ゴジラ映画である、 と私は思っています。

「GFW」では、「VSモスラ」なみに暴走していますが、基本路 線そのものは「三大怪獣」~「メカゴジラ」とは全然違うと思いま す。まあゴジラの演出そのものが気迫(^^;)、もとい希薄なの でゴジラの性格が感じられないだけなのかもしれませんが。
先週ビデオで見た「ゴジラの逆襲」のようなどう猛な動物の描き方 もできたはずですから。

>(尾崎の「超能力」(?)でゴジラに元気をつける展開は噴飯物 よ)

これ、見ている時には確かに一瞬“引き”ましたが、「VSメカゴ ジラ」でもラドンがやったなぁ…と思って自動的に“許して” (^^;)ました。
ゴジラ映画としては、これをしなくても、演出方法はいろいろあっ たはずです。「VSキングギドラ」のようにスパークで切り抜ける とか、轟天号が特攻するとか…。
ただ、北村映画というか、ミュータント映画としてみればこの演出 はアリだと思うんですよね。

ちょっ ときっかけが出たのでついでに脱線しますが、「GFW」はゴジラ 映画じゃなくて、“ゴジラの出てくる北村映画”なんですよ。もち ろんゴジラなくしては成り 立たないのですが、成分的にはゴジラは4割で、北村流アクション 映画成分は6割、つまりはゴジラ成分を凌駕していると思うので す。
ですから、「これはゴジラ映画じゃない」というのは正しい指摘だ と思います。

じゃ あなぜゴジラ映画として作ったんだ、というと、ゴジラというス ターを出せることによる北村監督の気合いってこともあると思うの ですが、やはりジリ貧状態の ゴジラ映画史の中では、ゴジラ映画ならざるものをゴジラ映画とし て作らざるを得ないところまで窮していた、ということではないで しょうか…?
(って、これまた他人事みたいですよね…。とてもゴジラファンと は思えない(^^;))

>>私が本当に見たいのは初代『ゴジラ』のリメイク、あるいは正 当な後継
とおっしゃっていること。

>どうか本音のところでお話ししていただけないでしょうか。

いや、本音も何もこのままなんですけど…(^^;)
「初 ゴジ」とそれ以降の作品とは、ストーリー、演出、テーマなど、ど れをとっても、作品の完成度として圧倒的な差があると思うので す。(どこがどう違うか、と いうのはますます長くなるのでこの投稿では省略します)付け入る 隙があるとするなら特撮技術(VFX)くらいしかありません。な のでリメイク、というわけ です。
私の中の初代基準=厳密なゴジラ映画の物差では、怪獣バトルもア ウト。初代を除けばベスト1の「VSビオランテ」と「初ゴジ」で は全然見方が違うんです。「初ゴジ」は一般映画で、それ以外は 「ウルトラマン」みたいな認識、といえば少しは分かって頂けます でしょうか?この記事に続 くスレッドはこちら
236
遅ればせながら ルー等級つつ大臣

2004/12/11 23:49




まず本作品ファイナルウォーズがゴ ジラ50周年作品として相応しい作品かについてですが豪華さに限定すれば 怪獣の設定もデザインも以前のように改悪されてないし「総進撃」を更に派 手にした 印章なのでこの点に関しては◯です。特撮部分もラドンやアンギラスのシー ンは巨大感もなかなかのもので悪くはないなと思います(それだけにオリジ ン轟天号 とミニラが変に改悪されていたのには×××でした。大体ブリッジ部分が違 うのは・・・改装型とでもいえばまだ納得できるものの)しかし本作品はス トーリー は侵略物にゴジラが登場する「怪獣大戦争」路線というべき物なのに肝心の 描写力がまるでなっていない代物で台なしという最後の作品としてはふさわ しくない 代物。とにかくビジュアルに依存しすぎてストーリーが見えてこないしドラ マが唐突過ぎて白けてしまう。それに肝心のすべき描写がなく演出も丁寧さ がないた めに名場面集(?)の寄せ集めで刺激のみの駄作としか思えないです。おま けに新デザインの轟天及び地球防衛軍の戦艦のデザインは物理法則に反して いるし第 一恰好悪い。オリジン轟天が飛べ無いとか誰かさんが言ってましたがミサイ ルの形状も考慮してる筈ですからきちんと飛べる筈ですよ (と思う)
239
Re:遅ればせな がら 殿様ギドラ

2004/12/12 12:33


男性 42歳 O型

怪獣大挙出演というのは悪くは ないんですよね。
それでも登場怪獣のセレクトが50周年記念作としては私ゃ納得で きない。

で、ここはひとつ、映画全体の仕上がりの話を棚上げにして、まず はゴジラ(怪獣)の描き方限定で善し悪しを詳しくお願いしたいで す。

それから、
>オリジン轟天が飛べ無いとか誰かさんが言ってましたが
ま、その、ちょっと角が立ちそうな言い方になってますよー。
それとメカデザインの話は保留ってことで。
240
くっ、こんなときに 殿様ギドラ

2004/12/12 12:37


男性 42歳 O型

みなさまに連絡。
なーんか、パソコンの調子が怪しくなってきてまして、ひょっとすると突然 ダウン!ということもありや?てな感じです。
対策を講じるつもりではありますが、もし、私がぱったり姿を現さなくなっ たら故障かも、と思ってください。

(もー、コンピュータなんて嫌いだ!)
243
Re:くっ、こん なときに 三沢狸

2004/12/13 03:23




> みなさまに連絡。
> なーんか、パソコンの調子が怪しくなってきてまして、ひょっとすると突然ダウン!ということもありや?てな感じです。
> 対策を講じるつもりではありますが、もし、私がぱったり姿を現さなくなったら故障かも、と思ってください。
>
> (もー、コンピュータなんて嫌いだ!)
あははは・・・はあ・・・・
私のパソコンも最近調子悪いんですよね。
だましだまし使っているのですが、先ほどエラーが頻発して
往生しました。とりあえずノートンさんでしのいでますが、
そのうちOSのインストールし直しかなあ。
ではでは
248
Re:くっ、こん なときに 殿様ギドラ

2004/12/14 13:54


男性 42歳 O型

三沢狸さん、どもです。
なんとかパソコンは稼働してますが、別件でくそ忙しいというか落 ち着いて文章なんか書いていられないというか、ちと苦しいです。
それでもゴジラ50周年に力を抜けるか、と執念を燃やして頑張り ます。
(はい、ここオヤジギャグの駄洒落です)
241
ゴジラ映画と思います アイゼン坊

2004/12/12 15:22


男性 33歳 AB型

殿様ギドラさん始め皆様、はじめまし て。
ずっと観てるだけでしたが、この議論に参加させてくださると嬉しいです。
ま ず先に言っておきますが、ゴジラ作品は全て観てますし、それぞれにすごく 好きなもの、嫌いなものがあります。しかしそれを示すと肯定、否定という 区分けに はまり込んでしまうので敢えて示しません。後、物語中心かアトラクション かについてもバランスの問題と考えます(両者に優劣はないのが映画研究の 最近のあ りようですしね)。
そもそも、ゴジラのキャラクター性とはどこにあるでしょうか?色々なコン テンツが考えられるとは思いますが、それらは全て 1954年という時代の社会背景や文化の象徴であると言えます(特撮など ミザンセーヌも含めて)。それはつまりゴジラのキャラクター性は1954 年という 時代のコンテクストに置かれて初めて理解されるもので、『ゴジラ』という 映画の良さもしかりでしょう。無論、それ以降のゴジラ映画に求められるゴ ジラの キャラクター性が1954年のものであって良いはずがありません。それは 単なるノスタルジックにしかなりえないからです(ノスタルジックを否定す るのでは なく、ノスタルジックを語るモチベーションの背景がいるということ)。 従って、その時代時代でそのキャラクター性は常に捉え返す必要があるで しょう。
さ て、『ゴジラ』以後のゴジラ映画に、そうしたゴジラのキャラクター性を捉 えなおしたものがあったでしょうか。初代ゴジラのキャラクター性を通時的 普遍性な 自明としていなかったでしょうか。その点からすると答えは否です。作品自 体が時代を反映していないと言っているわけではありません。例えば『ゴジ ラ対ヘド ラ』は、特異なまでに前衛的な感がありますが、あの時代を表象してると考 えられます。しかしそこにあってゴジラだけが昔のキャラクターのままい続 けていま す。端的に言えば、ゴジラがいる必要のない映画とすら思えてきます。
更に言えば、そうしたゴジラのキャラクターの捉え返しが無いため、ゴジラ の キャラクターは多種多様な形でイメージ化されていき、そのイメージだけが 膨れ上がってゴジラ映画というジャンルが支えられていきます。そのことは この掲示 板内にある論争が象徴しているように思われますし、ゴジラの映画は知らな くても名前とキャラは知っているという人が多いことからも言えるでしょ う。そう考 えてくると、ゴジラ映画というジャンルはキャラクターイメージだけに依拠 したかなり脆弱なジャンルムービーと言えるでしょう。その功罪は様々な形 で現れま す。罪は初代『ゴジラ』的なゴジラ映画が50年かけても製作されず今だ 『ゴジラ』が神話のごとく存在していることが一番でしょう。功は、その ジャンルの脆 弱さがある種の懐の深さとなり、様々な客層を取り込んだり、多くの魅力的 怪獣群を生み出したことなどが挙げられるでしょう。もちろんこのことがゴ ジラの名 前さえつけば良いんだという風潮に加担していることも否めませんが。こう したゴジラ映画全体の状況を考えるに、今回のファイナルウォーズは『ゴジ ラ』以外 のゴジラ映画の持っている問題点や美点を良くも悪くも端的に象徴している と思われます。問題点は否定派の方々がおっしゃる通りでしょう。美点はそ の問題点 が逆に喜ばすファン層を生み出しているということでしょう(主観だけどこ こ数年の劇場内での子どもの反応は一番良かった)。ゆえに私はファイナル ウォーズ をゴジラ映画なのだと考えます。おそらく殿様ギドラさんとはゴジラ映画の 定義の措定が違うかも知れない。
では今後どうあるべきか。作られた作品群 には先述した通り思い入れもあって否定はできません。しかし、そろそろゴ ジラのキャラクターの自明性を疑って、今の時代のコンテクストにおいた キャラク ター造詣をしなければならない(そこに今までジャンルが生成してきた要素 がそこに生かされれば言うことはない)と思います。それは引いては、「今 のこの時 代に何故ゴジラ映画を作らなければならないか?」という問いにも答えるも のであるでしょう。もっとも本来、『ゴジラ84』『ミレニアム』といった 仕切りな おし作品に課せられた課題だった気もしますが、自覚的になるには50年必 要だったのでしょうし、それだけ『ゴジラ』は素晴らしかったと言えるんで すが。
も しも円谷&本多が生きて今の現状を見たら「何故、まだゴジラを造っている の?」と問うのではないでしょうか?彼らなら今の時代を反映した新しい映 画(それ はゴジラではないかも知れない)を造る気がしますがどうでしょう?それを 考える上で50周年作品と言えると思います。というか議論が白熱すればす るほど、 記念作品としての価値を認めているような気も。

後、蛇足…新海底軍艦のデザインに関する議論がありましたが、お互いのス タンスにズレがあ るように感じました。重要なのはこれは映画なんで「飛ぶように演出されて るか」つまりリアリティを感じさせる演出をしているのかということでしょ う。それ には2種あると思います。一つは切り返しショットなどのカメラワークによ るものです。『Uボート』などの潜水艦映画などを考えてみてください。こ れらは現 実の潜水艦ブリッジを再現しているからリアルなのではありません。状況に 合わせての見せ方の上手さによるものなのです。そしてもう一つはSF系に は特に必 要なガジェット感でしょうか。ゴジラ映画にひきつけるなら『メカゴジラの 逆襲』のメカゴジラのフィンガーミサイル発射時の「カチッ」という音など が挙げら れますが、メカのギミックを感じさせる演出です。非常に細かいことですが こうした演出の積み重ねがリアリティを生みます。問題はそれが新海底軍艦 では薄 かったように思われることです。もっと良くなる気がします。三沢狸さんの おっしゃりたかったことはこういうことではないでしょうか?違っていたら すみませ ん。

初投稿なのに長文・駄文、申し訳ありません。
246
Re:ゴジラ映画 と思います 殿様ギドラ

2004/12/14 13:49


男性 42歳 O型

アイゼン坊さん初めまして。よ うこそいらっしゃいました。

現在はゴジラを軸に語りましょうということではありますが、それ 以前の話し合いに絡むご意見について少し。

>物語中心かアトラクションかについてもバランスの問題と考えま す

私も同様に考えています。(なんたって特撮映画ファンですから、 いわゆる文芸映画を第一とするような映画ファンよりはるかにアト ラクション性に価値を見いだしています)
「ファイナル・ウォーズ」の欠陥は、そのバランスが非常に悪いこ とであり、複雑な物語性を含んでいるにもかかわらず、それを描出 しようとしないことなのです。

では本論。
いくつかちょっと待って、と思うところがありましたが、あまり議 論の範囲を広げると何を話し合っているのか見えにくくなるので焦 点を絞ります。

基本的なところで論理に穴があります。
>ゴジラのキャラクター性は1954年という時代のコンテクスト に置かれて初めて理解されるもの

この結論は性急すぎます。
アイゼン坊さんの説明は、ゴジラの個性が何を基盤として生み出さ れたかを言っているに過ぎません。
劇中のゴジラを理解するためには、近代史の年表などひもとく必要 はありません。
フィルムに映し出される物すべて(ミザンセーヌってこのこと?) を素直に受け止めれば、ゴジラが何者かが見えるはずです。
具体的にゴジラの個性を考察していった結果、時代と切り離せば魅 力を失うという結論に至ったなら話がわかるのですが・・。
私がどのようにゴジラを捉えているかは、投稿番号1番で一 通りのことを書いています。
最も時代性を帯びているのはゴジラに核兵器のイメージを仮託して いる点でありましょうけれど、それすら現在の人類も核兵器を廃絶 し得ていない現代に有効な設定と言えます。
私はゴジラ(と書くと誤解を受けるんだよなー。あくまでも円谷英 二が関係したゴジラということです)には普遍的な魅力があると考 えています。

まずはアイゼン坊さんがゴジラの個性をどう考えているかを提示す べきです。

>『ゴジラ対ヘドラ』は、特異なまでに前衛的な感がありますが、 あの時代を表象してると考えられます。しかしそこにあってゴジラ だけが昔のキャラクターのままい続けています。端的に言えば、ゴ ジラがいる必要のない映画とすら思えてきます。

作品の鑑賞となると唯一絶対の解はないのかもしれません。
とはいえ、『ゴジラ対ヘドラ』にゴジラが必要なかったと言われる といささか面食らいます。
あの作品ほど大自然の力としてのゴジラが必要不可欠なストーリー のものも珍しいぐらいですよ。
『ゴジラ対ヘドラ』という作品はあまり好きではないけれど、『ゴ ジラ』から十数年を経てもなおゴジラの個性が価値を持ち続けてい たことの証明といえる作品でしょう。

アイゼン坊さんの主張は、いしやんさんのお考えに近いのではない かと思いました。
もともとのゴジラ(ないしゴジラ映画)に普遍性があるのかないの かをきっちり考えることが必要と思います。
249
ざっと感想だけ書きます。 だがや

2004/12/14 21:40




 今年も熱い話がてんこ盛りのこちらの 掲示板、読むだけでおなかがいっぱいになりそうですねw。

 私も先週末に息子と二人で見てきました。シネコン午後8時半からでした がざっと15名位かな?
それでも昨年までよりは多い気もしました。
なにより、昨年まではハムとのタッグのせいか昼間しか上映してませんでし たから。

 見終わってまず、言葉がありませんでした。(えっと俺は何の映画を見に 来たのだっけ)
正直アクション多すぎ、ゴジラ少なすぎでした。
いえ、全篇ゴジラが出てなくていいのです。
出演時間がギリギリ少なくてもソレで効果的・印象的であればいいのです。
しかし、印象に残ったのは松岡君ばかり。
それでも、前半のゴジラ出現前はゴジラ出現後の期待感から
ミュータントアクションもさほど気にならなかったのですが
ゴジラ出現後も同じように延々アクションシーンが続くと
「まだソレやるの・・・?」という気になりました。

 面白かったところは皆さんと同じです。
ゴジラ対旧轟天、マンダ対新轟天、ラドン、アンギラスあたりは
良かったと思います。あれ以上は期待しないほうがよいと思いますから。
ドン・フライの演技があそこまで達者だとは思いませんでした。
松岡君も頑張っていたと思います。
カマキラスの保護色も?とは思ったけどかっこよかった。
エビラは少し腰高感が気になったけど活躍してくれて良かったです。

 反対にドン・フライと水野真紀が恋仲になるいきさつを省略するのなら
恋仲自体をカットしないと不自然でしょ。
ミュータントがいっせいにやられたシーンでは何があったか未だにワカリマ セン。ドン・フライは後ろから来たし、松岡君は脱出の最中だし?
映画の流れを無視した編集をするのが許せませんね。
またカイザーの設定などご都合主義的でついていけませんでした。
そういえばドン・フライはミュータントではないのですよね。
ソレにしては強いなあ。

 あと、対ラドン・シーサー・アンギラス戦のシーンは嫌でした。
それぞれゴジラとは共同戦線を張ったことのある怪獣ばかり。
それがおちゃらけで終わってしまうのはこちらの彼らに対する
思い入れとか愛情とかをないがしろにされたようで気分悪かったです。

 おそらく今回はそこそこ評判が良いのだと思います。
GMKがそうであったように、辻褄が合わなくても完成度が低くても
派手であれば面白いという人が実際には多いと思います。
一般的にはゴジラ映画にはそれ以上は望まれていないのかもしれません。
253
Re:ざっと感想 だけ書きます。 殿様ギドラ

2004/12/15 16:19


男性 42歳 O型

だがやさんもご覧になりました か。(心中お察しします)
詳しい感想をありがとうございます。

怪獣ファンとしては、映画作品としての完成度云々よりも怪獣の扱 いにいい加減な姿勢が見えたことが一番イヤなんですよね。
(と、私なんかは思うのだけれど、怪獣映画としてあれで良いとお 考えの方もいらっしゃるのでしょうね。そこを詳しく掘り下げたい ので現在はゴジラや怪獣を軸にご意見を募っております)

そして、
>辻褄が合わなくても完成度が低くても
>派手であれば面白いという人が実際には多いと思います。
>一般的にはゴジラ映画にはそれ以上は望まれていないのかもしれ ません。

というご意見。
私も同じように感じています。
怪獣は日本の文化だのなんだのとインテリ風の人は言うけれど、怪 獣映画は映画表現として格下であるという見られ方は変わっていな いと申しましょうか。
怪獣映画が映画表現として相当の大法螺であることは認めますが、 その大ボラを見事な作劇や映像美で繰り返しの鑑賞に耐えるものに したのが本多・円谷コンビであったはずです。
円谷英二監督時代の東宝特撮映画は派手さと緻密さを兼ね備えた一 級の映画作品であったと確信しています。
(一見いい加減に見える部分も、全体を成立させるための計算に基 づいている)
ゴジラ映画もその中の一つであり、映画作法がいい加減なものでは 正統なゴジラ映画とは認められません。
世間の認識の浅い人たちが低レベルのゴジラ映画で満足していて も、ゴジラファンまでもがそれに合わせることはないし、
さらに言えば、ゴジラファンこそが厳しい態度でダメ出ししないと ゴジラはダメになる一方でしょう。

(毎年の特設掲示板で私が何もそこまで言わなくてもというぐらい に細かいことまで言及しようとしているのはそういう考えが基本に あるからです)
251
遊びに来てください wan

2004/12/15 04:13


女性 29歳


あなたには心を癒してくれるメル友が何人いますか?
<br><a href=otd">otd</a>
252
Re:遊びに来て ください 兄貴赤

2004/12/15 05:09


男性 44歳 O型

メールじゃ意味無いのよ!
心は癒してもらわなくて良いから、チンポを癒してくれる娘キボン ヌ。
あ~、ただし、金は無いからそのつもりで・・・(金は無いけど、 テクはある・・・と、いう事で)

管理人さま、不適切な表現があっても削除しないように(爆)
255
Re:遊びに来て ください 殿様ギドラ

2004/12/15 16:24


男性 42歳 O型

はいはい。兄貴赤さん、削除し ませんよ。
しかも、このレスでスレッドが浮上するし。
あたしゃ、金もないしテクもないざんす。

あ、もしお子様がこの掲示板を見ていたなら、変なサイトには決し てチンポを許さないように。(オトナは勝手にしなさい)

254
仕切直しの続き 殿様ギドラ

2004/12/15 16:20


男性 42歳 O型

仕切直しスレがずいぶん長くなったので スレッドを新たにしますね。

250番のレグルスさんの投稿に 続いてます。

>レグルスさん
んーと、ゴジラ映画に何を求めるか、ということも大事なんですが、お聞き したいのはゴジラのどこが好きかということなのです。
やっぱり好きになるには理由があるはずで、ゴジラが好きだということはゴ ジラが持っている何かに惹かれたということですよね?
もしレグルスさん自身がゴジラそのものにはあまりこだわりが無くて、ゴジ ラ映画に惹かれるからファンなのだということならそれも回答の一つだと思 います。

>殿様ギドラさんの仰有る個性というのは“ゴジラの設定”という意味で使 われているのでしょうか?
>それとも“性格”という意味でしょうか?

これは両方含めてという意味で個性と言っていました。
GFWではゴジラの出自に関して何も言及しませんから設定に改変が加わっ ていることはないですし、
その性格描写は思いっきり足りなくて乱暴者であることしか伝えていなかっ たですが、GMKの白目ゴジラがどことなく底意地の悪さを醸し出していた のよりマシだと感じました。

ということでご質問にお答えします。
ゴジラの「シェー」(劇中、X星でちゃんとやってます)はぜんぜん問題な いです。
(木枯らし紋次郎は「対メガロ」のスチールのみなので判断保留)
『ゴジラ』や『ゴジラの逆襲』ではそんなはじけた芝居はしていないわけで すが、『キングコング対ゴジラ』ですでに当時の人気レスラー(豊登?)の 身振りを真似しているそうです。
(得意のポーズとして両腕を開いたり閉じたりする動作がそれに当たりま す。私は豊登のアクションに関しては伝聞でしか知らないので、あのゴジラ の動作がそれを元にしていることに自力で気が付くことは出来ませんでし た)
最初期からすでにゴジラはそんな奴だったわけです。
そもそもシェーがダメだなんて意見は80年代のゴジラ論から始まった話 で、それ以前にはゴジラがいかめしくなければならないなんて意見はほとん ど聞いたことがありません。
(それは私の身の回りでゴジラの話をするのが子供ばかりだったからかもし れませんけど)
第一作『ゴジラ』のみを傑作と主張する過程で、ポップなゴジラを否定する ために出てきた意見だというのが私の印象です。
(ゴジラのシェーが嫌いだという人は確かにいるのでしょうけれど、初代ゴ ジラだけにこだわりすぎなのでは?キンゴジがオッケーなら大戦争のシェー も受け入れなきゃ)
それから、そんなはじけた芝居をどういう流れで演出しているかにも注目し たいです。
円谷英二監督は、劇中のゴジラの心理と連動させる形で流行のポーズをやら せています。
実際私は『キングコング対ゴジラ』での腕振りを豊登のアクションとはまっ たく結びつけずにゴジラの感情表現として捉えていました。
同様に、X星でのシェーも、おそ松くんのイヤミを全く知らない人が見た ら、格別に拒絶感を持つこともないのではないでしょうか?
ただ、そんな演出をどんどんやれ、とは思わないです。
円谷英二監督の怪獣に対する暖かい目があればこそのおふざけであり、重要 な勘どころを外したままゴジラにはじけた芝居をさせるのは危険です。

実際、GFWでのサッカープレイを取り入れたおふざけ演出は失敗している と思います。
ゴジラが飛んでくるアンギラスを受け止めようとする動機がありません。
ドラマの流れと無関係にゴールキーパーのアクションをさせているだけで す。
全体の流れに気を配りながら見ていると唐突なだけで面白味を感じませんで した。

それから『三大怪獣地球最大の決戦』をひとつの区切りと考えるかどうか。
私も作り手がゴジラをどのように「使うか」には変化があるように思いま す。
しかし、ゴジラを変えたのか、というとそんなことはないと思っています。
よくゴジラの擬人化という言われ方をしますが、擬人的な演技をさせている 場合がある(特に70年代)のは確かだとしても、
擬人化を指摘する人の多くが感情表現を擬人化だと言っているようです。
『三大怪獣~』でのモスラとの対話において、ゴジラの演技に人間的な動き があるとしたらどれでしょう?
ゴジラは二足歩行の動物であり、二本の腕も持つあたり体さばきが多少人間 に似てしまう面があるのは当然のこと。
犬でも猫でも動物をよく見ると感情表現はそれほど人間と変わらないんじゃ ないかと。(顔を背ければ拒絶を意味するし・・。いや、もちろん人間とは 全然違うリアクションもありますよ、そりゃ)
さらに、『三大怪獣~』で敢えてモスラと小美人を通じてゴジラやラドンの 意志を言語化したのは、
作り手がはっきりと人間と怪獣の関係を示すためだったと解釈しています。
第一作『ゴジラ』のときから作り手は、怪獣とは自然に生きている動物で あって、それを殺そうとするのは人間のエゴであるという観点を明確にして いるにも関わらず、
なかなかそれが観客に伝わらないことにいらだちを感じていたのではないで しょうか。
今に至るも、怪獣映画となると怪獣退治の話が圧倒的に多いのは、そんな人 間のエゴを払拭できない人が多いことを物語っているように思います。
(人類が生き延びるためには障害を排除するのは当然ですが、怪獣映画とい うフィクションにおいてもなお怪獣は退治されて当然と考えるのは別問題で ある)
つまり『三大怪獣~』以降もゴジラの立ち位置は変わっていないけれど、 もっとはっきり表現するようになったという感じでしょうか。
ただ、『怪獣大戦争』ではほとんどがX星人にコントロールされた状態であ り、つづく孤島二部作では文明社会から隔絶されたシチュエーション、『怪 獣総進撃』となると人類が怪獣の脅威を解決した世界ということになってい るので、
人類対ゴジラという構図にどのような変化があるのか見えにくいです。
(70年代ゴジラは考慮していません。「対ヘドラ」以降のゴジラは参考に してもしょうがないというのが私の立場。なぜかはわかりますよね?)

と、ちょっと脇道へ逸れた感じですが、
私の受け止め方では84以降はゴジラから感情表現を希薄にした作品群とな ります。(それがイヤなんだよなぁ)
(「2000ミレニアム」「×メガギラス」での鈴木健二監督演出は感情表 現豊かであったと思う)

それで、レグルスさんに本音で語って欲しいと申し上げたこと、言葉が足り ず誤解が生じてしまったようです。
申し訳ありません。
私が言いたかったのは、厳密な基準のほうで主張していって欲しいというこ とでした。
そのほうが建設的な話し合いになると思いますよ。
私自身は己の厳密な基準でゴジラを語っております。

と、レグルスさんへのレスでありましたが、ゴジラを軸にGFWを語るため にゴジラへの思いをみなさんどんどん書いてください!
256
私の基準 レグルス

2004/12/15 19:00


男性 28歳 A型

> お聞きしたいのはゴジラのどこが好きかということなのです。

デ ザイン的には黒くゴツゴツした皮膚、力強い尻尾、巨大な体躯で2 本足で立つ三角形のシルエット、というところでしょう。放射火炎 (正式名称は何て言うんで しょう?熱線とか放射熱線とか作品ごとにバラバラで…)はやりす ぎな感もありますが、背ビレの発光と連動した描写は問答無用に格 好いいです。
つまりはデザインが好きなので、“ゴジラ映画”としてはゴジラの プロモーションビデオで構わない、という主張(意見)になってい るわけですね。(緩い基準)
ただ、“怪獣映画”としてみた場合は、その限りではありません が。(厳密基準)

> 『キングコング対ゴジラ』ですでに当時の人気レスラー(豊登?)の身振りを真似しているそうです。

そう言われればそんな記事を読んだことがあります。歴史がある (長年月が経った)が故の結果論ですが、今の私たち(私)が見て あの身振りはゴリラの胸叩きに似た興奮のジェスチャーとして充分 許容できるものだと思います。
でも、ゴジラが鼻を掻くのがギリギリアウト、というのが私にとっ てのゴジラのあるべき性格描写の許容範囲です。(緩い基準におい ても)

> 実際、GFWでのサッカープレイを取り入れたおふざけ演出は失敗していると思います。
> ゴジラが飛んでくるアンギラスを受け止めようとする動機がありません。

すいません、このあたりの正確な前後関係とシチュエーションを覚 えてません(^^;)
もう一度見るまで保留にさせて下さい。

> よくゴジラの擬人化という言われ方をしますが、擬人的な演技をさせている場合がある(特に70年代)のは確かだとしても、
> 擬人化を指摘する人の多くが感情表現を擬人化だと言っているようです。

> 犬でも猫でも動物をよく見ると感情表現はそれほど人間と変わらないんじゃないかと。

動 物の意志/意識がどれだけ人間と違うか、という認識は確かに人そ れぞれなわけで、だからこそ「ハム太郎」みたいなのも自然に受け 容れているわけですが、こ れは私が“ことゴジラには人間的な感情を伺わせるような演出は極 力排除するべきである”という理想があるから、感情表現そのもの に拒否反応してしまうよう ですね。
“人間的”か“動物的”か、というのも大いに個人差がありそう な、あやふやな言葉ですが…。これイコール好き嫌い、とも言えそ うですね。

> さらに、『三大怪獣~』で敢えてモスラと小美人を通じてゴジラやラドンの意志を言語化したのは、
> 作り手がはっきりと人間と怪獣の関係を示すためだったと解釈しています。
> 第一作『ゴジラ』のときから作り手は、怪獣とは自然に生きている動物であって、それを殺そうとするのは人間のエゴであるという観点を明確にしているにも関わらず、
> なかなかそれが観客に伝わらないことにいらだちを感じていたのではないでしょうか。

どうでしょうか…?「初ゴジ」を見て分からないようなら映画の理 解能力において根本的に問題があるように思いますが…。(ちょっ と挑発的ですか?(^^;))
「な かなか観客に伝わらない」というのは、「キングコング対」以降に おいて、そのテーマを(なくしたり変更したのではなく)作中で強 くアピールすることをやめ てしまったからではないでしょうか。「怪獣とは自然に生きている 動物であって、それを殺そうとするのは人間のエゴである」という テーマを強調するために 「三大怪獣」の設定(怪獣&ストーリー)を考えたと言われると、 それはちょっと善意に解釈しすぎではないかと思うのですが…?
「三大怪獣」を(好きか嫌いかというより)肯定するか、敬遠する か、というスタンスの違いがこういう相違になっているだけなのか もしれませんが。

> 今に至るも、怪獣映画となると怪獣退治の話が圧倒的に多いのは、そんな人間のエゴを払拭できない人が多いことを物語っているように思います。

怪獣退治のほうが話を作るのが簡単で、なおかつカタルシスも得ら れるため、娯楽作品としては勢いそうなってしまうのでしょうね。
現在放送中のテレビ特撮シリーズ「特捜戦隊デカレンジャー」にお いても、刑事が宇宙人(=怪獣)の犯罪者を処刑する、という危な い設定になっていますし。(余談でした)

> 私の受け止め方では84以降はゴジラから感情表現を希薄にした作品群となります。(それがイヤなんだよなぁ)
> (「2000ミレニアム」「×メガギラス」での鈴木健二監督演出は感情表現豊かであったと思う)

なるほど、殿様ギドラさんの仰有ってる感情表現のニュアンスが分 かったように思います。
「ミレニアム」はダメダメシーンの印象が強すぎてゴジラの印象を 忘却させてしまってるんですが、「メガギラス」では無数のメガ ニューラとの関係を筆頭に、擬人化っぽくない、動物(?)として のゴジラを巧く表現していたと私も思います。

> 私が言いたかったのは、厳密な基準のほうで主張していって欲しいということでした。
> そのほうが建設的な話し合いになると思いますよ。

でも本当に厳密な基準で「GFW」を測ると、ほとんど全部ダメに なってしまうんですよね…。
私の理想のゴジラ映画は、
 1.ゴジラ以外の怪獣は登場しない
 2.超兵器はなし、あるいは1つで、その原理や使用までのプロ セスには慎重な演出があること(オキシジェン・デストロイヤーや 坑核エネルギーバクテリアなど)
 3.ゴジラの被害を建物の破壊だけでなく、ゴジラ退場後もしっ かり描くこと(「初ゴジ」の「平和の祈り」のシーンのように)
 4.もちろん宇宙人や未来人なんてのは出てきたらいけない
というものです。
これに当てはまる怪獣映画は「ラドン」「バラン」「サンダ対ガイ ラ」くらいしか思い出せないですね…。「ドゴラ」はどうだったか 忘れちゃいました。ほとんど単独怪獣の白黒作品です。
面白いのが、「84」がこれだと合格しちゃうんですよね…。明ら かに私には面白くないんですが、何がおかしいんでしょうか… (^^;) やっぱりキャストかなぁ……。
沢口靖子たちのドラマを配して、都市破壊シーンが「ガメラ3」み たいで、ラストで「日本沈没」のようなテーマ性が浮き彫りになっ てくれば好きな作品になったと思うのですが。
最近でのゴジラ映画でいえば、理想のゴジラ映画は「84」の政治 劇と「ビオランテ」の自衛隊戦略、科学(SF)を合わせた(どう やって融合させるんでしょうねぇ…)ものような気がします。

厳 密基準で話をしてしまうと、「GFW」ではオープニングが終わっ て新轟天号VSマンダ、という時点でアウトですからね… (^^;) 殿様ギドラさんのよう に「怪獣大戦争」までアリな基準なら、各部において改良の余地と か、建設的な話し合いにも活かせると思うのですが、これだと問答 無用!一刀両断!って感じ ですからね…。
263
Re:私の基準 殿様ギドラ

2004/12/16 14:17


男性 42歳 O型

レグルスさん、いい感じの話し 合いになってきて嬉しいです。(ほかの方も参入していいんです ぜ)

ゴジラの放射火焔(昔は放射能といっていましたが、放射能を口か ら吐くというのは語義的に誤りなので修正されたものと思います) に対して「やりすぎ」という意見があることを知って新鮮です。
そのあたりが、幼少期に怪獣の直撃を食らった世代との相違かと思 いました。
生物的なリアリティで考えれば、熱線を吐くというのはかなり危険 な設定であるのは確かですね。
(実際アメリカ大イグアナはそれをやめちゃったし)

そして、デザイン面でゴジラが好きだということなら劇中で描かれ る気質の変化にはあまりこだわらないというのは納得です。
(レグルスさん以外にもそういう受け止め方の人は多いのでしょう か)

まー、私としては芝居も見てよぉ、と思うわけですが、そこは人そ れぞれなのでしょうがないです。
(あ、厳密基準ではそのあたりも変わるのですね)

『南海の大決闘』での「ぼかぁしあわせだなぁ」はかなり思い切っ てますよね。
やりすぎだと言われれば、私の好みから言っても「そうかも」と 思ってしまうんですが、あの演出を私がどう受け止めているかとい うと、
ゴジラ創造の中心であり、それまでのゴジラをすべて演出してきた 円谷英二のやったことに文句をつけてもしょうがない、という感じ です。
つまり、ゴジラとはそういうものなのだ、と受け入れるのでありま す。
(「総進撃」までのゴジラをまるごと受け止めて、その上でゴジ ラってどんな奴なのだろうと考える)
なんて言うと、本当は気に入らないのに、師匠のやることに逆らえ ないのか、と思われそうですがそうではありません。
作品全体のカラーとなじんでいるので、あのシーンはついニコニコ しながら見てしまうのでした。(許容しているのではなく、好きな のであります)
ああ、矛盾したことを言っているのには気が付いております。
ダメだと思うはずなのに、実作を見ると楽しんでしまうのはなぜ か、その円谷マジックが解明されれば苦労はないんですけど。

感情表現に関して、動物として見ることが出来るか、人間的に見え てしまうか、の境目は確かに難しいところですね。
まさに個人差が大きく影響しそうです。
それでも私が主張しておきたいのは、ゴジラには感情表現が絶対に 必要である、ということです。
最初から感情が見えないような演出を施すことはオリジナルゴジラ からかけ離れていく方向だ、と。

>怪獣とは自然に生きている動物であって、それを殺そうとするの は人間のエゴであるという観点
>「初ゴジ」を見て分からないようなら映画の理解能力において根 本的に問題があるように思いますが…。

これ、えーとですね、解らない人もいるんじゃないでしょう か・・。
『ゴジラ』の続編という形で、怪獣たちを霊的存在にしてしまった 映画がありましたよね・・・。
(あの映画ではゴジラはどっちなのか曖昧にされていましたが、ほ かの怪獣はどう見ても血肉のある動物とは思えない能力を発揮して おります)
あの映画を作った人は解ってなかったんじゃないかと推察しており ます。

『三大怪獣~』全体のコンセプトは地球外の敵には怪獣も役に立つ よ(こう書くとものすごいバカ映画みたい)、ということだったの だと思いますよ。
怪獣の人間に対する思いをはっきり言葉にして伝えるシーンをなぜ 作ったかと考えると、怪獣が人類にとって迷惑な存在ならそれを排 除しようとするのは当然としても、
怪獣側には悪意があるわけではなく、いつも人間から攻撃されるこ とに憤りを感じているのだということをはっきりさせるためだった と思うのです。
初代ゴジラが人間への恨みを持って上陸してきたのだ、と考えてい る人って多くありませんか?
劇中の描写を見ると決してそんなことはないのです。
攻撃されて初めて怒っています。
でも、科学の誤用に対する大自然の復讐、なんていう作品全体の テーマみたいなものを優先して考えてしまうと、ゴジラが人間を恨 んでいたほうが落ち着きがいいんですよ。
作品全体が訴えかけるものと、劇中でのゴジラそのものを混同する とゴジラの個性を見誤ることになります。

>怪獣映画の基準の件
レグルスさんが、ゆるい基準のほうを採用してしまうとついつい 「諦め」とか「許す」という形で不具合を許容しちゃうんじゃない かと恐れたのであります。
(大きなお世話ですね)
それと、厳しい基準のほうでお話しいただければ、「いやいや怪獣 対決物のほうがより怪獣の魅力を発揮できる形式ですぞ」と説得出 来ると思うところもありました。

『ゴジラ84』は、ストーリーリセットとか設定変更の問題を抜き にすれば、基本の企画はそんなに悪くなかったんですよね。
おもしろくない最大の原因は、主人公たちのビルからの脱出劇に尺 を割きすぎということと、ゴジラによる破壊をたいして描いていな いというあたりかも。
271
「初ゴジ」原理主 義(長いです) レグルス

2004/12/16 21:29


男性 28歳 A型

> 生物的なリアリティで考えれば、熱線を吐くというのはかなり危険な設定であるのは確かですね。

それもそうなんですが、“放射火炎を吐かなくても「初ゴジ」は成 立するのではないか?”というのが私の思うところなんです。
「初ゴジ」原理主義(厳密基準をこう呼べなくもないですね。 ちょっとアブナイ言葉になっている気もしますが(^^;))、 「初ゴジ」の描写を絶対基準として判断するというのと矛盾するか もしれませんが…。
た しかに放射火炎というファンタジックな設定が、ゴジラの異形さ、 “恐竜”ではなく“怪獣”である(作中で山根博士は恐竜と呼んで いますが)ことを強烈に主 張している、秀逸なアイデアであることは言うまでもないのです が…。都市破壊、軍事兵器迎撃、などはゴジラの巨躯を使ってだけ でも充分に実現可能ですし、 ゴジラという、テーマ(水爆、戦争、生物などなど)を具現化した デザインの巨大生物が暴れる(この表現はちょっと不適当な面もあ りますが)ことだけでも、 「初ゴジ」のテーマは充分表現可能だったのではないでしょうか? 放射能にしても、放射火炎によって撒き散らされているのか、ゴジ ラの肉体から放散されてい るのかは、現在に至るも確定された設定/描写はないようですし。

> ゴジラ創造の中心であり、それまでのゴジラをすべて演出してきた円谷英二のやったことに文句をつけてもしょうがない、という感じです。

私も前に少し触れ、放浪者さんも言及されてましたが、同じ“G作 品”である(^^;)ガンダムシリーズと似たようなところがある と思います。(ジャンルも、映画とテレビという媒体も違うので詳 しくない方には申し訳ないです。以下数行は読み飛ばして頂きたい のですが)
ガ ンダムの原点/原典にして金字塔でもある初代「ガンダム」以来、 現在の「SEED DESTINY」まで、さまざまなジャンルで色々なクリエイター がガンダムを冠する作品を作って来ました。これとゴジラシリーズ は、非常に似ているんです よね。初代の監督である富野監督は、シリアスなものから脳天気 (明るい)なものまで、様々なタッチのガンダムシリーズを作って いますが、面白いのは、ガン ダムシリーズのファンは、富野作品ならどのガンダムも好きだ、と いうわけではないところです。
そういう身近な(?)状況を知っていると、殿様ギドラさん達のよ うに、円谷英二(特技)監督作品なら全てOKというのは、その違 いが新鮮に感じてしまいます。単に私が「初ゴジ」だけを崇拝 (?)しすぎているのかもしれませんが。

> それでも私が主張しておきたいのは、ゴジラには感情表現が絶対に必要である、ということです。
> 最初から感情が見えないような演出を施すことはオリジナルゴジラからかけ離れていく方向だ、と。

「初ゴジ」には感情表現ってそんなにありましたでしょうか?
“時計塔の音に反応する”“光を嫌う”の2点くらいだったように 思うのですが…。それも殿様ギドラさんが挙げてこられたようなも のとは違う感じするのですが。
原 理主義的に言うと、ゴジラには感情表現は絶対に必要、というわけ ではないと思います。もちろん、あるにこしたことはないとは思い ますが…。(「VSキング ギドラ」の土屋嘉男との対峙は直接感情を描かない感情表現として 秀逸だったと思ってます。それと対極にあるのが「VSメカゴジ ラ」のGフォースを睨む&ベ ビーに微笑むというモロな感情表現)
ゴジラの感情表現は、「初ゴジ」で演出されているように、観る人 (劇中人物&視聴者である我々)が抱いている感情を投影した結果 として出てくるものであって……と書いていて分かりましたが、こ れは喜怒哀楽でいうと“哀しみ”の場合ですね。
私と殿様ギドラさんの議論がすれ違っているのは恐らくこのあたり に原因があるのではないでしょうか?
私は、原理主義的にいうと「初ゴジ」で演出されているように、ゴ ジラの感情表現は哀しみだけで充分で、あとはせいぜい人類に攻撃 されたことに対する怒り、だけでいいと思っています。
「初ゴジ」で描かれたテーマを表現するには、喜・楽の感情表現は とりあえず必要ないでしょう。(表現してもいいとは思いますが、 それらを描いた上で「初ゴジ」のテーマを描くのは演出的に数段難 しいものになるように思います)

> >怪獣とは自然に生きている動物であって、それを殺そうとするのは人間のエゴであるという観点
> >「初ゴジ」を見て分からないようなら映画の理解能力において根本的に問題があるように思いますが…。
>
> これ、えーとですね、解らない人もいるんじゃないでしょうか・・。
> 『ゴジラ』の続編という形で、怪獣たちを霊的存在にしてしまった映画がありましたよね・・・。
> (あの映画ではゴジラはどっちなのか曖昧にされていましたが、ほかの怪獣はどう見ても血肉のある動物とは思えない能力を発揮しております)
> あの映画を作った人は解ってなかったんじゃないかと推察しております。

同 作品(べつに私まで名前を伏せたまま続けなくてもいいですか? (^^;))を好きな者として弁護すると、おそらく現代のゴジラ 映画として作る上で、その要 素はスポイルしたのだと思えます。原理主義者の私が言うのもヘン ですが、それを描こうとすると、どうしても暗く、重い話になって しまうんですよね…。最後 にお父さんを絶対死んでいる筈の状況から生還させたことでも分か るように、そういう映画にはしたくなかったようなので(DVDコ メンタリーでもそのような 趣旨のことを語っていたと思います)。あの作品はゴジラの強さと 怪獣バトルをメインに演出されたものでしょう。(だったらゴジラ の設定を改変するな、とい う殿様ギドラさんの反論はよく分かりますが、たぶん怪獣の設定は 監督の趣味でしょう(^^;)別の怪獣映画でもそうでしたし)

> 『三大怪獣~』全体のコンセプトは地球外の敵には怪獣も役に立つよ(こう書くとものすごいバカ映画みたい)、ということだったのだと思いますよ。

こ のコンセプトはよく分かります。でもこれって、この主張を伝える ために作品設定が作られたのではなく、まず上層部の「宇宙人襲 撃」という企画ありきで、そ れをなんとか両監督がまともな作品にするために考えた末のもの、 という“感じがする”んですよね。自費制作ではない以上、各方面 からの要望を汲んで、なお かつ監督の納得行く作品に仕上げるのが名監督というものでしょう し、そういう意味では良い仕事だとは思いますが…。

> 初代ゴジラが人間への恨みを持って上陸してきたのだ、と考えている人って多くありませんか?
> 劇中の描写を見ると決してそんなことはないのです。
> 攻撃されて初めて怒っています。

見た人なら勘違いすることはないんでしょうが、“知ってるつも り”の人や、何年も前に見ただけ、という人はいつの間にかそうい うすり替えがなされている事は多分に考えられますね。

> それと、厳しい基準のほうでお話しいただければ、「いやいや怪獣対決物のほうがより怪獣の魅力を発揮できる形式ですぞ」と説得出来ると思うところもありました。

「そもそも怪獣の魅力って何でしょう?」
と幼稚な質問をしてみたり…(^^;)
(これは他の方へのネタフリですが)
先に殿様ギドラさんが提示された「ゴジラのどこが好きか?」とい うことと重複しますが、他の方のご意見も聞いてみたいです。

今ふと思いついたのですが、私の「登場怪獣はゴジラのみ」「動物 的描写」に抵触しない形で「怪獣対決」を実現する方法……
それは、
「ゴジラが何匹も出てきて、ゴジラ同士が戦う」
というものです。(!!!(^^;))
前半だけみると「GODZILLA」みたいですが…。要するに 「ゴジラの逆襲」ですね。同族殺しをするのは人間だけだ、とか言 われますが、動物同士でもなわばり争いや、ボス争いでケンカや、 殺しもあるんです。
(思いついただけなので、真面目に突っ込まないで下さいね…… (^^;))

> 『ゴジラ84』は、ストーリーリセットとか設定変更の問題を抜きにすれば、基本の企画はそんなに悪くなかったんですよね。
> おもしろくない最大の原因は、主人公たちのビルからの脱出劇に尺を割きすぎということと、ゴジラによる破壊をたいして描いていないというあたりかも。

昼間考えてたんですが、ゴジラの破壊による被害、それによる人間 の恐怖、惨禍を描いていない(アピールしていない)ことではない でしょうか。「GMK」「G×MG」では唐突に挿入されてたりし た、ああいう類です。
257
マア気持ちはわからんでも ないが ナンバー4

2004/12/15 19:56


男性 25歳 A型

今さらですがゴジラ見てきましたファン 25年のナンバー4ともうします。
一応ほぼ全作見た人間として言い切らせてもらいます。

すっげーーーーーーーーーーーおもしろかった!

そりゃリアル系やガメラ系すきなひとはおこるだろうねこれ。

けど考えてみそ今までリアリティ追及して成功した平成後のゴジラってあっ た?
いっそ既存の概念全部ぶっ壊してくれてこんな今時のアニメバリバリな作品 作ってくれたのにはほんと感謝!いいじゃんこういうゴジラ!!
円谷さんなら絶対笑って許してくれるよ。この作品。
262
Re:マア気持ち はわからんでもないが 殿様ギドラ

2004/12/16 14:16


男性 42歳 O型

ナンバー4さん、書き込みに感 謝します。

しかしながらもう少しみなさんの意見をきちんとお読みになったら いかがでしょう。
ストーリーに現実社会の反映という意味でのリアリズムがないこと を問題にしている人がいますか?

それから、最後の一行は根拠のない断定ですね。
あなたは円谷英二という才能、人物についてどれほど考え抜いてき たのですか。
ゴジラ映画すら「ほぼ全作」(ということは全部は見ていないので すよね)しか見ていないレベルで円谷英二監督の意見を代弁すると は100年早い。
軽々しく円谷英二の名前を持ち出さないで頂きたい。
おっと、失礼。「円谷」としかおっしゃっていませんでしたね。
映像関係の仕事をしていらっしゃる円谷氏はたくさんいるので、 ひょっとしたらGFWを笑って許す円谷さんもいるかもしれません ね。
(むかっ腹が立っているので意地悪な書き方になっております)

しかし、許してもらってどうする。
誉めてもらえるようなゴジラ映画を観たいものです。
267
Re:マア気持ち はわからんでもないが KJ

2004/12/16 16:22


男性 37歳 B型

すいません、後戻りのレスです が、私も少々引っ掛かるものあり・・・

この映画ね、前にも書いてます通り「好きだっ」ていう人がいる事 は良く
分かるんですよ。
ただ、他のサイトのBBSでも似たような意見がありましたが、
かつての東宝チャンピオン祭りのノリで、さあ新しい怪獣映画 だっ、
楽しもうぜって感じだけで受け取るには年齢的にも無理があるファ ンも
いる訳です。(私のように)
当時とは異なり、現代を生きるいい年コイた大人として、作品のレ ベル
に対する要求度も期待度も、当然ある程度は高くなる。
「今度こそ、今度こそは納得出来る物を見せてもらえるのでは?」 という
期待です。
世界トップの出来じゃなくても良いんだよ。せめて現代の標準レベ ルを
クリアする出来の娯楽SF大作であって欲しかった・・・だって、 一応世界
のゴジラの50周年記念映画でしょ?

何度も言いますが、南極でのあのゴジラ復活シーンの演出だけは許 せん。
あれは、スピード感・テンポ等とは次元の違う話。映画の流れから
考えても、あそこは絶対に軽くハショってはいけない所。ゴジラと いう存在
の演出を根本的に間違っているか、映画の流れを理解していないと しか
思えない。もしくは一瞬一瞬のブツ切映像カットにしか拘らないタ イプ?
(ある意味大林系か?)

>けど考えてみそ 今までリアリティ追及して成功した平成後のゴ ジラって あった?

だから、リアリティを追求した挙句、興行的な失敗が続いた、とい う事では
ないでしょ?平成ゴジラのいずれもが、追求する以前にその演出& 映像共
トホホ&グダグダなレベルだったわけでしょ?正しく言うなら、
「リアリティある表現を追及しようとしたが、それが失敗に終わっ ている」
でしょうね。 

>いっそ既存の概念全部ぶっ壊してくれてこんな今時のアニメバリ バリな
 作品作ってくれたのにはほんと感謝!いいじゃんこういうゴジ ラ!!

作品トータルの完成度を別にすれば、これは一つの指標として重く 受け取るべき意見だとは思います。
ただ、例えばUSゴジラの様に、「ゴジラ」という存在と歴史を取 り
違える・あるいは最低限のリスペクトが無い作品作りになるのであ れば、
逆に素材として今更ゴジラを使う必要は全く無いとは思いますが。
あと、今時のアニメ的テイスト云々は、好みが別れる所ではありま すな。

>円谷さんなら絶対笑って許してくれるよ。この作品。

さあ、どうでしょうか? あの方は、そうは言っても新し物好きの 探究心
旺盛な方でしたから、もしご存命でしたら表向きは微笑んでくれる でしょう
が、実際は「オイオイ、まだこんな事やってんのか、おまえら?」 てな感じ
の様な気が・・・。

年代によって、ゴジラ映画に対する感覚・思い入れが違うのは当然 であり
ますが、どのテイストでもいいっすよ、とにかく一般観客が観ても 合格印が押せるレベルの作品なら。それが無いから悔しいだけ。
270
KJさんの尻馬に 乗ってしまいますが だがや

2004/12/16 19:08


男性 45歳 O型

 今更ですがKJさんのご意見 にぶら下がりたくて書き込みます。

> 何度も言いますが、南極でのあのゴジラ復活シーンの演出だけは許せん。
> あれは、スピード感・テンポ等とは次元の違う話。映画の流れから
> 考えても、あそこは絶対に軽くハショってはいけない所。

上記激しく同意します。
話の流から言ってもゴジラの存在の重みから言っても
ゴジラの目覚めはこの映画の中の重要なポイントであったと思いま す。
素人が考えても大きな見せ場であり盛り上げ方はいろいろあったと 思います。
尺が足りないなら他に斬るカットはいくらでもあると思うので
満足できる映像が作れなかったからじゃないかと勘ぐってしまう位 です。

> 年代によって、ゴジラ映画に対する感覚・思い入れが違うのは当然であり
> ますが、どのテイストでもいいっすよ、とにかく一般観客が観ても合格印が押せるレベルの作品なら。それが無いから悔しいだけ。

ホント、そこが悔しいんですね。
276
Re:KJさんの 尻馬に乗ってしまいますが KJ

2004/12/17 20:16


男性 37歳 B型

だがやさん、初めまして。レス ありがとうございます。

> 話の流から言ってもゴジラの存在の重みから言っても
> ゴジラの目覚めはこの映画の中の重要なポイントであったと思います。
> 素人が考えても大きな見せ場であり盛り上げ方はいろいろあったと
 思います。
> 尺が足りないなら他に斬るカットはいくらでもあると思うので
> 満足できる映像が作れなかったからじゃないかと勘ぐってしまう位です。

ホンッットにそうですよねぇ。同じ意見の方がいて救われる思いで す。

ウチのカミさん(よく登場させて申し訳ないですが)が一緒に観て いて、
彼女はもちろんゴジラとか怪獣映画に何も思い入れは無いんです が、
それでもあのシーンで、「ええっ?!これはイカンでしょ?」と 言って
おりました。それまでのドン・フライ達の好演やストーリー台無 しって
感じです。あのシーン一つだけで、「この監督に巨大怪獣映画を撮 る資格&
才能なし」って思っちゃいますよ。他にどんな好カットがあって も、
それを帳消しにして余りある大失態だと思います。

278
たまには軽いネタ も レグルス

2004/12/17 20:49


男性 28歳 A型

> ウチのカミさん(よく登場させて申し訳ないですが)が一緒に観ていて、

「刑事コロンボ」みたい……(^^;)
280
Re:たまには軽 いネタも KJ

2004/12/17 20:57


男性 37歳 B型

> > ウチのカミさん(よく登場させて申し訳ないですが)が一緒に観ていて、
>
> 「刑事コロンボ」みたい……(^^;)

・・・おっし、しばらくコレで引っ張ろ(笑)

272
Re:マア気持ち はわからんでもないが 三沢狸

2004/12/17 09:45


男性

風邪を長引かせて死んでいる三 沢狸です。
死んだ狸は目で判る(;^_^A アセアセ…

> いっそ既存の概念全部ぶっ壊してくれてこんな今時のアニメバリバリな作品作ってくれたのにはほんと感謝!いいじゃんこういうゴジラ!!

すみません、私はこてこての「アニメファン」なので逆にこのコメ ントには
異論があります。
今時のアニメの方がもっとリアル描写に磨きがかかってますよ。
もしくは有る状況に対するリアクションがそれっぽいといった方が 良いかも
知れません。「蒼穹のファフナー」は見られてますか?
OVAであれば「トップをねらえ2」の宇宙怪獣の描写とか。
「ほしのこえ」はご存じでしょうか。新海誠監督がほとんど一人で 作った
アニメーションですがここに出てくる戦闘シーンも有る意味すばら しい
描写をしています。「パトレイバー3」の廃棄物第三号との戦闘 シーンは
どうでしょうか。
はっきり言って「GFW」はそのレベルにすら達していないのです よ。
今時の「アニメバリバリな作品」などとあのようなレベルで言わな いで欲しい。
本気でそう思います。
逆にそこまでのレベルに達して欲しかったというのが私の気持ちで す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぜんぜん駄目駄目でしたが。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ではでは
281
Re:マア気持ち はわからんでもないが G4

2004/12/17 22:15


男性 20歳 A型

始めまして、G4と申します。
否定している皆様方の意見に反するやも知れませんが、
私的には物凄く面白い作品でした。
問題点も確かに多々ありましたが、
そんなのは気にならないほどでした。
自分が命を懸けて発射させた豪天号を見つめて高笑いする船木など のシーンなどの
「画」に魅せられました。
ストーリーなぞいらない。
荒唐無稽でいい。
ただカッコイイ。
そして荒廃した大地でなお戦争を続けようとする奴らを止めるのは
「子供」――「未来」
なのです。
ホントに感動しましたこの映画。
289
Re:マア気持ち はわからんでもないが 三沢狸

2004/12/18 23:05




> 自分が命を懸けて発射させた豪天号を見つめて高笑いする船木などのシーンなどの
> 「画」に魅せられました。
すみません。その画が酷いのですが・・・・

> ストーリーなぞいらない。
> 荒唐無稽でいい。
> ただカッコイイ。
それってCMでしょうか。映画として金を取るならば
ストーリーは必要ではないでしょうか。

> そして荒廃した大地でなお戦争を続けようとする奴らを止めるのは
> 「子供」――「未来」
> なのです。
私はバカなのかも知れません。どこにそのような演出がありました か。
子供が止めるのが未来を象徴しているのでしょうか。
ならばそのようなストーリーと演出が必要です。
でも、唐突に手を広げて止めるんじゃ何がなんだか。
私、バカでしょうか。バカなんでしょうねえ。

> ホントに感動しましたこの映画。
全然感動できませんでした。ただあきれるのみ。

そもそもかっこいい画がありましたでしょうか。
かっこいいというのは例えば「ブレードランナー」の
オープニング。
スピナーが飛ぶロスアンジェルスの上空、デッカードの横顔に
雨ににじむ光が流れるシーン。
例えば「ダーティハリー」ハリーキャラハンがハンバーガーショッ プで
バーガーをぱくつきながら強盗にマグナムを突きつけぶっ放すシー ン。
例えば「地獄の黙示録」でワルキューレの騎行を流しつつ
ガンシップがベトナムの村落にミサイルの雨を降らせるシーン。

そんな画が一つでもありましたでしょうか。
というより印象的な画は印象的な演出があって初めて
かっこいいと思うのです。どんなにかっこいい画を作っても
演出がだめだめだったら駄目なのです。

ではでは
290
Re:マア気持ち はわからんでもないが 三沢狸

2004/12/18 23:20




補足で。
良いシーンには必ず良い音楽がつきます。
良い演出とは絵作りとともに音楽が不可欠です。
でも、北村監督は音楽を垂れ流すのみで演出することを
しておりません。
問題は演出プラン。コアの部分が無く、リズムを作れないのです。
だから何を言いたいかよく分からずだらだらと同じアクションを
くりかえしつまらなくなってしまうのです。
彼は本当に映画学校で勉強したのでしょうか。

わからん

ではでは
293
Re:マア気持ち はわからんでもないが G4

2004/12/19 08:46


男性 20歳 A型

> 私はバカなのかも知れません。どこにそのような演出がありましたか。
> 子供が止めるのが未来を象徴しているのでしょうか。
> ならばそのようなストーリーと演出が必要です。
> でも、唐突に手を広げて止めるんじゃ何がなんだか。
> 私、バカでしょうか。バカなんでしょうねえ。

あ、バカですね。
294
Re:マア気持ち はわからんでもないが レグルス

2004/12/19 09:41


男性 28歳 A型

> > 私、バカでしょうか。バカなんでしょうねえ。
>
> あ、バカですね。

管理人さん不在の間に何やらアブナイ方向に流れていそうな気 が……(^^;)

誤解を招きそうな発言じゃないですか?もうちょっと説明したほう がいいのでは?
それとも三沢狸の発言主旨を誤解なさってるのか…?

>> 「画」に魅せられました。
>すみません。その画が酷いのですが・・・・

お互いが言う「画」とは何なのか、というところにすれ違いの原因 があるように思います。
許容派あるいは、とりあえず肯定派の私としてはどちらの主張も “なんとなく”分かるつもりですが、お互い、たとえば1つの 「画」を例示して、見るポイントの差を比較してみると、そのズレ が浮き出てくるのではないでしょうか…?

>> ストーリーなぞいらない。
>> 荒唐無稽でいい。
>> ただカッコイイ。
>それってCMでしょうか。映画として金を取るならば

イベント/お祭り論と近いように思うのですが、“映画館で上映す る映像”に必ずしも起承転結のある物語がいるのか、というのは (あまりにも根元的すぎるかもしれませんが)議論してみてもいい のかもしれないと思います。
ゴジラ映画でそれをやるかどうか、というのは大きな問題ではあり ますが。
殿様ギドラさん不在の時にあまり話を広げると大変なので、今回は このへんで…。
296
Re:マア気持ち はわからんでもないが 三沢狸

2004/12/19 14:21




> > あ、バカですね。
レグルスさんありがとうございます。
私も前回の轍を踏みそうになりました。
持戒しきり。

ニュアンスを言うと”バカなんでしょうねえ。”というところは
G4氏に掛かるよりむしろ北村監督に掛かっている所なんですが。
それと、”画”に関する定義は確かに個人個人違っているので
”画”に対する感覚がずれ込んでいると相容れない場合が大きい。
たとえば、漫画で言うとその画の本質が劇画調だと私の場合受け付 けないのです。
ここら辺はその人の感覚であったり経験であったりするので難しい ところです。

さて、ではG4氏の言う”かっこいい画”って何でしょう。
その画に至る演出がおそらくはしっくりいったのでしょう。
つまり、その画に納得させられたのです。
私はその画に納得させられなかったのです。

ではその違いは何か。G4氏がぴぴっときた感覚が私にはなかった こと。
逆にG4氏は私が「あ、かっこいい。」と感じた画に「なんだそれ は。」
と納得できなかったこと。これが実はGFWの肯定派否定派の差を 生んだ
違いのような気がします。

一例を挙げると、G4氏が>自分が命を懸けて発射させた豪天号を 見つめて
高笑いする船木などのシーンなどの「画」に魅せられました。
と言われました。その船木が高笑いするシーンに私自身納得出来な かった。
この感覚が異差を生み出している原因の一つと感じております。

たとえば自己犠牲や悲壮感は物語における甘美なスパイスです。
うまくはまればそれは絶大な効果を発揮します。
はずせばそれは笑いにしか成りません。

「アルマゲドン」でブルースウイリスが核爆弾を抱えて小惑星に特 攻します。
マイケルベイの演出意図は自己犠牲と感動でしょうが、そこに至る までの
演出が稚拙なため、ギャグにしか成りませんでした。
同じテーマで「ディープ・インパクト」という映画が有ります。
ロバードデュバルが同じく小惑星に特攻します。演出はミミ・レ ダー。
こっちの方が「アルマゲドン」より納得します。少なくともギャグ には
成っていない。「ディープ・インパクト」の方が、実は主人公達の 日常生活
の描写が多い。それがキャラクター達に感情移入しやすくなって、 同じテーマで
内容もひどいにもかかわらず納得してしまう。
「GFW」でキャラクター達の日常を描けとは言いませんが、
どこかに感情移入しやすい演出をすべきだったのに、それが
なかった様に思えます。それはちょっとした間であったり、短い ショットの
積み重ねでも良いのですが。それが無い。

かつて「まだ見ぬ未来に向かって脱出する。」と言ったX星人に魅 せられた
私なのですが、今回は納得できない。それは何だったのだろう。
時代の流れなのか。G4氏は20代、私は40代です。映像体験の 蓄積は
遙かに違う。私は10代の頃から映画を好きで見続けています。
年間100本以上見ているでしょう。ある意味すれています。
若々しい感性と直感からは遙かにずれ込んでいることは確かです。

アメリカ映画は全世界に売れまくっています。なぜでしょう。
アメリカは多民族国家です。いろいろな価値観を持つ人々大多数に
納得させるための映画文法をハリウッドは編み出しています。
つまり、バカでもわかる映画を作れる訳です。
しかもその”バカ”の範囲は10代から60代まで幅広い。

北村監督は「ハリウッドを超える。」と宣言されました。
ならばちゃんと幅広い年齢層の人々に納得させる演出が必要なので は。

感性だけでは映画は成り立ちません。
そこに至る理論と誘導。ある意味「精神汚染(@エヴァンゲリオ ン)」
が必要なのです。

もどりますが北村監督は「あずみ」でもだめでした。
「GFW」もだめです。彼にはリズム感が欠如している。
演出のリズムが無く、ひたすらフルスロットルで暴走するだけ。
これはあまりに効率が悪い。
どう言ったらいいか言葉に詰まりますが私はそう思うのです。

ではでは
298
Re:マア気持ち はわからんでもないが 三沢狸

2004/12/19 14:34




補足
よく私は補足するなあ。(^◇^;)

「GFW」ってコメディだったかもしれない。
それもスピルバーグ監督の「1941」みたいな。
ならば納得できる部分もある。
怪獣映画ではなく怪獣を使った「1941」であるなら
結構納得できる。

「怪獣映画」として「ゴジラ映画」として見ようとするから
納得できない。
でも「1941」ならば、「理解」出来そうな気がし始めました。
G4氏やレグルス氏が「面白い。」と言っているのは
そういう意味でしょうか?

ではでは
304
Re:マア気持ち はわからんでもないが 殿様ギドラ

2004/12/19 15:05


男性 42歳 O型

G4さん、いらっしゃいませ。

三沢狸さんとのお話が進んでいますので、私からあれこれは言いま せんけれど、書くなら議論してください。
三沢狸さんの言葉に感情を逆撫でされたのはわかるのですが、三沢 狸さんは反「論」したうえで皮肉を書いているのです。

私の方針としてケンカも許容しますけれど、それは思いを正確に伝 えるには感情的な言葉も必要という考え方からです。
内容のない当てこすりや誹謗合戦まで許容する気はありません。
なにより、そのような発言は発言者自身の損になりますよ。

(三沢狸さん、冷静な対処に感謝します)

それから、この話のつづきは別スレッドでお願いします。
親記事とは分離したほうがいいでしょう。

>レグルスさん
フォローどうもです。
>“映画館で上映する映像”に必ずしも起承転結のある物語がいる のか、というのは(あまりにも根元的すぎるかもしれませんが)議 論してみてもいいのかもしれないと思います。

私も同じく考えています。
ストーリー面の話に移行したときに詳しく話し合えたらいいなと 思っています。
(ゴジラという切り口であってもストーリーの話は絡むわけです が、映画の根本の話とは別にしたほうがよさそう)
305
Re:マア気持ち はわからんでもないが KJ

2004/12/19 15:11


男性 37歳 B型

> 三沢狸さん

大人の発言及び説明の仕方に感心しております。
本内容、私は激しく同意します。
・・・と、いうか、ある程度映画体験を蓄積してきた自分なりの感 性に
忠実に観ると、こういう見方になってしまうんですよねぇ、私も。
だから北村演出・及びその出来栄えは正直肯定出来ないんです。
258
なんだろうな。ゴジラっ て。 いしやん

2004/12/15 23:07


男性 40歳 O型

確かに、本多&円谷コンビのゴジラは面 白かった。でも、私は
初期の作品に、幼い頃から「懐かしきもの」という印象があるのです。
というか、先人の作り上げた、模範的な作品という感じでしょうか。
ゴジラのキャラにしろ、ストーリー、登場人物もおおらかで、
時代の空気が和ませてくれる感じが、好きだったのですよ。
怪獣の描き方が、何か優しいものに包まれていて、
悲壮感のあるシーンでさえ、どこかに必ず希望が感じられる描写だったと
思います。そしてさらに、ミニチュア特撮に込められた熱意が、
素朴ながらも、迫力を感じさせる出来映えになっていたとも思います。
要するに、良き時代の伝統的な職人技なのですね、黄金期のゴジラ映画は。
この時代のゴジラが好きな人って、ミニチュアに対するこだわりもあると
思うんです。まず、私がそうでした。だから、ミニチュアバレバレの
特撮でも、こだわりとアイディアが感じられれば許してしまう。
というか、逆に特撮マンの「職人技」を期待するところもありました。
そういう気分も含めて、実におおらかな、良い時代があったのです。
ただ、今のゴジラ映画がそれだけではダメなのは誰もが承知の事ですよね。

ゴジラが時代に合わせて変わってきたのも、その生い立ちと存在意義が
人の歴史にリンクするものであるからこそ。「時代の気分」を反映するもの
としてのゴジラが、いつもそばにいるという感覚が私にはあります。
GFWが、渾沌とした社会情勢と、ゴジラ映画の行き詰まり感を象徴してい る
のは、誰もが感じるところでしょう。何が正義か判らない時代に、
ゴジラの怒りの鉾先が向けられるものは何なのか。もはや、偽善的なテーマ
では人の心は動きません。観客である子供達に催眠術でもかけるがごとく、
退屈な人間ドラマは、もはや受け入れられないのではないでしょうか。
ゴジラを「ゴジラ映画」としてどれだけの人が評価するでしょう。
その評価の値は、どこにあるのでしょう。そしてそれは、求められている
ものなのでしょうか。ゴジラ像というものは、もはや十人十色だし、
既成概念的には、どうしても稚拙さが付きまといます。そういうモノを
暖かく見守る心のない人にとっては、まさにつまらない映画なのでしょう。
現代の夢は現実的なものばかり。だからこそ、リアルな特撮でないと
人は納得しないのです。こんな時代に生き残っていたゴジラ映画というもの
のあるべき姿は、さて…。

伝統を守ることの意味。崩すことの意味。いろいろ今回は感じました。
時代の気分は、「勢い」と「笑い」でしょうか。
GFWは、まず、頭から尻尾の先まできっちり観てもらえるゴジラ映画を
目指したように思います。要は、退屈させないということ。
特に、北村監督は「ゴジラもイイが、もっと面白いものも見せてやるぜ!」
と言わんばかりのサービス精神が感じられて、良かったと思います。
それが「ゴジラ映画」としてどうだったかというのは、観客一人一人に
委ねられたのだと思います。これは「投げやり」でなく、賭けだったと私は
思います。今後のゴジラ映画の試金石となれば、成功ということです。
私は、ただ「ふっ切れた感」が心地よく、イベント的にGFWを楽しみまし た。
だから、あえて監督の挑発にも気持ちよくノレたのです。
260
まさに なんだろ うな。ゴジラって。 放浪者

2004/12/16 10:01




>いしやんさま

おっしゃること良くわかります。
最近まで私も同じようなことを考えていた節がありました。
以前の書き込みにも書かせていただきましたが、
ゴジラ、東宝特撮に対して邦画の中で映像的な満足感を
得られることを一番に思っていた頃がありました。
まだまだ課題が多い(水の落下や炎の表現)とは言え、
時代と共にその辺は少しずつ改善されてきたとは思います。
ゴジラに限らず、邦画も今やCGIなしには成り立たない
ほどにまで普及しています。
それなら、いや映像表現で金をかければなんでも表現できるような
時代になってきたからこそ、映画の中身について探求、とまでは
いわなくとも、なぜその映画が好きなのかを考えてみた方がいいと
思うのです。ゴジラの場合は、シリーズとしての側面もあります。

北村監督が北村流映画で最高のものを創ろうというのであれば、
それはそれでいいと思います。支持する方も多いかもしれません。
でも、なぜそれが「ゴジラ」を冠することをしなければならないの でしょう?
これは自戒でもありました。
「ゴジラ」というキャラクターを最新の土俵にあげた映画をみてみ たい、
という欲求があったこともあります。
でも、それは殿様ギドラさんがご指摘の通り。ハリウッド GODZILLAで
過ちを行っているのです。
もし、GODZILLAの造型が日本のゴジラに近かったら、あの 内容を許せたでしょうか?
「伝統」を守るということでなく、まさに「なんだろうな。ゴジ ラって。」
ということなのです。

北村流怪獣映画として別の名前でチャレンジした方が、変に縛られ ずに
今後の日本特撮のためにも良かったんじゃないでようか?
ただ、この映画が「ゴジラ」を冠せず、北極に封じ込まれた怪獣が
異性人に操られた世界各国の怪獣と戦う映画で、どれだけの人が観 にいったか
はわかりませんが。
ゴジラの容姿、造型がオリジナルに近く、無敵な強さを要すれば、 あとは
何でもアリ、だとしてしまうと、いつのまにか「ゴジラ」が「ゴジ ラ」で
なくなってしまうような気がするのです。
ミレニアム以降行き詰っていたゴジラの中で、一応の完結作品では
ありますが、今回の作品が絶賛され、OKだとファンの多くが
認めるのであれば、今後、同様な方向性で再開されるかもしれませ んね。
そして「FINAL WARS」のようなゴジラが延々と創られるとしたら・・・
その一線は、自称他称問わず、ゴジラファンが防波堤になるんじゃ ないでしょうか?

今回の作品を否定するべき、なんて言いません。
ファンの中で様々な意見がでたほうが、東宝も「安易に」ゴジラ復 活は
させないでしょうから。
ストーリーやゴジラはじめ各キャラクター、映像などについては
殿様ギドラさんから色々、悪いところだけでなくいいところも含め
投げかけてくると思いますので、その時にまた色々と意見を述べて いきましょう。
264
Re:まさに な んだろうな。ゴジラって。 殿様ギドラ

2004/12/16 14:19


男性 42歳 O型

うーん、やっぱりゴジラがどん な奴なのか、というあたりを詰めないと、時代に合わせて変わった のか、変わるべきなのか、さらにはゴジラ映画にはどんな味がふさ わしいのかという問題が見えてこないように思います。
ゴジラ観は十人十色だからまとまるはずがない、というご意見もあ るかと思いますが、
そのゴジラ観が、作品をきちんと受け止めた結果なのかというのは 議論すべきだと思っています。
人によって勝手な思いこみをしていたりゴジラの一部しか見ていな かったり、いろいろあると思うのです。

私がなぜそこにこだわるかというと、いままさにゴジラ像がブレて いるからです。
もともと何種類ものゴジラがいたわけではありません。
1984年のリセットまでは、『ゴジラの逆襲』で登場した二代目 ゴジラしかいなかったのです。
いまとなっては本当に何種類ものゴジラが登場してしまって、ゴジ ラという名前が誰を意味するのかわかりません。
きちんと原点を見据えないと大変なことになりますよ。

まずはそれぞれがゴジラ観を表明して、それを突き合わせることで 真のゴジラ像に到達すべきと考えます。
あ、そのための前提として、私は円谷英二監督演出によるゴジラの みを対象にすべきと考えています。
それが原点ですから。

(話ずれてます?)
297
Re:まさに な んだろうな。ゴジラって。 THE-O

2004/12/19 14:22




ちょっと気になったので失礼。

私的には「ゴジラ映画はこうでなくてはいけない」という固定した イメージを持つこと自体がおかしい!と思います。
初代昭和平成ミレシリーズ・・・すべて世界覧が違う作品の中で 「ゴジラらしさ」の出ている作品はどれか?
初代が基準なら平成VSシリーズがゴジラらしいでしょうし、昭和 から見た人はコミカルなゴジラこそがゴジラで、むしろ「初代が亜 流」と思うかもしれません。

これがおかしい!
2~3作目でいきなりズレて来たゴジラ映画に「ゴジラらしさ」を 求めるのは難しいと思うわけで恐怖の象徴でも空飛ぼうが子育てし ようがゴジラとして作られたんです。
そこで「重々しく歩かないと」とか「表情豊かじゃないとダメだ」 とかいってるのは・・・。
別 にそれが悪いと言ってるわけではありません。個人の趣味ですか ら。だがそのオレ流ゴジラを「ゴジラらしさ」と勘違いして「ゴジ ラ映画はこうでなくてはいけ ない」とゴジラ映画全般に当てはめようとしているのが非常に身勝 手というか頭が固いというか。自己満足の領域を出ないと思いま す。
307
Re:まさに な んだろうな。ゴジラって。 KJ

2004/12/19 15:15


男性 37歳 B型

> 私的には「ゴジラ映画はこうでなくてはいけない」という固定したイメージを持つこと自体がおかしい!と思います。

THE-0さん、初めまして。

何度も言っているんですが、「こうでなくてはいけない!」と言い 切った
発言は、皆さん及び私KJの書き込み内容をよく読んで頂ければ判 ると
思いますが、そんなに無い筈ですよ。お時間あれば読み返して頂け れば
幸いっす。


266
Re:まさに な んだろうな。ゴジラって。 いしやん

2004/12/16 14:40


男性 40歳 O型

>放浪者さま

> 映像表現で金をかければなんでも表現できるような時代になってきた

日本式の怪獣表現は、まだまだハリウッドでも難しいと思います。
しかし東宝は、背伸びし過ぎる事なく、ほぼ理想的なシステムを 持っている
とも思えます。要は、見せ方のセンスが問われているのでは…。

> 北村監督が北村流映画で最高のものを創ろうというのであれば、
> それはそれでいいと思います。支持する方も多いかもしれません。
> でも、なぜそれが「ゴジラ」を冠することをしなければならないのでしょ

これは、単なる怪獣映画に対する需要が少ないということと、
世間では、怪獣=ゴジラという認識が定着していることが考えられ ます。
であれば、ゴジラを使って変化球を投げてみたいと思うのは、自然 な流れ
だと思います。ただ、私はそういうものはお遊び程度に終わらせる べきだ
とも思います。

> 「ゴジラ」というキャラクターを最新の土俵にあげた映画をみてみたい、
> という欲求があったこともあります。
> でも、それは殿様ギドラさんがご指摘の通り。ハリウッドGODZILLAで
> 過ちを行っているのです。

私は、今でもヤン・デボン版が観てみたいです。
しかしGFWを観て、ティム・バートンこそが適役だったかも知れ ないとも
思います。彼の書いた企画書は、どんな内容だったのでしょうね。

> そして「FINAL WARS」のようなゴジラが延々と創られるとしたら・・・

GFWが好きな人の殆どは、このタイミングでの壊れようを楽しん でいる
のではないでしょうか。私も、これがベストだとは思いません し…。
一度やれば飽きてくるスタイルだと思います。
ただ、描写的にかなりいろんな可能性を感じる映画ではありまし た。
まぁ、ほとんどが「何故今までやらなかったの?」と思うものばか りで
ありますが…。北村監督的には、やってみたかったことだらけで、
さぞかし楽しかったことでしょう(笑)。
268
Re:まさに な んだろうな。ゴジラって。 放浪者

2004/12/16 16:45


男性

http://www.tobunken.com/diary/diary.html
唐沢俊一さんのご意見に近い方が多いのでしょうかね。
>そういう意味では、冒頭の“田中、円谷、本多、に捧ぐ”という
>献辞は不適切である。 どうして福田監督の名がないのか
私の今回のゴジラへの疑問はこの唐沢さんのご意見と一致する思い も
結構ありますね。
劇場を出たとき、殿様ギドラさんとお話させていただいたときの第 一声も
「冒頭の「田中、円谷、本多氏に捧ぐ」はないですよね」
と話したんですよ。
冒頭の献辞がこの作品だけのお祭りと割り切れずに
今回の作品への拒絶感を高めているのかもしれません。
261
GFWなりに良い所 KJ

2004/12/16 13:38


男性 37歳 B型

すいません、閑話休題的に珍しくユルイ 内容でお邪魔します。

大作だの、整合性だの映像レベルだの硬い事言わずにお遊び映画として
観るなら、北村一輝は光ってましたね。

「ガイガァ~ン、きどぅおおぁっ!」・・・あの手の仕草と共に
忘れられない台詞となりました。
うちのカミさんも「良い役もらったね、この人。」って言ってましたよ。
作品としてはともかく、彼的にはいいキャリアになったと思います。
次々に怪獣をゴジラにぶつけては負けてパラノイア的に怒るあの
演技は、21世紀の宇宙猿人ゴリですな。多分次の戦隊物に敵役で
オファーがかかるのでは?

いっそ、毎回ゴジラVS北村一輝率いるX星人&怪獣のシリーズ物に
すればいいのに。そしたらそれはそれで観ちゃうな、俺(笑)

もちろん、キチンとしたレベルのゴジラ映画(キチンとしたゴジラ映画、
ではない)をいい加減待ち望んではおりますが。
265
Re:GFWなり に良い所 殿様ギドラ

2004/12/16 14:25


男性 42歳 O型

KJさん、どうもです。
堅い話が続いているところで、こんなネタ振りはありがたいです。

今回の北村一輝さんは、なんというか、楽しそうでしたね。
ああいう役って、演じる側も楽しいんですよ。
(ただーし、演技の勘がある人でないとできましぇん。出来ない 人って、ハイテンションを維持することがまず出来ません)
269
Re:GFWなり に良い所 だがや

2004/12/16 18:48


男性 45歳 O型

> KJさん、はじめまして
朝の子供番組の「おはスタ」というのがありまして(たいがいの方 が御存知かな?)
その中に「怪人ゾナー」という人物がいました。
今回の北村氏を見て思い出しましたw。

 でも彼の演技は良かったですね。
273
ちょっと脇道 殿様ギドラ

2004/12/17 14:01


男性 42歳 O型

268番 で放浪者さんがご紹介くださった唐沢俊一さんのコメントを読みました。
http://www.tobunken.com/diary/diary.html

どうも、レッテルを貼って安心しているように見えました。
唐沢さんだけでなく、「ファイナル・ウォーズ」をチャンピオン祭だと規定 してオールオッケーにする風潮があるみたいですが、
そこになぜあれがチャンピオン祭だと断定できるか、という分析が見えませ ん。

私にはチャンピオン祭との共通点がわかりません。
まずチャンピオン祭で上映された新作ゴジラに通じるといいたいのか、
あるいはアニメやテレビ特撮とごちゃまぜにして上映されていたチャンピオ ン祭という枠組みと共通した物があると言いたいのか。

もちろん私もGFWが冒頭に「田中友幸・本多猪四郎・円谷英二に捧ぐ」と いう献辞を出したことはとんでもない勘違いだと思いますよ。
かといって、福田純作品の味もまるで感じませんでした。
登場怪獣が福田作品から多数引用されているというだけのこと。
福田純監督は、人間の芝居をおろそかにしたりはしませんよ。
たとえ福田純監督に捧げたとしても失礼です。

そして、私も怪獣映画は「祭」感覚を惹起すべきものと考えております。
スクリーン上のこととはいえ、巨大な物が躍動する姿に原始の血が騒ぐとで もいいましょうか。

ですが、
ドラマ部分が滅茶苦茶であることが「祭」性を高めるわけではないでしょ う。
むしろ逆。
劇映画の祭感覚を高めるためには、見せ場へ向かって盛り上げるドラマが しっかりしていないと気分が高揚しません。

「ファイナル・ウォーズ」にはストーリーもドラマ性も関係ないというな ら、劇など作らずにナレーションで状況説明しつつゴジラ対各怪獣の戦いの みを丁寧に見せたほうがよほどお祭り感覚が出るでしょう。
いらないものを省くことが出来ていないという意味でも駄作ですよ。
さらにストーリーから切り離した上での映像演出を考えても感心するところ などほとんどなかったというのが私の感想。(特撮技術レベルの話じゃない よ)

そーねー劇映画の構造を持ち込んでいるものに対して、これは映画ではない のだ、などと枠組みのすり替えをやってもダメよ、とも思うし。
(いやね、怪獣登場シーンだけでもきちんと迫力を持って描けていれば、私 も祭感覚で楽しめたのかもしれないんです)
まぁ、世間からダメだといわれるようなものを誉めるのが唐沢さんの仕事み たいなものですからどこまで本気かはわかりませんね。
(ほんとに楽しんだのかなぁ?怪しいなぁ)

だけど、これでもうハラハラを味わわなくても良い、という安堵感はまった く同感でありました。

みなさんに言いたいのは、「チャンピオン祭」とか「イベント」といった レッテルで納得しないで欲しいということ。
唐沢さんがどう思っているかはともかく、それぞれが自分で考えて結論に到 達すべきです。

なんて閑話休題的に書いてみる・・・。

レグルスさんの271番投稿にも いい話がいろいろ出ていてレスしちゃおっかなー、と思いつつ、ちょっと間 を空けてみます。
それと、明日あさっては私の書き込み力が落ちると思うので、遅レスごめん といまから謝っておきます。
277
Re:ちょっと脇 道 KJ

2004/12/17 20:30


男性 37歳 B型

私もここのコメントを見させて もらいました。

「やっぱなぁ」というのが正直な感想です。
だってこの程度のレベルでも、怪獣出てきて大騒ぎすれば取り合え ず
いいっしょ?アンタら?・・・って感じですか。

これこそが、{世間」=一般観客の感想を代弁している気がして
なりません。

>毎年々々、いくら怪獣ファンとはいえこんなもん観なくちゃいか んのか、
>という情けない思いで“来年こそは”というかすかな希望と 云々・・・

ここのくだり、はっきりいって一番重要だと思いますし、私を含め た
多くの大人のファンの気持ちそのものですな。
274
転載 殿様ギドラ

2004/12/17 14:07


男性 42歳 O型

映像作品掲示板のほうに帝王さんからゴ ジラにまつわる貴重な体験談を投稿していただきました。
「ファイナル・ウォーズ」とは関係ないお話ですが、この掲示板はGFWを 語りつつゴジラについて徹底的に考えるのが目的なので、帝王さんの思い出 も是非ログに残したいと考えました。そこで許可をいただいて転載します。
いつも議論中心の堅苦しい感じなってますが、こういう思い出話も大歓迎で す。
**********************************

20年前の今日(きょう)は……… 帝王 2004/12/15 20:53

管理人様、皆様、はじめまして。

従来より、この掲示板での皆様の真摯な議論には、「そうだよなぁ」と大い に肯かされ、また「なるほどそういう見方(考え方)もあったのか」と、自 分とは違った視点の存在にこれまた気付かされてまいりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今日は2004年12月15日ですが、20年前の今日、すなわち 1984(昭和59)年の12月15日は、何があった日かご存じでしょう か?

それは、「ゴジラ('84)」が封切られた日です。

9年のブランクを経て、復活したゴジラ。
東宝は、今回のGFWに劣らず、いやそれ以上に大々的な宣伝活動をおこ なっていました。
当時、その宣伝活動の一環として「ゴジラファンクラブ」なるものがあり、 (確か会員証が金メッキのカードだったと思います。→あの会員証、どこ いっちまったかなぁ)自分も加入していました。
封切り前日の夕方、東宝の宣伝スタッフの方から、「明日の日劇の朝一番の 上映に是非来てほしい」との電話をいただき、当日、まだ陽も明けきらぬ寒 空の下、空いた電車に乗って、日劇に駆けつけた事を昨日のことのように覚 えています。
上映後、ロビーにいらした、故・田中友幸プロデューサーに「次回作、期待 してます」と言って握手していただいたことも、これまたよく覚えていま す。(余談ですが、いままでの自分の人生の中で一番印象深い「握手」でし た)

あれから、20年。
今回のGFWでゴジラシリーズ終了、との報に、20年前のあの日のことを 思い出すと、何かうまく言葉に出来ない「感慨」のようなものがこみ上げて きます。

自分は、昭和40(1965)年生まれで、小学校低学年時は、「東宝チャ ンピオン祭り」のまさしくリアル世代だったのですが、その頃は、映画館で ゴジラシリーズを見る機会に恵まれず、この日が、リアルタイムでゴジラを スクリーンで見た最初の機会でした。

この20年間、新作が封切られるたびに、暮れと年明けの2回、映画館に足 を運んできました。(モスラ3部作を除く)
ま た、この20年間というものは、自分の年齢の20~30代とほぼシンクロ しており、人生の若かりし頃の20年間にゴジラシリーズをリアルタイムで 見てき た、ということは、(大げさかもしれませんが)自分の人生になにかしらの 大きなウェートを占めているのではないか、と感じます。

何か、とりとめのないことばかり申しまして、誠に申し訳ありません。
あの日から20年後となる今日、先に述べました「(自分の中にある)感慨 のようなもの」の存在を(全然言葉になっていませんが)言っておきたくな り、この場をお借りいたしました。

また、皆様の活発な議論を拝見させてください。
今後もよろしくお願い致します。

275
初めまして JF

2004/12/17 15:51


男性 24歳 B型

 初めましてJFといいます。今後とも 宜しくお願いいたします。殿様ギドラさんお久しぶりです。もうこの掲示板 で言われている事かもしれませんが、ファイナルに不満がある者として我慢 出来ない事があるので投稿させていただきます。 
 
  とにかくファイナルにはがっかりさせられました。アクションに力を入れる のは構わないんですが、それと同等に怪獣を扱って欲しかったです。何かあ れじゃ、 ドラマに無理やり押し込むような形で怪獣を登場させているだけのようにし か思えません。怪獣の対決が殆ど全てにおいてあっけなさすぎます。アンギ ラスにし てもラドンにしても扱いがひどすぎます。東宝を代表する怪獣があんな片付 け方をされるのはあまりにも可哀想すぎます。ガイガンも自滅の形で自分の 首を切り 落としたような感じでしたし。一体へドラは何のために登場したのか理解で きません。(ジラの弱さは痛快でしたが)アクション重視にしたのも北村監 督の意向 というより東宝上層部の命令だったと聞きましたが本当なのでしょうか?と にかく強引なストーリー展開、設定付けについていけない作品でした。(僕 は平成シ リーズの頃から三村渉さんの脚本に疑問を感じているんで。。。)初めての 投稿で偉そうな事を言ってしまいましたが我慢できなかったもんで。。。で は失礼し ます。 
299
Re:初めまして 殿様ギドラ

2004/12/19 14:58


男性 42歳 O型

JFさん、ようこそ!
思えば東宝オフィシャル「GODZILLA」掲示板から6年以上 の月日が流れました。
そしてあっという間に日本のゴジラ映画再製作そして休止・・・。

最終的に怪獣描写が脇へ追いやられた作品になってしまうとは、私 もまったく納得できませんでした。

>三村渉脚本
『ゴジラvsメカゴジラ』を見たときは、取り入れた要素をうまく 使い切っている印象を受けてその後に期待したのですが、
『ヤマトタケル』のずさんな後半部(三村さんのせいなのかどうか 不明だけど)にあれれ?と思い、
決定的だったのは『ゴジラ×メカゴジラ』のきわめていい加減な科 学考証と人物心理の整合性。
いい加減な科学考証は「ファイナル・ウォーズ」でも健在で、とに かくあの方にはSF映画を書かせてはいけないと思ってます。

現在、「ファイナル・ウォーズ」がゴジラの映画としてどうなのか という切り口で話し合いたいと思っていますので、
どうかJFさんからも良いところ悪いところをご指摘ください。 
279
初ゴジ原理主義? KJ

2004/12/17 20:52


男性 37歳 B型

すんません、風邪が治って嬉しいもん で、どんどん書いちゃってます。

個々のファンの好みは違えど、初代「ゴジラ」は避けて通れない作品である
事は間違いないと私も思います。

「怪獣映画は基本的にジュブナイル」とかいう意見もあるようですが、
’54のゴジラの時代、「怪獣映画」なんてジャンルはなかったですし、
少なくともラドン、地球防衛軍辺りまでは製作者サイドに「子供向け」
という意識が強くあったか?と言えば、答えは「NO」ですね。

結果的に当時の子供たちにも強烈なインパクトを残し楽しませた、という事
が重要な訳です。そしてそれら作品は、少なくとも当時は
国内外で大人の鑑賞に堪えるグレードの娯楽SF(あるいはファンタジー)
作品として認知されていました。

円谷・本多・伊福部トリオだったから良いんだ、と言っている訳では
ありません。少なくとも、同時代の大人の鑑賞に堪え得るレベルの
怪獣を素材にしたSF映画がかつては存在した、そしてその最初にして
一つの完成形が’54のゴジラだったという事ではないでしょうか。

’62以降のゴジラ映画が、良くも悪くもジャンルムービーになっていった
事は間違いないです。’64「モスラ対ゴジラ」は大好きな作品ですが、
これが当時の世界中の一般観客に通用するグレードのSF映画であったか
どうかはもちろん別の話。
(それでも、どなたかも書かれていたように、70年代前半位までの一連の
ゴジラ映画は世界中で愛されている、という事実は果てしなく大きいです が。)

「怪獣」という素材を使用した時点で、大人の楽しめる娯楽SFを作る事が
難しい時代になってきているのは認めます。
ただ、不可能ではない筈。アメリカの「トレマーズ」だって一種の怪獣映画
と言えるでしょう。(莫大な予算を掛けなくてもあれだけ優れた映画が
出来るという良い見本ですな) そういう意味では「JAWS」なんて、
ノリはモロ怪獣映画ですよ。同時に最高レベルの娯楽映画とも思いますが。

極めて個人的見解ですが、「ゴジラ」という素材を、オリジナルの存在意義
を残しつつ映画に使用出来る権利があるのは、日本人だけだと思います。
と同時に、単なる巨大生物映画になってもいけないとも思ってます。
(さればこそ、GOD+ZILLAなんですから。)

すんません、何が言いたいのか判んなくなって来ちゃいました・・・
284
アメリカンプロレ ス? だがや

2004/12/18 04:28


男性 45歳 O型

「トレマーズ」の名前を出され たのでまたぶら下がってしまいましたw。
この作品、同種の怪生物を題材に4作も作ったシリーズ作品でして
超兵器が出てくるわけでもなく、知恵と機転で何とか退治するとい う
怪物映画の基本を忠実に作った気持ちの良い映画だと思っていま す。
 また、スプラッターなシーンも無く子供でも安心してみることが できます。

> 円谷・本多・伊福部トリオだったから良いんだ、と言っている訳では
> ありません。少なくとも、同時代の大人の鑑賞に堪え得るレベルの
> 怪獣を素材にしたSF映画がかつては存在した、そしてその最初にして
> 一つの完成形が’54のゴジラだったという事ではないでしょうか。

「大人の鑑賞に堪えられる怪獣を素材にしたSF映画」
いい言葉ですね。僕はこういうものを見たいです。
怪獣でこそ無いけれど、上記の「トレマーズ」などもこれに近いと 思っています。

 今回の「ファイナルウォーズ」はアメリカンプロレス的な作品 だったのかと思っています。
プロレス自体もう10年近く見ていませんのであまり偉そうなこと は書けませんが、アメリカンプロレスは陳腐とも言えるドラマを臆 面も無く繰り広げつつ派手なキャラクター、派手なアクションで観 客の期待するシーンを
決して裏切らぎることなくこれでもかと提供してくれるという印象 を持っていました。
(ちなみに昔の猪木流プロレスは観客の期待を裏切ることがストー リーの基本でしたw。馬場さんの基本はファンを大切にすることで したが)

 僕の中で「ファイナルウォーズ」を楽しめた部分というのがこれ に似ているもで、今作を素直に面白かったという人がいて、これで は嫌だという人と平行線の話になってしまうのも仕方ないなあと思 えてきました。
288
Re:アメリカン プロレス? KJ

2004/12/18 22:08


男性 37歳 B型

>  今回の「ファイナルウォーズ」はアメリカンプロレス的な作品だったのかと思っています。
> プロレス自体もう10年近く見ていませんのであまり偉そうなことは書けませんが、アメリカンプロレスは陳腐とも言えるドラマを臆面も無く繰り広げつつ派手なキャラクター、 派手なアクションで観客の期待するシーンを
> 決して裏切らぎることなくこれでもかと提供してくれるという印象を持っていました。
> (ちなみに昔の猪木流プロレスは観客の期待を裏切ることがストーリーの基本でしたw。馬場さんの基本はファンを大切にすることでしたが)
>
>  僕の中で「ファイナルウォーズ」を楽しめた部分というのがこれに似ているもで、今作を素直に面白かったという人がいて、これでは嫌だという人と平行線の話になってしまう のも仕方ないなあと思えてきました。

・・・つまるところ、馬場派VS猪木派でしょうか(笑)
そうだとすると決して交わる所のない平行線ですな。
(自分は猪木プロレスで育ったものですが、その辺は本掲示板の趣 旨と
外れますのでまた別の機会に^^;)
295
アメリカンプロレ スを見たことのない方には意味不明ですが だがや

2004/12/19 10:40


男性 45歳 O型

> ・・・つまるところ、馬場派VS猪木派でしょうか(笑)
> そうだとすると決して交わる所のない平行線ですな。
> (自分は猪木プロレスで育ったものですが、その辺は本掲示板の趣旨と
> 外れますのでまた別の機会に^^;)

レスありがとうございます。
いや、馬場さんの明るく楽しく激しいプロレスとは、アメプロとは 違うのです。
話題が変な方向に行くのでとりあえず日本のプロレスとアメプロは 違うとだけご理解ください。

 アメプロは一度ごらんになれば判りますがお祭りです。
そこで真剣勝負が行われているなんて誰も思いもしません。
ただひたすらにぎやかしくて、華々しくて、大げさです。
そういう(あまり意味のない)祭りの中に
(一切の理屈やこだわりを投げ捨てて)身を投じて楽しむことは
賢いというか割り切りの上手い器用な人にしかできないことかもし れません。
壮大な茶番劇だと言ってしまうとアメプロファンの方に怒られそう ですが
それをものすごくハイな状態で楽しめる方にはそれで面白い世界の なのだと思っております。

 日本のプロレスを見続けていた自分とは決して交わることのな い、
しかし日本のプロレスファンの人口の何倍もの熱い米国観衆が
熱狂していたようなので、それはそれでアリなのだと理解放置して いました。
僕的には、「GFW」=「アメプロ」説はとてもお気に入りの解釈 なのですが
アメプロをご存知の方がいないのかご理解いただけなくてちょっと がっかりしていますw。

 今回の私を含めたゴジラ映画に愛着のある者達と、
楽しければよいという方たちとのすれ違いを読むと、
基本スタンスの違いが感じられるので
楽しい議論以上のこじれた応酬にならないよう危惧するところで す。
282
肯定的意見 みずさわ慶希

2004/12/17 23:02


男性 19歳 O型

どうもここで「良かった」「楽しかっ た」と書くと、管理人さんを始めとしていろんな人から反論されまくります ね。
そ もそもこの映画を「面白かった」という人は、「つまらなかった」という人 たちが引っかかった所、許せなかった所を許容し、積極的に楽しみ、もしく は気にせ ず気にならず、「いいじゃん、こんなのも。いやむしろこのムチャクチャさ がいいんだ」と受け入れた人たちなのですから。そりゃあ肯定派と否定派が 相容れる はずがありません。

ちなみに私自身は「積極的肯定派」です。具体的には「たまにはいいじゃな い、こういうのも。大目に見ようよ」ではなく、「絶対に第一作よりも 『ファイナルウォーズ』の方が遥かに面白い!!」と思ってる者です。
というか、北村監督もそういう思いからこの映画を作ったのではないでしょ うか。「第一作が最高? んな事誰が決めたんだ」と。
283
Re:肯定的意見 KJ

2004/12/18 00:10


男性 37歳 B型

> どうもここで「良かった」「楽しかった」と書くと、管理人さんを始めとしていろんな人から反論されまくりますね。

すいません、別に代弁する気でも何でもないですが、そういう事で はない
と思いますよ。私も違う切り口で観たら結構楽しめる、と言ってま すし。
「ガイガァ~ン、きどうぅぉあっ」も実はちょっとしたマイブーム です。
(情けな・・・年幾つだ、オイ。)

ただ私も含め、トータルの完成度として観た場合、非常に不満の残 る
出来であった。簡単に言っちゃうとそういう気持ちの人が多いって 事
ではないでしょうか。(他の方、違っていたらすいません)
この映画を「気持ちよく楽しめた」という意見が(特に若い人に) 多い
のも良く理解出来ます。
ただ、スラップスティック系ジェットコースタームービーというテ イスト
での作品だとしても、50周年大作のつもりの現代映画としては、 完成度
には大いに不満があります。個人的には。だから下記のように書き ました。

>年代によって、ゴジラ映画に対する感覚・思い入れが違う のは当然であり
>ますが、どのテイストでもいいっすよ、とにかく一般観客 が観ても合格印
>が押せるレベルの作品なら。それが無いから悔しいだけ。

三沢狸さん他、各方の書き込み内容をよく読んで頂ければ、別 に’54の
ゴジラだけが最高であり、この方向性のみが正しい、なんて事は 言ってない
とは思いますが。

> というか、北村監督もそういう思いからこの映画を作ったのではないでしょうか。「第一作が最高? んな事誰が決めたんだ」と。

もしそうであるならば、その心意気や良し、とは思いますが、この 映画で
受けた北村監督の実力の印象は、正直そこまでの口がたたける代物 では
なかった、というのが私の個人的感想です。

少なくとも私にとっては、全然違うテイストで作品を作り上げる事 が罪
なのではなく、結果として今の時代の一般観客を唸らせるレベルに 達しえて
いなかった事が問題なのであり、この作品を気に入って楽しんでい る人の
感情に水を差すつもりは毛頭ないですよ。
ですからどんどんみずさわさんの様な方にも意見言って頂ければ
よろしいかと。
(管理人さん、勝手な事言っててすいません^^;)
300
Re:肯定的意見 殿様ギドラ

2004/12/19 15:00


男性 42歳 O型

KJさん、フォローどうもで す。

みずさわ慶希さんだけでなく、お若い方には映画の評価を個人の中 で完結させてしまう傾向が強いように感じています。

その考え方でいけば、このような掲示板を運営する必要はありませ ん。
私個人の作品鑑賞と分析を文章にまとめて、HPのコンテンツとし て公開すれば済む話です。

私は今現在の自分の審美眼を絶対だとは思っていません。
多くの人と意見を交換することで審美眼を高めたいと思っていま す。
もちろんゴジラについても、そのすべてを見極めているとは思って いません。
だから話し合いたいのです。

「ファイナル・ウォーズ」の総合評価が食い違っている人同士が、 相容れる必要もないのです。
それぞれがきちんと主張し、論証することで「好き」とか「嫌い」 というレベルの評価が一致しなくても、互いの見方を深めることが 出来ます。
それは、映画の見方が深まること。
その結果、いままでおもしろいと思っていた映画がつまらなく感じ られることもあるでしょうし、逆もある。
また、おもしろいと思っていた映画のもっと深い楽しみを知ること もあるでしょう。

劇映画というのは非常に複雑な表現形態です。
ストーリーだけを追うのは不十分、映像だけ眺めるのも劇映画を感 知しているとはいえません。

一本の映画をまんべんなく鑑賞するというのは実に難しいことなの です。
(そんな面倒なことはしたくない、自分にとっての楽しみを見いだ せばそれでいい、という観客が大多数なんでしょうけれど、そのレ ベルでは楽しめる作品の種類を増やすことは出来ません)

さて、この「ファイナル・ウォーズ」を語る掲示板に投稿するとい うことは、「語る」意欲があると考えざるを得ません。
ならば、語ってください。
これはみずさわ慶希さんだけに申し上げるのではありません。
「FINAL WARS」を高く評価するなら、具体論で何が良かったのかを語って欲しい。
もちろん筋が通っていない「論」には反論を受けるでしょう。
でもそのとき、意見を否定されたことを自分が否定されたことと混 同しないで理性的な議論をして欲しいと希望します。

もうひとつ、この掲示板を運営しているのは、ゴジラのため、特撮 映画のためであることも強調しておきます。

さて、みずさわ慶希さんにお願い。
いまはゴジラの映画としてどうか、という切り口で話を進めたいと 思っています。
「ファイナル・ウォーズ」がゴジラの映画としてどのように優れて いるのか、どうか語ってください。
393
Re:肯定的意見 みずさわ慶希

2005/01/03 20:04


男性 19歳 AB型

> 「ファイナル・ウォーズ」がゴジラの映画としてどのように優れているのか、どうか語ってください。

うーむ、そういう風に聞かれると、どうにも答えようがないです ね。なにぶん、私には『GFW』が「ゴジラ映画としてどのように 優れているのか」「ゴジラ映画として正しいか」というのは、有り 体に言って「どーでもいい」事なので。
正直、「ゴジラが全然出てこなくても面白けりゃいいや」というの が本音なので。
394
Re:肯定的意見 三沢狸

2005/01/04 13:24




> 正直、「ゴジラが全然出てこなくても面白けりゃいいや」というのが本音なので。

ううむ、ならば掲示板が違うような気がしますが・・・(^^;)
私自身は映画としての完成度やおもしろさも評価基準なのですが、
それから見ても素人映画に見えてしまう。
細かい分析をやっちゃうと長くなるのでやりません。
(というか、あまりにつっこみ所が多すぎる)

ゴジラ映画第一作目はやはり邦画の黄金期を作った映画人達が
金と気合いをかけて作った作品なので、やはり最高傑作なのでは。
作劇法や特撮技術が古くても、鑑賞に堪えるだけのクオリティは
確保されているのがゴジラ第一作。邦画が凋落するに従って
クオリティは落ちていきますがこれも歴史の必然でしょう。

とりあえずそういうことで。

ではでは
395
Re:肯定的意見 三沢狸

2005/01/04 13:37




追伸(やっぱりやっちゃったか (^^;)
今の邦画が全部つまらないとは思っておりませんし、
その表現や演出、クオリティが高ければ、ジェットコースター
ムービーも高く評価します。面白い映画を見たいのです。

「Mrインクレディブル」は大変面白かった。
日本の映画もあのような魅力有る作品を作って欲しいし、
それだけの人材もどっかに居るのではないかと
思うのです。でも、出てこない。なぜでしょうか。

先日「マイボディーガード(燃える男)」を見てきました。
原作のファンなので期待して見に行きました。
原作とは大分違いますが大変面白かった。
で、思った訳です。なぜ面白いのだろう。
まずは脚本が練り込まれている。
キャメラは美しい。俳優の演技はすばらしく感情移入する。音楽が 泣ける。
全体のクオリティが高いので相乗効果を上げて評価を高めている。
要はそういうことです。

振り返って「GFW」を考えると、脚本駄目、演技駄目、音楽駄 目、
特殊撮影今までに比べても進歩無し。キャメラ美しくない。
駄目じゃん。

と言う訳です。こうやって書くと泣けるなあ。

ではでは
396
Re:肯定的意見 三沢狸

2005/01/04 13:42




追伸の追伸(なにやってんだか (^_^;)

スピルバーグだったと思うけど、こう言ったことがあります。
「脚本がよければどんな監督でも何とかなる。」

テレビで「踊る大捜査線2」を途中から見ました。
だからきちんとした評価ではありませんが、見た限りでは大変
面白かった。
これ、テレビのスタッフで作った映画ですね。
邦画のスタッフの力量は何処へ行ったのでしょう。
なくなっちゃったのでしょうか。

ではでは
397
Re:肯定的意見 KJ

2005/01/04 16:38


男性 37歳 B型

> > 正直、「ゴジラが全然出てこなくても面白けりゃいいや」というのが本音なので。
>
> ううむ、ならば掲示板が違うような気がしますが・・・(^^;)
> 私自身は映画としての完成度やおもしろさも評価基準なのですが、
> それから見ても素人映画に見えてしまう。
> 細かい分析をやっちゃうと長くなるのでやりません。
> (というか、あまりにつっこみ所が多すぎる)

くどい位同感。

私も、何もゴジラが出てくる映画でなくても面白ければそれでいい とは
思います。そういう意味では楽しみ所はそれなりにあった作品だと は
思いますが、現代のSF大作映画としての作品の出来栄えは?と
聞かれたら、総合評価48点てとこでしょうか。(要は落第)

好みは置いといて、ガメラ2ですと私的には75点位になる(及第 点)
(予算が無くてショボイ映像が幾つか有った点を含めても)

好き!面白い!というのと、客観的な作品の完成度は別に考えるべ きかと
思いますね。
398
私のGFW評価点 レグルス

2005/01/04 22:58


男性 28歳 A型

> くどい位同感。

同感の同感。(^^;)しつこいですか?

> 私も、何もゴジラが出てくる映画でなくても面白ければそれでいいとは
> 思います。そういう意味では楽しみ所はそれなりにあった作品だとは
> 思いますが、現代のSF大作映画としての作品の出来栄えは?と
> 聞かれたら、総合評価48点てとこでしょうか。(要は落第)

最近の日本映画でSF大作映画ってないような……。
「日本沈没」「世界大戦争」くらいでは?(だいぶ昔ですが)
あとはすべってるか、SFではあっても大作にはなってないか、と いう感じがします。
そもそも、昨今の風潮では実写SFに大金をかける気がないような 気がしますね、哀しいかな。
「ハウル」「イノセンス」など、アニメには大作と呼べるだけの作 品があると思います。
(まあ低賃金で頑張って=酷使されているアニメーターの苦労あっ てのことではありますが)

> 好みは置いといて、ガメラ2ですと私的には75点位になる(及第点)

さらに脱線するかもしれませんが、相対基準(めやす)として…。
 「初代ゴジラ」  90点
 「ビオランテ」  85点
 「ガメラ2」   85点
 「踊る大走査線2」80点
 「GFW」    60点
というのが私の中での評価ですね。
私の好き嫌いで言うと「GFW」は15点くらいプラスされます。

確かにアラは見えますが、ノリ(なし崩し的?)に負けて
(ある意味気持ちよく)流されてしまうんですね。
400
Re:私のGFW 評価点 三沢狸

2005/01/04 23:58




> 同感の同感。(^^;)しつこいですか?
同感の同感の同感(どうだしつこいだろう(^^;)

> 最近の日本映画でSF大作映画ってないような……。
無いですね。一本も。(^^;;)m(__)m

> あとはすべってるか、SFではあっても大作にはなってないか、
ううむ、どうも邦画畑の人にはSFマインドが無い人が多い気がし ます。

> さらに脱線するかもしれませんが、相対基準(めやす)として…。
>  「初代ゴジラ」  90点
>  「ビオランテ」  85点
私の場合「ビオランテ」は期待して見に行って肩すかしを思いっき り
交わされたので25点だったりする。(^^;;)

でも「GFW」よりはましなんですよね、考えてみれば。
ちゃんと物語になってはいたんだもの。

ではでは
401
Re:私のGFW 評価点 三沢狸

2005/01/05 00:01




あら探し(^^;;)ごめん (^^;;)気になっちゃって。
>  「踊る大走査線2」80点

「踊る大捜査線2」
~~~~~~~~~
(^^;;)

ごめん私も良くやるのよ。
ちなみに同じ文言を修正無しで変換すると
踊る代走させん。・・・・代走させないね。
(^^;;)

ではでは
403
Re:肯定的意見 殿様ギドラ

2005/01/05 14:19


男性 42歳 O型

>みずさわ慶希さん
これは失礼しました。
「積極的肯定派」だとおっしゃっていたのでてっきりゴジラ50周 年記念作という観点からも高く評価しているものだと思ってしまい ました。

「ゴジラが全然出てこなくても面白けりゃいいや」、まったくその 通りです。
私もゴジラが出ない映画をそれこそ星の数ほど楽しみましたから。

しかし、「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」にはゴジラが出てきま すね?
ゴジラ映画ですね?
だからゴジラ映画・怪獣映画という切り口で議論しているのです。

みずさわ慶希さんがゴジラ映画に対する勘がないのであれば何も語 れないのは当然ですのでゴジラ・怪獣という枠を外した議論のとき に大いに語ってください。
493
Re:肯定的意見 みずさわ慶希

2005/01/14 14:20


男性 19歳 AB型

「全然出なくていい」というの はさすがに言葉遣いを誤りました。申し訳ありません。
た だ、ここに意見を書かれている方の中にはあまりにも「ゴジラとは これこれこういう存在でなければいけない」「こういう描かれ方を されなければいけない」と 頑なになってしまっている向きも見られ、それにいささか辟易して しまったため、つい「全然出なくていい」と書いてしまいました。
ホントにゴジラが 全然出ない映画は、さすがに私もそれがゴジラ映画だとは認めませ んが、たとえゴジラの出番が少なくとも、扱いが軽くとも、映画の 中での出し方・扱われ方が 面白ければ、私はそれはそれで「OK!」です。そして今回の 『GFW』は、(否定派の方々にとってはともかく)私的には 「OK!」でした。
499
Re:肯定的意見 殿様ギドラ

2005/01/15 09:14


男性 42歳 O型

いや、まあ、その、「出し方・ 扱われ方」がどのようにおもしろかったのかを具体的に語って頂け れば、と切望するわけです。
507
Re:肯定的意見 みずさわ慶希

2005/01/15 16:44


男性 19歳 O型

> いや、まあ、その、「出し方・扱われ方」がどのようにおもしろかったのかを具体的に語って頂ければ、と切望するわけです。

それを述べてもおそらく猛反発を食らうだけなのは目に見えている ので、やっぱやめときます。皆さんが許せない部分を、私は逆に楽 しんでしまっているんですよ、きっと。

ゴジラの登場シーンではないですが、音無アナがX星人へのインタ ビューを利用して彼らの正体を暴く場面がありますが、何ともいえ ない“グダグダ感”が漂いまくり、サスペンスのカケラもありませ ん。でも私にすれば、「むしろこのグダグダさがいいんだっ!!」 となるわけです。

つまり私にとっては、『GFW』は「全て良し! 良くないかもし れないけど良しとする!!」作品です。穴や粗の多さも「そこが愛 しい」のですよ。

こんな風に、出来の良し悪しに関係なく惚れ込んでしまったのは、 『トランスフォーマー ザ・ムービー』以来だなあ。こんな前例を出しても何も伝わらないとは思いますが。
509
Re:肯定的意見 レグルス

2005/01/15 18:34


男性 28歳 A型

> それを述べてもおそらく猛反発を食らうだけなのは目に見えているので、やっぱやめときます。皆さんが許せない部分を、私は逆に楽しんでしまっているんですよ、きっと。

書いて下さいよ~。
私も援護しますし(^^;)

> つまり私にとっては、『GFW』は「全て良し! 良くないかもしれないけど良しとする!!」作品です。穴や粗の多さも「そこが愛しい」のですよ。

「初ゴジ」が、穴や粗がないくらいの完成度であるがゆえに好き、 とするならば、
「GFW」は、穴や粗は分かるが、それでも好き、という感じで しょうか。

私の場合は、穴や粗よりも好きな映像(シーン)が沢山あるので、
その素材として許容している、という感じでしょうか…。
なかなか自分でも分析しにくいんですよね。

やっぱりミュージックビデオ的に捉えてるんでしょうかね…。
ストーリーや話のつながりには、確かに不備があるのは分かるんで すが。
気に入った部分を挙げてみると、そのシーンそのシーンの“画”ば かりで、
連続的な、ドラマチックなシークエンス、という部分では感心する ところはなかったですね…。
510
Re:肯定的意見 KJ

2005/01/16 02:08


男性 37歳 B型

たまには私もひとつ肯定的な意 見を。

前にも書かせてもらいましたが、「ゴジラ50周年記念作品」「本 多・
円谷・田中三氏に捧ぐ」「20億掛けた21世紀の特撮映画」これ ら3点
をスッポリ意識からすっ飛ばして観たら、結構観れる作品なんです よね。

超ご都合主義・説明不足・グダグダな演出&編集といったマイナス 点も、
やたらスピード感とテンポだけはあるのでそれほど気にならないで すしね。

カイル・クーパーの現代ハリウッドテイストてんこ盛りオープニン グの
直後の冒頭シーン、南極でゴジラと交戦する戦車のミニチュアが大 写しに
なった途端にまず腰が抜けると共に、強い危惧を覚えます。
「待てよ、50周年記念大作だよな?いいんだよな、そういう捉え 方で?」

かと思ったら結構イケてる上海のアンギラスやNYのラドン襲撃 シーンも
出てきて、「・・・え~と、どうしよっかな」とか考えてる間もな く
マトリックス・海底軍艦・オール怪獣大進撃・東映戦隊物などなど 各々
画像も物語テンションもバラバラのシーンがつぎはぎ感タップリで 進んで
行きます。上映45分位を過ぎた辺りから私も気づきました。
「あ、この映画真面目に観ちゃだめだ」、と。
そう割り切って鑑賞すると、あのテンポで次から次に上記要素が
映し出されていくのを観てるとある意味トベました(笑)

だって、決死の覚悟で南極へゴジラを起こしに向かうあのシリアス な
艦内でのやりとり(なかなか良かった)の後に、しばらくしたらゴ ジラが
キングシーサーとサッカーやってんですぜ^^;

しかし北村のX星人総統の狂い方はイイ。
是非この続編なぞ作って「フフフ、ゴジラよ。今度こそキサマの思 い通り
にはいかんぞ。今回の怪獣は一味違う、お前が唯一勝てなかったヤ ツらの
細胞を元に我々の科学力で更なるパワーアップを施したこの2匹。
さあ、ゆけぃっ!!スペースモスラ1号、2号、きどぅおお おぁ!」
・・・なんて言ってる姿が観たいっす。

何といっても個人的に特筆すべき事は、これだけ無茶苦茶&適当な 作品
なのに、無理矢理映画館に一緒に連れて行ったウチのカミさんが (久々に
登場)「でも、今までの平成ゴジラ映画の中では、一番イラつかず に
に観れたよ。これはこれでアリなんじゃない?」と言っていた事で すね。

ただ、世に言う「超怪作・トホホなおバカ作品」として良くも悪く も
(悪くも悪くも?)一部の人々に熱烈に指示される、あるいは記憶 に
留められるまでのダメダメ度かというとそうでもなく、正直中途半 端感が
ぬぐえない感じはします。
まあ、「ハウス」や「幻の湖」レベルまで狂え、とは言わないけ ど。

以上、私なりの肯定的意見でした。
511
Re:肯定的意見 KJ

2005/01/16 02:17


男性 37歳 B型

> 「初ゴジ」が、穴や粗がないくらいの完成度であるがゆえに好き、とするならば、
> 「GFW」は、穴や粗は分かるが、それでも好き、という感じでしょうか。
>
というより、「初ゴジは粗や欠点に目がいかない位良く出来てい た」
「GFWは、粗や欠点も他のシーンと同じくらい堂々と主張してい た」
なんて感じです。

> 私の場合は、穴や粗よりも好きな映像(シーン)が沢山あるので、
> その素材として許容している

ここは私も同感ですね。

> やっぱりミュージックビデオ的に捉えてるんでしょうかね…。
> ストーリーや話のつながりには、確かに不備があるのは分かるんですが。
> 気に入った部分を挙げてみると、そのシーンそのシーンの“画”ばかりで、
> 連続的な、ドラマチックなシークエンス、という部分では感心するところはなかったですね…。

ここも仰りたい事良く判ります。
正直、長編を撮り切る実力のある監督ではないと思います。
286
殿様ギドラさまへ ナンバー4

2004/12/18 20:47





さてまあたしかに突発的な書き方になってしまい、ちょっと短絡的でした。
たしかに軽々しく口にしていい方のお名前ではなかったかもしれませんね。
ですが
円谷英二さんのこういうエピソードをご存知で?
とある監督が真夏の日のラブシーンで雪を降らせたそうです。
他の人たちは随分糾弾しましたが、円谷監督だけは
「もっと降らせたほうがよかった」
とおっしゃられたそうです。
それぐらい斬新かつおおらかな発想の持ち主なのです。
ウ ルトラシリーズでも「怪獣映画は子供の見るものだから」とおっしゃられて いましたし、(ウルトラマンのスプーンによる変身失敗にも賛成派だったそ うです し。)それをふまえれば単純明快かつ子供の好きそうな場面目白押しな今回 のゴジラは笑って「こういうゴジラもいいなあ」とおっしゃってくれるんで はないだ ろうかと自分は思ったまでです。
(別に今回のゴジラに不満がないわけでもないです。編集はざっくばらんに カットしすぎだとはさすがにおもいましたし、もうすこし人間のバトル短縮 できなかったカナとは感じました)



最後に自分は円谷監督を卑下するつもりは毛ほどもありません。
あの人は私にとってのヒーローそのものです。
50代になって初めてメガホンをとり(揚げ足取られるとこまりますんで断 りますがそれまでは特殊技術の裏方ばかりだと聞いておりますので違ってい たら誤ります)
なおかつ柔軟な思考でさまざまな演出、技術を生み出した監督はわたしの理 想そのものであり、一生追うべき頂点です。
その辺だけは誤解なきようお願いします。

ps:HPを拝見させていただいて貴殿が特撮に対して深い愛情を注いでい ることは充分に見受けられました。
経験に関しても自分はバイトでウルトラヒーローショーに怪獣役で出たこと がある程度なので一回り負けてます。
ですが円谷監督および日本の特撮の先人達に対する敬意だけは負けないつも りです。
ですが先日の書き込みはあまりに短絡的だったことは謝罪します。
貴殿が私の書き込みに憤りを感じたように、私も少々否定的意見に過敏に なっていたようです。

長々と駄文をすみませんが最後にひとつ、参考までにお聞きします。
貴殿が最も思い入れのあるゴジラ映画とはなんですか?
好きな理由、あえてあげる不満点などあれば教えていただけると光栄です。
301
Re:殿様ギドラ さまへ 殿様ギドラ

2004/12/19 15:01


男性 42歳 O型

ナンバー4さん、きちんとした レスを頂いたことに感謝します。

円谷英二監督を一生追うべき頂点、とおっしゃっていることに注目 して私からの意見を述べます。

私は円谷英二監督が携わった映画を出来うる限り見ています。(特 技監督の地位を築くより以前の作品もすべてです)
それでもまだまだ未見の物が多いです。
円谷英二監督について書かれた書物も出来うる限り読んでいます。
それでも、その発想や人柄についてはっきりしたイメージを描くこ とが出来ません。

257番の書き込みでナ ンバー4さんがおっしゃったように「絶対○○するよ」などとは口 が裂けても言えません。

今回ナンバー4さんが挙げたエピソードから「ファイナル・ウォー ズ」を許容するとはとても思えません。
まるで問題が違います。
「ファイナル・ウォーズ」に演出上の冒険があったとは思えません し、また、冒険的な演出が批判されているわけでもありません。
円谷英二監督は特技のみならず、一本の映画作品としての仕上がり を重視した人です。
幼い頃にコメディ小説やマンガを書いていたことから、私はストー リーテラーという側面もあるのではないかと推測しています。
「マイティジャック」(第5話メスと口紅)の試写を見て、特撮の ことには一切触れず、「スパイ物としてなかなかの出来」(不正確 ですがおおよそこのようなコメントだったと記憶しています)と日 記に記していらっしゃいます。

ストーリー部分が滅茶苦茶な「ファイナル・ウォーズ」を良しとす るとは到底思えないです。

また、円谷監督が編集の人であることも有名です。
構図の見事さも円谷英二監督の特色です。
「ファイナル・ウォーズ」を誉めるとは思えません。(映像面につ いては今後順を追って話し合うつもりです)

ナンバー4さんが円谷英二監督に対して尊敬の念を持っていらっ しゃることは嬉しいです。
だからこそ、もっともっと追求してほしい。

最後にご質問の件。
思い入れがあるということなら『三大怪獣地球最大の決戦』が一番 です。
長くならないように書きますと、
見事なシナリオ構成、キングギドラという名怪獣の登場、ゴジラと ラドンの邂逅などなど気に入っているポイント多数。
不 満点は特撮の緻密さが足りない、キングギドラが世界を股にかけて 暴れる様子が削除されている、人類の対怪獣作戦がない(90分前 後という尺では描ききれな いと判断したものと推測されます。しかし、劇中で防衛軍が対怪獣 戦闘をやらないことについて言い訳するシーンをつけているので、 筋は通っている)というあ たりです。
314
Re:殿様ギドラ さまへ ナンバー4

2004/12/19 22:07


男性 25歳 A型

律儀なレスを感謝いたします。

> 私は円谷英二監督が携わった映画を出来うる限り見ています。(特技監督の地位を築くより以前の作品もすべてです)
> それでもまだまだ未見の物が多いです。
ああ、これも負けてる。私はそれ以前だとハワイマレー沖海戦のメ イキングぐらいしか知らないし。
円谷監督の関った「ゴジラ」はみてても他のウルトラシリーズで 関った作品全部みたとはとてもいえないし。(一部ダイジェストで 見て見た気になってる話も多い気がする。)
・・・すみません。ウルトラQから四方八方探して見直します。
さすがに出来うる限り見た人より監督を理解してるとは断言できま せんので。
・・・そういえば円谷監督がウルトラマンシリーズの誰の何話まで 関ったことすら知らないことに今さら気付きました。
>
>
> ナンバー4さんが円谷英二監督に対して尊敬の念を持っていらっしゃることは嬉しいです。
> だからこそ、もっともっと追求してほしい。


精進します。負けず嫌いなので・・・せめて自分の好きなシリーズ で見てない
ものがないといえるところから。

> 最後にご質問の件。
> 思い入れがあるということなら『三大怪獣地球最大の決戦』が一番です。
> 長くならないように書きますと、
> 見事なシナリオ構成、キングギドラという名怪獣の登場、ゴジラとラドンの邂逅などなど気に入っているポイント多数。
> 不満点は特撮の緻密さが足りない、キングギドラが世界を股にかけ て暴れる様子が削除されている、人類の対怪獣作戦がない(90分 前後という尺では描ききれ ないと判断したものと推測されます。しかし、劇中で防衛軍が対怪 獣戦闘をやらないことについて言い訳するシーンをつけているの で、筋は通っている)という あたりです。

・・・微妙な境界線ですね。ファンの間ではこれがきっかけでキラ イになったかとも多いと聞きますが。
私も好きです。すくなくとも子供の頃は1番スキでした。
おそらく今1番すきなのは表面的にゴジラVSデストロイア。潜在 的に怪獣総進撃。
なぜか話に魅力は感じても印象に残らず、敬遠してしまいがちなの が怪獣対人間だけで終わる一匹物。(例をあげれば「モスラ」「ゴ ジラ」「バラン」)
やはり怪獣たくさんでてくりゃいいのかな私は・・・

ちなみに超個人的意見ですがワーストはゴジラ2000。あれだけ は今まで見た中で「もう見ないだろうな」と感じてしまった作品で す。


ps:エキストラ出演ですかうらやましい。私が現実でそんな経験 といったら
怪獣ショーで撮影用のメタモルガの着ぐるみ着て演技したことと、 同じく撮影用のパズズ(ガイアの敵のアレ)の整備したこと、展示 会の準備で円谷製作所の古株な大道具の人と一緒に作業したことぐ らいしかないです。
287
うーむ 金具義度子

2004/12/18 21:34


男性 27歳

 ようやくゴジラ最新作見ました。 感想はうーむ。バラエティー番組みたいでしたね。クモンガやカマキラス、 ヘドラって何の役割をしたのでしょうか。タイトル画面に第一作目が使われ ていたの はよかったですが、光線が入って見難いことこの上なしでした。泉谷しげる とミニラのコンビはよかったですが。また、あそこまで海外ロケをしてお金 を投資す る必要はあったのでしょうか。笑いはとれましたが、今X星人を出すあたり のセンスはよく分かりませんね。特殊技術はその画面に進歩を見ることがで き、よ かったとは思います。でも、本編が軽薄すぎでしたね。ゴジラってやっぱり デストロイヤで終わるべきではなかったのでしょうか。私はそういう感がし ます。怪 獣ものはやっぱり一匹ものですね。
302
Re:うーむ 殿様ギドラ

2004/12/19 15:03


男性 42歳 O型

金具義度子さん、初めまして。
ようこそいらっしゃいました。

バラエティ番組みたい、という印象は私にもよくわかるような気が します。
刹那的というか断片的というか・・・・。

ゴジラ映画がどうあるべきかというお話はレグルスさんとの話し合 いで展開されていくと思うので、よろしければご参加ください。
291
ゴジラへの愛 ルー等級つつ大臣

2004/12/19 00:44




さてこの映画も公開されて一週間が経過 しておりますが私にはどうも肯定出来ないというかこんなんで終わりな の!?という想いは日増しに大きくなっていきます。生誕 50周年にして最終作だというのにあの出来とは(絶句)もっともこれを記念作品や最終作にしないで大金かけたゴジラを題材にしたMTV(らしき)ものにするならそれなりに 見れると思うのですが・・・。
し かし、記念映画や最終作品でこんな代物で済む事は許されない筈です。寧ろ これを機会として改めて本多、円谷監督のゴジラを本格的に見直してテイス トを導入 すべきではなかったでしょうか?それをしなかった今の東宝にはもうゴジラ を制作する能力は無いと思えます(可能性はあるとは思います。しかし今の 東宝には 人材の問題が大きい)。
これで「もう私の愛したゴジラは死んだ」と。
リニューアルなどするなというのに懲りずにやるんだから困るというか何と いうか・・・。いやあれは本来のゴジラ(映画)ではなく別のキャラクター がゴジラと名乗ってるだけならと今は信じたいですね。
キングギドラそっくりの奴が無断かつ不正で名乗ってる新怪獣とかモスラと 名乗ってる蛾の怪獣が別のだとかならまだ救いはあるんですけど。
292
Re:ゴジラへの 愛 三沢狸

2004/12/19 02:21




やはり、第一作目のゴジラをデ ジタル処理して疵と音声の修復を
行ってロードショーにかけるのが一番だと思います。

怪獣映画はもう作れないのでは。
東宝プールはなくなっちゃったし。

でも噂によれば二年後に復活させるんでしょうねえ。

ところで思ったより「ULTRAMAN」の出来が
良いようです。ここら辺に東宝プール無しでの怪獣映画
作成の可能性があるかな。

ではでは
303
Re:ゴジラへの 愛 殿様ギドラ

2004/12/19 15:04


男性 42歳 O型

つつ大臣さんとは思いが近いの で、そーだそーだと言って終わってしまいそうですが・・。

キングギドラやモスラだって別物にされたら、うーん、あたしゃ救 われないよー。


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